JP2010283735A - 検出装置及び固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出回路に入力される基準電圧へのノイズの混入によって検出信号に混入するノイズ成分を低減するのに好適な検出装置及び固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置100は、ゲート電極が垂直走査回路2のゲート電圧の供給端子に接続され、ソース電極がラインメモリ群6の各コンデンサーの一端にスイッチング素子を介して接続されたMOSトランジスターMTr1と、MTr1のバックゲート電極にアノードがドレイン電極にカソードが接続されたフォトダイオードPDとを含んで構成される閾値変調型の画素回路を複数備えた受光部1と、垂直走査回路2に制御電圧を供給する制御電圧供給手段の制御電圧Vpghの供給線に入力端子が接続され、各コンデンサーの他端に出力端子が接続され、画素回路と同じ信号の伝達特性を有するバッファー回路5とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された基準電圧に対して検出対象の物理的な入力に応じた信号を加えた信号を検出信号として出力する検出素子を有する検出装置及び固体撮像装置等に関する。
従来、物理的な入力として、例えば、被写体からの反射光などの照射光の強度(輝度)を検出する検出素子を備えた固体撮像装置では、画面のサイズに応じた数の検出素子(画素)がマトリックス状に配列された受光部を有している。それらの画素を構成する検出素子の1つとして、閾値変調型撮像素子(VMIS:Vth Modulation Image Sencer)が知られている。このVMISは、MOSトランジスターの基板変調効果を利用し、光量に応じた電荷を電圧に変換して読み出しを行うものである。具体的に言えば、受光によって発生した電荷でMOSトランジスターのオフからオンへと動作を切り替える際の境界ゲート電圧閾値を変化させ、この閾値の変化を画素信号として出力させる。このとき、MOSトランジスターにおけるゲート電極及びドレイン電極にはバイアス電圧が印加され、ソース側からフォロア回路として画素信号が読み出される。
より具体的に、固体撮像装置における画素は、画像信号検出用絶縁ゲート型のMOSトランジスターとフォトダイオードとから成る。特にVMISの画素の場合、基板上ではフォトダイオードのカソード側がドレイン側と接続され、且つアノード側がバックゲート側と接続される。ここでのMOSトランジスター部分は、ソース領域の近傍でゲート電極下のウエル領域内に設けられたフォトダイオードで光照射により発生した光発生電荷を蓄積する高濃度埋込層を有している。つまり、光発生電荷を高濃度埋込層に蓄積することによって、閾値電圧を変調させて画素信号を検出する。全画素としては行方向、列方向にそれぞれ所定数の画素がマトリクス状に配備されて受光部を構成する。
受光部において、各行を構成する複数の画素のゲート電極は共通接続されゲートラインを形成している。そして、画素信号の検出期間において、MOSトランジスターのゲート電極を能動状態にするための走査信号を行毎に出力する垂直走査回路により順次ゲートラインへ印加する電圧を制御することで画素信号を読み出すようになっている。また、各行の画素におけるMOSトランジスターのドレイン電極側及びフォトダイオードのカソード側を共通接続して形成したドレインラインは、電気的には全画素上で共通接続される。そして、駆動回路によりドレインラインへ印加する駆動電圧を制御することで光信号の蓄積、画素信号の読み出しを行うようになっている。
各列の画素におけるMOSトランジスターのソース電極側を共通接続して形成したソースラインは、走査信号が入力されている画素からの出力電圧に応じた電荷を蓄積保持する複数の容量素子から成る第1のラインメモリと、画素の蓄積電荷をリセットした直後の画素からの出力電圧に応じた電荷を蓄積保持する複数の容量素子から成る第2のラインメモリの一端側に接続されている。そして、画素のリセット時にはリセット回路によりリセット電圧を画素に与えてリセット(蓄積電荷の放出)を行う。更に、垂直走査回路の制御によりリセット直後の画素信号を第2のラインメモリへ伝送する。また、画素信号の読み出し時には、垂直走査回路の制御により第1のラインメモリへ画素信号を伝送する。因みに、ここでの各容量素子の他端側は、それぞれ接地接続されている。
尚、このような固体撮像装置(固体撮像素子)、並びにそれに用いられる画素構成に関連する周知技術は、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開平11−195778号公報 特開2001−230973号公報
上述した従来の画素構成にVMISを用いた固体撮像装置の場合、受光部のゲートラインへのノイズ混入により水平方向の画素に影響して発生する横筋画像を十分に抑止できないという問題がある。
具体的に云えば、画素信号の読み出し時において、チャネル長変調を無視すると、飽和領域のMOSトランジスターにおけるドレイン電流Id、ゲート電圧Vg、及びソース電圧Vsは、下式(1)で表わされる。

Id=0.5μCox(W/L)・{Vg−Vs−Vth(Φ)}0.5 (1)
但し、ここでμは移動度、Coxはゲート容量、Wはゲート幅、Lはゲート長、Vth(Φ)は光量Φの関数で表される閾値電圧である。上式(1)から画素信号の出力電圧Vsは、下式(2)で表わされる。

Vs=Vg−Vth(Φ)−(2Id/μCox)0.5・(L/W)0.5 (2)

読み出し時のゲート電圧Vgは垂直走査回路に入力される直流の制御電圧Vpgh(>Vpgl)であり、画素を構成するMOSトランジスターを能動状態にする電圧レベルとなっている。この制御電圧の供給ラインにノイズが混入すると、ゲートラインvpgnに接続された全ての画素にノイズが混入することになる。ここで、ノイズが混入したときのゲート電圧Vgを、制御電圧Vpghに入力ノイズ電圧Vnoiseが加えられたものとして置き換えると、この場合のゲート電圧Vgは、下式(3)で表される。

