JP2010272805A - サーミスタ素子とその製造方法 - Google Patents

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Yoji Ueda
要治 植田
Fumio Nishino
文雄 西野
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Abstract

【課題】素体と外気との気密性が高く、比較的低温で処理することができ、サーミスタ素体と被覆材との反応が少なく、低温度から高温にわたり正確な温度検知が可能で、且つ安定性が高いサーミスタ素子とその製造方法を提供する。
【解決手段】サーミスタ素体10とその電極線12を被覆しシール性を有するコロイダルシリカを主成分とした第一の被覆材16と、電極線12が接続された耐熱リード線14と熱膨張係数が整合性を有する第二の被覆材18により覆われている。第二の被覆材18は、MgSiO:Y材料を主成分とする。第二の被覆材18は、耐熱衝撃性を有するセラミクスシール材として、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする第三の被覆材20により覆われている。
【選択図】図1

Description

この発明は、比較的低温度から高温にわたり温度検知が可能で、且つ安定性が高いサーミスタ用磁器組成物からなるサーミスタ素子とその製造方法に関する。
従来、特に高温における安定性の高い負の温度係数を持つサーミスタ用組成物及びその組成物から製造したサーミスタ素子として、特許文献1,2に開示されているように、サーミスタ素子をガラス封止材により密閉封止したものがあった。これらのサーミスタ素子は、自動車の排ガス温度センサや各種燃焼装置の燃焼制御用センサとして用いられている。
その他、高温までの測定が可能なセンサとしては、特許文献3に開示されているように、サーミスタであるセンサ素子を、セラミック系繊維で構成された成形体により覆い、さらに金属ケースを被せて保護しているものがある。
特開平5−172649号公報 WO2006−35882号公報 特開平10−95959号公報
例えば自動車の内燃機関向けのサーミスタの場合、−40℃の低温から1000℃を超える高温の範囲で利用され、次のような性能が要求されている。先ず、リード線と被覆材料の熱膨張係数を整合させ、熱サイクルに対する耐性を有すること、及びパッケージ内に封止した際の内部ガスと素体を隔離するシール性を有すること、さらに、高温でもサーミスタ素子の素体と反応しないことである。
しかしながら、1000℃を超える耐熱性を有した被覆材料のうち、特許文献1,2に開示されているようなガラス被覆材料は、シール性が高くサーミスタ素体の封止は良好であるが、熱膨張係数が小さく、サーミスタ素体とともに被覆されるリード線との間でクラックが生じる等の問題があった。また、ガラス以外の被覆材で同様に耐熱性の高い被覆材としてセラミックス系のものは、熱膨張係数が大きく、リード線との間でクラックが生じる恐れは少ないが、多孔質なものであり、サーミスタ素体と外部を気密に隔離することが出来ないものであった。このため、特許文献3に示すように、ステンレス等の保護管にサーミスタ素体を組み込んで使用している。
しかし、上記のような構造の場合、その内部で発生する酸素分圧の変化でサーミスタ素体がダメージを受けていた。さらに、シール性を確保するために、高温で溶融する材料を使用した場合、耐熱目標温度より大幅に高い温度で熱を加えて焼成するため、被覆材料がサーミスタ素体と反応し、特性が大きく変わる等の問題があった。
この発明は、前記背景技術に鑑みて成されたもので、簡単な構成で、素体と外気との気密性が高く、比較的低温で処理することができ、素体と被覆材との反応が少なく、低温度から高温にわたり正確な温度検知が可能で、且つ安定性が高いサーミスタ素子とその製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、サーミスタ素体とその電極線を被覆しシール性を有するコロイダルシリカを主成分とした第一の被覆材と、前記電極線が接続された耐熱リード線と熱膨張係数が整合性を有する第二の被覆材により覆われたサーミスタ素子である。前記第二の被覆材は、MgSiO:Y材料を主成分とするものである。
前記第二の被覆材は、耐熱衝撃性を有するセラミクスシール材として、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする第三の被覆材により覆われているものでもよい。または、前記第二の被覆材は、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする被覆材でもよい。
またこの発明は、コロイダルシリカを主成分とする材料から成るペーストを設け、前記ペーストをサーミスタ素体に塗布して乾燥し第一の被覆を設け、次に、コロイダルシリカとMg(OH)とYを混ぜ合わせたペーストにより、前記サーミスタ素体及びこれに接続した電極線と耐熱リード線の溶接部まで覆った第二の被覆を形成し、さらにコロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする材料から成るペーストを、前記第二の被覆の上から覆うように形成し、この後、上記形成された物を、乾燥させた後焼成するサーミスタ素子の製造方法である。
この発明のサーミスタ素子とその製造方法は、簡単な構成で、素体と外気との気密性が高く、比較的低温で処理することができ、素体と被覆材との反応が少ないサーミスタ素子を提供することができる。これにより、排ガスセンサ等の過酷な温度条件においても、低温度から高温にわたり正確な温度検知が可能で、且つ耐熱性、耐熱衝撃性、耐久性、及び安定性が高いサーミスタ素子を提供することができる。
この発明の一実施形態のサーミスタ素子の縦断面図である。
以下この発明の実施の形態について説明する。この実施形態のサーミスタ素子は、図1に示すように、温度の変化により抵抗値が負の温度係数で変化する関係を有したサーミスタ素体10と、このサーミスタ素体10に接続した一対の電極線12と、この電極線12が接続された一対の耐熱リード線14を有している。
