JP2010275767A - Verge structure for roof - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複数の袖瓦を重ね幅寸法を調節して軒棟方向に重ねた屋根のけらば構造に関するものである。 The present invention relates to a labyrinth structure of a roof in which a plurality of sleeve tiles are stacked in the eaves ridge direction by adjusting the width dimension.
従来から、屋根のけらば部の構造として、袖瓦1を重ねて取り付けた構造が知られている(例えば、特許文献1、2)。
2. Description of the Related Art Conventionally, a structure in which
図8は、従来の袖瓦1の一例を示している。この袖瓦1は、屋根面の上に載置される袖瓦本片2と、袖瓦本片2の側端部から垂下して屋根側面を覆う袖瓦側片3とを備えて構成されている。(a)は、袖瓦本片2の袖瓦側片3が設けられた側端部とは反対側の側端部に軒棟方向と垂直な方向に隣接する平瓦31が上から重ねられる際の受け部となる下重ね片21を備えた袖始瓦1aである。(b)は、袖瓦本片2の袖瓦側片3が設けられた側端部とは反対側の側端部が軒棟方向と垂直な方向に隣接する平瓦31の上に重ねられる袖終瓦1bである。
FIG. 8 shows an example of a
図7は、上記のような袖瓦1を用いた従来の切妻屋根の構造の一例を示している。この屋根構造においては、屋根の両側端部に袖瓦1が用いられており、屋根の一方の側端部には袖始瓦1aが用いられ、屋根の他方の側端部には袖終瓦1bが用いられている。屋根瓦の各段(軒棟方向と垂直な方向の列)は、屋根の両側端部の袖瓦1とその間に敷き詰められた平瓦31とによって構成され、各段は軒棟方向で重ねられて取り付けられている。
FIG. 7 shows an example of a conventional gable roof structure using the
屋根瓦を取り付けるにあたっては、屋根の軒側端部に軒棟方向と垂直な方向(葺き方向)に一段目の屋根瓦(袖瓦1、平瓦31)を取り付け、次に、二段目、三段目、・・・と軒側から棟側に向かって各段の屋根瓦をとりつける。このとき、葺き始めのけらば部には袖始瓦1aを用い、葺き終わりのけらば部には袖終瓦1bを用いる。
When installing the roof tile, attach the first roof tile (
ここで、二段目以降の屋根瓦を葺き方向に取り付けるには、まず屋根の一方の側端部の既に取り付けられた軒側の袖瓦1(袖始瓦1a)の上に他の袖瓦1(袖始瓦1a)を取り付ける。その際、袖瓦1の軒側端部を既に取り付けられた軒側の袖瓦1の棟側端部の上に重ねるとともに、袖瓦側片3で屋根側面の屋根下地を覆う。次に、平瓦31の側端部を袖瓦1の側端部に設けられた下重ね片21の上に重ねて取り付ける。次いで、取り付けられた平瓦31の上に他の平瓦31を葺き方向に複数枚順次側端部を重ねて取り付ける。最後に、屋根の他方の側端部に袖瓦1(袖終瓦1b)を、袖終瓦1bの軒側端部を既に取り付けられた軒側の袖終瓦1bの棟側端部の上に重ねるとともに袖瓦側片3により屋根の他方の側面の屋根下地を覆うようにして取り付ける。このようにして二段目以降の屋根瓦を取り付けることができるものである。なお、各屋根瓦は釘打ちされるなどして屋根下地に固定される。
Here, in order to attach the roof tiles in the second and subsequent stages in the rolling direction, first, another sleeve tile is placed on the sleeve tile 1 (
ところで、上記のような切妻屋根にあっては、屋根の軒棟方向の長さに合わせたり屋根の美観を調えたりするために、外部に露出する瓦の軒棟方向(以下、流れ方向ともいう)の幅寸法、すなわち流れ方向の働き寸法を調節する必要がある。特に屋根にすがり部のような屋根側面の切込まれた部分がある場合、流れ方向の働き寸法の調節は必須となる。その際、平瓦31においては各段の軒棟方向の重ね合わせ幅を調節することによって流れ方向の働き寸法を調節することができるが、袖瓦1においては軒棟方向で隣接する袖瓦側片3が互いに邪魔をし合うので働き寸法の調節をすることができない。そこで、図8の斜線部分(X)で示される袖瓦側片3の軒側端部を切断加工し袖瓦側片3の軒棟方向の長さを短くして、軒側に配置される袖瓦1の袖瓦側片3の棟側端面に、棟側に配置される袖瓦1の袖瓦側片3の軒側端面を突き合わせて袖瓦1を取り付けて、袖瓦1の流れ方向の働き寸法を調節している。
