JP2010274367A - ウォータジェット加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォータジェットの停止動作時において切替弁の閉弁動作を適切に行うことができると共に、部品の長寿命化を図ることができるウォータジェット加工装置を提供すること。
【解決手段】砥粒が混入された加工水と高圧水とが混合された高圧加工水をワークに対して噴射する噴射ノズル3と、加工水の供給路と高圧水の供給路との合流部分において、加工水と高圧水とを混合する混合室71が形成された混合部45aと、混合室71に円錐台状に突出して形成され、加工水の供給路の加工水供給口76を有する弁座部75と、加工水の供給停止時時に、弁座部75に被せて加工水供給口76を塞ぐ弁体81とを備える構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、ウォータジェット加工装置に関し、特に、ワークに砥粒が混入された高圧加工水を噴射して切断するウォータジェット加工装置に関する。
従来、半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウェーハの格子状に区画された領域にIC、LSI等のデバイスが形成されており、ダイシング装置により個々に分割される。分割された個々のデバイスは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電子機器に広く利用されている。
近年、携帯電話やパソコン等の電子機器においては、より軽量化、小型化が望まれており、電極フレームとデバイスとを一体化したCSP(Chip Size Package)基板やマイクロメモリ等の小型のパッケージ基板が利用される。これらのパッケージ基板は、ダイシングブレードによる切断時にバリが生じやすいと共に、形状が比較的複雑なためダイシング装置で分割することが困難であった。
この問題を解決する切断装置として、砥粒が混入された高圧の加工水をワークに噴射して切断するウォータジェット加工装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このウォータジェット加工装置は、アルミナ、シリカ、ガーネット、ダイヤモンド等の砥粒が混入された高圧の加工水を噴射ノズルからワークに向けて噴射して切断している。
特開2004−136427号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載のウォータジェット加工においては、ウォータジェットの停止動作時に、加工水の貯留タンクと噴射ノズルとを接続する流路間に設けられた切替弁の閉弁動作が加工水に混入された砥粒により阻害されるという問題があった。具体的には、弁体と弁座との間に砥粒が噛み込まれて、弁体と弁座との密着が阻害されていた。さらに、砥粒の噛み込みにより弁体および弁座が損傷し、部品の早期劣化が起こるという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、ウォータジェットの停止動作時において、弁体と弁座部との間の砥粒の噛み込みを防止できると共に、部品の長寿命化を図ることができるウォータジェット加工装置を提供することを目的とする。
本発明のウォータジェット加工装置は、砥粒が混入された加工水と前記加工水を加圧する高圧水とが混合された高圧加工水をワークに対して噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズルに向けて加工水を供給する加工水供給部と、前記噴射ノズルに向けて高圧水を供給する高圧水供給部と、前記加工水の供給路と前記高圧水の供給路との合流部分において、前記加工水と前記高圧水とを混合する混合室が形成された混合部と、前記混合室に突出して形成され、前記加工水の供給路から前記混合室内に前記加工水を取り込む加工水供給口を有する弁座部と、前記加工水の供給停止時に、前記弁座部に被せて前記加工水供給口を塞ぐ弁体とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、弁座部が混合室に突出して形成され、弁体が弁座部を被覆するように形成されるため、混合室内に供給された加工水中の砥粒が弁座部の被覆面を下って脱落し、被覆面上に留まることがない。よって、ウォータジェットの停止動作時に、弁体と弁座部との間における砥粒の噛み込みを抑制することができる。また、弁体と弁座部との間における砥粒の噛み込みが抑制されるため、弁体および弁座部の損傷が減少し、部品の長寿命化を図ることができる。
また本発明は、上記ウォータジェット加工装置において、前記弁体を前記弁座に接触する接触位置と前記接触位置から離間した離間位置との間で可動させる弁体可動部を備え、前記弁体は、前記弁体可動部によって可動される可動方向に対して略直交する方向に遊動可能に前記弁体可動部に支持され、前記弁座部の少なくとも前記弁体に被覆される被覆面が、突出端から基端側に向けて広がるように傾斜された構成を有している。
また本発明は、上記ウォータジェット加工装置において、前記混合部において、前記高圧水の供給路から前記混合室内に前記高圧水を取り込む高圧水供給口および前記混合室内から前記噴射ノズルの噴射口に前記高圧加工水を送出する高圧加工水送出口が、前記弁座部を挟んで対向位置に形成される構成を有している。
