JP2010274728A - 車両用サンシェード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サンシェードの幅寸法を大きく設定することができ、かつ、サンシェードを安定的に支えることができる車両用サンシェード構造を提供する。
【解決手段】車両用サンシェード構造20は、ルーフ部25およびルーフトリム26間の格納位置に配置可能で、格納位置から引き出された遮蔽位置に配置可能なサンシェード28を備えている。サンシェードは、車両前後方向における前端部28aのみに設けられ、左右のスライドレール32,31にスライド移動自在に支えられた摺動部63と、車両前後方向における後端部28bにサンシェードからルーフ部に向けて突出するとともにルーフ部に当接可能な当接部68とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ルーフ部およびルーフトリム間の格納位置に配置可能で、格納位置から引き出された遮蔽位置に配置可能なサンシェードを備えた車両用サンシェード構造に関する。
車両用サンシェード構造のなかには、サンシェードを車両前後方向にスライド移動させるために、サンシェードの左側部に前後の左摺動部が設けられ、前後の左摺動部が左スライドレールにスライド移動自在に支持され、サンシェードの右側部に前後の右摺動部が設けられ、前後の右摺動部が右スライドレールにスライド移動自在に支持されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の車両用サンシェード構造によれば、前後の左摺動部を左スライドレールに摺動させるとともに、前後の右摺動部を右スライドレールに摺動させることで、サンシェードを車両前後方向にスライド移動させることができる。
ここで、車両のなかには、フロントウインドガラスを天井部前部まで延出することで天井部前部をサンルーフとして用いたものがある。天井部前部をサンルーフとして用いることで乗員の開放感を高めることができる。
この車両は、天井部前部のサンルーフにサンシェードを備え、サンシェードでサンルーフから車室への入射光を遮光するように構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
実公平1−34892号公報 特開2007−83929号公報
ところで、一般に、天井部前部のサンルーフは、車両後方に向かうにしたがって車両幅方向の寸法が徐々に小さくなるように形成されている。すなわち、サンルーフは、前部の幅寸法が最大幅寸法に形成されている。
よって、サンルーフ前部の幅寸法(すなわち、最大幅寸法)にサンシェードの幅寸法を合わせた場合、サンシェードの幅寸法が天井部の幅寸法を超えてしまい、天井部に左右のスライドレールを設ける空間を確保することが難しい。
すなわち、天井部に左右のスライドレールを設ける空間を確保するためには、サンシェードの幅寸法をサンルーフの最小幅寸法に抑える必要がある。
しかし、サンシェードの幅寸法をサンルーフの最小幅寸法に抑えると、サンシェードでサンルーフの前部を全体にわたって覆うことができない。
この対策として、サンシェードの前端部両側のみをスライドレールで支持してスライドレールを短くする方法が考えられる。
スライドレールを短くすることで、サンシェードの幅寸法を大きく設定しても、スライドレールを設ける空間を天井部に確保することが可能になる。
しかし、スライドレールを短くしてスライドレールでサンシェードの前端部両側のみを支持すると、サンシェードの後端部両側をスライドレールで支えることはできない。
このため、車両の走行中にサンシェードの後部が上下方向に振動する(ばたつく)ことが考えられる。
さらに、サンシェードを車両前方側に引き出した状態において、乗員がサンシェードの後部を上方に押し上げた場合に、サンシェードが上方に移動して(がたついて)しまうことが考えられる。