Vg=(Vpgh+Vnoise)−Vth(Φ)−(2Id/μCox)0.5・(L/W)0.5 (3)
特に、制御電圧Vpghは受光部の水平方向の画素に共通して与えられるため、入力ノイズ電圧Vnoiseが1行の画素出力の全てに重畳される。この結果、画像上では横筋となって現れる。人間の目は筋状ノイズには敏感であるため、入力ノイズ電圧Vnoiseが1mV程度でも横筋画像として認識されてしまう。この対策として、制御電圧Vpghを1mV以下に設定しようとしても、実際には電源ノイズ等の外部からの不可避なノイズが混入されてしまうため、技術的には困難である。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、検出回路に入力される基準電圧へのノイズの混入によって検出信号に混入するノイズ成分を低減するのに好適な検出装置及び固体撮像装置を提供できる。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の検出装置は、基準電圧の入力に応じて、当該基準電圧に検出対象の物理的な入力に応じた検出電圧を加えた電圧信号を出力する検出回路と、
前記基準電圧を入力とし、前記検出回路の信号の伝達特性と同じ伝達特性を有するバッファー回路と、
前記検出回路の出力する電圧信号と前記バッファー回路の出力する電圧信号との差分の信号を生成する差分信号生成手段と、を備える。
このような構成であれば、検出回路に基準電圧が入力されると、検出回路からは、入力された基準電圧に、検出対象である、例えば、光、振動、圧力、熱などの物理的な入力に応じた検出電圧を加えた電圧信号が出力される。
一方、バッファー回路に検出回路に入力されるものと同じ基準電圧が入力されると、バッファー回路においては、検出回路と同じ伝達特性で、入力された基準電圧が伝達され、その伝達特性に応じた電圧信号が出力される。
そして、検出回路から出力された電圧信号とバッファー回路から出力された電圧信号との差分信号が、差分信号生成手段によって生成される。
従って、基準電圧にノイズが混入していた場合に、検出回路の出力するノイズの混入された電圧信号からそのノイズ成分を除去又は低減することができるという効果が得られる。
また、検出回路は、トランジスターなどの構成する回路素子によって、例えば、入力信号の周波数などの使用環境に応じて、同じ基準電圧を入力しても、出力される電圧信号に変化が生じる。上記構成であれば、検出回路と同じ伝達特性を有したバッファー回路を介した電圧信号と、検出回路から出力される電圧信号との差分の信号を生成することができる。従って、物理的な入力に対する検出信号として、基準電圧に混入したノイズ成分に加えて、検出回路の伝達特性による出力変化の誤差をも低減した信号を得ることができるという効果も得られる。
ここで、上記「伝達特性」は、例えば、検出回路にトランジスターが含まれている場合に、トランジスターのサイズ、信号の周波数、入力電流値などを変数とした伝達関数によって定めることができる。以下、形態2の検出装置、形態7の固体撮像装置において同じである。
また、上記「同じ伝達特性」とは、完全一致の場合に加えて、ノイズの低減及び伝達特性による変化分を低減又は除去することが可能な範囲内での誤差がある場合も「同じ伝達特性」に含むものとする。以下、形態2の検出装置、形態7の固体撮像装置において同じである。
〔形態2〕 更に、形態2の検出装置は、形態1の検出装置において、前記検出回路は、第1のMOSトランジスターと、フォトダイオードとを含み、前記物理的な入力である外部からの照射光を前記フォトダイオードで受光して光電変換すると共に光電変換によって発生した電荷を蓄積して前記第1のMOSトランジスターの閾値電圧を変調させ、前記第1のMOSトランジスターのゲート電極に入力された基準電圧に前記蓄積した電荷に対応する電圧を加えた電圧に相当する電圧信号を前記第1のMOSトランジスターのソース電極から出力する閾値変調型の回路である。
このような構成であれば、閾値変調型の検出回路によって、検出対象である照射光の物理量に対応する検出信号を高精度に得ることができる。
〔形態3〕 更に、形態3の検出装置は、形態2の検出装置において、前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型の第2のMOSトランジスターを含み、前記検出回路と同じ電圧利得及びカットオフ周波数となるように前記第2のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成のソースフォロアー回路である。
このような構成であれば、ソースフォロアーとして駆動する検出回路と略同じ回路構成を有するソースフォロアー回路でバッファー回路が構成されるので、設計段階において、バッファー回路の伝達特性(電圧利得、カットオフ周波数など)を、検出回路の伝達特性に容易に合わせることができるという効果が得られる。
また、検出回路の構成とバッファー回路の構成とを、略同じ回路構成としたことで、両者の伝達特性を高精度に一致させることができるので、基準電圧に混入したノイズ成分及び伝達特性による変化分を、より高精度に低減又は除去することができるという効果も得られる。
ここで、上記パラメーターとしては、バッファー回路を構成するMOSトランジスターの、ゲート長、ゲート幅、キャリアの移動度、ゲート容量、ドレイン電流値など、電圧利得や周波数特性(例えばカットオフ周波数)などの検出回路の伝達特性に関係するパラメーターが該当する。以下、形態4及び5の検出装置、並びに形態7、8及び9の固体撮像装置において同じである。
〔形態4〕 更に、形態4の検出装置は、形態2の検出装置において、前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型であって、且つゲート電極に前記基準電圧が入力される第3のMOSトランジスターを含み、前記検出回路と同じ電圧利得となるように前記第3のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、且つ前記第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記検出回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
前記差分信号生成手段は、前記第1のMOSトランジスターのソース電極と、前記第4のMOSトランジスターのソース電極との間に接続された容量素子を有する。
このような構成であれば、バッファー回路は、検出回路に対して、第1のソースフォロアー回路において電圧利得を同じ利得に合わせ、第2のソースフォロアー回路においてカットオフ周波数を同じ周波数に合わせることができる。
更に、差分信号生成手段は、検出回路から出力される電圧信号を容量素子に蓄積し、蓄積した電圧信号と、バッファー回路から出力される電圧信号との差分の信号を得ることができる。
また、第1のソースフォロアー回路は、比較的低い電流量で電圧利得を一致できるサイズのトランジスターを用いて構成することができる。
更に、第2のソースフォロアー回路には、差分信号生成手段で差分の信号(検出信号)を生成する際に、検出回路のソース電極から電流を流し込むことができる。これにより、第4のトランジスターに定常的に流し込む電流量を、第4のMOSトランジスターを能動状態にする程度の電流量とすることができる。
以上のことから、上記形態3の効果に加え、検出回路における消費電力量を低減することができるので、バッファー回路の温度上昇や、温度上昇によって発生する暗電流などを低減することができるという効果が得られる。
〔形態5〕 更に、形態5の検出装置は、形態2の検出装置において、前記バッファー回路は、前記検出回路の電圧利得と同じ電圧利得となるように前記第1のMOSトランジスターと同じ特性の第3のMOSトランジスターが複数並列に接続され、且つ複数の前記第3のMOSトランジスターのゲート電極に前記基準電圧が入力される構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、且つ前記第1のソースフォロアー回路の前記複数の第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記検出回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
前記差分信号生成手段は、前記第1のMOSトランジスターのソース電極と、前記第4のMOSトランジスターのソース電極との間に接続された容量素子を有する。
このような構成であれば、バッファー回路は、検出回路に対して、第3のMOSトランジスターを多段に並列接続した構成の第1のソースフォロアー回路において電圧利得を同じ利得に合わせ、第2のソースフォロアー回路においてカットオフ周波数を同じ周波数に合わせることができる。
更に、差分信号生成手段は、検出回路から出力される電圧信号を容量素子に蓄積し、蓄積した電圧信号と、バッファー回路から出力される電圧信号との差分の信号を得ることができる。
また、第1のソースフォロアー回路は、出力負荷が容量素子の出力負荷よりも小さいので、カットオフ周波数を十分に大きくすることができる。そのため、第1のMOSトランジスターと同じ特性(サイズなど)の第3のMOSトランジスターを多段に並列接続することで、入力電流値及びサイズを調整することができる。
以上のことから、上記形態4の効果に加え、第1のソースフォロアー回路の設計を容易にすることができるという効果が得られる。
〔形態6〕 また、上記目的を達成するために、形態6の固体撮像装置は、第1のMOSトランジスターと、フォトダイオードとを含み、外部からの照射光を前記フォトダイオードで受光して光電変換すると共に光電変換によって発生した電荷を蓄積して前記第1のMOSトランジスターの閾値電圧を変調させ、前記第1のMOSトランジスターのゲート電極に入力された基準電圧に前記蓄積した電荷に対応する電圧を加えた電圧に相当する電圧信号を画素信号として、各々が前記第1のMOSトランジスターのソース電極から出力する複数の閾値変調型の画素回路を、n行(nは1以上の自然数)×m列(mは1以上の自然数)のマトリックス状に配列した構成の受光部と、
前記画素回路を行毎に走査し、前記画素回路を構成する前記第1のMOSトランジスターのゲート電極を行毎に能動状態とする基準電圧を、走査によって選択した各行の前記第1のMOSトランジスターのゲート電極に入力する垂直走査回路と、
前記フォトダイオードに蓄積された電荷を放出するリセット動作を行うために、前記第1のMOSトランジスターのソース電極またはドレイン電極に所定の電位のリセット電圧を入力するリセット回路と、
前記基準電圧が入力された各行のm個の画素回路から露光後に出力される画素信号に対応する電荷を蓄積するm個の第1の容量素子を有する第1のラインメモリと、
