JP2010270570A - 軸吊建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】指の挟み込み事故のない安全性に優れた、軸吊建具を提供する。
【解決手段】扉取付部の竪枠9と戸当り10の一端に一定距離をおいて位置するピボット軸2を回転軸として回転することで開閉可能に設置された扉本体5を備える軸吊建具PVD2において、前記竪枠9および戸当り10と前記扉本体5との間に介在された、前記ピボット軸2と同軸の中心軸を有する円柱材3であって、前記扉本体5とは分離独立して構成され、前記扉本体5の開閉操作中に、その側面が前記扉本体5の対向部5aと常時一定の隙間を保つことができるように構成された円柱材3を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸吊建具に関し、扉の開閉操作に応じ、扉と取付部との間に生じる隙間によって、指等の挟み込み事故が発生するのを確実に防止したものである。
軸吊建具は、扉の一端をピボット軸で支持し、他端を人の手によって開閉操作するため、スクリーンパネルのような取付部と扉のピボット支持端との間に隙間が生じ、扉の開閉時に、その隙間が縮小するような現象が発生し、うっかりと人の指を挟み込んでしまうという問題点があった。
特開2003−184419号公報に記載の指挟み防止装置では、扉を開けた状態で発生する大きな隙間を極力小さくするよう、その図10に示すように、扉の一側端の片面に、ピボット軸を中心とする4分割円弧状の曲面部品を付加し、扉を開けた状態では、部品の円弧面が取付部に接近するようにして、扉の背面側に大きな隙間が発生しないようにしている。
しかしながら、この指挟み防止装置は、扉の表と裏を定めることのできる扉を想定してのものであり、扉の裏に発生する隙間は埋められず、また扉の回転角度にも制限があった。
同公報には、扉の表に発生する隙間を解消するためには、曲面部品を扉の両表面に止着すればよい(段落〔0014〕の最後)としているが、デザイン上の問題もあり、必ずしも全ての場合には対応できない。
また、同公報の段落〔0014〕8〜10行目にかけては、隙間は指の挿入が不可能な極めて狭い状態に維持されるとあるが、取付面の形状によっては、隙間が多大なものとなりうる。現に、同公報の図10に見られるように、扉を閉じた状態で、曲面部品を取付けた取付側(表)には、図から見て7mm程度の隙間が発生している。この隙間は、扉を開けたとき縮小されるので、やはり危険が残っている。
特開2003−184419号公報
本発明は、扉の開き方や開き角度などに制限がなく、また扉の表裏に関係なく、さらには、扉を開けてから閉じるときだけでなく、閉じた状態から開けるときなどの全ての状態に対応して、扉の取付部と扉との間に生じる大きな隙間を解消し、従来、挟み込み事故の原因となっていた隙間問題を抜本的に解決できる軸吊建具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、扉取付部の一端に一定距離をおいて位置するピボット軸を回転軸として回転することで開閉可能に設置された扉本体を備える軸吊建具において、前記扉取付部と前記扉本体との間に介在された、前記ピボット軸と同軸の中心軸を有する円柱材であって、前記扉本体とは分離独立して構成され、前記扉本体の開閉操作中に、その側面が前記扉本体の対向部と常時一定の隙間を保つことができるように構成された円柱材を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る軸吊建具は、扉取付部の一端に一定距離をおいて位置するピボット軸を回転軸として回転することで開閉可能に設置された扉本体を備える軸吊建具において、前記扉取付部と前記扉本体との間に介在された、前記ピボット軸と同軸の中心軸を有する円柱材であって、前記扉本体と一体に固定され、前記扉本体の開閉操作中に、その側面が前記扉取付部の対向部と常時一定の隙間を保つことができるように構成された円柱材を備えることを特徴とする。
円柱材の仕様としては、扉本体から分離独立して、前記ピボット軸の回りで自由回転するタイプ(以下自由回転タイプと呼ぶ)と、扉の本体に固定されるタイプ(以下、扉固定タイプと呼ぶ)の2通りがある。
