JP2010283093A - 電子部品の実装方法、電子部品の実装装置、電子部品および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することを目的とする。
【解決手段】PCB2の電極端子とFPC3の電極端子とが交差するようにFPC3とPCB2とを接合することにより、1つのFPC3の位置合わせをしておけば、他のFPC3においてもPCB2の電極端子とFPC3の電極端子とが交差する領域を確保できるので、さらに位置合わせをする必要が減少され、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することができる。
【選択図】図1
【解決手段】PCB2の電極端子とFPC3の電極端子とが交差するようにFPC3とPCB2とを接合することにより、1つのFPC3の位置合わせをしておけば、他のFPC3においてもPCB2の電極端子とFPC3の電極端子とが交差する領域を確保できるので、さらに位置合わせをする必要が減少され、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、プリント基板(以下、PCBと略す)上の電極端子とパネル基板に実装されたフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略す)の電極端子が接合される電子部品、その製造方法および装置(以下、PCB接合方法および装置と略す)、ならびにその電子部品を使用する電子機器に関するものである。
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置などの製造工程において、パネル基板上にFPCを実装する方法および装置(以下、FPC実装方法および装置と略す)としては、パネル基板の接続端子部分に異方性導電フィルム(以下、ACFと略す)を貼り付けた後、その上からFPCを重ね合わせ、電極端子同士の位置合わせを行い、熱圧着にて接合するものがある(例えば、特許文献1参照)。図15は、特許文献1に記載された従来のFPC実装方法および装置を示す図である。
また、PCB接合方法および装置としては、PCBの接続端子部分にACFを貼り付けた後、その上からFPCを重ね合わせ、電極端子同士の位置合わせを行い、熱圧着にて接合するものがある(例えば、特許文献2参照)。図16は、特許文献2に記載された従来のFPC実装方法および装置を示す図である。
一般的に、液晶表示装置や有機EL表示装置用のパネル基板の外縁には外部接続用の多数の電極端子が形成されており、この電極端子上に駆動用LSIが搭載されたFPCの電極端子を接合し、このFPCのもう一方の電極端子にPCBの電極端子を接合することで、電源や信号の伝送を行う。
パネル基板やFPC、PCBに形成される外部接続用の電極端子は、部品の辺に対して垂直方向に平行に配列されており、ACFを用いてこれらの電極端子同士を接合する。
ここで用いるACFとは、熱硬化性の樹脂材料に導電性粒子を混ぜ合わせたものをフィルム状にしたものであり、主にプリント基板上に電子部品を実装するために使用される。
ここで用いるACFとは、熱硬化性の樹脂材料に導電性粒子を混ぜ合わせたものをフィルム状にしたものであり、主にプリント基板上に電子部品を実装するために使用される。
ACFを用いて接合する際、プリント基板の接合する電極端子部を覆うような形でACFを貼り付け、その上に電子部品を設置し、電極端子間にACFを挟み込んだ状態にする。そして、熱を加えたツールで、接合する電極端子部を加圧すると電極端子の間に挟まれたACF内の金属粒子が電極端子に押込まれることで、導電する経路を形成する。圧力がかからなかった場所は絶縁状態を保持するため、縦方向のみ導電性を持ち、横方向には絶縁性が保たれるといった特徴を持つため、短絡を起こさずに電子部品を実装することが可能であり、液晶表示装置や有機EL表示装置などのパネル基板上にFPCを実装する際によく用いられる。
図15に示すFPC実装方法および装置については、あらかじめパネル基板1の電極端子部にACFを貼り付けた後、パネル基板1とFPCそれぞれに形成されているアライメントマークをカメラ7で認識処理することでそれぞれの位置を検出し、電極端子同士の位置合わせを行った後に、熱をかけた圧着ツール20と圧着用ステージ8で挟みこむ形で加圧・加熱することで接合を行う。
