JP2010274296A - 超音波接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な生産性を有しかつ工具コストを低減し得る超音波接合装置を提供する。
【解決手段】重ね合わされた2枚の板状ワークを、アンビルとホーン120とによって把持し、超音波振動させることによって接合する超音波接合装置である。ホーン120は、超音波振動が付加される駆動部130と、板状ワークの一方と当接する凹凸状の溝が形成された挟持面142を有する工具モジュール140とに分割されている。駆動部130と工具モジュール140との境界は、ホーン120の振動の節に位置する。工具モジュール140は、挟持面142と直交する方向に延長する軸S2を中心に、挟持面142が90度回転し得るように、駆動部130に着脱自在に締結されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、超音波接合装置に関する。
超音波接合装置においては、重ね合わされた2枚の金属板を、可動側のホーンと固定側のアンビルで挟み込み、ホーンを超音波振動させることで接合している。ホーン先端の挟持面は、機械加工によって形成される凸凹形状を有しており、接合を繰返すことにより、当接する金属板部位を構成する材料が凝着し、目詰まりが発生する。
目詰まりは、例えば、接合時間の長期化、接合強度の低下、接合強度のバラツキ、接合品質の悪化等の問題を生じるため、凝着対策として、超音波接合完了後、金属板を装置から取り外す時点で、超音波を再度付与し、凝着した金属材料をホーン先端の挟持面から除去している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−68261号公報
しかし、超音波の再度の付与による凝着材料の除去能力は、十分ではないため、上記問題の発生を避けるためには、従来と同様に、比較的短い間隔でホーンを交換する必要があり、工具コストの上昇および生産性の低下を引き起こす。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好な生産性を有しかつ工具コストを低減し得る超音波接合装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、重ね合わされた2枚の板状ワークを、アンビルとホーンとによって把持し、超音波振動させることによって接合する超音波接合装置である。前記ホーンは、超音波振動が付加される駆動部と、前記板状ワークの一方と当接する凹凸状の溝が形成された挟持面を有する工具モジュールとに分割されている。前記駆動部と前記工具モジュールとの境界は、前記ホーンの振動の節に位置する。前記工具モジュールは、前記挟持面と直交する方向に延長する軸を中心に、前記挟持面が90度回転し得るように、前記駆動部に着脱自在に締結されている。
本発明によれば、接合を繰返すことにより、工具モジュールの挟持面が目詰まりした場合、挟持面を90度回転させることにより、目詰まりが発生していない溝の面が、振動方向と平行な方向に位置することになるため、工具モジュールを交換することなく、再度接合に適用することが可能であり、工具モジュールの交換頻度を減らしても、接合時間の長期化、接合強度の低下、接合強度のバラツキ、接合品質の悪化等の問題を避けることが可能であり、生産性を向上させ、かつ、工具コストを低減することができる。また、駆動部と工具モジュールの分割位置は、ホーンの振動の節に対応しているため、ホーンを分割したことによる振動に対する影響(例えば、振動や振幅の減衰)を抑制することができる。したがって、良好な生産性を有しかつ工具コストを低減し得る超音波接合装置を提供することができる。
実施形態1に係る超音波接合装置を説明するための側面図である。 実施形態1に係るワークを説明するための斜視図である。 図2に示されるワークの接合部位を説明するための概略図である。 図1に示されるホーンの構造を説明するための側面図である。 図4に示される挟持面の90度回転を説明するための平面図である。 振動の節を説明するための概念図である。 振動の節の位置のシミュレーション結果を説明するための概念図である。 実施形態1に係る変形例1を説明するための斜視図である。 実施形態2に係る超音波接合装置を説明するための側面図である。 実施形態2に係る変形例1を説明するための斜視図である。 工具モジュールの締結状態を説明するための斜視図である。 実施形態2に係る変形例2を説明するための斜視図である。 工具モジュールの締結状態を説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る超音波接合装置を説明するための側面図、図2は、実施形態1に係るワークを説明するための斜視図、図3は、図2に示されるワークの接合部位を説明するための概略図である。
