JP2010284201A - 保護カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】人工肺装置と貯血槽との接合を容易なものとし、且つ、ひねり動作によって分割し難い、人工肺装置用の保護カバーを提供する。
【解決手段】人工肺装置に取り付けられ、且つ、人工肺装置と貯血槽との接続部として機能する保護カバー1を用いる。保護カバー1は、貯血槽に接続可能に形成された円筒体4を有し、且つ、人工肺装置の一部分を覆う本体部2と、人工肺装置の他の部分を覆う本体部3とを備えている。本体部2及び本体部3は、互いに接合できるように形成されている。また、本体部2及び本体部2は、両者を接合したときに現れる接合線6が、円筒体4の外形と同心円状の曲線7と、曲線7の端部から円筒体4へと向かう直線8と、直線8の円筒体4側の端部を基点として円筒体4から遠ざかるように延びる直線9とを描くように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、人工肺装置用の保護カバーに関する。
従来から、心臓手術等においては、人工肺装置が、手術中の患者の呼吸機能及び循環機能を代行するために利用されている。また、人工肺装置は、通常、血液中の二酸化炭素を外部から取り入れられた酸素と交換するガス交換部と、血液の温度を調整する熱交換部とを備えている。熱交換部による温度調整は、手術中の患者の体温を低下させて、患者の酸素消費量を減少させるために行われている。
また、人工肺装置には、脱血した血液や術野から吸引した血液を一時的に貯留する貯血槽が接続される。そして、人工肺装置を含むこれらの機器の設置スペースの効率化を図るため、人工肺装置は、貯血槽の下部に取り付けられることがある(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、特許文献1では、人工肺装置のハウジングの上部には、側面に凹部が形成された円筒体が設けられている。また、貯血槽の下部には、それよりも外径が大きく、且つ、側面に貫通孔が形成された円筒体が設けられている。更に、人工肺装置の外径の小さい円筒体は、貯血槽の外径の大きい円筒体に差し込まれ、前者の凹部と後者の貫通孔とは位置合わせされる。
そして、この状態で、外側に位置する貯血槽の円筒体の外面に、C形状のロック部材がはめ込まれる。ロック部材は、内面側に、径方向に突き出した突起を備えており、ロック部材の円筒体へのはめ込みは、突起が貫通孔を通り、更に、突起の先端が凹部に嵌まるように行われる。この結果、二つの円筒体は固定された状態になり、人工肺装置と貯血槽とは固定される。
ところで、このような構成において、貯血槽の下部に取り付けられた人工肺装置は、実際は吊り下げられた状態にある。よって、実際の取り付けでは、人口肺装置を持ち上げ、その円筒体を、貯血槽の円筒体に差し込みつつ、位置合わせとロック部材の取り付けとを行う必要があり、取り付けは面倒な作業となっている。このような作業は、特に、緊急の手術が必要な場合等において、医療従事者にとって大きな負担となる。
このような問題を解決するため、例えば、接合部分の構造を図6に示す構造とすることが考えられる。図6は、従来からの人工肺装置と貯血槽とを接合する接合構造の一例を示す図であり、図6(a)は側面図で示し、図6(b)は断面図で示している。図6の構造では、人工肺装置に設けられた円筒体71の周囲には、径方向に沿って突き出た突起72が設けられている。また、貯血槽に設けられた円筒体61には、突起72に対応するようにL形状の溝62が形成されている。また、溝62は、円筒体61の開口端から円筒体の軸方向に沿って形成された縦溝62aと、縦溝62aの端部から周方向に沿って形成された横溝62bとで構成されている。
このような構成では、円筒体61と円筒体71とを、先ず、突起72が縦溝62aに嵌まるように位置合わせし、そして、一方又は両方の円筒体をひねって、突起72を横溝62bの奥へと送り込むことで、接合が完了する。また、図6(a)に示すように、横溝62bには、横溝62bの幅を狭くする突出部分63が設けられており、これにより、円筒体61と円筒体71とが簡単に外れないようになっている。接合部分の構造を図6に示す