携帯電話やカーナビといった小型製品向けのパネル基板に対し、PCモニタやTVといった大型製品向けのパネル基板では、パネル基板の一辺に対し複数個のFPCを接続し、さらにそのFPCと1〜2枚程度のPCBを接続することが一般的である。
このように大型のパネル基板上に複数個のFPCを実装する必要がある場合は、以上に示すような認識処理による位置合わせと圧着動作を複数回繰り返すことで、パネル基板すべての辺上に複数個ずつのFPCを順次、実装していく。
また、図16に示すPCB接合方法および装置についても、あらかじめPCBの電極端子部にACFを貼り付けた後、PCBとFPCそれぞれに形成されているアライメントマークをカメラで認識処理することでそれぞれの位置を検出し、位置合わせを行った後に、熱圧着することでパネル基板1とFPCとの接合を行う。
前記のとおり、大型のパネル基板上に実装された複数個のFPCと一枚のPCBを接続する場合も、以上に示すような認識処理による位置合わせと圧着動作を複数回繰り返すことで、PCB上にFPCを順次、接続していく。
しかしながら、前記従来の構成のPCB実装方法および装置では、パネル基板上の複数個のFPCと一個のPCBを接続する際に、認識処理による位置合わせと熱圧着による接合をFPCの数だけ繰り返して行うことになるが、二個目以降のFPCについて位置合わせ動作が生じた時に、一個目のFPCとPCBの接合部に負荷がかかり、接合状態に悪影響を与えることが問題となる。
本来、パネル基板上の設計通りの位置にFPCが実装されているのであれば、一個目のFPCとPCBの位置合わせを行った後は、PCBとFPCを位置合わせのために移動させる必要はなく、上記のように接合状態に悪影響を与えることはない。
しかし、実際には、パネル基板上にFPCを実装する際に位置合わせ処理を施していても、パネル基板上へのFPCの実装精度は100%ではなく、特に、パネル基板に対するFPCの実装精度は小さな回転ズレを持っているとPCBを接続する位置では大きなズレとなることや、実装対象がFPCであるために、形状が不安定なことや、熱圧着時の熱影響によりFPCに伸びや曲がりが発生することがあるために、FPCとPCBを接続する位置にズレが発生することなどから、位置合わせ動作が必要となり、上記のように、先に接合した接合部に負荷がかかり、接合不良が発生するという問題が生じる。
本発明は、以上の問題点を解決するために、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子部品は、パネル基板に実装されたフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板とプリント基板とを電気的に接続してなる電子部品において、前記フレキシブルプリント基板に形成された複数のライン形状の電極端子と、前記プリント基板に形成された複数のライン形状の電極端子と、を有し、前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とが所定の角度をもって交差して接合されたことを特徴とする。
本発明の電子機器は、前記電子部品を搭載することを特徴とする。
本発明の電子部品の実装方法は、パネル基板にプリント基板を実装する電子部品の実装方法において、前記パネル基板に実装された複数のフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板と前記プリント基板とを電気的に接続するに際し、1つの前記フレキシブルプリント基板に形成される電極端子と前記プリント基板に形成される電極端子とが所定の角度をもって交差するように前記パネル基板と前記プリント基板とを相対的に位置合わせする位置合わせ工程と、前記位置合わせ工程の後に、前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とを熱圧着する熱圧着工程と、を有することを特徴とする。
本発明の電子部品の実装方法は、パネル基板にプリント基板を実装する電子部品の実装方法において、前記パネル基板に実装された複数のフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板と前記プリント基板とを電気的に接続するに際し、1つの前記フレキシブルプリント基板に形成される電極端子と前記プリント基板に形成される電極端子とが所定の角度をもって交差するように前記パネル基板と前記プリント基板とを相対的に位置合わせする位置合わせ工程と、前記位置合わせ工程の後に、前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とを熱圧着する熱圧着工程と、を有することを特徴とする。
