JP2010277907A - 二次電池及び二次電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程におけるガス抜きの際、電解液の漏れを防止できる電池を提供する。
【解決手段】シール部14により封止することにより形成された内部空間に、電解質を含む発電要素を内装する二次電池において、内部空間から外部空間に向いている流路201をシール部14に設け、流路201の側面の一部に、流路201と連通しつつ発電要素側に向けて垂れる溜まり部を備え、流路201の内部空間側の流路口は、発電要素に向けて開口され、流路201の外部空間側の流路口は、シール部14により封止される。
【選択図】図7

Description

本発明は、二次電池及び二次電池の製造方法に関する。
集電体の一方の面に正極を、他方の面に負極を形成したパイポーラ電極を、電解層を介して複数積層した発電要素と、当該発電要素を囲むように、充填材料を配置した充填部と、当該充填部に設けられ、当該充填部の内部に混入するガスを外部に排出する排気部とを有する電池が知られている(特許文献1)。
特開2008−166256号公報
しかしながら、従来の電池の構成では、積層時の加圧によって排気部からガス抜きを行う際、電解液が漏れ出てしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、製造工程におけるガス抜きの際、電解液の漏れを防止できる電池を提供する。
本発明は、発電要素と連通する流路を設け、当該流路に溜まり部を有する構成とすることによって上記課題を解決する。
本発明によれば、製造工程において、流路からガスを排出する際、ガスの排出に連動して流出する電解液が溜まり部に滞留しやすい構成となっているため、電解液が外部へ漏れることを抑制できる。
発明の実施形態に係るバイポーラ電池を示す主要断面図である。 図1に示すバイポーラ電池の外観斜視図である。 図1に示すバイポーラ電池のバイポーラ電極とシール部の断面図である。 図3に示す電池の構造体の平面図である。 図3に示すバイポーラ電極とシール部をセパレータを介して積層した電池の構造体の断面図である。 図5に示す電池の構造体を封止した後の状態の断面である。 図6に示す電池の構造体のA−A線に沿う断面図である。 図7に示す排出部の断面の拡大図である。 図7に示す電池の積層体を切断面で切断し、封止した電池の積層体の断面図である。 他の発明の実施形態に係るバイポーラ電池のセパレータとシール部を示す断面図である。 他の発明の実施形態に係るバイポーラ電池の積層体の断面図である。 図11に示す電池の積層体のD−Dに沿う断面図である。
以下、発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を適用したバイポーラ薄型電池を示す主要断面図、図2はその外観斜視図である。なお、図1に示す各部材は、薄型電池の構造をより理解しやすくするために特に厚さ寸法を誇張して示す。また、本例のバイポーラ電池はリチウムイオン二次電池として説明するが、二次電池の種類には特に限定されず他の二次電池にも適用することができる。
図1に示すように、本例のバイポーラ薄型電池1(以下、単に電池1とも言う)は、正極132、負極133および集電体131を有するバイポーラ電極13と、セパレータ134および電解液135を含む電解質層136と、第1シール部141および第2シール部142を含むシール部14と、これらを外包する上部外装部材151及び下部外装部材152を含む外装部材15と、を備える。
発電要素の一単位となるバイポーラ電極13は、集電体131の一方の主面に正極132が形成され、他方の主面に負極133が形成されてなる。
集電体131は、ステンレススチール箔、アルミニウム箔、ニッケルとアルミニウムのクラッド材、銅とアルミニウムのクラッド材、あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材などの導電性材料から構成されている。
正極132の正極活物質は、容量および出力特性の観点から、マンガン酸リチウムLiMn、コバルト酸リチウムその他のリチウム−遷移金属複合酸化物などの材料から構成されている。一方、負極133の負極活物質は、容量および出力特性の観点から、ハードカーボン(難黒鉛化炭素材料)、黒鉛系炭素材料、リチウム−遷移金属複合酸化物などの材料から構成されている。
これら正極132および負極133の厚さは、電池の使用目的、例えば出力重視の電池か否か、エネルギー重視の電池か否かといった目的や、イオン伝導性を考慮して適宜設定される。
第1シール部141は、集電体131の一方の主面に、正極132を取り囲むように配置されている。また第2シール部142は、集電体131の他方の面であって第1シール部141の位置と同じ背面位置に、負極133を取り囲むように配置されている。
