JP2010267533A - エナメル線焼付装置 - Google Patents

エナメル線焼付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010267533A
JP2010267533A JP2009118785A JP2009118785A JP2010267533A JP 2010267533 A JP2010267533 A JP 2010267533A JP 2009118785 A JP2009118785 A JP 2009118785A JP 2009118785 A JP2009118785 A JP 2009118785A JP 2010267533 A JP2010267533 A JP 2010267533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
air
housing
air flow
baking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009118785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5443825B2 (ja
Inventor
Hiroshi Miyake
裕志 三宅
Hironobu Tanaka
浩暢 田中
Hiroshi Daito
拓 大東
Shingo Nishijima
真吾 西島
Hisanobu Harada
寿伸 原田
Masataka Toyoda
政孝 豊田
Hisanori Watanabe
尚典 渡邉
Akira Kondo
亮 近藤
Wataru Koyanagi
渉 小柳
Masaki Ogawa
正樹 小川
Takashi Kitamura
隆 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Tanabe Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tanabe Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Tanabe Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2009118785A priority Critical patent/JP5443825B2/ja
Publication of JP2010267533A publication Critical patent/JP2010267533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5443825B2 publication Critical patent/JP5443825B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】生産性の向上のためにエナメル塗布電線の線速を上げ、これに対応して熱風や冷風の風速を上げても、エナメル線の不良の原因となる線ブレを抑制でき、かつ熱効率を向上させ得るエナメル線焼付装置を提供する。
【解決手段】エナメル線焼付装置は、焼付炉の上側に冷却塔を備えている。また、エナメル線焼付装置は、焼付炉と冷却塔との間に空気流を吹き込むことにより、焼付炉から冷却塔に熱風が上昇することを防止する熱風上昇防止装置3を備えている。熱風上昇防止装置3は、複数のエナメル塗布電線4を並べて通過させるための電線通路34を有するハウジング30と、ハウジング30に空気流を吹き込むために当該ハウジングの内壁に形成された送風口35と、備える。そして、ハウジング30内であって送風口35の近傍に、空気流の直進を防止する直進防止板31が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エナメル線焼付装置に関する。詳細には、焼付炉の上側に冷却塔を備えたエナメル線焼付装置において、焼付炉からの熱風が冷却塔に入り込まないようにするための構成に関する。
従来から、エナメル線製造用のエナメル線焼付装置が知られている。この種のエナメル線焼付装置は、線材に塗布されたエナメル塗料の溶剤乾燥及び熱架橋硬化を目的とした焼付炉と、焼付炉で熱せられた線材を冷却するための冷却塔と、を備えることが一般的である。前記焼付炉としては、例えば、特許文献1及び特許文献2が開示するものがある。
特開平9−35556号公報 特開2003−187658号公報