サーミスタ素体10は、例えば負の温度特性を有したサーミスタ用組成物であって、典型金属元素及び遷移金属元素の酸化物で構成されたセラミックスのサーミスタ用組成物により形成されている。サーミスタ素体10は、電極線12のサーミスタ素体12側の一部を被覆して、第一の被覆材16により覆われている。第一の被覆材16は、サーミスタ素体12と外部を気密的に隔離するもので、シール性を有し耐熱性のセラミクスコート材としてコロイダルシリカを主成分とする材料から成る。コロイダルシリカは形成後、乾燥することで脱水縮合反応により、シール性の有る膜となる。
第一の被覆材16の外側には、耐熱リード線14と電極線12の溶接部も覆うように第二の被覆材18により覆われている。第二の被覆材18は、熱膨張係数が耐熱リード線の熱膨張係数と整合性を有する骨材から成る。ここで、耐熱リード線14と熱膨張係数が整合性を有するとは、耐熱リード線14の熱膨張に対して、第二の被覆材18の熱膨張係数が各材料の弾性限度内でのひずみに抑えられ、クラックが生じない熱膨張を生じる熱膨張係数の範囲を言う。第二の被覆材18は、MgSiO:Y材料(内MgSiOが0.02〜0.05重量部)を主成分とする材料で、サーミスタ素体10、電極線12と耐熱リード線14の溶接部まで覆っている。耐熱リード線14は、例えばニッケル・クロム合金等の耐熱金属から成り、熱膨張係数が10〜15×10−6/Kである。
さらに第二の被覆材18は、第三の被覆材20により覆われている。第三の被覆材20は、耐熱衝撃性を有するセラミクスシール材となるもので、コロイダルシリカ:酸化鉄(内酸化鉄が0.02〜0.07重量部)を主成分とする材料である。
このサーミスタ素子の製造方法は、先ずコロイダルシリカを主成分とする材料から成るペーストを、サーミスタ素体10のみに塗布、乾燥を行い、第一の被覆16を形成する。次に、コロイダルシリカとMg(OH)、Y(内コロイダルシリカが0.5〜0.6重量部、Mg(OH)が0.2〜0.3重量部)を混ぜ合わせたペーストにて、サーミスタ素体10、電極線12と耐熱リード線14の溶接部まで覆う。さらに、その上にコロイダルシリカ+酸化鉄(内酸化鉄が0.02〜0.07重量部)を主成分とする材料から成るペーストを第二の被覆18の上から覆うように形成する。この後、上記形成された物を、例えば500℃にて乾燥させ、1100℃にて120分程度焼成し、サーミスタ素子を得る。
この実施形態のサーミスタ素子は、サーミスタ素子10に熱が掛かっても耐熱リード線14と第二の被覆材16に歪が発生せず、繰り返しの熱サイクルに強く耐久性が高く信頼性の高いサーミスタ素子を形成することができる。
なお、第三の被覆材20として、耐熱衝撃性を有するセラミクスシール材となる、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする材料(内酸化鉄が0.02〜0.07重量部)を、第二の被服の上から覆う様に形成しても良い。これによって第二の被覆材18を熱衝撃から保護する事が出来る。
また、耐熱リード線14の熱膨張係数によっては、第三の被覆材20と同様の組成の材料を第二の被覆材18として使用することも出来る。
この発明のサーミスタ用組成物とサーミスタ素子及びその製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記条件の範囲で適宜組成元素やその割合を変更し得るものである。
以下、この発明のサーミスタ素子の第一実施例について説明する。サーミスタ素体10は、1.5mmφの円盤状に形成され、その中に0.06mmの白金の電極線12を0.5mm間隔で取り付けたものである。この実施例のサーミスタ用組成物は、典型金属元素及び遷移金属元素の酸化物で構成されたサーミスタ用組成物である。耐熱リード線14は、ニッケル・クロム合金で熱膨張係数が15×10−6/Kのものを用いた。
先ず、コロイダルシリカを素体部分のみに塗布乾燥を行い、第一の被覆16を得た。
次に、コロイダルシリカとMg(OH)、Y(内コロイダルシリカが0.5重量部、Mg(OH)
が0.3重量部)を混ぜ合わせたペーストにて、サーミスタ素体10、電極線12及び耐熱リード線14の溶接部まで覆い第二の被覆18を形成した。
次に、上にコロイダルシリカ+酸化鉄を主成分とする材料(内酸化鉄が0.05重量部)から成るペーストを第二の被覆18の上から覆うように形成し第三の被覆20を形成した。
この後、上記で形成した物を、500℃にて乾燥させ、1100℃にて120分焼成し、サーミスタ素子を得た。
以上のようにして形成したサーミスタ素子は、サーミスタ素体10と耐熱リード線16との熱膨張係数を近似させるとともに、サーミスタ素体10と外部に対する気密性を持ち、比較的低温で熱処理されているので、サーミスタ素体10が外気の酸素やその他の元素と反応が少ないものである。さらに、低温焼成により、高性能で信頼性が高く、室温から1000℃以上の高温での良好に測定も可能なサーミスタ素子を得ることができた。さらに、その製造も容易なものであった。
次に、この発明の第二実施例について説明する。ここでは、上記第一実施例と同様のサーミスタ素子10に、熱膨張係数が13×10−6/Kとなる鉄・クロム合金線を耐熱リード線14として用いた例を説明する。
先ず、サーミスタ素体10に、コロイダルシリカを主成分とする上記と同様の材料から成るペーストを、サーミスタ素体10に塗布、乾燥を行い、第一の被覆16を得た。さらに、その上にコロイダルシリカ+酸化鉄を主成分とする材料(内酸化鉄が0.07重量部)から成るペーストを、第一の被覆16の上から覆う様に形成した。こののち、上記と同様に、形成した物を、500℃にて乾燥し、1100℃にて120分焼成し、サーミスタ素子を得た。
以上のようにして形成したサーミスタ素子も、上記実施例と同様の作用効果を有する。
10 サーミスタ素子
12 電極線
14 耐熱リード線
16 第一の被覆材
18 第二の被覆材
20 第三の被覆材