また本発明は、上記ウォータジェット加工装置において、前記弁座部は、前記混合室内に円錐台状に突出し、前記弁体は、前記弁座部を被覆可能な円錐台状の凹部を有している。
また、本発明の他のウォータジェット加工装置は、砥粒が混入された加工水が通る流路の途中に設けられ、弁室を有する弁室部と、前記弁室に突出して形成され、前記加工水の流路から前記弁室内に前記加工水を取り込む加工水供給口を有する弁座部と、前記加工水の供給停止時に、前記弁座部に被せて前記加工水供給口を塞ぐ弁体とを備えている。
本発明によれば、ウォータジェットの停止動作時において、弁体と弁座部との間の砥粒の噛み込みを防止できると共に、部品の長寿命化を図ることができる。
本発明に係るウォータジェット加工装置の実施の形態を示す図であり、ウォータジェット加工装置の外観斜視図である。 本発明に係るウォータジェット加工装置の実施の形態を示す図であり、ウォータジェット加工装置の配管系統および制御系統を模式的に示す系統図である。 本発明に係るウォータジェット加工装置の実施の形態を示す図であり、混合部の断面模式図である。 比較例に係る加工水開閉弁の閉弁動作を説明する模式図である。 本発明に係るウォータジェット加工装置の実施の形態を示す図であり、加工水開閉弁の閉弁動作を説明する模式図である。 本発明に係るウォータジェット加工装置の実施の形態を示す図であり、CSP基板の外観斜視図である。 本発明に係るウォータジェット加工装置の実施の形態を示す図であり、CSP基板保持具の外観斜視図である。 本発明に係るウォータジェット加工装置の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の実施の形態に係るウォータジェット加工装置について説明する前に、加工対象となるCSP基板およびCSP基板を保持する基板保持具について簡単に説明する。図6は、CSP基板の外観斜視図である。図7は、CSP基板保持具の外観斜視図であり、(a)はCSP基板の短手方向切断用のCSP基板保持具、(b)はCSP基板の長手方向切断用のCSP基板保持具をそれぞれ示している。
図6に示すように、CSP基板Wは、長方形の板状に形成されており、表面に格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域に区画されている。この区画された各領域には、それぞれチップサイズパッケージ101が配置され、各チップサイズパッケージ101は背面側から合成樹脂によってモールディングされている。また、CSP基板Wにおいて、チップサイズパッケージ101の形成領域の外周領域には、位置決め用の複数(本実施の形態では8つ)の位置決め孔102が形成されている。このように構成されたCSP基板Wは、CSP基板保持具105a、105bに保持されてウォータジェット加工装置1に保持される。
図7(a)に示すように、CSP基板保持具105aは、CSP基板Wが載置される載置台106aと、載置台106aに載置されたCSP基板Wを上側から押える上板107aとを有し、一辺側において載置台106aと上板107aとを一対のヒンジ部108aにより連結して構成されている。載置台106aの上面には、CSP基板Wが嵌合する矩形状の凹部111aが形成されており、この凹部111aにはCSP基板Wの短手方向の分割予定ラインに沿う貫通溝112aが載置台106aの長手方向に蛇行して形成されている。凹部111aの貫通溝112aの周囲には、CSP基板Wの複数の位置決め孔102に嵌合する複数の位置決めピン114aが設けられている。
上板107aは、矩形状の開口115aが形成されており、この開口115aはCSP基板Wの加工領域を外部に露出させるようにCSP基板Wの外形よりも僅かに小さい寸法に形成されている。また、上板107aの載置台106aに連結された一辺部に対向する他辺部には係止片116aが設けられており、係止片116aが載置台106aの側面に形成された係止溝117aに係合されることで、CSP基板WがCSP基板保持具105aに保持される。なお、図7(b)に示すCSP基板保持具105bは、貫通溝112bが載置台106bの短手方向に蛇行する点においてのみCSP基板保持具105aと相違する。
なお、本実施の形態においては、ワークとしてCSP基板を例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものでなく、シリコンウェーハ等の半導体ウェーハや、チップ実装用としてウェーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス、サファイヤ(Al2O3)系の無機材料基板、各種電気部品やミクロンオーダーの加工位置精度が要求される各種加工材料をワークとしてもよい。
次に、図1から図5を参照して本発明の実施の形態に係るウォータジェット加工装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るウォータジェット加工装置の外観斜視図である。
図1に示すように、ウォータジェット加工装置1は、CSP基板Wに高圧加工水を噴射する噴射ノズル3とCSP基板保持具105を保持する保持テーブル4とを相対移動させてCSP基板保持具105に保持されたCSP基板Wを切断するように構成されている。ウォータジェット加工装置1は、直方体状のベッド部5とベッド部5の上面後方に立設したコラム部6とからなる基台2を有している。コラム部6の前面には、前方に突出するようにアーム部7が設けられ、アーム部7の先端側には噴射ノズル3が設けられている。また、コラム部6の前面には、アーム部7に隣接して保持テーブル4を移動させる保持テーブル移動機構8が設けられている。