ところで、前記焼付炉が縦型の場合(線材を縦方向に挿通させる場合)、いわゆる煙突効果によって高温の空気の上昇気流が焼付チャンバ(焼付室)内で継続的に発生する。このため、焼付炉の上側に冷却塔が配置される一般的な構成のエナメル線焼付装置においては、焼付炉からの熱風が冷却塔内に吹き込んでしまうという問題があった。焼付炉内の熱風が冷却塔に流入すると、冷却塔の冷却効率が低下するのみならず、焼付炉内の熱量が奪われるため焼付炉の熱効率も低下してしまう。
上記のような問題を解決するため、焼付炉と冷却塔との間にエアを送風し、内部の圧力を上げることによって熱風の上昇を防止する熱風上昇防止装置を設けることが考えられる。しかし、複数本のエナメル塗布電線(エナメル塗料が塗布された線材)を並べて同時に焼付処理を行うエナメル線焼付装置において上記の熱風上昇防止装置を用いた場合、各エナメル塗布電線に対し風向きと風量を均一にして空気を吹き付けることが難しいという課題があった。
そこで、本願発明者において、例えば図5に示すように回転式ダンパ(バタフライダンパ)92とルーバー93を設ける構成が非公開で試みられた。図5(a)は回転式ダンパ92とルーバー93を備えた熱風上昇防止装置9の平面断面図、図5(b)は縦断面図である。
この熱風上昇防止装置9はハウジング90を備えている。ハウジング90の内部には前記回転式ダンパ92とルーバー93が取り付けられている。また、ハウジング90には、複数のエナメル塗布電線4を装置幅方向に並べて上下方向(装置縦方向)に通過させることができるように、装置幅方向にある程度の幅を有する電線通路94が形成されている。
ハウジング90の内壁には、当該ハウジング90内に空気流を吹き込むための送風口95が形成されている。また、この送風口95に対して空気流を供給するための空気流供給路7がハウジング90に接続されている。
回転式ダンパ92は、図5(b)に示すように回転させることで、ダンパの開口面積を変化させて風量を調節することができるように構成されている。
ルーバー93は図6に示すように、開口部931が細長く形成されるとともに、当該開口部931から吹き出す風を一部遮るように羽根板932が取り付けられた構造である。図5の構成は、電線通路94に対する風の吹出部に前記ルーバー93を配置することにより、空気流の通過に対し適度な抵抗(圧損)を生じさせ、各エナメル塗布電線4に対する風量を均一化することを狙ったものである。
しかし、上記のように構成された熱風上昇防止装置9を備えたエナメル線焼付装置によって本願発明者がエナメル線の製造を試験的に行ったところ、複数本のエナメル塗布電線4に線ブレ(振動)が生じ、並行して走行しているエナメル塗布電線4同士が接着する等、不良や工程中断の原因となってしまうという問題が発生した。
このため、図5の熱風上昇防止装置9を備えたエナメル線焼付装置では、エナメル線の製造速度を上げることができなかった。即ち、エナメル線の製造速度を上げようとした場合、エナメル塗布電線4の線速を上げたり、エナメル線焼付装置に通過させるエナメル塗布電線4の本数を増やす(エナメル塗布電線4同士の間隔を狭くする)ことが考えられる。しかしながら、線速を増大させると、それに対応して焼付炉内の熱風や冷却塔内の冷風の風速を上げなければならず、図5の構成では前記線ブレが増大してしまう。また、エナメル塗布電線4同士の間隔を狭くすれば、隣接するエナメル塗布電線同士が線ブレによって接触してしまう可能性が高くなる。このように、図5の構成では、製造速度を上げて生産性を向上させることができず、更なる改善が求められていた。
本願発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、生産性の向上のためにエナメル塗布電線の線速を上げ、これに対応して焼付炉内の熱風や冷却塔内の冷風の風速を上げても、エナメル線の不良の原因となる線ブレを抑制でき、かつ熱効率を向上させ得るエナメル線焼付装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、焼付炉の上側に冷却塔を備えるとともに、以下の構成としたエナメル線焼付装置が提供される。即ち、このエナメル線焼付装置は、前記焼付炉と前記冷却塔との間に空気流を吹き込むことにより、前記焼付炉から前記冷却塔に熱風が上昇することを防止する熱風上昇防止装置を備える。前記熱風上昇防止装置は、複数のエナメル塗布電線を並べて通過させるための電線通路を有するハウジングと、前記ハウジングに空気流を吹き込むために当該ハウジングの内壁に形成された送風口と、を備える。そして、前記ハウジング内であって前記送風口の近傍に、当該空気流の直進を防止する直進防止板を設けている。
