JP2010271284A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサ素子の小径部の強度を維持しつつ、絶縁部材に接続端子が接触することなくセンサ素子に配置することができるガスセンサを提供するものである。
【解決手段】 センサ素子6と主体金具5との第1間隙79に充填されたシール部材15と、その後端側に配置された筒状のスリーブ16と、センサ素子6の小径部67に圧入された筒状の接続端子2とを備え、絶縁部材2は、シール部材15に当接する先端部161と、先端部161よりも内径が大きく、センサ素子6との間に第2間隙80を設ける後端部162とを有し、接続端子2の先端は、第2間隙80内に配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排気ガス等の被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサに関する。
従来より、排気ガス等の被測定ガス中の特定のガス成分の濃度を検出するガスセンサとして、例えば、特許文献1に示されるような、ガスセンサが知られている。このガスセンサは、被測定ガスに晒されるようにセンサ素子が設けられており、このセンサ素子の周囲には、主体金具が配置されている。さらに、センサ素子と主体金具との間には、センサ素子と主体金具との間隙の気密性を確保するためのシール部材が充填されており、さらに、このシール部材の後端側には、絶縁部材が配置されている。この絶縁部材は、主体金具の後端側に設けられた加締め部が加締められることで先端側に向けて押され、シール部材を押圧することになる。
ところで、特許文献1のようなガスセンサでは、センサ素子の後端側にセンサ出力線(以下、接続端子とも言う)が挿入固定されている。具体的には、主体金具内に加締め固定されたセンサ素子の後端側に、センサ素子の後端側よりも若干径小な接続端子の先端側を圧入することにより、センサ素子に接続端子を締り嵌めにて固定し、電極と外部回路とが電気的に接続する。
この際、接続端子の先端は、絶縁部材とセンサ素子との間隙(以下、第2間隙とも言う)まで挿入されるが、第2間隙が狭すぎると、接続端子が挿入される際に絶縁部材に接触し、絶縁部材に欠けや割れが発生する虞がある。
そこで、接続端子が挿入されるセンサ素子の後端側に、先端側よりも小径にした小径部を設けることで第2間隙を広げている。これにより、接続端子が小径部に挿入されたとしても、絶縁部材に接触することなく、絶縁部材に欠けや、割れが発生することを防止している。
特開2009−2846号公報
しかしながら、接続端子を挿入する際、接続端子が小径部に対して傾いて挿入されることもある。この接続端子が傾いてセンサ素子に挿入する場合を考慮すると、第2間隙をより広げる必要があり、つまりはセンサ素子の小径部の外径をより小径にする必要がある。ところが、センサ素子の小径部の外径をさらに小径にしようとすると、小径部の厚み(径方向の厚み)がより薄くなってしまう。すると、接続端子が小径部に締り嵌めにて固定された際に、小径部にかかる径方向の力を受け止められずに、センサ素子の小径部が割れてしまう虞があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、センサ素子の小径部の強度を維持しつつ、絶縁部材に接続端子が接触することなくセンサ素子に配置することができるガスセンサを提供するものである。
そこで、本発明のガスセンサは、先端側に被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を備え、軸線方向に延びるセンサ素子と、該センサ素子の少なくとも一部の周囲を取り囲む筒状の主体金具と、該センサ素子と該主体金具との第1間隙に充填されたシール部材と、該シール部材の後端側に配置され、前記シール部材と直接又は他部材を介して前記シール部材を押圧する筒状の絶縁部材と、該センサ素子の後端側に締り嵌めにて固定され、検出部と外部とを電気的に接続する筒状の接続端子と、を備えるガスセンサにおいて、
前記絶縁部材は、シール部材に直接又は他部材を介して当接する先端部と、該先端部よりも内径が大きく、前記センサ素子との間に第2間隙を設ける後端部と、を有し、前記接続端子の先端は、第2間隙内に配置されることを特徴とする。
このように、絶縁部材に、先端部よりも内径が大きく、センサ素子との間に第2間隙を設ける後端部を形成することで、接続端子がセンサ素子に傾いて挿入される場合であっても、接続端子が絶縁部材に接触することが無く、絶縁部材に欠けや割れが発生することを防止できる。
