JP2010270696A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】着火性の低下やコストを増大させることなく、要求二次電圧を耐電圧限界よりも低くする。
【解決手段】エンジン100の運転状態を検知する手段71、72と、燃焼室13内で点火プラグ51の放電ギャップに火花を発生させるのに要する要求二次電圧が点火プラグ51の耐電圧限界を超えるか否かを運転状態に基づいて判定する要求二次電圧判定手段55と、燃料噴射量及び燃料噴射タイミングを運転状態に基づいて制御する燃料噴射制御手段55と、を備え、要求二次電圧が耐電圧限界を超えると判定された場合には、燃料噴射制御手段55により、筒内の少なくとも放電ギャップ周辺が、点火タイミングにおいて要求二次電圧が耐電圧限界以下になる空燃比となるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の点火制御装置に関する。
近年、車両用の内燃機関では出力や燃費を向上させるために、エンジンの充填効率及び圧縮比を高めることで、燃焼の高熱効率化を図ることが行われている。
しかし、充填効率及び圧縮比は、点火プラグの放電ギャップにおいて空気を絶縁破壊して電流を流すために必要な電圧、つまり火花を発生させるのに要する電圧(以下、要求二次電圧という)と相関があり、高充填効率化や高圧縮比化が進むと要求二次電圧が増大し、点火プラグの耐電圧限界を超えてしまうという問題が生じる。
この問題を解決するために、特許文献1には、ギャップ間隔を縮小することで要求二次電圧を低く抑える構成が開示されている。また、特許文献1に開示された構成では、中心電極及び接地電極に貴金属チップを用いることで、狭いギャップ間隔においてさらに二次要求電圧の低減を図っている。
特開2002−260815号公報
しかしながら、ギャップ間隔を狭めるほど着火性が低下するという問題がある。すなわち、ギャップ間隔が小さくなるほど、放電により発生した火炎が中心電極及び接地電極に接触しやすくなることで熱損失が大きくなり、失火し易くなる。
また、要求二次電圧を低下させるのではなく、点火プラグの碍子材質を変更することで、耐電圧限界を高圧縮比化による要求二次電圧の増大に対応させる方法も考えられるが、材質変更に伴いコストが増大してしまうという問題がある。
そこで、本発明では、点火プラグの着火性の低下やコスト増大を伴わずに要求二次電圧を低下させ、高充填効率化や高圧縮化したエンジンに適用することを可能にするエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
本発明のエンジンの制御装置は、燃料噴射量及び燃料噴射タイミングを運転状態に基づいて制御する燃料噴射制御手段を備えたエンジンの制御装置である。そして、燃料噴射制御手段は、点火タイミングにおける放電ギャップ周辺の空燃比を、燃焼室内で点火プラグの放電ギャップに火花を発生させるのに要する要求二次電圧が点火プラグの耐電圧限界を越えないように制御する。
本発明によれば、空燃比の制御によって安定して着火するための要求二次電圧を耐電圧限界より低くするので、点火プラグの着火性の低下やコストの増加を伴わずに高充填効率化や高圧縮化したエンジンに適用することが可能となる。
本発明の実施形態を適用するエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態を適用するエンジンの点火系の構成図である。 コントローラが実行する要求二次電圧を低下させるための制御ルーチンを示すフローチャートである。 コントローラに格納された要求二次電圧NG領域判定マップである。 本発明の実施形態を実施しない場合の、要求二次電圧とエンジン回転速度の関係をスロットル開度毎に示した図である。 要求二次電圧と電極周辺空燃比との関係を示す図である。 IT−ADVと電極周辺空燃比との関係を示す図である。 本発明の実施形態を実施する場合の、要求二次電圧とエンジン回転速度の関係をスロットル開度毎に示した図である。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用するエンジンの概略構成図である。