前記基準電圧が入力された各行のm個の画素回路からリセット直後に出力される画素信号に対応する電荷を蓄積するm個の第2の容量素子を有する第2のラインメモリと、
前記垂直走査用の基準電圧を入力とし、前記画素回路の信号の伝達特性と同じ伝達特性を有するバッファー回路と、
前記第1のラインメモリの各第1の容量素子に蓄積された電荷に対応する画素信号と前記バッファー回路の出力する電圧信号との差分の信号である第1の差分信号と、前記第2のラインメモリの各第2の容量素子に蓄積された電荷に対応する画素信号と前記バッファー回路の出力する電圧信号との差分の信号である第2の差分信号とを生成する差分信号生成手段と、
前記第1の差分信号と前記第2の差分信号との差分の信号である撮像信号を生成する撮像信号生成手段と、を備える。
このような構成であれば、垂直走査回路によって走査が行われ、選択した行の各画素回路に対して基準電圧が入力されると、基準電圧の入力された画素回路からは、入力された基準電圧に、検出対象である、例えば、被写体からの反射光などの照射光に応じた検出電圧を加えた電圧信号である画素信号が出力される。
露光後の画素回路から出力された画素信号は、第1のラインメモリの第1の容量素子に蓄積され、リセット回路のリセット動作によってリセット直後の画素回路から出力された画素信号は、第2のラインメモリの第2の容量素子に蓄積される。
一方、バッファー回路に対して、画素回路に入力されるものと同じ基準電圧が入力されると、バッファー回路においては、画素回路と同じ伝達特性で、入力された基準電圧が伝達され、その伝達特性に応じた電圧信号が出力される。
そして、差分信号生成手段によって、第1の容量素子に蓄積された画素信号とバッファー回路から出力された電圧信号との差分の信号である第1の差分信号が生成され、第2の容量素子に蓄積された画素信号とバッファー回路から出力された電圧信号との差分の信号である第2の差分信号が生成される。
更に、撮像信号生成手段によって、差分信号生成手段で生成された第1の差分信号と第2の差分信号との差分の信号である撮像信号が生成される。
従って、基準電圧にノイズが混入していた場合に、画素回路の出力するノイズの混入された画素信号からそのノイズ成分を除去又は低減することができるという効果が得られる。
また、画素回路は、MOSトランジスターから構成されるため、入力信号の周波数などの使用環境に応じて、同じ基準電圧を入力しても、出力される画素信号に変化が生じる。上記構成であれば、画素回路と同じ伝達特性を有したバッファー回路を介した電圧信号と、画素回路から出力される画素信号との差分の信号(第1の差分信号)を生成することができる。加えて、リセット直後の画素信号とバッファー回路を介した電圧信号との差分の信号(第2の差分信号)を生成し、第1の差分信号と第2の差分信号との差分の信号である撮像信号を最終的な出力信号として生成することができる。
以上より、基準電圧に混入したノイズ成分に加えて、画素回路の伝達特性による出力変化の誤差成分、及び固定パターンノイズなどの各画素回路に固有のノイズ成分をも低減又は除去した撮像信号を得ることができるという効果が得られる。
〔形態7〕 更に、形態7の固体撮像装置は、形態6の固体撮像装置において、前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型の第2のMOSトランジスターを含み、前記画素回路と同じ電圧利得及びカットオフ周波数となるように前記第2のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成のソースフォロアー回路である。
このような構成であれば、ソースフォロアー回路として駆動する画素回路と略同じ回路構成を有するソースフォロアー回路でバッファー回路が構成されるので、設計段階において、バッファー回路の伝達特性(電圧利得、カットオフ周波数など)を、画素回路の伝達特性に容易に合わせることができるという効果が得られる。
また、画素回路の構成とバッファー回路の構成とを、略同じ回路構成としたことで、両者の伝達特性を高精度に一致させることができるので、基準電圧に混入したノイズ成分及び伝達特性による変化分を、より高精度に低減又は除去することができるという効果も得られる。
〔形態8〕 更に、形態8の固体撮像装置は、形態6の固体撮像装置において、前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型であって、且つゲート電極に前記基準電圧が入力される第3のMOSトランジスターを含み、前記画素回路と同じ電圧利得となるように前記第3のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、且つ前記第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記画素回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
前記差分信号生成手段は、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第1の容量素子の一端に他端が接続された第1のスイッチング素子と、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第2の容量素子の一端に他端が接続された第2のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第1の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第1の差分信号の入力端子に接続された第3のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第2の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第2の差分信号の入力端子に接続された第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部とを有する。
このような構成であれば、バッファー回路は、各画素回路に対して、第1のソースフォロアー回路において電圧利得を同じ利得に合わせ、第2のソースフォロアー回路においてカットオフ周波数を同じ周波数に合わせることができる。
また、第1のソースフォロアー回路は、比較的低い電流量で電圧利得を一致できるサイズのトランジスターを用いて構成することができる。
更に、第2のソースフォロアー回路には、差分信号生成手段で差分の信号(第1及び第2の差分信号)を生成する際に、スイッチング素子によって画素回路のソース電極から電流を流し込むことができる。これにより、第4のトランジスターに定常的に流し込む電流量を、第4のMOSトランジスターを能動状態にする程度の電流量とすることができる。
以上のことから、上記形態7の効果に加え、画素回路における消費電力量を低減することができるので、バッファー回路の温度上昇や、温度上昇によって発生する暗電流などを低減することができるという効果が得られる。
〔形態9〕 更に、形態9の固体撮像装置は、形態6の固体撮像装置において、前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じ特性の第3のMOSトランジスターを複数並列に接続し、初段の第3のMOSトランジスターのゲート電極に前記基準電圧が入力される構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、前記第1のソースフォロアー回路の最終段の第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記画素回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
前記差分信号生成手段は、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第1の容量素子の一端に他端が接続された第1のスイッチング素子と、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第2の容量素子の一端に他端が接続された第2のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第1の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第1の差分信号の入力端子に接続された第3のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第2の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第2の差分信号の入力端子に接続された第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部とを有する。
このような構成であれば、バッファー回路は、各画素回路に対して、複数の第3のMOSトランジスターを並列接続した構成の第1のソースフォロアー回路において電圧利得を同じ利得に合わせ、第2のソースフォロアー回路においてカットオフ周波数を同じ周波数に合わせることができる。
また、第1のソースフォロアー回路は、出力負荷が第1及び第2の容量素子の出力負荷よりも小さいので、カットオフ周波数を十分に大きくすることができる。そのため、第1のMOSトランジスターと同じ特性(サイズなど)の複数の第3のMOSトランジスターを並列接続することで、容易にドレイン電流値及びゲート幅を調整することができる。
以上のことから、上記形態8の効果に加え、第1のソースフォロアー回路の設計を容易にすることができるという効果が得られる。
本発明に係る固体撮像装置100の構成を示す図である。 第1実施形態のバッファー回路5の回路構成の一例を示す図である。 入力信号の周波数と画素回路の電圧利得との関係の一例を示す図である。 固体撮像装置100に係る動作処理時の各部における信号のタイミングチャートである。 (a)及び(b)は、従来及び本発明の画素回路の入力信号の周波数とノイズレベルとの関係を示す図である。 (a)及び(b)は、第2実施形態のバッファー回路5の回路構成例を示す図である。 (a)は、本発明を適用可能な系統を示す図であり、(b)は、(a)の系統に対して本発明を適用した一例を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図5は、本発明に係る検出装置及び固体撮像装置の第1実施形態を示す図である。
(構成)
