JP2000082641A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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JP2000082641A
JP2000082641A JP37000898A JP37000898A JP2000082641A JP 2000082641 A JP2000082641 A JP 2000082641A JP 37000898 A JP37000898 A JP 37000898A JP 37000898 A JP37000898 A JP 37000898A JP 2000082641 A JP2000082641 A JP 2000082641A
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Japan
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current collecting
electrode
electric double
electrodes
layer capacitor
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JP37000898A
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Inventor
Kazuo Ando
和夫 安藤
Koji Kotani
耕爾 小谷
Takeshi Taguchi
剛 田口
Toshiyuki Matsuoka
俊之 松岡
Toru Ota
徹 太田
Mitsuru Ikeo
充 池尾
Yoshio Yamamoto
善夫 山本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分極性電極を増加させて容量を増大させても集
電リードと電極端子との導通を確保できる電気二重層キ
ャパシタを提供する。 【解決手段】同極毎にまとめられた集電リード8が接続
部19とされ、その一部に超音波拡散接合により各集電
リード8同士を一体に接合した接合部21が形成され
る。接合部21を介して接続部19が電極端子11,1
2に電子ビーム溶接またはレーザ溶接により接続され
る。一対の電極31aが集電リード8の両端に並列配置
され、集電リード8が側面の一側に偏位させて設けられ
る第1の電極素子31と、一対の電極32aが集電リー
ド8の両端に並列配置され、集電リード8が側面の、電
極素子31の集電リード8と離間する側に偏位させて設
けられる第2の電極素子32とを、セパレータ9介して
正負極交互に積層して形成された積層体33を接合部2
1を間にして折り返された状態で、各分極性電極6が互
いに重ね合わされるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気二重層キャパシタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、固体と溶液との異なる2つの相
が接触する界面では、極めて短い距離を隔てて正負の電
荷が対向して配列して電気二重層が形成される。そこ
で、前記固体を分極性電極とし、電解質溶液を含浸させ
たセパレータを介して対向する一対の分極性電極間に電
界を印加することによりキャパシタとして利用する電気
二重層キャパシタが知られている。
【0003】前記電気二重層キャパシタとして、従来、
集電部材の表面に分極性電極を備える複数の電極素子を
セパレータを介して積層した積層体を形成し、各集電部
材から延出された集電リードを同極毎にまとめて電極端
子に接続する構成となっているものがある。
【0004】前記積層体を構成する電極素子は、集電部
材の表面に分極性電極を備え、該集電部材から延出され
たアルミニウム箔からなる帯状の集電リードを備えるも
のであり、該集電リードは分極性電極の電極端子に対向
する側面の一側に偏位させて設けられている。そして、
前記電極素子を交互に表裏反転して配設し、各電極素子
の分極性電極間に電解質溶液が含浸されたセパレータを
介して積層することにより、相隣接する電極素子同士で
は集電リードが互いに異なる側に配置される。そして、
同側に配置された集電リード同士が同極毎にまとめて積
層されて各極の電極端子に接続される。
【0005】従来、同極毎にまとめて積層された集電リ
ードと電極端子との接続を超音波拡散接合により行うこ
とが知られている。前記超音波拡散接合によるときに
は、電極端子の一部に形成された平坦面に、積層された
集電リードを当接しておき、超音波振動を付与する圧接
部材を各集電リードの積層方向に圧接して各集電リード
及び電極端子の相互の接合面に溶融熱を発生させること
により、電極端子に複数の集電リードを一挙に固相拡散
接合する。
【0006】しかし、この種の電気二重層キャパシタに
おいて、分極性電極の数を増やすことによりキャパシタ
容量を大きくしようとすると、前記集電リードの数もま
た増加させざるを得ない。そして、複数の前記集電リー
ドをまとめて電極端子に超音波拡散接合しようとすると
きに集電リードの数が多いと、超音波の伝達が不十分と
なり一部の集電リード(特に、超音波振動を付与する圧
接部材から遠い位置にある電極端子側の集電リード)が
接合されずに剥離して、集電リードと電極端子との導通
が不完全になる不都合がある。
【0007】そこで、集電リードの数の増加に応じて超
音波拡散接合における超音波の出力(電力)を大とする
と、各集電リード及び電極端子がアルミニウム製である
ために、それらが互いに隣接する境界面に生成される酸
化皮膜が増加し、電極端子との接合部分の抵抗が増大し
