JP2010282699A - 外部音声入力装置及びそのミュート制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の外部音声入力装置では、過剰にミュート期間が長くなる問題があった。
【解決手段】本発明の外部音声入力装置は、音声データのエラーを検出して異常検出通知信号ERRを出力するデータ入力部11と、音声データをデータ入力部10から出力された順に蓄積すると共に蓄積した順に出力するデータバッファ11と、異常検出信号ERRに基づきエラーを含むエラーデータがデータバッファ11から出力されるまでの音声データの数を算出し、当該算出結果に応じてフェード制御信号FIOを出力する制御部13と、データバッファ11から出力された音声データを出力すると共にフェード制御信号FIOに基づき出力する音声データの出力状態を変更するデータ出力部12と、を有し、制御部13は、フェード制御信号FIOによりエラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12から出力された時点でデータ出力部12の出力状態をミュート状態とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の外部音声入力装置は、音声データのエラーを検出して異常検出通知信号ERRを出力するデータ入力部11と、音声データをデータ入力部10から出力された順に蓄積すると共に蓄積した順に出力するデータバッファ11と、異常検出信号ERRに基づきエラーを含むエラーデータがデータバッファ11から出力されるまでの音声データの数を算出し、当該算出結果に応じてフェード制御信号FIOを出力する制御部13と、データバッファ11から出力された音声データを出力すると共にフェード制御信号FIOに基づき出力する音声データの出力状態を変更するデータ出力部12と、を有し、制御部13は、フェード制御信号FIOによりエラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12から出力された時点でデータ出力部12の出力状態をミュート状態とする。
【選択図】図1
Description
本発明は外部音声入力装置及びそのミュート制御方法に関し、特に外部から符号化された音声データが入力される外部音声入力装置及びそのミュート制御方法に関する。
デジタルTVやDVD・HDDレコーダ等録画機器は、外部から映像データ及び音声データを入力する機能を有する。入力される映像データ及び音声データは外的要因又は内的要因により異常が発生することがある。このとき、例えば、音声データは、アナログ音声データをオーディオADC(Analog Digital Converter)が変換したPCM(Pulse Code Modulation)データであって、I2Sなど3線式シリアルインタフェースにより入力される。このとき、異常なPCMデータが入力され、そのまま音声として出力された場合、ノイズ音声となって聞こえてしまう。そこで、このような異常なPCMデータに対しては出音時に音量を小さくし無音とする(ミュートとする)ことが望ましい。しかし、ミュート動作により急激に音量を大小させた場合その操作自体がノイズ音声となることがある。そのため、異常なPCMデータに対する音量制御を行う場合、ミュート設定時は徐々に音量を小さくする処理(フェードアウト処理)を行い、ミュート解除時には徐々に音量を大きくする処理(フェードイン処理)を行うことが好ましい。
そこで、異常な音声データに対してフェードアウト処理及びフェードイン処理を伴うミュート処理を施す技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている再生装置のブロック図を図9に示す。特許文献1に示す再生装置は、CD等の記録媒体から音声データを読み出し、第1信号処理部114、第2信号処理部115及び1ビットD/A変換器122を介して音声を出力するものである。
第1信号処理部114は、RF回路で波形整形されたRF信号にEFM+と呼ばれる復調処理や、RS(Read Solomon)−PC(Product Code)と呼ばれるECC処理を施して再生用1ビットデジタル信号DRを出力する。また、第1信号処理部114は、RS−PCによるECC処理の結果に応じたエラーフラグfeを生成する。このエラーフラグfeは、例えば2048バイトのセクタ単位毎に生成される。上記ECC処理で1セクタ中に訂正不能なエラーデータが存在したらエラーフラグfeはアクティブにされる。一方、訂正不能なエラーデータがセクタ単位に存在しなければエラーフラグfeはインアクティブにされる。
第2信号処理部115は、第1信号処理部114からの再生用1ビットデジタル信号DRに対して上記エラーフラグfeに基づいた、ミュートのためのフェード処理を伴ったデコード処理を施す。また、第2信号処理部115は、システムコントローラからの制御信号CNTに基づいた、ミュートのためのフェード処理を伴ったデコード処理を施す。
この第2信号処理部115は、バッファ116、デコーダ117、フェード処理部118、エラーフラグ判定部120、フェード制御部121を有する。バッファ116は、上記再生用1ビットデジタル信号DRを一定レートで再生するために設けられるものである。デコーダ117は、バッファ116から読み出した再生用1ビットデジタル信号DR'をデコードする。フェード処理部118は、デコーダ117からのデコード出力のうち、音楽データDAに対してミュートのためのフェード処理を施す。エラーフラグ判定部120は、バッファ116からデコーダ117に送られる上記再生用1ビットデジタル信号DR'よりも時間的に前のデータ、例えば所定時間後にデコーダ117に送られるべき判断用データ列Dd中のエラーフラグfeの状態を判断する。フェード制御部121は、このエラーフラグ判定部120からのエラー判断結果(エラー判断フラグ)fe'に基づいて上記フェード処理部118のミュートのためのフェード処理を制御する。また、フェード処理部118は音量を制御するためのアッテネータ(ATT)カウンタ119を内蔵している。このATTカウンタ119は、フェード制御部121が出力するミュートフラグfm、ステップフラグfs及びシステムコントローラが出力する制御信号CNTによりカウントのためのステップ幅(刻み幅)を変える。