これら第1シール部141および第2シール部142を構成するシール材は、一液硬化性エポキシ樹脂その他の熱硬化型樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンその他の熱可塑型樹脂などの絶縁性材料から構成されている。シール部14を構成する材料は、使用環境下において良好なシール効果を発揮するものを電池の用途に応じて適宜選択することが好ましい。
セパレータ134は、隣接する2つの集電体131,131の間であって、一方の主面が正極132を覆い、他方の主面が負極133を覆うように配置されている。
セパレータ134は、正極と負極を区分けする通気性を有するポーラス状部材であって、当該セパレータ134内にゲルポリマー系電解質を含浸させる。このセパレータ134は、正極132と負極133との直接的な接触を阻止する絶縁体であるが、セパレータ134に形成された多数の孔の内部に電解質が浸透することで、イオン及び電流が流れることになる。
また、セパレータ134、集電体131および第1シール部141又は第2シール部142で画成された空間には、セパレータ134と正極132または負極133との間でイオンを伝導する電解液(電解質)135が封入されている。これら電解質を含浸したセパレータ134および電解液135を併せて電解質層136と称する。
上述したセパレータ134の通気性(多孔性)を有する素材として、ポリエチレンPE、ポリプロピレンPPその他のポリオレフィン系樹脂、PP/PE/PPの3層構造をした積層体、ポリアミド、ポリイミド、アラミド、不織布などを使用することができる。不織布としては、例えば、綿、レーヨン、アセテート、ナイロン、ポリエステルを挙げることができる。
電解質の電解液は、プロピレンカーボネートPCおよびエチレンカーボネートECからなる有機溶媒、支持塩としてのリチウム塩LiPFを含んでいる。有機溶媒は、PCおよびECに特に限定されず、例えば、その他の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類、テトラヒドロフラン等のエーテル類を使用することができる。またリチウム塩は、LiPFその他の無機酸陰イオン塩、LiCFSO等の有機酸陰イオン塩を使用することができる。
電解質のホストポリマーは、HFP(ヘキサフルオロプロピレン)コポリマーを10%含むPVDF−HFP(ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体)その他のリチウムイオン伝導性を持たない高分子や、イオン伝導性を有する高分子(固体高分子電解質)を使用することができる。リチウムイオン伝導性を持たない高分子としては、ポリアクリロニトリルPANやポリメチルメタクリレートPMMAを挙げることができる。また、イオン伝導性を有する高分子としては、ポリエチレンオキシドPEOやポリプロピレンオキシドPPOを挙げることができる。
図2に示すバイポーラ電池1は、図1に示すように複数のバイポーラ電極13(発電要素)を積層体137とした形態で、外部からの衝撃や環境劣化を防止するための外装部材15に収容されている。バイポーラ電極13の積層体137の最外層(最上位および最下位)には、正極端子プレート11と負極端子プレート12がそれぞれ配置される。なお、これら端子プレート11,12の更に外側に補強板を配置することもできる。
正極端子プレート11および負極端子プレート12は、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、ステンレス、これらの合金などの高導電性部材からなり、少なくとも積層体137の最外層の電極投影面の全てを覆うように構成されている。これにより、最外層の電流取り出し部の抵抗が低くなり、面方向の電流取り出しにおける低抵抗化を図ることで、電池の高出力化が可能になる。
正極端子プレート11および負極端子プレート12は、それぞれ外装部材15の外部に引き出され、積層体137から電流を引き出すための電極タブとして機能する。なお、独立した別体の電極タブを、直接的あるいはリードを利用して端子プレート11,12と接続することで、積層体137から電流を引き出すこともできる。また、積層体137の最外層に位置する集電体131によって、端子プレート11,12を構成してもよい。
外装部材15は、軽量化および熱伝導性の観点から、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅などの金属(合金を含む)をポリプロピレンフィルム等の絶縁体で被覆した高分子−金属複合ラミネートフィルムなどのシート材からなり、その外周部の一部または全部を熱融着することで形成される。
なお、図2に示す電池1を単独で使用することも可能であるが、複数の電池1を直列および/または並列に接続し、組電池の形態で使用することもできる。組電池を構成する際に、直列および並列の組み合わせを適宜設定することで、容量および電圧を自由に調整することができる。電池1の電極タブ(端子プレート11,12)の接続は、超音波溶接、熱溶接、レーザー溶接、リベット、かしめ、電子ビームなどの諸方法により行うことができる。