これにより、冷却塔内に焼付炉からの熱風が入り込まなくなるため、焼付炉の熱効率及び冷却塔の冷却効率を向上させることができる。また、送風口から直進してハウジング内に導入される空気流を直進防止板に当てることによって、ハウジング内での空気流の直進を早い段階で阻止することができる。これにより、簡単な構成で空気の流れを分散させて、ハウジング内で電線通路に吹き付けられる空気流の風速及び風向きの偏りを低減することができる。従って、エナメル塗布電線の線ブレの発生を防止することができる結果、エナメル線の製造速度を上げて生産効率の向上を実現させることができる。
前記のエナメル線焼付装置においては、前記空気流の風量調整を行うための風量調整手段を前記ハウジング内に備えることが好ましい。
これにより、空気流の風量調整を行うことができるので、エナメル塗布電線に対して適切な風量で空気流を吹き付けることができる。
前記のエナメル線焼付装置においては、以下のように構成されていることが好ましい。即ち、前記ハウジング内の空間は、前記エナメル塗布電線が並んだ方向で複数の区域に分けられる。そして、前記風量調整手段は前記複数の区域それぞれに設けられている。
これにより、区域ごとに風量を風量調整手段で個別に調節できるので、各エナメル塗布電線に対する風速の偏りを是正し、線ブレを防止することができる。
前記のエナメル線焼付装置においては、前記電線通路に対する空気流の吹出口に風圧均一化手段を備えることが好ましい。
これにより、適度な圧損を生じさせることによって空気流の流速を均一にするとともに、風向きの斜行を防止することができる。
前記のエナメル線焼付装置においては、前記直進防止板はパンチングメタルよりなることが好ましい。
これによれば風を完全に遮ることが無いので、空気流を良好に分散して風速の偏りを低減することができる。
前記のエナメル線焼付装置においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記焼付炉は、焼付通路と、熱風流路と、ファンと、熱風風量調整手段と、を備える。前記焼付通路は、前記複数のエナメル塗布電線を並べて通過させるためのものである。前記熱風流路は、前記焼付通路に対して熱風を供給する。前記ファンは、熱風を送風するために前記熱風流路内に備えられる。前記熱風風量調整手段は、前記ファンの熱風流路下流側に配置され、焼付通路に供給する熱風の風量調整を行う。
これにより、焼付炉内において、エナメル塗布電線に対する熱風の吹き付け量を調整することができるので、線に与える熱量を細かく調整することが可能になり、焼付条件が安定するので、製品の品質を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るエナメル線焼付装置の正面断面図。 (a)本実施形態における熱風上昇防止装置の平面断面図。(b)同じく縦断面図。 (a)本実施形態における熱風上昇防止装置内の空気流の様子を流線で示すシミュレーション図。(b)比較対象の熱風上昇防止装置内における空気流の様子を流線で示すシミュレーション図。 熱風上昇防止装置の改良前と改良後における風速の標準偏差を示すグラフ。 (a)比較対象の熱風上昇防止装置の平面断面図。(b)同じく縦断面図。 比較対象の熱風上昇防止装置が備えるルーバーの外観斜視図。 変形例に係る熱風上昇防止装置の平面断面図。
次に、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエナメル線焼付装置の正面断面図である。図1に示すように、本実施形態のエナメル線焼付装置100は、焼付炉1と、冷却塔2と、熱風上昇防止装置3と、を主に備えている。
図1に示すように、エナメル線焼付装置100の内部には、エナメル塗布電線4(エナメル塗料が塗布された線材)を通過させることができる通路が縦方向に形成されている。エナメル塗布電線4は、エナメル線焼付装置100の下側から上側に向かって走行し、焼付炉1、熱風上昇防止装置3、冷却塔2、の順で通過する。また、本実施形態のエナメル線焼付装置100は複数のエナメル塗布電線4を並べて焼付処理を行うことができるように構成されている。前記通路は、エナメル塗布電線4を複数(例えば10mmから20mm間隔で、数十本から数百本)並べて通過させることができるように、図1の紙面に直交する方向(装置幅方向)に幅を有して構成されている。
前記焼付炉1は熱風循環式の焼付炉として構成されており、焼付チャンバ11と循環チャンバ12とを備えている。
焼付チャンバ(焼付通路)11はエナメル塗布電線4の通路の一部を構成しており、図1に示すように縦方向に形成されている。焼付チャンバ11内部には図1の矢印で示すように熱風が供給されており、これによって、エナメル塗布電線4に塗布されているエナメル塗料の溶剤乾燥及び熱架橋硬化が行われる。