構造とすれば、簡単に、人工肺装置を貯血槽に取り付けることができる。
特許第3231083号公報
ところで、人工肺装置において、ガス交換部及び熱交換部は、構造上、衝撃に弱く、衝撃により内部のシールが破壊されると、シール漏れが生じる場合がある。この場合、熱交換部では、熱媒体の冷温水が血液に混ざるおそれがあり、ガス交換部では、ガス交換によって取り出された二酸化炭素が、ガス交換後の血液に混ざるおそれがある。
よって、このような事態を回避するため、人工肺装置においては、ガス交換部及び熱交換部を衝撃から守る保護カバーが取り付けられることがある。保護カバーは、ガス交換部及び熱交換部を覆うように構成され、通常、取り付けを容易にするために分割可能となっている。更に、人工肺装置に保護カバーを取り付ける場合は、図6に示した接合構造用の円筒体は、保護カバーに設けることもできる。
しかしながら、上述の図6(a)及び(b)に示した接合構造を採用した場合は、取り付け時及び取り外し時のひねり動作により、保護カバーに大きな回転モーメントかかかってしまう。この場合、保護カバーは、この回転モーメントによって分割され、外れてしまい易いため、図6に示した接合構造と保護カバーとを同時に採用することは困難となっている。
本発明の目的は、上記問題を解消し、人工肺装置と貯血槽との接合を容易なものとし、且つ、ひねり動作によって分割し難い、人工肺装置用の保護カバーを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明における保護カバーは、人工肺装置に取り付けられ、且つ、前記人工肺装置と貯血槽との接続部として機能する保護カバーであって、前記貯血槽に接続可能に形成された円筒体を有し、且つ、前記人工肺装置の一部分を覆う第1の本体部と、前記人工肺装置の他の部分を覆う第2の本体部とを備え、
前記第1の本体部及び前記第2の本体部は、互いに接合でき、且つ、両者を接合したときに現れる接合線が、前記円筒体の外形と同心円状の曲線と、前記曲線の端部から前記円筒体へと向かう第1の直線と、前記第1の直線の前記円筒体側の端部を基点として前記円筒体から遠ざかるように延びる第2の直線とを描くように、形成されている、ことを特徴とする。
上記特徴により、第1の本体部及び第2の本体部においては、貯血槽への取り付け及びそれからの取り外しに、ひねり動作が加えられても、それによって生じる回転モーメントは、第1の直線を形成する接合面によって受け止められる。よって、本発明における保護カバーによれば、ひねり動作によって、第1の本体部と第2の本体部との接合が解除されてしまう事態の発生が抑制される。また、このため、接合構造として、ひねり動作によって取り付け及び取り外しを行う構造を採用できるので、人工肺装置と貯血槽との接合を容易なものとできる。
上記本発明における保護カバーにおいては、前記円筒体の中心軸に垂直であって、且つ前記中心軸と前記曲線の中央に位置する点とを結ぶ基準線に対して、前記第1の直線が、
平行となっており、前記第2の直線が、前記第1の直線に対して、垂直となっている、のが好ましい。この場合は、より確実に、回転モーメントを、第1の直線を形成する接合面によって受け止めることができる。
また、上記本発明における保護カバーでは、前記第1の直線の長さをl、前記曲線の半径をRとしたときに、前記半径Rに対する前記長さlの比(l/R)が、0.05以上0.1以下に設定されている、のも好ましい。この場合は、保護カバーの設計の自由度の確保が容易となる。
また、上記本発明における保護カバーでは、前記円筒体の外半径をr、前記第1の直線と前記基準線との距離をdとしたときに、前記距離dに対する前記外半径rの比(r/d)が、1以上1.2以下に設定されている、のも好ましい。この場合は、保護カバー内に収容されている人工肺装置が取り出し難くなるのを抑制できる。