保持テーブル移動機構8は、コラム部6に対してX軸方向に移動するX軸テーブル11aと、X軸テーブル11aに対してZ軸方向に移動するZ軸テーブル11bと、Z軸テーブル11bに対してY軸方向に移動するY軸テーブル11cとを有している。Y軸テーブル11cには保持テーブル4が接続されている。X軸テーブル11aは、コラム部6の前面に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール12aに支持され、ボールねじ式の移動機構によりX軸方向に移動可能に構成されている。
Z軸テーブル11bは、X軸テーブル11aに平行な平行板部15と、平行板部15の一側辺部からY軸方向に延びる直交板部16とで上面視L状に形成されている。平行板部15は、X軸テーブル11aの前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール12bに支持され、ボールねじ式の移動機構によりZ軸方向に移動可能に構成されている。Y軸テーブル11cは、直交板部16の噴射ノズル3側の側面に配置されたY軸方向に平行な一対のガイドレール12cに支持され、ボールねじ式の移動機構によりY軸方向に移動可能に構成されている。
また、X軸テーブル11a、Z軸テーブル11b、Y軸テーブル11cの背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にそれぞれボールネジ13a、13b、13cが螺合されている。そして、ボールネジ13a、13b、13cの一端部には、それぞれ駆動モータ14a、14b、14cが連結され、この駆動モータ14a、14b、14cによりボールネジ13a、13b、13cが回転駆動される。このような構成により、Y軸テーブル11cに接続された保持テーブル4は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動される。
保持テーブル4は、Y軸テーブル11cの下辺部に接続され、X軸方向に延びる矩形板状に形成されている。また、保持テーブル4には、矩形状の開口17が形成されており、長手方向であって開口17を挟んで対向する位置に一対のクランプ部18が設けられている。CSP基板保持具105は、開口17を覆うように保持テーブル4に載置され、長手方向に位置する側辺部を一対のクランプ部18により保持されることで、保持テーブル4上に固定される。
基台2のベッド部5には、保持テーブル4を挟んで噴射ノズル3に対向する位置にキャッチタンク19が形成されており、キャッチタンク19には噴射ノズル3から噴射された高圧加工水を緩衝する水が収容されている。
次に、図2を参照して、ウォータジェット加工装置内の流路構成および制御構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るウォータジェット加工装置の配管系統および制御系統を模式的に示す系統図である。
図2に示すように、ウォータジェット加工装置1は、砥粒が混入された加工水を貯留する第1、第2の高圧タンク21a、21bを有し、タンク内の加工水の貯留量に応じて使用タンクを切り替えて噴射ノズル3に継続的に加工水を供給可能に構成されている。ウォータジェット加工装置1は、第1、第2の高圧タンク21a、21bおよび噴射ノズル3に向けて高圧水を供給する高圧水供給部22と、第1、第2の高圧タンク21a、21bに加工水を補充する加工水補充部23と、第1、第2の高圧タンク21a、21b内を大気に開放する大気開放部24と、加工装置内の圧力を調整する圧力調整部25と、装置全体を統括制御する制御部26とを有している。なお、第1、第2の高圧タンク21a、21b内においては、砥粒の沈殿により、タンク上方に水、タンク下方に砥粒が混合された加工水が貯留される。
なお、本実施の形態に係るウォータジェット加工装置1においては、第1の高圧タンクを使用する第1の配管系統と第2の高圧タンクを使用する第2の配管系統とを有するが、第1、第2の配管系統は略同一構成であるため、主に第1の配管系統について説明する。
第1の高圧タンク21aには、タンク内に高圧水を導入する加工水導入管31aと、タンク内の加工水を排出する加工水排出管32aと、タンク内を負圧にする吸引管33aと、タンク内に加工水を補充する加工水補充管34aと、タンク内を大気に開放する大気連通管35aとが設けられている。また、第1の高圧タンク21aには、重量計37aが取り付けられており、タンク内に貯留された加工水の重量が検出されている。
高圧水供給部22は、ウォータジェット加工装置1内の配管系統に高圧水を供給するものであり、水タンク41と、水タンク41に連なる高圧水圧送ポンプ42とを有している。高圧水圧送ポンプ42は、高圧水供給管43aを介して第1の高圧タンク21aの加工水導入管31aに接続されると共に、高圧水圧送管44aを介して混合部45aに接続される。第1の高圧タンク21aの加工水排出管32aは、加工水給送管46aを介して混合部45aに接続される。
混合部45aは、高圧加工水圧送管47aを介して噴射ノズル3に接続され、高圧水圧送管44a、加工水給送管46a、高圧加工水圧送管47aの各管路に連なる流路が形成されている。高圧水供給管43aおよび高圧水圧送管44aには、高圧水開閉弁48aが介設され、混合部45aには加工水給送管46aを開閉する加工水開閉弁49aが設けられている。なお、図2においては、説明の便宜上、加工水給送管46a上に加工水開閉弁49aを図示しているが、実際には図3に示すように混合部45aに設けられている。