たり、接合された部分の周囲にクラックが生じたりする
不都合がある。
【0008】また、この種の電気二重層キャパシタは外
装ケースに収容され蓋体により密封されるが、前記電極
端子は集電リードの接合に先立って蓋体に高い密封性を
維持して取り付けられている。このような場合に、前述
したように超音波の出力(電力)を大とした超音波拡散
接合により電極端子に複数の集電リードを一挙に接合し
ようとすると、その際に付与された超音波振動により、
蓋体と電極端子との密封性が低下する不都合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分極性電極
を増加させてキャパシタ容量を増大させても集電リード
と電極端子との導通を確実に確保することができる電気
二重層キャパシタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の電気二重層キャパシタの第1の態様は、
集電部材表面に分極性電極を備える複数の電極素子がセ
パレータを介して正負極交互に積層され、各集電部材か
ら延出された帯状の集電リードを同極毎にまとめて各極
の電極端子に夫々接続されてなる電気二重層キャパシタ
において、同極毎に積層状態にまとめられた前記集電リ
ードが前記電極端子に接続する接続部とされ、該接続部
の少なくとも一部に、前記電極端子への接続に先立って
超音波拡散接合により各集電リード同士を一体に接合し
た平板状の接合部が形成され、該接合部を介して該接続
部が前記電極端子に電子ビーム溶接またはレーザ溶接に
より接続されていることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、前記複数の集電リードを
同極毎に積層して接続部とし、該接続部の一部に、超音
波拡散接合により各集電リード同士が一体に接合された
前記接合部が形成されているので、該接合部を介して接
続部と電極端子との接続を容易に行うことができる。
【0012】前記接続部と前記電極端子とは、前記接合
部を介し、電子ビーム溶接又はレーザ溶接により接続さ
れる。前記接合部において、各集電リード同士は超音波
拡散接合により一体に接合されているので、該接合部を
電極端子に前記のように溶接することにより、前記接続
部と前記電極端子との接続が強固とされ、しかも両者の
良好な導通性を確保することができる。前記溶接は、電
子ビーム溶接又はレーザ溶接によると、比較的狭い範囲
であっても精度よく溶接することができ、また比較的小
さな熱量で溶接することができる。
【0013】また、本発明において、前記接合部の一部
には、該接合部を貫通する貫通穴が形成されており、該
貫通穴に前記電極端子に設けた突起を挿着し、該接合部
の貫通穴と前記突起との間が溶接により接続されている
ことが好ましい。これにより、溶接の際の熱が突起及び
貫通穴の内周縁を介して前記接合部に伝達されるため
に、熱の部分的な集中が生じることがなく、均一な溶接
を行うことができる。
【0014】この場合、貫通穴の内周縁と突起の周壁と
の間に隙間が生じ、該隙間に空気層が介在すると、溶接
時の熱により空気層の空気が膨張して、溶接により溶解
した金属粉が飛散するおそれがある。そして、飛散した
金属粉が各部に付着すると電気的な短絡の原因となる。
【0015】そこで、本発明の電気二重層キャパシタ
は、前記貫通穴に挿着された前記突起の少なくとも先端
部には拡径された拡径部が形成され、前記貫通穴の内周
縁が該拡径部に当接されて、該接合部の貫通穴と前記突
起との間が溶接により接続されていることが好ましい。
本発明の電気二重層キャパシタは、前記突起に拡径部を
設け、該拡径部の周壁を貫通穴の内周縁に当接させるこ
とによって、貫通穴の内周縁と突起の周壁との間の隙間
を少なくすることができ、溶接時に前記隙間の空気の膨
張を防止して金属粉の飛散を回避することができる。
【0016】前述のように、電子ビーム溶接又はレーザ
溶接によると、比較的狭い範囲であっても比較的小さな
熱量で精度よく溶接することができるので、前記接合部
の貫通穴と前記突起とを、前記突起の周壁と前記貫通穴
の内周縁との境界全周に亘って溶接することができる。
また、このとき、不要な部分の溶融を防止すると共に不
要な熱量での溶損を防止することができる。
【0017】また、本発明の電気二重層キャパシタの第
2の態様は、集電部材表面に分極性電極を備える複数の
電極素子がセパレータを介して正負極交互に積層され、
各集電部材から延出された帯状の集電リードを同極毎に
まとめて各極の電極端子に夫々接続されてなる電気二重
層キャパシタにおいて、集電部材表面に分極性電極を備
える一対の電極と、両電極の集電部材から延出されて両
電極を接続する帯状の集電リードとからなり、前記一対
の電極は前記集電リードの両端に並列配置され、前記集
電リードは両電極の相対向する側面の一側に偏位させて
設けられる第1の電極素子と、集電部材表面に分極性電
極を備える一対の電極と、両電極の集電部材から延出さ
れて両電極を接続する帯状の集電リードとからなり、前
記一対の電極は前記集電リードの両端に並列配置され、
前記集電リードは両電極の相対向する側面の、第1の電
極素子の集電リードと互いに離間する側に偏位させて設
けられる第2の電極素子とを備え、前記第1の電極素子
と第2の電極素子とを前記セパレータを介して正負極交
互に積層して積層体が形成され、同極毎に積層状態にま
とめられた前記集電リードが前記電極端子に接続する接
続部とされ、該接続部の少なくとも一部に、前記電極端
子への接続に先立って超音波拡散接合により各集電リー
ド同士を一体に接合した平板状の接合部が形成され、該
接合部を介して該接続部が前記電極端子に電子ビーム溶
接またはレーザ溶接により接続され、前記第1の電極素
子と第2の電極素子とが前記セパレータを介して正負極