更に、上記本発明における保護カバーでは、前記第2の本体部における、前記曲線を形成する接合面、及び前記第2の直線を形成する接合面に凸部が形成され、前記第1の本体部における、前記曲線を形成する接合面、及び前記第2の直線を形成する接合面に、前記凸部を挿入可能な凹部が形成されている、のも好ましい。この場合は、第1の本体部と第2の本体部との接合を、確実、且つ簡単なものとできる。
以上のように、本発明における人工肺装置用の保護カバーによれば、人工肺装置と貯血槽との接合を容易なものにすることができ、且つ、ひねり動作によって保護カバーが分割し難くなるようにすることができる。
図1は、本発明の実施の形態における保護カバーが取り付けられた人工肺装置と貯血槽との一例を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態における保護カバーの人工肺装置への取り付けを示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態における保護カバーを示す分解斜視図である。 図4は、図3に示す第1の本体部と第2の本体部とを接合した状態を示す平面図である。 図5は、図3に示す第1の本体部及び第2の本体部それぞれの各寸法を示す平面図である。 図6は、従来からの人工肺装置と貯血槽とを接合する接合構造の一例を示す図であり、図6(a)は側面図で示し、図6(b)は断面図で示している。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における人工肺装置用の保護カバーについて、図1〜図5を参照しながら説明する。先ず、本実施の形態における保護カバーが用いられる人工肺装置と、人工肺装置が取り付けられる貯血槽について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における保護カバーが取り付けられた人工肺装置と貯血槽との一例を示す図である。図2は、本発明の実施の形態における保護カバーの人工肺装置への取り付けを示す斜視図である。
図1及び図2に示す本実施の形態における保護カバー1は、人工肺装置40に取り付けられ、人工肺装置40と貯血槽50との接続部として機能する。図2に示すように、保護カバー1は、人工肺装置40のガス交換部側を覆う本体部(第1の本体部)2と、熱交換
部側を覆う本体部(第2の本体部)3とを備えている。このうち、ガス交換部側の本体部2は、貯血槽50に接続可能に形成された円筒体4を有している。本実施の形態では、円筒体4には、図6(a)及び(b)に示した円筒体71と同様に、径方向に突き出た突起5が設けられている。
また、図1に示すように、本実施の形態において、貯血槽50は、従来からの貯血槽と同様の形状を有している(特許文献1参照)。貯血槽50の下部には、接続用の円筒体51が設けられている。円筒体51は、図6(a)及び(b)に示した円筒体61と同様に構成されており、縦溝と横溝とで構成された溝52を備えている。なお、図1の例では、横溝のみが図示されている。
よって、医療従事者は、使用の際、保護カバー1の円筒体4の突起5を溝52の縦溝に位置合わせした状態で、円筒体4を円筒体51内に差し込み、そして、保護カバー1と共に人工肺装置40をひねって円筒体4を回転させるだけで良い。これにより、円筒体4の突起5が溝52に嵌まり込み、保護カバー1に覆われた人工肺装置40は貯血槽50に固定される。また、医療従事者は、使用後は、逆向きのひねり動作を行うことだけで良い。このように、本実施の形態では、ひねり動作だけで、人工肺装置40の貯血槽50への取り付け及び取り外しを行うことができる。
また、本実施の形態において、人工肺装置40は、熱交換部とガス交換部とを備えている。熱交換部は、熱媒体が通過する金属製の複数本のパイプと、シール部材とを備え、これらはハウジング41内に収められている。図2では、熱交換部としては、ハウジング41のみが図示されている。
図示していないが、シール部材は、各パイプの端部付近において、パイプ間及びパイプとハウジングの内壁との間に樹脂材料を充填することによって形成されている。シール部材は、血液の流路を形成すると共に、パイプの開口端から出入りする熱媒体が血液に混ざらないようにシールしている。
