JP2010271398A - 音素材検索装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 音素材検索装置10のCPU21は、2つのシンボルSM−2,SM−6が選択されると、シンボルSM−2が示す音素材の特徴量ベクトルとシンボルSM−6が示す音素材の特徴量ベクトルをNum点補間したNum個の特徴量ベクトルPint−h(h=1〜Num)とのユークリッド距離が短いNum個の音素材を検索する。そして、検索したNum個の音素材を示すNum個のシンボルSM−10,SM−11,SM−12,SM−13,SM−14,SM−15をシンボルSM−2とシンボルSM−6の間に並べて表示させる。
【選択図】図7
Description
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、データベースに記憶された音素材の中から所望の音素材を効率的に検索することができる音素材検索装置を提供することを目的とする。
音素材データベース25は、楽曲の音波形内に含まれる各音素材のうちアタックが明瞭でエッジ感の強い音素材(以下、「エッジ音」と呼ぶ)と各々対応するレコードの集合体である。音素材データベース26は、楽曲の音波形内に含まれる各音素材のうちダスティーな感じの強い各音素材(以下、「ダスト音」と呼ぶ)と各々対応する複数のレコードの集合体である。なお、これらの両音素材データベース25,26のほかに、エッジ音やダスト音以外の音素材と各々対応する複数のレコードからなる別のデータベースを設けてもよい。
a1.高域強度Phigh
これは、音素材に含まれる高域の周波数成分の強度である。
b1.中高域強度Pmid-high
これは、音素材に含まれる中高域の周波数成分の強度である。
c1.中低域強度Pmid-low
これは、音素材に含まれる中低域の周波数成分の強度である。
d1.低域強度Plow
これは、音素材に含まれる低域の周波数成分の強度である。
e1.ディゾナンスPdisson
これは、音素材の協和度を示す指標値である。
f1.スペクトラルコンプレクシティPcomplex
これは、音素材の複雑さを示す指標値である。
g1.ピーク位置Ppeak-posi
これは、音素材の音波形において振幅がピークとなる時刻を当該音素材の先頭のサンプルの時刻を基準とした相対時刻として表わしたものである。
h1.ピーク強度Ppeak-val
これは、音素材におけるピークの振幅である。
以降は、特徴量Phigh,Pmid-high,Pmid-low,Plow,Pdisson,Pcomplex,Ppeak-posi,Ppeak-valを要素とする特徴量ベクトルを特徴量ベクトルPと記す。
なお、音素材を示すレコードに音素材の音波形のサンプル列を含める代わりに、その音波形を含む曲のハードディスク24内での所在を示す情報と、その曲においてその音波形が現れる区間を示す情報を含めてもよい。
a2.検索制御処理
これは、音素材データベース25,26から音素材を検索し、検索した音素材を示すシンボルSM−i(i=1,2…)がマッピングされた画面である検索画面を表示部16に表示させる処理である。
b2.曲演奏処理
これは、検索画面内に表示されたシンボルSM−i(i=1,2…)のうち操作部13に指定されたシンボルSM−iが示す音素材をサウンドシステム90に発音させる処理である。
c2.リズム演奏処理
これは、ユーザが操作部13の操作により指定したリズムパターンデータをリズムパターンデータベース27から読み出してRAM22に格納し、ユーザが操作部13の操作により指定した音素材をリズムパターンデータの各トラックデータTrack−k(k=1〜16)に割り当て、割り当てた音素材をリズム音として用いてリズムパターンデータの自動再生を行う処理である。
素材決定作業において、ユーザは、次のように特徴量指定検索をCPU21に実行させることができる。まず、ユーザは、検索操作領域31内に表示された1つのシンボルSM−iを選択した上で、操作ウィンドウ51を同領域31内に表示させる。なお、ユーザは、検索操作領域31内にシンボルSM−iが1つも表示されていない場合、デフォルト値として予め設定されている特徴量ベクトルP(例えば、特徴量Phigh,Pmid-high,Pmid-low,Plow,Pdisson,Pcomplex,Ppeak-posi,Ppeak-valの全てを0とする特徴量ベクトルP)を有する音素材を示すシンボルSM−iを検索操作領域31内にまず表示させ、その表示させたシンボルSM−iを選択する。図4に示すように、操作ウィンドウ51は8種類の特徴量と各々対応するスライダSLDRhigh,SLDRmid-high,SLDRmid-low,SLDRlow,SLDRdisson,SLDRcomplex,SLDRpeak-posi,SLDRpeak-valと「検索」と記されたボタン52とが配置されたウィンドウである。ユーザは、この操作ウィンドウ51内の各スライダSLDRhigh,SLDRmid-high,SLDRmid-low,SLDRlow,SLDRdisson,SLDRcomplex,SLDRpeak-posi,SLDRpeak-valのつまみの位置を所望の音素材が有しているであろう特徴量の大きさに合わせて調整した後、同ウィンドウ51内のボタン52を選択する。