本発明の電子部品の実装装置は、パネル基板に実装された複数のフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板と前記プリント基板とを電気的に接続することで、前記パネル基板に前記プリント基板を実装する電子部品の実装装置において、前記パネル基板を載置して移動可能なパネル搬送ステージと、前記プリント基板を載置して移動可能なプリント基板搬送ステージと、前記フレキシブルプリント基板に形成される電極端子と前記プリント基板に形成される電極端子とを熱圧着する圧着用ステージと、前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とが所定の角度をもって交差するように前記パネル基板と前記プリント基板とを移動して位置合わせした状態で熱圧着する制御部と、を有することを特徴とする。
以上により、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することができる。
以上のように、PCBの電極端子とFPCの電極端子とが交差するようにFPCとPCBとを接合することにより、1つのFPCの位置合わせをしておけば、他のFPCにおいてもPCBの電極端子とFPCの電極端子とが交差する領域を確保できるので、さらに位置合わせをする必要が減少され、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することができる。
本発明の電子部品は、パネル基板と複数のPCBとをパネル基板に接続されたFPCを介して接合されたものであり、PCBの電極端子とFPCの電極端子が互いに所定の角度で交差して電気的に接合されていることを特徴とする。また、本発明の電子機器は、このような電子部品を利用した電子機器である。このように、PCBの電極端子とFPCの電極端子が互いに所定の角度で交差するようにパネル基板とPCBを実装することにより、1つのFPCの電極端子とPCBの電極端子との位置合わせを行うことにより、残りのFPCの電極端子とPCBの電極端子も交差させることができるため、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付して、適宜説明を省略している。
(実施の形態1)
まず、図1〜図13を用いて実施の形態1について説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜図13を用いて実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるPCBとFPCの構成を示す部分拡大図、図2は本実施の形態1におけるFPCを介してPCBが接合されたパネルアセンブリの構成を示す図、図3は本実施の形態1におけるPCBに接合されたFPCの構成を示す部分拡大図、図4は本実施の形態1におけるPCB接合装置の正面図、図5は本実施の形態1におけるPCB接合装置の側面図、図6は本実施の形態1における圧着用ヘッドの詳細図、図7は本実施の形態1におけるPCBと複数のFPCとを接合する工程を説明するフローチャート、図8は本実施の形態1の電極端子を回転させて重ねた状態を示す図、図9は本実施の形態1の電極端子位置ずれ補正を説明する図、図10は本実施の形態1の電極端子の構成を示す図、図11は本実施の形態1の電極端子の最大回転角度を説明する図、図12は本実施の形態1の電極端子の最小回転角度を説明する図、図13は本実施の形態1の電極端子がショートしない最大回転角度を説明する図である。
<構成>
図1、2は、本発明の実施の形態1におけるパネル基板、FPC、PCBを示す図であり、図に示す座標系を用いてFPCとPCBの構成について説明する。
<構成>
図1、2は、本発明の実施の形態1におけるパネル基板、FPC、PCBを示す図であり、図に示す座標系を用いてFPCとPCBの構成について説明する。
図1は、PCB接合装置で用いるパネル基板1とPCB2の一部を示している。パネル基板1にはFPC3が実装されており、PCB2には電極端子を覆うような形でACF4が貼り付けてある。FPC3とPCB2には、図中Y方向に電極端子が形成されており、PCB接合装置では、これら二つの部品の電極端子同士を接続し、図2に示すようなパネルアセンブリを作成する。
