JP2010268376A - 無線通信装置の制御装置及び無線通信装置に対する情報設定方法並びに情報設定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータを含む設定情報を無線通信装置に正確にかつ負担なく設定できるようにする。
【解決手段】制御装置3は、無線通信装置2が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を設定情報保存部で記憶する。無線通信装置2から当該無線通信装置2の設定情報メモリ5に設定されている設定情報を読取る。そして、無線通信装置2から読取った設定情報と、設定情報保存部で記憶している設定情報とを比較して、一致するか否かを判定する。両設定情報の不一致が判定されると、設定情報保存部で記憶している設定情報を設定コマンドとともに無線通信装置2に送信して、設定情報メモリ5に設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】制御装置3は、無線通信装置2が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を設定情報保存部で記憶する。無線通信装置2から当該無線通信装置2の設定情報メモリ5に設定されている設定情報を読取る。そして、無線通信装置2から読取った設定情報と、設定情報保存部で記憶している設定情報とを比較して、一致するか否かを判定する。両設定情報の不一致が判定されると、設定情報保存部で記憶している設定情報を設定コマンドとともに無線通信装置2に送信して、設定情報メモリ5に設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線通信媒体と無線通信を行う無線通信装置の制御装置に関し、特に、無線通信装置に対して無線通信媒体との無線通信に必要な設定情報を設定する技術に関する。
近年、無線タグ、無線ICタグ、RFタグ、RFIDタグ等と称される無線通信媒体を管理対象の物品に付し、無線通信を利用して上記無線通信媒体の情報を読み込んだり無線通信媒体に情報を書き込んだりして物品を管理するシステムが開発され、広く普及している。
このようなシステムは、無線通信媒体と無線通信を行う無線通信装置、いわゆるリーダ・ライタと、このリーダ・ライタを制御するリーダ・ライタ制御装置とを用いる。リーダ・ライタ制御装置は、ホスト装置、コントローラ等とも称され、例えばパーソナルコンピュータによって構成される。
リーダ・ライタは、無線通信媒体と交信するためのアンテナを備える。そして、無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータとして、送信周波数や出力ワット数等の設定を必要とする。リーダ・ライタは、設定された出力ワット数で、設定された送信周波数の電波をアンテナから放射することにより、この電波の交信領域内に存在する無線通信媒体と無線通信を行い、情報の読取りや書込みを非接触で行う。
従来、この種の設定情報は、リーダ・ライタ毎にリーダ・ライタ制御装置を用いて手動で設定していた。すなわち、リーダ・ライタ制御装置は、この種の設定情報をリーダ・ライタに設定するための専用ツールを実装しており、例えば機種交換により新しいリーダ・ライタをリーダ・ライタ制御装置に接続した際には、設定作業者が上記専用ツールを起動して、新しいリーダ・ライタに必要な情報を設定していた。
なお、このような情報設定技術に関連する先行技術文献としては、例えば特許文献1が知られている。この文献記載の技術は、無線通信媒体にその媒体が付された対象物がリーダ・ライタから発信される電波に及ぼす影響を示す電波影響情報を予め記憶させておき、リーダ・ライタが、この電波影響情報を無線通信媒体から読取ると、サーバに送信し、サーバは、受信した電波影響情報に対応する設定情報をデータベースから取得し、リーダ・ライタに送信して設定する、というものである。
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、リーダ・ライタが無線通信媒体から電波影響情報を取得しなければならないため、リーダ・ライタが無線通信媒体と無線通信できることを前提としている。このため、無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータである送信周波数や出力ワット数等の設定には利用することができない。したがって、現状は、前述したような設定ツールによる手動設定に頼らざるを得ず、設定漏れや設定ミス等によりシステムが正常に機能しないことがあった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータを含む設定情報を無線通信装置に対して正確にかつ負担なく設定できる無線通信装置の制御装置を提供しようとするものである。