高圧加工水噴射時には、高圧水開閉弁48aおよび加工水開閉弁49aが開弁され、高圧水圧送ポンプ42が駆動される。高圧水圧送ポンプ42の駆動により高圧水供給管43aを介して高圧水が第1の高圧タンク21a内に供給され、高圧水により第1の高圧タンク21a内から加工水が押し出され、加工水給送管46aを介して混合部45aに給送される。混合部45aに給送された加工水は、混合部45aにおいて高圧水圧送管44aを介して供給された高圧水と混合され、高圧加工水として噴射ノズル3に圧送され、噴射ノズル3から噴射される。
加工水補充部23は、第1の高圧タンク21aに使用済みの加工水を還流させるものであり、使用済みの加工水が貯留されるキャッチタンク19と、第1の高圧タンク21a内を負圧にする吸引ポンプ51とを有している。吸引ポンプ51は、配管52aを介して第1の高圧タンク21aの吸引管33aに接続されている。また、第1の高圧タンク21aの加工水補充管34aは、配管53aを介してキャッチタンク19に接続される。吸引ポンプ51に連なる配管52aには、吸引制御弁54aが設けられ、キャッチタンク19に連なる配管53aには、加工水補充制御弁55aおよびフィルタ56が介設されている。
加工水補充時には、吸引制御弁54aおよび加工水補充制御弁55aが開弁され、吸引ポンプ51が駆動される。吸引ポンプ51の駆動により吸引管33aを介して第1の高圧タンク21a内が負圧にされ、加工水補充管34aを介してキャッチタンク19から加工水が引きこまれる。この場合、フィルタ56により使用済みの加工水に含まれる加工屑が取り除かれる。
大気開放部24は、第1の高圧タンク21a内を大気に開放するものであり、大気に連通するオリフィス部57aを有している。オリフィス部57aは、大気開放管58aを介して第1の高圧タンク21aの大気連通管35aに接続される。大気開放管58aには、大気開放弁59aが介設され、大気開放弁59aが開弁されると、第1の高圧タンク21a内が大気に開放される。
圧力調整部25は、使用タンクの切り替え時や高圧タンクの大気開放時に配管系統に作用する圧力を調整して、配管系統の各部の負荷を軽減するものある。使用タンクの切り替え時に圧力調整するのは、第2の高圧タンク21bの使用時には、第1の高圧タンク21a内が第2の配管系統に対して非接続であり、高圧水供給管43aの高圧水開閉弁48aの上流側と下流側とで大きな圧力差が生じるためである。また、高圧タンクの大気開放時に圧力調整するのは、第1の高圧タンク21a側の大気開放弁59aが閉弁状態においては、大気開放管58aの大気開放弁59aの上流側と下流側とで大きな圧力差が生じるためである。
圧力調整部25は、補助水タンク61と、補助水タンク61に連なる補助水圧送ポンプ62とを有している。補助水圧送ポンプ62は、配管63aを介して大気開放管58aの大気開放弁59aの上流側に接続され、配管64aを介して大気開放管58aの大気開放弁59aの下流側に接続される。大気開放弁59aの上流側に連なる配管63aには、補助水開閉弁65aが介設され、補助水開閉弁65aの下流側に圧力センサ66aが設けられている。また、大気開放弁59aの下流側に連なる配管64aには、予圧水開閉弁67aが介設され、予圧水開閉弁67aの下流側に圧力センサ68aが設けられている。
第2の高圧タンク21bから第1の高圧タンク21aへの使用タンクの切り替え時には、補助水開閉弁65aが開弁、予圧水開閉弁67aが閉弁され、補助水圧送ポンプ62の駆動により、大気連通管35aを介して高圧水が第1の高圧タンク21a内に供給され、タンク内の圧力が増加される。このとき、圧力センサ66aにより第1の高圧タンク21a内の圧力が検出され、この検出された圧力が第2の配管系統内の圧力と一致するように調整される。
第1の高圧タンク21aの大気開放時には、補助水開閉弁65aが閉弁、予圧水開閉弁67aが開弁され、補助水圧送ポンプ62の駆動により、大気開放管58aの大気開放弁59aの下流側の圧力が増加される。このとき、圧力センサ68aにより大気開放管58aの大気開放弁59aの下流側の圧力が検出され、この検出された圧力が大気開放弁59aの上流側の圧力と一致するように調整される。
制御部26は、第1、第2の配管系統における各制御弁、各ポンプ等のウォータジェット加工装置1の各部に接続され、これらを駆動することによりCSP基板Wの加工処理等を実行する。なお、制御部26は内部に組み込まれたCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)内の制御プログラム等の各種プログラムに従ってRAM(Random Access Memory)内のデータを演算し、ウォータジェット加工装置1の各部と協働して各処理を実行する。
ここで、ウォータジェット加工装置1による加工処理動作について簡単に説明する。なお、初期状態においては、各制御弁は閉状態とされ、各ポンプは停止状態にされているものとする。制御部26の制御により第1の高圧タンク21a側の高圧水開閉弁48aおよび加工水開閉弁49aが開弁され、高圧水圧送ポンプ42が駆動される。高圧水圧送ポンプ42の駆動により水タンク41から高圧水供給管43aを介して第1の高圧タンク21a内に高圧水が供給され、高圧水の供給により第1の高圧タンク21a内の加工水が押し出されて加工水給送管46aを介して混合部45aに給送される。