ガス交換部は、金属製のパイプの代わりに複数本の中空糸を備えている。更に、ガス交換部においても、熱交換部と同様に、複数本の中空糸の端部付近にはシール部材が形成され、中空糸とシール部材とはハウジング42内に収められている。図2では、ガス交換部としては、ハウジング42のみが図示されている。また、ガス交換部においては、シール部材は、ガス交換によって取り出された二酸化炭素が、ガス交換後の血液に混ざらないようにシールしている。
図2に示す状態において、本体部2と本体部3とを接合すれば、人工肺装置40は、保護カバー1によって覆われた状態となる。また、図1及び図2において、43は、熱交換部に導入される血液の導入口を示している。44は、ガス交換部によるガス交換が終了した血液が排出される排出口を示している。45は、熱交換部に導入される熱媒体の導入口を示し、46は、熱媒体の排出口を示している。また、47は、ガス交換部に導入されるガスの導入口を示し、48は、ガス交換部によるガス交換後のガスの排出口を示している。
ここで、図3〜図5を用いて、保護カバー1の構造について具体的に説明する。図3は、本発明の実施の形態における保護カバーを示す分解斜視図である。図4は、図3に示す第1の本体部と第2の本体部とを接合した状態を示す平面図である。図5は、図3に示す第1の本体部及び第2の本体部それぞれの各寸法を示す平面図である。
図3に示すように、ガス交換部側の本体部2と、熱交換部側の本体部3とは、互いに接
合できるように形成されている。また、図4に示すように、本体部2と本体部3とは、両者を接合したときに現れる接合線6が、円筒体4の外形と同心円状となる曲線7と、直線8と、直線9とを描くように形成されている。直線8は、曲線7の端部から円筒体4へと向かう直線であり、直線9は、直線8の円筒体4側の端部を基点として円筒体4から遠ざかるように延びる直線である。
このような構成により、本体部2及び本体部3においては、貯血槽50への取り付け及びそれからの取り外しに、ひねり動作が加えられても、それによって生じる回転モーメントは、直線8を形成する接合面によって受け止められる。よって、保護カバー1によれば、ひねり動作によって、本体部2と本体部3との接合が解除されてしまう事態の発生が抑制される。また、このため、本実施の形態では、接合構造として、ひねり動作によって取り付け及び取り外しを行う構造を採用できるので、人工肺装置40と貯血槽50との接合を容易なものとできる。
具体的には、ガス交換部側の本体部2は、図3に示すように、ベースとなる板状部分20と、板状部分20から突き出した突出部分21及び22とを備えている。突出部分21及び突出部分22の突き出し方向は、同じ方向である。そして、突出部分21の突き出し側の端面12〜14と、突出部分22の突き出し側の端面23とが、本体部3との接合面となる。このうち、本体部2において、端面12は曲線7を形成し、端面13は直線8を形成し、そして、端面14は直線9を形成する。
また、熱交換部側の本体部3は、ベースとなる板状部分28と、板状部分28から突き出した突出部分29、30、31及び32とを備えている。突出部分29〜32は、全て同じ方向に突き出しており、隣接するもの同士は一体化されている。つまり、突出部分29〜32は、熱交換部を構成するハウジング41(図2)を囲むように、壁状に一体的に形成されている。
本体部3では、突出部分の端面のうち、突出部分31の端面34〜36と、突出部分32の端面(図3において図示せず)とが接合面となる。このうち、図4に示すように、端面34は、本体部2の端面12と接合して、曲線7を形成する。また、端面35は、本体部2の端面13と接合して、直線8を形成する。端面36は、本体部2の端面14と接合して、直線9を形成する。
また、本体部3には、覗き窓33が形成されている。覗き窓33は、人工肺装置40の状態を確認するために設けられている。なお、上述したハウジング41及び42は、光透過性の樹脂材料によって形成されている。