また本発明は、制御装置が、無線通信装置に対して、無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータを含む設定情報を正確にかつ負担なく設定するための情報設定方法を提供しようとするものである。
さらに本発明は、無線通信装置接続手段を介して接続された無線通信装置を制御するコンピュータを、無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータを含む設定情報を無線通信装置に正確にかつ負担なく設定できる装置として機能させるための情報設定プログラムを提供しようとするものである。
本発明は、無線通信媒体と無線通信を行う無線通信装置を着脱自在に接続する無線通信装置接続手段を有し、この無線通信装置接続手段を介して接続された無線通信装置を制御する無線通信装置の制御装置にある。この制御装置は、無線通信装置が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を設定情報記憶手段により記憶する。また、無線通信装置接続手段を介して接続された無線通信装置から当該無線通信装置に設定されている設定情報を設定情報読取手段により読取る。そして、設定情報読取手段により無線通信装置から読取った設定情報と、設定情報記憶手段により記憶されている設定情報とを比較して、一致するか否かを判定し、両設定情報の不一致が判定されると、設定情報記憶手段により記憶されている設定情報を設定コマンドとともに無線通信装置接続手段を介して接続される無線通信装置に送信するようにしたものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、無線通信媒体と無線通信を行う際のパラメータを含む設定情報を無線通信装置に正確にかつ負担なく設定できる効果を奏する。
以下、本発明に係る実施形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
はじめに、第1の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。このシステムは、アンテナ1を備えた無線通信装置としてのリーダ・ライタ2と、このリーダ・ライタ2を制御するリーダ・ライタ制御装置3とからなる。リーダ・ライタ2は、リーダ・ライタ制御装置3に対して、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェース仕様の通信ケーブル4により着脱自在に接続される。アンテナ1は、リーダ・ライタ2に外付けされていてもよいし、リーダ・ライタ2に内蔵されていてもよい。また、リーダ・ライタ2は、据置型であってもよいし、ハンディ型であってもよい。
はじめに、第1の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。このシステムは、アンテナ1を備えた無線通信装置としてのリーダ・ライタ2と、このリーダ・ライタ2を制御するリーダ・ライタ制御装置3とからなる。リーダ・ライタ2は、リーダ・ライタ制御装置3に対して、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェース仕様の通信ケーブル4により着脱自在に接続される。アンテナ1は、リーダ・ライタ2に外付けされていてもよいし、リーダ・ライタ2に内蔵されていてもよい。また、リーダ・ライタ2は、据置型であってもよいし、ハンディ型であってもよい。
リーダ・ライタ2は、物品等に付された図示しない無線通信媒体との間でアンテナ1を介して電波を送受信することにより、当該媒体のメモリに記憶されたデータを非接触で読み取ったり、当該媒体のメモリにデータを非接触で書き込んだりするためのものである。無線通信媒体は、無線タグ、無線ICタグ、RFタグ、RFIDタグ等として既に実用化されているもので、本実施の形態では、自らデータの送信機能を持たないパッシブ型の無線通信媒体を想定する。なお、本発明はパッシブ型の無線通信媒体に対するリーダ・ライタの制御装置に限定されるものではなく、自らデータを送信する機能を有するアクティブ型やセミアクティブ型の無線通信媒体に対するリーダ・ライタの制御装置にも適用できるものである。
リーダ・ライタ2は、無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を記憶するための設定情報メモリ5を備えている。設定情報メモリ5は、不揮発性の記憶領域に形成される。リーダ・ライタ2は、設定情報メモリ5に設定されたパラメータに従い、アンテナ1を介して無線通信媒体と無線通信を行う。