本発明は、サンシェードの幅寸法を大きく設定することができ、かつ、サンシェードを安定的に支えることができる車両用サンシェード構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両のルーフ部と、前記ルーフ部よりも車室側に設けられたルーフトリムと、前記ルーフ部および前記ルーフトリム間の格納位置に配置可能で、前記格納位置から引き出された遮蔽位置に配置可能なサンシェードと、前記サンシェードの車両幅方向両側近傍に設けられ、前記サンシェードを前記格納位置および前記遮蔽位置間でスライド移動自在に支える左右のスライドレールと、を備え、前記サンシェードは、車両前後方向における一端部のみに設けられ、前記左右のスライドレールにそれぞれスライド移動自在に支えられた摺動部と、車両前後方向における他端部に前記サンシェードから前記ルーフ部に向けて突出するとともに前記ルーフ部に当接可能な当接部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2は、前記ルーフ部は、車両前後方向に延びた左右のルーフサイドレールと、前記左右のルーフサイドレール間に架け渡されて車両幅方向に延びたフロントルーフレールと、前記フロントルーフレールおよび前記ルーフサイドレールの交差部の前記車室側を覆うとともに、前記交差部を接合するブラケットと、を備え、前記ブラケットに前記当接部を当接可能としたことを特徴とする。
請求項3は、前記ブラケットは、前記フロントルーフレールの下面に対し前記車室側に離間するとともに、前記フロントルーフレールとの間に閉断面を形成する離間部を備え、前記離間部に前記当接部を当接可能としたことを特徴とする。
請求項4は、前記サンシェードは、該サンシェードの上面から前記ルーフ部側に突出した軸支持機構を介してサンバイザが軸支され、前記軸支持機構の車両幅方向外側に前記離間部が設けられたことを特徴とする。
請求項5は、前記当接部は弾性部材により形成されたことを特徴とする。
請求項6は、前記サンシェードの車両前後方向へのスライド移動中に、前記ルーフ部に対して前記当接部が非接触状態を保つように、前記ルーフ部に対して前記当接部が微少間隔を開けて配置されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、サンシェードの車両前後方向における一端部のみに摺動部を設け、摺動部をスライドレールでスライド移動自在に支えた。
よって、スライドレールの長さを短く抑えることができる。
このように、スライドレールの長さを短く抑えることで、左右のスライドレールを車両幅方向において左右のルーフサイドレール寄りに近づけることができる。
これにより、左右のスライドレール間の間隔を大きく確保でき、サンシェードの幅寸法を大きく設定することができる。
さらに、車両前後方向における他端部に当接部を設け、当接部をルーフ部に当接可能とした。
これにより、当接部をルーフ部に当接させることで、サンシェードを安定的に支えることができる。
具体的には、当接部をルーフ部に当接させることで、車両の走行中にサンシェードが上下方向に振動する(ばたつく)ことを抑えることができる。
加えて、当接部をルーフ部に当接させることで、サンシェードを車両前方側に引き出した状態において、乗員がサンシェードの後端部を上方に押し上げた場合に、サンシェードが上方に移動する(がたつく)ことを抑えることができる。
請求項2に係る発明では、フロントルーフレールおよびルーフサイドレールの交差部の車室側を覆うブラケットに当接部を当接可能とした。
この当接部は、ルーフ部およびルーフトリム間、すなわちルーフ部の車室側に配置されている。
さらに、ブラケットも車室側に配置されている。よって、このブラケットの近傍に当接部を配置することができる。
これにより、当接部の突出量を小さく抑えることができるので、当接部のコンパクト化を図るとともに、当接部を格納する空間を容易に確保することができる。
さらに、フロントルーフレールおよびルーフサイドレールの交差部をブラケットで接合することで、交差部の剛性を高めるとともにブラケットを高剛性に確保することができる。
そして、この高剛性のブラケットに当接部を当接させることで、サンシェードを一層安定的に支えることができる。
具体的には、走行中においてサンシェードの上下方向への振動(ばたつき)や、車両前方側に引き出したサンシェードの後端部を乗員が上方に押し上げた場合に、サンシェードの上方への移動(がたつき)を一層良好に抑えることができる。
請求項3に係る発明では、ブラケットの離間部をフロントルーフレールの下面に対して車室側に離間させて、この離間部に当接部を当接可能とした。
よって、離間部を当接部の近傍に配置することができ、当接部の突出量を小さく抑えることができる。
これにより、当接部のコンパクト化を一層良好に図ることができるので、当接部を格納する空間をさらに容易に確保できる。