循環チャンバ(熱風流路)12は、熱風吸込口13によって焼付チャンバ11から熱風を吸い込み、熱風吹出口14から焼付チャンバ11に対して熱風を吹き出すように、湾曲状に形成されている。循環チャンバ12内には、蒸発溶剤を燃焼させるための触媒15と、加熱用のヒータ16と、熱風循環用のファン17と、が配置されている。
また、熱風吹出口14の手前であって、ファン17から見て循環チャンバ12の下流側には、ダンパ(熱風風量調整手段)18が配置されている。このダンパ18はスライド式のダンパとして構成され、循環チャンバ12の流路面積を変更することにより、焼付チャンバ11内に供給する熱風の風量を調節することが可能に構成されている。これにより、焼付チャンバ11内の温度を調節することができる。また図示は省略するが、ダンパ18は装置幅方向(エナメル塗布電線が並んでいる方向)に複数設けられており、それぞれ個別に調節可能になっている。これにより、熱風吹出口14から焼付チャンバ11に吹き出す熱風の風量を幅方向で調節できるので、当該焼付チャンバ11内の熱風の風量及び温度を幅方向で均一になるように調節することができる。
熱風上昇防止装置3は、焼付炉1と冷却塔2との間に配置され、ハウジング30の内部にエナメル塗布電線4を通過させることができるように構成されている。前記ハウジングには空気流供給路7が接続されており、この空気流供給路7には図略の送風ファンが接続されている。熱風上昇防止装置3は、空気流供給路7から前記ハウジング30内部にエアを送風して内部の圧力を上げることにより、焼付炉1からの熱風が煙突効果によって冷却塔2内に侵入することを防止するためのものである。なお、熱風上昇防止装置3の構成については後述する。
冷却塔2は、内部に冷風を吹き込む冷却風送風口21と、当該冷却塔2内の冷風を排出する冷却風排出口22と、を備えており、これにより当該冷却塔2内を走行するエナメル塗布電線4を冷却することができるように構成されている。
次に、熱風上昇防止装置3の詳細な構成について図2を参照して説明する。図2(a)は本実施形態における熱風上昇防止装置3の平面断面図、図2(b)は縦断面図である。
図2に示すように、この熱風上昇防止装置3はハウジング30を備えている。ハウジング30の内部には、直進防止板31と、スライド式ダンパ(風量調整手段)32と、パンチングメタル(風量均一化手段)33と、が取り付けられている。また、ハウジング30には、複数のエナメル塗布電線4を装置幅方向に並べて上下方向(縦方向)に通過させることができるように、装置幅方向に所定の幅を有する電線通路34が形成されている。
ハウジング30の内壁には、当該ハウジング30内に空気流を吹き込むための送風口35が形成されている。また、この送風口35に対して空気流を供給する空気流供給路7がハウジング30に接続されている。
送風口35の装置幅方向の幅は、電線通路34の装置幅方向の幅に比べて狭くなっている。そして、この送風口35を通じて空気流供給路7から供給される空気流は、下流側に近づくに従って幅を広げる形状のハウジング30の内部空間を、前記電線通路34に向かって流れる。従って、ハウジング30は、空気流を装置幅方向に拡散させるための空気流拡散経路としての役割を有する。
ところで前述のとおり、熱風上昇防止装置においては空気流が幅方向に均一になるように拡散させるという課題があった。即ち、送風口35からハウジング30内に吹き込まれた空気流は、そのままでは当該ハウジング30内を直進するため、中央部の風速が高くなる。この空気流を幅方向に均一に拡散させることができなければ、エナメル塗布電線に対して風速及び風向を均一にして吹き付けることができない。前述のように、本願発明者らは、空気流の幅方向の均一化を狙い、回転式ダンパ92及びルーバー93を設けた図5の構成を試みたのであるが、この構成では線ブレが発生してしまっていた。
本願発明者らは、線ブレの原因について研究した結果、回転式ダンパ92とルーバー93だけでは空気流を幅方向に十分に拡散させることができておらず、これが線ブレの主要な原因であることを突き止めた。
そこで、本実施形態における熱風上昇防止装置3は、前記直進防止板31を、ハウジング30内において送風口35に対し所定の距離をおいて対面するようにして配置したものである。これにより、送風口35から直進してきた空気流が早い段階で直進防止板31に当たって拡散されるので、熱風上昇防止装置3内での風量を幅方向で均一化することができる。