設定情報の一例を図2に示す。図示するように、設定情報は、一意のバージョン番号及びリーダ・ライタを個々に識別するための機器番号に加えて、読取り出力値、書込み出力値、周波数チャネル、Q値及びブザー音量設定値を含む。読取り出力値は、無線通信媒体からデータを読取る際の送信電波出力の値である。書込み出力値は、無線通信媒体にデータを書込む際の送信電波出力の値である。周波数チャネルは、無線通信媒体との間で送受信される電波の送信周波数である。Q値は、アンチコリジョンの代表的なアルゴリズムであるタイムスロット方式において、無線通信媒体が選択可能なタイムスロット数を設定するための値である。ブザー音量設定値は、リーダ・ライタ2が無線通信媒体からデータを読取ったときなどに発せられるブザー音の音量を設定するための値である。なお、設定情報に含まれる項目は、図2に示すものに限定されるものではない。少なくとも、リーダ・ライタ2が無線通信媒体と無線通信を行うのに必要なパラメータ(読取り出力値、書込み出力値、周波数チャネル、Q値など)を含むものであればよい。
図3は、本発明に係るリーダ・ライタ制御装置3の要部構成を示すブロック図である。リーダ・ライタ制御装置3は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)31を搭載している。また、主記憶部としてROM(Read Only Memory)32及びRAM(Random Access Memory)33を搭載し、補助記憶部としてHDD(Hard Disk Drive)装置34を搭載している。さらに、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してサーバや他のコンピュータと通信を行う通信インターフェース35、キーボード36を制御して操作キーに対応した信号を取り込むキーボードコントローラ37、ディスプレイ38を制御して画像を表示させる表示コントローラ39、プリンタ、ポインティングデバイス等の外部装置と通信を行う複数の外部装置インターフェース40,41を搭載している。そして、外部装置インターフェース40,41のいずれか1つに、前記リーダ・ライタ2を着脱自在に接続している。このようなリーダ・ライタ制御装置3は、たとえばパーソナルコンピュータによって構成することができる。
かかる構成のリーダ・ライタ制御装置3は、HDD装置34に、設定情報保存部50を形成している。設定情報保存部50は、当該リーダ・ライタ制御装置3に接続されるリーダ・ライタ2の設定情報を保存する。
ここで、設定情報保存部50に対して設定情報の保存する際は、専用の設定ツールを用いて行う。設定ツールは、例えばHDD装置34のプログラム記憶部に保存されたソフトウェアである。ユーザがキーボード36を操作して上記設定ツールの起動を指令する。そうすると、CPU41は、上記設定ツールに従い、図4の流れ図に示す手順でリーダ・ライタ2の設定情報を設定情報保存部50に保存する。
すなわちCPU41は、ST(ステップ)1として各外部装置インターフェース40,41からリーダ・ライタ2のオープンコマンドを送信する。このとき、いずれかの外部装置インターフェース40または41にリーダ・ライタ2が接続され、起動していると、オープンコマンドを受信したリーダ・ライタ2は、正常応答コマンドを返信する。
そこで、オープンコマンドを送信したCPU41は、ST2として各外部装置インターフェース40,41を監視して、正常応答コマンドの受信有無を判別する。所定時間内に正常応答コマンドを受信できなかった場合には、リーダ・ライタ2が接続されていないと判断して、今回の処理を終了する。
リーダ・ライタ2からの正常応答コマンドを受信したならば、CPU41は、ST3としてそのリーダ・ライタ2に設定情報の読取コマンドを送信し、当該リーダ・ライタ2の設定情報メモリ5に記憶されている設定情報を取得する(設定情報読取手段)。そしてCPU41は、ST4としてこの設定情報を設定情報保存部50に上書き保存する(設定情報保存手段)。しかる後、CPU41は、ST5としてそのリーダ・ライタ2にクローズコマンドを送信して、今回の処理を終了する。なお、クローズコマンドを受信したリーダ・ライタ2は、その動作を停止する。
こうして、設定情報保存部50にリーダ・ライタ2の設定情報が保存されると、リーダ・ライタ制御装置3は、リーダ・ライタ2を使用した種々の業務、例えば無線通信媒体を付した物品の所在管理業務等を処理するためのアプリケーションプログラムを実行可能となる。
ユーザがキーボード36を操作してリーダ・ライタ2を使用した業務の開始を指令する。そうすると、CPU41は、その業務に対応するアプリケーションプログラムを起動する前に、図5の流れ図によって処理手順が示される情報設定プログラムを起動する。
すなわち情報設定プログラムが起動すると、CPU41は、先ず、ST11として各外部装置インターフェース40,41からリーダ・ライタ2のオープンコマンドを送信する。このとき、いずれかの外部装置インターフェース40または41にリーダ・ライタ2が接続され、起動していると、オープンコマンドを受信したリーダ・ライタ2は、正常応答コマンドを返信する。
