JP2010273970A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、歯車の個数を少なくして構造を簡素化し、第1及び第2のドアが確実に閉まるようにした食器洗浄機を提供する。
【解決手段】第1の歯車45は、インボリュート歯形からなる第1の基準歯部70と、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で第2の歯車46に噛み合う第1の特殊歯部71と、第1の特殊歯部71に隣接して、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する第2の特殊歯部72と、を有する。第2の歯車46は、インボリュート歯形からなる第2の基準歯部80と、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で第1の特殊歯部71と第2の特殊歯部72との間の谷部73に入り込む第3の特殊歯部81と、第3の特殊歯部81に隣接して、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で下方に位置する第4の特殊歯部82と、を有する。第1〜第4の特殊歯部の外形は、同一形状をなす第1及び第2の基準歯部の外形より小さく形成されている。
【選択図】図12

Description

本発明は、連動して開閉する回転式のドアを左右に備えた食器洗浄機に関するものである。
従来、このような分野の技術として、実開平5−9454号公報がある。この公報に記載された食器洗浄機は、歯車列からなる回転伝達手段によって左右の開閉扉の同時開閉が達成されている。この回転伝達手段では、同心をなす一方の回転軸が一方の開閉扉に固定され、他方の回転軸が他方の開閉扉に固定され、それぞれの回転軸には主歯車が取付けられている。これら主歯車の下方には、互いに噛み合う2個の伝達歯車が前後に配置され、一方の伝達歯車に対して一方の主歯車が噛み合い、他方の伝達歯車に対して他方の歯車が噛み合っている。従って、開閉扉を開けるために、一方の開閉扉を上方に持ち上げると、主歯車が時計回りに回転され、これに噛み合う伝達歯車が反時時計回りに回転される。そして、この伝達歯車に噛み合う他方の伝達歯車が時計回りに回転し、この他方の伝達歯車に噛み合う主歯車が反時計回りに回転して、他方の回転扉を反時計回りに回動させる。このような構成の回転伝達手段により、左右の開閉扉の連動を達成させている。
実開平5−9454号公報 特開平7−275176号公報 実開平8−299246号公報
しかしながら、前述した従来の食器洗浄機に採用されている回転伝達手段は、複雑な歯車機構から構成されており、これにより歯車の部品点数が多くなって組立て作業性が悪くなる。しかも、ドアのガタツキを無くして、ドアをスムーズに連動開閉させるためには、構造が複雑な歯車同士の噛み合わせを考慮すると、回転伝達手段を高精度に組み立てる必要があるので、コストアップを招来すると同時に、耐久性が悪くなる虞がある。回転伝達手段の歯車に高い組立て精度や高い製造精度が無いと、左右のドアが確実に連動し難くなり、一方のドアが閉まっているのに、他方のドアが完全に閉まらずに、ドアの隙間から洗浄水が漏れ出す事態も起こり得る。
本発明は、歯車の個数を少なくして構造を簡素化し、第1及び第2のドアが確実に閉まるようにした食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明は、洗浄室を形成するハウジングには、対向して配置された第1及び第2の開口部を開閉する回動可能な第1及び第2のドアが取り付けられ、第1のドアと第2のドアとを連動して開閉させるための連動機構を有する食器洗浄機において、
連動機構は、
第1のドアの側部に固定された第1の回転軸と、
第2のドアの側部に固定された第2の回転軸と、
第1の回転軸に固定された第1の歯車と、
第2の回転軸に固定されると共に、第1の歯車に噛合する第2の歯車と、を備え、
第1及び第2のドアを閉鎖した状態における第1の歯車と第2の歯車とのバックラッシュは、第1のドアと第2のドアとが連動して動作する状態における第1の歯車と第2の歯車とのバックラッシュより大きくしたことを特徴とする。