こうした組電池や組電池をさらに組み合わせた組電池モジュールは、大出力を確保し得るため、電気自動車、ハイブリッド自動車、電車などの各種車両のモータ駆動用電源として利用することができる。組電池や組電池モジュールは、それを構成する電池1ごと又は組電池ごとに、非常にきめ細かい充放電制御ができるため、1回の充電あたりの走行距離の延長や、車載電池としての寿命の長期化などの性能の向上を図ることが可能である。
次に、シール部14にて封止される前の、バイポーラ電極13及びシール部14について、説明する。図3は、バイポーラ電極13とシール部14の断面図を、図4は、バイポーラ電極13とシール部14の平面図を示す。図5は、図3に示す、バイポーラ電極13及びシール部14をセパレータ134を介して積層した構成の斜視図を示す。
図3に示すように、シール部14は、集電体131の面方向における一端から、はみ出る大きさで、集電体131の両面に形成され、図4に示すように、正極132及び負極133の周囲に、それぞれ形成される。
そして、積層体137は、図5を参照し、図3及び4に示すバイポーラ電極13とシール部14をセパレータ134を介して積層し、形成される。セパレータ134の面方向の長さは、正極132にシール部14を加えた面の面方向の長さより短く、セパレータ134の一端は、シール部14の一端より、内側に配置される。
次に、シール部14によりバイポーラ電極13及びセパレータ134を封止した状態の積層体137を、図6を用いて説明する。図6は、図5に示す、バイポーラ電極13及びセパレータ134をシール部14で封止した状態の構成の断面図を示す。なお、シール部14は封止されることで、全体のシール部14の厚さは、適宜、設定されるが、図6に示す、シール部14は、説明のために、図5と同じ厚さで描写されている。またシール部14は、封止されていることを示すために、図3〜図5に示すシール部14と異なり黒塗りで表示する。
セパレータ134は、電解液135を含浸し、封止される。この際、セパレータ134の一端の両面に形成されるシール部142とシール部141の間に、隙間が設けられ、後述する排出部20を形成する。当該排出部20はセパレータ134と連通し、セパレータ134からの気体を透過させることができる。またセパレータ134の両面に形成されるシール部142とシール部141の間には、せき止め部30が形成され、セパレータ134から流れる気体を分岐させる。当該せき止め部30は、排出部20と同様に、シール部14により封止する際に、形成され、シール部14の一部となる。一方、セパレータ134の他端には、上記の排出部20及びせき止め部30は形成されず、バイポーラ電極13及びセパレータ134が封止される。これにより、バイポーラ電極13及びセパレータ134を含む内部空間が形成され、内部空間には、電解液135が含浸される。なお、最上層の正極132と最下層の負極133は、外装材15により封止されるが、図6においては、図示を省略する。
図7は、図6に示す二次電池の要部のA−A線に沿う断面図を示し、図8は、排出部20の拡大図を示す。図7及び8に示すように、複数の排出部20がセパレータ134の一端と連通して形成される、排出部20は、筒状の流路201と溜まり部202を有し、当該流路201は、二次電池の内部空間から外部空間の方向を向いている。セパレータ134の4面のうち、3面は排出部20を形成せずに、シール部14により封止される。セパレータ134の排出部20を有する側の面は、流路201の外部空間側の流路口203(図8を参照)を封止することにより、封止されている。一方、流路200の内部空間側の流路口204は、発電要素に向けて開口している。
図7及び図8に示すように、排出部20の途中には、上記せき止め部30が形成される。また溜まり部202は、排出部20の側面の一部から、排出部20の流路201と連通しつつ、当該側面の両側に向けて形成される。溜まり部202は、流路201の中央よりも内部空間側、つまり発電要素が形成される側に垂れて形成されている。また、言い換えると、溜まり部202の下端部202aは、溜まり部202と流路201との連通口205の発電要素側の端部205bより、発電要素側に配置されるよう、溜まり部202は形成される。
せき止め部30は、連通口205の中央(図8の点O)より発電要素側に配置される。連通口205の発電要素側の上端部205aとせき止め部30との間の開口面積(図8の矢印cで示す)は、連通口205の発電要素側の下端部205bとせき止め部30との間の開口面積(図7の矢印dで示す)より小さく、形成されている。図7のC―C面で示す断面は切断面を示すが、詳細は後述する。なお、流路201の流路口203及び流路口204、連通口205の形状は、任意の形状でよく、例えば矩形上でもよく、また円形状であってもよい。