自由回転タイプでは、前記円柱材は、前記ピボット軸の回りで回転自由に自由支持されると共に、前記扉の本体部とは分離独立した構造とし、前記円柱材と前記扉本体の対向部との間に生じる隙間を4mm以内に制限したことを特徴とする。
扉固定タイプでは、前記円柱材は、前記扉本体に固定するものとし、前記扉取付部の前記円柱材と対向する部分は前記円柱材の側面を包み込む形の凹面に形成し、前記円柱材の側面と前記扉取付部の対向部との間に生ずる隙間を4mm以下に調整したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、ピボット軸の回りに、中心を前記ピボット軸と一致させ、扉本体の開閉操作中、その外形が前記扉取付部に対し常時一定隙間を保つことができる寸法の円柱材を介在させたので、従来扉取付部と扉本体との間に生じていた隙間問題が一掃され、安全な軸吊建具を提供できる。
請求項1に記載の発明では、扉本体の開閉操作に連動して円柱材が回転しない場合でも、扉取付部と円柱材との間の隙間は挟み込み作用が発生しないので、挟み込み問題は抜本的に解消される。
また、扉本体の開閉操作に応じ、円柱材が共に連動回転する場合は、扉取付部と円柱材との間に生じる隙間は常時一定に保たれるので、隙間を4mm以内に制限しておけば、指を挟み込むような問題は生じない。
請求項2に記載の発明では、円柱材を、扉本体に固定するものとし、扉取付部の対向する面は前記円柱材の外形を包み込む形の凹面に形成し、前記円柱材の外形と前記扉取付部との間に生ずる隙間を常時一定に制限したので、指の挟み込み問題は生じない。
本発明の自由回転タイプの軸吊建具を中心吊式に適用した水平断面図である。 本発明の自由回転タイプの軸吊建具を持出吊式に適用した水平断面図である。 本発明の扉固定タイプの軸吊建具を中心吊式に適用した水平断面図である。 本発明の扉固定タイプの軸吊建具を持出吊式に適用した水平断面図である。 本発明の第1実施形態に係る軸吊建具を示す、正面説明図で、円柱材は扉本体に対して独立し、ピボット軸に対し自由回転する形のものを示す。 図5の軸吊建具の部材構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る軸吊建具を示す正面説明図である。 図7の軸吊建具の構成部材を示す斜視図である。 図7に示す軸吊建具における各部材の配置および回転状況を説明する水平断面説明図。 図7に示す軸吊建具の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る軸吊建具における各部材の配置および回転状況を説明する水平断面説明図である。 図11に示す軸吊建具の平面図である。 図11に示す軸吊建具の構成部材を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る円柱材や扉本体の寸法を説明するための模式平面図である。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態の概要について説明する。図1および図2は、自由回転タイプの軸吊建具を説明する水平断面図で、図1は中心吊式PVD1を、図2は持出吊式PVD2を示す。図1に示すように、中心吊式PVD1では、スクリーンパネルのような扉取付部1の取付面(対向部)1aから一定距離を置いてピボット軸2を定め、このピボット軸の回りに自由回転タイプの円柱材3を設け、扉本体4がピボット軸2の回りで前記の円柱材3の側面に沿って回転するようにしている。
つまり、扉本体4の回転軸と円柱材3の中心軸が一致している。円柱材3は、扉取付部1と扉本体4の間に生ずる空間を埋めた形であり、扉本体4と分離独立して設置されており、扉本体4を回転させても連動回転しない。
図1の配置において、扉取付部1の対向部と円柱材3との間には表A,裏Bに隙間S1,S2が発生する。また、円柱材3と扉本体4の対向部と間には、隙間S3,S4が発生する。円柱材3と扉取付部1との間に生ずる隙間S1,S2は、扉本体4が開閉しても円柱材3は連動回転しないので、安全上の問題は無く、設計上、あるいは見栄え上の問題であり、一応4mm以下に定めるが、これに限定されない。隙間S1,S2を小さくするため、取付面1aは、水平断面を凹形に形成し、円柱材3の側面を囲む形としている。