超音波接合装置100は、アンビル110、ホーン120、支柱部190および制御部195を有し、重ね合わされた2枚の板状ワークW1,W2を、アンビル110とホーン120とによって把持し、超音波振動させることによって接合するために使用される。超音波接合装置100は、後述するように、良好な生産性を有しかつ工具コストを低減することが可能である。
アンビル110は、ワークW1,W2が載置される固定式の台座としての機能を有し、ワークW2と当接する凹凸状の溝が形成された挟持面112を有する。
ホーン120は、略T字状であり、超音波振動が付加されるホーン本体(駆動部)130と、ホーン本体130の振動方向Vと直交する方向(縦方向)Lに延長するホーン先端部(工具モジュール)140と、からなる。ホーン120の振動数は、例えば、20kHzである。
ホーン本体130は、圧電振動子等からなる振動子に接続されるブースタ132を有する。ブースタ132は、振動子により発振された超音波振動における振幅を増減させ、ホーン先端部140に伝達するために使用される。
ホーン先端部140は、ホーン本体130の振動方向Vに延長する軸S1を中心に180度回転し得るように、ホーン本体130に着脱自在に締結され、ワークW1と当接する凹凸状の溝が形成された挟持面142を有する。挟持面142は、縦方向Lの両端面に配置されており、一方の端面に配置される挟持面142が目詰まりした場合、ホーン先端部140を180度回転させることにより、他方の端面に配置される未使用の挟持面142を、接合に適用することが可能となるため、ホーン先端部140の交換頻度を削減することができる。
ホーン先端部140の挟持面142の凹凸状の溝は、アンビル110の挟持面112の凹凸状の溝よりも微細に形成されている。これは、超音波振動に追従してワークW1を十分に食い込ませる必要があるためである。
支柱部190は、ホーン本体130を支持しており、ホーン本体130を駆動する駆動機構を有し、ホーン本体130に締結されるホーン先端部140を、アンビル110に対して近接離間自在に制御し、アンビル110に載置されるワークW1,W2に対して一定の押圧力を付加することが可能である。制御部195は、ホーン本体130を駆動する駆動機構および振動子の振動状態を制御するために使用される。
ワークW1およびW2は、例えば、図2に示される扁平型電池10の負極タブおよび正極タブおよび負極タブである。扁平型電池10は、例えば、リチウムイオン二次電池などの二次電池であり、図3に示されるように、電池10の配置方向を交互に逆にしながら積層することで、組電池20を形成している。
超音波接合装置100は、隣接する電池10の正極タブW2と負極タブW1とを順次接合し、組電池20に含まれる電池10を直列に接続するために使用される。なお、正極タブW2の材質は銅であり、負極タブW1の材質は、アルミニウムであり、異種金属の接合となる。なお、ワークW1,W2は、電池の電極タブに限定されない。また、ワークW1の材質は、アルミニウムに限定されず、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の他の低融点金属を適用することも可能である。
図4は、図1に示されるホーンの構造を説明するための側面図、図5は、図4に示される挟持面の90度回転を説明するための平面図である。
ホーン本体130は、ホーン先端部140と相対する端面(ホーン本体とホーン先端部との境界面)に配置される略矩形の凸部134を有し、凸部134には、螺子穴136が形成されている。
ホーン先端部140は、ホーン本体130に締結される基部160と、挟持面142が位置する遠位部とから構成される。基部160は、ホーン本体130の凸部134と嵌合自在の貫通穴162A,162Bを有する。貫通穴162A,162Bは、略矩形であり、基部160の側面に配置され、隣接する辺に位置しており、基部160の内部において十字状に交差している。
したがって、ホーン本体130の凸部134が嵌合する部材を、ホーン先端部140の貫通穴162Aから貫通穴162Bに変更すると、ホーン先端部140は、挟持面142と直交する方向に延長する軸S2を中心に90度回転する。また、ボルト(ボルト手段)150を凸部134の螺子穴136と螺合させることによって、ホーン先端部140は、ホーン本体130に締結される。つまり、ホーン先端部140は、軸S2を中心に挟持面142が90度回転し得るように、ホーン本体130に着脱自在に締結されている。