エンジン100は、シリンダブロック10と、シリンダブロック10の上側に配置されるシリンダヘッド20とを備える。シリンダブロック10には、ピストン11を収装するシリンダ12が形成される。そして、ピストン11の冠面と、シリンダ12の壁面と、シリンダヘッド20の下面とによって燃焼室13を形成する。この燃焼室13で混合気が燃焼すると、ピストン11は燃焼による燃焼圧力を受けてシリンダ12を往復動する。
また、シリンダヘッド20には、燃焼室13に混合気を流す吸気通路30と、燃焼室13からの排気を流す排気通路40とが形成される。
吸気通路30には、吸気弁31が設けられる。吸気弁31は、吸気側カムシャフト32に一体形成されるカム33によって駆動され、ピストン11の上下動に応じて吸気通路30を開閉する。また、吸気通路30にはスロットルバルブ35が設けられる。スロットルバルブ35は、コントローラ55からの信号に基づいて開閉し、吸気通路30の流路断面積を調整する。
排気通路40には、排気弁41が設けられる。排気弁41は、排気側カムシャフト42に一体形成されるカム43によって駆動され、ピストン11の上下動に応じて排気通路40を開閉する。なお、排気通路40には、排気を外部に流す図示しない排気通路が接続しており、この排気通路に設置されたEGR装置が排気通路を流れる排気の一部を吸気系に再循環させる。
上記した吸気通路30と排気通路40との間であって、シリンダヘッド20の燃焼室中心部には、燃焼室13に臨むように燃料噴射弁34及び点火プラグ51が設置されている。
コントローラ55はCPU、ROM、RAM及びI/Oインタフェースを有する。このコントローラ55には、エンジン回転速度、エンジン負荷など、エンジン運転状態を検出する各種センサの出力が入力する。エンジン回転速度はクランク角センサ71により検出する。エンジン負荷はスロットル開度に基づいて算出し、スロットル開度はスロットルポジションセンサ72により検出する。
コントローラ55は、これら各種センサの出力に基づいて燃料噴射タイミング、点火タイミング等を決定する。
ここで、点火プラグ51による点火の制御について説明する。図2はコントローラ55からの信号によって点火プラグ51の点火タイミングを制御する点火制御装置50と、コントローラ55と、点火プラグ51とからなる点火系の構成図である。
点火制御装置50は、点火コイル52と、バッテリ53と、パワートランジスタ54とを備えている。
点火プラグ51は、接地電極56と中心電極57とをエンジン100の燃焼室13内に突出させるように配設されている。接地電極56はバッテリ53の負極58と同電位のグランドに接地されており、中心電極57は点火コイル52との間に介装されるダイオード59のアノード60に接続される。接地電極56と中心電極57との間には点火コイル52によって印加された高電圧によって火花放電が発生する。
点火コイル52は、電磁誘導によって点火プラグ51の放電電圧を発生させており、1次コイル61と2次コイル62とから構成されている。1次コイル61の一端はバッテリ53と2次コイル62の一端とに接続され、他端はパワートランジスタ54のコレクタ63に接続されている。2次コイル62の一端はバッテリ53と1次コイル61の一端とに接続され、他端は点火プラグ51との間に介装されるダイオード59のカソード64に接続される。
バッテリ53は、点火プラグ51に印加する電圧を発生させるために必要な電力を供給する電源である。バッテリ53の正極65は1次コイル61の一端と2次コイル62の一端とに接続され、負極58は接地されている。
パワートランジスタ54は、コントローラ55からの点火指令信号(IG信号)に基づいて1次コイル61への通電と遮断とを切り替えている。パワートランジスタ54のコレクタ63は1次コイル61の一端に接続されており、エミッタ66はバッテリ53の負極58と同電位のグランドに接地されている。また、ベース67はコントローラ55に接続されている。
コントローラ55は、パワートランジスタ54にIG信号を送信することで点火プラグ51に火花放電を発生させるタイミングや放電回数などを制御している。
