JP2010274269A - フランジを有する形鋼圧延用ガイド - Google Patents

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Abstract

【課題】フランジを有する形鋼のフランジ部先端の外側アール形成において、低コスト化と省スペース化とを可能にする。
【解決手段】フランジを有する形鋼圧延用ガイドEは、フランジを有する形鋼の最終圧延加工を行なう仕上げユニバーサル圧延機Dの出口に設けられるものであって、上ローラー11と下ローラー11とを有する上下一対のローラーを、仕上げユニバーサル圧延機の水平ロールD1の両端面に沿って設ける。上記上ローラー11と下ローラー11との内側面には、それぞれ所定の隅アールを有する角落し用の段付き部11aが設けられており、上下一対のローラーは、この角落し用の段付き部によって、フランジを有する形鋼9のフランジ部先端の外側アール部92aを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フランジを有する形鋼の圧延加工に関し、特にフランジ部先端の外側アール部を形成するフランジを有する形鋼の圧延用ガイドに関する。
建築用部材等として広く使用されているH形鋼などのフランジを有する形鋼は、防錆のために塗装される場合も多い。しかるにフランジ部先端の角部が鋭角であると、塗料が付着し難く、剥げ落ち易い。そこでH形鋼の圧延加工において、フランジ部先端の角部に、アールを形成する手段が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
すなわち特許文献1に記載の発明は、粗造形圧延機によって圧延素材を略H形状に粗形成して、次いで粗ユニバーサル圧延機によってフランジ厚さとウエブ厚さとを減じると共に、エッジャ圧延機によってフランジ部の幅を調整し、最後に仕上げユニバーサル圧延機によってウエブに対するフランジ部の直角度を調整するものであって、フランジ部先端の角部のアールについては、エッジャ圧延機によって内側アールを形成し、外側アールについては、仕上げユニバーサル圧延機の前工程において、孔型幅が可変の圧延機によって形成している。
特許4016818号公報
上記特許文献1に記載の発明は、フランジ部先端の内側と外側とのアールを、別々の圧延機で形成し、外側アールを形成する圧延機には、孔型幅が可変のロールを採用して、フランジ厚さ等が相違しても対応できるという利点を有している。しかるに特許文献1に記載の発明には、さらに改良すべき点があることが判明した。
すなわち上記特許文献1に記載の発明では、上述したように、フランジ部先端の外側アールを形成するために、孔型幅が可変の圧延機を新たに設置している。しかるに圧延工程において、新たな圧延機を設置することは、この新たな圧延機の製造、据え付け及び整備等に多大な費用が発生すると共に、圧延ラインの全長を増加させ、その分圧延工場の拡張等が必要となる。
そこで本発明の目的は、製造設備等のコストと設置スペースとの削減が可能な、フランジ部先端の外側アールを形成するためのフランジを有する形鋼圧延用ガイドを提供することにある。
本発明によるフランジを有する形鋼圧延用ガイドの特徴は、フランジ部先端の外側アールの形成を、仕上げユニバーサル圧延機の出口に設けた上下一対のローラーによって行なうことにある。すなわちこの発明によるフランジを有する形鋼圧延用ガイドは、上ローラーと下ローラーとを有する上下一対のローラーを備え、この上下一対のローラーの内側面には、それぞれ所定の隅アールを有する角落し用の段付き部が設けられている。上記上下一対のローラーは、それぞれフランジを有する形鋼の最終圧延加工を行なう仕上げユニバーサル圧延機の出口であって、この仕上げユニバーサル圧延機の上下一対の水平ロールの両端面に沿うように、それぞれ設けられている。上記上下一対のローラーは、上記角落し用の段付き部によって、上記フランジを有する形鋼のフランジ部先端の外側アール部を形成する。
上記上ローラーの回転軸と下ローラーの回転軸との間隔は、変更可能であることが望ましい。
上記上ローラーと下ローラーとは、ばねによってそれぞれ上下方向に支持されていることが、より望ましい。上記上下一対のローラーは、上記仕上げユニバーサル圧延機の堅ロールチョックに支持されていることが、さらに望ましい。