交互に積層されて形成される積層体が、前記接合部を間
にして該接合部の両端で折り返された状態で、各分極性
電極が互いに重ね合わされるように構成したことを特徴
とする。
【0018】前記第1及び第2の電極素子は、前記一対
の電極が前記集電リードの両端に並列配置されているの
で、1つの集電リード当たりの分極性電極の容量が従来
の2倍になっている。従って、前記両電極素子により構
成される電気二重層キャパシタは、キャパシタ容量を増
大させるために前記分極性電極を増加させても前記集電
リードの増加を抑制することができる。また、前記電極
素子により構成される電気二重層キャパシタは、前記の
ように集電リードの増加が抑制されるので、箔状の集電
リードを同極毎にまとめて超音波拡散接合により前記電
極端子に接続するときにも、該集電リードの一部が剥離
したり、接続された部分の周囲にクラックを生じること
なく、該集電リードと電極端子との導通を確実に確保す
ることができる。
【0019】さらに、前記両電極素子を用いて構成され
る電気二重層キャパシタは、前記平板状の接合部を間に
して該接合部の両端で折り返された状態で、各分極性電
極が互いに重ね合わされるように構成することにより、
コンパクト化することができる。しかも、前記両電極素
子を用いて構成される電気二重層キャパシタは、前記の
ように折り返すことにより、前記電極端子と各分極性電
極との位置関係が自動的に決定されるので、外装ケース
に収容する作業が容易になる。
【0020】ところで、前記両電極素子は、前記積層体
を前記接合部の両端で折り返したときに、各電極素子の
集電リードの長さが全て同一であると、各電極素子と前
記接合部との位置関係により、弛みができたり、或いは
過大な張力がかかる集電リードができる。前記集電リー
ドに弛みができると、該集電リードに連なる前記集電部
材が変形することがあり、甚だしい場合には該集電部材
に備えられる前記分極性電極にクラックが生じたり、前
記分極性電極が剥離、脱落し、キャパシタ容量が減少し
たり短絡等の故障が起きることがある。また、前記集電
リードに過大な張力がかかると、集電リードにクラック
が生じたり、該集電リードと一体的に構成されている集
電部材が該集電リードにより前記接合部方向に引きつけ
られ、該積層体の中で積層配置にずれが起きることがあ
る。
【0021】そこで、前記両電極素子により構成される
電気二重層キャパシタでは、前記電極素子の集電リード
は、前記積層体が前記平板状の接合部を間にして該接合
部の両端で折り返されたときに、前記接合部の端部直下
に位置する電極素子の集電リードが最も短く、前記接合
部の端部直下から前記積層体の外側に位置する電極素子
の集電リードほど長く形成されて、前記積層体の該集電
リードが接続されている側の端面が平面状に揃えられる
ようになっている。前記構成とすることにより、各電極
素子の前記集電リードは、弛みが生じたり、過大な張力
がかかることの無い適切な長さにすることができる。
【0022】本発明の電気二重層キャパシタの各態様で
は、前記接続部に、同極毎に積層状態にまとめられた前
記集電リードを結束する結束部材が装着され、該結束部
材を介して超音波拡散接合により各集電リード同士が一
体に接合された前記平板状の接合部が形成されているこ
とが好ましい。前記接合部は、前記結束部材が装着され
た前記接続部を超音波拡散接合することにより、容易に
形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の電気二重層キャパシタについてさらに詳しく説
明する。図1(a)は本発明の一実施形態の電気二重層
キャパシタを一部破断して示す説明図、図1(b)は図
1(a)の要部拡大説明図であり、図2は本発明の第1
の態様の電気二重層キャパシタに用いられる電極素子の
構成を示す説明図、図3は本発明の第1の態様の電気二
重層キャパシタにおける積層体の構成を示す説明図、図
4は電極端子と集電リードとの接続工程を示す説明図、
図5は超音波拡散結合により集電リードに接合部を形成
する工程を示す説明図、図6は電極端子と集電リードと
の接続工程において電極端子の突起を拡径する工程を示
す説明図、図7は電極端子と集電リードとの溶接工程を
示す説明図である。図8は本発明の第2の態様の電気二
重層キャパシタに用いられる電極素子の構成を示す説明
図、図9は図8のIX−IX線断面図、図10は本発明
の第2の態様の電気二重層キャパシタにおける積層体の
構成を示す説明図、図11は本発明の第2の態様の電気
二重層キャパシタの製造方法を示す説明図であり、図1
2は本発明の第2の態様の電気二重層キャパシタの作動
説明図である。また、図13及び図14は本発明の各態
様の電気二重層キャパシタにおける接合部を形成する工
程の前処理を示す説明図、図15(a)は図14示の結
束部材を用いて接合部を形成した状態を示す斜視図であ
り、図15(b)は図15(a)のXV−XV線断面図
である。
【0024】まず、本発明の第1の態様の電気二重層キ
ャパシタについて説明する。
【0025】本発明の第1の態様の電気二重層キャパシ
タ1は、図1(a)に示すように、外装ケース2と、該
ケース2に収容された積層体3と、該ケース2を閉蓋す
る蓋体4とにより構成されている。前記外装ケース2
は、アルミニウムによって有底四角筒状に形成され、蓋
体4が挿着されている。その内部には、積層体3の他に
電解質溶液が収容される。
【0026】本発明の第1の態様の電気二重層キャパシ
タ1に用いる電極素子5は、図2に示すように両面に分
極性電極6を備える集電部材7と、該集電部材7から延
出された集電リード8とによって構成されている。本態
様の電気二重層キャパシタ1の積層体3は、図3に示す
ように、複数の電極素子5の間に絶縁性材料により形成
