JP2010283099A - 電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に酸化皮膜層を有する複数の電極箔を冷間圧接によって接合する際に、簡素な工程で行うことができ、かつその接合状態が不十分となることを防止できる電解コンデンサ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】酸化皮膜を形成した電極箔の一部を接合部として重ね合わせて冷間圧接により接合したコンデンサ素子3を備える電解コンデンサであって、前記接合部を重ね合わせた積層体に少なくとも一枚の金属板8を介在させて、その積層方向に冷間圧接することにより電極箔1を金属板8とともに接合することによりコンデンサ素子3が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷間圧接法を用いて電極箔の一部を接合部として重ね合わせて接合して形成された積層体としてのコンデンサ素子を備える電解コンデンサ及びその製造方法に関する。
従来、積層された電極箔と金属板を冷間圧接法によって接合する方法があり、この方法では、電極箔を重ね合わせた積層体と金属板とを一体化するために、積層体の積層方向の最上面若しくは最下面、若しくはその両面に金属板を重ねるようにし、これらを冷間圧接金型によって上下に挟み込む冷間圧接法によって接合するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−52766号公報(第2頁、第2図)
コンデンサとしての特徴となる働きを担う主な部分は陽極、陰極、絶縁体で構成されており、特にアルミ電解コンデンサにおいては、拡面処理であるエッチング処理を施した陽極箔の表面に化成処理により酸化皮膜層を形成している。しかしながら、このような電極箔と金属板を、特許文献1に記載の冷間圧接法により接合すると、酸化皮膜層は絶縁体であり、また、酸化皮膜層は拡面化した電極箔の表面を覆うように形成されているため、電極箔同士を接合しにくいばかりか、冷間圧接金型を用いて電極箔の積層方向に圧接した際に、この拡面化した電極箔表面に酸化皮膜層を有する電極箔は延伸作用がないため切断される。この傾向は、中高圧用の直流によりエッチング処理を施した電極箔で顕著である。また、延伸作用を有する金属板は圧接方向に延びるが、その延伸作用の限度を超えると金属板も切断されてしまう。そのため積層された電極箔が厚いと、一部の電極箔は金属板と接合できなくなるばかりか、電極箔同士の接合状態も不十分となってしまう虞がある。そこで、陽極箔における接合部分に酸化皮膜層が無い状態とするために、前述した化成処理により形成された酸化皮膜層を除去した後に接合作業を行う方法や、陽極箔の接合部分にマスキング等を行った後に前述した化成処理を行う方法が採られる場合があるが、いずれの方法も工程が煩雑となるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、拡面化した電極箔の表面に酸化皮膜層を有する電極箔の一部を接合部として冷間圧接によって接合する際に、簡素な工程で行うことができ、かつその接合状態が不十分となることを防止できる電解コンデンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の電解コンデンサは、
酸化皮膜を形成した電極箔の一部を接合部として重ね合わせて冷間圧接により接合したコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、
前記接合部を重ね合わせた積層体に少なくとも一枚の金属板を介在させて、その積層方向に冷間圧接することにより、前記接合部を前記金属板とともに接合したことを特徴としている。
この特徴によれば、接合部を積層方向に冷間圧接した際に、積層された接合部の間に介在された金属板が圧接方向に延びるようになり、接合部が冷間圧接により切断されても、接合部の間に介在された金属板が互いの接合部を接合するようになり、十分な接合状態を得ることができる。また、酸化皮膜層を除去する工程等の冷間圧接以外の工程を設ける必要がなく、接合工程の簡素化を図ることができる。
本発明の電解コンデンサは、
前記金属板が前記接合部の少なくとも片面側に接触された状態で、前記複数の接合部が積層されることを特徴としている。