このため、例えば、接合を繰返すことにより、ホーン先端部140の挟持面142が目詰まりした場合、ホーン先端部140をホーン本体130から一旦取外し、ホーン先端部140を、軸S2を中心に90度回転させてから、ホーン本体130に再度締結すると、挟持面142は、90度回転する。この結果、図5に示されように、振動方向Vと平行な方向に面し、目詰まりが発生した溝の面143Bが、振動方向Vと交差する方向に移動し、一方、目詰まりが発生していない溝の面143Aが、振動方向Vと平行な方向に位置することになる。つまり、ホーン先端部140を交換することなく、再度接合に適用することが可能であり、ホーン先端部140の交換頻度を減らしても、接合時間の長期化、接合強度の低下、接合強度のバラツキ、接合品質の悪化等の問題を避けることが可能であり、生産性を向上させ、かつ、工具コストを低減することができる。
ホーン本体130の凸部134およびホーン先端部140の貫通穴162A,162Bは、上記のように略矩形であり、嵌合することによって、ホーン本体130に対するホーン先端部140の位置決めがなされる。したがって、ホーン120は、ホーン本体130に対してホーン先端部140を位置決めするための位置決め手段を有しており、ホーン先端部140のアライメント調整のための作業時間を短縮することができる。また、当該位置決め手段は、ホーン本体130の凸部134とホーン先端部140の貫通穴162A,162Bとによって構成されており、単純な形状となっている。
なお、凸部をホーン先端部140に配置し、凹部をホーン本体130に配置することによって、位置決め手段を構成することも可能である。
図6は、振動の節を説明するための概念図、図7は、振動の節の位置のシミュレーション結果を説明するための概念図である。
ホーン本体130とホーン先端部140との境界(分割位置)は、ホーン120の振動の節に位置するように設定されている。振動の節は、図6に示されるように、振幅が最小(消失)となる位置であるため、ホーン120を分割したことによる振動に対する影響(例えば、振動や振幅の減衰)を抑制することが可能である。
なお、ホーン120に伝達される力をシミュレーションすることによって、振動の節の位置として、図7に示されるような結果が得られる。振動の節の位置は、波長をλで表すと、λ/4毎に発生する。波長λは、ホーン120を伝わる音速mvを固有振動数foで除することで算出される。固有振動数foは、ホーン120の先端質量をM、ホーン120のバネ定数をkとすると、式「fo=1/2π√k/M」により定義される。
したがって、振動の節の位置は、ホーン120の形状寸法(質量)を調整することによって、移動させることが可能である。つまり、実施形態1においては、ホーン先端部140の質量を調整することで、ホーン120の振動の節が、ホーン本体130とホーン先端部140との境界に位置するように設定しており、ホーン30の分割が容易となっている。
ホーン先端部140は、ボルト150によってホーン本体130に着脱自在に締結されている。ボルト150による締結は、トルクによって正確に管理することができるため、ホーンを分割したことによる振動に対する影響を、確実に抑制することが可能であり、好ましい。
図8は、実施形態1に係る変形例1を説明するための斜視図である。
ホーン先端部140とホーン本体130との締結は、ボルト150を利用する形態に限定されず、ナット(ナット手段)152A,152Bを適用することも可能である。
この場合、ホーン本体130は、ホーン先端部140と相対する端面に配置される略円筒形の凸部135A,135Bを有し、凸部135の外周には、螺子溝が形成されている。ホーン先端部140の基部160は、ホーン本体130の凸部135A,135Bと嵌合自在の貫通穴163(163A,163B),164(164A,164B)を有する。貫通穴163,164は、略円筒形であり、基部160の側面に配置され、隣接する辺に位置している。
したがって、ホーン本体130の凸部135A,135Bが嵌合する部材を、ホーン先端部140の貫通穴163から貫通穴164に変更すると、ホーン先端部140は、挟持面142と直交する方向に延長する軸S2を中心に90度回転する。また、ナット152A,152Bを凸部135A,135Bの螺子溝と螺合させることによって、ホーン先端部140は、ホーン本体130に締結される。つまり、ホーン先端部140は、軸S2を中心に挟持面142が90度回転し得るように、ホーン本体130に着脱自在に締結されている。
また、ホーン本体130の凸部135A,135Bは、離間して配置されており、ホーン先端部140の貫通穴163,164と嵌合することによって、ホーン本体130に対するホーン先端部140の位置決めがなされる。なお、ホーン本体130の凸部の設置数および貫通穴163,164の各設置数は、3個以上とすることも可能であり。