されたシート状のセパレータ9を介して積層されたもの
である。
【0027】セパレータ9に含浸される電解質溶液とし
てはトリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレ
ート/プロピレンカーボネート等を挙げることができ、
このような電解質溶液に対するセパレータ9としてはフ
ッ素樹脂延伸膜等を用いることができる。また、該積層
体3は、図1(a)に示すように、積層状態を維持する
ために、外側から絶縁性の保護部材10によって一体に
結束されている。
【0028】各電極素子5は、図3に示すように、陽極
と陰極とが交互に積層され、陽極の電極素子5の集電部
材7では各集電リード8が一方側寄りから延出され、陰
極の電極素子5の集電部材7では各集電リード8が他方
側寄りから延出されている。
【0029】前記蓋体4は、アルミニウム材によって形
成されており、図1(a)に示すように、一対の電極端
子11,12を備えている。一方の電極端子11には前
記陽極の集電リード8が同極毎にまとめて積層された集
電リード積層体8aが接続され、他方の電極端子12に
は前記陰極の集電リード8同極毎にまとめて積層された
集電リード積層体8bが接続される。該電極端子11,
12は、アルミニウム材によって形成され、図1(b)
を参照して一方の電極端子11について示すように、前
記蓋体4に形成された挿着孔13に合成樹脂製の絶縁密
封部材14を介して貫通して挿着されて該蓋体4に固定
されており、一端に前記集電リード積層体8aが溶接に
よって接続されている。
【0030】詳しく説明すれば、図1(b)に示すよう
に、電極端子11は、前記蓋体4の内面側に形成された
挿着孔13に挿着される挿着部15と、該挿着部15の
下端部に直径方向に拡張された鍔部16と、更に、該鍔
部16に連続して前記挿着部15と同軸に突出成形さ
れ、その軸線にそって中空に形成された中空部17を備
える突起18とによって構成されている。
【0031】一方、図1(a)に示すように、各集電リ
ード積層体8a,8bは、同極毎に積層状態にまとめら
れて夫々の電極端子11,12に接続する接続部19,
20とされている。図1(b)を参照して一方の集電リ
ード積層体8aについて説明すれば、接続部19の一部
には、後述する超音波拡散接合によって各集電リード8
が一体に接合されている接合部21が形成されている。
即ち、該接合部21によって、複数枚のアルミニウム箔
の集電リード8は、軽度に(みかけ上)一体化されてい
る。そして、該接合部21にはその略中央部に後述する
貫通穴22が形成されており、該貫通穴22を前記電極
端子11の突起18に係合し、突起18と貫通穴22と
を溶接した溶接部23を介して導通良好に接続されてい
る。このように、前記電極端子11と集電リード積層体
8aとは溶接部23によって完全に接合されるため、前
記超音波拡散接合によって形成される集電リード8同士
の接合部21は軽度な接合状態であればよい。なお、図
1(b)に示されない一方の電極端子12と集電リード
積層体8bとの接続も同様に構成されている。
【0032】次に、図4乃至図7を参照して電極端子1
1と集電リード積層体8aとの接続方法を説明する。な
お、図4乃至図7においては電極端子11と集電リード
積層体8aとを示すが、電極端子12と集電リード積層
体8bとにおいても同一の作業が行われる。
【0033】先ず、図4(a)に示すように、複数の集
電リード8を同極毎に積層した集電リード積層体8aを
前記接続部19とする。次いで、図4(b)に示すよう
に、接続部19の一部に前記接合部21を形成する。該
接合部21は、図5(a)に示すように、アンビル24
上に載置された集電リード積層体8aを、超音波による
振動エネルギーを付与するチップ25により押圧するこ
とにより形成される。該チップ25は、超音波による振
動エネルギーを各集電リード8に伝達して熱エネルギー
に変換し、各集電リード8の境界面を接合する。
【0034】前記アンビル24の表面には滑り止めのた
めのローレット状のあや目加工が施されている。また前
記チップ25の先端には、固相拡散接合時に集電リード
8を構成するアルミニウム箔の表面に発生する酸化皮膜
を変形させるための複数の細かい凸部26が形成されて
いる。該凸部26は、チップ25の先端に格子状に溝を
形成することにより相対的に突出されている。チップ2
5は、凸部26により押圧された集電リード8の圧縮変
形により、部分的に前記酸化皮膜を破って清浄面を露出
させ、該清浄面同士で集電リード8を接合させる。
【0035】このときの超音波拡散接合は、前述したよ
うに複数の集電リード8を完全に一体化するものではな
く、複数の集電リード8が軽度に接合されていればよ
い。これにより、チップ25による押圧力や超音波の出
力を比較的小とすることができる。また、複数の集電リ
ード8を完全に一体化する超音波拡散接合を行った場合
に見られるような、接合部分の変形量が大とされること
によりクラックが生じるといったトラブルを防止するこ
とができる。
【0036】続いて、図4(c)及び図5(c)に示す
ように、前記接合部21の中央部に図示しないピアス成
形機等により貫通穴22を形成する。次いで、図4
(d)に示すように、該貫通穴22に電極端子11の前
記突起18を挿着する。なお、貫通穴22を形成した際
に該貫通穴22の内周縁の一方側にバリが生じている場
合があるが、この場合は、該電極端子11の前記鍔部1
6に貫通穴22のバリが当接して隙間が形成されないよ
うに、貫通穴22のバリが形成されていない面が前記鍔
部16に当接するように該貫通穴22に突起18を挿着
する。そして、図6(a)に示すように、突起18の先
端をポンチ27で叩くことにより押圧し、該突起18の
先端部を拡径する。該突起18には、前記中空部17が