まず、本発明に係る固体撮像装置の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係る固体撮像装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、固体撮像装置100は、受光部1と、垂直走査回路2と、駆動回路3と、リセット回路4と、バッファー回路5と、ラインメモリ群6と、差分信号生成部7と、水平走査回路8と、引き算回路9とを含んで構成される。
受光部1は、所定数の画素(点線枠で表記)が行方向、及び列方向にマトリクス状に配列された構成を有している。
各画素回路は、図1中の点線枠に示すように、導電型のNチャンネル型のMOSトランジスターMTr1(以下、単にMTr1と称す)と、フォトダイオードPD(以下、単にPDと称す)とを含んで構成される。PDのカソードはMTr1のドレイン電極と接続され、且つアノードはMTr1のバックゲート電極と接続されている。
また、各画素回路のMTr1のドレイン電極は、駆動回路3から供給される駆動電圧vpdの供給ラインに接続されている。
更に、1行目の各画素回路のMTr1のゲート電極は、垂直走査回路2のゲートバイアス電圧Vpgを供給する第1の供給ラインに共通に接続され、第1のゲートラインvpg1を形成している。更に、2行目の各画素回路のMTr1のゲート電極は、垂直走査回路2のゲートバイアス電圧Vpgを供給する第2の供給ラインに共通に接続され、第2のゲートラインvpg2を形成している。
更に、1列目を構成する各画素回路のMTr1のソース電極は、リセット回路4に一端が接続され他端がラインメモリ群6を構成する容量素子であるコンデンサーの一端に接続された第1の信号線に共通に接続され、第1のソースラインvps1を形成している。更に、2列目を構成する各画素回路のMTr1のソース電極は、リセット回路4に一端が接続され他端がラインメモリ群6を構成する容量素子であるコンデンサーの一端に接続された第2の信号線に接続され、第2のソースラインvps2を形成している。
但し、図1中では説明を簡単にするために2×2の画素回路だけを表記しており、参照符号についても、これに準じるものとする。なお、各画素回路は、PDとして、MTr1のソース領域の近傍でゲート電極下のウエル領域内に設けられた高濃度埋込層を有している。そして、高濃度埋込層において、照射光を光電変換して発生した電荷を蓄積することによって、MTr1の閾値電圧を変調させて画素信号を検出する構造となっている。
垂直走査回路2は、外部の図示されない制御電圧発生手段から制御電圧Vpgl、Vpgh(Vpgl(例えば1[V])<Vpgh(例えば2.5[V]))が入力される構成となっている。
そして、垂直走査回路2は、露光期間においては、各行に対応するゲートラインに、MTr1のゲート電極を能動状態にするための走査信号(基準信号)として、制御電圧Vpghを出力する。
一方、画素信号の読出期間においては、MTr1のゲート電極を能動状態にするための走査信号(基準信号)として、制御電圧Vpghを行毎に、各行に対応するゲートラインに出力する。また、各行の非選択時には、制御電圧Vpglを、読出対象では無い非選択の行に対応するゲートラインに出力する。
駆動回路3は、受光部1の行方向の各画素回路におけるMTr1のドレイン電極及びPDのカソードを共通接続して形成したドレインラインvpdに接続された構成となっている。
そして、駆動回路3は、各ドレインラインvpdへ印加する駆動電圧を制御することで照射光によって発生した電荷の蓄積、蓄積電荷に対応する画素信号の読み出しを行うようになっている。
リセット回路4は、ソースラインvps1、vps2に接続され、画素回路のリセット時にソースラインvps1、vps2を介して各画素回路のMTr1のソース電極にリセット電圧を印加して、各画素回路のPD(高濃度埋込層)に蓄積された電荷をリセット(放出)する。
バッファー回路5は、画素回路と同様の信号の伝達特性を有した回路であり、その入力端子には、図示されない制御電圧発生手段の制御電圧Vpghの供給ラインが接続され、供給された制御電圧Vpghを、画素回路と同様の伝達特性で伝達し出力端子から出力する。
ラインメモリ群6は、露光後の画素信号を蓄積するための複数の容量素子としてのコンデンサーc1−1と、c1−2とを含んで構成される第1のラインメモリを有している。更に、ラインメモリ群6は、リセット直後の画素信号を蓄積するためのコンデンサーc2−1と、c2−2とを含んで構成される第2のラインメモリを有している。
差分信号生成部7は、スイッチング素子sw1〜sw8を含んで構成され、垂直走査回路2及び水平走査回路8からの制御信号によってsw1〜sw8のスイッチング動作が制御される。ここで、スイッチング素子sw1〜sw8は、MOSトランジスターなどの制御信号の入力に応じてスイッチをオン・オフするトランジスターなどの素子によって構成される。
具体的に、sw1はソースラインvps1に一端が接続され、他端がコンデンサーc1−1の一端及びsw2の一端に接続され、sw3はソースラインvps1に一端が接続され、他端がコンデンサーc2−1の一端及びsw4の一端に接続されている。
更に、sw5はソースラインvps2に一端が接続され、他端がコンデンサーc1−2の一端及びsw6の一端に接続され、sw7はソースラインvps2に一端が接続され、他端がコンデンサーc2−2の一端及びsw8の一端に接続されている。
更に、コンデンサーc1−1、c1−2、c2−1及びc2−2の他端は、バッファー回路5の出力端子に接続されている。
具体的な動作としては、所定時間露光後に、垂直走査回路2からの制御信号によって、sw1又はsw5をオン状態(導通状態)にする。これにより、c1−1又はc1−2に、画素回路からの露光後(リセット前)の画素信号とバッファー回路5からの電圧信号との差分の信号(第1の差分信号)の電位に応じた電荷が蓄積される。
つまり、露光後の画素信号の読み出し時において、コンデンサーc1−1、c1−2を有する第1のラインメモリに画素信号を伝送する。そして、コンデンサーc1−1、c1−2では、露光後の画素信号とバッファー回路5の出力する電圧信号(基準電圧+入力ノイズ)との差分である第1の差分信号の電荷を蓄積保持する。
露光後の画素信号には、信号成分(受光成分+基準電圧+基準電圧に混入しているノイズ(以下、入力ノイズと称す))と、画素回路に固有のノイズ(固定パターンノイズ)とが含まれている。また、バッファー回路5の出力する電圧信号には、基準電圧と、入力ノイズとが含まれている。従って、第1の差分信号は、信号成分(受光成分)と、固定パターンノイズとから構成されることになる。
また、リセット直後に、垂直走査回路2からの制御信号によって、sw3又はsw7をオン状態(導通状態)にする。これによって、c2−1又はc2−2に、画素回路からのリセット直後の画素信号とバッファー回路5からの電圧信号との差分の信号(第2の差分信号)の電位に応じた電荷を蓄積する。
つまり、リセット直後の画素信号の読み出し時には、コンデンサーc2−1、c2−2を有する第2のラインメモリにリセットした直後の画素信号を伝送する。そして、コンデンサーc2−1、c2−2ではリセットした直後の画素信号とバッファー回路5の出力する電圧信号との差分である第2の差分信号の電荷を蓄積保持する。
リセットした直後の画素信号には、信号成分(基準電圧+入力ノイズ)と、固定パターンノイズとが含まれている。従って、第2の差分信号は、主に固定パターンノイズの成分に支配された信号となる。
水平走査回路8は、コンデンサーc1−1及びc2−1の組の各コンデンサーの一端に接続されたsw2及びsw4と、コンデンサーc1−2及びc2−2の組の各コンデンサーの一端に接続されたスイッチング素子sw1〜sw8を別個に開閉(オン・オフ)させるための切替制御信号を各スイッチング素子へ伝送するものである。
具体的に、水平走査回路8は、切替制御信号を送信して、まずsw2をオン状態(電気的な導通状態)にすることでc1−1に蓄積された電荷を引き算回路9の正極側の入力端子に伝送する。水平走査回路8は、引き続き、制御信号を送信して、sw6をオン状態にすることでc1−2に蓄積された電荷を引き算回路9の正極側の入力端子に伝送する。
一方、水平走査回路8は、sw2をオン状態にするタイミングと同期してスイッチング素子の開閉を制御する制御信号を送信し、sw4をオン状態にすることでc2−1に蓄積された電荷を引き算回路9の負極側の入力端子に伝送する。引き続き、sw6をオン状態にするタイミングと同期して制御信号を送信し、sw8をオン状態にすることでc2−2に蓄積された電荷を引き算回路9の負極側の入力端子に伝送する。
引き算回路9は、第1のラインメモリのコンデンサーc1−1、c1−2に蓄積された画素回路のフォトダイオードPDの蓄積電荷に対応する電荷と、第2のラインメモリのコンデンサーc1−2、c2−2に蓄積されたリセット直後の固定パターンノイズ成分に対応する電荷との差分の信号を出力電圧Voutの撮像信号として順次出力する。
次に、図2に基づき、本実施形態のバッファー回路5の詳細な回路構成を説明する。図2は、バッファー回路5の回路構成の一例を示す図である。
バッファー回路5は、図2に示すように、画素回路を構成する導電型のNチャンネル型のMOSトランジスターMTr1と同じNチャンネル型のMOSトランジスターMTr2と、定電流源CCS1とを含んで構成されている。
MTr2は、そのゲート電極が制御電圧Vpghの供給ラインに接続され、ソース電極が定電流源CCS1の一端に接続され、ドレイン電極が電圧VDDの電源の供給ラインに接続されている。また、CCS1の他端は接地電位であるグランド線に接続されている。
そして、ソース電極からは、入力された制御電圧VpghからMTr2の閾値電圧Vth2を減算した電位の電圧信号が出力される。つまり、バッファー回路5は、ソースフォロアー回路となっている。
更に、本実施形態では、画素回路の信号の伝達特性と、バッファー回路5の信号の伝達特性とが一致するように、バッファー回路5が設計されている。
具体的には、画素回路を構成するMTr1と同じトランジスターであるMTr2を用いて設計されている。これによって、MTr1とMTr2の電圧利得を非常に近い値とすることができる。
更に、本実施形態では、下式(4)〜(7)に基づき、MTr1とMTr2のカットオフ周波数が一致するように、MTr2のゲート長やゲート幅、定電流源CCS1の供給電流値を設定している。
以下、ゲート長、ゲート幅、電流値の具体的な決定方法を説明する。
画素回路内のMTr1の伝達コンダクタンスをgmpix、ゲート長をL1、ゲート幅をW1、ドレイン電流をId1、電子の移動度をμ1、単位面積あたりのゲート容量をCox1、ラインメモリ群6を構成する各容量素子の容量をCとする。そうすると、MTr1のカットオフ周波数fc-pixは、下式(4)で近似することができる。