その上、センサ素子の後端側の外径を必要以上に小径にする必要がなく、センサ素子の後端側における径方向の厚みを維持することができる。よって、接続端子がセンサ素子の後端側に締り嵌めにて固定されたとしても、センサ素子が割れることを防止できる。
なお、絶縁部材の後端部は、内径をより大きくするために厚み(径方向の厚み)が薄くなってしまうが、センサ素子の後端側のように、接続端子が締り嵌めにて固定されることが無いため、絶縁部材にかかる径方向の力が殆どなく、絶縁部材が割れる心配もない。
その上、絶縁部材の先端部は、後端部のように内径を大きくすることなく、シール部材に直接又は他部材を介して当接するので、主体金具とセンサ素子との第1間隙の気密性を維持できる。
さらに、本発明のガスセンサは、前記センサ素子が、周囲に前記シール部材が配置される大径部と、該大径部よりも径小であり、前記接続端子が挿入される小径部と、を有することが好ましい。これにより、第2間隙をさらに広げることができ、接続端子がセンサ素子に傾いて挿入される場合であっても、さらに十分に第2間隙を得ることができ、接続端子が絶縁部材に接触することが無く、絶縁部材に欠けや割れが発生することをより防止できる。
なお、センサ素子の小径部の外径及び絶縁部材の後端部の内径は、それぞれ適宜設定すればよい。センサ素子の小径部の外径は、端子金具がセンサ素子の後端部に締り嵌めにて固定されたとしても、センサ素子が割れることがない程度の外径(厚み)とすればよく、また、絶縁部材の後端部の内径は、絶縁部材自体の強度を保つことができる程度の内径(厚み)とすればよい。
さらに、本発明のガスセンサは、前記絶縁部材の前記後端部と前記センサ素子の大径部とが、前記軸線方向において重なることが好ましい。これにより、絶縁部材の先端部がセンサ素子の小径部のみと主体金具との第1間隙に配置されることとなり、シール部材の充填度合を容易に維持することができる。
さらに、本発明のガスセンサは、前記接続端子の先端に、先端側に向かうにつれて径方向外側に広がる位置案内部を有していてもよい。
接続端子の先端には、接続端子をセンサ素子に挿入する際に、センサ素子に接続端子が乗り上げてしまい、センサ素子に欠けや割れが発生することを防止するために、接続端子の軸とセンサ素子の軸とを略一致させるための位置案内部を有するものもある。一般的に、この位置案内部は、先端側に向かうにつれて径方向外側に広がる形状を有し、センサ素子がこの位置案内部に案内されることによって、センサ素子の軸と接続端子の軸とが略一致でき、センサ素子に接続端子が容易に挿入できる。
そして、このような位置案内部を有する接続端子をセンサ素子に挿入する場合であっても、絶縁部材にセンサ素子との間に第2間隙を設ける後端部を形成することで、接続端子の位置案内部が絶縁部材に接触することが無く、絶縁部材に欠けや割れが発生することを防止できる。
本発明によれば、センサ素子の後端側の強度を維持しつつ、絶縁部材に接続端子が接触することなくセンサ素子に配置することができるガスセンサを提供することができる。
酸素センサ1の構造を示す縦断面図である。 センサ素子6の斜視図である。 スリーブ16の縦断面図である。 酸素センサ1への組み付け前の接続端子2の斜視図である。
以下、本発明を具体化したセンサの実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明に係るセンサ一例として、自動車の排気ガスに含まれる酸素濃度を検出する酸素センサ1の構造について図1,図2を参照して説明する。図1は、酸素センサ1の構造を示す縦断面図である。図2は、センサ素子6の斜視図である。なお、図1に示す酸素センサ1は自動車の排気管(図示外)に取り付けられて使用されるものであり、軸線O方向において、排気管内に挿入されるセンサ素子6の先端部に向かう側(閉じている側であり図中下側)を先端側とし、これと反対方向に向かう側(図中上側)を後端側として説明するものとする。
図1に示す酸素センサ1は、細長で先が閉じられた筒状のセンサ素子6を主体金具5や外筒3、プロテクタ4等にて保持した構造を有する。酸素センサ1からは、このセンサ素子6の出力する信号を取り出したり、センサ素子6に併設されるヒータ7への通電を行ったりするためのリード線18が引き出されている。このリード線18は、酸素センサ1とは離れた位置に設けられる図示外のセンサ制御装置あるいは自動車の電子制御装置(ECU)と電気的に接続されている。