さらに、ブラケットの離間部をフロントルーフレールの下面に対して車室側に離間させることで、フロントルーフレールおよび離間部で閉断面を形成した。
よって、フロントルーフレールおよび離間部で高剛性の閉断面部を形成することができる。
これにより、車両にサンルーフ機構を備えたルーフ部の剛性を十分に確保することができる。
請求項4に係る発明では、サンバイザを軸支する軸支持機構の車両幅方向外側に離間部を設けた。
軸支持機構の車両幅方向外側に離間部を設けることで、サンシェードを車両前後方向にスライド移動する際に、軸支持機構が離間部に干渉することを防止できる。
よって、軸支持機構が離間部に干渉することを防ぐために、サンシェード、すなわち軸支持機構を車室側に下げる必要がない。
これにより、サンシェードをブラケット側に近づけることができるので、当接部の突出量を小さく抑えて、当接部を格納する空間を容易に確保できる。
請求項5に係る発明では、当接部を弾性部材で形成することで、当接部がルーフ部に当接するときの当接音を小さく抑える(低減する)ことができる。
請求項6に係る発明では、当接部をルーフ部に対して微少間隔を開けて配置した。そして、サンシェードのスライド移動中に、ルーフ部に対して当接部を非接触状態に保つようにした。
これにより、サンシェードを車両前後方向にスライド移動させる際に、サンシェードの摺動抵抗を小さく抑える(低減する)ことができる。
本発明に係る車両用サンシェード構造を備えた車両を示す斜視図であり、サンシェードを遮蔽位置に配置した状態を示す。 図1に示す車両用サンシェード構造を車室側から見た平面図である。 図2に示す車両用サンシェード構造のサンシェードを格納位置に格納した状態を示す平面図である。 本発明に係る車両用サンシェード構造からルーフトリムを除去した状態を示す斜視図であり、サンシェードを遮蔽位置に配置した状態を示す。 図4に示す車両用サンシェード構造のサンシェードを格納位置に格納した状態を示す斜視図である。 本発明に係る車両用サンシェード構造を示す分解斜視図である。 本発明に係る車両用サンシェード構造の右ブラケットを示す斜視図である。 図8(a)は図7の8a−8a線断面図、図8(b)は図7の8b−8b線断面図である。 図4の9−9線断面図である。 図5の10−10線断面図である。 図9の11−11線断面図である。 図4の12−12線断面図である。 図5の13−13線断面図である。 図13の14−14線断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
実施例に係る車両用サンシェード構造20について説明する。
図1に示すように、車両10は、車室11の前部に設けられたインストルメントパネル12と、インストルメントパネル12の右端部から車室11側に突出されたステアリングホイール13と、ステアリングホイール13の後方に設けられたドライバシート14と、ドライバシート14の左側に設けられたパッセンジャシート15とを備えている。
また、車両10は、インストルメントパネル12の右端部側からドライバシート14側に向けて車両後方に延出された右フロントピラー16と、インストルメントパネル12の左端部側からパッセンジャシート15側に向けて車両後方に延出された左フロントピラー17と、右フロントピラー16および左フロントピラー17間に設けられたフロントガラス18と、右フロントピラー16および左フロントピラー17の車両後方に設けられたサンシェード構造(車両用サンシェード構造)20とを備えている。
図2、図3に示すように、フロントガラス18は、右フロントピラー16および左フロントピラー17間に設けられた略台形状のフロント窓ガラス22と、フロント窓ガラス22の後端部から車両後方に向けて延出されたルーフガラス23とが一体形成されたガラスである。
フロント窓ガラス22は、右フロントピラー16および左フロントピラー17間に車両後方に向けて上り勾配で延出されている(図1参照)。
ルーフガラス23は、フロント窓ガラス22の後端部から車両後方に向けて一体に張り出され、右ルーフサイドレール36の前部36aおよび左ルーフサイドレール37の前部37a間に設けられたサンルーフ機構用のガラスである。
ルーフガラス23を遮蔽可能にサンシェード構造20が設けられている。