この再生装置では、フェード処理部118において、入力される音楽データDAとATTカウンタ119のカウント値とに基づき音楽データDAに対してフェードアウト処理を施す。このフェードアウト処理では、エラーフラグ判定部120がエラーデータが出力されるよりも前にエラー判断を行う。そして、エラーフラグ判定部120によりエラーデータがあると判定された場合、エラーフラグ判定部120がエラー判断フラグfe'をアクティブとする。そして、このエラー判断フラグfe'に基づき、ミュート制御部121がミュートフラグfm及びステップフラグfsをアクティブにする。ATTカウンタ119は、ミュートフラグfm及びステップフラグfsがアクティブになるとカウント値を1.0から0.0まで比較的大きい刻み幅でカウントダウンする。これにより、1ビットD/A変換器122から出力されるアナログ音声は徐々に小さくなりミュート状態とされる。
このとき第2信号処理部115では、ステップフラグfsがアクティブのときは、ATTカウンタ119が1.0から0.0までカウントダウンする時間t0を判断用データ列Ddのエラー判断フラグfe'をデコーダ117のデコード出力より先に読み出す時間Aよりも短く設定する。
つまり、特許文献1に記載の再生装置では、ミュート処理を異常な音楽データDAが出力されるよりも前にフェードアウト処理を完了させ異常な音楽データDAに対してミュート処理を行う。これにより、特許文献1に記載の再生装置では、異常な音楽データDAの出音を防止しながら急激な音量変化による音質劣化を防止することができる。
特許文献1に記載の再生装置の第2信号処理部115では、フェードアウト処理が完了する時間t0をエラーフラグ判断部120がエラーデータに対応する判断用データ列Ddに応じてエラー判断フラグfe'を出力する時間Aよりも短く設定する。そのため、第2信号処理部115において行われるミュート処理の期間は、エラーデータが出力される期間よりも長くなる可能性がある。エラーデータが出力される期間よりもミュート期間が長くなると、本来出力すべき音声データをも無音とすることになりエラーデータの影響が大きくなる問題がある。
本発明にかかる外部音声入力装置の一態様は、ストリーム音声データの最小処理単位を1つの音声データとし、前記音声データ毎に伝達処理を行う外部音声入力装置であって、前記音声データを受信した順に出力すると共に受信した前記音声データのエラーを検出して異常検出通知信号を出力するデータ入力部と、前記音声データを前記データ入力部から出力された順に蓄積し、蓄積した前記音声データを蓄積した順に出力するデータバッファと、前記異常検出信号と前記データバッファに蓄積された前記音声データの数である第1のデータ数に基づき、前記エラーを含むエラーデータが前記データバッファから出力されるまでの音声データの数である第2のデータ数を算出し、前記第2のデータ数に応じてフェード制御信号を出力する制御部と、前記データバッファから出力された前記音声データを後段回路に伝達すると共に前記制御部から出力されたフェード制御信号に基づき、出力する前記音声データの出力状態を変更するデータ出力部と、を有し、前記制御部は、前記第2のデータ数に基づいて前記エラーデータの1つ前の前記音声データが前記データ出力部から出力された時点で前記データ出力部の出力状態がミュート状態となるように前記フェード制御信号により前記データ出力部にフェードアウト処理を指示する。
本発明にかかる外部音声入力装置のミュート制御方法の一態様は、ストリーム音声データの最小処理単位を1つの音声データとし、前記音声データ毎に伝達処理を行う外部音声入力装置のミュート制御方法であって、前記音声データのうちエラーを含むエラーデータを検出し、前記音声データを蓄積し、蓄積された前記音声データのうち前記エラーデータが出力されるまでのデータ数を算出し、前記算出結果に基づき前記エラーデータが出力される前の所定の期間をフェードアウト期間として、出力される前記音声データに対してフェードアウト処理を施し、前記算出結果に基づき前記エラーデータの1つ前に出力される前記音声データに対して前記フェードアウト処理を完了させ、前記エラーデータをミュート状態で出力する。
本発明にかかる外部音声入力装置及びそのミュート制御方法では、データバッファに蓄積されたデータ数と異常検出通知信号とに基づきエラーデータが出力されるまでのデータ数を算出し、エラーデータの1つ前の音声データが出力された時点でフェードアウト処理を完了させる。つまり、正常な音声データは全て出音し、異常なデータのみをミュート処理することができる。
本発明にかかる外部音声入力装置及びそのミュート制御方法によれば、異常な音声データのみを的確にミュートし、異常なデータの影響を最小限にすることができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる外部音声入力装置1は、音声データを最小処理単位で受信し、受信した音声データを後段回路に伝達するものである。本実施の形態では、音声データとしてPCM(Pulse Code Modulation)データを扱うものとする。PCMデータは、ストリーム音声データであって、所定のサンプリング周波数でサンプリングされたアナログ音声データを例えば16ビットのデジタル値で表現したものであって、外部音声入力装置1は、16ビットを1つの処理単位(例えば最小処理単位)として扱う。そして、本発明における外部音声入力装置1は、ストリーム音声データの最小処理単位を1つの音声データとし、音声データ毎に伝達処理を行う。以下の説明では、最小処理単位のデータを1データとして説明する。なお、本実施の形態にかかる外部音声入力装置で扱われる音声データはPCMデータに限られるものではない。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる外部音声入力装置1は、音声データを最小処理単位で受信し、受信した音声データを後段回路に伝達するものである。本実施の形態では、音声データとしてPCM(Pulse Code Modulation)データを扱うものとする。PCMデータは、ストリーム音声データであって、所定のサンプリング周波数でサンプリングされたアナログ音声データを例えば16ビットのデジタル値で表現したものであって、外部音声入力装置1は、16ビットを1つの処理単位(例えば最小処理単位)として扱う。そして、本発明における外部音声入力装置1は、ストリーム音声データの最小処理単位を1つの音声データとし、音声データ毎に伝達処理を行う。以下の説明では、最小処理単位のデータを1データとして説明する。なお、本実施の形態にかかる外部音声入力装置で扱われる音声データはPCMデータに限られるものではない。