図1,図2に示すように、酸素センサ1のセンサ素子6は、ジルコニアを主成分とする固体電解質体を軸線O方向に延びる有底筒状に形成したものを基体61として構成したものである。基体61の軸線O方向略中央の位置には、径方向外側に向かって突出する鍔状のフランジ部65が設けられている。そのフランジ部65よりも先端側は先端へ向けて徐々に縮径されており、先端部分が球面状に閉じられている。この基体61の先端側の外面上には、PtまたはPt合金からなる多孔質状の検出電極62が、そのほぼ全面を覆うように形成されている。また、基体61の内面(筒孔内の面)上にもPtまたはPt合金からなる多孔質状の基準電極63が、そのほぼ全面を覆うように形成されている。従って、基体61の先端側においては検出電極62と基準電極63とが固体電解質体を挟んで対向する構成となっており、この部分がセンサ素子6において、酸素濃度の検出を行う検出部64として機能する。この検出部64は、酸素センサ1が自動車の排気管(図示外)に取り付けられたとき排気管内を流通する排気ガス中に晒される部分であるため、検出電極62は、耐熱性セラミックスよりなる多孔質状の電極保護層(図示外)により被覆され、排気ガスによる被毒から保護されている。
また、センサ素子6の基体61のフランジ部65よりも後端側には、略同一の外径で後方へ延びる大径部66と、その後端側に配置されて略同一の外径で後方に延びる小径部67が設けられており、後端68にて開口されている。そして、小径部67の外周面69上を周方向に一周する帯状の電極リード部75が形成されている。電極リード部75は、センサ素子6の外周面に沿って軸線O方向に延設された電極引出部76を通じて検出電極62と接続されている。この電極リード部75と電極引出部76とは、例えばPtやPt合金の導電性ペーストの印刷によって形成されている。
次に、図1に示すように、センサ素子6は自身の径方向周囲を筒状の主体金具5に取り囲まれた状態で、その主体金具5の筒孔内に保持されている。主体金具5はSUS430等のステンレス鋼からなる筒状の部材であり、先端側に、排気管の取付部(図示外)に螺合する雄ねじ部52が形成されている。雄ねじ部52よりも先端側には、その外周に後述するプロテクタ4が係合される先端係合部56が形成されている。センサ素子6の検出部64は、この先端係合部56よりも先端側に突き出されている。
また、主体金具5の雄ねじ部52の後端側には径方向に拡径された工具係合部53が形成されており、酸素センサ1を排気管の取付部(図示外)に取り付ける際に使用される取り付け工具が係合される。この工具係合部53と雄ねじ部52との間の部位には、排気管の取付部を介したガス抜けを防止するための環状のガスケット11が嵌挿されている。そして主体金具5の後端側には、自身の筒孔内で保持するセンサ素子6を加締め固定するための加締部57が設けられている。そして、工具係合部53と加締部57との間には、後述する外筒3の先端部31が係合される後端係合部58が形成されている。
次に、主体金具5の先端側には、その内周を径方向内側に向けて突出させた段部59が設けられており、この段部59に、アルミナからなる筒状の支持部材13が金属製のパッキン12を介在させて係止されている。支持部材13の内周も段状に形成されており、その段状の部位に配置される金属製のパッキン14を介し、センサ素子6のフランジ部65がこの支持部材13に支持されている。さらに主体金具5とセンサ素子6との第1間隙79において、支持部材13の後端側に滑石粉末からなるシール部材15が充填されており、そのシール部材15を支持部材13との間で挟むように、シール部材15の後端側にアルミナ製で筒状のスリーブ16が配置されている。
このスリーブ16は、図3に示すように、先端部161と後端部162を有している。この後端部162は、先端部161の内径よりも径大な内径を有している。さらに、後端部162の後端側には、径方向に突出する突出部163が設けられている。なお、スリーブ16が特許請求の範囲における「絶縁部材」に相当する。
スリーブ16の後端側には環状のリング17が配置されており、主体金具5の加締部57が内側先端向きに加締められることで、スリーブ16がこのリング17を介してシール部材15に対し押しつけられている。この加締部57の加締めを通じ、主体金具5の段部59に係止された支持部材13へ向けてセンサ素子6のフランジ部65を押しつけるようにシール部材15が圧縮充填されるとともに、主体金具5の筒孔の内周面とセンサ素子6の外周面との間の第1間隙79が気密に埋められている。このようにセンサ素子6は、加締部57と段部59との間において挟持された各部材を介し、主体金具5の筒孔内で保持されている。