一方、円柱材3と扉本体4の間に生ずる隙間S3,S4は、扉本体4の内側面4aを扉本体4と分離独立して設置された円柱材3の回りに沿って回転させるために必要となる。この寸法は4mm以下に制限する。
隙間S3,S4は、安全上4mm以下にする。ピボット軸2に中心軸を合わせた円柱材3と、この円柱材3の回りで回転する扉本体4の内側面4aとの関係であるので、無理なく設計できる。現実には2mm、誤差を含めても3mm以下に設計できる。扉本体4の内側面4aは、隙間S3,S4の安全寸法を遵守するため、凹面を弧面で形成した例で示すが、取付面1a同様な形状の凹面であっても良い。
以上の通り、図1に示す自由回転タイプの円柱材3を備えた中心吊式の軸吊建具PVD1は、従来扉と発想を異にし、扉本体4の開閉操作によって、円柱材3は連動回転せず、扉取付部1との間に生じる隙間問題を発生しないので、扉の開閉操作によって指を挟みこむような事故を一掃できる。扉4の表裏に関係なく、しかも扉4を開くとき、または閉じるときなど、全ての場合において、隙間は一定で、4mm以内であり、問題がない。また、隙間S3,S4は4mm以下となるよう設計するので、指等の挟み込み事故を生じる恐れがない。
図2に示すように、持出式の軸吊建具PVD2では、扉取付部1の取付面に、竪枠9、戸当り10を設けた場合を示す。図2の軸吊建具PVD2では、ピボット軸に配置される円柱材3に対し、扉本体5の中心線が偏心されて取付けられている。
扉本体5の中心線とピボット軸が偏心していることにより、図1で示した回転角θ1と開き方が異なるが、図示のように回転角θ2も180°となる。
扉本体5の内側面(対向部)5aは、図1のものと同様に、円柱材3の側面に沿って回転できるよう弧面形状の凹面にしているが、図1のものと同様な凹面形状であっても良い。図2に示す軸吊建具PVD2では、円柱材3と取付面9a,10aの対向部との間に隙間S5,S6が出来るが、扉本体5を回転させても円柱材3は連動回転しないので、これらの隙間に安全上の問題はない。隙間S5,S6は、安全上問題はないけれども、設計上4mm以下にしている。
一方、円柱材3と扉本体5の内側面5aの対向部との間には、2次的な隙間S7,S8が発生する。この隙間S7,S8については、図1で説明したと同様に4mm以下、具体的には2〜3mm程度とする。従って、全ての隙間S5,S6,S7,S8について、4mmを超えるものはない。
以上の通り、図2に示す自由回転タイプの円柱材3を備えた持出し式の軸吊建具PVD2は、従来の扉と発想を異にし、扉本体5の開閉操作によって、円柱材3は連動回転せず、扉取付部1の竪枠9と戸当り10との間に生じる隙間問題を発生しないので、扉の開閉操作によって指を挟み込むような事故は生じない。
しかも、扉本体5の表裏に関係なく、扉本体5を開くとき、または閉じるときなど、全ての場合において問題がない。2次的に生ずる隙間S7,S8は、製品の仕上げ度合いに応じるので、工業製品として2〜3mm程度まで低下できるので、4mm以下であって、指の挟み込み事故は生じない。
図3および図4は、扉固定タイプの軸吊建具の配置および動作状態を説明する水平断面図で、図3は中心吊式の軸吊建具PVD3を、図4は持出吊式の軸吊建具PVD4を示す。図3に示すように、円柱材6を扉本体7と一体化した、中心吊式の軸吊建具PVD3では、円柱材6が扉本体7と一体的に形成されている。扉取付部1との関係では、図1に示したものと同様で、対応する部材には同一参照符号を付して示してある。扉の表A,裏Bに生ずる隙間S9,S10については、安全性の面から4mm以下に制限する。
図3の軸吊建具PVD3では、表A,裏Bの側にそれぞれ生ずる隙間S9,S10を4mm以下として、扉本体7を回転角θ1の範囲で、回転軸(ピボット軸)を円柱材6の中心軸と同軸で開閉操作するので、扉を開くとき、または閉じるとき、隙間S9,S10は、常に一定に保たれ、表裏および開き方に関係なく、常に安全性を確保できる。