本実施の形態にかかる外部音声入力装置1のブロック図を図1に示す。図1に示すように外部音声入力装置1は、データ入力部10、データバッファ11、データ出力部12、制御部13を有する。また、外部音声入力装置1には音声データSINとしてPCMデータが入力される。また、外部音声入力装置1は音声データSOUTを出力するが、この音声データSOUTもPCMデータであるとする。さらに、外部音声入力装置1の各ブロックは、音声データの入力タイミング(例えば、サンプリング周波数)に同期して各種動作を行うものとする。
データ入力部10は、外部から入力される音声データSINを受信して、受信した音声データをデータバッファ11に転送する。また、データ入力部10は、受信した音声データSINのエラーを検出して異常検出通知信号ERRを出力する。より具体的には、データ入力部10は、例えばI2Sなどの3線式シリアルデータインタフェースを介して音声データを受信する。そして、3線式シリアルデータインタフェースを介して得たデータからPCMデータを抽出する。そして、抽出したPCMデータをデータバッファ11に転送する。また、抽出した音声データを検証し、異常(エラー)が検出された場合には異常検出通知信号ERRを制御部13に出力する。
データバッファ11は、データ入力部10が出力した音声データを受信し、受信した音声データを入力された順に蓄積し、蓄積した音声データを入力された順に出力する。つまり、データバッファ11は、先入れ先出し型(FIFO:First In First Out)のメモリである。また、データバッファ11は、制御部13から監視信号MNTが入力されており、蓄積した音声データのデータ数である第1のデータ数が制御部13により監視される。なお、データバッファ11は、蓄積できる音声データの最大データ数が予め設定されているものとする。本実施の形態では、最大データ数をデータ出力部12がフェードイン処理に要するデータ数とフェードアウト処理に要するデータ数との和と同じ値に設定する。ここで、最大データ数は、データ出力部12がフェードイン処理に要するデータ数とフェードアウト処理に要するデータ数との和よりも大きな任意の値を設定することができる。
データ出力部12は、データバッファ11から音声データを読み出して後段回路に音声データSOUTとして出力する。また、データ出力部12は、制御部13からフェード制御信号FIOとミュート制御信号MTCが入力される。データ出力部12は、フェード制御信号FIOに基づき、出力する音声データSOUTにフェードイン処理又はフェードアウト処理を施す。また、データ出力部12は、ミュート制御信号MTCに基づき、出力する音声データSOUTをミュート(無音)状態とする。
制御部13は、データバッファ11に蓄積された音声データのデータ数を監視信号MNTにより監視してフェード制御信号FIO及びミュート制御信号MTCをデータ出力部12に出力する。また、制御部13にはデータ入力部10から異常検出通知信号ERRが入力される。そして、制御部13は、データバッファ11に蓄積された音声データのデータ数である第1のデータ数と異常検出通知信号ERRとに基づき、エラーを含む音声データ(以下、エラーデータと称す)がデータバッファ11からデータ出力部12に出力されるまでのデータ数である第2のデータ数を算出し、エラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12から出力された時点でデータ出力部12の出力状態がミュート状態となるようにフェード制御信号FIOによりデータ出力部12にフェードアウト処理を指示する。
また、制御部13が出力するミュート制御信号MTCは、データ出力部12にミュート状態への移行を指示するものである。制御部13は、データバッファ11に複数のエラーデータが含まれ、複数のエラーデータのうち隣り合う第1のエラーデータと第2のエラーデータの間のデータ数である第3のデータ数がデータ出力部12のフェードアウト処理に必要なデータ数とフェードイン処理に必要なデータ数との和よりも少ない場合、第1のエラーデータが出力されてから第2のエラーデータが出力されるまでデータ出力部12にミュート状態を維持することを指示する。
さらに、制御部13は、出音開始時には、データバッファ11に蓄積されたデータ数が最大データ数に達したときにフェードイン処理をフェード制御信号FIOによりデータ出力部に指示する。また、制御部13は、フェードアウト処理後の再出音開始時においてもフェードイン処理をフェード制御信号FIOによりデータ出力部12に指示する。
制御部13は、フェードアウト処理の開始タイミング(又はフェードアウト処理の完了タイミング)及びフェードイン処理の開始タイミングを算出するためにフェードアウトカウンタ14及びミュート期間カウンタ15を有する。フェードアウトカウンタ14は、フェードアウト処理が完了するまでの期間にデータバッファ11からデータ出力部12に出力されるデータ数をカウントする。ここで、フェードアウトカウンタ14は、カウントするデータ数を示すフェードカウント値FOCNTを有する。フェードアウトカウンタ14は、フェードカウント値FOCNTが初期値(例えば、0)の状態で異常検出通知信号ERRが入力された場合に、データバッファ11に蓄積されているデータ数をフェードカウント値FOCNTとして設定する。そして、フェードアウトカウンタ14は、データバッファ11からデータ出力部12に音声データが出力される毎にフェードカウント値FOCNTを減算する。制御部13は、フェードカウント値FOCNTが予め設定された値に達したことに応じてフェード制御信号FIOによりデータ出力部12にフェードアウト処理の開始を指示する。
このフェードアウト処理は、フェードカウント値FOCNTが初期値に戻った時点でデータ出力部12が出力する音声データがミュート状態となるように実行される。本実施の形態では、データバッファ11にエラーデータがない状態で異常検出通知信号ERRが入力された場合に、フェードカウント値FOCNTが異常検出通知信号ERRが入力された時点でのデータバッファ11の蓄積データ数となる。そのため、フェードカウント値FOCNTが初期値に戻る時点は、エラーデータの1つ前の音声データがデータバッファ11からデータ出力部12に出力された時点に相当する。つまり、本実施の形態では、エラーデータの1つ前の音声データに対してフェードアウト処理を完了させ、エラーデータに対してミュート処理を施すことが可能になる。