By the way, in the case of the gable roof as described above, in order to match the length of the roof eaves direction or to adjust the aesthetics of the roof, the tile eaves direction exposed to the outside (hereinafter also referred to as the flow direction) ), That is, the working dimension in the flow direction must be adjusted. In particular, when there is a cut part of the roof side surface such as a roof part on the roof, it is essential to adjust the working dimension in the flow direction. At that time, in the
しかしながら、上記のような袖瓦1の袖瓦側片3の一部を切断して流れ方向の働き寸法を調節する構造では、現場において各段に配置される袖瓦1を切断加工しなければならず、施工に手間がかかっており、また、切断により廃材が発生するため、この廃材の処理にも手間がかかっていた。そして施工手間が増大する結果、施工コストが高くなるという問題があった。また、切断加工において切断寸法を誤るなどした場合、軒棟方向で隣り合う袖瓦側片3の間に隙間ができてしまったり、流れ方向の働き寸法のバラツキなどができてしまったりして美観を損ねるおそれがあるものであった。また、袖瓦側片3の間に隙間ができた場合、雨水が浸入しやすくなり防水性が悪くなるおそれがあった。
However, in the structure that cuts a part of the sleeve
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、袖瓦1を切断加工することなく袖瓦1の軒棟方向の働き寸法を調節することができ、袖瓦1が取り付けられた際の美観もよく、防水性も良好な屋根のけらば構造を提供することを目的とするものである。
The present invention has been made in view of the above points, and the working dimension of the
上記課題を解決するために、本発明は次の構成からなるものである。 In order to solve the above problems, the present invention has the following configuration.
請求項1の発明は、屋根上面に載置される袖瓦本片2と、袖瓦本片2の側端部から垂下して屋根側面を覆う袖瓦側片3とを備えた袖瓦1を用い、軒側の袖瓦1の棟側端部の上に棟側の袖瓦1の軒側端部を重ねて複数の袖瓦1を軒棟方向に取り付けた屋根のけらば構造であって、上記袖瓦側片3は棟側端部に軒棟方向と垂直な方向に凹段された凹段部5を有し、軒側の袖瓦1の凹段部5に棟側の袖瓦1の軒側端部を軒棟方向での重ね合わせ幅を調節自在に重ねて成ることを特徴とする屋根のけらば構造である。
The invention according to
請求項2の発明は、上記構成において、上記凹段部5の表面に、上下方向に切り込まれた溝部6が軒棟方向に沿って複数設けられていることを特徴とする屋根のけらば構造である。
According to a second aspect of the present invention, in the above structure, a plurality of
請求項3の発明は、上記構成において、上記袖瓦側片3の表面に、上下方向に切り込まれた溝部6が軒棟方向に沿って複数設けられていることを特徴とする屋根のけらば構造である。
The invention according to
請求項1の発明によれば、袖瓦を軒棟方向に取り付ける際に、袖瓦側片に形成された凹段部に棟側の袖瓦の軒側端部を軒棟方向での重ね合わせ幅を調節自在に重ねて屋根のけらば部を形成することができるので、袖瓦側片を軒棟方向と垂直な方向で揃えて複数の袖瓦を取り付けることができ、美観が良好になるものであり、また、袖瓦を切断加工することなく袖瓦の軒棟方向の働き寸法を調節することができ、施工の手間を省くとともに廃材の発生をなくして施工コストを低減させることができるものである。また、袖瓦が取り付けられた際の屋根の側面は、一定のピッチで凹段部の一部が露出して軒棟方向に連続した模様を形成するので意匠性を損なうことがなく、また、凹段部には棟側の袖瓦の軒側端部が重ねられるので屋根下地が見えることがなく、けらば部の美観を良好にすることができるものである。また、軒側の袖瓦の凹段部と棟側の袖瓦の軒側端部との重なりにより軒棟方向と垂直な方向に隙間ができることがないので屋根下地が露出するようなことがなく、屋根の防水性を良好にすることができるものである。
According to invention of