ここで、コントローラ55がIG信号を送信してから点火プラグ51に火花放電が発生するまでの作用について説明する。コントローラ55からパワートランジスタ54のベース67にIG信号が送信されると、コレクタ63とエミッタ66との間が通電するので、バッテリ53から1次コイル61に電流が流れる。その後、コントローラ55からのIG信号がストップすると、コレクタ63とエミッタ66との間は電気的に遮断されるので、1次コイル61への通電がストップする。これにより1次コイル61の磁束密度は急激に変化するので、電磁誘導によって2次コイル62に高圧の誘導電圧が発生する。この誘導電圧が点火プラグ51に印加されることにより、中心電極57と接地電極56との間に火花放電が発生する。
このようにして発生した火花放電によって、エンジン100のシリンダ内に吸入された混合気は点火燃焼している。
ところで、中心電極57と接地電極56との間に火花放電が発生するのは、両電極間の空間で絶縁破壊が生じるためである。絶縁破壊を生じさせるのに必要な電圧を、要求二次電圧と呼ぶ。この要求二次電圧は、充填効率や筒内圧が高いほど高くなることが知られている。つまり、可変バルブタイミング機構の採用等による高充填効率化や、可変圧縮比機構の採用等による高圧縮比化が進むことで、要求二次電圧はより高くなり、既存の点火プラグ51では耐電圧限界を超えてしまい、大幅に性能低下するおそれがある。点火プラグ51の碍子材質を変更することで耐電圧限界を高めて、要求二次電圧の増大に対応することも考えられるが、コストが増大するという問題がある。
そこで、コントローラ55は、要求二次電圧の増大を抑制するための燃料噴射制御を実行する。
図3は、コントローラ55が実行する、要求二次電圧の増大を抑制するための制御ルーチンを説明するフローチャートである。この制御ルーチンは一定間隔毎に実行される。一定間隔は、例えば1ミリ秒とする。
ステップS10では、エンジン回転速度を読み込む。
ステップS20では、エンジン回転速度がNG領域か否かを判定する。ここでの判定には、図4のマップを用いる。図4のマップは、図5に示す要求二次電圧、エンジン回転速度及びスロットル開度の関係を2元マップ化したものである。
図5は、要求二次電圧抑制のための制御を実行しない場合について、スロットル開度ごとに要求二次電圧とエンジン回転速度との関係を示したマップである。スロットル開度ごとの曲線は、エンジン負荷−エンジン回転速度マップにおけるエンジン出力トルク曲線にほぼ比例する。図中でプラグ耐電圧限界より上側の領域をNG領域とする。ここでは、スロットル開度が80%以下ならば、エンジン回転速度の全域にわたってプラグ耐電圧以下となるが、スロットル開度が90%以上では、中高回転速度域でNG領域となる。
判定の結果、NG領域の場合はステップS30へ進み、NG領域でない場合は処理を終了する。
ステップS30では、スロットル開度を読み込む。
ステップS40では、スロットル開度がNG領域か否かを判定する。判定方法はステップS20と同様である。
スロットル開度もNG領域の場合はステップS50へ進み、NG領域でない場合は処理を終了する。
ステップS50では、点火タイミングを読み込む。点火タイミングは、コントローラ55が別のルーチンで、スロットル開度及びエンジン回転速度等に基づいて決定したものである。決定方法は、一般的なエンジンの点火タイミング決定方法と同様である。
ステップS60では、2段噴射を実行することを決定し、さらに2段目噴射の噴射タイミングを決定する。2段噴射とは、通常の燃料噴射制御ルーチンにより決定した燃料噴射タイミングでの燃料噴射(これをメイン噴射という)の後に、点火プラグ51の放電ギャップに向けて2段目噴射を行う噴射形態である。メイン噴射タイミングは、一般的なエンジンの燃料噴射制御と同様の方法により決定する。メイン噴射量は、一般的なエンジンの燃料噴射制御と同様の方法により決定した噴射量から、2段目噴射量を減じた量とする。つまり、1サイクル当たりの燃料噴射量の合計は通常の噴射量と同じであり、空燃比も燃焼室13全体としてみた場合には通常運転時と同じである。
2段目噴射量は、メイン噴射での噴射量よりも大幅に少ない噴射量を予め設定したものである。例えば、いずれの運転領域でも、点火プラグ51の放電ギャップ周辺に要求二次電圧低下のための空燃比の混合気を形成できるだけの噴射量であればよい。要求二次電圧低下のための空燃比については後述する。
2段目噴射のタイミングは次のようにして決定する。図6は点火プラグ51の放電ギャップ周辺の空燃比(以下、電極周辺空燃比という)と要求二次電圧の関係を示す図である。