サンシェード構造20は、ルーフ部25と、ルーフ部25よりも車室11側に設けられたルーフトリム26(図9〜図11参照)と、ルーフ部25およびルーフトリム26間に格納可能なサンシェード28と、サンシェード28をスライド移動自在に支える左右のスライドレール(スライドレール)32,31と、サンシェード28の前端部28aに設けられた右サンバイザ(サンバイザ)33および左サンバイザ(サンバイザ)34とを備えている。
図4〜図6に示すように、ルーフ部25は、車両前後方向に延びた左右のルーフサイドレール37,36(左ルーフサイドレール37は図2参照)と、左右のルーフサイドレール37,36間に架け渡されたフロントルーフレール38と、フロントルーフレール38の右端部38aおよび右ルーフサイドレール36を接合する右ブラケット(ブラケット)41と、フロントルーフレール38の左端部および左ルーフサイドレール37を接合する左ブラケット(ブラケット)とを備えている。
フロントルーフレール38は、左右のルーフサイドレール37,36間に架け渡されて車両幅方向に延出された部材である(図2参照)。
よって、フロントルーフレール38の右端部38aが右ルーフサイドレール36に交差するように設けられ、フロントルーフレール38の左端部が左ルーフサイドレール37に交差するように設けられている。
このフロントルーフレール38は、図8(a)に示すように、前部38bが車両後方に向けて略傾斜状に形成され、前部38bから車両後方に向けて中央部38cが略水平に形成され、中央部38cの後辺を上方に折り曲げ、折曲部38dの上辺から車両後方に向けて後部38eが略水平に形成され形成されている。
前部38bおよび後部38eがルーフ部25のパネル部25aにそれぞれ接合されている。
よって、フロントルーフレール38およびパネル部25aで閉断面が形成され、フロントルーフレール38の剛性を確保することができる。
フロントルーフレール38の剛性を確保することで、フロントルーフレール38でフロントガラス18を支えることができる。
図7、図8に示すように、右ブラケット41は、フロントルーフレール38の右端部38aおよび右ルーフサイドレール36の交差部43の車室11側を覆うように配置され、かつ、フロントルーフレール38の右端部38aと右ルーフサイドレール36との交差部43を接合する部材である。
右ブラケット41を交差部43に接合することで、交差部43の剛性を高めるとともに、右ブラケット41を高剛性に確保することができる。
この右ブラケット41は、フロントルーフレール38の右端部38a(具体的には、右端部38aの下面38f)に沿って形成された接合部45と、フロントルーフレール38の右端部38a(具体的には、右端部38aの下面38f)に対して車室11側に離間して形成された離間部46とを有している。
離間部46は、右端部38aの中央部38cから車体前方に向けて略水平に張り出された底部51と、底部51の内辺から前部38bに向けて折り曲げられた内側壁52と、底部51の前辺から前部38bに向けて折り曲げられた前側壁53とを有している。
内側壁52および前側壁53の上辺52a,53aは、フロントルーフレール38の前部38bにそれぞれ接合されている。
また、底部51の外辺51aは、右ルーフサイドレール36に接合されている。
このように、離間部46をフロントルーフレール38の下面38f(具体的には、前部38b)に対して車室11側に離間することで、離間部46およびフロントルーフレール38の前部38bで閉断面が形成されている。
よって、前部38b、離間部46および右ルーフサイドレール36で高剛性の閉断面部54を形成することができる。
これにより、車両にサンルーフ機構(図3に示すルーフガラス23)を備えたルーフ部25の剛性を十分に確保することができる。
左ブラケットは、右ブラケット41と左右対称の部材であり、左ブラケットの詳しい説明を省略する。
図4〜図6に示すように、右スライドレール31は、右ルーフサイドレール36にボルト61…で取り付けられることでサンシェード28の車両幅方向左側近傍に設けられている。
右スライドレール31は、車両前後方向に向けて延出され、車室側に対向する部位に車両前後方向に向けてガイド溝部31aが形成されている。
ガイド溝部31aに摺動部63が車両前後方向にスライド移動自在に支持されている(図14も参照)。
なお、摺動部63については後で詳しく説明する。