請求項2の発明によれば、溝部が軒棟方向に沿って複数設けられていることにより、この溝部を袖瓦を重ね合わせる際の目印として機能させることができ、施工性を向上させることができるものである。また、軒棟方向で隣り合う袖瓦側片の隙間から毛細管現象で雨水が浸入してきた場合でも、凹段部に上下に切り込まれた溝部が水切溝として働いて水の浸入を防ぐことができるので、防水性を向上することができるものである。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、複数の溝部が屋根の側面で軒棟方向に沿って連続した縦縞模様を形成するので、凹段部により形成される段差や袖瓦の重なりにより発生する隙間を目立ちにくくすることができ、美観を向上することができるものである。
According to invention of
図1は、本発明の屋根のけらば構造の実施の形態の一例であり、(a)は斜視図、(b)は側面図(屋根側面から見た図)である。図示の屋根のけらば構造においては、複数の袖瓦1が軒棟方向に取り付けられており、軒側の袖瓦1の棟側端部の上に棟側の袖瓦1の軒側端部が重ねられている。
FIG. 1 is an example of an embodiment of a roof structure of the present invention, (a) is a perspective view, and (b) is a side view (viewed from the roof side). In the illustrated structure of the roof, a plurality of
図2は、図1の屋根のけらば構造に用いる袖瓦1の一例であり、(a)は斜視図、(b)はイ−イ線断面図を示している。この袖瓦1は、屋根上面に載置される袖瓦本片2と、袖瓦本片2の一方の側端部から袖瓦本片2と垂直な方向に垂下して形成された袖瓦側片3とを備えている。袖瓦本片2は、厚み寸法が略均一となった板状体で形成されている。袖瓦本片2の他方の側端部には、袖始瓦1aの場合、平瓦31の側端部の受け片となる下重ね片21(図示省略、図8参照)を形成することができ、袖終瓦1bの場合、平瓦31の側端部に上から重ねる上重ね部(不図示)を設けることができる。
FIG. 2 is an example of a
袖瓦側片3は、袖瓦1の軒側端部から棟側端部に亘って軒棟方向に沿って形成され、上下方向の長さが徐々に短くなる台形状の板状体で形成されている。袖瓦側片3の軒側端部の上下方向の長さは、袖瓦側片3の棟側端部の上下方向の長さに袖瓦本片2の厚みを足したものとほぼ等しい長さになっている。そして、袖瓦側片3の棟側端部には、軒棟方向と平行に形成された凹段底面11と、軒棟方向と垂直に形成された凹段側面12とによって上下方向に亘って凹段された凹段部5が設けられている。この凹段部5の凹段寸法すなわち凹段側面12の軒棟方向と垂直な方向の長さは、袖瓦側片3の軒側端部の厚み寸法と同一かそれよりわずかに長く形成されている。それにより、棟側で隣り合う袖瓦1を取り付ける際に、袖瓦側片3の軒側端部を軒側に取り付けられた袖瓦1の凹段部5の外側から重ねるとともに軒棟方向と垂直な方向の配置を軒側に取り付けられた袖瓦1に揃えて袖瓦1を位置あわせすることができるようになっている。また、凹段部5(凹段底面11)の軒棟方向の長さは、袖瓦側片3の軒棟方向の全長の半分よりも短く形成されている。
The sleeve
袖瓦1の寸法としては、例えば、軒棟方向と垂直な働き寸法を100〜200mm程度にするとともに、流れ方向の働き寸法を200〜300程度にすることができる。またこのとき、軒側の袖瓦1の凹段部5と棟側の袖瓦1の軒側端部とが重ねられた際に、外部に露出する凹段底面11の軒棟方向の長さは、10〜20mm程度であることが好ましい。
As the dimensions of the
次に、上記の袖瓦1を用いて切妻屋根のけらば構造を形成する方法について説明する。
Next, a method of forming a gable roof rib structure using the above-described
屋根瓦の取り付けについては、概略、図7と同様の方法によって取り付けることができる。すなわち、屋根瓦を軒棟方向と垂直な方向(葺き方向)に取り付けて軒側の一段目の屋根瓦を敷設した後、二段目、三段目と、各段の屋根瓦を重ねながら軒から棟に向かって敷設する。 About attachment of a roof tile, it can attach by the method similar to FIG. In other words, after attaching the roof tiles in the direction perpendicular to the eave building direction (the direction of rolling) and laying the first roof tile on the eave side, the eaves are stacked while the second and third steps are stacked on top of each other. Lay from the building toward the building.