c-pix=gmpix/2πC={2μ1Cox1(W1/L1)Id1}0.5/2πC (4)
受光部1の行方向の画素数をnとすると、n個の容量素子が負荷となるので、バッファー回路5のカットオフ周波数fc-bufは、バッファー回路5内のMTr2の伝達コンダクタンスをgmbufとして、下式(5)で近似することができる。

c-buf=gmbuf/2πnC (5)

即ち、上式(4)及び(5)が一致するように各パラメーターを設定すればよいので、伝達コンダクタンスが下式(6)を満たすように各パラメーターを設定する。

gmbuf=n・gmpix=n・{2μ1Cox1(W1/L1)Id1}0.5 (6)
ここで、MTr1の移動度μ1及びMTr2の移動度μ2と、MTr1の単位面積あたりのゲート容量Cox1及びMTr2のゲート容量Cox2とがそれぞれ等しい場合は、下式(7)が成立する。

c-buf=gmbuf/2πnC={2μ2Cox2(nW1/L2)nId1}0.5/2πnC=fc-pix (7)

つまり、「μ1=μ2」、「Cox1=Cox2」となるので、MTr2のゲート幅W2をMTr1のゲート幅W1をn倍にした値に、MTr2を流れるドレイン電流Id2を、MTr1を流れるドレイン電流Id1をn倍にした値にそれぞれ設定する。これによって、画素回路とバッファー回路5との周波数特性を一致させることができる。
なお、画素回路のMTr1の単位面積あたりのゲート容量Cox1が、バッファー回路5のMTr2のゲート容量Cox2よりも小さい場合、即ち、「Cox2=Cox1/X(1<X)」の場合は、MTr2のゲート幅W2を、W1をXn倍にした値に設定する。更に、MTr2に流れるドレイン電流Id2を、Id1をn倍にした値に設定する。例えば、「Cox2=Cox1/2」、行方向の画素回路の個数nが2の場合は、W2を4×W1に設定し、Id2を2×Id1に設定する。
従来の固体撮像装置では、ラインメモリ群は、上記ラインメモリ群6と同様の構成を有しており、各コンデンサーc1−1、c2−1、c1−2、c2−2の他端が接地接続されて接地電位に維持される構成となっている。そのため、画素回路のゲートラインに入力される制御電圧にノイズが混入すると、そのノイズは共通のゲートラインに接続された画素回路の全てに混入する。これによって、撮像画像に横筋欠陥が生じる。
一方、本実施形態では、先述したように、各コンデンサーc1−1、c2−1、c1−2、c2−2の他端をそれぞれ制御電圧Vpghの供給ラインにバッファー回路5を介して接続した構成となっている。即ち、画素回路から出力される画素信号成分から、バッファー回路5の出力信号成分を減じることで、制御電圧Vpghの供給ラインに混入したノイズ成分を除去又は低減する構成となっている。
なお、バッファー回路5を介さずに、各コンデンサーc1−1、c2−1、c1−2、c2−2の他端をそれぞれ制御電圧Vpghの供給ラインに直接接続してもノイズ成分を除去又は低減する効果は得られる。
しかし、本実施形態において、上記したようにバッファー回路5を介して接続する構成としたのは、第1に、受光部1の画素回路が閾値変調型のトランジスターで構成されているためである。具体的に云うと、閾値変調型のトランジスターに対して、信号をソースフォロアー形式で読み出すときに、MTr1のソース電極とバックゲート電極とを短絡することができない。そのため、バックゲート効果が発生し、図3に示すように、電圧利得が1未満となってしまう。
ここで、図3は、入力信号の周波数と画素回路の電圧利得との関係の一例を示す図である。図3の例では、バックゲート効果によって、電圧利得が0.9倍になっている。この場合に、上記した制御電圧Vpghの供給ラインに直接接続した構成とした場合には、撮像画像に、入力ノイズ電圧Vnoiseの10%が横筋欠陥として現れることになる。
また、上記バッファー回路5を介して接続する構成としたのは、第2に、画素回路を構成するMTr1には、カットオフ周波数があるためである。図3に示すように、MTr1のカットオフ周波数を仮に10[MHz]にしたとする。この場合に、10[MHz]よりも高い周波数領域については、電圧利得の低下によって画素回路の出力する画素信号の値が、10[MHz]以下のときの信号レベルと比較して変化してしまう(低レベルになってしまう)。
以上のように、画素回路には、特有の信号の伝達特性がある。従って、画素回路に入力される制御電圧Vpghの供給ラインに混入したノイズの影響を画素信号から取り除く又は低減するためには、画素回路の信号の伝達特性をも考慮する必要がある。
従って、本実施形態では、バッファー回路5を、上式(4)〜(7)に基づき、その信号の伝達特性が画素回路の信号の伝達特性と一致するように設計している。
これによって、制御電圧Vpghの供給ラインにノイズが混入した場合に、画素信号から、バックゲート効果による影響や、カットオフ周波数よりも高い周波数領域での影響などの画素回路の信号の伝達特性が反映されたノイズ成分を取り除く又は低減することができる。
(動作)
次に、図4及び図5に基づき、本実施形態の実際の動作を説明する。
ここで、図4は、固体撮像装置100に係る動作処理時の各部における信号のタイミングチャートである。また、図5(a)及び(b)は、従来及び本発明の画素回路の入力信号の周波数とノイズレベルとの関係を示す図である。
図4において、1水平期間1Hに先立つT0期間は露光期間であって、受光部1の各画素回路のフォトダイオードPDで受光した光電荷を蓄積する期間である。露光期間T0後には1水平期間1Hに推移する。1水平期間1Hはブランキング期間T1〜T3とこれに続く水平走査期間・露光期間T4とに分けられる。
初期のブランキング期間T1は、それ以前に受光した光量に応じた画素信号を読み出す期間である。
ここでは、1行目の画素を読み出し行、2行目を非選択行とした場合について説明する。例えば、1行目のゲートラインvpg1を制御電圧Vpgh(=2.5V)、ドレインラインvpdを3.3Vとすることにより、ソースラインvps1、vps2には光量に応じた画素信号が出力される。ソースラインvps1、vps2は、列方向の画素が共通接続されているが、非選択行のソースラインvps2には制御電圧Vpgl(=1V)という低い電圧が与えられているため、ソース電圧である読み出し行の画素信号がソースラインvps1、vps2に出力される。更に、垂直走査回路2の切り替え制御によって、スイッチング素子sw1、sw5がオン状態となって、第1のラインメモリのコンデンサーc1−1、c1−2の一端がソースラインvps1、vps2と導通する。
これにより、コンデンサーc1−1、c1−2の他端の電位は、バッファー回路5から出力される電圧信号の電位となっているので、コンデンサーc1−1、c1−2には、読み出し行の画素信号とバッファー回路5から出力される電圧信号との差分の信号である第1の差分信号に応じた電荷が蓄積保持される。
中期のブランキング期間T2は、画素回路のフォトダイオードPDに蓄積された電荷のリセット(放出)を行う期間である。ここでは、例えば読み出し行のゲートラインvpg1をハイ・インピーダンスHiZにし、ソースラインvps1、vps2に5Vの電圧を印加する。これにより、ゲートラインvpg1はハイ・インピーダンスHiZであるため、ソースラインvps1、vps2のソース電圧が5Vに上昇するが、更にゲート−ソース間の容量によりゲートラインvpg1の電圧は概ね6Vに上昇する。この結果、ゲートラインvpg1に接続される画素は、チャネルが5Vという高い電圧になるため、画素回路のPDに蓄積された光電荷が放出され、蓄積電荷が「0」となる。一方、非選択行のゲートラインvpg2は制御電圧Vpgl(=1V)という低い電圧が与えられており、ソースラインvps1、vps2が5Vになっても画素回路のMOSトランジスターがオフ状態であるため、画素はリセットされない。
後期のブランキング期間T3は、リセット直後の画素回路から画素信号を読み出す期間である。
ここでも、初期のブランキング期間T1の場合と同様に水平方向の1行目の画素を読み出し行、2行目を非選択行とし、1行目のゲートラインvpg1を制御電圧Vpgh(=2.5V)、ドレインラインvpdを3.3Vとする。これによって、選択行の画素回路のMTr1のリセット直後のソース電圧である光電荷の成分を含んでいない画素信号がソースラインvps1、vps2に出力される。
更に、垂直走査回路2の切り替え制御によって、スイッチング素子sw3、sw7がオン状態となって、第2のラインメモリのコンデンサーc2−1、c2−2の一端がソースラインvps1、vps2と導通する。
これにより、コンデンサーc2−1、c2−2の他端の電位は、バッファー回路5から出力される電圧信号の電位となっているので、コンデンサーc2−1、c2−2には、読み出し行のリセット直後の画素信号とバッファー回路5から出力される電圧信号との差分の信号である第2の差分信号に応じた電荷が蓄積保持される。
水平走査期間・露光期間T4は、ラインメモリ群6に蓄積された信号を出力する期間である。水平走査回路8の切り替え制御によりスイッチング素子sw2、sw4、sw6、sw8を介して順次容量素子が選択される。
まず、sw2がオン状態に切り替えられて、初期のブランキング期間T1で第1のラインメモリのコンデンサーc1−1に蓄積保持された第1の差分信号が引き算回路9の正極側の入力ラインに出力される。これと並列して、sw4がオン状態に切り替えられて、後期のブランキング期間T3で第2のラインメモリのコンデンサーc2−1に蓄積保持された第2の差分信号が引き算回路9の負極側の入力ラインに出力される。
引き続き、sw6がオン状態に切り替えられて、初期のブランキング期間T1で第1のラインメモリのコンデンサーc1−2に蓄積保持された第1の差分信号が引き算回路9の正極側の入力ラインに出力される。これと並列して、sw8がオン状態に切り替えられて、後期のブランキング期間T3で第2のラインメモリのコンデンサーc2−2に蓄積保持された第2の差分信号が引き算回路9の負極側の入力ラインに出力される。
そして、引き算回路9では、第1の差分信号と第2の差分信号との差分を出力電圧Voutの撮像信号として順次出力する。
第1の差分信号には、露光による光電荷の成分や画素回路に固有の固定パターンノイズの成分が含まれる。一方、第2の差分信号には、露光による光電荷の成分が含まれておらず、主に固定パターンノイズの成分が含まれる。
そして、第1の差分信号と第2の差分信号との差分を取ることにより、固定パターンノイズの成分がキャンセルされた画質を持つ画像出力が得られる。
水平走査期間・露光期間T4では、画像信号の波形レベルの出力に続いて次の露光期間に推移する。
更に、本実施形態の固体撮像装置100の場合、各容量素子(コンデンサー)の他端側がバッファー回路5の出力端子にそれぞれ接続されている。そのため、制御電圧Vpghの供給ラインに入力ノイズ電圧Vnoiseが混入していても、初期のブランキング期間T1でコンデンサーc1−1、c1−2に蓄積保持された第1の差分信号について、Vnoiseによる影響は排除又は低減される。また、バッファー回路5が、画素回路の信号の伝達特性と一致した伝達特性となるように設計されているので、伝達特性による変化分が反映された状態でVnoiseによる影響が排除又は低減される。
同様に、後期のブランキング期間T3でコンデンサーc2−1、c2−2に蓄積保持された第2の差分信号についても、伝達特性による変化分が反映された状態で、Vnoiseによる影響が排除又は低減される。
ここで、ラインメモリを構成する各コンデンサーの他端がバッファー回路5を介して制御電圧Vpghの供給ラインにそれぞれ接続されている構成において、ブランキング期間T1やT3で各コンデンサーに蓄積される電荷Qは、コンデンサーの容量値Cと関係する。従って、電荷Qは、上式(3)を用いれば、下式(8)で表すことができる。