ここで「角落し用の段付き部」とは、上ローラー及び下ローラーの内側面に、それぞれこの上ローラー等の外周より直径の小さい円柱形の突起部を同心状に設けたときの、この上ローラー等の外周と円柱形の突起部の外周との段差部を意味する。また「隅アール」とは、円柱形の突起部の外周面と、上ローラー等の内側面とが交差する隅のアールを意味する。なお「上下一対のローラー」は、左右に2組備え、H形鋼の左右のフランジ部の両先端の外側アールを形成する場合に限らず、左右のいずれかに1組だけ備え、フランジを有する形鋼の左右のいずれかのフランジ部の両先端の外側アールだけを形成する場合や、片側のみにフランジを有する形鋼のフランジ部の先端の外側アールを形成する場合も含む。
フランジ部先端の外側アールの形成を、仕上げユニバーサル圧延機の出口に設けた上下一対のローラーによって行なうことによって、外側アールの形成用に新たな圧延機を設置する場合に較べて、圧延装置のコストと設置スペースとの削減が可能になる。上下一対のローラーの軸間距離を変更可能とすることによって、フランジ部の幅が相違する場合にも、上下ローラー等を取り替えることなく対応可能となる。
上ローラーと下ローラーとを、ばねによって上下方向に支持することによって、形鋼のフランジ部先端の位置が、多少上下にずれた状態で上ローラーと下ローラーとに送り込まれたときにも、このばねの弾性変形によって、上下一対のローラーに生じる衝撃力を抑制し、上下一対のローラー自体や、これらを回転支持する軸受けの損傷を防止することができる。上下一対のローラーを仕上げユニバーサル圧延機の堅ロールチョックに支持させることによって、形鋼のフランジ厚さが変化しても、常にフランジ部の外側面との相対位置が一定に保たれるので、ローラー軸方向の位置調整機構を設ける必要がない。
H形鋼の圧延加工の工程図である。 H形鋼の拡大断面図である。 ローラーの拡大正面図である。 フランジを有する形鋼圧延用ガイドの上面図である。 フランジを有する形鋼圧延用ガイドの側面図である。 フランジを有する形鋼圧延用ガイドの一部拡大断面図である。 フランジを有する形鋼圧延用ガイドの一部拡大側面図である。
最初に図1を参照しつつ、フランジを有する形鋼の代表例であるH形鋼の圧延加工の各工程について概説する。なお図1は、H形鋼の圧延方法として、一般的に使用されているユニバーサル圧延法を示している。すなわち加熱炉等によって加熱された矩形断面等の圧延素材は、上下一対の水平ロールA1を備える粗圧延機Aにより、略Hの字形状の断面を有する粗形材A9に圧延される(A)。なお上下一対の水平ロールA1には、複数の孔型が設けてあり、これらの複数の孔型に順次導入されて、矩形断面等の圧延素材から粗形材A9に圧延される。
次いで粗形材A9は、中間ユニバーサル圧延機Bにおいて、所定のウエブ厚さ及びウエブ幅と、フランジ厚さとを有するH形鋼B9に圧延される(B)。なお中間ユニバーサル圧延機Bは、上下一対の水平ロールB1によって所定のウエブ厚さに形成し、この上下一対の水平ロールの両端面と、左右一対の竪ロールB2によって、所定のウエブ幅と、フランジ厚さとに形成する。
引き続きこのH形鋼B9は、エッジャ圧延機Cにおいて、所定のフランジ幅と、フランジ部先端の内側アールとを有するH形鋼C9に圧延される(C)。すなわちエッジャ圧延機Cは、上下一対の水平ロールC1を備え、この上下一対の水平ロールの両端部は、形成すべきフランジ幅に相当する直径を有する孔型C12が設けてあり、この孔型の隅部C11は、形成すべきフランジ部先端の内側アールに相当するアールに形成されている。
なお中間ユニバーサル圧延機Bと、エッジャ圧延機Cとは、両方で中間ユニバーサル圧延機群を形成しており、この中間ユニバーサル圧延機群において複数回反復圧延して、H形鋼C9を形成する。また中間ユニバーサル圧延機群は、1群に限らず2群以上の複数群から構成してもよい。
次に仕上げユニバーサル圧延機Dによって、H形鋼の最終圧延加工を行なう(D)。すなわちユニバーサル圧延機Dは、上下一対の水平ロールD1と、左右一対の竪ロールD2とを有し、この上下一対の水平ロールの両端面と、この左右一対の竪ロールとによって、フランジ部を挟持するように圧延して、フランジ部がウエブ部に対して直角となるようにH形鋼D9を形成する。