Claims (5)

  1. サーミスタ素体とその電極線を被覆しシール性を有するコロイダルシリカを主成分とした第一の被覆材と、前記電極線が接続された耐熱リード線と熱膨張係数が整合性を有する第二の被覆材により覆われたことを特徴とするサーミスタ素子。
  2. 前記第二の被覆材は、MgSiO:Y材料を主成分とする請求項1記載のサーミスタ素子。
  3. 前記第二の被覆材は、耐熱衝撃性を有するセラミクスシール材として、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする第三の被覆材により覆われている請求項1記載のサーミスタ素子。
  4. 前記第二の被覆材は、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする被覆材である請求項1記載のサーミスタ素子。
  5. コロイダルシリカを主成分とする材料から成るペーストを設け、前記ペーストをサーミスタ素体に塗布して乾燥し第一の被覆を設け、次に、コロイダルシリカとMg(OH)とYを混ぜ合わせたペーストにより、前記サーミスタ素体及びこれに接続した電極線と耐熱リード線の溶接部まで覆った第二の被覆を形成し、コロイダルシリカと酸化鉄を主成分とする材料から成るペーストを、前記第二の被覆の上から覆うように形成し、この後、上記形成された物を、乾燥させた後焼成することを特徴とするサーミスタ素子の製造方法。
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