左スライドレール32は、右スライドレール31と左右対称の部材であり、左スライドレール32の詳しい説明を省略する。
図9〜図11に示すように、ルーフトリム26は、ルーフ部25の下方に設けられて車室11の天井面を形成するルーフライニングである。
ルーフ部25の下方にルーフトリム26を備えることで、ルーフ部25およびルーフトリム26間に格納空間65が形成されている。
格納空間65は、サンシェード28を格納位置P2に格納可能な空間である。
図2、図3に示すように、サンシェード28は、平面視で略矩形状に形成されたシェード本体67と、シェード本体67の前端部(サンシェード28の一端部)28aに設けられた摺動部63,63と、シェード本体67の後端部(サンシェード28の他端部)28bに設けられた当接部68,68とを備えている。
シェード本体67は、平面視で略矩形状に形成され、右側部67aのうち後半部が車体内側に向けて段差状にへこまされ、左側部67bのうち後半部が車体内側に向けてへこまされている。
シェード本体67の上部には、図9〜図11に示すように、バックライニング71が設けられている。
シェード本体67の前端部28aにおいて、右側部67aに摺動部63が設けられるとともに、左側部67bに摺動部63が設けられている。
右側部67aの摺動部63は、図4〜図6に示すように、右スライドレール31のガイド溝部31aにスライド移動自在に支えられている(配置されている)。
左側部67bの摺動部63は、右側部67aの摺動部63と同様に、左スライドレール32のガイド溝部(図示せず)にスライド移動自在に支えられている(配置されている)。
左側部67bの摺動部63は、右摺動部と左右対称の部材であり、詳しい説明を省略する。
このように、サンシェード28は、シェード本体67の前端部28aのみに摺動部63,63が設けられ、摺動部63,63が左右のスライドレール32,31にそれぞれスライド移動自在に支えられている。
これにより、サンシェード28を左右のスライドレール32,31で遮蔽位置P1(図2参照)および格納位置P2(図3参照)間においてスライド移動することができる。
具体的には、サンシェード28を遮蔽位置P1から格納位置P2まで矢印A(図2参照)の如くスライド移動することが可能である。
さらに、サンシェード28を格納位置P2から遮蔽位置P1まで矢印B(図3参照)の如くスライド移動することが可能である。
サンシェード28を車両前方に引き出して遮蔽位置P1に配置することで、サンシェード28でルーフガラス23を覆うことができる。
一方、サンシェード28を遮蔽位置P1から格納位置P2に格納することで、サンシェード28をルーフガラス23から退避させることができる。ルーフガラス23が車室11側に露出されて開放された状態になる。
ここで、サンシェード28の前端部28aのみに摺動部63,63を設け、摺動部63,63を左右のスライドレール32,31のガイド溝部31aでそれぞれスライド移動自在に支えた。
よって、左右のスライドレール32,31の長さLを短く抑えることができる。
このように、左右のスライドレール32,31の長さLを短く抑えることで、左右のスライドレール32,31を車両幅方向において左右のルーフサイドレール37,36寄りに近づけることができる。
これにより、左右のスライドレール32,31間の間隔S1を大きく確保できるので、サンシェード28の幅寸法Wを大きく設定することができる。
これに対して、例えば、サンシェード28の前端部28aおよび後端部28bに摺動部63…をそれぞれ設けた場合、前端部28aの摺動部63および後端部28bの摺動部63を左右のスライドレールでスライド移動自在に支持する必要があり、左右のスライドレールを長くする必要がある。
このため、左右のスライドレールの長さが長くなり、左右のスライドレールを車両幅方向において左右のルーフサイドレール37,36から中央寄りに離す必要がある。
このため、左右のスライドレール間の間隔が狭められ、サンシェード28の幅寸法を大きく設定することが難しい。
また、シェード本体67の後端部28bにおいて、右側部67aの段差部近傍に当接部(以下、「右当接部」という)68が設けられるとともに、左側部67bの段差部近傍に左当接部68が設けられている。
右当接部68は、ウレタンなどの発泡材やゴム材などの弾性部材で形成され、後端部28bの右側部67a近傍からルーフ部25(図9〜図11参照)に向けて突出されている。