以上の圧延加工(A)〜(D)によって、所定のフランジ厚さ及びフランジ幅と、所定のウエブ厚さ及びウエブ幅と、所定のフランジ部先端の内側アールとに形成されたH形鋼D9は、仕上げユニバーサル圧延機Dの出口に設けたH形鋼用ガイドEが有する上下一対のローラー11によって、フランジ部92先端に外側アール部92aを有するH形鋼9に形成される(E)。
ここで図2に、図1(E)を拡大したものを示す。H形鋼9は、図2において水平部分であるウエブ部91と、このウエブ部の両端に直交して上下に延びるフランジ部92とから構成される。両フランジ部92の外側面の間の寸法をウエブ幅Wと称し、ウエブ部91の厚さをウエブ厚さT2と称する。またフランジ部92の上下先端の間の寸法をフランジ幅Hと称し、このフランジ部の厚さをフランジ厚さT1と称する。図2において、左右の上下一対のローラー11の内側面の間の間隔は、ウエブ幅Wに設定してある。
図3に、上ローラー11を拡大した形状を示す。上ローラー11の内側面には、角落し用の段付き部11aが設けてある。角落し用の段付き部11aは、上ローラー11の内側面11bと、この内側面に同心状に設けた、この上ローラー等の外周11cより直径の小さい円柱形の突起部11dの外周面11eとで形成されており、この上ローラーの内側面と、円柱形の突起部の外周面が交差する隅部は、隅アール11rに形成してある。上下一対のローラー11の突起部11dの外周面11eの間隔は、フランジ幅Hに設定してある。
さて次に、図4〜図7を参照しつつ、フランジ部92の先端に、所定の外側アール部92aを形成するフランジを有する形鋼圧延ガイドEの構成を説明する。図4は、上方から見たユニバーサル圧延機D及びフランジを有する形鋼圧延用ガイドEについて、H形鋼D9の中心を通る対称面を境にして、圧延方向に向かって右半分を示している。また図5は、図4において下方向から見た場合、すなわちH形鋼D9の中心を通る対称面を境にして、圧延方向に向かって右半分を、この対称面側から見たときの、ユニバーサル圧延機D及びフランジを有する形鋼圧延用ガイドEを示している。なおユニバーサル圧延機Dの上下水平ロールD1,右側の竪ロールD2,右側の堅ロールチョックD3,及びH形鋼D9等は、それぞれ2点鎖線で示してある。また参考としてH形鋼D9の断面の右半分も示してある。
図4及び図5に示すように、フランジを有する形鋼圧延用ガイドEは、ユニバーサル圧延機Dの出口、すなわち竪ロールD2の出口近傍であって、水平ロールD1の側面に沿うように設けた、上ローラー11と下ローラー11とからなる上下一対のローラーを備えている。上下一対のローラーは、ユニバーサル圧延機Dから搬出されるH形鋼D9の両フランジ部先端を、上下方向に挟むように設けてある。上ローラー11と下ローラー11とは、それぞれガイドプレート2の後端側に設けたローラー支持部1に、回転自在に支持されている。ガイドプレート2は、厚手の鋼板からなり、水平ロールD1の側面の近傍に沿うように、ユニバーサル圧延機Dの構成部品、具体的には竪ロールD2を支持する竪ロールチョックD3にボルトで固定されている。あるいは、堅ロールチョックの蓋がガイドプレート2を兼用するようにしてもよい。
ガイドプレート2の略中央部には、長方形の開口孔21が設けてあり、このガイドプレートが、竪ロールD2と干渉しないようにしている。またガイドプレート2には、開口孔21を挟んで後側と前側とに、圧延方向とは逆方向に向かって末広がりに開口する、前側上下ガイド4と後側上下ガイド3とが設けてある。なお前側上下ガイド4と後側上下ガイド3には、上下方向に長い長孔が設けてあり、この長孔を介して、ガイドプレート2に設けた雌ねじにボルトで固定されている。したがって前側上下ガイド4と後側上下ガイド3は、上方向に固定位置を変えることができる。このように、本発明に係る仕上げユニバーサル圧延機の出口に設けられる上下一対のローラーは、ユニバーサル圧延機Dのハウジング内にコンパクトに構成される。
次に図6及び図7を参照しつつ、上下一対をなす上ローラー11及び下ローラー11を回転支持するローラー支持部1の構造について詳述する。さて上ローラー11及び下ローラー11は、それぞれガイドプレート2の水平ロールD1に対向する側に、2列のローラベアリング12を介して、支持軸13に回転自在に支持されている。支持軸13は、ローラーホルダ15に設けた開口孔15dに、密接嵌合して挿着してある。