この特徴によれば、金属板が接合部の片面側に必ず配置されるようになり、冷間圧接された接合部は、その片面側が金属板と接合されるようになり、その接合状態をより向上させることができる。
本発明の電解コンデンサは、
前記接合部と前記金属板とは、交互に積層されることを特徴としている。
この特徴によれば、積層方向に冷間圧接して各金属板が、その延伸作用の限界を超えて切断されても、各金属板が延びることにより、各接合部を各金属板とともに接合させることができる。
本発明の電解コンデンサは、
前記電極箔がエッチング層及び酸化皮膜層を形成した電極箔の一部であって、該エッチング層及び酸化皮膜層の厚さよりも厚い金属板を用いて前記冷間圧接がなされていることを特徴としている。
この特徴によれば、冷間圧接によりエッチング層及び酸化皮膜層や金属板が押し潰された状態となっても、金属板はエッチング層及び酸化皮膜層より厚いため、冷間圧接時にエッチング層及び酸化皮膜層を貫通して接合部の芯金部に到達できるようになり、金属板を介して接合部同士を接合させることができる。
本発明の電解コンデンサは、
前記接合部の間に介在される金属板の他に、金属板が前記積層体の冷間圧接金型が接地する面に配置され、該接地面に配置された金属板に冷間圧接金型が接触して前記冷間圧接されることを特徴としている。
この特徴によれば、積層体を積層方向から冷間圧接を行う際に、積層方向の冷間圧接金型が接地する面に配置された接合部が最も延びて切断され易くなっているが、該接地面に金属板を配置することによって、前記冷間圧接金型が接地する面の接合部を補強するとともに、他の接合部及び他の金属板との接続状態がより向上される。
本発明の電解コンデンサの製造方法は、
酸化皮膜を形成した電極箔の一部を接合部として重ね合わせて冷間圧接により接合する電解コンデンサの製造方法であって、
前記接合部を重ね合わせた積層体に少なくとも一枚の金属板を介在させて積層する積層工程と、その積層方向に冷間圧接することにより前記接合部を前記金属板とともに接合する接合工程と、を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、接合部を積層方向に冷間圧接した際に、積層された接合部の間に介在された金属板が圧接方向に延びるようになり、接合部が冷間圧接により切断されても、接合部の間に介在された金属板が互いの接合部を接合するようになり、十分な接合状態を得ることができる。また、酸化皮膜層を除去する工程等の冷間圧接以外の工程を設ける必要がなく、接合工程の簡素化を図ることができる。
実施例1における陽極箔にアルミ板を配置する状態を示す平面図である。 積層された陽極箔の端子部を冷間圧接する状態を示す斜視図である。 (a)は、冷間圧接金型を示す正面図であり、(b)は、冷間圧接金型を示す底面図である。 冷間圧接金型により冷間圧接される陽極箔の端子部を示す平面図である。 図4のA−A断面に対応した陽極箔の端子部を示す画像である。 変形例におけるアルミ帯を示す斜視図である。 アルミ帯を端子部に巻回した状態を示す斜視図である。 実施例2における陽極箔を陰極帯で巻回する状態を示す斜視図である。 コンデンサ素子を示す斜視図である。 変形例における陽極箔の端子部とアルミ板とを示す側面図である。
本発明に係る電解コンデンサ及びその製造方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る電解コンデンサにつき、図1から図7を参照して説明する。本実施例のコンデンサとして、電解コンデンサを例示して説明する。この電解コンデンサは、アルミニウムで形成された複数の陽極箔1、陰極箔2及び該箔間にセパレータ11を挟んで積層したコンデンサ素子3を、駆動用電解液とともに有底筒状の外装ケースに収納し、この外装ケースに形成された開口を封口体で密封するとともに、陽極箔1及び陰極箔2から導いたタブ4,5を封口体に設けた外部接続端子を介して導出させるものである(図1及び図2参照)。
図1に示すように、陽極箔1及び陰極箔2は平面視で略矩形状を成し、これら陽極箔1及び陰極箔2には、接合部としてそれぞれの一辺から突出された端子部1a,2aが形成されている。陽極箔1は、その表面にはエッチング処理及び化成処理によって、エッチング層及び酸化皮膜層7が形成され、箔中心に芯金となる芯金部6が存在する(図5参照)。本実施例では、陽極箔1が有する酸化皮膜層がコンデンサの構成要素である絶縁体となっている。