そこで、オープンコマンドを送信したCPU41は、ST12として各外部装置インターフェース40,41を監視して、正常応答コマンドの受信有無を判別する。所定時間内に正常応答コマンドを受信できなかった場合には、リーダ・ライタ2が接続されていないと判断して、リーダ・ライタ2を使用した業務を実行できない旨のエラーを報知する。
リーダ・ライタ2からの正常応答コマンドを受信したならば、CPU41は、ST13としてそのリーダ・ライタ2に設定情報の読取コマンドを送信し、当該リーダ・ライタ2の設定情報メモリ5に記憶されている設定情報を取得する(設定情報読取手段)。そしてCPU41は、ST14としてこの設定情報をRAM33の一時バッファに記憶する。しかる後、CPU41は、ST15として設定情報保存部50にて保存している設定情報と一時バッファに記憶した設定情報とを比較して、一致するか否かを判定する(設定情報比較手段)。
その結果、一致すると判定した場合には(ST16のNO)、CPU16は、ST22に進み、開始が指令された業務に対応するアプリケーションプログラムを起動する。
これに対し、相違有りと判定した場合には(ST16のYES)、CPU41は、ST17として設定情報保存部50にて保存している設定情報を読み出す。そして、この設定情報を設定コマンドとともにいずれかの外部装置インターフェース40,41を介して接続されたリーダ・ライタ2に送信する(設定情報送信手段)。
上記設定コマンドを受信したリーダ・ライタ2は、設定情報メモリ5を一旦クリアした後、受信した設定情報を設定情報メモリ5に書込む。したがって、リーダ・ライタ2の設定情報は、リーダ・ライタ制御部3で保存されている設定情報と一致する。
設定情報を送信したCPU41は、ST18としてリーダ・ライタ2にクローズコマンドを送信して、リーダ・ライタ2の動作を一時停止させる。しかる後、ST19としてクローズコマンドの送信から一定時間が経過したことを確認したならば、CPU41は、ST20としてリーダ・ライタ2に再度オープンコマンドを送信する。このとき、リーダ・ライタ2に何らかの不具合が発生し、所定時間内に正常応答コマンドを受信できなかった場合には(ST21のNO)、リーダ・ライタ2を使用した業務を実行できない旨のエラーを報知する。
これに対し、所定時間内に正常応答コマンドを受信したならば(ST21のYES)、CPU41は、ST22として開始が指令された業務に対応するアプリケーションプログラムを起動する。このアプリケーションプログラムが起動すると、CPU41は、このプログラムに従い、リーダ・ライタ2にデータ読取コマンドやデータ書込コマンド等を送信する。
データ読取コマンドを受信したリーダ・ライタ2は、設定情報メモリ5に記憶された設定情報中の送信周波数、読取り電波出力値、Q値等のバラメータを用いてアンテナ1から電波を送信し、この電波に応答した無線通信媒体からデータを読取る。リーダ・ライタ2で読取られた無線通信媒体のデータは、リーダ・ライタ制御装置3に取り込まれ、処理される。また、データ書込みコマンドを受信したリーダ・ライタ2は、同じく設定情報メモリ5に記憶された設定情報中の送信周波数、書込み電波出力値、Q値等のバラメータを用いてアンテナ1から電波を送信し、この電波に応答した無線通信媒体にデータを書込む。
上記アプリケーションプログラムが終了すると(ST23のYES)、CPU41は、リーダ・ライタ2にクローズコマンドを送信して、今回の処理を終了する。
このように本実施の形態においては、予めリーダ・ライタ制御装置3に実装された設定ツールを使用して、当該リーダ・ライタ制御装置3に接続されたリーダ・ライタ2の設定情報メモリ5に記憶されている設定情報を読み取り、当該リーダ・ライタ制御装置3の設定情報保存部50に保存しておく。
この状態で、リーダ・ライタ制御装置3において、リーダ・ライタ2を用いた業務の実行が指令されると、先ず、情報設定プログラムが起動して、現時点でリーダ・ライタ制御装置3に接続されているリーダ・ライタ2の設定情報が読取られ、設定情報保存部50内の設定情報と比較される。そして、両設定情報の一致が確認された場合には、即座にアプリケーションプログラムが起動して、リーダ・ライタ2を用いた業務が実行される。
これに対し、リーダ・ライタ2から読取った設定情報が設定情報保存部50内の設定情報と一致しない場合には、設定情報保存部50内の設定情報がリーダ・ライタ2に送信され、当該リーダ・ライタ2の設定情報メモリ5に上書きされる。しかる後、プリケーションプログラムが起動して、リーダ・ライタ2を用いた業務が実行される。