図9は、図7に示す二次電池の要部をC−C面で切断し、再びシール部14によりシールした後の二次電池の要部の断面を示す。流路201は、C−C面で切断さることにより、溜まり部202を残した状態で流路201の一部が切除される。そして、切断後に、残った流路201の外側空間側の連通口を封止する。そして、バイポーラ電極13及びセパレータ132は、再び、内部空間に封止される。
次に、上記の本例の二次電池の製造方法を説明する。
まず、パイポーラ電極13の形成工程について説明する。正極スラリーが粘土調整され、金属箔からなる集電体131の一方の表面に塗布される。同様に、負極スラリーが粘土調整され、当該集電体131の他方の表面に塗布される。そして、電極スラリーが塗布された集電体131を例えば真空オーブンを利用して乾燥し、正極132及び負極133が、集電体131の両面にそれぞれ形成される。
次に、シール部14の配置工程を説明する。集電体131の露出している正極側の面に、シール材を塗布する。この時、シール材は、集電体131の面方向において、集電体131の一端より延長し、形成される。一方、集電体の他端側では、集電体131の露出している面に沿って、シール材が塗布される。負極側の集電体131の面についても、同様に、シール材が塗布される。これにより、正極131の周囲を取り囲む第1シール部141及び負極132の周囲を取り囲む第2シール部142が形成される(図4参照)。
セパレータ配置工程において、セパレータ134が、集電体131の一方の正極又は負極側の面の全てを覆うように配置される(図5を参照)。そして、積層工程により、バイポーラ電極13がセパレータ134を狭持して、バイポーラ電極13及びセパレータ135が積層される。この時、セパレータ134の面方向の大きさは、正極132又は負極133とシール部により形成される面の大きさより小さいため、セパレータ134を狭持するシール部14は、厚さ方向に隙間を有している。
シール部封止及び電解液注入工程で、図5に示す積層体137の平面の三辺が、プレスプレートでバイポーラ電極13を積層した方向に熱プレスされる。この時、加圧される当該三辺は、排出部30が形成されない三辺である。その後、開いている、残りの1辺から電解液135を注液し、当該残りの一片のシール部14が熱プレスされる。当該残りの一辺を封止する際、セパレータ134を狭持する第1シール部141と第2シール部142との間に、図6〜図8に示す排出部20を形成するために、例えば熱プレスの際、流路201及び溜まり部202を形成する領域とそれ以外の領域に温度差又は圧力差を生じさせるよう施して、熱プレスする。これにより、流路201及び溜まり部202を形成する領域を熱硬化させず、それ以外の領域を熱硬化させて、排出部30が形成される(図7を参照)。
次に、初充電工程において、図6に示す構造体を充放電装置に電気的に接続し、初充電が行われる。初充電が行われると、電解液135が分解され、ガスが内部空間に発生する。当該ガスが、二次電池の内部に溜まることにより、電池性能の低下をもたらすため、本例は下記の通り、ガス抜きを行う。
次に、ガス抜き工程について、図7及び図8を参照して、説明する。初充電工程を終えた電池の構造体は、真空下に配置され、図7に示すC−C線の断面(以下、切断面と称す)で切断される。ここで、積層されたバイポーラ電極13及びセパレータ134の面方向が、重力の方向と同じ向きにしつつ、排出部201の流路口203が上向き(重力方向とは逆向き)になるよう配置し、積層された積層体137を縦向きに配置する。言い換えると、溜まり部202が重力方向に垂れる向きに配置する。そして、当該構造体が切断面で切断されると、流路201の断面が切り取られるため、封止されていた内部空間と外部空間が、流路201により連通する。ガスを含む内部空間と外部空間(つまり真空状態)の間には、気圧差が生じるため、内部空間のガスは、流路201を通路として通って、外部空間へ抜け出す。これによりガス抜きを行うことができる。
一方、当該ガスの周辺の電解液135は、ガスの移動に伴って引き出されるように、ガスと連動して、移動するおそれがある。そのため電解液135が構造体から漏洩する可能性があるため、本例は、上記のように流路201の側面に溜まり部202とせき止め部30を設ける。以下、溜まり部202及びせき止め部30について説明する。
仮にガスの排出に連動して、電解液135が内部空間から排出し出すことを想定して、図8を参照しつつ、説明する。ガス排出工程において、外部空間と連通している部分は、流路201を通じて開通する流路口203である。そのため、ガスの排出通路は、セパレータ134から上に向けて(重力とは反対の方向)、流路201を通り、流路口203に向けて形成される。流路201の途中には、せき止め部300が形成されるが、ガスは当該せき止め部300により分岐されて、流路203から外部へ排出される。