なお、実施の形態1において、図1に示すように、全てのFPC3はパネル基板1に対して所定の角度θ傾斜させて実装されており、図3に示すように、PCB2に対しても所定の角度θ傾斜させて接合する。すなわち、FPC3の中心線(FPC3の電極端子が形成される辺の中心点を通り、電極端子が形成される辺と直交する線)とパネル基板1の辺の垂線とが成す角度が角度θの状態で、FPC3をパネル基板1に実装している。
図4、5は、本発明の実施の形態1におけるPCB接合装置の正面図、側面図であり、図に示す座標系を用いてPCB接合装置の構成について説明する。また図6は、圧着用ツール部の詳細を示す図である。
図4、5において、PCB接合装置は、PCB2の長手方向を設備X方向に固定可能な機構を持つPCB搬送ステージ5、パネル基板1を固定可能な機構を持つパネル搬送ステージ6を有している。これらの固定機構は、真空吸着固定、クランプ固定などが考えられるが、ワーク(パネル基板1、PCB2)にかかる局所的なストレスをなるべく小さくするためにも、多数の小穴による真空吸着固定が好ましい。
PCB搬送ステージ5、パネル搬送ステージ6は、位置合わせで使用するため、X−Y−θ方向に相対的に移動可能であり、また、それぞれのワーク(パネル基板1、PCB2)のアライメントマークをカメラ7の視野内に入れることができることと、それぞれのワーク(パネル基板1、PCB2)品の電極端子部を圧着用ステージ8上に搬送可能であることが条件である。ステージの各軸を駆動するためのアクチュエータには、各種モータや空圧シリンダ、伝達機構についてもボールねじやカムなど、駆動方式には色々と考えられるが、位置決めで用いるX−Y−θ軸には、位置決め精度の高いアクチュエータや伝達機構を選定する必要がある。
ここでは、その一つの構成として、PCB搬送ステージ5はX−Z方向、パネル搬送ステージ6はX−Y−Z−θ方向に移動可能であり、カメラ7もY方向に移動可能で、これらの駆動はサーボモータ、ボールねじを用いて行う。
圧着用ステージ8の上部に圧着用ヘッド9が設置してあり、Z方向の圧着動作機構に加え、さらにY−θ方向に微調整移動可能な機構を持つ。
図6において、圧着用ヘッド9は、電極端子部を圧着可能な細長の圧着面を持った熱圧着用ツール10が取り付けてあり、熱圧着用ツール10には、ヒーター11と温度センサ12が圧着面付近に埋め込まれており、圧着面の温度制御が可能である。
<動作>
まず、パネル基板1に実装された複数個のFPC3と一個のPCB2を接合する動作についてのフローチャートを図7に示す。
図6において、圧着用ヘッド9は、電極端子部を圧着可能な細長の圧着面を持った熱圧着用ツール10が取り付けてあり、熱圧着用ツール10には、ヒーター11と温度センサ12が圧着面付近に埋め込まれており、圧着面の温度制御が可能である。
<動作>
まず、パネル基板1に実装された複数個のFPC3と一個のPCB2を接合する動作についてのフローチャートを図7に示す。
図7において、FPC3が実装されたパネル基板1をパネル搬送ステージ6上に設置し、位置決めピンにより仮位置決めを行った後、パネル搬送ステージ6内の吸着固定機構により保持させ(ステップS1)、また、接続端子部上にACF4が貼り付けてあるPCB2をPCB搬送ステージ5上に設置し、位置決めピンにより仮位置決めを行った後、PCB固定機構により保持させる(ステップS2)。
次に、パネル基板1のアライメントマークがカメラ7の視野内に入るようにパネル搬送ステージ6とカメラ7を移動させ(ステップS3)、アライメントマークの認識処理をする(ステップS4)ことで、パネル基板1の位置を検出する(ステップS5)。同様に、PCB2のアライメントマークがカメラ7の視野内に入るようにPCB搬送ステージ5とカメラ7を移動させ(ステップS6)、アライメントマークの認識処理をする(ステップS7)ことで、PCB2の位置を検出する(ステップS8)。
そして、一個目に接合するFPC3とPCB2それぞれの電極端子群の中心を圧着用ステージ8の圧着位置に移動させるが、PCB2の電極端子群の中心に対し、FPC3の電極端子群の中心を基準に所定の角度θだけズレを持つように回転、つまりそれぞれのワーク(パネル基板1、PCB2)の電極端子が所定の角度θ傾斜した状態で重なり合うように位置決めを行う(ステップS9、ステップS10)。ここで、上述のように、あらかじめFPC3をパネル基板1に対して角度θ傾斜させて実装しておくと、回転が不要となるので位置決めが容易になり好ましいが、従来と同様に傾斜させていなくとも、位置決めの際にFPC3または、パネル基板1やPCB2を回転させても良い。