また、本実施形態では、前記の直進防止板31としてパンチングメタルを用いている。これによれば、直進する空気流を完全に遮断することがないので、更に好適に空気流を拡散することができる。空気流の拡散のために最適な直進防止板31の形状は熱風上昇防止装置3のサイズ及び形状によっても異なるが、直進防止板31の幅は送風口35の幅の約1.2倍以上かつ約1.5倍以下、パンチングメタルの開口率は30%以上40%以下とすることが特に好適である。本実施形態では、直進防止板31を幅380mm、開口率35%のパンチングメタルで構成するとともに、当該パンチングメタルを送風口35から200mmの位置に設置している。
また、本実施形態における熱風上昇防止装置3は、図5に示す比較対象の熱風上昇防止装置9と比較して、回転式ダンパ92の代わりにスライド式ダンパ32を、ルーバー93の代わりにパンチングメタル33をそれぞれ備えた構成となっている。この点について以下に説明する。
本発明者らは、線ブレの原因について更に研究を重ねた結果、回転式ダンパ92とルーバー93によって風向きの偏りが生じていることを見出した。即ち、回転式ダンパ92では、ダンパの回転量によって風量を調節するので、直進してきた風向きが例えば下向きに変えられてしまう(図5(b)参照)。また、ルーバー93は、細長く形成された開口部931を通って風が直線状に出るため、回転式ダンパ92の影響を受けて風向きが斜行した風をそのまま通してしまい易い。
この点、本実施形態における熱風上昇防止装置3は、ハウジング30内の風量を調節するための風量調整手段として、スライド式ダンパ32を備える。このスライド式ダンパ32は、図2(b)の上下矢印で示すように上下にスライド可能に構成されており、これによってダンパの開口面積を調節することで風量を調節できるようにしたものである。このように構成されたスライド式ダンパ32は、図5(b)に示す回転式ダンパ92とは異なり、風の向きを変えてしまうことがないため、熱風上昇防止装置内で用いるのに好適である。
また、本実施形態において、ハウジング30の内部の空間は、スライド式ダンパ32の設置箇所において幅方向に複数のゾーン(区域)に分割されている。そして、この複数のゾーンそれぞれに対応してスライド式ダンパ32が配置されて、個別に開口面積を調節可能となっている。これにより、ゾーンごとに風速を調節可能としている。本実施形態では、図2(a)に示すようにハウジング30内を幅方向に4つのゾーンに分け、それぞれのゾーンに対応するように4つのスライド式ダンパ32を設けている。そして、各ゾーンの吹出口の風速を測定し、各ゾーンの風速のバラツキが平均値±10%程度以内となるように予め各スライド式ダンパ32を調節している。
また、本実施形態における熱風上昇防止装置3においては、エナメル塗布電線4に対する空気の吹付部に、圧損を生じさせて吹出速度を均一にするための風圧均一化手段として、パンチングメタル33が配置されている。パンチングメタルは図6のルーバー93と異なり、斜行した風をそのまま通過させにくい構成であるため、熱風上昇防止装置内で用いるのに好適である。吹き出される風速を均一にするためにはある程度の圧損を発生させる必要があるが、圧力損失が大き過ぎると、空気流を供給するための送風ファン等に能力が高いものを採用する必要が生じて、設備費が上昇する原因となる。以上の点を考慮すれば、パンチングメタル33は開口率が15%以上30%以下のものとすることが好適である。
本願発明者は、以上のように構成された熱風上昇防止装置3及び比較対象の熱風上昇防止装置9について、同一の条件で空気流を供給した場合の数値解析によるシミュレーションを行った。このシミュレーションによって得た本実施形態における熱風上昇防止装置3内部の空気流の流線の様子を図3(a)に、比較対象の熱風上昇防止装置9内部の空気流の流線の様子を図3(b)にそれぞれ示す。なお、シミュレーション結果は対称的に表れるので、図3(a)及び図3(b)において流線は図の下半部にのみ示され、図の上半部には対応する熱風上昇防止装置の構成が示されている。
図3(b)から分かるように、比較対象の熱風上昇防止装置9においては、空気流供給路7から供給された風は幅方向に少し広がりながら下流へ流れる。そして風は、開口面積が比較的絞られている幅方向中央側の回転式ダンパ92に直接的に(大量に)吹き付けられ、当該回転式ダンパ92の直前で向きが大きく変更される。この影響により、ハウジング90の特に幅方向中央付近において、回転式ダンパ92より下流側の部分に斜め向きの空気流が生じている。この斜め向きの空気流は方向を殆ど変えずにルーバー93を通過して、幅方向中央側のエナメル塗布電線4の近傍で渦を巻くように回転している。これにより、エナメル塗布電線4に均一に風が当たらないのみならず、電線通路94の近傍で風の乱れが発生し、線ブレの原因となってしまっていた。