また、高圧水圧送ポンプ42の駆動により水タンク41から高圧水圧送管44aを介して混合部45aに高圧水が圧送され、混合部45aにおいて第1の高圧タンク21aから押し出された加工水と混合される。この結果、第1の高圧タンク21aから押し出された加工水は、混合部45aにおいて高圧水によって加圧され、高圧加工水として高圧加工水圧送管47aを介して噴射ノズル3から噴射される。この高圧加工水の噴射に合わせて、制御部26により保持テーブル移動機構8が駆動制御され、CSP基板保持具105aに保持されたCSP基板Wが切断加工される。
この高圧加工水の噴射により第1の高圧タンク21a内の加工水が減少し、重量計37aにより所定の下限閾値以下の重量が検出されると、第1の高圧タンク21aから第2の高圧タンク21bに使用タンクが切り替えられる。この場合、上記したように、第2の配管系統の高圧水供給管43bの高圧水開閉弁48bの上流側と下流側とで圧力差が生じるため、圧力調整処理が行われる。
具体的には、補助水開閉弁65bが開弁され、補助水圧送ポンプ62が駆動される。補助水圧送ポンプ62の駆動により配管63bおよび大気連通管35bを介して高圧水が第2の高圧タンク21b内に供給され、第2の高圧タンク21b内の圧力が増加される。そして、第2の高圧タンク21b側の配管63bに設けられた圧力センサ66bにより、高圧水供給管43bの高圧水開閉弁48aの上流側の圧力と同等の圧力が検出されると、補助水圧送ポンプ62が停止され、補助水開閉弁65aが閉弁される。
第2の配管系統の圧力調整が完了すると、第1の高圧タンク21a側の高圧水開閉弁48aおよび加工水開閉弁49aが閉弁され、第2の高圧タンク21b側の高圧水開閉弁48bおよび加工水開閉弁49bが開弁される。なお、第2の配管系統の高圧水圧送管44bは、第1の配管系統の高圧水圧送管44aに接続されているため、圧力差が生じることがない。
高圧水開閉弁48bおよび加工水開閉弁49bが開弁されると、水タンク41から高圧水供給管43bを介して第2の高圧タンク21b内に高圧水が供給されると共に、高圧水圧送管44bを介して混合部45bに高圧水が供給される。そして、第2の高圧タンク21b内への高圧水の供給により押し出された加工水が、混合部45aにおいて高圧水に加圧され、高圧加工水として高圧加工水圧送管47bを介して噴射ノズル3から噴射される。この高圧加工水の噴射に合わせて、制御部26により保持テーブル移動機構8が駆動制御され、CSP基板保持具105aに保持されたCSP基板Wが切断加工される。
第2の高圧タンク21bを使用してCSP基板Wの切断加工している間に、第1の高圧タンク21a内に加工水の補充が行われる。この加工水の補充の際に、第1の高圧タンク21a内が大気に開放されるが、上記したように、大気開放管58aの大気開放弁59aの上流側および下流側に圧力差が生じるため、圧力調整処理が行われる。
具体的には、予圧水開閉弁67aが開弁され、補助水圧送ポンプ62が駆動される。補助水圧送ポンプ62の駆動により配管64aを介して高圧水が大気開放弁59aとオリフィス部57aとの間に供給され、大気開放管58aの大気開放弁59aの下流側の圧力が増加される。そして、配管64aに設けられた圧力センサ68aにより、大気開放管58aの大気開放弁59aの上流側の圧力と同等の圧力が検出されると、大気開放弁59aが開弁される。大気開放弁59aが開弁されると、補助水圧送ポンプ62が停止され、予圧水開閉弁67aが閉弁される。
このようにして、第1の高圧タンク21a内を大気に開放すると共に、吸引制御弁54aおよび加工水補充制御弁55aが開弁され、吸引ポンプ51が駆動されると、吸引ポンプ51の吸引により第1の高圧タンク21a内が負圧とされ、キャッチタンク19から配管53aおよび加工水補充管34aを介して加工水が第1の高圧タンク21a内に補充される。この場合、キャッチタンク19の下流に設けられたフィルタ56により使用済みの加工水から加工屑が除去され、加工水のみが第1の高圧タンク21aに還流される。
この加工水の補充により第1の高圧タンク21a内の加工水が増加し、重量計37aにより重量計37aにより所定の上限閾値以上の重量が検出されると、吸引ポンプ51が停止され、吸引制御弁54aおよび加工水補充制御弁55aが閉弁される。このように、本実施の形態に係るウォータジェット加工装置1においては、第1、第2の高圧タンク21a、21bを交互に切り替えて使用すると共に、一方の高圧タンクの使用時に他方の高圧タンクに加工水が補充されるため、継続して切断加工を行うことが可能となっている。
なお、上記の加工処理動作においては、CSP基板保持具105aの貫通溝112aに沿ってCSP基板Wを切断する第1の切断工程を例示して説明したが、第1の切断工程後のCSP基板WをCSP基板保持具105bの貫通溝112bに沿って切断する第2の切断工程においても同様である。
次に、図3を参照して、本発明の特徴部分である混合部の詳細構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る混合部の断面模式図である。