この食器洗浄機は、連動機構として2枚の歯車を利用しているだけなので、構造が極めて簡単であり、部品点数が少なく、組立て作業性が良好で、製造コストの低減を可能にしている。しかも、第1及び第2のドアを閉鎖した状態における第1の歯車と第2の歯車とのバックラッシュは、第1のドアと第2のドアとが連動して動作する状態における第1の歯車と第2の歯車とのバックラッシュより大きくしたことにより、第1及び第2のドアの閉鎖時の遊びを大きくしているので、ドアの組立て誤差や歯車の製造誤差が大きくなっても、第1のドアが閉まっているのに、第2のドアが完全に降りずに、第2のドアの隙間から洗浄水が漏れ出すような事態が起こり難い。なお、この逆の場合も起こり得る。これは、ドアの閉鎖時に歯車同士に多少のガタツキがあっても、ドアの自重によって各ドアを確実に降ろすことができ、第1及び第2のドアを確実に閉めることができる。さらに、洗浄工程や濯ぎ工程後の高温下で歯車が膨脹している場合でも、ドアをスムーズに開けることができる。
また、第1の歯車は、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で第2の歯車に噛み合う第1の特殊歯部と、第1の特殊歯部に隣接して、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する第2の特殊歯部と、インボリュート歯形からなると共に、第1及び第2の特殊歯部を挟み込むように配列された複数の第1の基準歯部と、を有し、
第2の歯車は、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で第1の特殊歯部と第2の特殊歯部との間の谷部に入り込む第3の特殊歯部と、第3の特殊歯部に隣接して、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で下方に位置する第4の特殊歯部と、インボリュート歯形からなると共に、第3及び第4の特殊歯部を挟み込むように配列された複数の第2の基準歯部と、を有し、
第1の基準歯部と第2の基準歯部とは同一形状をなし、第1〜第4の特殊歯部の外形は、第1及び第2の基準歯部の外形より小さく形成されていると好適である。
全ての歯部を特殊な歯形にしていないこのような構成は、歯車の各歯部の削れを防止しながら、ドアをスムーズに且つ確実に回動させることができ、しかも、第1及び第2のドアを確実に閉めることができる。
また、第1の特殊歯部は、第1の基準歯部に対し、幅方向において小さく形成されていると好適である。
このような第1の特殊歯部の幅の調整は、遊びの幅の調整を可能にしている。
また、第2の特殊歯部は、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する第1の基準歯部に対向する湾曲面から頂面にかけて、第1の基準歯部の歯形を小さくするようなR面取りがなされ、
第3及び第4の特殊歯部の歯丈は、第2の基準歯部の歯丈より小さく形成され、
第3の特殊歯部は、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する第2の基準歯部に対向する湾曲面から頂面にかけて、第2の基準歯部の歯形を小さくするようなR面取りがなされ、
第4の特殊歯部は、第1及び第2のドアを閉鎖した状態で下方に位置する第2の基準歯部に対向する湾曲面から頂面にかけて、第2の基準歯部の歯形を小さくするようなR面取りがなされていると好適である。
第2〜第4の特殊歯部のR面取りは、歯車同士が最初に接触する部分(最も負荷がかかる部分)の削れを防止することができる。
本発明によれば、歯車の個数を少なくして構造を簡素化し、第1及び第2のドアを確実に閉めることができる。
本発明に係る食器洗浄機の一実施形態を示す部分断面図である。 図1の食器洗浄機を示す部分断面図である。 図1の食器洗浄機を示す側面図である。 図1の食器洗浄機を示す斜視図である。 図1のドアを示す斜視図である。 食器洗浄機の連動機構を示す正面図である。 従来に係る食器洗浄機のドアを開放した状態を示す正面図である。 第1の歯車と第2の歯車との噛合状態を示す正面図である。 本発明に係る食器洗浄機のドアを開放した状態を示す正面図である。 第1の歯車を示す平面図である。 第2の歯車を示す平面図である。 第1の歯車が駆動歯車として機能し、第2の歯車が従動歯車として機能している噛合状態を示す平面図である。 第2の歯車が駆動歯車として機能し、第1の歯車が従動歯車として機能している噛合状態を示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る食器洗浄機の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、食器洗浄機1は、ステンレス製の筐体からなる洗浄機本体2と、この洗浄機本体2内に形成された洗浄室Sの開閉を行うステンレス製のドア5,6と、を備えている。この食器洗浄機1は、いわゆる同時ドアオープンタイプと呼ばれるものであり、左右のドア5,6を連動させて同時に開閉させることができる。この食器洗浄機1では、トレイに配列した食器類を、左右のドア5,6が開放された状態で洗浄室Sに搬入及び搬出することができる。