次に、主体金具5の先端係合部56には、その先端係合部56から軸線O方向の先端側に向け突出されたセンサ素子6の検出部64を覆うプロテクタ4が組み付けられ、溶接によって主体金具5と一体に接合されている。プロテクタ4は、酸素センサ1が排気管(図示外)に取り付けられた際に排気管内に突き出されるセンサ素子6の検出部64を、排気ガス中に含まれる水滴や異物等の衝突から保護するための部材である。このプロテクタ4は、有底筒状をなし開放された側の周縁部が先端係合部56に接合される外側プロテクタ41と、その外側プロテクタ41の内部に固定された有底筒状の内側プロテクタ45とからなる2重構造を有している。外側プロテクタ41および内側プロテクタ45の外周面には、内部に排気ガスを導入し、その排気ガスを検出部64へと導くための導入口42がそれぞれ開口されている(内側プロテクタ45のガス導入口は図示せず。)。また、外側プロテクタ41および内側プロテクタ45の底面には、内部に入り込んだ水滴や排気ガスを排出するための排出口43,48がそれぞれ開口されている。
次に、主体金具5の後端側にはSUS304等のステンレス鋼からなる筒状の外筒3が組み付けられ、その先端部31が後端係合部58に係合されている。外筒3の先端部31は外周側から後端係合部58に加締められており、さらにこの先端部31の外周を一周してレーザ溶接が施されている。外筒3は、軸線O方向に沿って後端側へ向けて延びており、セパレータ8およびグロメット9の外周を径方向に取り囲んでいる。
外筒3に取り囲まれたセンサ素子6の小径部67には、電極リード部75と接触して検出電極62との電気的な接続を行う接続端子2が嵌め込まれている。この接続端子2については後述する。また、センサ素子6の筒孔内には、固体電解質体を加熱して活性化させるための棒状のヒータ7が挿入されている。そしてセンサ素子6とヒータ7との間に挟まれるように、基準電極63と接触して電気的な接続を行う接続端子29が、センサ素子6の筒孔内に挿入されている。ヒータ7の後端にはヒータ7に通電するための一対の電極端子71(図1では一方の電極端子71のみを示す。)が設けられている。そして接続端子2、接続端子29および電極端子71には、それぞれ、外部回路(図示外)との電気的な接続を行うためのリード線18の芯線が加締め接合されている。
上記のセパレータ8は絶縁性セラミックスから筒状に形成されたものであり、上記の接続端子2,29や電極端子71が互いに接触しないように分離するため、それらを独立に収容する収容部82を有する。各収容部82はセパレータ8を軸線O方向に貫通しており、セパレータ8を挟んで先端側と後端側との間で大気連通が可能となるように構成されている。接続端子2,29や電極端子71にそれぞれ接続された4本のリード線18(図1ではそのうちの3本のリード線18を示す。)は、後述するグロメット9の挿通孔92を介して酸素センサ1の外部に引き出されている。また、セパレータ8の外周面には径方向外側に突出するフランジ部81が設けられており、そのフランジ部81よりも先端側の外周面に、略円筒状の保持金具85が嵌挿されている。セパレータ8の配置位置に相当する外筒3の外周面は径方向内向きに加締められており、これにより、保持金具85が、自身の内部にセパレータ8を保持しつつ、外筒3の内側にて加締め保持されている。
また、セパレータ8の後端側にはフッ素系ゴムからなるグロメット9が配置されている。グロメット9は、外筒3を後端側にて塞ぐように外筒3の後端側の開口に嵌合され、外筒3の外周が加締められることにより固定されている。このグロメット9には、外筒3内に大気を導入するための連通孔91が、軸線O方向に貫通して形成されている。酸素センサ1では、この連通孔91およびセパレータ8の収容部82を介し、センサ素子6の筒内に形成された基準電極63が大気に晒されるように構成されている。連通孔91内には、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂から形成された薄膜状のフィルタ部材87およびその留め金具88が挿入されており、水滴等の進入が防止されている。また、グロメット9には、上記した4本のリード線18を挿通するための4つの挿通孔92が、それぞれ独立に形成されている(図1ではそのうちの2つの挿通孔92を示す。)。