また、陽極箔1の端子部1aには、固定工程にて本実施例における金属板としてのアルミ板8が固定配置される。このアルミ板8の厚みは、陽極箔1の片面に形成されたエッチング層及び酸化皮膜層7(30〜40μ程度)の厚さよりも厚くなっている。アルミ板8を陽極箔1の端子部1aに固定する固定手段は、冷間圧接、レーザー溶接、超音波溶接、抵抗溶接、プレス加工、接着剤等の金属部材同士を接合するなんらかの固定手段であればよい。
図2に示すように、コンデンサ素子3を製造する際には、先ず積層工程にて陽極箔1及び陰極箔2の間にセパレータ11を挟んで交互に積層する。陽極箔1、陰極箔2及びセパレータ11が積層されると、陽極箔1の端子部1a同士、及び陰極箔2の端子部2a同士がそれぞれ積層される。積層された陽極箔1の各端子部1a(積層体)には、アルミ板8が固定されているため、陽極箔1の端子部1aとアルミ板8とが交互に積層される。
尚、積層された陽極箔1の端子部1aの最上面には、アルミ板8が配置されるようになっている。更に尚、積層された陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aの最下面には、タブ4,5が配置されるようになっている。
次に接合工程にて陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aを、その積層方向に冷間圧接して互いに接合し、コンデンサ素子3を形成する。尚、図2において積層方向は上下方向となっている。更に尚、陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aは、それぞれ同様の冷間圧接金型9を用いて冷間圧接される。
ここで、接合工程にて用いる冷間圧接金型9(CWチップ)の形状を説明する。図3(a)に示すように、冷間圧接金型9は正面視で略台形状を成し、底面9aにゆくに従って幅狭になる形状となっており、左右側面にテーパ面9bが形成されている。また、図3(b)に示すように、底面視で左右方向の長い長方形状を成し、前後に平坦面9cが形成されている。
接合工程では、積層された陽極箔1及び陰極箔2を台座(図示略)上に載置し、上方から陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aを冷間圧接金型9を用いて圧接する。すると陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aは、台座(図示略)と冷間圧接金型9との間に挟まれて冷間圧接される。この接合工程にて、陽極箔1の端子部1aとアルミ板8とタブ4が接合され、かつ陰極箔2の端子部2aとタブ5が接合される。
尚、図4に示すように、陽極箔1の端子部1aにおいて冷間圧接金型9に圧接される部位は、端子部1aに固定されたアルミ板8の端部側の部位となっている。前述した冷間圧接金型9により、端子部1a及びアルミ板8は冷間圧接金型9の前後の平坦面9cにより切断されるとともに、冷間圧接金型9の左右のテーパ面9bにより最上部から最下部にゆくに従い押し潰されるようになる(図5参照)。
前述のような冷間圧接金型にすることによって、端子部1aの冷間圧接金型9の前後の平坦部方向の面積が小さい場合であっても、接合できる。又、面積が大きければ、その面積に応じて接合箇所を増やすことも可能である。
図5に示すように、拡面化(エッチング処理等)された電極箔の表面を覆うように酸化皮膜層が形成されているため、陽極箔1の端子部1aは、冷間圧接金型9のテーパ面9bにより引き千切られる場合があるが、酸化皮膜層が形成されていないアルミ板8は、その延伸作用により引き千切られずに延びるようになっており、全ての端子部1aがアルミ板8を介して電気的に接合できるようになっている。
また、陽極箔1に形成されたエッチング層及び酸化皮膜層7の厚さよりも厚いアルミ板8を用いて冷間圧接がなされていることで、冷間圧接によりエッチング層及び酸化皮膜層7やアルミ板8が押し潰された状態となっても、アルミ板8はエッチング層及び酸化皮膜層7より厚いため、冷間圧接時にエッチング層及び酸化皮膜層7を貫通して端子部1aの芯金部6に到達できるようになり、アルミ板8を介して端子部1a同士を接合させることができる。