図3に示すように、混合部45aには、加工水開閉弁49aが設けられ、加工水開閉弁49aにより混合部45aにおいて加工水の供給および停止が制御されるよう構成されている。混合部45aは、内部に加工水と高圧水とが混合される混合室71を有し、混合室71は加工水開閉弁49aの可動方向に延在する略円筒状に形成されている。また、混合室71は、高圧水導入路72を介して高圧水圧送管44aの管路、加工水導入路73を介して加工水給送管46aの管路、高圧加工水送出路74を介して高圧加工水圧送管47aの管路に連通されている。
また、混合部45aには、弁体81に対向するように弁体81の上方に弁座部75が設けられている。弁座部75は、混合室71内に向けて円錐台状に突出して形成され、弁座部75の先端には、加工水導入路73の混合室71側の端部である加工水供給口76が形成されている。この円錐台状の弁座部75の略上半部の被覆面75aが弁体81に被覆されることで、加工水導入路73が閉弁される。
高圧水導入路72および高圧加工水送出路74は、混合室71から半径方向に延在して形成され、高圧水導入路72の混合室71側の端部である高圧水供給口77と高圧加工水送出路74の混合室71側の端部である高圧加工水送出口78とが弁座部75を挟んで対向配置されている。加工水導入路73は、加工水開閉弁49aの可動方向に延在し、高圧水導入路72および高圧加工水送出路74の延在方向に対して直交方向している。このように、高圧水導入路72と高圧加工水送出路74との間に加工水導入路73を位置させることにより、混合室71内において高圧水と加工水とを効果的に混合することが可能となる。また、高圧水導入路72から流入される高圧水の流線方向と、高圧加工水送出路74に流出される高圧加工水の流線方向を一致させることにより、高圧水の混合室71内における圧力損失が低減される。さらに、弁座部75の外周が曲面であるため、高圧水導入路72から流入される高圧水の圧力損失が低減される。なお、この場合、弁座部75の被覆面75aの下方における高圧水導入路72の対向面を、高圧水導入路72から流出される加工水の流線方向に対して垂直な平面で構成しなければよく、例えば、加工水の流線方向に対して交差する方向に延在する斜面により上面視楔状に形成してもよい。
加工水開閉弁49aは、弁座部75に当接して加工水導入路73を封止する弁体81と、弁体81を可動させる弁体可動部82とを有している。弁体81には弁座部75の略上半部分の被覆面75aを被覆可能な円錐台状の凹部83が形成され、凹部83の内周面には環状溝84が形成されている。環状溝84には、シール材85およびバックアップリング86が設けられており、例えばシール材85として樹脂製の様に形状がフレキシブルに変化する素材を使用することで、弁体81と弁座部75との設計誤差を吸収することが可能となる。バックアップリング86はシール材85に対して凹部83の底面87側に配置される。このバックアップリング86により、シール材85として樹脂製の様に形状がフレキシブルに変化する素材を使用しても弁体81と弁座部75との当接や高圧水等の圧力等によってシール材85の凹部83の底面87側へのはみ出しが抑制され、シール材85の破損およびシール性の低下が防止される。
弁体可動部82は、図示しないアクチュエータにより弁座部75に接触する接触位置と接触位置から離間した離間位置との間で弁体81を可動可能に構成されている。弁体可動部82の混合室71側の端部には、弁座部75に向けて支持部88が突設され、弁体81の取付用の段部が形成されている。段部には弁体81が配置され、弁体81に形成された取付孔89に取付ボルト91が遊挿された状態で、取付ボルト91が支持部88に固定される。
この場合、弁体81は、取付ボルト91により遊びを持って支持部88に支持されるため、弁体可動部82の可動方向に対して直交する略平面方向における僅かな遊動が許容される。よって、加工水開閉弁49aの閉弁時には、弁体81が弁座部75の斜面をガイドとして遊動し、弁座部75の斜面により弁体81が位置決めされる。このように、弁体81が遊びを持って弁体可動部82に支持されるため、さらに弁体81と弁座部75との設計誤差を吸収し、簡易な構成で適切に加工水導入路73を封止することが可能となる。
また、上記したように、弁座部75は円錐台状に形成されているため、加工水の供給停止時に弁座部75付近の砥粒が外周面を下って脱落する。したがって、加工水開閉弁49aの閉弁時に、弁座部75の外周面(被覆面75a)上に砥粒が留まることがないため、弁体81と弁座部75との間における砥粒の噛み込みが抑制される。また、弁体81と弁座部75との間における砥粒の噛み込みが抑制されるため、弁体81および弁座部75の損傷が減少し、部品の長寿命化を図ることが可能となる。
次に、図4および図5を参照して本実施の形態に係る加工水開閉弁の閉弁動作および比較例に係る加工水開閉弁の閉弁動作について説明する。図4は、比較例に係る加工水開閉弁の閉弁動作を説明する模式図である。図5は、本実施の形態に係る加工水開閉弁の閉弁動作を説明する模式図である。なお、図4に示す比較例においては、同一の構成について同一の符号を付して説明する。先ず、比較例に係る加工水開閉弁の閉弁動作について説明する。
図4(a)に示すように、比較例は、主に円錐台状の弁体121と、弁体121に当接可能な円錐台状の凹部123が形成された弁座部122とを有する点においてのみ、本実施の形態と異なっている。加工水の供給停止時には、最初に高圧水開閉弁48aの高圧水供給管43a側が閉弁され、次に高圧水開閉弁48aの高圧水圧送管44a側が閉弁される。これにより、高圧水圧送ポンプ42から第1の高圧タンク21a内への高圧水の供給が停止され、第1の高圧タンク21aから混合部45aの混合室71への加工水の給送が停止される。