洗浄機本体2は、下側に位置して機械室を包囲する第1のハウジング3と、上側に位置して洗浄室Sを形成する第2のハウジング4と、から構成されている。この機械室には、洗浄用ポンプ、濯ぎ用ポンプ、濯ぎ用貯湯タンクなど(いずれも図示せず)が収容されている。機械室部3は、4本の脚3aによって支持されている。第1のハウジング3の上部には、洗浄室Sの一部を形成する槽部7が設けられ、槽部7の下部には、洗浄水を貯めるための洗浄タンク8が設けられている。
槽部7の内部には、放射状に延びる3本のアームを有する下側洗浄ノズル9と、一直線状に延びる2本のアームを有する下側濯ぎノズル10とが同一軸線上において回転自在に配置されている。下側洗浄ノズル9及び下側濯ぎノズル10は、二重構造の配管11を介して洗浄タンク8や濯ぎ用貯湯タンク(図示せず)に接続されている。
また、洗浄室Sの上部には、放射状に延びる3本のアームを有する上側洗浄ノズル12と、一直線状に延びる2本のアームを有する上側濯ぎノズル13とが同一軸線上において回転自在に配置されている。上側洗浄ノズル12及び上側濯ぎノズル13は、二重構造の配管14を介して洗浄タンク8や濯ぎ用貯湯タンクに接続されている。このような上下2段のノズル構成によって、洗浄室S内の食器類に対する高い洗浄効率及びすすぎ効率が得られる。
略門形状の第2のハウジング4は、一対のサイドパネル15,16と、サイドパネル15,16の上端を連結する天板17と、からなる。第2のハウジング4の左右には、矩形状の開口部18,19が形成されており、略フード状のドア5,6によって、これらの開口部18,19が開閉される。
図1〜図5に示すように、ドア5は、開口部18から出し入れ自在に回転するいわゆるラウンドドアである。ドア5は、取っ手20が設けられた主面21と一対の側面22,23とによって略フード状に形成されている。
一方の側面22の裏側には、主面21と反対側に突出する板状の第1の連結部24が固定されている。この第1の連結部24には、ドア5を回転可能にする第1の回転軸25の一端がネジを介して固定され、この第1の回転軸25の他端側は、サイドパネル15を貫通して歯車45に固定されている。
また、他方の側面23の裏側には、主面21と反対側に突出する板状の第3の連結部28が固定されている。この第3の連結部28には、ドア5を回転可能にする第3の回転軸(図示せず)の一端を回転自在に支持するための軸孔が形成されている。第3の回転軸の他端は、サイドパネル16に固定されている。
また、側面22には、ドア5とサイドパネル15との隙間から洗浄水が漏れ出ることを防止するための断面L字形状の突起部26が固定されている。この突起部26は、ステンレス製の部材であり、溶接によってドア5に固定されている。長手方向で略くの字状に形成されている突起部26は、ドア閉鎖時に上下方向に沿って延在する上側突起部26aと、この上側突起部26aの下端からドア5の奥側に向かって斜め下方に延在する下側突起部26bと、からなる。この下側突起部26bは、ドア開放時にその下端が第2のハウジング4内に入り込むように配置されている。洗浄時に突起部26に付着した洗浄水は、下側突起部26bに沿って流下した後、開口18から離れた位置でその下端から槽部7へと落下する。
また、ドア5の側面22の略中央には、ドア開放時にドア6の端部と当接することでドアの開き過ぎを防止するための樹脂製のストッパ27が設けられている。なお、側面23にも同様の突起部及びストッパ(図示せず)が設けられている。
ドア6は、ドア5と同様の構成を有するラウンドドアである。ドア6は、取っ手30が設けられた主面31と一対の側面32,33とによって略フード状に形成されている。一方の側面32の裏側には、主面31と反対側に突出する板状の第2の連結部34が固定されている。この第2の連結部34には、ドア6を回転可能にする第2の回転軸35の一端がネジを介して固定され、この第2の回転軸35の他端側は、サイドパネル15を貫通して歯車46に固定されている。