図4に示すように、円柱材6を扉本体8と一体化した持出吊式の軸吊建具PVD4では、円柱材6が扉本体8に固定されている。扉取付部1との関係では、図2に示したものと同様で、対応する部材には同一参照符号を付して示してある。扉の表A,裏Bに生ずる隙間S11,S12については、安全性の面から4mm以下とする。
図4の軸吊建具PVD4では、表A,裏Bの側にそれぞれ生ずる隙間S11,S12を4mm以下として、扉本体8を回転角θ2の範囲で、回転軸(ピボット軸)を円柱材6の中心軸と同軸で開閉操作するので、扉を開くとき、または閉じるとき、隙間S11,S12は常に一定に保たれ、表裏および開き方に関係なく常に安全性を確保できる。
以下、図5〜図13を参照して、本発明を実施する最適の形態について説明する。図5および図6は第1実施形態を、図7〜図10は第2実施形態を、図11〜図13は第3実施形態を示す。
本発明の第1実施形態を示す図5および図6において、図5は正面図、図6は部材の構成例を示す斜視図である。本実施の形態は、図1に示した軸吊建具PVD1を具体化した形で、円柱材3をピボット軸2に合わせて配置した例で示す。円柱材は自由回転タイプであり、中心吊式の例で示す。使用場所は、学校トイレ用の扉の例で示す。
図5および図6に示すように、スクリーンパネルで構成される扉取付部1には、図1で示したような凹面が形成されている。扉取付部1と取付面1aの形を説明するため、一部切り欠いて示している。
扉取付部1の下部には、グラビティヒンジ内カム14aが取付けられたL型金具11aが設けられている。グラビティヒンジ内カム14aは、グラビティヒンジ外カム14bが、上から挿通される事により一体となり、扉の重量が加わる事により回転し、指定した位置に自動的に止まる。
前記扉取付部1の上部には、前記L型金具11aに対応して、逆L型金具11bの一辺が固定され、その水平部の下面には、前記グラビティヒンジ内カム14aに対向する下向き軸12が設けられ、この回りに挿通される部材をピポット軸2上で回転可能に支持する。下向き軸12は、扉本体4と共に、円柱材3も回転可能に支持する。扉本体4の上部には中心穴13cを備えた扉支持金具13bを取付ける。
上部扉支持金具13bは、その穴13cを下向き軸12に挿通することにより、扉本体4をピボット軸2の回りで回転可能に支持できる。扉本体4の下部にはグラビティヒンジ外カム14bが固定されている下部扉支持金具13aを取付ける。このグラビティヒンジ外カム14bを、前記グラビティヒンジ内カム14aに挿通することによって、扉本体4をピポット軸2の回りに回転可能に支持できるようになっている。下部扉支持金具13aは扉本体4を支持すると共に扉の重量をグラビティヒンジ外カム14b、グラビティヒンジ内カム14aに伝えることにより、グラビティの機能を構成する。
前記円柱材3の上端には、前記下向き軸12の外径より少し大きな上部穴15が設けられている。また円柱材3の下端には、前記グラビティヒンジ外カム14bの外径より少し大きな下部穴16が設けられている。
円柱材3は、下部扉支持金具13aと、上部扉支持金具13bに挟まれて、その間において、ピボット軸2回りに自由回転する。自由回転の度合いは、下向き軸12や、グラビティヒンジ外カム14b、下部扉支持金具13aの摩擦力に打ち勝って、強制力を加えれば回転する程度でよい。より自由に回転させたい場合は、円柱材3と下部支持金具13aとの間にワッシャー、ベアリング等を挿入すればよい。
扉本体4の取付側の面には、水平断面が円弧状の弧面となすための、弧面部材17が設けられている。弧面部材はステンレス折曲材、アルミニウム押出材などで構成する。凹面形状は、弧面形状に限らず、取付面1aと同様の形状の凹面でもよい。
以上の部材構成にて、組立ては、まず取付面1aの上下に、それぞれL型金具11a,11bを取付ける。次に扉本体4の上下に、それぞれ、扉支持金具13a,13bを取付ける。
次に、円柱材3を持ち上げ、上方斜めより下部穴16をグラビティヒンジ外カム14bに挿通する。挿通しにくい場合には、上部扉支持金具13bのビスをゆるめればよい。
次は、ケンドン式にて取付ける。まず、グラビティヒンジ外カム14bに下部穴16を挿通した円柱材3と、扉本体4を一緒に持ち上げ、下向き軸12に上部扉支持金具13bの穴13cと円柱材3の上部穴15を斜め下方から挿通し、下向き軸12の上端まで持ち上げてから、垂直に下ろせば、グラビティヒンジ外カム14aに、グラビティヒンジ外カム14bが挿通される。