本実施の形態1では、FPC3とPCB2の電極端子部の重心点(以下、中心と称す)が一致し、PCB2の電極端子に対し、FPC3の電極端子はθ/2回転した状態でそれぞれの電極端子が交差する設計としている。そのため、この時、FPC3すべてが設計値どおりに実装されていれば、FPC3とPCB2の電極端子部の中心が一致し、PCB2の電極端子に対し、FPC3の電極端子はθ/2回転した状態でそれぞれの電極端子が交差している状態になる。しかし、前述のとおり、FPC3の電極端子が設計値どおりの位置にないことがあるために、それぞれの電極端子が交差している位置も、上記位置とは異なる。
そこで、カメラ7により、圧着用ステージ8上で重なった状態で位置決めされているFPC3とPCB2のアライメントマークがカメラ7の視野内に入るようにカメラ7を移動し(ステップS12)、認識処理を行う(ステップS13、ステップS14)ことで、それぞれの部品(FPC3とPCB2)の電極端子部が交差している位置を検出する(ステップS15)。
そして、圧着用ヘッド9を電極交差部へ移動・回転させた(ステップS16)後、温度と圧力を制御した上で、圧着動作を行う(ステップS17)。この圧着時の温度は、ACF4の樹脂材が融解する温度であり、圧力はACF4内の導電粒子が電極端子に適度に押し潰される程度の圧力であり、事前に調整しておく必要がある。
なお、圧着位置は、互いの電極端子の中心が一致しており、角度θだけ回転させた状態で、目標座標に対してズレなく位置決めできている時は、圧着用ヘッド9を電極端子の交差位置に対応して圧着ステージ8上の圧着位置で角度θ/2だけ回転させれば、電極端子の交差部を圧着することができる(図8参照)。
もし、PCB2の電極端子の中心に対してFPC3の電極端子の中心がY方向にΔYだけズレている場合は、圧着用ヘッド9位置をY方向にΔYだけ移動して圧着し、PCB2の電極端子の中心に対してFPC3の電極端子の中心がX方向にΔXだけズレている場合は、圧着用ヘッド9位置をY方向にΔX×tanθだけ移動して、中心を一致させた状態で圧着すればよい(図9参照)。
また、二個目以降のFPC3とPCB2を接合する際には、パネル搬送ステージ6とPCB搬送ステージ5の同期制御を行いながら、次に接合を行うPCB2の電極端子群の中心を圧着用ステージ8の圧着位置に移動させる(ステップS11)。この時も同様に、パネル基板1に対しFPC3が設計値通りに実装されているなら、FPC3の電極端子群の中心位置が、PCB2の電極端子群の中心かつ圧着用ステージ8の圧着位置上にあるはずであるが、実際には、FPC3とPCB2の電極端子にズレが生じているため、一個目のFPC3とPCB2の接合時と同様に、FPC3とPCB2のアライメントマークを認識し(ステップS13、ステップS14)、それぞれのワークの電極端子群の中心を検出することで、それぞれの電極端子が交差している位置を計算により求め(ステップS15)、圧着用ヘッド9を電極交差部へ移動・回転させた(ステップS16)後、圧着動作を行う(ステップS17)。
上記、所定の傾斜角度については、二つの電極端子同士ですべての電極について重なり合い、かつ、電極端子同士のX方向の位置ズレが生じた場合も、互いを回転させることで重ね合う位置ができ、かつ、所定の幅を持つ熱圧着用ツール10を用いて必要な電極のみを圧着できる、という条件を全て満足させることにより決定することができる。
なお、PCモニタやTVといった製品で用いるFPC3やPCB2の電極端子は、図10に示すように、数十μから数百μのL&S(ライン&スペース)で数十本から数百本のライン群を形成しており電極端子群の長さLは数十mmである。これに対しそれぞれの接続端子(群)幅Wは数mmであるため、外部接続用の電極端子群の縦/横比率(ライン方向が縦とする)W/Lは、1/50〜1/10、電極端子一つの縦横比率l/W(ライン方向が縦とする)は、1/100〜1/10となる。
ここでは、例として、L&Sはラインl=75μm&スペースs=75μmでN=300本の電極を持ち、電極端子(群)幅をW=3mmとすると、電極端子群長さはL=約45mmとなる。そして、熱圧着用ツール10の圧着面は、長さLt=50mm、幅Wt=2mmとする。