ここで、図9〜図11に示すように、右ブラケット41の離間部46は、フロントルーフレール38の右端部38a(具体的には、右端部38aの下面38f)に対して車室11側に離間して形成されている。
この離間部46に右当接部68を当接可能とするように、離間部46に対して右当接部68が微少間隔S2を開けるように突出されている。
このように、車室11側に離間して形成された離間部46に右当接部68を当接可能とすることで、右当接部68の突出量を小さく抑えることができる。
右当接部68の突出量を小さく抑えることで、サンシェード28の車両前後方向へのスライド移動中に、右当接部68がルーフ部25に対して非接触状態を保つことができる。
これにより、サンシェード28を遮蔽位置P1(図9参照)から格納位置P2まで矢印Aの如く車両後方にスライド移動させる際に生じるサンシェード28の摺動抵抗を小さく抑える(低減する)ことができる。
同様に、サンシェード28を格納位置P2(図10参照)から遮蔽位置P1まで矢印Bの如く車両前方にスライド移動させる際に生じるサンシェード28の摺動抵抗を小さく抑える(低減する)ことができる。
さらに、右当接部68は、図9に示すように、サンシェード28を遮蔽位置P1に配置した状態において、右ブラケット41の離間部46の下方に配置されるとともに、離間部46に対して当接可能に微少間隔S2を開けて設けられている。
図2に示すシェード本体67の後端部28bにおいて左側部67bに設けられた当接部(以下、「左当接部」という)68は、右当接部68と左右対称の部材であり、詳しい説明を省略する。
このように、サンシェード28は、シェード本体67の後端部28bにおいて左右側に当接部68,68がそれぞれ設けられている。そして、サンシェード28を遮蔽位置P1に配置した状態(引き出した状態)において、左右の当接部68,68を左右のブラケット41の離間部46(右ブラケット41の離間部46を図9、図11に示す)に当接可能に配置できる。
これにより、サンシェード28を遮蔽位置P1に配置した状態において、左右の当接部68,68を左右のブラケット41の離間部46にそれぞれ当接させることで、サンシェード28を安定的に支えることができる。
具体的には、左右の当接部68,68を左右のブラケット41の離間部46に当接することで、車両の走行中にサンシェード28が上下方向に振動する(ばたつく)ことを抑えることができる。
加えて、左右の当接部68,68を左右のブラケット41の離間部46に当接することで、サンシェード28を遮蔽位置P1まで引き出した状態において、乗員がサンシェード28の後端部28bを上方に押し上げた場合に、サンシェード28が上方に移動する(がたつく)ことを抑えることができる。
ここで、図9〜図11に示すように、右当接部68は、ルーフ部25およびルーフトリム26間、すなわちルーフ部25の車室11側に配置されている。
さらに、右ブラケット41の離間部46も車室11側に配置されている。よって、この離間部46の近傍に右当接部68を配置できる。
これにより、右当接部68の突出量を小さく抑えることができる。
したがって、右当接部68のコンパクト化を図り、右当接部68を格納する格納空間65を容易に確保することができる。
さらに、右ブラケット41の離間部46をフロントルーフレール38の下面38f(具体的には、前部38b)に対して車室11側(すなわち、右当接部68側)に離間させた。
よって、右ブラケット41の離間部46を右当接部68の近傍に配置できるので、右当接部68の突出量を小さく抑えることができる。
これにより、右当接部68のコンパクト化を一層良好に図ることができ、右当接部68を格納する格納空間65をさらに容易に確保することができる。
また、右ブラケット41はフロントルーフレール38の右端部38aと右ルーフサイドレール36との交差部43(図7も参照)に接合されている。
よって、右ブラケット41で交差部43の剛性を高めるとともに、右ブラケット41が高剛性に確保されている。
この高剛性の右ブラケット41に右当接部68を当接させることで、サンシェード28を一層安定的に支えることができる。
さらに、右当接部68は弾性部材で形成されている。
これにより、右当接部68が右ブラケット41の離間部46に当接する場合に、右当接部68の当接音を小さく抑える(低減する)ことができる。