また、他方の側面33の裏側には、主面31と反対側に突出する板状の第4の連結部38が設けられている。この第4の連結部38には、ドア5を回転可能にする第4の回転軸(図示せず)の一端を回転自在に支持するための軸孔が形成されている。第4の回転軸の他端は、サイドパネル16に固定されている。また、ドア6の側面32,33には、突起部26と同様の構成を有する突起部(図示せず)が設けられている。
サイドパネル15の表面上には、ドア5,6を連動して同時に開閉するための連動機構40が配置されている。連動機構40は、第1の回転軸25の端部に固定されるL字状の第1の回動アーム41と、第1の回動アーム41の端部に固定された第1の歯車45と、第2の回転軸35の端部に固定されるL字状の第2の回動アーム42と、第2の回動アーム42の端部に固定されて、第1の歯車45に噛合する第2の歯車46と、を備えている。
第1の回動アーム41とサイドパネル15の上端とは、ドア5を開放する方向に付勢するための引張りスプリング43で連結されている。第1の回動アーム41の端部及びサイドパネル15の上端には、3個横並びでフック孔41a,15aが形成され、引張りスプリング43の両端のフックを掛け変えることにより、引張りスプリング43の弾性力を適宜変更することができ、これによってドア5,6の開閉力を適宜変更することができる。
同様に、第2の回動アーム42とサイドパネル15の上端とは、ドア6を開放する方向に付勢するための引張りスプリング44で連結されている。第2の回動アーム42の端部及びサイドパネル15の上端には、3個横並びでフック孔42a,15bが形成され、引張りスプリング44の両端のフックを掛け変えることにより、引張りスプリング44の弾性力を適宜変更することができ、これによってドア5,6の開閉力を適宜変更することができる。
また、第1の回転軸25に固定された第1の歯車45と第2の回転軸35に固定された第2の歯車46とが噛み合うことで、ドア5とドア6とが連動して、ドア5,6の同時開閉が行われる。さらに、サイドパネル15には、ドア5,6の開閉を検出するドア開閉検出部48が設けられている。ドア開閉検出部48は、第2の回動アーム42の下端に取り付けられた可動側のマグネット48Aと、サイドパネル15の表面に取り付けられた固定側の検知器48Bとから構成されている。このドア開閉検出部48では、マグネット48Aが検知器48Bから離れることで、ドア5,6の開放状態が検知される。
なお、第2のハウジング4のサイドパネル15上には、連動機構40及びドア開閉検出部48を覆うようにアウターパネル(図示せず)が取り付けられる。また、第2のハウジング4の内側には、略門形状のインナーパネル49が第2のハウジング4に沿って設けられ、インナーパネル49と第2のハウジング4との間にドア5,6が配置されている。
このような連動機構40では、2枚の歯車45,46を利用しているだけなので、構造が極めて簡単であり、部品点数が少なく、組立て作業性が良好で、製造コストの低減を可能にしている。
さらに、第1及び第2のドア5,6を開放した際に、ハウジング4内で第1のドア5を第2のドア6の内側に入り込ませるように重ならせるために、図6に示すように、食器洗浄機1の中心線に対して、第1及び第2の回転軸25,35の位置を、内側に入り込む第1のドア5側にずらし、第1のドア5の連結部24を短くし、第2のドア6の連結部34を長くしている。これによって、取っ手20,30において、第1の回転軸25を中心とした第1のドア5の回転半径R1は、第2の回転軸35を中心とした第2のドア6の回転半径R2より小さくなり、ドア5とドア6を重ねることができる。
さらに、ハウジング4内で内側に位置する第1のドア5の回転半径R1は、外側に位置する第2のドア6の回転半径R2よりも小さくなっているので、第1の歯車45と第2の歯車46とを同じピッチ円直径にすると、図7に示すように、第1のドア5が第2のドア6より回転半径が小さくなっていることに起因して、第1のドア5の開口の高さK1が第2のドア6の開口の高さK2より低くなり、第1のドア5側からトレイを洗浄室S内に搬入又は搬出し難くなる虞がある。
また、ストッパ27が無い場合でも、ドア5,6は、ドア6が開口部19の上縁に当たる以上に開けることができず、このように、ドア5,6の開口範囲には制限があり、開口を単純に大きくすることはできず、制限内で開口の高さを大きくする必要がある。