この時、上記、所定の傾斜角度については、図1のように、PCB2に対してFPC3をθだけズレた状態で位置合わせすると、図8に示すように、互いの電極が重なっている位置はPCB2に対しθ/2回転したライン上にあることが分かる。回転量が大〜小の時の電極端子全体の電極の重なり状態は、図11の(a)〜(c)のように示されるが、回転量が大きすぎると、FPC3とACF4の両端の電極端子で重なりができないことが分かる。もし、上記、例であげたようなFPC3とPCB2を使用する場合、PCB2に対しFPC3は最大で2×atan(W/L)=2×atan(3/45)=7.63°まで回転させることが可能である。
また、回転量が大〜小の時の電極端子1本の重なり状態は、図12の(a)〜(c)のように示されるが、二つの電子部品の電極端子が電極端子1ライン分ズレていても回転させることで重なる位置を作りたいのであれば、回転量が少なすぎると、電極端子で重なりができないことが分かる。つまり、最小でもatan(l/(W/2))=atan(75/1500)=2.86°は回転させる必要がある。
さらに、回転量が大〜小の時の電極端子の圧着状態は、図13の(a)〜(c)のように示されるが、回転角度が大きすぎると隣り合った電極まで圧着してしまうことが分かる。そのため、電極端子の傾斜角度は最大でも90−atan((Wt/2)/(l+s))=90−atan((2000/2)/(75+75))=8.53°以下にする必要がある。
以上のことから、所定の角度θとは2.86°〜7.63°に設定する必要があるが、傾斜角度を最大値にすると、電極端子同士の位置ズレが生じたときに、電極端部で重ならない電極端子が出てくる。そのため、傾斜角度は小さく取るべきであり、この場合であれば、所定の角度θは、2.86°とすればよい。
<作用>
以上のように、FPCを所定の角度で傾斜させた状態でPCBと接合することにより、最初のFPCの位置合わせをすることで、全てのFPC3とPCB2がそれぞれのライン形状の電極端子が有る角度を持って交差した状態で重なり合い、お互いの電極が重なりあった部分で接合されている状態となる。
<効果>
結果、全てのFPCが所定の角度θ傾斜させて実装されているため、1つ目のFPCの回転量を調整することで、全てのFPCについて回転量を調整したことになる。そのため、2つ目以降のFPCを圧着する際にPCB搬送ステージ5とパネル搬送ステージ6の相対的な位置関係が常に一定になるために、あらためて位置合わせを行う必要性が減少するので、PCB2とFPC4の圧着部にかかる負荷を抑制でき、良好な接合を行うことが可能となる。
<作用>
以上のように、FPCを所定の角度で傾斜させた状態でPCBと接合することにより、最初のFPCの位置合わせをすることで、全てのFPC3とPCB2がそれぞれのライン形状の電極端子が有る角度を持って交差した状態で重なり合い、お互いの電極が重なりあった部分で接合されている状態となる。
<効果>
結果、全てのFPCが所定の角度θ傾斜させて実装されているため、1つ目のFPCの回転量を調整することで、全てのFPCについて回転量を調整したことになる。そのため、2つ目以降のFPCを圧着する際にPCB搬送ステージ5とパネル搬送ステージ6の相対的な位置関係が常に一定になるために、あらためて位置合わせを行う必要性が減少するので、PCB2とFPC4の圧着部にかかる負荷を抑制でき、良好な接合を行うことが可能となる。
(実施の形態2)
次に、図4〜図6、図14を用いて実施の形態2について説明する。
図14は実施の形態2におけるPCBとFPCの構成を示す部分拡大図である。
<構成>
図14において、実施の形態1と異なる点は、FPC3の電極端子はFPC3の辺に対して所定の角度θ傾斜させて形成されている点である(図14(a)参照)。そして、FPC3をPCB2に接合すると、FPC3の電極端子とPCB2の電極端子は互いに交差して接合される(図14(b)参照)。
次に、図4〜図6、図14を用いて実施の形態2について説明する。
図14は実施の形態2におけるPCBとFPCの構成を示す部分拡大図である。
<構成>
図14において、実施の形態1と異なる点は、FPC3の電極端子はFPC3の辺に対して所定の角度θ傾斜させて形成されている点である(図14(a)参照)。そして、FPC3をPCB2に接合すると、FPC3の電極端子とPCB2の電極端子は互いに交差して接合される(図14(b)参照)。
図4、5は、前記実施の形態1におけるPCB接合装置の正面図、側面図であり、図に示す座標系を用いて説明する。また図6は、熱圧着用ヘッド9部の詳細を示す図である。