また、ミュート期間カウンタ15は、音声データをミュート状態とする期間にデータバッファ11からデータ出力部12に出力されるデータ数をカウントする。ここで、ミュート期間カウンタ15は、カウントするデータ数を示すミュートカウント値MTCNTを有する。ミュート期間カウンタ15は、フェードカウント値FOCNTが初期値(例えば、0)かつミュートカウント値MTCNTが初期値(例えば、0)である期間に異常検出通知信号ERRが入力された場合にミュートカウント値MTCNTとして1を設定する。また、ミュート期間カウンタ15は、フェードカウント値FOCNTが初期値以外の値かつミュートカウント値MTCNTが初期値以外の値である期間に異常検出通知信号ERRが入力された場合にデータバッファ11に蓄積されているデータ数からフェードカウント値FOCNTを引いた値をミュートカウント値MTCNTに加算して新たなミュートカウント値MTCNTとする。また、ミュート期間カウンタ15は、フェードカウント値FOCNTが初期値かつミュートカウント値MTCNTが初期値以外の値である期間に異常検出通知信号ERRが入力された場合にデータバッファ11に蓄積されているデータ数をミュートカウント値MTCNTに設定する。そして、ミュート期間カウンタ15は、フェードカウント値FOCNTが初期値である期間にデータバッファ11からデータ出力部12に音声データが出力される毎にミュートカウント値MTCNTを減算する。また、制御部13は、ミュートカウント値MTCNTが初期値に達するまでの期間にミュート制御信号MTCによりデータ出力部にミュート状態を指示する。
本実施の形態では、データバッファ11の最大データ数をフェードアウト処理に必要なデータ数とフェードイン処理に必要なデータ数との和と同じ値とする。そのため、ミュート期間カウンタ15が、ミュートカウント値MTCNTを上記のように操作することで、データバッファ11にエラーデータが格納されている期間にさらにエラーデータが入力された場合、後から入力されたエラーデータがデータ出力部12に出力されるまでミュート期間が設定される。このミュート期間は、フェードカウント値FOCNT及びミュートカウント値MTCNTが初期値となったことに応じて解除される。つまり、制御部13は、フェードカウント値FOCNT及びミュートカウント値MTCNTが初期値となったことに応じてデータ出力部12にフェード制御信号FIOによりフェードイン処理の開始を指示する。
続いて、本実施の形態にかかる外部音声入力装置1の動作について説明する。そこで、図2、3に外部音声入力装置1の動作のフローチャートを示す。外部音声入力装置1は、外部からデータ入力部10にデータが入力されるたびにステップS2〜S26の動作を繰り返し行う。まず、図2を用いて音声入力装置1の動作開始及び動作停止の処理について説明する。図2に示すように、外部音声入力装置1は、動作開始にあわせて、まず、フェードカウント値FOCNT及びミュートカウント値MTCNTをともに0とする初期化処理を行う(ステップS1)。
続いて、ステップS2においてデータ入力部10は音声データが入力されたか否かを判断する。ステップS2において新たな音声データが入力されたと判断されなかった場合(ステップS2のNOの枝)、データ入力部10は音声データが入力されるまでステップS2の判断を繰り返す。一方、ステップS2において新たな音声データが入力されたと判断された場合(ステップS2のYESの枝)、ステップS3に処理を進める。
ステップS3では、データ入力部10が入力された音声データのエラーを検証する。ステップS3においてエラーが検出された場合(ステップS3のYESの枝)、ステップS4においてデータ入力部10が異常検出通知信号ERRを制御部13に通知する。一方、ステップS3においエラーが検出されなかった場合(ステップS3のNOの枝)、異常検出通知信号ERRを出力することなくステップS5の処理に進む。
ステップS5では、制御部13がデータバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdがフェード処理に必要なデータ数FESに達したか否かを判断する。フェード処理に必要なデータ数FESは、フェードイン処理とフェードアウト処理とで必要データ数の和であって、本実施の形態ではデータバッファ11の最大データ数と一致する。ステップS5でデータバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdがフェード処理に必要なデータ数FESに達したと判断された場合(ステップS5のYESの枝)、ステップS11〜S26による出音処理が行われる。この出音処理については後述する。一方、ステップS5において、データバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdがフェード処理に必要なデータ数FESに達していないと判断された場合(ステップS5のNOの枝)、処理はステップS6に進む。
ステップS6では、異常検出通知信号ERRが通知されたか否かを制御部13が判断する。ステップS6において異常検出通知信号ERRが通知されていると判断された場合(ステップS6のYESの枝)、データバッファ11に蓄積されたデータはクリア(BUFd=0)される(ステップS7)。一方、ステップS6において異常検出通知信号ERRが通知されていないと判断された場合(ステップS6のNOの枝)、そのままステップS8の処理に進む。
ステップS8では、例えば、図示しないシステムコントローラ等からの停止信号等に基づき動作を停止するか否かを制御部13が判断する。ステップS8で動作を続行すると判断された場合(ステップS8のNOの枝)、再度ステップS2に戻り次に入力される音声データを待つ。一方、ステップS8において動作を停止すると判断された場合、ステップS9の処理に進む。ステップS9では、制御部13がデータ出力部12に対してフェードアウト処理を指示する。そして、ステップS10において制御部13がデータ出力部12に音声データの出力を指示する。これにより、外部音声入力装置1は、フェードアウト処理を行いながら音声データの出力を制御することができる。
また、ステップS5でデータバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdがフェード処理に必要なデータ数FESに達したと判断された場合(ステップS5のYESの枝)、において行われる出音処理(ステップS11〜S26)について図3を用いて説明する。