ところで、図10に示すように、サンシェード28を格納位置P2に格納した状態において右当接部68が右ブラケット41の車両前後方向に位置する。このため、右当接部68が右ブラケット41に当接しない。
ここで、サンシェード28を格納位置P2に格納した状態において、バックライニング71が右ブラケット41に対して当接可能に微少間隔を開けて設けられ、シェード本体67の下面がルーフトリム26に対して当接可能に微少間隔を開けて設けられている。
加えて、サンシェード28の前端部28aに摺動部63が設けられ、摺動部63が右スライドレール31のガイド溝部31aにスライド移動自在に支持されている。
これにより、サンシェード28の前端部28aに当接部68を設けなくても、サンシェード28を格納位置P2に格納した状態において、サンシェード28を右ブラケット41やルーフトリム26で安定的に支えることができる。
図12〜図14に示すように、右サンバイザ33は、サンシェード28(シェード本体67)の前端部28aのうち右端部に軸支持機構72を介して軸支されている。
軸支持機構72は、サンシェード28(シェード本体67)の上面28cから上端部72aがルーフ部25側に突出されている。
この軸支持機構72に対して車両幅方向外側に間隔S3(図14参照)をおいて離間部46が設けられている。
図2に示す左サンバイザ34は、右サンバイザ33と左右対称の部材であり、左サンバイザ34の詳しい説明を省略する。
図14に示すように、右サンバイザ33は軸支持機構72を介してサンシェード28に軸支されている。右サンバイザ33を軸支持機構72で軸支することで、右サンバイザ33をサンシェード28に沿わせた折畳位置と、サンシェード28から下方に下げた防眩位置とに配置することができる。
ここで、軸支持機構72は、離間部46に対して車体幅方向中心(内側)側に設けられている。
具体的には、軸支持機構72の車両幅方向外側に離間部46が軸支持機構72に対して間隔S3をおいて設けられている。
よって、サンシェード28を遮蔽位置P1(図12参照)から格納位置P2まで矢印Aの如く車両後方にスライド移動させたときに、具体的にはサンシェード28を格納位置P2に格納したときに(図13参照)、軸支持機構72が離間部46に干渉することを防止できる。
同様に、サンシェード28を格納位置P2(図13参照)から遮蔽位置P1まで矢印Bの如く車両前方にスライド移動させる際に、軸支持機構72が離間部46に干渉することを防止できる。
ここで、例えば、軸支持機構72と離間部46とが車両前後方向に並んで設けられることが考えられる。
この構成の場合には、軸支持機構72(特に、上端部72a)が離間部46に干渉することを防ぐために、軸支持機構72、すなわちサンシェード28を車室11側に下げる必要がある。
これに対して、本実施例では、軸支持機構72の車両幅方向外側に間隔S3をおいて離間部46を設けた。
これにより、軸支持機構72が離間部46に干渉することを防ぐために、軸支持機構72、すなわちサンシェード28を車室11側に下げる必要がない。
したがって、サンシェード28を離間部46に近づけることができるので、図9〜図11に示す右当接部68の突出量を小さく抑えて、右当接部68を格納する格納空間65を容易に確保することができる。
なお、本発明に係る車両用サンシェード構造20は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、図2に示すように、サンシェード28の後端部28bのうち左右側に当接部68をそれぞれ設けた例について説明したが、これに限らないで、サンシェード28の後端部28bのうち車幅方向中央に当接部68を一つ設けることも可能である。
また、前記実施例では、図10に示すように、サンシェード28を格納位置P2に格納した状態において右当接部68を右ブラケット41に当接しない例について説明したが、これに限らないで、右ブラケット41を車両後方に延ばして右ブラケット41に当接させるように構成することも可能である。
これにより、サンシェード28を格納位置P2に格納した状態においてサンシェード28を一層安定的に支えることができる。
さらに、前記実施例では、図6、図7に示すように、右ブラケット41(特に、離間部46)を、一例として平坦に形成したが、これに限らないで、右ブラケット41(特に、離間部46)を凹凸状に形成することも可能である。