以上のように、実施形態1においては、接合を繰返すことにより、ホーン先端部の挟持面が目詰まりした場合、ホーン先端部を90度回転させることにより、目詰まりが発生していない溝の面が、振動方向と平行な方向に位置することになるため、ホーン先端部を交換することなく、再度接合に適用することが可能であり、ホーン先端部の交換頻度を減らしても、接合時間の長期化、接合強度の低下、接合強度のバラツキ、接合品質の悪化等の問題を避けることが可能であり、生産性を向上させ、かつ、工具コストを低減することができる。また、超音波振動が付加されるホーン本体とホーン先端部の分割位置は、ホーンの振動の節に対応しているため、ホーンを分割したことによる振動に対する影響(例えば、振動や振幅の減衰)を抑制することができる。したがって、良好な生産性を有しかつ工具コストを低減し得る超音波接合装置を提供することができる。
また、ホーンの分割位置が、ホーン先端部とホーン本体の境界であるため、ホーンの分割が容易である。
挟持面は、ホーン先端部の延長方向の両端面に配置されているため、ホーン先端部の一方の端面に配置される挟持面が目詰まりした場合、ホーン先端部を180度回転させることにより、ホーン先端部の他方の端面に配置される未使用の挟持面を、接合に適用することが可能となるため、ホーン先端部の交換頻度をさらに削減することができる。
ホーン本体に対してホーン先端部を位置決めするための位置決め手段を有し、当該位置決め手段は、ホーン本体およびホーン先端部の境界面に配置されているため、ホーン先端部のアライメント調整のための作業時間を短縮することができる。
位置決め手段は、ホーン本体の凸部とホーン先端部の貫通穴とによって構成され、単純な形状となっている。
ホーン先端部は、ボルトあるいはナットによって、ホーン本体に着脱自在に締結することが可能であり、ボルトあるいはナットによる締結は、トルクによって正確に管理することができるため、ホーンを分割したことによる振動に対する影響を、確実に抑制することができる。
次に、実施形態2を説明する。なお、実施形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
図9は、実施形態2に係る超音波接合装置を説明するための側面図である。
実施形態2は、ホーンの分割位置に関し、実施形態と概して異なる。図9に示されるように、ホーン220は、略T字状であり、超音波振動が付加されるホーン本体230と、ホーン本体230の振動方向Vと直交する方向に延長しかつ延長方向Lの端面に挟持面242が配置されるホーン先端部240と、からなる。
ホーン先端部240は、ホーン本体230に固定される基部260と、挟持面242が配置される遠位部245とに分割される。ホーン先端部240の質量は、基部260と遠位部245との境界が、ホーン220の振動の節に位置するように調整されている。
したがって、ホーン120を分割したことによる振動に対する影響(例えば、振動や振幅の減衰)を抑制することが可能である。また、挟持面242を有する工具モジュールは、ホーン先端部240の遠位部245によって構成されており、ホーン先端部の一部であるため、ホーン先端部全体を交換する場合に比較し、工具コストを大幅に低減することができる。なお、実施形態2においては、超音波振動が付加される駆動部は、ホーン本体130およびホーン先端部240の基部260によって構成される。
ホーン先端部240の基部260は、遠位部245と相対する端面(基部と遠位部との境界面)に配置される略矩形の凹部234を有し、凹部234には、貫通穴235が配置されている。貫通穴235は、ボルト(ボルト手段)250と螺合自在の螺子溝を有する。
遠位部245は、基部260の凹部234と嵌合自在の凸部246を有し、凸部246には、貫通穴247A,247Bが配置されている。貫通穴247A,247Bは、凸部246の側面に配置され、隣接する辺に位置しており、凸部246の内部において十字状に交差している。貫通穴247A,247Bは、ボルト250と螺合自在の螺子溝を有し、基部260の凹部234の貫通穴235と位置合せされている。
したがって、ホーン先端部240の基部260の凹部234に嵌合された遠位部245の凸部246を、凹部234から取り外し、挟持面142と直交する方向に延長する軸S2を中心に90度回転しても、ホーン先端部240の基部260の凹部234に再度嵌合することが可能である。つまり、接合を繰返すことにより、遠位部245の挟持面242が目詰まりした場合、遠位部245を90度回転させることにより、目詰まりが発生していない溝の面が、振動方向と平行な方向に位置することになるため、遠位部245を交換することなく、再度接合に適用することが可能であり、遠位部245の交換頻度を減らしても、接合時間の長期化、接合強度の低下、接合強度のバラツキ、接合品質の悪化等の問題を避けることが可能であり、生産性を向上させ、かつ、工具コストを低減することができる。
基部260の凹部234および遠位部245の凸部246は、上記のように略矩形であり、嵌合することによって、基部260に対する遠位部245の位置決めがなされる。つまり、ホーン220は、基部260に対して遠位部245を位置決めするための位置決め手段を有しており、遠位部245のアライメント調整のための作業時間を短縮することができる。また、当該位置決め手段は、基部260の凹部234および遠位部245の凸部246によって構成されており、単純な形状となっており、好ましい。