Q=C・{(Vpgh+Vnoise)−Vth(Φ)−(2Id1/μ1Cox10.5・(L1/W10.5−(Vpgh+Vnoise)}=C・{−Vth(Φ)−(2Id1/μ1Cox10.5・(L1/W10.5} (8)

上式(8)からは、制御電圧Vpghの供給ラインに混入したノイズによる入力ノイズ電圧Vnoiseがゲートラインvpg1、vpg2に印加されていても、その入力ノイズ電圧Vnoiseによる影響が排除されることが判る。
次に、バッファー回路5のパラメーターの設定方法を、具体的な数値例を挙げて説明する。
ここで、画素回路のMOSトランジスターMTr1に対する各パラメーターが、「μ×Cox1=30×10-6[A/V2]」、「L1=1[μm]」、「W1=10[μm]」、「Id1=2[μA]」であるとする。
この場合に、画素回路のカットオフ周波数fcpixは、上式(4)から、fcpix=5.5[MHz]と算出される。
また、ラインメモリ群6の各コンデンサーの容量Cが、「C=1[pF]」であり、各行の画素回路の個数nが、「n=700」であるとする。
また、バッファー回路5のMOSトランジスターMTr2の移動度μとゲート容量Cox2との積が、「μ×Cox2=120×10-6[A/V2]」であるとする。
この場合に、バッファー回路5の他のパラメーターは、上式(7)から、「L2=4[μm]」、「W2=7[mm]」、「Id2=1.4[mA]」と算出される。そして、バッファー回路5を、この算出した各パラメーターが設定されるように設計する。
具体的に、バッファー回路5のμ×Cox2の方が画素回路のμ×Cox1より4倍大きいので、MTr2のゲート長L2が、「L2=4×L1=4[μm]」となるように設計する。また、各行の画素回路の個数nが700なので、MTr2のゲート幅W2とドレイン電流Id2とをMTr1のゲート幅W1とドレイン電流Id1の700倍の値となるように設計する。
ここで、制御電圧Vgに混入するノイズに対して何ら対策が施されていない従来の構成では、図5(a)に示すように、画素回路の信号の伝達特性に応じて変化するノイズ成分が画素信号に残ることになる。一方、本実施形態では、制御電圧Vpghを、上記のようにして設計したバッファー回路5を介して出力すると共に、この出力した電圧信号を画素回路から出力される画素信号から減ずるように構成した。従って、制御電圧Vpghにノイズが混入した場合に、図5(b)に示すように、画素回路の信号の伝達特性に応じて画素信号が変化しても、その変化に追随して混入したノイズを的確に低減することができる。
従って、本実施の形態の固体撮像装置100の引き算回路9から出力される画像信号の波形は、電圧レベルで混入ノイズによる影響を受けず、従来装置で受光部1のゲートラインへのノイズ混入により水平方向(行方向)の画素に影響して発生した横筋画像を精度良く抑止することができる。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置100は、ラインメモリ群6を構成する各コンデンサーc1−1、c2−1、c1−2、c2−2の他端側を、画素回路の信号の伝達特性と同じ伝達特性を有するように設計されたバッファー回路5を介して制御電圧Vpghの供給ラインに接続した。
これにより、制御電圧Vpghのラインにノイズが混入して、受光部1のゲートラインvpg1、vpg2に入力ノイズ電圧Vnoiseが印加されても、ラインメモリ群6の各コンデンサーに蓄積保持される第1の差分信号及び第2の差分信号から入力ノイズ電圧Vnoiseの影響を的確に排除又は低減することができる。
従って、露光後の画素信号に対応する第1の差分信号と、リセット直後の画素信号に対応する第2の差分信号との差分で得られる出力電圧Voutの撮像信号から形成される画像から横筋画像を排除又は低減することができる。
上記第1実施形態において、画素回路は、形態1、2及び3のいずれか1に記載の検出回路、又は形態6若しくは7に記載の画素回路に対応し、バッファー回路5は、形態1、3、6及び7のいずれか1に記載のバッファー回路に対応する。
また、上記第1実施形態において、MOSトランジスターMTr1は、形態2、3、6及び7のいずれか1に記載の第1のMOSトランジスターに対応し、MOSトランジスターMTr2は、形態2、3、6及び7のいずれか1に記載の第2のMOSトランジスターに対応する。
また、上記第1実施形態において、垂直走査回路2は、形態6に記載の垂直走査回路に対応し、リセット回路4は、形態6に記載のリセット回路に対応し、引き算回路9は、形態6に記載の撮像信号生成手段に対応する。
また、上記第1実施形態において、垂直走査回路2、ラインメモリ群6、差分信号生成部7、及び水平走査回路8による、バッファー回路5から出力される電圧信号と、画素回路から出力される画素信号との差分の信号である第1の差分信号及び第2の差分信号を生成する機能は、形態1又は6に記載の差分信号生成手段に対応する。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づき説明する。図6は、本発明に係る検出装置及び固体撮像装置の第2実施形態を示す図である。
本実施形態は、上記第1実施形態のバッファー回路5の構成が上記第1実施形態と異なるのみで、他の構成は、上記第1実施形態の固体撮像装置100と同様の構成となる。
従って、以下、上記第1実施形態と同様の部分は同じ符号を付して説明を適宜省略し、異なる部分を詳細に説明する。
(構成)
図6(a)及び(b)は、本実施形態のバッファー回路5の回路構成例を示す図である。
本実施形態において、バッファー回路5は、図6(a)に示すように、第1のソースフォロアー回路5aと、第2のソースフォロアー回路5bとを含んで構成される。
第1のソースフォロアー回路5aは、画素回路のMOSトランジスターと同じチャネル型のMOSトランジスターMTr3と、定電流源ICC2とを含んで構成される。つまり、MTr1がNチャンネル型のMOSトランジスターであれば、MTr3もNチャンネル型のMOSトランジスターとなる。
MTr3は、ゲート電極が図示しない制御電圧供給手段の制御電圧Vpghの供給ラインに接続され、ドレイン電極が電圧VDDの電源ラインに接続され、ソース電極が定電流源ICC2に接続されている。なお、MTr3は、画素回路のMOSトランジスターMTr1と同じチャネル型のMOSトランジスターである。
第2のソースフォロアー回路5bは、MTr3と異なる極性のMOSトランジスターMTr4と、定電流源ICC3とを含んで構成される。つまり、MTr3がNチャンネル型のMOSトランジスターであれば、MTr4はPチャンネル型のMOSトランジスターとなる。
MTr4は、ゲート電極がMTr3のソース電極と接続され、ドレイン電極が電圧VSSの電源ラインに接続され、ソース電極がラインメモリ群6の各コンデンサーの他端と接続されている。
更に、本実施形態では、第1のソースフォロアー回路5aを、その電圧利得が、画素回路の電圧利得と一致するように設計し、第2のソースフォロアー回路5bを、そのカットオフ周波数が、画素回路のカットオフ周波数と一致するように設計している。
具体的には、第1ソースフォロアー回路5aの電圧利得が、最小の電力消費量で画素回路の電圧利得と一致するように、第1のソースフォロアー回路5aのMTr3のゲート長L3、ゲート幅W3、ドレイン電流値Id3を設定する。
更に、第2ソースフォロアー回路5bのカットオフ周波数が、画素回路のカットオフ周波数と一致するように、第2のソースフォロアー回路5bのMTr4のゲート長L4、ゲート幅W4、ドレイン電流値Id4を設定する。
ここで、バッファー回路5に流すドレイン電流Idの最小値は、読み出し時間と負荷容量によって制限される。例えば、各行の画素回路の個数nと各列の画素回路の個数mとが、「n×m=700×500」で、負荷容量CLが1[pF]で、読み出し時間Trが2[μs]で、電圧振幅VAが1[V]とあるとする。この場合に、上記第1実施形態のバッファー回路5に必要な最小のドレイン電流Idminは、下式(9)によって求めることができる。