右ブラケット41(特に、離間部46)を凹凸状に形成することで、右当接部68が右ブラケット41の離間部46に当接する場合に、右当接部68の当接音を一層小さく抑える(低減する)ことができる。
さらに、右ブラケット41を凹凸状に形成することで、右ブラケット41の剛性を高めることができる。
また、前記実施例で示したサンシェード構造20、ルーフ部25、ルーフトリム26、サンシェード28、右スライドレール31、左スライドレール32、フロントルーフレール38、右ブラケット41、交差部43、離間部46、摺動部63、当接部68および軸支持機構72などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、ルーフ部およびルーフトリム間の格納位置に配置可能で、格納位置から引き出された遮蔽位置に配置可能なサンシェードを備えた自動車への適用に好適である。
10…車両、11…車室、20…サンシェード構造(車両用サンシェード構造)、25…ルーフ部、26…ルーフトリム、28…サンシェード、28a…前端部(サンシェードの一端部)、28b…後端部(サンシェード28の他端部)、28c…サンシェードの上面、31…右スライドレール、32…左スライドレール、38…フロントルーフレール、38f…下面、41…右ブラケット(ブラケット)、43…交差部、46…離間部、63…摺動部、68…左右の当接部(当接部)、72…軸支持機構、P1…遮蔽位置、P2…格納位置、S2…微少間隔。

Claims (6)

  1. 車両のルーフ部と、
    前記ルーフ部よりも車室側に設けられたルーフトリムと、
    前記ルーフ部および前記ルーフトリム間の格納位置に配置可能で、前記格納位置から引き出された遮蔽位置に配置可能なサンシェードと、
    前記サンシェードの車両幅方向両側近傍に設けられ、前記サンシェードを前記格納位置および前記遮蔽位置間でスライド移動自在に支える左右のスライドレールと、を備え、
    前記サンシェードは、
    車両前後方向における一端部のみに設けられ、前記左右のスライドレールにそれぞれスライド移動自在に支えられた摺動部と、
    車両前後方向における他端部に前記サンシェードから前記ルーフ部に向けて突出するとともに前記ルーフ部に当接可能な当接部と、
    を備えたことを特徴とする車両用サンシェード構造。
  2. 前記ルーフ部は、
    車両前後方向に延びた左右のルーフサイドレールと、
    前記左右のルーフサイドレール間に架け渡されて車両幅方向に延びたフロントルーフレールと、
    前記フロントルーフレールおよび前記ルーフサイドレールの交差部の前記車室側を覆うとともに、前記交差部を接合するブラケットと、を備え、
    前記ブラケットに前記当接部を当接可能としたことを特徴とする請求項1記載の車両用サンシェード構造。
  3. 前記ブラケットは、
    前記フロントルーフレールの下面に対し前記車室側に離間するとともに、前記フロントルーフレールとの間に閉断面を形成する離間部を備え、
    前記離間部に前記当接部を当接可能としたことを特徴とする請求項2記載の車両用サンシェード構造。
  4. 前記サンシェードは、
    該サンシェードの上面から前記ルーフ部側に突出した軸支持機構を介してサンバイザが軸支され、
    前記軸支持機構の車両幅方向外側に前記離間部が設けられたことを特徴とする請求項3記載の車両用サンシェード構造。
  5. 前記当接部は弾性部材により形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用サンシェード構造。
  6. 前記サンシェードの車両前後方向へのスライド移動中に、前記ルーフ部に対して前記当接部が非接触状態を保つように、前記ルーフ部に対して前記当接部が微少間隔を開けて配置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用サンシェード構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011079439A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Yachiyo Industry Co Ltd サンシェード装置

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