ここで、屋根のけらば構造においては、屋根の一方の側端部の既に取り付けられた軒側の袖瓦1の上に他の袖瓦1を取り付ける。その際、袖瓦1の軒側端部を軒側の袖瓦1の棟側端部の上に重ねるとともに、軒側の袖瓦1の凹段部5の外側から取り付けようとする袖瓦1の袖瓦側片3の軒側端部を重ねる。このとき、軒側の袖瓦1の凹段部5は、取り付けようとする袖瓦1の袖瓦側片3の軒側端部の内面よりも内側に配置されており、袖瓦側片3同士が衝突するようなことがなく、袖瓦1を軒棟方向での重ね合わせ幅が調節自在になっているので、重ね合わせ幅を調節し袖瓦1の流れ方向の働き寸法を所望のものにして重ねることができる。また、凹段寸法が袖瓦側片3の軒側端部の厚み寸法と同一かそれよりも長くなって凹段部5が形成されているので、袖瓦1の葺き方向の位置を軒側の袖瓦1に揃えて取り付けることができる。こうして、各段の袖瓦1を軒から棟に向かって取り付けることにより、図1のような屋根のけらば構造を形成することができるものである。なお、図7と同じ葺き方向の場合、図1における袖瓦1は袖始瓦1aとなり、図7とは逆の葺き方向の場合、図1における袖瓦1は袖終瓦1bとなる。
Here, in the loose structure of the roof, another
図1(b)で示すように、屋根の側面は一定のピッチで凹段部5の一部が露出して軒棟方向に連続した模様を形成している。したがって、意匠性を損なうことがなく美観を良好にすることができるものである。また、袖瓦1の凹段部5に棟側の袖瓦1の袖瓦側片3の軒側端部が重ねられて袖瓦側片3が全体として屋根側面を覆うので屋根側面の屋根下地が見えることがなく、けらば部の美観を良好にすることができるものである。また、軒側の袖瓦1の凹段部5と棟側の袖瓦1の軒側端部との重なりにより、軒棟方向と垂直な方向に隙間ができて屋根下地が露出するようなことがないので、雨が斜め方向に降った場合でも雨水が直接屋根下地にかからず、屋根の防水性を良好にすることができるものである。そして、袖瓦側片3の下部の先端の端縁が形成するライン(下部ライン)は、袖瓦側片3が台形状になることによって略直線状に形成されており、野地不陸や袖瓦寸法のバラツキによる直線性の乱れを目立たなくすることができるものである。
As shown in FIG. 1 (b), the side surface of the roof forms a continuous pattern in the eaves ridge direction by exposing a part of the
このように本発明の屋根のけらば構造にあっては、袖瓦を軒棟方向に取り付ける際に、袖瓦側片3に形成された凹段部5に棟側の袖瓦1の軒側端部を軒棟方向での重ね合わせ幅を調節自在に重ねて屋根のけらば部を形成することができる。したがって、袖瓦側片3を軒棟方向と垂直な方向で揃えて複数の袖瓦1を取り付けることができ、けらば部の美観を良好にすることができるものである。また、袖瓦1を切断加工することなく袖瓦1の軒棟方向の働き寸法を調節することができるので、施工の手間を省くとともに廃材の発生をなくして施工コストを低減させることができるものである。
Thus, in the loose structure of the roof of the present invention, when attaching the sleeve tile in the eaves ridge direction, the eave side of the ridge
図3(a)は、本発明の屋根のけらば構造の実施の形態の他の一例に用いる袖瓦1の斜視図である。この袖瓦1においては、凹段部5の軒棟方向と平行な面である凹段底面11の表面に、上下方向に亘って切り込まれた溝部6が形成されており、この溝部6は軒棟方向に沿って一定のピッチで複数本設けられている。各溝部6は、溝幅及び溝深さが略同一であり、袖瓦側片3の上端から下端にかけて袖瓦側片3の凹段側面12と略平行な直線状に形成されている。この実施の形態では、溝部6は上下方向の断面が半円状になって切り込まれている。