形成されており、ポンチ27によって中空部17を押し
広げることで突起18の先端部が拡径される。このとき
の突起18の拡径により、図6(b)に示すように貫通
穴22の内周縁に突起18の外周壁が密着する。
【0037】続いて、図4(e)に示すように、突起1
8と接合部21とを溶接する。このとき行われる溶接作
業は、図7(a)に示すように、溶接装置28から放射
される電子ビームzを、突起18と接合部21の貫通穴
22との境界部に沿って照射する電子ビーム溶接により
行われる。本実施形態においては、突起18と接合部2
1の貫通穴22との境界よりも僅かに突起18側に電子
ビームzを照射し、突起18の全周に対して行われる。
これにより、突起18の外周壁を十分に溶融させ、接合
部21との接合を十分に行う。
【0038】そして、このとき、前記集電リード8はア
ルミニウム箔によって形成されていても、集電リード積
層体8aを構成する各集電リード8が前記接合部21に
おいて一体に接合されているので、各集電リード8が箔
単位で剥がれることがない。しかも、突起18の先端部
を拡径しておくことにより突起18と貫通穴22の内周
縁との隙間が極めて小とされているので、溶接時の熱に
よる隙間の空気の膨張が少ない。このようなことから、
溶接時のアルミ粉の飛散を防止することができる。ま
た、電極端子11と集電リード積層体8aとの接続は、
電極端子11と集電リード積層体8aとを直接に超音波
拡散接合するものではなく、各集電リード8が超音波拡
散接合によって一体に接合された接合部21と電極端子
11との溶接によるので、良好な導通を確保して電極端
子11と集電リード積層体8aとを強固に接続すること
ができる。
【0039】なお、本実施形態においては、電子ビーム
zによる電子ビーム溶接を採用したが、レーザ溶接を使
用しても同様に精度の良い溶接部23を形成することが
できる。
【0040】次に、本発明の第2の態様の電気二重層キ
ャパシタについて説明する。
【0041】本発明の第2の態様の電気二重層キャパシ
タに用いる第1の電極素子31は、図8(a)及び図9
に示すように、集電部材7の両面に分極性電極6を備え
る一対の電極31a,31aと、両電極31a,31a
の集電部材7から延出されて両電極31a,31aを接
続する帯状の集電リード8とからなり、一対の電極31
a,31aは、集電リード8の両端に並列して配置され
ている。各電極31aは略長方形状であって互いにその
短辺が相対向するように並列され、集電リード8は前記
略長方形状の一方の長辺側に偏位させて設けられてい
る。また、集電部材7及び集電リード8はアルミ箔等に
より一体的に形成されている。
【0042】本発明の第2の態様の電気二重層キャパシ
タに用いる第2の電極素子32は、図8(b)及び図9
に示すように、一対の電極32a,32aが集電リード
8の両端に並列して配置され、集電リード8が図8
(a)に示す電極素子31と反対側の長辺側に、すなわ
ち電極素子31の集電リード8から離間する側に偏位さ
せて設けられていることを除いて、電極素子31と全く
同一の構成である。本実施形態の電極素子31,32で
は、図9示のように集電部材7の表裏両面に分極性電極
6が形成されているので、電極素子31をその集電リー
ド8が互いに離間する側に偏位されるように表裏反転す
ることにより電極素子32として用いることができる。
【0043】本態様の電気二重層キャパシタは、図10
示のように、電極素子31,32をその分極性電極6の
間にセパレータ9を介して積層して第1の積層体33が
形成される。積層体33は、例えば電極素子31,32
の集電リード8に位置決め穴34を設けておき、所定の
位置に設けられた位置決めピン35a,35bを位置決
め穴34に挿通孔することにより容易に積層することが
できる。
【0044】この結果、同数の電極素子31,32がそ
の分極性電極6の間に電解質溶液を含浸させたセパレー
タ9を介して交互に積層された、積層体33が形成され
る。積層体33では、同種の電極素子31(または電極
素子32)毎に各集電リード8が相互に重ね合わされた
配置となるので、電極素子31または電極素子32毎に
集電リード8をまとめれば、直ちに同極毎にまとめて積
層された集電リード積層体8a,8bを形成することが
できる。
【0045】そこで、第1の積層体33は、図11
(a)に示すように、同極毎にまとめて積層された集電
リード積層体8a(8b)を接続部19(20)とし
て、接続部19(20)の一部に接合部21を形成す
る。そして、図11(b)に示すように、接合部21に
電極端子11(12)を接続すれば、それ自体電気二重
層キャパシタとして使用することができる。しかし、こ
のような電気二重層キャパシタは、分極性電極6の間に
セパレータ9を介して交互に積層された電極素子31,
32が接続部19(20)の両側に平らに延在して設け
られた構成となるので、これをコンパクト化することが
望まれる。
【0046】前記電気二重層キャパシタをコンパクト化
するために、図11(b)に仮想線で示すように、積層
体33を電極端子11,12が接続された接合部21を
間にして該接合部の両端で折り返し、全ての電極素子3
1,32が互いに重ね合わされた状態とすることが考え
られる。
【0047】しかし、積層体33を電極端子11,12
を間にして折り返すと、最内層では同一の電極素子、例
えば電極素子32の一対の電極32a,32aがセパレ
ータ9を介して対向し、該電極32a,32aの分極性
電極6,6が同一の極性に荷電されることになる。従っ
て、最内層でセパレータ9を介して対向する分極性電極
6,6では電気二重層が形成されず、この分極性電極
6,6がキャパシタ容量に寄与しないことになる。
【0048】そこで、本実施形態の電気二重層キャパシ