電解液135は、ガスと同様に、セパレート135から流路口204を通り、流路201の内部に進入する。流路201に進入する電解液135は、まずせき止め部300により、せき止められるため、電解液135の流れが妨げられる。そして、せき止め部300と連通口205の下端部205aとの間の開口面積(図8の矢印cで示す)が、せき止め部300と上端部206bとの間の開口面積(図8の矢印dで示す)より小さいため、電解液135の流れは、矢印cで示す部分の開口付近で、絞られることで、妨げられる。また、流路201の側面部には、溜まり部202が形成されているため、流路口204より流路201に入り込む電解液は、溜まり部202に滞留するため、電解液135の外部空間への漏洩を防ぐことができる。さらに、上記のように、ガスの排出方向に対して、重力の方向が逆を向くように、電池の向上体を配置してガス抜きを行うため、ガスの排出に連動して移動する電解液が当該ガスから分離され易くなり、より電解液135の外部空間への漏洩を防ぐことができる。
そして、上記のガス排出工程を経た積層体137において、流路口203封止され、図1に示す、正電極タブ104と負極電極タブ105が接合される。かかる工程を経て、積層体137は、最終的に、外層部材15に収容され、図1及び図2に示す二次電池が製造される。
上記のように本発明は、流路201の側面の一部に、発電要素側に向けて垂れている溜まり部202を有する。これにより、電解液135が流路201より排出されることを抑制することができる。すなわち、ガス排出工程において、ガスの排出に連動して、電解液135が内部空間から排出する現象が生じたとしても、電解液135は、ガスの連動と分離して、溜まり部202に留まる。そのため、電解液135の漏洩を防止することができ、電池性能の低下を防ぐことができる。
また本発明は、流路201の途中にせき止め部30を設ける。これにより、ガスを排出する際、ガスに連動する電解液135の流れを、せき止めることができるため、電解液135の漏洩を防ぐことができる。
また本発明は、せき止め部30を流路201と溜まり部202との連通口205より、発電要素側に設ける。これにより、せき止め部により分岐される電解液135流れを、溜まり部202へ導くことができるため、より電解液135を溜まり部202に溜めやすくすることができ、結果として、電解液135の漏洩を防ぐことができる。
また本発明は、連通口205の下端部205bとせき止め部30との間の開口面積を、連通口205の上端部205aとせき止め部30との間の開口面積より小さくする。これにより、上記電解液135の流れは、下端部205bとせき止め部30との間の開口部分で絞られるため、流れを妨げることができ、電解液135の漏洩を防ぐことができる。
また本発明は、流路201を、セパレータ134の面方向に沿って設ける。これにより、初回充電によって発生するガスを流路201より排出しやすい構成とすることができ、また流路201の側面には、溜まり部202が設けられるため、電解液135の漏洩を防ぐことができる。
また本発明は、ガス排出工程において、溜まり部202が垂れる方向を重力の方向に向けて配置して、ガス抜きを行う。これにより、ガスに連動して流路201を流れる電解液135は、重力による力を受けて、ガスと分離され易くなり、溜まり部202にガスを滞留されることができ、結果として、電解液135の漏洩を防ぐことができる。
また本発明は、流路口203を重力方向と逆向きに開口するよう配置するため、ガスに連動して流れる電解液135は、重力によって、よりガスと分離され易くなり、結果として、電解液135の漏洩を防ぐことができる。
なお、本例のせき止め部30は、本発明の「分岐部」に相当する。また本例は、バイポーラ型の二次電池に限らず、他の二次電池でもよく、外部空間に対してシールされる部分に、上記の流路201と溜まり部203を設ければよい。
《第2実施形態》
図10〜図12は、発明の他の実施形態に係る二次電池を示す。本例において、上述した第1実施形態に対して、セパレータ134の形状が異なるが、他の構成は同じであるため、第1実施形態の記載を適宜、援用する。
図10はセパレータ134とシール部14の平面図を示し、図11は、本例のセパレータ134を含む電池の積層体137の断面図を示し、図12は、図11のD−D線に沿う断面図を示す。
図10を参照し、本例のセパレータ134は層状に形成され、平面の一辺が他の三辺と異なり、部分的に延出する延出部40を有する。図11に示すように、本例のセパレータ134は、図6に示すセパレータ134に対して、外部空間に向けて、面方向に少し長く形成されている。図12に示すように、本例のセパレータ134の延出部40は、流路201と溜まり部202の一部と重なる。
そして、上記構成を有することにより、本例のガス排出工程において、排出されるガスに連動して流れ出す電解液135は、溜まり部202に滞留し、さらに溜まり部202と重なる延出部40に含有されて留まる。そして、封止工程を経て、最終的に外装部材15により包容され、本例の二次電池が完成する。
本例の二次電池において、通常の充放電が繰り返され、二次電池の内部の状態が変わる。そして、仮に発電要素付近の電解液135が多少、枯渇した場合、本例の二次電池は、延出部40に対応するセパレータの部分に電解液135を含浸するため、当該電解液135が発電要素に補給することで、電池性能の低下を防ぐことができる。