したがって、設定情報保存部50で基本となるリーダ・ライタ2(説明の便宜上2Aとする)の設定情報を保存した後、このリーダ・ライタ2をリーダ・ライタ制御装置3から切離し、別のリーダ・ライタ2(説明の便宜上2Bとする)をリーダ・ライタ制御装置3に接続しても、ユーザの負担に全くなることなく自動的にこのリーダ・ライタ2Bを、リーダ・ライタ2Aと同一の設定情報で動作させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る第2の実施の形態について、図6及び図7を用いて説明する。なお、前記第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る第2の実施の形態について、図6及び図7を用いて説明する。なお、前記第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
図6は、本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。このシステムは、このシステムは、アンテナ1を備えたリーダ・ライタ2と、このリーダ・ライタ2を制御するリーダ・ライタ制御装置3とを複数対備える。さらに、各リーダ・ライタ制御装置3の上位機種として、センタサーバ60を備える。センタサーバ60と各リーダ・ライタ制御装置3とは、LAN等のネットワーク70で接続されている。
リーダ・ライタ2とリーダ・ライタ制御装置3のハードウェア構成は、前記第1の実施形態と同一である。すなわち、各リーダ・ライタ2は、それぞれ対応するリーダ・ライタ制御装置3と、例えばUSBインターフェース仕様の通信ケーブル4により着脱自在に接続される。また、各リーダ・ライタ2は、無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を記憶するための設定情報メモリ5を備え、各リーダ・ライタ制御装置3は、上記設定情報を保存するための設定情報保存部50を備えている。
さて、この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、上記設定情報保存部50に対して設定情報を保存する手法である。具体的には、第1の実施形態では、リーダ・ライタ制御装置3に接続されたリーダ・ライタ2の設定情報を設定情報保存部50に保存したが、第2の実施形態では、センタサーバ60からネットワーク70を介して各リーダ・ライタ制御装置3に設定情報をダウンロードして保存する。
すなわち、センタサーバ60は、リーダ・ライタ制御装置3別の設定情報配信部61を備えている。この設定情報配信部61は、リーダ・ライタ制御装置3別に用意された設定情報を記憶管理するデータベースと、このデータベースで管理される各設定情報を、ネットワーク70を介して各リーダ・ライタ制御装置3に配信するソフトウェアとによって構成される。なお、各設定情報を配信するタイミングは、定期的でもよいし、不定期でもよい。
一方、センタサーバ60から配信される設定情報を受信する側のリーダ・ライタ制御装置3は、それぞれ図7の流れ図に示す手順の受信処理プログラムを常駐している。すなわち、CPU41は、ST31としてセンタサーバ60と通信を行う通信手段である通信インターフェース35でデータ信号を受信するのを監視している。そして、データ信号を受信したならば、ST32としてそのデータ信号がセンタサーバ60から配信される設定情報であるか否かを判断する。設定情報以外のデータ信号を受信した場合には、そのデータ信号に応じた受信処理を実行する。
リーダ・ライタ2が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報をセンタサーバ60から受信した場合には、CPU41は、ST33としてこの設定情報を設定情報保存部50に上書きする(設定情報保存手段)。
このような構成の第2の実施形態においても、ユーザが、リーダ・ライタ制御装置3のキーボード36を操作してリーダ・ライタ2を使用した業務の開始を指令すると、リーダ・ライタ制御装置3では、図5の流れ図に示した手順の情報設定プログラムを起動する。したがって、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、前記実施形態では、無線通信装置をリーダ・ライタとしたが、読取機能のみを有するリーダ又は書き込み機能のみを有するライタであってもよい。
また、各実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
1…アンテナ、2…リーダ・ライタ(無線通信装置)、3…リーダ・ライタ制御装置、5…設定情報メモリ、50…設定情報保存部、60…センタサーバ、61…装置別設定情報配信部。
Claims (5)
- 無線通信媒体と無線通信を行う無線通信装置を着脱自在に接続する無線通信装置接続手段を有し、この無線通信装置接続手段を介して接続された無線通信装置を制御する無線通信装置の制御装置において、