タは、図10に示すように、前記積層体33の最外層の
表裏両面に、並列された一対の電極31a,31a(ま
たは電極32a,32a)の一方にセパレータ9を介し
て図2示の電極素子5を積層し、第2の積層体36を構
成する。ここで、電極素子5は、セパレータ9を介して
隣接する電極素子31または電極素子32と異なる極に
なるので、セパレータ9を介して電極素子31に隣接す
るときには電極素子32と同じ側に集電リード8を配置
し、セパレータ9を介して電極素子32に隣接するとき
には電極素子31と同じ側に集電リード8を配置する。
【0049】図10に示す積層体33では、同数の電極
素子31,32が前記のように積層された結果として、
上側の最外層には第1の電極素子31が配置され、図示
を省略しているが下側の最外層には第2の電極素子32
が配置されている。そこで、積層体33の上側の最外層
には、図10示のように、集電リード8を第2の電極素
子32と同じ側に配置した電極素子5を配置し、下側の
最外層には集電リード8を第1の電極素子31と同じ側
に配置した電極素子5を配置する。
【0050】尚、図10では、積層体33の上側の最外
層に積層される電極素子5を並列された一対の分極性電
極6の一方に積層し、下側の最外層に積層される電極素
子5は、上側の最外層に積層される電極素子5と反対側
の分極性電極6に積層している。しかし、電極素子5
は、集電リード8が前記のように配置されるのであれ
ば、図10に仮想線で示すように、積層体36の表裏両
面の最外層で同じ側の分極性電極6に積層してもよい。
【0051】また、図2では集電部材7の両面に分極性
電極6を備える電極素子5を示しているが、図10のよ
うに用いる場合、電極素子5は集電部材7の少なくとも
積層体36に対向する面に分極性電極6が備えられてい
ればよく、両面に分極性電極7が備えられていなくとも
よい。
【0052】前記のように形成された第2の積層体36
は、次いで前述の第1の態様の電気二重層キャパシタと
全く同一の方法により、図11(b)示のように接続部
19(20)に接合部21を形成し、接合部21に電極
端子11(12)を電子ビーム溶接またはレーザ溶接に
より接続する。そして、接合部21の両端で矢示するよ
うに折り返すことにより、図11(b)に仮想線示する
積層体3が構成される。この積層体3は、前記第1の態
様の積層体3と全く同一にして、図1に示す電気二重層
キャパシタ1を構成することができる。
【0053】ここで、集電リード8は、過大な張力によ
りクラックを生じたり、過剰な弛みにより互いに接触し
て短絡したりすることを防止するために、各電極素子3
1,32,5が互いにセパレータ9を介して重ね合わさ
れた厚さDの1.5〜2.5倍の長さとする。
【0054】次に、本発明の第2の態様の電気二重層キ
ャパシタの詳細な構成を図12に示す。
【0055】本態様の電気二重層キャパシタにおいて、
前記積層体3は、図12に示すように、最内層に配置さ
れた電極素子5を挟んでその両側に本態様の第2の電極
素子32の一対の電極32a,32aが配置され、さら
にその両側に本態様の第1の電極素子31の一対の電極
31a,31aが配置されている。そして、以下、順に
外方に向けて、第2の電極素子32の電極32b,32
b、第1の電極素子31の電極31b,31bが交互に
配置され、最外層の一方には電極素子5が配置されてい
る。
【0056】各電極素子31,32,5は、相互の間に
配置されたセパレータ9を挟んでそれぞれの分極性電極
6,6が対向して配置されており、それぞれ対になって
いる電極32a,32a、電極31a,31a、電極3
2b,32b、電極31b,31b、・・・は集電リー
ド8α,8β,8γ,8δ,・・・で接続されている。
そして、同極毎にまとめられた集電リード積層体8aを
接続部19として、接続部19の一部に接合部21が形
成され、接合部21と電極端子11とが接続されてい
る。すなわち、電極31a,31a、電極31b,31
b、・・・の集電リード8β,8δ,・・・(図21に
断面で示す)と、電極32a,32a、電極32b,3
2b、・・・の集電リード8α,8β,・・・とがそれ
ぞれ同極毎にまとめられて集電リード積層体8a,8b
を構成し、夫々電極端子11,12に接続されている
(電極端子12は電極端子11の背面に隠れており図2
1には示されていない)。ここで、最内層の電極素子5
及び最外層の電極素子5は対になるものがなく、最内層
の電極素子5の集電リード8は集電リード8β,8δ,
・・・に、最外層の電極素子5の集電リード8は集電リ
ード8α,8γ,・・・に併せられている。
【0057】前記集電リード8α,8β,8γ,8δ,
・・・は、接合部21の端部に最も近い集電リード8δ
が最も短く、集電リード8δから内方に向けて接合部2
1の端部から遠くなる集電リード8γ,8β,8αの順
に長くなっている。また、集電リード8δから外方に向
けて配置される各集電リード8も接合部21の端部から
遠くなるほど、その長さが長くなるようになっている。
この結果、積層体3を構成する各電極素子31,32,
5の積層配置にずれが起きることが無く、積層体3の集
電リード8が接続されている側の端面Lが平面状に揃え
られる。
【0058】かかる構成の電気二重層キャパシタでは、
外部回路の電源から電極端子11,12に電力を供給
し、集電リード8を介して各電極素子31,32,5
に、例えば、最内層の電極素子5及び電極素子31がプ
ラス極、電極素子32及び最外層の電極素子5がマイナ
ス極になるようにして電圧を印加すると、セパレータ9
を挟んで対向する各電極素子31,32,5の分極性電
極6,6が、それぞれ前記極性に帯電する。従って、次
に外部回路を放電側に切り換えることにより、前記のよ
うに帯電した電荷を取り出すことができる。