また、端子部1aの間に介在されるアルミ板8の他に、アルミ板8が積層された端子部1aの最上面に配置され、最上面に配置されたアルミ板8に冷間圧接金型9が接触して冷間圧接されることで、積層された端子部1aを積層方向から冷間圧接を行う際に、積層方向の最上面に配置された端子部1aが最も延びて切断され易くなっているが、最上面にアルミ板8を配置することによって、最上面の端子部1aを補強するとともに、他の端子部1a及び他のアルミ板8との接続状態がより向上される。
図6は、タブ4’,5’の変形例を示している。変形例におけるタブ4’,5’は、平面視で略L字形状を成す帯状の金属板となっている。尚、変形例のタブ4’,5’が本実施例における金属帯を構成している。図7に示すように、積層工程にて積層された陽極箔1及び陰極箔2の端子部1a,2aをタブ4’,5’により囲むようにする。
次に接合工程にて陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aを、その積層方向に冷間圧接して互いに接合し、コンデンサ素子3’を形成する。タブ4’,5’により囲まれた積層された陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2aが圧接方向に対して側面側に型崩れを起こし難くなり、陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2a及びアルミ板8の接合部位が揃った状態で、陽極箔1及び陰極箔2の各端子部1a,2a及びアルミ板8が圧接方向に延びるようになり、十分な接合状態を得ることができる。
次に、実施例2に係る電解コンデンサにつき、図8から図10を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8に示すように、陽極箔1は平面視で略矩形状を成し、これら陽極箔1には、接合部としてそれぞれの一辺から突出された端子部1aが形成されている。尚、陽極箔1は、実施例1と同様に予めエッチング処理及び化成処理によりエッチング層及び酸化皮膜層7が形成されている。また、陽極箔1の端子部1aには、固定工程にて本実施例における金属板としてのアルミ板8が固定配置される。
尚、実施例2では、実施例1の陰極箔2を用いずに本実施例における電極部としての帯状陰極箔10を用いるようになっている。この帯状陰極箔10は平面視で略帯状を成し、その一部にタブ4’’,5’’が接合されている。積層工程にて陽極箔1を積層する際には、帯状を成す陰極箔10の一面側に帯状セパレータ13を載置し、その上に陽極箔1を並べた状態とし、更に、並べた陽極箔1の上に帯状セパレータ12を載置した状態で、陽極箔1とともに帯状陰極箔10及び帯状セパレータ12,13を巻回する。
図9に示すように、接合工程にて帯状陰極箔10により巻回された陽極箔1の端子部1aを、その積層方向に冷間圧接して互いに接合し、コンデンサ素子3’’を形成する。このように実施例2では、陰極箔を帯状の帯状陰極箔10を一枚用いるだけでよくなり、生産する電極箔の枚数を低減させることができる。また、冷間圧接時に、巻回された陽極箔1が型崩れを起こし難くなっている。
図10は、陽極箔1の端子部1aとアルミ板8との積層状態の変形例を示している。この変形例では、アルミ板8が陽極箔1の接合部としての端子部1aの少なくとも片面側に接触された状態で、複数の陽極箔1が積層されている。このようにすることで、アルミ板8が陽極箔1の端子部1aの片面側に必ず配置されるようになり、冷間圧接された端子部1aは、その片面側がアルミ板8と接合されるようになり、その接合状態をより向上させることができる。
以上、本実施例では、エッチング処理及び化成処理によりエッチング層及び酸化皮膜層7が形成された複数の陽極箔1を積層し、少なくとも一枚のアルミ板8が陽極箔1の一部に設けた端子部1aの間に介在され、端子部1aとアルミ板8とを、その積層方向に冷間圧接して互いに接合することによりコンデンサ素子3が形成されることで、端子部1aを積層方向に冷間圧接した際に、積層された端子部1aの間に介在されたアルミ板8が圧接方向に延びるようになり、端子部1aが冷間圧接により切断されても、端子部1aの間に介在されたアルミ板8が互いの端子部1aを接合するようになり、十分な接合状態を得ることができる。また、酸化皮膜層を除去する工程等の冷間圧接以外の工程を設ける必要がなく、接合工程の簡素化を図ることができる。