ローラーホルダ15の形状は、図7の正面から見ると、それぞれ矩形形状であって、図6に示すように上方から見ると、横幅が広い手前側部分15aと横幅が狭い後側部分15bとを積み重ねたようなブロック形状を有している。ローラーホルダ15の矩形形状の手前側部分15aは、ガイドプレート2に設けた矩形形状の凹部23に、上下方向に移動自在に挿着してある。またローラーホルダ15の矩形形状の後側部分15bは、ガイドプレート2に設けた矩形形状の貫通孔24に、上下方向に摺動自在に挿着してある。
ローラーホルダ15の後側部分15bの後端面には、略矩形形状のエンドプレート17がボルトで固定してある。したがって図6に示すように、エンドプレート17と、ローラーホルダ15の矩形形状の手前側部分15aとによって、ガイドプレート2を挟み込むことになり、これによりローラーホルダ15が、上下方向には摺動可能であるが、上ローラー11等の軸方向には移動しない構成になっている。
上ローラー11等を回転支持する支持軸13は、この上ローラー11等側の端部にフランジ部が設けてあって、このフランジ部がローラベアリング12のインナーレースと当接して、上ローラー11等が支持軸13から抜け落ちないようにしている。また支持軸13の他端部は、ローラーホルダ15及びエンドプレート17に設けた開口孔をそれぞれ貫通して、このエンドプレートの開口孔から突出しており、この突出した部分に雄ねじ部が形成してある。したがってこの雄ねじ部を2個のロックナット18で締め上げることによって、支持軸13が、ローラーホルダ15から抜け落ちないようにしている。
さて図7に示すようにローラーホルダ15の下辺は、傾斜面15cに形成してある。またローラーホルダ15の下側には、テーパスライダ16が設けてあり、このテーパスライダの上辺は、上記ローラーホルダの傾斜面15cと当接する傾斜面16cに形成してある。テーパスライダ16は、ガイドプレート2に設けた矩形形状の凹部23の下部分に、圧延方向に摺動自在に挿着してある。なおテーパスライダ16は、ガイドプレート2の、図7において手前側面に設けた図示しないカバープレートによって、矩形形状の凹部23から手前側に抜け落ちないように拘束されている。
図7においてガイドプレート2の左端面には、矩形形状の凹部23の下部分に連通する雌ねじ穴22が貫通しており、この雌ねじ穴には、調整ねじ5が挿着螺合している。調整ねじ5の先端は、テーパスライダ16の左側面に当接しており、この調整ねじを回転して進めると、テーパスライダ16は、右方向に移動し、このテーパスライダの上辺の傾斜面16cが、ローラーホルダ15の下辺の傾斜面15cを摺動しつつ押し上げ、このローラーホルダを上方に移動させる。したがって調整ねじ5を回転することによって、上ローラー11等の上下位置を変更することが可能となり、上ローラー11と下ローラー11との上下間隔も変更することができる。なお、図7では調整ねじ5を使用して上ローラー11等の上下位置を変更しているが、適当なアクチュエーター(例えばサーボシリンダー等)を設置することにより遠隔操作が可能となり、仕上げユニバーサル圧延機内へ立ち入ることなく上ローラー11と下ローラー11との上下間隔を調整することができる。
テーパスライダ16の下面には、円筒状の開口孔が設けてあり、この開口孔に皿ばね6が挿着してある。皿ばね6は、ガイドプレート2に設けた凹部23の底面に当接し、テーパスライダ16の底面を、この凹部の底面から2mm程度浮かすようにして、このガイドプレートを上下方向に支持している。
ローラーホルダ15の矩形形状の後側部分15bには、その上面に円筒状の開口孔が設けてあり、この開口孔にコイルばね7が挿着してある。コイルばね7は、ガイドプレート2に設けた貫通孔24の上面に当接して、ローラーホルダ15を、図6において下方向に付勢している。したがってローラーホルダ15の傾斜面15cと、テーパスライダ16の傾斜面16cとは、常に押圧されて密着した状態に維持され、圧延時にローラーホルダ15が不用意に上下方向に振動することを防止している。
次に以下図2〜図7を参照しつつ、フランジ部92の先端に、所定の外側アール部92aを形成するフランジを有する形鋼圧延用ガイドEの作用を説明する。図4及び図5に示すように、H形鋼C9は、まずガイドプレート2の前側に設けた、圧延方向とは逆方向に向かって末広がりに開口する前側上下ガイド4によって、仕上げユニバーサルDの一対の水平ロールD1の中心に、ウエブ部の中心が一致するように導入される。