更に、本実施の形態では、本体部2の端面12〜14と、本体部3の端面34〜36とは、直線8が、円筒体の中心軸10に垂直であって、且つ中心軸10と曲線7の中央に位置する点とを結ぶ基準線11に対して、平行となるように形成されている。また、本体部2の端面12〜14と、本体部3の端面34〜36とは、直線9が、直線8に対して、垂直となるようにも形成されている。これは、直線8を形成する接合面(端面13及び35)が回転モーメントを確実に受け止めるようにするためである。
そして、本実施の形態では、図5に示すように、直線8の長さをl、曲線7の半径をRとしたときに、半径Rに対する直線8の長さlの比(l/R)は、例えば、0.05以上0.1以下に設定されるのが好ましい。このような設定とすることにより、保護カバー1の設計の自由度の確保が容易となる。
また、実際には、半径Rの大きさは、29mm以上38mm以下とするのが好ましい。
この場合、設計時において、曲線7を形成する接合面(端面12及び端面34)と円筒体4との干渉、及び接合面(端面12及び端面34)と覗き窓33との干渉は、容易に回避することができる。更に、直線8の長さlは、2mm以上3mm以下とするのが好ましい。この場合は、本体部2と本体部3との嵌合を容易にしつつ、これらの設計の自由度を確保することができる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、直線8と基準線11との距離をd、円筒体4の外半径をrとしたときに、距離dに対する外半径rの比(r/d)は、1以上1.2以下に設定されるのが好ましい。このような設定とすることにより、保護カバー内に収容されている人工肺装置が取り出し難くなるのが抑制される。
更に、実際には、距離dは、20mm以上29mm以下とするのが好ましい。この場合は、後述する爪17の位置を最適な位置とするのが容易となる。また、外半径rは、貯血槽50との接続強度の点から、26mm以上29mm以下とするのが好ましい。なお、接続強度の向上の点からは、外半径rは大きいほど好ましいとも考えられるが、大きすぎる場合は、覗き窓33が小さくなってしまう。
また、本実施の形態では、図3及び図5に示すように、本体部3には接合用の凸部25及び26が設けられ、本体部2には凹部15及び16が形成されている。具体的には、凸部25は、曲線7を構成する端面34に形成され、凸部26は、直線9を構成する端面36に形成されている。
更に、凹部15は、直線9を構成する端面14において、凸部25を挿入可能に形成されている。凹部16は、曲線7を構成する端面12において、凸部26を挿入可能に形成されている。また、本体部2の端面14それぞれには、爪17が設けられている。爪17は、突出部31の対応する位置に設けられた孔37に嵌め込まれる。同様に、端面23にも爪24が設けられている。爪24は、突出部32の対応する位置に設けられた孔(図示せず)に嵌め込まれる。
更に、図3及び図5において、18及び19は、本体部3に対する本体部2の位置決めを行う位置決め部材である。このような上述した構成により、本体部2と本体部3との接合時の位置合わせは容易となり、且つ、接合強度が確保される。
また、本実施の形態では、図5に示すように、凸部26は、基準線11からの距離t1が、例えば、9mm以上13mm以下となる位置に設けられているのが好ましい。更に、凸部25は、端面36において二つずつ、基準線11からの距離がt2となる位置と、基準線11からの距離がt3となる位置とに設けられているのが好ましい。この場合、t2は、例えば、28mm以上32mm以下に設定され、t3は44mm以上48mm以下に設定される。凸部25及び凸部26をこのような位置とした場合は、設計の自由度の確保が容易となる。
また、図3〜図5に示したように、本体部2における端面12は、曲線7を形成するために、接合方向に向けて突き出した形状となる。一方、本体部3において、端面12と接合する端面34は、接合方向と反対側に向けて凹んだ形状となる。よって、このような構成により、両者を接合したときは、本体部3における打ち倒れを解消することができる。
ここで、打ち倒れとは、本体部3が樹脂材料による射出成形によって形成されている場合に、本体部3において、(該本体部3を形成している)樹脂の収縮等によって、突出部分29と30とが互いに対向する側に倒れる現象をいう。打ち倒れは、突出部分31に導入口45(図1及び図2参照)のためのスリット38が形成され、突出部分32に排出口