まず、ステップS11では、制御部13に対しデータ入力部10から異常検出通知信号ERRが通知されたか否かを判断する。ステップS11で異常検出通知信号ERRがなかったと判断された場合(ステップS11のNOの枝)、後述するステップS18の処理に進み、異常検出通知信号ERRが通知されたと判断された場合(ステップS11のYESの枝)、ステップS12の処理が行われる。ステップS12では、制御部13がフェードカウント値FOCNTが0(初期値)であるか否かを判断する。ステップS12においてフェードカウント値FOCNTが0であると判断された場合(ステップS12のYESの枝)、ステップS13の処理が行われる。ステップS13では、制御部13がミュートカウント値MTCNTが0(初期値)であるか否かを判断する。ステップS13においてミュートカウント値MTCNTが0であると判断された場合(ステップS13のYESの枝)、ステップS14の処理が行われる。ステップS14では、制御部13は、その時点でのデータバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdをフェードカウント値FOCNTに設定する。そして、ステップS14に続くステップS15では、制御部13がミュートカウント値MTCNTに1を設定する。その後処理はステップS18に進む。
一方、ステップS13においてミュートカウント値MTCNTが0でないと判断された場合(ステップS13のNOの枝)、ステップS16の処理が行われる。ステップS16では、制御部13がミュートカウント値MTCNTにその時点でのデータバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdを設定する。そして、ステップS16の後にステップS18の処理が行われる。また、ステップS12においてフェードカウント値FOCNTが0でないと判断された場合(ステップS12のNOの枝)、ステップS17の処理が行われる。ステップS17では、その時点でのデータバッファ11に蓄積されたデータ数BUFdからその時点でのフェードカウント値FOCNTを引いた値がミュートカウント値MTCNTに加算される。そして、ステップS17の後にステップS18の処理が行われる。
ステップS18では、制御部13がフェードカウント値FOCNTとフェードアウト処理に必要なデータ数FOthとの比較を行う。ステップS18においてフェードカウント値FOCNTとフェードアウト処理に必要なデータ数FOthとが不一致と判断された場合(ステップS18のNOの枝)、処理はステップS20に進む。一方、ステップS18においてフェードカウント値FOCNTとフェードアウト処理に必要なデータ数FOthとが一致していると判断された場合(ステップS18のYESの枝)、処理はステップS19に進む。ステップS19では、制御部13がフェード制御信号FIOによりデータ出力部12にフェードアウト処理の開始を指示する。そして、ステップS19の後にステップS20の処理を行う。
ステップS20では、フェードアウトカウンタ14がフェードカウント値FOCNTが0(初期値)であるか否かを判断する。ステップS20においてフェードカウント値FOCNTが0でない場合(ステップS20のNOの枝)、ステップS21においてフェードアウトカウンタ14は、フェードカウント値FOCNTを1減算する。一方、ステップS20においてフェードカウント値FOCNTが0の場合(ステップS20のYESの枝)、ステップS22においてミュート期間カウンタ15がミュートカウント値MTCNTが0であるか否かを判断する。ステップS22においてミュートカウント値MTCNTが0でないと判断された場合(ステップS22のNOの枝)、ミュート期間カウンタ15は、ミュートカウント値MTCNTを1減算する。一方、ステップS22においてミュートカウント値MTCNTが0であった場合(ステップS22のYESの枝)、ステップS24においてデータ出力部12の現状態がミュート状態であるか否かを制御部13が判断する。ステップS24においてミュート状態であると判断された場合(ステップS24のYESの枝)、ステップS25において制御部13はデータ出力部12にフェードイン処理を指示する。一方、ステップS24においてミュート状態でないと判断された場合(ステップS24のNOの枝)、制御部13はデータ出力部12に対して何ら指示を行わない。
ステップS21、S23、S25、S24のNOの枝のいずれかの処理が行われると制御部13は、データ出力部12に音声データの出力を指示する(ステップS26)。この出力指示は、例えば、制御部13が他の回路の動作に応じて生成するタイミング信号(不図示)により与えられる。
上述のフローチャートで示した処理について、具体的なタイミングチャートを示してさらに詳しく説明する。そこで、図4〜図8に第1〜第5の動作例のタイミングチャートを示す。第1〜第5の動作例は、エラーデータが入力されるタイミングがそれぞれ異なる。なお、第1〜第5の動作例において共通する部分として、動作開始直後の期間aとフェードイン期間FI1がある。期間aは、データバッファ11にフェード処理に十分な数の音声データが蓄積されない期間である。つまり、この期間aの間は図2のステップS2〜S8の動作が行われる。また、フェードイン期間FI1は、期間aに続く期間であって、ステップS11〜S26の動作が行われる。特に、フェードイン期間FI1の開始時点ではステップS25のミュート解除動作が行われ、その後は、ステップS24のNOの枝に分岐する処理が行われ、フェードイン期間FI1の経過後は、データ出力部12による音量減衰処理は行われない状態となる。
まず、図4に示す第1の動作例について説明する。第1の動作例では、通常音声出力中のタイミングbにおいてエラーデータが1つ入力されるものである。第1の動作例では、タイミングbにおいてエラーデータが入力されたことに応じてフェードカウント値FOCNTがデータ数BUFdとなり、ミュートカウント値MTCNTが1となる。この動作は、ステップS12〜15の処理に基づくものである。
そして、タイミングb以降はデータ出力部12は異常のない音声データを減衰させることなく出力し続け、フェードカウント値FOCNTは音声データの処理数に応じて減少する。そして、タイミングcにおいてフェードカウント値FOCNTがフェードアウト処理に必要なデータ数FOthとなる。そのため、タイミングcにおいて制御部13がデータ出力部12にフェードアウト処理を指示する(ステップS19の処理)。従って、タイミングc以降はフェードアウト期間FO1となり、データ出力部12がフェードアウト処理を実行するため、出力音量は徐々に減少する。また、タイミングc以降もフェードカウント値FOCNTは処理される音声データの数に応じて減少する。そして、フェードアウト期間FO1は、エラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12により処理される時点で完了し、その時点で出力音量は無音(例えば−∞dB)となる。また、フェードアウト期間FO1が終了する時点でフェードカウント値FOCNTは0になる。そして、タイミングdでは、エラーデータが出力されるが、このエラーデータに対してはデータ出力部12がミュート処理を行う。これは、フェードアウト期間FO1が完了した時点でミュート制御信号MTCがイネーブルであるためである。