一方、図3(a)に示すように、本実施形態の熱風上昇防止装置3においては、送風口からの空気流が直進防止板31によって早い段階で拡散され、スライド式ダンパ32に対する風向きがほぼ均一になっている様子が分かる。また、スライド式ダンパ32やパンチングメタル33によって風向きが変化せず、結果的にエナメル塗布電線4に風が真っ直ぐ且つ均一に当たり、電線通路34近傍での風の乱れも少ないことが分かる。
また、本願発明者は、上記シミュレーションにおいて、エナメル塗布電線4の走行方向に直交する方向の風速の標準偏差(バラツキの大きさ)を計算した。図4に、この標準偏差のグラフを示す。図4において、改良前とあるのは図3(b)に示す比較対象の熱風上昇防止装置9の標準偏差、改良後とあるのは図3(a)に示す本実施形態の熱風上昇防止装置3の標準偏差である。図4から分かるように、改良前の熱風上昇防止装置9に比べて、改良後の熱風上昇防止装置3は、風速の標準偏差が、幅方向で約84%、奥行き方向(エナメル塗布電線4の走行方向に直交するとともにエナメル塗布電線4が並ぶ方向にも直交する方向)で約76%減少している。
以上に示すように、直進防止板31を備え、回転式ダンパ92をスライド式ダンパ32に、ルーバー93をパンチングメタル33にそれぞれ変更するように改良することで、風速及び風向きのバラツキを抑えることができた。
更に本願発明者は、改良後の熱風上昇防止装置3を備えたエナメル線焼付装置100によって、実際にエナメル線を製造する実験を行った。この結果、改良前の熱風上昇防止装置9を用いた際の線ブレ(振動)が10mm以上であったところ、改良後の熱風上昇防止装置3では線ブレを3〜6mm以下に低減することができた。これにより、生産性の向上のためにエナメル塗布電線4の線速を上げ、これに対応して風速を上げても、エナメル塗布電線の線ブレによって生じる焼付エナメル線の接着等の不具合が起きなくなった。そして、熱風上昇防止装置3を焼付炉1と冷却塔2との間に設けたことにより、煙突効果による熱風の上昇を防止し、焼付炉の熱効率及び冷却塔の冷却効率を向上させることができた。
以上で説明したように、本実施形態のエナメル線焼付装置100は焼付炉1の上側に冷却塔2を備えるとともに、以下のように構成されている。即ち、このエナメル線焼付装置100は、焼付炉1と冷却塔2との間に空気流を吹き込むことにより、焼付炉1から冷却塔2に熱風が上昇することを防止する熱風上昇防止装置3を備えている。熱風上昇防止装置3は、複数のエナメル塗布電線4を並べて通過させるための電線通路34を有するハウジング30と、ハウジング30に空気流を吹き込むために当該ハウジングの内壁に形成された送風口35と、を備える。そして、ハウジング30内であって送風口35の近傍に、空気流の直進を防止する直進防止板31を設けている。
これにより、冷却塔2内に焼付炉1からの熱風が入り込まなくなるため、焼付炉1の熱効率及び冷却塔2の冷却効率を向上させることができる。また、送風口35から直進してハウジング30内に導入される空気流を直進防止板31に当てることによって、空気流の直進を防止することができる。これにより、簡単な構成で空気の流れを分散させて、ハウジング30内で電線通路34に吹き付けられる空気流の風速及び風向きの偏りを低減することができる。従って、エナメル塗布電線4の線ブレの発生を防止することができる結果、エナメル線の製造速度を上げて生産効率の向上を実現させることができる。
また、本実施形態のエナメル線焼付装置100は、前記空気流の風量調整を行うためのスライド式ダンパ32を前記ハウジング30内に備えている。
これにより、空気流の風量調整を行うことができるので、エナメル塗布電線に対して適切な風量で空気流を吹き付けることができる。また、スライド式ダンパ32は風量調節の際に風向きを変化させないので、風向きの傾きに起因する複数本のエナメル塗布電線4の線ブレを防止することができる。
また、本実施形態のエナメル線焼付装置100は、以下のように構成されている。即ち、ハウジング30内の空間は、エナメル塗布電線4が並んだ方向で複数のゾーンに分けられている。そして、スライド式ダンパ32は前記複数のゾーンそれぞれに設けられている。
これにより、ゾーンごとに風量をスライド式ダンパ32で個別に調節できるので、各エナメル塗布電線4に対する風速の偏りを是正し、線ブレを防止することができる。
また、本実施形態のエナメル線焼付装置100は、電線通路34に対する空気流の吹出口にパンチングメタル33を備えている。
これにより、適度な圧損を生じさせることによって空気流の流速を均一にするとともに、風向きの斜行を防止することができる。
また、本実施形態のエナメル線焼付装置100においては、直進防止板31はパンチングメタルよりなる。