以上により、図5に示す、扉取付部1と扉本体4の間に、回転自由な円柱材3を介在させた状態で、軸吊建具PVD1が構成された。円柱材3の上端と、上部扉支持金具13bとの間には3mm程度の隙間、S13を設けている。
以上の通り構成された軸吊建具PVD1の動作関係を説明すると、扉本体4は、ピボット軸2の回りに回転角θ1(図1参照)で回転操作できる。このとき、円柱材3は、扉本体4と独立してピボット軸2回りで自由回転できるようになっているので、連動して回転しない。
円柱材3は扉本体4の開閉操作に伴って連動回転しないので、図1で説明した隙間S1,S2は挟み込み事故とは無縁のもので、挟み込み事故は生じない。隙間S1,S2は挟み込み事故には無縁であるが、デザイン上の都合から4mm以下に調節した方がよく、本実施形態では、全ての隙間を3mmに調節している。
また、円柱材3と扉本体4の弧面部材17の間に生ずる隙間S3,S4についても、3mmに調整している。隙間S3,S4は4mm以内であり、安全上問題がない。
上記実施の形態において、扉本体4は木製であっても金属製、合成樹脂製であっても良い。使用場所もトイレに限定されず、防火扉や一般の扉など、各種扉に適用できる。
また、円柱材3の材質は、木製、金属製、合成樹脂製、紙製等であっても良い。さらに、円柱材3の側面にゴムやスポンジ材を張り、安全性をアピールすることもできる。スポンジ材の場合、表面を扉取付部に当て、隙間を限りなくゼロとすることもできる。
また、上記実施の形態では、組付け、取付の一実施例を説明したが、組付け、取付け方法についてはこれに限定されない。特に、組付け、取付けを容易にするため、円柱材3を分割構造として、現場組付けの際に接合し、円柱形を為すような構造にすることもできる。
本発明の第2の実施形態を示す図7〜図10において、図7は正面図、図8は部材の構成例を示す斜視図、図9は組付、組立後の水平断面図、図10は、図9の平面図を示す。
本実施形態は、図2で示したと同じく、円柱材は自由回転タイプで、持出吊式の軸吊建具PVD2に対応する。扉本体5は上枠18および竪枠9等を有する建具枠(扉取付部)内で動作する。
図8に示すように、円柱材19は、上部穴15、下部穴20を有するが、穴の径、深さが異なる以外は、図6に示した円柱材3と同様の構成である。
ピボット軸2を構成するために、下部軸吊金具21と上部軸吊金具22が準備されている。下部軸吊金具21は、L形に構成され、水平部には上向き軸21aが立設され、垂直部には、扉取付部の竪枠9にネジ固定するためのビス穴21bが設けられている。上部軸吊金具22は、水平部の下面に下向き軸22aが立設され、垂直部には竪枠9にネジ固定するためのビス穴22bが設けられている。下部軸吊金具21の水平部に備えた軸21aには、ドーナツ状のベアリング23の内輪が挿入されるようになっている。
本実施形態では、上下一対の軸受金具24,25が準備されている。下部の軸受金具24は、扉本体5の下面に固定される固定部24aと円柱材19の下面と接触する円形部24bを有し、扉本体5に固定するための固定部24aには複数のビス穴が設けられ、円形部24bの中心には、軸21aに挿通される穴24cが設けられている。固定部24aの中心線に対し、穴24cの位置は偏心している。上部の軸受金具25についても同様で、固定部25aと円形部25bが設けられ、円形部25bの中心には、軸22aに挿通するための穴25cが設けられている。
以上の構成部材を用いて、扉本体5への組付け方と、扉取付部への取付け方法を説明する。まず、図7に示した扉本体5の下部および上部に、軸受金具24,25の固定部24a,25aを取付ける。
次に扉取付部の竪枠9に下部軸吊金具21を取付け、軸21aにベアリング23を挿す。次いで、一対の軸受金具24,25を取付けた扉本体5のセット品に円柱材19を挟み、下部軸吊金具の軸21aの上から軸受金具24の穴24cを挿す。これにより、円柱材19の下方の穴20の中まで軸21aが通され、軸吊金具21の上に扉本体5のセット品が載せられた形となる。