そして、タイミングdにおいてエラーデータが出力されるとミュートカウント値MTCNTは減算され(ステップS23の処理)0となるため、次の音声データが出力されるときにはミュートが解除され、かつ、フェードイン処理が開始される(ステップS25の処理)。そして、データ出力部12は、フェードイン期間FI2において徐々に音量を大きくしながら、フェードイン期間FI2の完了時点では音量減衰効果がなくなり通常の音声出力状態に戻る(タイミングe)。
次いで、図5に示す第2の動作例について説明する。第2の動作例では、第1の動作例のタイミングbとタイミングcとの間のタイミングfにおいて2つ目のエラーデータが入力されるものである。そこで、第2の動作例の説明ではタイミングbまでの動作が第1の動作例と同じになるためタイミングf以降の動作について説明する。タイミングfの直前までは、フェードカウント値FOCNTがデータ数BUFdであって、ミュートカウント値MTCNTが1である。そのため、タイミングfでエラーデータが入力されると、このエラーデータに応じてミュートカウント値MTCNTには、データ数BUFdからタイミングfの時点でのフェードカウント値FOCNTを引いた値が加算される(図3のステップS17の処理)。そして、タイミングf以降であってタイミングcの前までの期間はフェードカウント値FOCNTを減少させながら、通常の音声データの出力が行われる。
そして、タイミングcにおいてフェードカウント値FOCNTがフェードアウト処理に必要なデータ数FOthとなる。そのため、タイミングcにおいて制御部13がデータ出力部12にフェードアウト処理を指示する(ステップS19の処理)。従って、タイミングc以降はフェードアウト期間FO1となり、データ出力部12がフェードアウト処理を実行するため、出力音量は徐々に減少する。また、タイミングc以降もフェードカウント値FOCNTは処理される音声データの数に応じて減少する。そして、フェードアウト期間FO1は、エラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12により処理される時点で完了し、その時点で出力音量は無音(例えば−∞dB)となる。また、フェードアウト期間FO1が終了する時点でフェードカウント値FOCNTは0になる。そして、タイミングdでは、エラーデータが出力されるが、このエラーデータに対してはデータ出力部12がミュート処理を行う。これは、フェードアウト期間FO1が完了した時点でミュート制御信号MTがイネーブルであるためである。
そして、第2の動作例では、タイミングd以降にミュートカウント値MTCNTの減算が開始される(ステップS23の処理)。第2の動作例では、ミュートカウント値MTCNTは501まで上昇しているため、音声データが501個出力されるまでミュート期間MTが持続する。そしてタイミングgにおいてミュートカウント値MTCNTが0となるため、次の音声データが出力されるときにはミュートが解除され、かつ、フェードイン期間FI2が開始される(ステップS25の処理)。そして、データ出力部12は、フェードイン期間FI1において徐々に音量を大きくしながら、フェードイン期間FI2の完了時点では音量減衰効果がなくなり通常の音声出力状態に戻る(タイミングh)。
次いで、図6に示す第3の動作例について説明する。第3の動作例では、第1の動作例のフェードアウト期間FO1中のタイミングiにおいて2つ目のエラーデータが入力されるものである。そこで、第3の動作例の説明ではタイミングcまでの動作が第1の動作例と同じになるためタイミングi以降の動作について説明する。タイミングiでは、フェードカウント値FOCNTが500まで減少している。また、タイミングiの直前のタイミングでは、ミュートカウント値MTCNTが1である。そのため、タイミングiでエラーデータが入力されると、このエラーデータに応じてミュートカウント値MTCNTには、データ数BUFdからタイミングfの時点でのフェードカウント値FOCNTを引いた値が加算される(図3のステップS17の処理)。このタイミングiにおけるミュートカウント値MTCNTは1501となる。そして、タイミングi以降のフェードアウト期間はフェードカウント値FOCNTを減少させながら、通常の音声データの出力が行われる。
そして、フェードアウト期間FO1は、エラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12により処理される時点で完了し、その時点で出力音量は無音(例えば−∞dB)となる。また、フェードアウト期間FO1が終了する時点でフェードカウント値FOCNTは0になる。そして、タイミングdでは、エラーデータが出力されるが、このエラーデータに対してはデータ出力部12がミュート処理を行う。これは、フェードアウト期間FO1が完了した時点でミュート制御信号MTがイネーブルであるためである。
そして、第3の動作例では、タイミングd以降にミュートカウント値MTCNTの減算が開始される(ステップS23の処理)。第3の動作例では、ミュートカウント値MTCNTは1501まで上昇しているため、音声データが1501個出力されるまでミュート期間MTが持続する。そしてタイミングjにおいてミュートカウント値MTCNTが0となるため、次の音声データが出力されるときにはミュートが解除され、かつ、フェードイン処理が開始される(ステップS25の処理)。そして、データ出力部12は、フェードイン期間FI2において徐々に音量を大きくしながら、フェードイン期間FI2の完了時点では音量減衰効果がなくなり通常の音声出力状態に戻る(タイミングk)。