仕上げユニバーサルDを出たH形鋼D9は、ガイドプレート2の後側に設けられた、圧延方向とは逆方向に向かって末広がりに開口する後側上下ガイド3によって、上下一対の上ローラー11と下ローラー11との間に、H形鋼のフランジ部先端が正しく挿入されるように誘導される。H形鋼D9は、一対の上ローラー11と下ローラー11に設けた、所定の隅アール11rを有する角落とし用の段付き部11aによって、フランジ部先端の外側に、外側アール部92aが形成される。
ここでフランジ厚さT1が変わるなどによりH形鋼のウエブ幅Wが変化しても、上下一対の上ローラー11と下ローラー11とは、堅ロールチョックD3と一体となったガイドプレート2に設置してあるため、H形鋼のフランジ部の外側面と上ローラー11等との相対位置は変化せず、したがって上ローラー11と下ローラー11の軸方向位置を調整することなく、外側アール部92aを形成することができる。またウエブ厚さT2が変わるなどによりH形鋼のフランジ幅Hが変わる場合には、ガイドプレート2の後端部に埋設された調整ねじ5を回転することによって、上ローラー11等の上下位置を変更して、上ローラー11と下ローラー11との上下間隔を変更する。なお前側上下ガイド4及び後側上下ガイド3も、長孔を介してガイドプレート2にボルトで固定されているため、末広がりの通路の上下幅を変更することができる。
また一対の上ローラー11と下ローラー11は、それぞれテーパスライダ16を介して、皿ばね6によって、ガイドプレート2に対して支持されているため、H形鋼のフランジ部先端の位置が多少変動しても、この皿ばね6が衝撃力を吸収して、一対の上ローラー等やローラベアリング12等の損傷を回避することができる。なお、以上の説明は、フランジを有する形鋼としてH形鋼を例に説明したが、本発明のフランジを有する形鋼圧延用ガイドはこれに限定されるものではなく、I形鋼、T形鋼、溝形鋼など、フランジを有する形鋼のユニバーサル圧延において、フランジ部先端の外側アールの形成に広く適用することができる。
本発明によるフランジを有する形鋼圧延用ガイドは、フランジ部先端の外側アールの形成において、圧延設備等のコストと設置スペースとの削減ができるため、フランジを有する形鋼圧延用ガイドの製造に関する産業に広く利用可能である。
1 ローラー支持部
11 ローラー、上ローラー、下ローラー
11a 角落し用段付き部
11r 隅アール
15 ローラーホルダ
16 テーパスライダ
2 ガイドプレート
3 後側上下ガイド
4 前側上下ガイド
5 調整ねじ
6 皿ばね(ばね)
9 H形鋼
91 ウエブ部
92 フランジ部
92a フランジ部先端の外側アール部
D 仕上げユニバーサル圧延機
D1 水平ロール
D2 竪ロール
D3 堅ロールチョック
E フランジを有する形鋼圧延用ガイド

Claims (4)

  1. 上ローラーと下ローラーとからなる上下一対のローラーを備え、
    上記上下一対のローラーの内側面には、それぞれ所定の隅アールを有する角落し用の段付き部が設けられ、
    上記上下一対のローラーは、フランジを有する形鋼の最終圧延加工を行なう仕上げユニバーサル圧延機の出口であって、この仕上げユニバーサル圧延機の上下一対の水平ロールの両端部に沿うようにそれぞれ設けられ、
    上記上下一対のローラーは、上記角落し用の段付き部によって、上記フランジを有する形鋼のフランジ部先端の外側アール部を形成する
    ことを特徴とするフランジを有する形鋼圧延用ガイド。
  2. 請求項1において、上記上ローラーの回転軸と下ローラーの回転軸との間隔は、変更可能である
    ことを特徴とするフランジを有する形鋼圧延用ガイド。
  3. 請求項1または2のいずれかにおいて、上記上ローラーと下ローラーとは、ばねによってそれぞれ上下方向に支持されている
    ことを特徴とするフランジを有する形鋼圧延用ガイド。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの1において、上記上下一対のローラーは、上記仕上げユニバーサル圧延機の堅ロールチョックに支持されている
    ことを特徴とするフランジを有する形鋼圧延用ガイド。
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