次に、図4を参照し、センサ素子6の小径部67に嵌め込まれて電極リード部75との電気的な接続を行う接続端子2の詳細な構成について説明する。図4は、酸素センサ1への組み付け前の接続端子2を正面、左側面および平面から見た斜視図である。
図4に示す接続端子2は、センサ素子6の小径部67(図2参照)に嵌め込まれ、接触部219にて電極リード部75との接触が行われる端子部21と、リード線18(図1参照)の芯線が加締め接合される圧着部25と、端子部21および圧着部25を接続する首部26とから構成される。
接続端子2の端子部21は略長方形に加工された板体からなり、その長手方向を周方向に折り曲げ、図4に示すように、1点鎖線で示される筒軸Pを中心軸とする筒状に形成したものである。端子部21の先端縁215からは、長手方向に並ぶ複数(本実施の形態では8つ)の突片216が短手方向に沿って突出されている。この突片216は、端子部21のなす筒孔に対し外向きに放射状に広げられる。なお、突片216が特許請求の範囲における「位置案内部」に相当する。
次に、端子部21の後端縁214からは、細幅の首部26が突出されている。この首部26は、端子部21の短手方向に沿って延長されており、首部26の突出先端にはリード線18の芯線が加締められる圧着部25が設けられている。そして首部26の中間部には、やや幅広の支持部27が形成されている。支持部27の中央には圧着部25側を残して略コの字状に細長く切り欠かれた支持腕271が形成されている。この支持腕271は、図1に示すように、酸素センサ1が組み立てられた際にセパレータ8の収容部82の内周面に当接し、セパレータ8内における接続端子2の位置決めを担うものである。また、首部26のうち支持部27よりも端子部21側の部分は、厚み方向に緩やかな段状をなすように折り曲げられている。
このような構成の接続端子2は、端子部21を筒状に折り曲げた際に、端子部21の内径が、センサ素子6の小径部67の外径よりも小さくなるように加工されている。このため、酸素センサ1を作製するにあたって端子部21がセンサ素子6の小径部67に嵌め込まれる際に、端子部21は、小径部67の外径にあわせ径方向外側に押し広げられることとなる。
以下、酸素センサ1の製造過程について説明するが、特に、センサ素子6への接続端子2の嵌め込みの過程については後ほど詳細に説明する。まず、図2に示すセンサ素子6は、有底筒状に形成された固定電解質体の表面上に検出電極62、電極引出部76、電極リード部75および基準電極63が印刷等により形成され、さらに検出電極62の表面上を覆って電極保護層が形成されてから焼成されることにより、作製される。そして図1に示すように、センサ素子6は、プロテクタ4が組み付けられた主体金具5の筒孔内に挿入し、その後、シール部材15、及びスリーブ16等を挿入した後、加締め保持される。
一方、図1に示すように、接続端子2の圧着部25にリード線18の芯線が加締められた状態で、接続端子29やヒータ7等とともにセパレータ8内に収容され、そのセパレータ8がグロメット9と共に外筒3内の所定の位置に配置されて加締められることにより、外筒3に保持される。
このようにして、主体金具5にセンサ素子6等を保持した先端側の組立中間体と、外筒3に接続端子2,29やヒータ7等を保持した後端側の組立中間体とが、それぞれ別工程にて作製される。両者は互いに組み合わされ、外筒3の先端部31が主体金具5の後端係合部58に係合されて、その周囲が加締められる。さらにその加締め部分に対しレーザ溶接が施されて、先端側および後端側の両組立中間体が一体となり、酸素センサ1が完成する。
ところで、上記した先端側の組立中間体と後端側の組立中間体とを互いに組み合わせる際に、後端側の組立中間体に保持されたヒータ7および接続端子29は、先端側の組立中間体に保持されたセンサ素子6の筒孔内に挿入される。他方、接続端子2の端子部21は、センサ素子6の小径部67に嵌め込まれ、小径部67の外周面69を覆いつつ、接触部219が電極リード部75に接触して電気的な接続がなされる。
この際、センサ素子6の小径部67は、端子部21の先端縁215から突出された突片216によって、端子部21の筒孔内へ挿入されるように案内される。このため、嵌め込みの過程では、端子部21の筒軸Pが次第にセンサ素子6の軸線Oに揃えられる。なお、端子部21の筒軸Pとセンサ素子6の軸線Oとは、端子部21の内径と小径部67の外径とが異なるため、嵌め込みの過程や嵌め込み後において必ずしも一致するわけではないが、ここでは説明の都合上、一致するものとする。