Idmin=nCLA/Tr (9)

上式(9)より、Idminは「0.35[mA]」と求めることができる。
セトリング時間や電流値のばらつきを考慮すると、実際のIdminは「1[mA]」程度になり、消費電力の大きな増加となる。消費電力の増加は、バッファー回路5の温度上昇につながり、暗電流を増加させる。そして、暗電流の増加によって撮像画像の画質劣化を招くことになる。
そこで、本実施形態では、図6(a)に示すように、バッファー回路5を2段構成とすることで電力消費量を抑えるようにしている。
つまり、前段の第1のソースフォロアー回路5aのMTr3を、上記第1実施形態のバッファー回路5よりも小さい電流量で画素回路と同じ電圧利得にできるゲート幅、ゲート長となるように設計する。このとき、前段の回路のカットオフ周波数はMTr1より十分に高いので無視する。
そして、後段の第2のソースフォロアー回路5bのカットオフ周波数を画素回路のカットオフ周波数に合わせる。画素信号は、画素のソースラインvps1およびvps2からラインメモリ群6を経由して第2のソースフォロアー回路5bのMTr4に流れ込んでくる。定電流源ICC3に電流が流れ込まないので、ソースフォロアー回路5bの定常的に流す電流量は小さくできる。
なお、初段の第1のソースフォロアー回路5aの周波数特性は、出力負荷が画素回路の列数分の容量素子(コンデンサー)よりは小さいので、カットオフ周波数を十分大きくできる。従って、図6(b)に示すように、画素回路のMTr1と同じ特性のものを、並列に複数接続することで、電圧利得を容易に一致させることができる。
図6(b)に示すバッファー回路5は、第1のソースフォロアー回路5aが、複数のMTr3(図6(b)では2個)を含んで構成される。具体的に、各MTr3のゲート電極が図示しない制御電圧供給手段の制御電圧Vpghの供給ラインに接続され、ドレイン電極が電圧VDDの電源ラインに接続され、ソース電極が定電流源ICC2に接続されている。なお、MTr3は、画素回路のMOSトランジスターMTr1と同じ特性のMOSトランジスターである。ここで、同じ特性とは、極性、ゲート長、ゲート幅、キャリアの移動度、ゲート容量などのMOSトランジスターに固有の各パラメーターが同じことである。
以上の構成によって、本実施形態のバッファー回路5は、制御電圧Vpghの供給ラインにノイズ(Vnoise)が混入した場合に、画素回路と同程度(一致が望ましいが許容誤差範囲内であればよい)の伝達特性が反映された電圧信号(Vpgh+Vnoise)を出力することができる。
(動作)
なお、本実施形態の実際の動作は、上記第1実施形態の固体撮像装置100と同様となる。
以上のように、本実施形態に係る固体撮像装置100は、ラインメモリ群6を構成する各コンデンサーc1−1、c2−1、c1−2、c2−2の他端側を、画素回路の信号の伝達特性と同じ伝達特性を有するように設計されたバッファー回路5を介して制御電圧Vpghの供給ラインに接続した。
これにより、制御電圧Vpghのラインにノイズが混入して、受光部1のゲートラインvpg1、vpg2に入力ノイズ電圧Vnoiseが印加されても、ラインメモリ群6の各コンデンサーに蓄積保持される第1の差分信号及び第2の差分信号から入力ノイズ電圧Vnoiseの影響を的確に排除又は低減することができる。
従って、露光後の画素信号に対応する第1の差分信号と、リセット直後の画素信号に対応する第2の差分信号との差分で得られる出力電圧Voutの撮像信号から形成される画像から横筋画像を排除又は低減することができる。
更に、本実施形態に係る固体撮像装置100は、バッファー回路5の構成を、画素回路と同じ電圧利得となるように設計された第1のソースフォロアー回路5aと、画素回路と同じカットオフ周波数となるように設計された第2のソースフォロアー回路5bとから構成した。
これにより、初段の回路において最小の電流量で電圧利得が一致するように各パラメーターを設定することで、後段の回路には、画素回路からの電流が供給されるので、全体として、バッファー回路5に定常的に流す電流量を抑えることができる。
従って、上記第1実施形態の構成と比較して、電力消費量を低減することができるので、暗電流の電流量を低減することができ、撮像画像の画質劣化を低減することができる。
上記第2実施形態において、画素回路は、形態1、2、4及び5のいずれか1に記載の検出回路、又は形態6、8及び9のいずれか1に記載の画素回路に対応し、バッファー回路5は、形態1、4、5、6、8及び9のいずれか1に記載のバッファー回路に対応する。
また、上記第2実施形態において、MOSトランジスターMTr1は、形態2、4、5、6、8及び9のいずれか1に記載の第1のMOSトランジスターに対応する。
また、上記第2実施形態において、MOSトランジスターMTr3は、形態4、5、8及び9のいずれか1に記載の第3のMOSトランジスターに対応し、MOSトランジスターMTr4は、形態4、5、8及び9のいずれか1に記載の第4のMOSトランジスターに対応する。
また、上記第2実施形態において、垂直走査回路2は、形態6に記載の垂直走査回路に対応し、リセット回路4は、形態6に記載のリセット回路に対応し、引き算回路9は、形態6に記載の撮像信号生成手段に対応する。
また、上記第2実施形態において、垂直走査回路2、ラインメモリ群6、差分信号生成部7、及び水平走査回路8による、バッファー回路5から出力される電圧信号と、画素回路から出力される画素信号との差分の信号である第1の差分信号及び第2の差分信号を生成する機能は、形態1、4、5、6、8及び9のいずれか1に記載の差分信号生成手段に対応する。
なお、上記第1及び第2実施形態では、外部から入力される照射光を検出対象として、その輝度レベルを検出可能な閾値変調型の画素回路(検出回路)を固体撮像装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明の適用対象は、これに限らない。
ここで、図7(a)は、本発明を適用可能な系統を示す図であり、(b)は、(a)の系統に対して本発明を適用した一例を示す図である。
本発明は、図7(a)に示すように、基準電圧Vref及びノイズ(Noise)の入力と、検出対象の物理的な入力(Signal)とに対して、伝達関数fによって出力が決定される系統に対して適用可能である。図7(a)の例では、例えば、出力はf(Vref+Noise,Signal)と表現できる。
つまり、図7(a)に示す系統に対して、図7(b)に示すように、検出回路と同じVrefとNoiseを入力とし、検出回路の伝達関数fと同じ特性(許容範囲の誤差があってもよい)の伝達関数f’を有したバッファー回路を設ける。更に、バッファー回路の出力と、検出回路の出力との差分の信号を生成する容量素子を含む回路や引き算回路等の差分生成手段を設ける。このような構成とすることで、検出回路からは伝達関数fで決定されるf(Vref+Noise,Signal)が、バッファー回路からは伝達関数f’で決定されるf’(Vref+Noise,0)が出力される。ここで、f=f’の関係となるようにバッファー回路が設計されているので、最終的な出力は、f(0,Signal)となる。つまり、閾値変調型の画素回路(検出回路)、または固体撮像装置に限らず、図7(a)に示す系統であれば、閾値変調型の画素回路以外の検出回路を用いる系統、固体撮像装置以外に適用した系統などにも、本発明を適用可能である。
100…固体撮像装置、1…受光部、2…垂直走査回路、3…駆動回路、4…リセット回路、5…バッファー回路、5a…第1のソースフォロアー回路、5b…第2のソースフォロアー回路、6…ラインメモリ群、7…差分信号生成部、8…水平走査回路、9…引き算回路、MTr1〜MTr4…MOSトランジスター、PD…フォトダイオード、ICC1〜ICC3…定電流源、sw1〜sw8…スイッチング素子