混合室71への加工水の給送が停止されると、水よりも砥粒の比重が大きいため、混合室71内に砥粒が沈殿する。この場合、加工水の供給停止直後においては、凹部123の手前まで加工水が来ており、砥粒が加工水導入路73内に逃げられないため、弁座部122付近の砥粒が凹部123の内周面を下って脱落することなく、凹部123の内周面上に滞留している。この状態から加工水開閉弁49aを駆動し、図4(b)に示すように、弁体121を離間位置から接触位置に可動させると、弁体121と弁座部122との間に砥粒が噛み込まれる。
このように、比較例に係る加工水開閉弁49aにおいては、弁体121と弁座部122との間に砥粒が噛み込まれるため、使用タンクの切り替え時に第1の高圧タンク21aと第2の高圧タンク21bとを確実に遮断することができない。この構成により、未使用タンクの低圧時にタンク内への加工水の逆流が生じるおそれがある。また、弁体121と弁座部122との間における砥粒の噛み込みにより、弁体121および弁座部122の損傷し、部品が早期に劣化してしまう。
一方、本実施の形態に係る加工水開閉弁49aにおいては、図5(a)に示すように、弁座部75が円錐台状に形成され、弁体81に弁座部75に当接可能な円錐台状の凹部83が形成されている。最初に高圧水開閉弁48aの高圧水供給管43a側が閉弁され、次に高圧水開閉弁48aの高圧水圧送管44a側が閉弁されて混合室71への加工水の給送が停止される。混合室71への加工水の給送が停止されると、水よりも砥粒の比重が大きいため、混合室71内に砥粒が沈殿する。
加工水の供給停止直後においては、加工水導入路73内の圧力が混合室71内の圧力より大きいため、弁座部75付近の砥粒が混合室71側に押し出される。この場合、弁座部75付近の砥粒は、弁座部75の外周面(被覆面75a)を下って混合室71内に脱落し、弁座部75の外周面上の砥粒の滞留が抑制される。この状態から加工水開閉弁49aを駆動し、図5(b)に示すように、弁体81を離間位置から接触位置に可動させると、砥粒が噛み込まれることなく弁座部75が弁体81に封止される。
このように、本実施の形態に係る加工水開閉弁49aにおいては、弁体81と弁座部75との間に砥粒が噛み込まれることがないため、使用タンクの切り替え時に第1の高圧タンク21aと第2の高圧タンク21bとを確実に遮断することが可能となる。この構成により、未使用タンクの低圧時にタンク内への加工水の逆流を確実に防止することが可能となる。また、弁体81と弁座部75との間における砥粒の噛み込みが抑制されるため、弁体81および弁座部75の損傷が減少し、部品の長寿命化を図ることが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係るウォータジェット加工装置1によれば、弁座部75が円錐台状に形成されるため、混合室71内に供給された加工水中の砥粒が弁座部75の外周面を下って脱落し、外周面上に留まることがない。よって、ウォータジェットの停止動作時に、弁体81と弁座部75との間における砥粒の噛み込みが抑制され、加工水開閉弁49aによる閉弁動作を適切に行うことができる。また、弁体81と弁座部75との間における砥粒の噛み込みが抑制されるため、弁体81および弁座部75の損傷が減少し、部品の長寿命化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態においては、本発明を第1の高圧タンクと第2の高圧タンクとを切り替えて継続的に切断加工をするウォータジェット加工装置に適用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。単一の高圧タンクを有するウォータジェット加工装置に適用する構成としてもよい。この構成により、加工水の供給停止時に、噴射ノズルからの加工水の液ダレを防止することが可能となる。
また、上記した実施の形態においては、圧送ポンプにより噴射ノズルに高圧水を圧送する構成としたが、この構成に限定されるものではない。噴射ノズルに高圧水を供給可能な構成であればよく、例えば、イジェクター等により噴射ノズルに高圧水を圧送する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、圧送ポンプにより高圧タンク内に高圧水を圧送して、高圧タンク内に貯留された加工水を噴射ノズルに給送する構成としたが、この構成に限定されるものではない。噴射ノズルに加工水を供給可能な構成であればよく、例えば、加工水の供給用のポンプを設けて、ポンプの駆動により高圧タンクから加工水を噴射ノズルに供給する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、弁座部を円錐台状に形成して、弁座部の外周面における砥粒の滞留を抑制する構成としたが、この構成に限定されるものではない。弁座部を混合部に突出させ、弁座部を弁体により被せる構成とすることにより、弁座部の被覆面上から砥粒が脱落する構成であればよく、例えば、被覆面が垂直に突出して形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態においては、円錐台状の弁座部の先端部に、混合室内に加工水を取り込む加工水供給口を形成する構成としたが、この構成に限定されるものではない。弁座部の弁体によって被覆される被覆面であれば、円錐台の斜面や被覆面が垂直に突出して形成されている弁座部の側面等どの位置に加工水供給口を形成してもよい。