図4、5において、実施の形態1と同様の構成であるが、一部動作が異なる。
<動作>
実施の形態2では、図7に示す実施の形態1と同様に、FPC3が実装されたパネル基板1とPCB2を装置内に設置(ステップS1、ステップS2、ステップS3、ステップS6)後、認識処理(ステップS4、ステップS7)により位置を検出する(ステップS5、ステップS8)。
図4、5において、実施の形態1と同様の構成であるが、一部動作が異なる。
<動作>
実施の形態2では、図7に示す実施の形態1と同様に、FPC3が実装されたパネル基板1とPCB2を装置内に設置(ステップS1、ステップS2、ステップS3、ステップS6)後、認識処理(ステップS4、ステップS7)により位置を検出する(ステップS5、ステップS8)。
そして、実施の形態2では、一個目に接合するFPC3とPCB2それぞれの電極端子部を圧着用ステージ8上に移動させる(ステップS9)が、PCB2とFPC3の辺が平行になるように位置決めを行うことで、FPC3の電極端子が所定の角度θ傾斜させて形成されていることから、PCB2の電極端子に対し、FPC3の電極端子が所定の角度θだけ回転した状態で位置決めされる。
残りの工程は実施の形態1と同様に、カメラ7により、FPC3とPCB2のアライメントマークを認識処理し(ステップS12、ステップS13、ステップS14)、それぞれの部品の電極端子部が交差している位置を検出し(ステップS15)、圧着用ヘッド9を移動回転させる(ステップS16)ことで、電極端子の交差部を圧着する(ステップS17)。
<作用>
以上のように、全てのFPCの電極端子を傾斜をつけて形成することにより、実施の形態1と同様に、最初のFPCの位置合わせをすることで、全てのFPC3とPCB2がそれぞれのライン形状の電極端子が交差し、お互いの電極が重なりあった部分で接合されている状態となる。
<効果>
結果、実施の形態1と同様に、2つ目以降のFPC4を圧着する際に、あらためて位置合わせを行う必要性が減少するので、PCB2とFPC4の圧着部にかかる負荷を抑制でき、良好な接合を行うことが可能となる。
<作用>
以上のように、全てのFPCの電極端子を傾斜をつけて形成することにより、実施の形態1と同様に、最初のFPCの位置合わせをすることで、全てのFPC3とPCB2がそれぞれのライン形状の電極端子が交差し、お互いの電極が重なりあった部分で接合されている状態となる。
<効果>
結果、実施の形態1と同様に、2つ目以降のFPC4を圧着する際に、あらためて位置合わせを行う必要性が減少するので、PCB2とFPC4の圧着部にかかる負荷を抑制でき、良好な接合を行うことが可能となる。
本発明は、位置合わせによる接合部の負荷を低減し、良好な接合を実現することができ、PCB上の電極端子とパネル基板に実装されたFPCの電極端子が接合される電子部品、その製造方法および装置、ならびにその電子部品を使用する電子機器等に有用である。
1 パネル基板
2 PCB
3 FPC
4 ACF
5 PCB搬送ステージ
6 パネル搬送ステージ
7 カメラ
8 圧着用ステージ
9 圧着用ヘッド
10 熱圧着用ツール
11 ヒーター
12 温度センサ
20 圧着ツール
2 PCB
3 FPC
4 ACF
5 PCB搬送ステージ
6 パネル搬送ステージ
7 カメラ
8 圧着用ステージ
9 圧着用ヘッド
10 熱圧着用ツール
11 ヒーター
12 温度センサ
20 圧着ツール
Claims (7)
- パネル基板に実装されたフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板とプリント基板とを電気的に接続してなる電子部品において、
前記フレキシブルプリント基板に形成された複数のライン形状の電極端子と、
前記プリント基板に形成された複数のライン形状の電極端子と、を有し、
前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とが所定の角度をもって交差して接合されたこと
を特徴とする電子部品。 - 前記フレキシブルプリント基板が実装された前記パネル基板の辺の垂線と、前記パネル基板に実装された前記フレキシブルプリント基板の中心線とが前記所定の角度を有すること
を特徴とする請求項1記載の電子部品。 - 前記パネル基板に実装された前記フレキシブルプリント基板の中心線と、前記フレキシブルプリント基板の電極端子とが前記所定の角度を有すること