Fig.3 (a) is a perspective view of the
図3(b)は、図3(a)の袖瓦1を用いた屋根のけらば構造の一例であり、上下方向の断面図を示している。凹段底面11に形成された溝部6のうちいくつかは棟側に重ねられた袖瓦1によって覆われると共に、それ以外の溝部6は外部に露出している。なお、図3(b)において、30は屋根下地である。
FIG.3 (b) is an example of the cover structure of the roof using the
この実施の形態によれば、溝部6が軒棟方向に沿って一定のピッチで複数本設けられていることにより、袖瓦1を重ね合わせる際に、この溝部6や溝部6の間の所定の位置に、他の袖瓦1の軒側端部を重ねることにより重ね合わせ幅を一定に調節することができる。例えば図3(b)では、各袖瓦1の凹段部5の棟側先端から3番目の溝部6の端縁に、棟側の袖瓦1の袖瓦側片3の軒側先端を合わせた様子を示している。このように、溝部6を重ね合わせの目印として機能させることができるので、一定のピッチで袖瓦1を取り付けて美観を整えることができるとともに、施工性を向上させることができるものである。また、軒棟方向で隣り合う袖瓦側片3の隙間から毛細管現象で雨水が浸入してきた場合でも、凹段部5の凹段底面11に形成された溝部6が水切溝として働くことができる。したがって、この溝部6が水切りして雨水の浸入を防ぐことができるので、けらば部の防水性を向上することができるものである。
According to this embodiment, when a plurality of the
図4は、本発明の屋根のけらば構造の実施の形態の他の一例に用いる袖瓦1の斜視図である。この袖瓦1においては、凹段底面11の表面も含め、屋根側面を形成する側の袖瓦側片3の表面に、上下方向に亘って切り込まれた溝部6が形成されており、この溝部6は軒棟方向に沿って袖瓦側片3の軒側から棟側にかけて一定のピッチで複数本設けられている。各溝部6は、溝幅及び溝深さが略同一であり、袖瓦側片3の上端から下端にかけて袖瓦側片3の凹段側面12と略平行な直線状に形成されている。この実施の形態では、溝部6は上下方向の断面が半円状になって切り込まれている。
FIG. 4 is a perspective view of a
この実施の形態によれば、図3の形態の効果に加えて、複数の溝部6が屋根の側面で軒棟方向に沿って連続した縦縞模様を形成するので、袖瓦側片3の凹段部5によりけらば部に発生する段差や、袖瓦1の重なりにより凹段底面11と袖瓦側片3の内面との間で発生する隙間を目立ちにくくすることができ、美観をさらに向上することができるものである。
According to this embodiment, in addition to the effect of the form of FIG. 3, the plurality of
図5(a)は、本発明の屋根のけらば構造の実施の形態の他の一例であり、図5(b)は、このような屋根のけらば構造に用いる袖瓦1の一例を示している。この袖瓦1は、凹段部5の形状が異なっている以外は、図2のものと概略同じである。図5(b)のものにあっては、袖瓦側片3の棟側端部に、軒棟方向と垂直な方向の屋根内側に向かって傾斜した傾斜面16を形成する傾斜片15によって上下方向に亘って凹段された、テーパー状の凹段部5が設けられている。凹段部5の凹段寸法、すなわち傾斜面16の棟側先端から棟側先端までの軒棟方向と垂直な方向の長さは、袖瓦側片3の軒側端部の厚み寸法よりも長く形成されている。それにより、棟側で隣り合う袖瓦1を取り付ける際に、袖瓦1の軒側端部を軒側に取り付けられた袖瓦1の凹段部5の外側から重ねるとともに軒棟方向と垂直な方向の配置を軒側に取り付けられた袖瓦1に揃えて袖瓦1を位置あわせすることができるようになっている。また、凹段部5(傾斜面16)の軒棟方向と平行な長さは、袖瓦側片3の軒棟方向の全長の半分よりも短く形成されている。
Fig.5 (a) is another example of the embodiment of the cover structure of the roof of this invention, FIG.5 (b) shows an example of the