遠位部245は、ボルト250によって基部260に着脱自在に締結されている。ボルト250による締結は、トルクによって正確に管理することができるため、ホーンを分割したことによる振動に対する影響を、確実に抑制することができる。なお、凹部を遠位部245に配置し、凸部を基部260に配置することによって、位置決め手段を構成することも可能である。
図10は、実施形態2に係る変形例1を説明するための斜視図、図11は、工具モジュールの締結状態を説明するための斜視図である。
ホーン先端部240の基部260と遠位部245との締結手段および位置決め手段は、多様な形態を適用することが可能である。
例えば、図10に示される変形例1においては、ホーン先端部240の基部260は、凹部280、貫通穴284および突出ピン282を有する。凹部280は、略矩形であり、貫通穴284は、凹部280の側壁の3面に連通するように配置されている。また、貫通穴284の内周は、ボルト(ボルト手段)252と螺合自在の螺子溝を有する。突出ピンは、基部260の端面における対角線上に位置している2箇所のコーナー部にそれぞれ配置されている。
遠位部245は、凸部270および挿入孔272を有する。凸部270は、基部260の凹部280と嵌合自在である。挿入孔272は、突出ピン282が挿入自在であり、遠位部245の端面における4箇所のコーナー部にそれぞれ配置されている。
したがって、基部260の突出ピン282を、遠位部245の挿入孔272に挿入しながら、基部260の凹部280に対し、遠位部245の凸部270を嵌合させることによって、基部260に対する遠位部245の位置決めなされる。また、ボルト252を基部260の貫通穴284に螺合させることにより、ボルト252の先端は、基部260の凹部280に嵌合された遠位部245の凸部270に当接する。この結果、図11に示されるように、遠位部245は、ボルト252によって基部260に着脱自在に締結される。
この際、突出ピン282は、位置決めを補助し、また、遠位部245の凸部270は、3箇所で固定されるため、良好な位置決め精度および締結強度を達成することが可能である。突出ピン282の挿入に使用されない挿入孔272には、突出ピンの替わりとなる同種材のダミーを配置し、振動に対する影響を抑制することも好ましい。貫通穴284、突出ピン282および挿入孔272の設置数は、変形例1の構成に限定されない。
図12は、実施形態2に係る変形例2を説明するための斜視図、図13は、工具モジュールの締結状態を説明するための斜視図である。
変形例2は、ホーン先端部における基部と遠位部との締結に、ボルトの代わりにピンを適用している点で、変形例1と概して異なる。
図12に示される変形例2においては、ホーン先端部240の基部260は、凹部280、貫通穴286および突出ピン282を有する。凹部280は、略矩形であり、貫通穴286は、凹部280の側壁の相対する2面に連通するように配置されている。貫通穴284の内周は、滑らかであり、締結ピン254が挿入自在である。
遠位部245は、凸部270および挿入孔272を有する。凸部270は、基部260の凹部280と嵌合自在であり、貫通穴274A,274Bが形成されている。貫通穴274A,274Bは、締結ピン254が挿入自在であり、凸部270の側面に配置され、隣接する辺に位置しており、凸部270の内部において十字状に交差している。
したがって、基部260の突出ピン282を、遠位部245の挿入孔272に挿入しながら、基部260の凹部280に対し、遠位部245の凸部270を嵌合させることによって、基部260に対する遠位部245の位置決めなされる。また、締結ピン254を、基部260の貫通穴286に挿通し、さらに、遠位部245の凸部270の貫通穴274A,274Bの一方に挿通させることにより、図11に示されるように、遠位部245は、基部260に着脱自在に締結される。
この際、突出ピン282は、位置決めを補助し、また、遠位部245の凸部270は、突出ピン282によって、基部260の凹部280と一体的に固定されるため、良好な位置決め精度および締結強度を達成することが可能である。
なお、工具先端である遠位部245は、振動振幅が大きい。そのため、突出ピン282の締結(挿入)方向Kを、ホーン本体130の振動方向と直交する方向に設定することで、振幅が変化して共振位置が変化することを抑制することが好ましい。
以上のように、実施形態2においては、挟持面を有する工具モジュールは、ホーン先端部の遠位部によって構成されており、ホーン先端部の一部であるため、ホーン先端部全体を交換する場合に比較し、工具コストを大幅に低減することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、炭化物層が形成された挟持面を有するホーンを適用したり、油などの有機物を挟持面に供給する機構を設けたりすることで、アルミニウムの凝着自体を抑制することも可能である。