図6に示すように、要求二次電圧は電極周辺空燃比に対して下側に凸な特性を有する。最小となるのは、電極周辺空燃比がおおよそ11〜12の場合である。中心電極57及び接地電極56の温度が一定と仮定すれば、図6とは異なり電極周辺空燃比がリッチになるほど要求二次電圧は小さくなる。これは、リッチになるほど放電ギャップ間の燃料量が増えて、放電ギャップ間が空気のみの場合と比べて導電性が高くなるからである。
一方、要求二次電圧には、中心電極57及び接地電極56の温度が低下するほど大きくなるという特性がある。そして、電極周辺空燃比がリッチになるほど、中心電極57及び接地電極56は燃料により冷却される。このため、図6に示すように、電極周辺空燃比が11〜12のときに、導電性向上の影響と電極温度低下の影響がバランスして要求二次電圧が最小となり、それよりリッチ側になるほど、及びリーン側になるほど、要求二次電圧は大きくなる。ここでは、要求二次電圧の最小ピークが、プラグ耐電圧の限界電圧とする。そこで、要求二次電圧低下のための空燃比をおよそ11〜12の間に設定する。
図7は点火プラグ51とIT−ADVの関係の一例を示す図である。IT−ADVとは、2段目噴射の噴射終了時から点火タイミングまでの時間である。図に示すように、IT−ADVが大きくなるほど電極周辺空燃比はリーンになる。これは、2段目噴射で噴射された燃料塊は噴射直後には放電ギャップ周辺にあり、時間の経過とともに放電ギャップから遠ざかりつつ拡散するため、噴射終了から点火までの時間が長いほどリーンになるからである。
つまり、2段目噴射の噴射終了タイミングを制御することで、点火タイミングにおける電極周辺空燃比を所望の空燃比にすることができる。要求二次電圧を低下させるためには、点火タイミングにおける電極周辺空燃比が11〜12の間にあることが望ましい。そこで、図7から電極周辺空燃比が11〜12となる場合のIT−ADVを求め、点火タイミングから逆算して2段目噴射のタイミングを決定する。点火タイミングは、一般的なエンジンの点火制御と同様に、運転状態に応じて決定する。
このように、燃焼室13全体の空燃比及び点火タイミングは通常運転時と同じなので、要求二次電圧低下のための制御を実行しても、出力トルクの低下やノッキングの発生といった問題は生じない。また、2段目噴射量を少なくすることにより、排気性能の低下も防止できる。
なお、燃料噴射弁34が燃焼室周縁部に設けられている場合のように、燃料噴射弁34と点火プラグ51が離れて配置されている場合は、燃料塊が放電ギャップに近づくまでに時間を要するので、2段目噴射終了後の所定期間は電極周辺空燃比は徐々にリッチになり、放電キャップに最接近する時期付近でピークを迎え、それ以降は徐々にリーンになる。また、運転状態により筒内の圧力、温度等は異なり、それによって燃料塊の移動速度及び拡散速度も変化するので、図7の傾きも運転状態毎に異なる。そこで、運転状態ごとの図7を用意する。
また、IT−ADVは2段目噴射終了時から点火タイミングまでの時間としたが、これに限られるわけではなく、例えば、2段目噴射開始タイミングから点火タイミングまでの時間としても、同様の考え方で2段目噴射のタイミングを決定することができる。
図8は、図3の制御ルーチンを実行する場合について、スロットル開度ごとに要求二次電圧とエンジン回転速度との関係を示したマップである。
エンジン回転速度またはスロットル開度の少なくとも一方がNG領域、つまり要求二次電圧がプラグ耐電圧の限界を超えると判断した場合には、2段噴射により要求二次電圧をプラグ耐電圧の限界まで低下させるので、図に示すように、いずれの運転領域でも要求二次電圧がプラグ耐電圧の限界を超えることはない。なお、要求二次電圧は、コイル52の電圧発生能力によっても制限される。
なお、本実施形態では、図4のマップで要求二次電圧がNG領域か否かの判定をし、図7を用いて2段噴射タイミングを決定するが、これに限られるわけではない。例えば、運転状態ごとの2段目噴射タイミングを予め算出して、これを図4のマップのNG領域部分に含めておき、エンジン回転速度及びスロットル開度から2段目噴射タイミングを直接読み出せるようにしてもよい。