そこで、図8に示すように、扇状の第1の歯車45のピッチ円直径P1を、扇状の第2の歯車46のピッチ円直径P2よりも小さくする対策が行われている。つまり、第1の歯車45と第2の歯車46との噛み合わせスムーズにするために各歯車45,46の歯の形状や配置間隔を略同じにすると、直径の大きな歯車46の方が円周の長さが長くなり、一定の角度内に存在する歯数が異なり、直径が大きい歯車46の方が歯数が多くなる。例えば、90度の範囲内において、第1の歯車45の歯数は6個、第2の歯車46の歯数は6,5個である。
これによって、1つずつ歯が噛み合って回転すると、第2の歯車46の回転角度に比べて、第1の歯車45の回転角度の方が大きくなる。従って、取っ手20,30のいすれかを持ってドア5,6を開けたときに、ピッチ円直径の小さな歯車45に連結されたドア5の方が、ピッチ円直径の大きな歯車46に連結されたドア6よりも回転量が大きくなり、その分だけ開口の高さが増えて、外側に位置するドア6と同程度の開口高さを確保することができる。
このことから、第1の歯車45のピッチ円直径P1を、扇状の第2の歯車46のピッチ円直径P2よりも小さくするだけの対策で、図9に示すように、第1のドア5の開口の高さK1を高くすることができ、これにより、第1のドア5の開口の高さK1と第2のドア6の開口の高さK2とを容易に揃えることができる。従って、トレイの搬入作業や搬出作業を行い易くすることができる。しかも、僅かな幅寸法の違い以外、第1のドア5と第2のドア6とを略等しい外観形状にすることができる。すなわち、第1のドア5の側面22,23と第2のドア6の側面32,33は、同じ形状で、主面21,31に関しては、内側に入り込む第1のドア5の主面21の幅を短くするだけの違いに抑えることができる。
次に、連動機構40における第1の歯車45及び第2の歯車46について詳細に説明する。
図10に示すように、樹脂からなる第1の歯車45は、インボリュート歯形からなる6個の第1の基準歯部70と、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で第2の歯車46に噛み合う第1の特殊歯部71と、第1の特殊歯部71に隣接して、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で上方に位置する第2の特殊歯部72と、を有し、第1の基準歯部70は、並置された第1及び第2の特殊歯部71,72を挟み込むように配列されている。
図11に示すように、樹脂からなる第2の歯車46は、インボリュート歯形からなる7個の第2の基準歯部80と、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で第1の特殊歯部71と第2の特殊歯部72との間の谷部73に入り込む第3の特殊歯部81と、第3の特殊歯部81に隣接して、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で下方に位置する第4の特殊歯部82と、を有し、第2の基準歯部80は、並置された第1及び第2の特殊歯部81,82を挟み込むように配列されている。
そして、第1の基準歯部70と第2の基準歯部80とは同一形状をなすと共に、JIS(例えばB1701)に準じた形状を有し、第1〜第4の特殊歯部71,72,81,82の外形は、第1及び第2の基準歯部70,80の外形より小さく形成されている。
具体的に、図10(b)に示すように、第1の特殊歯部71は、第1の基準歯部70の歯形70A(二点鎖線参照)に対し、幅方向において小さく形成されている。また、第2の特殊歯部72には、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で上方に位置する第1の基準歯部70aに対向する湾曲面72aから頂面72bにかけて、第1の基準歯部70の歯形70A(二点鎖線参照)を小さくするようなR面取り部72cが形成されている。このR面取り部72cによって、第1〜第4の特殊歯部71,72,81,82同士の噛み合わせから第1及び第2の基準歯部70,80同士の噛み合わせに滑らかに移行させることができ、R面取り部72cが無い場合、第2の特殊歯部72に擦れや大きな力が作用することになる。
図11(b)に示すように、第3の特殊歯部81の歯丈は、第2の基準歯部80の歯形80A(二点鎖線参照)の歯丈より小さく形成され、第3の特殊歯部81には、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で上方に位置する第2の基準歯部80aに対向する湾曲面81aから頂面81bにかけて、第2の基準歯部80の歯形80A(二点鎖線参照)を小さくするようなR面取り部81cが形成されている。