前記無線通信装置が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を保存する設定情報保存手段と、
前記無線通信装置接続手段を介して接続された前記無線通信装置から当該無線通信装置に設定されている前記設定情報を読取る設定情報読取手段と、
この設定情報読取手段により前記無線通信装置から読取った設定情報と前記設定情報保存手段により保存されている設定情報とを比較して一致するか否かを判定する設定情報比較手段と、
この設定情報比較手段により両設定情報の不一致が判定されると、前記設定情報保存手段により保存されている設定情報を設定コマンドとともに前記無線通信装置接続手段を介して接続される前記無線通信装置に送信する設定情報送信手段と、
を具備したことを特徴とする無線通信装置の制御装置。 - 前記設定情報を保存するための設定ツールを備え、
この設定ツール起動時においては、前記設定情報読取手段により前記無線通信装置から読取った設定情報を前記設定情報保存手段により保存することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置の制御装置。 - 上位サーバと通信を行う通信手段、をさらに備え、
前記上位サーバから配信された設定情報を前記設定情報保存手段により保存することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置の制御装置。 - 無線通信媒体と無線通信を行う無線通信装置を着脱自在に接続する無線通信装置接続手段を有し、この無線通信装置接続手段を介して接続された無線通信装置を制御する制御装置の前記無線通信装置に対する設定方法であって、
前記制御装置が、前記無線通信装置が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を設定情報保存部にて保存するステップと、
前記制御装置が、前記無線通信装置接続手段を介して着脱自在に接続された前記無線通信装置から当該無線通信装置に設定されている前記設定情報を読取るステップと、
前記制御装置が、前記無線通信装置から読取った設定情報と前記設定情報保存部にて保存されている設定情報とを比較して一致するか否かを判定するステップと、
前記比較の結果、両設定情報の不一致が判定されると、前記制御装置が、前記設定情報保存部にて保存されている設定情報を設定コマンドとともに前記無線通信装置接続手段を介して接続される前記無線通信装置に送信するステップと、
を備えたことを特徴とする制御装置の無線通信装置に対する情報設定方法。 - 無線通信媒体と無線通信を行う無線通信装置を着脱自在に接続する無線通信装置接続手段を有し、この無線通信装置接続手段を介して接続された無線通信装置を制御するコンピュータを、
前記無線通信装置が無線通信媒体と無線通信を行うために必要なパラメータを含む設定情報を保存する設定情報保存手段、
前記無線通信装置接続手段を介して接続された前記無線通信装置から当該無線通信装置に設定されている前記設定情報を読取る設定情報読取手段、
この設定情報読取手段により前記無線通信装置から読取った設定情報と前記設定情報保存手段により保存されている設定情報とを比較して一致するか否かを判定する設定情報比較手段、及び、
この設定情報比較手段により両設定情報の不一致が判定されると、前記設定情報保存手段により保存されている設定情報を設定コマンドとともに前記無線通信装置接続手段を介して接続される前記無線通信装置に送信する設定情報送信手段、
として機能させるための情報設定プログラム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014127150A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Nidec Sankyo Corp | 電子機器装置および情報処理システム |
JP2021113750A (ja) * | 2020-01-20 | 2021-08-05 | 株式会社島津製作所 | 自動分析装置 |
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2009
- 2009-05-18 JP JP2009119954A patent/JP2010268376A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014127150A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Nidec Sankyo Corp | 電子機器装置および情報処理システム |
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