10 電池、
20 組電池、
30 ホーン、
100 超音波接合装置、
110 アンビル、
112 挟持面、
120 ホーン、
130 ホーン本体(駆動部)、
132 ブースタ、
134 凸部、
135,135A,135B 凸部、
136 螺子穴、
140 ホーン先端部(工具モジュール)、
142 挟持面、
143A,143B 面、
150 ボルト(ボルト手段)、
152A,152B ナット(ナット手段)、
160 基部、
162A,162B 貫通穴、
163,163A,163B,164,164A,164B 貫通穴、
190 支柱部、
195 制御部、
220 ホーン、
234 凹部、
235 貫通穴、
240 ホーン先端部、
242 挟持面、
245 遠位部(工具モジュール)、
246 凸部、
247A,247B 貫通穴、
250,252 ボルト(ボルト手段)、
254 締結ピン、
260 基部、
270 凸部、
272 挿入孔、
274A,274B 貫通穴、
280 凹部、
282 突出ピン、
284,286 貫通穴、
K,L,V 方向、
S1,S2 軸、
W1 ワーク(正極タブ)、
W2 ワーク(負極タブ)。

Claims (7)

  1. 重ね合わされた2枚の板状ワークを、アンビルとホーンとによって把持し、超音波振動させることによって接合する超音波接合装置であって、
    前記ホーンは、超音波振動が付加される駆動部と、前記板状ワークの一方と当接する凹凸状の溝が形成された挟持面を有する工具モジュールとに分割され、
    前記駆動部と前記工具モジュールとの境界は、前記ホーンの振動の節に位置し、
    前記工具モジュールは、前記挟持面と直交する方向に延長する軸を中心に、前記挟持面が90度回転し得るように、前記駆動部に着脱自在に締結されている
    ことを特徴とする超音波接合装置。
  2. 前記ホーンは、略T字状であり、超音波振動が付加されるホーン本体と、前記ホーン本体の振動方向と直交する方向に延長しかつ延長方向の端面に前記挟持面が配置されるホーン先端部と、からなり、
    前記ホーン先端部の質量は、前記ホーン本体と前記ホーン先端部との境界が、前記ホーンの振動の節に位置するように調整されており、
    前記工具モジュールおよび前記駆動部は、前記ホーン先端部および前記ホーン本体によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波接合装置。
  3. 前記ホーンは、略T字状であり、超音波振動が付加されるホーン本体と、前記ホーン本体の振動方向と直交する方向に延長しかつ延長方向の端面に前記挟持面が配置されるホーン先端部と、からなり、
    前記ホーン先端部は、前記ホーン本体に固定される基部と、前記挟持面が配置される遠位部とに分割され、
    前記ホーン先端部の質量は、前記基部と前記遠位部との境界が、前記ホーンの振動の節に位置するように調整されており、
    前記工具モジュールは、前記ホーン先端部の前記遠位部によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波接合装置。
  4. 前記挟持面は、前記ホーン先端部の延長方向の両端面に配置されており、
    前記ホーン先端部は、前記ホーン本体の振動方向に延長する軸を中心に180度回転し得るように、前記ホーン本体に着脱自在に締結されている
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の超音波接合装置。
  5. 前記駆動部に対して前記工具モジュールを位置決めするための位置決め手段を有し、前記位置決め手段は、前記駆動部および前記工具モジュールの境界面に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の超音波接合装置。
  6. 前記位置決め手段は、
    前記駆動部および前記工具モジュールの一方の境界面に配置される凸部と、
    前記凸部と嵌合自在であり、前記駆動部および前記工具モジュールの一方の境界面に配置される凹部あるいは貫通穴と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の超音波接合装置。
  7. 前記工具モジュールは、ボルト手段あるいはナット手段によって、前記駆動部に着脱自在に締結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の超音波接合装置。
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