同様に、第4の特殊歯部82の歯丈は、第2の基準歯部80の歯形80A(二点鎖線参照)の歯丈より小さく形成され、第4の特殊歯部82には、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態で下方に位置する第2の基準歯部80bに対向する湾曲面82aから頂面82bにかけて、第2の基準歯部80の歯形80A(二点鎖線参照)を小さくするようなR面取り部82cが形成されている。
このような構成からなる一対の歯車45,46を利用することで、第1及び第2のドア5,6を閉鎖した状態における第1の歯車45と第2の歯車46とのバックラッシュを、第1のドア5と第2のドア6とが連動して動作する状態における第1の歯車45と第2の歯車46とのバックラッシュより大きくしている。
このように、第1及び第2のドア5,6の閉鎖時の遊びを大きくしているので、ドア5,6の組立て誤差や歯車45,46の製造誤差が大きくなっても、第1のドア5が閉まっているのに、第2のドア6が完全に降りずに、第2のドア6の隙間から洗浄水が漏れ出すような事態が起こり難い。なお、この逆の場合も起こり得る。これは、ドア5,6の閉鎖時に歯車45,46同士に多少のガタツキがあっても、ドア5,6の自重によって各ドア5,6を確実に降ろすことができ、第1及び第2のドア5,6を確実に閉めることができる。さらに、洗浄工程や濯ぎ工程後の高温下で歯車45,46が膨脹している場合でも、ドア5,6をスムーズに開けることができる。
例えば、図12に示すように、右側の取っ手20を握って第1のドア5を開ける場合、第3の特殊歯部81と第4の特殊歯部82との間の谷部84に第1の特殊歯部71が入り込んだ状態で、第1の歯車45が反時計回りに回転すると、先ず最初に、第1の特殊歯部71の湾曲面71aと第4の特殊歯部82における第3特殊歯部81側の湾曲部82dとが当接し、同時に、第2の特殊歯部72における第1の特殊歯部71側の湾曲面72dと第3の特殊歯部81のR面取り部81cとが当接する。
このように、第1のドア5を開けようとした際に、第1のドア5の歯車45の回転力が第2のドア6の歯車46に伝達しない範囲を第1のドア5の遊び角度αとして定義すると、この食器洗浄機1では、遊び角度αは、約1°になるように設定されている。そして、この状態から取っ手20を上に持ち上げると、第1の基準歯部70と第2の基準歯部80とが噛合しながら第1及び第2のドア5,6が殆どガタ付きなく連動して開く。
同様に、図13に示すように、左側の取っ手30を握って第2のドア6を開ける場合、第3の特殊歯部81と第4の特殊歯部82との間の谷部84に第1の特殊歯部71が入り込んだ状態で、第2の歯車46が時計回りに回転すると、先ず最初に、第1の特殊歯部71の湾曲面71bと第3の特殊歯部81における第4特殊歯部82側の湾曲部81dとが当接し、同時に、第1の基準歯部70の湾曲部70aと第4の特殊歯部82のR面取り部82cとが当接する。
このように、第2のドア6を開けようとした際に、第2のドア6の歯車46の回転力が第1のドア5の歯車45に伝達しない範囲を第2のドア6の遊び角度αとして定義すると、この食器洗浄機1では、遊び角度αは、約1°になるように設定されている。そして、この状態から取っ手30を上に持ち上げると、第1の基準歯部70と第2の基準歯部80とが噛合しながら第1及び第2のドア5,6が殆どガタ付きなく連動して開く。
全ての歯部を特殊な歯形にしていないこのような構成は、歯車45,46の各歯部70,71,72,80,81,82の削れを防止しながら、特に、最も負荷が加わる第1〜第4の特殊歯部71,72,81,82の削れを防止しながら、ドア5,6をスムーズに且つ確実に回動させることができ、しかも、第1及び第2のドア5,6を確実に閉めることができる。
特に、第2〜第4の特殊歯部72,81,82のR面取り部72c,81c,82cは、歯車同士が最初に接触する部分(最も負荷がかかる部分)の削れを防止することができる。また、第1の特殊歯部71は、第1の基準歯部70に対し、幅方向において小さく形成され、このような第1の特殊歯部71の幅の調整は、遊びの幅の調整を可能にしている。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、左右の第1のドア5の第1の回転軸25と第2のドア6の第2の回転軸35とを上下にオフセットさせても、ドア6内にドア5を入り込ませることができる。また、第3及び第4の特殊歯車81,82の歯厚を小さくしてもよく、第1の特殊歯部71の歯丈を小さくしてもよい。