を特徴とする請求項1記載の電子部品。 - 前記パネル基板に実装された前記フレキシブルプリント基板が複数個であること
を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子部品。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子部品を搭載すること
を特徴とする電子機器。 - パネル基板にプリント基板を実装する電子部品の実装方法において、
前記パネル基板に実装された複数のフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板と前記プリント基板とを電気的に接続するに際し、
1つの前記フレキシブルプリント基板に形成される電極端子と前記プリント基板に形成される電極端子とが所定の角度をもって交差するように前記パネル基板と前記プリント基板とを相対的に位置合わせする位置合わせ工程と、
前記位置合わせ工程の後に、前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とを熱圧着する熱圧着工程と、を有すること
を特徴とする電子部品の実装方法。 - パネル基板に実装された複数のフレキシブルプリント基板を介して前記パネル基板と前記プリント基板とを電気的に接続することで、前記パネル基板に前記プリント基板を実装する電子部品の実装装置において、
前記パネル基板を載置して移動可能なパネル搬送ステージと、
前記プリント基板を載置して移動可能なプリント基板搬送ステージと、
前記フレキシブルプリント基板に形成される電極端子と前記プリント基板に形成される電極端子とを熱圧着する圧着用ステージと、
前記フレキシブルプリント基板に形成された電極端子と前記プリント基板に形成された電極端子とが所定の角度をもって交差するように前記パネル基板と前記プリント基板とを移動して位置合わせした状態で熱圧着する制御部と、を有すること
を特徴とする電子部品の実装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009134556A JP2010283093A (ja) | 2009-06-04 | 2009-06-04 | 電子部品の実装方法、電子部品の実装装置、電子部品および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009134556A JP2010283093A (ja) | 2009-06-04 | 2009-06-04 | 電子部品の実装方法、電子部品の実装装置、電子部品および電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010283093A true JP2010283093A (ja) | 2010-12-16 |
Family
ID=43539597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009134556A Pending JP2010283093A (ja) | 2009-06-04 | 2009-06-04 | 電子部品の実装方法、電子部品の実装装置、電子部品および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010283093A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019041066A (ja) * | 2017-08-28 | 2019-03-14 | 陽程科技股▲ふん▼有限公司 | 薄膜表示器及びフレキシブル回路板の積層方法及びその積層装置 |
WO2022064925A1 (ja) * | 2020-09-28 | 2022-03-31 | デクセリアルズ株式会社 | 接続体の製造方法、及び熱圧着ツール |
CN115185117A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-10-14 | 苏州华星光电技术有限公司 | 半成品显示模组、显示模组 |
-
2009
- 2009-06-04 JP JP2009134556A patent/JP2010283093A/ja active Pending
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