また、端子部1aとアルミ板8とは、交互に積層されることで、積層方向に冷間圧接して各アルミ板8が、その延伸作用の限界を超えて切断されても、各アルミ板8が延びることにより、各端子部1aを各アルミ板8とともに接合させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、冷間圧接金型を片面側から圧入しているが、両面側から冷間圧接金型を圧入してもよい。また、前記実施例では、タブ4が端子部1aの最下面に配置されているが、アルミ板の代わりに端子部1a間のいずれかに配置してもよい。更に、電極箔1の一辺から突出された端子部を設けているが、矩形状の電極箔1の一部に他方の電極箔及びセパレータが重ならないように積層し、当該部分を接合部としての端子部とし、接続箇所としてもよい。前記実施例では、陽極箔1の端子部1aとアルミ板8とが交互に積層されたり、アルミ板8が陽極箔1の端子部1aの少なくとも片面側に接触された状態で積層されたりしているが、積層された陽極箔1の端子部1aの積層方向の略中央部にアルミ板8を一枚介在させた状態であってもよい。
また、前記実施例では、積層体に介在する金属板として、酸化皮膜層を形成しないアルミ板を用いていたが、電極箔との接合に影響のない程度の化成処理による酸化皮膜層が形成されているアルミ板を用いてもよい。その際の化成電圧は、陽極箔の化成電圧以上であれば好ましい。こうすると、外装ケースに収納後、封口体で密封した後の工程で行われる再化成処理において、予め化成処理を施したアルミ板を用いることにより再化成時間の短縮を図ることができるとともに、製品としても漏れ電流が低減される。
更に、前記各実施例では、矩形の陽極箔を積層したコンデンサ素子を例示したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、帯状の陽極箔、陰極箔及びセパレータを重ね合わせて、巻回したコンデンサ素子や、つづら折りすることによって積層したコンデンサ素子を用いてもよく、接合部が積層状態であればコンデンサ素子の形態は限られることはない。
1 陽極箔(電極箔)
1a 端子部(接合部)
2 陰極箔
2a 端子部
3 コンデンサ素子
4,5 タブ
6 芯金部
7 エッチング層及び酸化皮膜層
8 アルミ板(金属板)
9 冷間圧接金型
9a 底面
9b テーパ面
9c 平坦面
10 帯状陰極箔
11 セパレータ
12,13 帯状セパレータ

Claims (6)

  1. 酸化皮膜を形成した電極箔の一部を接合部として重ね合わせて冷間圧接により接合したコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、
    前記接合部を重ね合わせた積層体に少なくとも一枚の金属板を介在させて、その積層方向に冷間圧接することにより、前記電極箔を前記金属板とともに接合したことを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 前記金属板が前記接合部の少なくとも片面側に接触された状態で、前記複数の接合部が積層されることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記接合部と前記金属板とは、交互に積層されることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ。
  4. 前記接合部がエッチング層及び酸化皮膜層を形成した電極箔の一部であって、該エッチング層及び酸化皮膜層の厚さよりも厚い金属板を用いて前記冷間圧接がなされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  5. 前記接合部の間に介在される金属板の他に、金属板が前記積層体の冷間圧接金型が接地する面に配置され、該接地面に配置された金属板に冷間圧接金型が接触して前記冷間圧接されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  6. 酸化皮膜を形成した電極箔の一部を接合部として重ね合わせて冷間圧接により接合する電解コンデンサの製造方法であって、
    前記接合部を重ね合わせた積層体に少なくとも一枚の金属板を介在させて積層する積層工程と、その積層方向に冷間圧接することにより前記接合部を前記金属板とともに接合する接合工程と、を含むことを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
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