次に、扉本体5に固定した軸受金具25の穴25cに上部軸吊金具22の軸22aを上から挿す。その後、上部軸吊金具22を竪枠9の予め決められていた位置に当て、図7に示す状態を作ってビス穴22bにネジを通し、軸吊金具22を扉取付部の竪枠9に固定する。最後に、戸当り10を竪枠9に取り付け、取付作業を終了する。
以上の組付け、取付け作業により、正面的には図7の状態が完成する。断面構造は図9の通りとなる。平面構造は図10の通りになる。図7に示すように、以上の如く構成された軸吊建具PVD2は、扉本体5の右方を手前側に操作することにより、ピボット軸2を中心として、扉本体5を回転させることができる。第1実施形態で説明したのと同一理由により、扉本体5の回転中、円柱材19は連動回転しない。円柱材19をより自由に回転させたい場合は、円柱材19と下部軸受金具24の間に、ワッシャー、ベアリング等を挿入すれば良い。
図9,図10に示すように、扉本体5は回転角度θ2の範囲で操作可能となる。隙間については、扉取付部1側の隙間S5,S6は挟み込み問題を発生しない。挟み込み問題は発生しないが、デザイン上4mm以下とする。円柱材19と扉本体5との間に生じる隙間S7,S8については、3mmに調整した。
以上の通り、軸吊建具PVD2は、持出吊式とされ、扉本体5の配置位置に対し、ピボット軸2が偏心しており、第1実施形態に対し回転角θ2が異なるというだけで、隙間問題については第1実施形態で説明した軸吊建具PVD1と全く同様で、安全上何ら問題がない。児童の大勢居る学校や、図書館、その他公共設備はじめ、一般向け扉として多用できる。うっかりミスにより挟み込み事故を未然に防止できる。
第二実施形態においても、扉の材質は木製に限らず、金属製、合成樹脂製等であっても適用できる。円柱材19の材質、変形例についても第1実施形態と同様に木製、金属製、合成樹脂製、紙製などとすることができる。
本発明の第3の実施形態を示す図11〜図13において、図11は水平断面図、図12は平面図、図13は、ピボット軸2上に組み込まれる部材の斜視図を示す。
本実施形態は、図4で示したと同じく、円柱材が扉固定タイプで、持出吊式の軸吊建具PVD4に対応する。扉本体8は、竪枠9等を有する建具枠(扉取付部)内で動作するものとする。
図13に示すように、本実施形態で用いる構成部材としては、第2実施形態で用いた軸吊金具21,22と、ベアリング23は、そのまま利用できる。
円柱材26は上部に上部穴15、下部に下部穴20を設けているが、扉本体8のコーナ部に接合して用いるため、カット部26aを設け、コーナと当接する部分を直角にカットしてある。
また、カット部26aを設けた円柱材26を扉本体8に接合するため、上部接合金具27と、下部接合金具28を準備している。両接合金具27,28は上下に対象的で、中心に穴15,20に合わせた寸法の中心穴27a,28aを設け、その回りにネジ固定用のビス穴27b,28bを設けている。
以上の構成部材を用いて組付け方および取付け方を説明すると、まず扉本体8の取付側のコーナ部に円柱材26のカット部26aを合わせ、上下に接合金具27,28を当て、ネジ留めすると共に、扉本体8と円柱材26のカット部26aとを隠し金具、化粧ビス等で固定する。これにより、扉本体8に円柱材26を一体化した形の扉となる。また、上下の接合金具27,28の代わりに、上述した軸受金具24,25のような形状のものを用いても良い。
次に、扉取付部の竪枠9への取付けでは、竪枠9に軸吊金具21を当て、穴21bにネジを挿して固定し、軸21aにベアリング23を通し、その上に、扉に取付けた下部接合金具の穴28aを挿す。
次いで、扉の上面に位置する接合金具27の穴27aに上部軸吊金具22の下向き軸22aを挿し、軸吊金具22を竪枠9の予め決められていた位置に当て、ビス穴22bにネジを挿して固定する。これらの組付け、組立て作業により、図7で示したと類似の形の扉構造が仕上がる。最後に、戸当り10を竪枠9に取り付ける。
図11に示すように、扉本体8には円柱材26が固定された形となり、円柱材26の中心はピボット軸2と一致し、扉本体8の回転に伴って、円柱材26も一体に回転する。