第1の処理では、CPU21は、ユーザによって選択されたシンボルSM−iに対応づける検索条件SCcharを決定する。より具体的は、CPU21は、操作ウィンドウ51内の各スライダSLDRhigh,SLDRmid-high,SLDRmid-low,SLDRlow,SLDRdisson,SLDRcomplex,SLDRpeak-posi,SLDRpeak-valのつまみの位置を各々特徴量に変換し、これらの各特徴量を要素とする特徴量ベクトルPを検索条件SCcharとする。
第3の処理では、CPU21は、最新の検索結果SRである音素材のサンプル列をインターフェース11を介してサウンドシステム90へ出力し、その音素材を同システム90に発音させる。
これによりCPU21は、以下に説明する第1、第2、および第3の処理を行う。
第1の処理では、CPU21は、ユーザによって選択されたシンボルSM−iに対応づける検索条件SCsimを決定する。より具体的には、CPU21は、シンボルSM−iが示す音素材の最新の検索結果SRとしてRAM22に書き込まれているレコードの特徴量Pを検索条件SCsimとする。
第1の処理では、CPU21は、ユーザによって始点として選択されたシンボルSM−i(以下、始点シンボルSM−is)と終点として選択されたシンボルSM−i(以下、終点シンボルSM−ie)のセットに基づき検索条件SCgraを決定する。
Num=d/dSM…(1)
ユーザは、枠5−k(k=1〜16)のすべてがシンボルSM−iで埋まるまで、特徴量指定検索、類似検索、グラデーション検索を使い分けながら所望の音素材を探索する。そして、枠5−k(k=1〜16)のすべてがシンボルSM−iで埋まると素材決定作業を終了し、次の演奏作業に移る。
演奏作業において、ユーザは、マニュアル演奏または自動演奏をCPU21に実行させる。
マニュアル演奏では、ユーザは、キーボード15における各キーのうち枠5−k(k=1〜16)の各々と対応する演奏キーkey−k(k=1〜16)としての役割が割り当てられているものを、音素材を鳴らしたいタイミングに合わせて押す。
曲演奏処理において、CPU21は、演奏キーkey−kが押される度に、枠5−kの識別子と対応づけて記憶領域ARに記憶された音素材のサンプル列をインターフェース11を介してサウンドシステム90へ出力し、その音素材を同システム90から発音させる。
(1)上記実施形態において、CPU21は、検索制御処理では、選択された2つのシンボルSM−isおよびSM−ieが各々示す音素材の特徴量ベクトルPを外挿補間した特徴量ベクトルPを検索条件として音素材を検索し、検索した音素材を示すシンボルSM−iを2つのシンボルSM−isおよびSM−ieの外側に並べて表示させてもよい。
Claims (4)
- 各音素材とそれらの音素材の特徴を示す特徴量ベクトルとを対応づけて記憶する記憶手段と、
操作手段と、
音素材を示すシンボルを表示する表示手段と、
前記操作手段の操作により指定された複数の音素材を基準音素材とし、前記複数の基準音素材と各々対応づけて前記記憶手段に記憶された複数の特徴量ベクトル間を補間した1または複数組の各特徴量ベクトルに最も類似した特徴量ベクトルをもった1または複数の音素材を前記記憶手段から検索し、その検索結果である各音素材を示す複数のシンボルを前記表示手段に表示させる制御手段と
を具備することを特徴とする音素材検索装置。 - 前記制御手段は、前記操作手段の操作により1つの音素材を示すシンボルが選択された場合に、選択されたシンボルが示す音素材と対応づけて前記記憶手段に記憶された特徴量ベクトルに類似した特徴量ベクトルをもった音素材を前記記憶手段から上位所定個数だけ検索し、その検索結果である上位所定個数の音素材を示すシンボルを前記選択されたシンボルの近傍に表示させることを特徴とする請求項1に記載の音素材検索装置。
- 前記制御手段は、前記操作手段の操作に応じて2個の基準音素材を選択し、前記検索結果である各音素材を示すシンボルを一方の基準音素材の特徴量ベクトルに近い順に序列化して前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の音素材検索装置。
- 前記制御手段は、前記操作手段の操作に応じて2個の基準音素材を示す2個のシンボルを前記表示手段に表示させ、前記表示手段の表示画面内における前記2個の基準音素材を示す2個のシンボル間の距離に応じて、前記記憶手段から検索する音素材の数を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の音素材検索装置。
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