なお、延出部40の形状は、図10に示す形状に限らず、少なくとも流路201又は溜まり部202の一部と重なる部分を有する形状であればよい。
1…バイポーラ薄型電池
11…正極端子プレート
12…負極端子プレート
13…バイポーラ電極(発電要素)
131…集電体
132…正極
133…負極
134…セパレータ
135…電解液
136…電解質層
137…積層体
14…シール部
141…第1シール部
142…第2シール部
15…外装部材
151…上部外装部材
152…下部外装部材
20…排出部
201…流路
202…溜まり部
202a…下端部
203…流路口
204…流路口
205…連通口
205a…上端部
205b…下端部
30…せき止め部
40…延出部

Claims (14)

  1. シール部により封止することにより形成された内部空間に、電解質を含む発電要素を内装する二次電池において、
    前記内部空間から外部空間に向いている流路を前記シール部に設け、
    前記流路の側面の一部に、前記流路と連通しつつ前記発電要素側に向けて垂れる溜まり部を備え、
    前記流路の内部空間側の流路口は、前記発電要素に向けて開口され、
    前記流路の外部空間側の流路口は、前記シール部により封止されることを特徴とする
    二次電池。
  2. 前記シール部は切断面を有し、
    前記外部空間側の流路口は、前記切断面で封止されている特徴とする
    請求項1記載の二次電池。
  3. 前記流路は、前記発電要素で発生するガスの通路に利用されることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の二次電池。
  4. 前記溜まり部は、前記電解質を溜めることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池。
  5. 複数の前記流路が設けられることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の二次電池
  6. 前記流路は、内部の気体の流れを分岐する分岐部をさらに有し、
    前記分岐部は、前記流路と前記溜まり部との連通口の中央より、前記発電要素側に配置されることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の二次電池。
  7. 前記連通口の発電要素側の端部と前記分岐部と間の開口面積は、前記連通口の前記外部空間側の端部と前記分岐部と間の開口面積より小さいことを特徴とする
    請求項6記載の二次電池。
  8. 前記発電要素は、集電体の片面又は両面に電極層を有し、かつ、層状のセパレータを介して積層され、
    前記流路は、前記セパレータの面方向に沿って設けられることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の二次電池。
  9. 前記セパレータの一部と前記溜まり部の少なくとも一部とが、面方向に重なることを特徴とする
    請求項8記載の二次電池。
  10. 電解質を含む発電要素が内装された内部空間をシール部により封止し、前記内部空間から外部空間に向いている流路と、前記流路の側面の一部に、前記流路と連通しつつ前記発電要素側に向けて垂れる溜まり部とを前記シール部に形成する工程と、
    前記発電要素及び前記シール部を含む二次電池を充電する充電工程と、
    前記充電された二次電池の前記流路を切断し、前記充電工程により前記発電要素で発生するガスを前記流路より排出するガス排出工程と、
    前記流路の外側空間側の流路口を封止する工程を有することを特徴とする
    二次電池製造方法。
  11. 前記ガス排出工程は、
    前記溜まり部を重力方向に向けて垂れる向きに配置し、前記ガスを排出することを特徴とする
    請求項10に記載の二次電池製造方法。
  12. 前記ガス排出工程は、
    前記外部空間側の流路口を、重力方向と逆向きに配置し、前記ガスを排出することを特徴とする
    請求項10又は11に記載の二次電池製造方法。
  13. 前記ガス排出工程は、前記内部空間より前記外部空間の気圧を減圧して前記ガスを排出することを特徴とする
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の二次電池製造方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載する二次電池製造方法において、
    前記ガス排出工程により排出されるガスの流れに連動して流動する電解質は、前記溜まり部に溜められることを特徴とする
    二次電池製造方法。
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