これによれば風を完全に遮ることが無いので、空気流を良好に分散して風速の偏りを低減することができる。
また、本実施形態のエナメル線焼付装置100においては、焼付炉1は、焼付チャンバ11と、循環チャンバ12と、ファン17と、ダンパ18と、を備えている。焼付チャンバ11は、複数のエナメル塗布電線4を並べて通過させるためのものである。循環チャンバ12は、焼付チャンバ11に対して熱風を供給する。ファン17は、熱風を送風するために循環チャンバ12内に備えられる。ダンパ18は、ファン17の循環チャンバ12下流側に配置され、焼付チャンバ11に供給する熱風の風量調整を行う。
これにより、焼付炉1内において、エナメル塗布電線4に対する熱風の吹き付け量を調整することができるので、線に与える熱量を細かく調整することが可能になり、焼付条件が安定するので、製品の品質を向上させることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本実施形態では焼付炉1は熱風循環式としたが、これに代えて、例えば輻射熱によってエナメル塗料の溶剤乾燥と熱架橋硬化を行う電熱式の焼付炉でも本発明の構成を適用することができる。
本実施形態ではスライド式ダンパ32は予め調節しておく構成としたが、これに代えて例えば装置稼動中に自動で調節することが可能に構成しても良い。
スライド式ダンパ32によって個別に風速調節可能な区域の数は4ゾーンに限らず、例えば2ゾーン、3ゾーン又は5ゾーン以上としても良い。
また、風量調整手段としては、スライド式ダンパ32に代えて、例えばアイリス式ダンパを用いることができる。
また、風量調整手段は、回転式ダンパでも良い。本実施形態では直進防止板31を設けているため、風量調整手段として回転式ダンパを用いたとしても、風向きの変化を小さくすることができる。この場合、パンチングメタルの手前にルーバーを設置すると好適である。
風圧均一化手段としては、パンチングメタル33に代えて、金属メッシュ、エキスパンドメタル、焼結多孔質金属、ガラスクロス等を用いることもできる。
上記実施形態では、電線通路34内でエナメル塗布電線4は直線状に配置されているが、例えば図7に示すように、電線通路34を奥行き方向に広めに形成して、エナメル塗布電線4を千鳥状(ジグザグ状)に配置することができる。これにより、エナメル塗布電線4間の間隔を確保することができるので、より多くのエナメル塗布電線4を通すことができる。
1 焼付炉
2 冷却塔
3 熱風上昇防止装置
11 焼付チャンバ(焼付通路)
12 循環チャンバ(熱風流路)
17 ファン
18 ダンパ(熱風風量調整手段)
30 ハウジング
31 直進防止板
32 スライド式ダンパ(風量調整手段)
33 パンチングメタル(風圧均一化手段)
34 電線通路
35 送風口
4 エナメル塗布電線
100 エナメル線焼付装置

Claims (6)

  1. 焼付炉の上側に冷却塔を備えたエナメル線焼付装置において、
    前記焼付炉と前記冷却塔との間に空気流を吹き込むことにより、前記焼付炉から前記冷却塔に熱風が上昇することを防止する熱風上昇防止装置を備え、
    前記熱風上昇防止装置は、
    複数のエナメル塗布電線を並べて通過させるための電線通路を有するハウジングと、
    前記ハウジング内部に空気流を吹き込むために当該ハウジングの内壁に形成された送風口と、
    を備え、
    前記ハウジング内であって前記送風口の近傍に、当該空気流の直進を防止する直進防止板を設けたことを特徴とするエナメル線焼付装置。
  2. 請求項1に記載のエナメル線焼付装置であって、
    前記空気流の風量調整を行うための風量調整手段を前記ハウジング内に備えることを特徴とするエナメル線焼付装置。
  3. 請求項2に記載のエナメル線焼付装置であって、
    前記ハウジング内の空間は、前記エナメル塗布電線が並んだ方向で複数の区域に分けられ、
    前記風量調整手段は前記複数の区域それぞれに設けられていることを特徴とするエナメル線焼付装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のエナメル線焼付装置であって、
    前記電線通路に対する空気流の吹出口に風圧均一化手段を備えることを特徴とするエナメル線焼付装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のエナメル線焼付装置であって、
    前記直進防止板はパンチングメタルよりなることを特徴とするエナメル線焼付装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載のエナメル線焼付装置であって、