1…食器洗浄機、4…ハウジング、5…第1のドア、6…第2のドア、18…第1の開口部、19…第2の開口部、25…第1の回転軸、35…第2の回転軸、45…第1の歯車、46…第2の歯車、70,70a…第1の基準歯部、71…第1の特殊歯部、72…第2の特殊歯部、72c…R面取り部、73…谷部、80,80a,80b…第2の基準歯部、81…第3の特殊歯部、81c…R面取り部、82…第4の特殊歯部、82c…R面取り部、S…洗浄室。

Claims (4)

  1. 洗浄室を形成するハウジングには、対向して配置された第1及び第2の開口部を開閉する回動可能な第1及び第2のドアが取り付けられ、前記第1のドアと前記第2のドアとを連動して開閉させるための連動機構を有する食器洗浄機において、
    前記連動機構は、
    前記第1のドアの側部に固定された第1の回転軸と、
    前記第2のドアの側部に固定された第2の回転軸と、
    前記第1の回転軸に固定された第1の歯車と、
    前記第2の回転軸に固定されると共に、前記第1の歯車に噛合する第2の歯車と、を備え、
    前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態における前記第1の歯車と前記第2の歯車とのバックラッシュは、前記第1のドアと前記第2のドアとが連動して動作する状態における前記第1の歯車と前記第2の歯車とのバックラッシュより大きくしたことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記第1の歯車は、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で前記第2の歯車に噛み合う第1の特殊歯部と、前記第1の特殊歯部に隣接して、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する第2の特殊歯部と、インボリュート歯形からなると共に、前記第1及び第2の特殊歯部を挟み込むように配列された複数の第1の基準歯部と、を有し、
    前記第2の歯車は、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で前記第1の特殊歯部と前記第2の特殊歯部との間の谷部に入り込む第3の特殊歯部と、前記第3の特殊歯部に隣接して、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で下方に位置する第4の特殊歯部と、インボリュート歯形からなると共に、前記第3及び第4の特殊歯部を挟み込むように配列された複数の第2の基準歯部と、を有し、
    前記第1の基準歯部と前記第2の基準歯部とは同一形状をなし、
    前記第1〜第4の特殊歯部の外形は、前記第1及び第2の基準歯部の外形より小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記第1の特殊歯部は、前記第1の基準歯部に対し、幅方向において小さく形成されていることを特徴とする請求項2記載の食器洗浄機。
  4. 前記第2の特殊歯部は、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する前記第1の基準歯部に対向する湾曲面から頂面にかけて、前記第1の基準歯部の歯形を小さくするようなR面取りがなされ、
    前記第3及び第4の特殊歯部の歯丈は、前記第2の基準歯部の歯丈より小さく形成され、
    前記第3の特殊歯部は、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で上方に位置する前記第2の基準歯部に対向する湾曲面から頂面にかけて、前記第2の基準歯部の歯形を小さくするようなR面取りがなされ、
    前記第4の特殊歯部は、前記第1及び第2のドアを閉鎖した状態で下方に位置する前記第2の基準歯部に対向する湾曲面から頂面にかけて、前記第2の基準歯部の歯形を小さくするようなR面取りがなされていることを特徴とする請求項2又は3記載の食器洗浄機。
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