次いで、図7に示す第4の動作例について説明する。第4の動作例では、第3の動作例のミュート期間MT中のタイミングlにおいて3つ目のエラーデータが入力されるものである。そこで、第4の動作例の説明ではタイミングdまでの動作が第3の動作例と同じになるためタイミングd以降の動作について説明する。タイミングlでは、フェードカウント値FOCNTが0(初期値)となっている。また、タイミングlの直前のタイミングでは、ミュートカウント値MTCNTが1001である。そのため、タイミングlでエラーデータが入力されると、このエラーデータに応じてミュートカウント値MTCNTには、データ数BUFdが設定される(図3のステップS16の処理)。このタイミングlにおけるミュートカウント値MTCNTは2000となる。そして、タイミングl以降のミュート期間MTは、ミュートカウント値MTCNTを減少させながらミュート期間MTが継続される。第3の動作例では、ミュートカウント値MTCNTはタイミングlで2000となるためタイミングl以降にデータバッファ11からデータ出力部12に音声データが2000個出力されるまでミュート期間MTが持続する。そしてタイミングmにおいてミュートカウント値MTCNTが0となるため、次の音声データが出力されるときにはミュートが解除され、かつ、フェードイン処理が開始される(ステップS25の処理)。そして、データ出力部12は、フェードイン期間FI2において徐々に音量を大きくしながら、フェードイン期間FI2の完了時点では音量減衰効果がなくなり通常の音声出力状態に戻る(タイミングn)。
次いで、図8に示す第5の動作例について説明する。第5の動作例では、第3の動作例のフェードイン期間FI2中のタイミングoにおいて3つ目のエラーデータが入力されるものである。そこで、第5の動作例の説明ではタイミングjまでの動作が第3の動作例と同じになるためタイミングo以降の動作について説明する。タイミングoの直前では、フェードカウント値FOCNTが0(初期値)であって、ミュートカウント値MTCNTも0(初期値)である。そのため、タイミング0でエラーデータが入力されると、このエラーデータに応じてフェードカウント値FOCNTには、データ数BUFdが設定され、ミュートカウント値MTCNTには1が設定される(図3のステップS14、S15の処理)。
そして、タイミングo以降のフェードイン期間FI2では、データ出力部12は異常のない音声データの音量を大きくしながら出力する。そして、タイミングpでフェードイン期間FI2が完了する。ここで、タイミングo以降の期間ではフェードアウトカウンタ14がフェードカウント値FOCNTを出力したデータ数に応じて減少させる(図3のステップS21の処理)。そして、タイミングpからタイミングqまでの期間は減衰させることなく出力し続け、フェードカウント値FOCNTは音声データの処理数に応じて減少する。そして、タイミングqにおいてフェードカウント値FOCNTがフェードアウト処理に必要なデータ数FOthとなる。そのため、タイミングqにおいて制御部13がデータ出力部12にフェードアウト処理を指示する(ステップS19の処理)。従って、タイミングq以降はフェードアウト期間FO2となり、データ出力部12がフェードアウト処理を実行するため、出力音量は徐々に減少する。また、タイミングq以降もフェードカウント値FOCNTは処理される音声データの数に応じて減少する。そして、フェードアウト期間FO2は、エラーデータの1つ前の音声データがデータ出力部12により処理される時点で完了し、その時点で出力音量は無音(例えば−∞dB)となる。また、フェードアウト期間FO2が終了する時点でフェードカウント値FOCNTは0になる。そして、タイミングrでは、エラーデータが出力されるが、このエラーデータに対してはデータ出力部12がミュート処理を行う。これは、フェードアウト期間FO2が完了した時点でミュート制御信号MTがイネーブルであるためである。
そして、タイミングrにおいてエラーデータが出力されるとミュートカウント値MTCNTは減算され(ステップS23の処理)0となるため、次の音声データが出力されるときにはミュートが解除され、かつ、フェードイン処理が開始される(ステップS25の処理)。そして、データ出力部12は、フェードイン期間FI3において徐々に音量を大きくしながら、フェードイン期間FI3の完了時点では音量減衰効果がなくなり通常の音声出力状態に戻る(タイミングs)。
上記説明より、本実施の形態にかかる外部音声入力装置1は、音声データのうちエラーを含むエラーデータを検出し、音声データを蓄積し、蓄積された音声データのうち前記エラーデータが出力されるまでのデータ数を算出し、算出結果に基づきエラーデータが出力される前の所定の期間をフェードアウト期間として、出力される音声データに対してフェードアウト処理を施し、算出結果に基づきエラーデータの1つ前に出力される音声データに対して前記フェードアウト処理を完了させ、エラーデータをミュート状態で出力する。つまり、本実施の形態にかかる外部音声入力装置1は、エラーデータが出力されるまでの時間をデータ数に基づき算出し、エラーデータの1つ前の音声データは出力し、エラーデータのみを選択的にミュート状態とすることができる。これにより、必要なデータが無音となることがないため音質を向上させることができる。
また、本実施の形態にかかる外部音声入力装置1は、2つのエラーデータの間に出力される音声データのデータ数がフェードアウト処理とフェードイン処理とに必要なデータ数よりも少ない場合、その2つのエラーデータの間の音声データをミュート処理する。これにより、フェードイン処理が完了する前に再度フェードアウト処理が行われることを防止する。フェードイン処理が完了する前に再度フェードアウト処理が行われると音量の増減を急激な音量変化と感じることがあり、音質劣化を招く。つまり、本実施の形態にかかる外部音声入力装置1では、複数のエラーデータが入力された場合においても音質の向上を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
ERR 異常検出通知信号
FIO フェード制御信号
SIN 音声データ
SOUT 音声データ
1 外部音声入力装置
10 データ入力部
11 データバッファ
12 データ出力部
13 制御部
14 フェードアウトカウンタ
15 ミュート期間カウンタ
FIO フェード制御信号
SIN 音声データ
SOUT 音声データ
1 外部音声入力装置
10 データ入力部
11 データバッファ
12 データ出力部
13 制御部
14 フェードアウトカウンタ
15 ミュート期間カウンタ
Claims (10)
- ストリーム音声データの最小処理単位を1つの音声データとし、前記音声データ毎に伝達処理を行う外部音声入力装置であって、
前記音声データを受信した順に出力すると共に受信した前記音声データのエラーを検出して異常検出通知信号を出力するデータ入力部と、
前記音声データを前記データ入力部から出力された順に蓄積し、蓄積した前記音声データを蓄積した順に出力するデータバッファと、
前記異常検出信号と前記データバッファに蓄積された前記音声データの数である第1のデータ数に基づき、前記エラーを含むエラーデータが前記データバッファから出力されるまでの音声データの数である第2のデータ数を算出し、前記第2のデータ数に応じてフェード制御信号を出力する制御部と、