46(図1参照)のためのスリット(図示せず)が形成されているために発生する。
このような打ち倒れが発生すると、端面34の曲率は端面12の曲率よりも小さくなってしまう。しかしながら、本実施の形態では、接合の際に、本体部2の突出部分21における端面12を形成する部分が、倒れた突出部分29及び30を押し戻すので、上述したように打ち倒れが解消される。
なお、図2および3に示すように、本体部2には、人工肺装置40の排出口44を露出させるための開口部27が設けられている。また、本体部3には、人工肺装置40の導入口44を露出させるための開口部39が設けられている。
以上のように、本発明によれば、人工肺装置と貯血槽との接合を容易なものとし、且つ、ひねり動作によって分割し難い、人工肺装置用の保護カバーを得ることができる。本発明における保護カバーは、貯血槽に接続される人工肺装置に有用である。
1 保護カバー
2 本体部(ガス交換部側)
3 本体部(熱交換部側)
4 円筒体
5 突起
6 接合線
7 曲線
8 直線
9 直線
10 円筒体の中心軸
11 基準線
12、13、14 ガス交換部側の本体部の端面(接合面)
15、16 凹部
17 爪
18、19 位置決め部材
20 ガス交換部側の本体部の板状部分
21、22 ガス交換部側の本体部の突出部分
23 ガス交換部側の本体部の端面(接合面)
24 爪
25、26 凸部
27 開口部
28 熱交換部側の本体部の板状部分
29、30、31、32 熱交換部側の本体部の突出部
33 覗き窓
34、35、36 熱交換部側の本体部の端面(接合面)
37 孔
38 スリット
39 開口部
40 人工肺装置
41 熱交換部のハウジング
42 ガス交換部のハウジング
43 血液の導入口
44 血液の排出口
45 熱媒体の導入口
46 熱媒体の排出口
47 ガスの導入口
48 ガスの排出口
50 貯血槽
51 円筒体
52 溝

Claims (5)

  1. 人工肺装置に取り付けられ、且つ、前記人工肺装置と貯血槽との接続部として機能する保護カバーであって、
    前記貯血槽に接続可能に形成された円筒体を有し、且つ、前記人工肺装置の一部分を覆う第1の本体部と、
    前記人工肺装置の他の部分を覆う第2の本体部とを備え、
    前記第1の本体部及び前記第2の本体部は、
    互いに接合でき、且つ、
    両者を接合したときに現れる接合線が、前記円筒体の外形と同心円状の曲線と、前記曲線の端部から前記円筒体へと向かう第1の直線と、前記第1の直線の前記円筒体側の端部を基点として前記円筒体から遠ざかるように延びる第2の直線とを描くように、
    形成されている、ことを特徴とする保護カバー。
  2. 前記円筒体の中心軸に垂直であって、且つ前記中心軸と前記曲線の中央に位置する点とを結ぶ基準線に対して、前記第1の直線が、平行となっており、
    前記第2の直線が、前記第1の直線に対して、垂直となっている、請求項1に記載の保護カバー。
  3. 前記第1の直線の長さをl、前記曲線の半径をRとしたときに、前記半径Rに対する前記長さlの比(l/R)が、0.05以上0.1以下に設定されている、請求項1または2に記載の保護カバー。
  4. 前記円筒体の外半径をr、前記第1の直線と前記基準線との距離をdとしたときに、前記距離dに対する前記外半径rの比(r/d)が、1以上1.2以下に設定されている、請求項2に記載の保護カバー。
  5. 前記第2の本体部における、前記曲線を形成する接合面、及び前記第2の直線を形成する接合面に凸部が形成され、
    前記第1の本体部における、前記曲線を形成する接合面、及び前記第2の直線を形成する接合面に、前記凸部を挿入可能な凹部が形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の保護カバー。
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