また、本実施形態では、2段噴射によって点火プラグ51の放電ギャップ付近のみを要求二次電圧低下のための空燃比になるよう制御しているが、これに限られるわけではない。例えば、吸気通路30内に燃料を噴射する、いわゆるポート噴射式のエンジンにおいて、要求二次電圧がNG領域となる運転領域では、燃焼室13全体が要求二次電圧低下のための空燃比となるようにメイン噴射量を設定してもよい。この場合、燃料噴射量及び点火タイミングが運転状態から定まる燃料噴射量及び点火タイミングとは異なるので、出力トルク等については、2段噴射による場合と比較して低下する可能性がある。
以上により本実施形態では、次のような効果が得られる。
(1)要求二次電圧が耐電圧限界を超えると判定された場合に、コントローラ55は、点火タイミングにおける前記放電ギャップ周辺の空燃比を、要求二次電圧が前記耐電圧限界以下になるとなるように制御するので、高充填効率化や高圧縮比化が進んでも、放電ギャップの間隔を狭める必要も、碍子材質を変更する必要もない。つまり、要求二次電圧の増大に対応するために着火性が低下したり、コストが増大したりすることがない。
(2)コントローラ55は、要求二次電圧が前記耐電圧限界を超えると判定された場合には燃料噴射を2段階に分けて行い、2段階目の燃料噴射のタイミングを、点火タイミングにおける前記放電ギャップ周辺の空燃比が、前記要求二次電圧が前記耐電圧限界以下となるようなタイミングで行うので、エンジン出力トルクの低下等を伴わずに要求二次電圧を低下させることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
10 シリンダブロック
11 ピストン
12 シリンダ
13 燃焼室
20 シリンダヘッド
30 吸気通路
31 吸気弁
32 吸気側カムシャフト
33 カム
35 スロットルバルブ
40 排気通路
41 排気弁
42 排気側カムシャフト
43 カム
50 点火制御装置
51 点火プラグ
52 点火コイル
53 バッテリ
54 パワートランジスタ
55 コントローラ
56 接地電極
57 中心電極
58 負極
59 ダイオード
60 アノード
61 1次コイル
62 2次コイル
63 コレクタ
64 カソード
65 正極
66 エミッタ
67 ベース
71 クランク角センサ
72 スロットルポジションセンサ
100 エンジン

Claims (4)

  1. 燃料噴射量及び燃料噴射タイミングを運転状態に基づいて制御する燃料噴射制御手段を備えたエンジンの制御装置において、
    前記燃料噴射制御手段は、点火タイミングにおける前記放電ギャップ周辺の空燃比を、燃焼室内で点火プラグの放電ギャップに火花を発生させるのに要する要求二次電圧が点火プラグの耐電圧限界を越えないように制御することを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. エンジンの運転状態を検知する手段と、燃焼室内で点火プラグの放電ギャップに火花を発生させるのに要する要求二次電圧が点火プラグの耐電圧限界を超えるか否かを前記運転状態に基づいて判定する要求二次電圧判定手段とを備え、
    前記要求二次電圧が前記耐電圧限界を超えると判定された場合には、前記燃料噴射制御手段により、点火タイミングにおける前記放電ギャップ周辺の空燃比を、前記要求二次電圧が前記耐電圧限界以下になるとなるように制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記エンジンは燃料噴射弁が燃料を筒内に直接噴射する筒内直噴式エンジンであり、
    前記燃料噴射弁は前記放電ギャップ周辺に向けて燃料を噴射することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記燃料噴射制御手段は、前記要求二次電圧が前記耐電圧限界を超えると判定された場合には燃料噴射を2段階に分けて行い、2段階目の燃料噴射のタイミングを、点火タイミングにおける前記放電ギャップ周辺の空燃比が、前記要求二次電圧が前記耐電圧限界以下となるようなタイミングで行うことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの制御装置。
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