また、端子部21は、上記したように、その内径がセンサ素子6の小径部67の外径より小さく構成されているため、小径部67への嵌め込みの過程では、端子部21の内径が小径部67によって押し広げられる。その後、端子部21が嵌め込み方向に押し込まれて小径部67に端子部21が締り嵌めにて固定されると、接触部219は電極リード部75と接触し、両者間で電気的な接続がなされる。この際、嵌め込み前の端子部21の内径が小径部67の外径より小さいため、端子部21は、自身の内周面で径方向内向きにセンサ素子6の外周面69を押圧する形態となる。
さらに、スリーブ16に、センサ素子6との間に第2間隙80を設ける後端部162を形成することで、接続端子2(端子部21)がセンサ素子6に傾いて挿入される場合であっても、接続端子2がスリーブ16に接触することが無く、スリーブ16に欠けや割れが発生することを防止できる。
その上、センサ素子6の小径部67の外径を必要以上に小径にする必要がなく、センサ素子6の小径部67における径方向の厚みを維持することができる。よって、端子部21がセンサ素子6の小径部67に締り嵌めにて固定(圧入)されたとしても、センサ素子6が割れることを防止できる。
さらに、センサ素子6が小径部67を有し、この小径部67に端子部21が挿入されるので、さらに第2間隙80を広げることができ、接続端子2がセンサ素子6に傾いて挿入される場合であっても、接続端子2がスリーブ16に接触することが無く、スリーブ16に欠けや割れが発生することをより防止できる。
さらに、スリーブ16の後端部162とセンサ素子6の大径部66とが、軸線O方向において重なるので、スリーブ16の先端部161がセンサ素子6の小径部67のみと主体金具5との第1間隙79に配置されることとなり、シール部材15の充填度合を容易に維持することができる。
さらに、突片216を有する接続端子2をセンサ素子6に挿入する場合であっても、スリーブ16の後端部162と、センサ素子6の小径部67との間に第2間隙80を設けることで、突片216がスリーブ16に接触することが無く、スリーブ16に欠けや割れが発生することを防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限らず、各種変形が可能なことは言うまでもない。例えば、接続端子2の端子部21は断面C字形の筒状に形成したが、断面O字形の筒状とし、嵌め込み方向において先端側に、例えばスリットを設けて内径を変化させられるようにし、センサ素子6の小径部67に嵌め込む形態としてもよい。
1 酸素センサ
2 接続端子
6 センサ素子
16 スリーブ
21 端子部
64 検出部
66 大径部
67 小径部
69 外周面
75 電極リード部
216 突片

Claims (4)

  1. 先端側に被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を備え、軸線方向に延びるセンサ素子と、
    該センサ素子の少なくとも一部の周囲を取り囲む筒状の主体金具と、
    該センサ素子と該主体金具との第1間隙に充填されたシール部材と、
    該シール部材の後端側に配置され、前記シール部材と直接又は他部材を介して前記シール部材を押圧する筒状の絶縁部材と、
    該センサ素子の後端側に締り嵌めにて固定され、検出部と外部とを電気的に接続する筒状の接続端子と、
    を備えるガスセンサにおいて、
    前記絶縁部材は、シール部材に直接又は他部材を介して当接する先端部と、該先端部よりも内径が大きく、前記センサ素子との間に第2間隙を設ける後端部と、を有し、
    前記接続端子の先端は、第2間隙内に配置されることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記センサ素子は、周囲に前記シール部材が配置される大径部と、該大径部よりも径小であり、前記接続端子が挿入される小径部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記絶縁部材の前記後端部と前記センサ素子の大径部とが、前記軸線方向において重なることを特徴とする請求項2に記載のガスセンサ。
  4. 前記接続端子の先端には、先端側に向かうにつれて径方向外側に広がる位置案内部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガスセンサ。
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