この実施の形態によれば、凹段部5と袖瓦側片3の軒側端部とが重なる部分(図示のA)をより自然な感じで見せることができ、美観を良好にして意匠性を向上することができるものである。
According to this embodiment, the portion (A in the figure) where the recessed
図6(a)は、図5(a)のような屋根のけらば構造に用いる袖瓦1の他の一例を示している。図6(a)のものにあっては、袖瓦側片3の棟側端部に、軒棟方向と垂直な方向の屋根内側に向かって傾斜した傾斜面16を形成する傾斜片15と、この傾斜片15の棟側の先端部から軒棟方向と垂直な方向の屋根外側に向かって突出した突出片17によって、上下方向に亘って凹段された凹段部5が設けられている。突出片17は、その先端が屋根に取り付けられた際に袖瓦側片3の軒側端部の内面よりも内側に配置するように形成されている。それにより、棟側で隣り合う袖瓦1を取り付ける際に、袖瓦1の軒側端部を軒側に取り付けられた袖瓦1の凹段部5の外側から重ねるとともに軒棟方向と垂直な方向の配置を軒側に取り付けられた袖瓦1に揃えて袖瓦1を位置あわせすることができるようになっている。凹段部5の軒棟方向の長さは、袖瓦側片3の軒棟方向の全長の半分よりも長く形成されている。
Fig.6 (a) has shown another example of the
図6(b)は、図6(a)の袖瓦1を用いた屋根のけらば構造の一例であり、上下方向の断面図を示している。図示のように、袖瓦側片3の軒側端部には、屋根下地30に重ねられる面(内側の面)に、軒棟方向と垂直な方向に傾斜して上下方向に亘って切り欠かれた切欠部18が形成されている。この実施の形態においては、袖瓦1が重なり合う際に、棟側の袖瓦1の袖瓦側片3の切欠部18が棟側の袖瓦1の凹段部5に重なって隣り合う袖瓦1同士の袖瓦側片3の表面が近づくため、凹段部5によってできる段差をより小さくして凹段部5と袖瓦側片3の軒側端部とが重なる部分(図5(a)のA)をより自然な感じで見せることができ、美観をさらに良好にすることができるものである。また、凹段部5と袖瓦側片3との隙間から雨水が浸入してきた場合でも、突出片17が水切りをして水の進行を止めることができるので、けらば部の防水性を向上することができるものである。
FIG.6 (b) is an example of the structure of the roof using the
なお、図5及び図6の形態にあっても、凹段部5や袖瓦側片3の表面に、上下方向に切り込まれた溝部6を軒棟方向に沿って複数設けてもよい。
5 and 6, a plurality of
上記の各実施の形態では、屋根の両側端部にけらば部を有する切妻屋根に屋根瓦を取り付けた構造を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、けらば部とは反対側の屋根側端部が隅棟となっているような屋根構造であってもよい。 In each of the above-described embodiments, the structure in which the roof tiles are attached to the gable roof having the ribs at both ends of the roof has been described, but the present invention is not limited to this. For example, it may be a roof structure in which the roof side end on the side opposite to the rib portion is a corner ridge.
1 袖瓦
2 袖瓦本片
3 袖瓦側片
5 凹段部
6 溝部
1
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