また、上記した実施の形態においては、取付ボルトにより弁体が弁体可動部に遊動可能に支持される構成としたが、この構成に限定されるものではない。弁体が弁体可動部に遊動可能に支持される構成であれば、どのような構成でもよい。
また、上記した実施の形態においては、本発明に使用される弁構造を混合部に適用する例について説明したが、この構成に限定されるものではない。図8に示すような弁構造にも適用可能である。この弁構造を、例えば、加工水制御弁55a、bに適用する場合には、管路の途中部分に弁室部121を介設し、弁室部121の弁室122内に弁座部123を円錐台状に突出させ、弁体124に弁座部123の被覆面123aを被覆可能な凹部125を有するように構成する。また、弁体124は、取付ボルト128により弁体可動部126に遊動可能に支持され、弁体可動部126の駆動により加工水供給口127を封止して閉弁する。このように構成することにより、混合部以外においても、弁体124と弁座部123との間の砥粒の噛み込みを防止することが可能となる。なお、この場合も弁座部123は、円錐台状に突出した構成に限定されず、弁座部123が弁体124に被される構成とすることにより、弁座部123の被覆面123a上から砥粒が脱落する構成であれば、どのような構成でもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明はウォータジェットの停止動作時において、弁体と弁座部との間の砥粒の噛み込みを防止できると共に、部品の長寿命化を図ることができるという効果を有し、特に、ワークに砥粒が混入された高圧加工水を噴射して切断するウォータジェット加工装置に有用である。
1 ウォータジェット加工装置
2 基台
3 噴射ノズル
4 保持テーブル
21a 第1の高圧タンク(加工水供給部)
21b 第2の高圧タンク(加工水供給部)
22 高圧水供給部
26 制御部
43a、43b 高圧水供給管(高圧水供給部)
44a、44b 高圧水圧送管
45a、45b 混合部
46a、46b 加工水給送管(加工水供給部)
47a、47b 高圧加工水圧送管
48a、48b 高圧水開閉弁
49a、49b 加工水開閉弁(切替弁)
71 混合室
72 高圧水導入路
73 加工水導入路
74 高圧加工水送出路
75 弁座部
75a 被覆面
76 加工水供給口
77 高圧水供給口
78 高圧加工水送出口
81 弁体
82 弁体可動部
83 凹部
84 環状溝
85 シール材
86 バックアップリング
W CSP基板(ワーク)

Claims (5)

  1. 砥粒が混入された加工水と前記加工水を加圧する高圧水とが混合された高圧加工水をワークに対して噴射する噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルに向けて加工水を供給する加工水供給部と、
    前記噴射ノズルに向けて高圧水を供給する高圧水供給部と、
    前記加工水の供給路と前記高圧水の供給路との合流部分において、前記加工水と前記高圧水とを混合する混合室が形成された混合部と、
    前記混合室に突出して形成され、前記加工水の供給路から前記混合室内に前記加工水を取り込む加工水供給口を有する弁座部と、
    前記加工水の供給停止時に、前記弁座部に被せて前記加工水供給口を塞ぐ弁体とを備えたことを特徴とするウォータジェット加工装置。
  2. 前記弁体を前記弁座に接触する接触位置と前記接触位置から離間した離間位置との間で可動させる弁体可動部を備え、
    前記弁体は、前記弁体可動部によって可動される可動方向に対して略直交する方向に遊動可能に前記弁体可動部に支持され、
    前記弁座部の少なくとも前記弁体に被覆される被覆面が、突出端から基端側に向けて広がるように傾斜されたことを特徴とする請求項1に記載のウォータジェット加工装置。
  3. 前記混合部において、前記高圧水の供給路から前記混合室内に前記高圧水を取り込む高圧水供給口および前記混合室内から前記噴射ノズルの噴射口に前記高圧加工水を送出する高圧加工水送出口が、前記弁座部を挟んで対向位置に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のウォータジェット加工装置。
  4. 前記弁座部は、前記混合室内に円錐台状に突出し、
    前記弁体は、前記弁座部を被覆可能な円錐台状の凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のウォータジェット加工装置。
  5. 砥粒が混入された加工水が通る流路の途中に設けられ、弁室を有する弁室部と、
    前記弁室に突出して形成され、前記加工水の流路から前記弁室内に前記加工水を取り込む加工水供給口を有する弁座部と、
    前記加工水の供給停止時に、前記弁座部に被せて前記加工水供給口を塞ぐ弁体とを備えたことを特徴とするウォータジェット加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08200525A (ja) * 1995-01-31 1996-08-06 Hitachi Metals Ltd 液体原料気化器用弁
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