Claims (9)

  1. 基準電圧の入力に応じて、当該基準電圧に検出対象の物理的な入力に応じた検出電圧を加えた電圧信号を出力する検出回路と、
    前記基準電圧を入力とし、前記検出回路の信号の伝達特性と同じ伝達特性を有するバッファー回路と、
    前記検出回路の出力する電圧信号と前記バッファー回路の出力する電圧信号との差分の信号を生成する差分信号生成手段と、を備えることを特徴とする検出装置。
  2. 前記検出回路は、第1のMOSトランジスターと、フォトダイオードとを含み、前記物理的な入力である外部からの照射光を前記フォトダイオードで受光して光電変換すると共に光電変換によって発生した電荷を蓄積して前記第1のMOSトランジスターの閾値電圧を変調させ、前記第1のMOSトランジスターのゲート電極に入力された基準電圧に前記蓄積した電荷に対応する電圧を加えた電圧に相当する電圧信号を前記第1のMOSトランジスターのソース電極から出力する閾値変調型の回路であることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型の第2のMOSトランジスターを含み、前記検出回路と同じ電圧利得及びカットオフ周波数となるように前記第2のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成のソースフォロアー回路であることを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型であって、且つゲート電極に前記基準電圧が入力される第3のMOSトランジスターを含み、前記検出回路と同じ電圧利得となるように前記第3のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、且つ前記第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記検出回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
    前記差分信号生成手段は、前記第1のMOSトランジスターのソース電極と、前記第4のMOSトランジスターのソース電極との間に接続された容量素子を有することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
  5. 前記バッファー回路は、前記検出回路の電圧利得と同じ電圧利得となるように前記第1のMOSトランジスターと同じ特性の第3のMOSトランジスターが複数並列に接続され、且つ複数の前記第3のMOSトランジスターのゲート電極に前記基準電圧が入力される構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、且つ前記第1のソースフォロアー回路の前記複数の第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記検出回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
    前記差分信号生成手段は、前記第1のMOSトランジスターのソース電極と、前記第4のMOSトランジスターのソース電極との間に接続された容量素子を有することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
  6. 第1のMOSトランジスターと、フォトダイオードとを含み、外部からの照射光を前記フォトダイオードで受光して光電変換すると共に光電変換によって発生した電荷を蓄積して前記第1のMOSトランジスターの閾値電圧を変調させ、前記第1のMOSトランジスターのゲート電極に入力された基準電圧に前記蓄積した電荷に対応する電圧を加えた電圧に相当する電圧信号を画素信号として、各々が前記第1のMOSトランジスターのソース電極から出力する複数の閾値変調型の画素回路を、n行(nは1以上の自然数)×m列(mは1以上の自然数)のマトリックス状に配列した構成の受光部と、
    前記画素回路を行毎に走査し、前記画素回路を構成する前記第1のMOSトランジスターのゲート電極を行毎に能動状態とする基準電圧を、走査によって選択した各行の前記第1のMOSトランジスターのゲート電極に入力する垂直走査回路と、
    前記フォトダイオードに蓄積された電荷を放出するリセット動作を行うために、前記第1のMOSトランジスターのソース電極またはドレイン電極に所定の電位のリセット電圧を入力するリセット回路と、
    前記基準電圧が入力された各行のm個の画素回路から露光後に出力される画素信号に対応する電荷を蓄積するm個の第1の容量素子を有する第1のラインメモリと、
    前記基準電圧が入力された各行のm個の画素回路からリセット直後に出力される画素信号に対応する電荷を蓄積するm個の第2の容量素子を有する第2のラインメモリと、
    前記垂直走査用の基準電圧を入力とし、前記画素回路の信号の伝達特性と同じ伝達特性を有するバッファー回路と、
    前記第1のラインメモリの各第1の容量素子に蓄積された電荷に対応する画素信号と前記バッファー回路の出力する電圧信号との差分の信号である第1の差分信号と、前記第2のラインメモリの各第2の容量素子に蓄積された電荷に対応する画素信号と前記バッファー回路の出力する電圧信号との差分の信号である第2の差分信号とを生成する差分信号生成手段と、
    前記第1の差分信号と前記第2の差分信号との差分の信号である撮像信号を生成する撮像信号生成手段と、を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型の第2のMOSトランジスターを含み、前記画素回路と同じ電圧利得及びカットオフ周波数となるように前記第2のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成のソースフォロアー回路であることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じチャネル型であって、且つゲート電極に前記基準電圧が入力される第3のMOSトランジスターを含み、前記画素回路と同じ電圧利得となるように前記第3のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、且つ前記第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記画素回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
    前記差分信号生成手段は、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第1の容量素子の一端に他端が接続された第1のスイッチング素子と、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第2の容量素子の一端に他端が接続された第2のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第1の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第1の差分信号の入力端子に接続された第3のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第2の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第2の差分信号の入力端子に接続された第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部とを有することを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  9. 前記バッファー回路は、前記第1のMOSトランジスターと同じ特性の第3のMOSトランジスターを複数並列に接続し、初段の第3のMOSトランジスターのゲート電極に前記基準電圧が入力される構成の第1のソースフォロアー回路と、前記第3のMOSトランジスターと異なるチャネル型で、前記第1のソースフォロアー回路の最終段の第3のMOSトランジスターのソース電極にゲート電極が接続された第4のMOSトランジスターを含み、前記画素回路のカットオフ周波数と同じカットオフ周波数となるように前記第4のMOSトランジスターのパラメーターが設定された構成の第2のソースフォロアー回路とを有し、
    前記差分信号生成手段は、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第1の容量素子の一端に他端が接続された第1のスイッチング素子と、各前記第1のMOSトランジスターのソース電極に一端が接続され、各列に対応する前記第2の容量素子の一端に他端が接続された第2のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第1の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第1の差分信号の入力端子に接続された第3のスイッチング素子と、一端が前記各列に対応する第2の容量素子の他端に接続され、他端が前記撮像信号生成手段の前記第2の差分信号の入力端子に接続された第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部とを有することを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
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