【0059】本発明の各態様の電気二重層キャパシタで
は、図4及び図5に示すように、前記接続部19,20
をそのまま超音波拡散接合して、接合部21を形成して
もよいが、接続部19,20に結束部材を装着し、該結
束部材を介して超音波拡散接合することにより、接合部
21の形成を容易に行うことができる。
【0060】前記結束部材は、前記第1の態様の場合を
例として、図13に示すように、アルミニウム製の結束
リボン38を用いることができる。結束リボン38は、
集電リード積層体8a(8b)を接続部19(20)と
した部分に、図13(a)乃至図13(c)に示すよう
にして、集電リード8に巻き付けることにより装着され
る。
【0061】また、前記結束部材は、前記第2の態様の
場合を例として、図14に示すようなアルミニウム製の
保護カバー39を用いてもよい。保護カバー39は、集
電リード8と同一幅のカバー本体40と、カバー本体4
0の幅方向両側に接続された舌片41とからなり、カバ
ー本体40と舌片41との間には、保護カバー39の長
さ方向に保護カバー39の半分未満の長さを備えるスリ
ット部42が設けられている。
【0062】保護カバー39は、図14(a)に仮想線
示するように両側の舌片41をスリット部42に沿って
直角に折り曲げ、次いで図14(b)に示すように同極
毎にまとめられた集電リード積層体8a,8bを舌片4
1,41に挟まれたカバー本体40上に載置する。そし
て、さらに舌片41を図14(b)に仮想線示するよう
に折り畳むことにより集電リード積層体8aを包み込
み、接続部19に装着される。前記のように接続部19
に保護カバー39が装着された集電リード積層体8aを
表裏反転したものを図14(c)に示す。
【0063】前記のようにして、結束リボン38または
保護カバー39が装着された接続部19(20)は、図
5に示す方法と同様の方法により、集電リード8が結束
リボン38または保護カバー39を介して超音波拡散接
合により接続され、接合部21が形成される。そして、
図4乃至図7に示す方法と全く同一にして、貫通穴22
を形成し、該貫通穴22に電極端子11(12)の突起
18を挿通して、電子ビーム溶接またはレーザ溶接によ
り接続することができる。
【0064】前記結束部材は、結束リボン38を前記第
2の態様に用いてもよく、保護カバー39を前記第1の
態様に用いてもよい。しかし、本発明の第2の態様で
は、保護カバー39を用いることにより、前記積層体3
7を前記接合部21を間にして接合部21の両端で折り
返すときに、前記集電リード8が保護カバー39により
保護されることになるので好ましい。
【0065】次に、保護カバー39による集電リード8
を保護する作用について、図15を参照してさらに詳し
く説明する。保護カバー39に、超音波による振動を付
与するチップ(図示せず)を押圧すると、図15(a)
に示すように、接合部21が形成される。このとき、保
護カバー39には、図15(b)に示すように、接合部
21の周囲に前記チップの断面形状に沿った逃げ形状4
3が形成される。そこで、前記積層体37を折り返すと
きに、集電リード積層体8aを逃げ形状43に沿って折
り返すことにより、集電リード8が該逃げ形状43に案
内されて、その破断を避けることができる。また、保護
カバー39の集電リード8に当接される端縁部44は、
前記超音波拡散接合時の熱によりダレて、面取りされた
状態となっている。従って、前記のように集電リード積
層体8aを折り返すときに、集電リード8が前記面取り
された部分に接して保護されることとなり、その破断を
避けるためにさらに好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施形態の電気二重層
キャパシタを一部破断して示す説明図、図1(b)は図
1(a)の要部拡大説明図。
【図2】本発明の第1の態様の電気二重層キャパシタに
用いられる電極素子の構成を示す説明図。
【図3】本発明の第1の態様の電気二重層キャパシタに
おける積層体の構成を示す説明図。
【図4】電極端子と集電リードとの接続工程を示す説明
図。
【図5】超音波拡散結合により集電リードに接合部を形
成する工程を示す説明図。
【図6】電極端子と集電リードとの接続工程において、
電極端子の突起を拡径する工程を示す説明図。
【図7】電極端子と集電リードとの溶接工程を示す説明
図。
【図8】本発明の第2の態様の電気二重層キャパシタに
用いられる電極素子の構成を示す説明図。
【図9】図8のIX−IX線断面図。
【図10】本発明の第2の態様の電気二重層キャパシタ
における積層体の構成を示す説明図。
【図11】本発明の第2の態様の電気二重層キャパシタ
の製造方法を示す説明図。
【図12】本発明の第2の態様の電気二重層キャパシタ
の作動説明図。
【図13】本発明の各態様の電気二重層キャパシタにお
ける接合部を形成する工程の前処理を示す説明図。
【図14】本発明の各態様の電気二重層キャパシタにお
ける接合部を形成する工程の前処理を示す説明図。
【図15】図15(a)は図14示の結束部材を用いて
接合部を形成した状態を示す斜視図、図15(b)は図
15(a)のXV−XV線断面図。
【符号の説明】
1…電気二重層キャパシタ、 5…電極素子、 6…分
極性電極、 7…集電部材、 8…集電リード、 9…
セパレータ、 11,12…電極端子、 18…突起、
19…接続部、 21…接合部、 22…貫通穴、
31…第1の電極素子、 32…第2の電極素子、 3
8,39…結束部材。