前記データバッファから出力された前記音声データを後段回路に伝達すると共に前記制御部から出力されたフェード制御信号に基づき、出力する前記音声データの出力状態を変更するデータ出力部と、を有し、
前記制御部は、前記第2のデータ数に基づいて前記エラーデータの1つ前の前記音声データが前記データ出力部から出力された時点で前記データ出力部の出力状態がミュート状態となるように前記フェード制御信号により前記データ出力部にフェードアウト処理を指示する外部音声入力装置。 - 前記制御部は、前記データ出力部にミュート状態を指示するミュート制御信号を出力し、前記データバッファに複数の前記エラーデータが含まれ、複数の前記エラーデータのうち隣り合う第1のエラーデータと第2のエラーデータの間のデータ数である第3のデータ数が前記データ出力部の前記フェードアウト処理に必要なデータ数と前記フェードイン処理に必要なデータ数との和よりも少ない場合、前記第1のエラーデータが出力されてから前記第2のエラーデータが出力されるまで前記データ出力部に前記ミュート状態を指示する請求項1に記載の外部音声入力装置。
- 前記制御部は、前記フェードアウト処理が完了するまでの期間に前記データバッファから前記データ出力部に出力されるデータ数をカウントするフェードアウトカウンタを有し、
前記フェードアウトカウンタは、フェードカウント値が初期値の状態で前記異常検出通知信号が入力された場合に、前記第1のデータ数を前記第2のデータ数として算出し、前記第2のデータ数をフェードカウント値として設定し、
前記データバッファから前記データ出力部に前記音声データが出力される毎に前記フェードカウント値を減算し、
前記制御部は、前記フェードカウント値が予め設定された値に達したことに応じて前記フェード制御信号により前記データ出力部に前記フェードアウト処理の開始を指示する請求項1又は2に記載の外部音声入力装置。 - 前記制御部は、前記ミュート状態の期間に前記データバッファから前記データ出力部に出力されるデータ数をカウントするミュート期間カウンタを有し、
前記ミュート期間カウンタは、
前記フェードカウント値が初期値かつミュートカウント値が初期値である期間に前記異常検出通知信号が入力された場合に前記ミュートカウント値として1を設定し、
前記フェードカウント値が初期値以外の値かつ前記ミュートカウント値が初期値以外の値である期間に前記異常検出通知信号が入力された場合に前記ミュートカウント値として前記第1のデータ数から前記フェードカウント値を引いた値を前記ミュートカウント値に加算し、
前記フェードカウント値が初期値かつ前記ミュートカウント値が初期値以外の値である期間に前記異常検出通知信号が入力された場合に前記ミュートカウント値として前記第1のデータ数を設定し、
前記フェードカウント値が初期値である期間に前記データバッファから前記データ出力部に前記音声データが出力される毎に前記ミュートカウント値を減算し、
前記制御部は、前記ミュートカウント値が初期値に達するまでの期間に前記ミュート制御信号によりにより前記データ出力部に前記ミュート状態を指示する請求項3に記載の外部音声入力装置。 - 前記制御部は、前記フェードカウント値及び前記ミュートカウント値が初期値となったことに応じて前記データ出力部にフェードイン処理の開始を指示する請求項4に記載の外部音声入力装置。
- 前記制御部は、前記第1のデータ数が予め設定された最大データ数に達したことに応じてフェードイン処理を前記データ出力部に指示する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の外部音声入力装置。
- 前記最大データ数は、前記フェードアウト処理に必要なデータ数と前記フェードイン処理に必要なデータ数との和以上の値である請求項6のいずれか1項に記載の外部音声入力装置。
- 前記音声データは、PCMデータである請求項1乃至7のいずれか1項に記載の外部音声入力装置。
- ストリーム音声データの最小処理単位を1つの音声データとし、前記音声データ毎に伝達処理を行う外部音声入力装置のミュート制御方法であって、
前記音声データのうちエラーを含むエラーデータを検出し、
前記音声データを蓄積し、
蓄積された前記音声データのうち前記エラーデータが出力されるまでのデータ数を算出し、
前記算出結果に基づき前記エラーデータが出力される前の所定の期間をフェードアウト期間として、出力される前記音声データに対してフェードアウト処理を施し、
前記算出結果に基づき前記エラーデータの1つ前に出力される前記音声データに対して前記フェードアウト処理を完了させ、
前記エラーデータをミュート状態で出力する
外部音声入力装置のミュート制御方法。 - 蓄積された前記音声データに複数のエラーデータが含まれ、前記複数のエラーデータのうち隣り合う第1のエラーデータと第2のエラーデータの間のデータ数が前記データ出力部の前記フェードアウト処理に必要なデータ数と前記フェードイン処理に必要なデータ数との和よりも少ない場合、
前記第1のエラーデータが出力されてから前記第2のエラーデータが出力されるまでの期間に出力される前記音声データに対してミュート状態を維持する
請求項9に記載の外部音声入力装置のミュート制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009136451A JP2010282699A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 外部音声入力装置及びそのミュート制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2009136451A Pending JP2010282699A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 外部音声入力装置及びそのミュート制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022168559A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | ソニーグループ株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム |
-
2009
- 2009-06-05 JP JP2009136451A patent/JP2010282699A/ja active Pending
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