扉取付部の竪枠9と戸当り10と円柱材26との間に生じる隙間S11,S12は、3mm以下に調節する。円柱材26は真円に製造しているので、隙間S11,S12は誤差1mmとしても2〜3mmで、4mm以内とすることができる。
円柱材26の材質は、木製でもよく、金属製、合成樹脂製でもよい。幼児の小さな指であっても絶対引込まないことを要件とするので、できる限り表面は円滑に仕上げておいた方がよい。表面を円滑にしておくと、円柱材26の回転によって滑りを生じるので、指等を隙間S11,S12に引込む恐れが無い。
以上、図1,図2,図4の軸吊建具PVD1,PVD2,PVD4に対して、第1,第2,第3の実施形態を説明した。図1、図3に示した第1実施形態の中心吊式軸吊建具は、図5、図6に示したようにグラビティヒンジを用いたものであるが、中心吊フロアーヒンジを使用しても良い。
ここで、円柱材、扉本体の寸法等の求め方について、図14を参照して説明する。ここでは、円柱材3の半径をra、扉取付部1の内側面1aと扉本体4の内側面4aの内半径をrbし、扉取付部1の厚みと扉本体の厚みをt、隙間S1、S2、S3およびS4(図1参照)をSaとしている。また、半径rbの円周上で隙間Sbの中間点をS点としている。
そうすると、以下の関係式が成り立つため、これらの関係式を用いることで、円柱材、扉本体の寸法等を求めることができる。
Figure 2010270570
例えば、厚さt=50mm、Sa=3mm、Sb=6mmの場合、上記関係式に代入することで、円柱材3の直径は約71mmとなる。
本発明の軸吊建具は、トイレ、防火扉、一般の扉など各種扉に適用できる。
本発明の軸吊建具は、扉取付部との間に生じる隙間によって、うっかりと指を挟み込むのを防止しているので、不特定多数の者が利用する幼稚園や学校等の扉に用いて有用で、子供の居る家庭等においても有用で、各種各場所に適用できる。
扉取付部と扉本体との間に生じる隙間をカバー材で埋めるのではなく、ピボット軸の回りに円柱材を配置するだけの構造であるので、デザインがよく、しかも安全性に優れているから、危険性のある従来扉と交換することもできる。新築建物だけでなく、既設建物の扉交換にも利用できる。
PVD1 自由回転タイプ・中心吊式の軸吊建具
PVD2 自由回転タイプ・持出吊式の軸吊建具
PVD3 固定タイプ・中心吊式の軸吊建具
PVD4 固定タイプ・持出吊式の軸吊建具
1 扉取付部
1a,9a,10a 取付面
2 ピボット軸
3,6,19,26 円柱材
4,5,7,8 扉本体
9 竪枠
10 戸当り
11a,11b L型金具
12 下向き軸
13a,13b 扉支持金具
14a グラビティヒンジ内カム
14b グラビティヒンジ外カム
15 上部穴
16,20 下部穴
17 弧面部材
18 上枠
21,22 軸吊金具
23 ベアリング
24,25 軸受金具
26a カット部
27,28 接合金具
θ1,θ2 回転角
S1〜S13 隙間

Claims (3)

  1. 扉取付部の一端に一定距離をおいて位置するピボット軸を回転軸として回転することで開閉可能に設置された扉本体を備える軸吊建具において、
    前記扉取付部と前記扉本体との間に介在された、前記ピボット軸と同軸の中心軸を有する円柱材であって、前記扉本体とは分離独立して構成され、前記扉本体の開閉操作中に、その側面が前記扉本体の対向部と常時一定の隙間を保つことができるように構成された円柱材を備えることを特徴とする軸吊建具。
  2. 扉取付部の一端に一定距離をおいて位置するピボット軸を回転軸として回転することで開閉可能に設置された扉本体を備える軸吊建具において、
    前記扉取付部と前記扉本体との間に介在された、前記ピボット軸と同軸の中心軸を有する円柱材であって、前記扉本体と一体に固定され、前記扉本体の開閉操作中に、その側面が前記扉取付部の対向部と常時一定の隙間を保つことができるように構成された円柱材を備えることを特徴とする軸吊建具。
  3. 前記円柱材と、前記扉本体の対向部との隙間又は前記扉取付部の対向部との隙間が4mm以下に制限されていることを特徴とする請求項1又は2記載の軸吊建具。
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