フロントページの続き (72)発明者 田口 剛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 松岡 俊之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 太田 徹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 池尾 充 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 山本 善夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集電部材表面に分極性電極を備える複数の
    電極素子がセパレータを介して正負極交互に積層され、
    各集電部材から延出された帯状の集電リードを同極毎に
    まとめて各極の電極端子に夫々接続されてなる電気二重
    層キャパシタにおいて、 同極毎に積層状態にまとめられた前記集電リードが前記
    電極端子に接続する接続部とされ、 該接続部の少なくとも一部に、前記電極端子への接続に
    先立って超音波拡散接合により各集電リード同士を一体
    に接合した平板状の接合部が形成され、該接合部を介し
    て該接続部が前記電極端子に電子ビーム溶接またはレー
    ザ溶接により接続されていることを特徴とする電気二重
    層キャパシタ。
  2. 【請求項2】前記接合部の一部には、該接合部を貫通す
    る貫通穴が形成されており、該貫通穴に前記電極端子に
    設けた突起を挿着し、該接合部の貫通穴と前記突起との
    間が溶接により接続されていることを特徴とする請求項
    1記載の電気二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】前記貫通穴に挿着された前記突起の少なく
    とも先端部には拡径された拡径部が形成され、前記貫通
    穴の内周縁が該拡径部に当接されて、該貫通穴と前記突
    起との間が溶接により接続されていることを特徴とする
    請求項2記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】前記接合部の貫通穴と前記突起とは、前記
    突起の周壁と前記貫通穴の内周縁との境界全周に亘って
    溶接されていることを特徴とする請求項3記載の電気二
    重層キャパシタ。
  5. 【請求項5】前記接続部には、同極毎に積層状態にまと
    められた前記集電リードを結束する結束部材が装着さ
    れ、該結束部材を介して超音波拡散接合により各集電リ
    ード同士が一体に接合された前記平板状の接合部が形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかの項記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 【請求項6】集電部材表面に分極性電極を備える複数の
    電極素子がセパレータを介して正負極交互に積層され、
    各集電部材から延出された帯状の集電リードを同極毎に
    まとめて各極の電極端子に夫々接続されてなる電気二重
    層キャパシタにおいて、 集電部材表面に分極性電極を備える一対の電極と、両電
    極の集電部材から延出されて両電極を接続する帯状の集
    電リードとからなり、前記一対の電極は前記集電リード
    の両端に並列配置され、前記集電リードは両電極の相対
    向する側面の一側に偏位させて設けられる第1の電極素
    子と、 集電部材表面に分極性電極を備える一対の電極と、両電
    極の集電部材から延出されて両電極を接続する帯状の集
    電リードとからなり、前記一対の電極は前記集電リード
    の両端に並列配置され、前記集電リードは両電極の相対
    向する側面の、第1の電極素子の集電リードと互いに離
    間する側に偏位させて設けられる第2の電極素子とを備
    え、 前記第1の電極素子と第2の電極素子とを前記セパレー
    タを介して正負極交互に積層して積層体が形成され、 同極毎に積層状態にまとめられた前記集電リードが前記
    電極端子に接続する接続部とされ、 該接続部の少なくとも一部に、前記電極端子への接続に
    先立って超音波拡散接合により各集電リード同士を一体
    に接合した平板状の接合部が形成され、該接合部を介し
    て該接続部が前記電極端子に電子ビーム溶接またはレー
    ザ溶接により接続され、 前記第1の電極素子と第2の電極素子とが前記セパレー
    タを介して正負極交互に積層されて形成される積層体
    が、前記接合部を間にして該接合部の両端で折り返され
    た状態で、各分極性電極が互いに重ね合わされるように
    構成したことを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  7. 【請求項7】前記両電極素子の集電リードは、前記積層
    体が前記平板状の接合部を間にして該接合部の両端で折
    り返されたときに、前記接合部の端部直下に位置する電
    極素子の集電リードが最も短く、前記接合部の端部直下
    から前記積層体の外側に位置する電極素子の集電リード
    ほど長く形成されて、前記積層体の該集電リードが接続
    されている側の端面が平面状に揃えられるようになって
    いることを特徴とする請求項6記載の電気二重層キャパ
    シタ。
  8. 【請求項8】前記接続部には、同極毎に積層状態にまと
    められた前記集電リードを結束する結束部材が装着さ
    れ、該結束部材を介して超音波拡散接合により各集電リ
    ード同士が一体に接合された前記平板状の接合部が形成
    されていることを特徴とする請求項6または請求項7記
    載の電気二重層キャパシタ。
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