    前記焼付炉は、
    前記複数のエナメル塗布電線を並べて通過させるための焼付通路と、
    前記焼付通路に対して熱風を供給する熱風流路と、
    熱風を送風するために前記熱風流路内に備えられたファンと、
    前記ファンの熱風流路下流側に配置され、焼付通路に供給する熱風の風量調整を行うための熱風風量調整手段と、
    を備えることを特徴とするエナメル線焼付装置。
JP2009118785A 2009-05-15 2009-05-15 エナメル線焼付装置 Expired - Fee Related JP5443825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009118785A JP5443825B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 エナメル線焼付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009118785A JP5443825B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 エナメル線焼付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010267533A true JP2010267533A (ja) 2010-11-25
JP5443825B2 JP5443825B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=43364323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009118785A Expired - Fee Related JP5443825B2 (ja) 2009-05-15 2009-05-15 エナメル線焼付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5443825B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102982896A (zh) * 2012-11-20 2013-03-20 无锡西玛梅达电工有限公司 高速拉丝漆包机在线冷却装置
KR20150102946A (ko) 2013-01-10 2015-09-09 가부시키가이샤 티케이엑스 레진 본드 와이어 쏘
CN107665755A (zh) * 2017-11-20 2018-02-06 湖州中洲电磁线有限公司 一种漆包线烘干装置
CN107680751A (zh) * 2017-11-20 2018-02-09 湖州中洲电磁线有限公司 一种节能漆包线烘干装置
CN107705932A (zh) * 2017-11-20 2018-02-16 湖州中洲电磁线有限公司 一种漆包线烘炉
CN110111949A (zh) * 2019-05-24 2019-08-09 东阳盛行自动化设备有限公司 一种超微细漆包线的加工工艺
CN114843030A (zh) * 2022-04-01 2022-08-02 安徽聚虹电子有限公司 一种漆包线生产用高效冷却装置
CN117316549A (zh) * 2023-10-16 2023-12-29 无锡市瑞球科技有限公司 一种立式漆包线风循环装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5693215A (en) * 1979-12-26 1981-07-28 Daido Steel Co Ltd Furnace for baking painted wire
JPS56146771U (ja) * 1980-03-31 1981-11-05
JPS5867378A (ja) * 1981-10-15 1983-04-21 Sumitomo Electric Ind Ltd エナメル線焼付炉における熱風吹出し押え装置
JPS59192216U (ja) * 1983-06-09 1984-12-20 株式会社フジクラ 熱風循環型エナメル線焼付炉
JPS61132624U (ja) * 1985-02-08 1986-08-19
JPH11111085A (ja) * 1997-09-29 1999-04-23 Fujikura Ltd エナメル線焼付炉

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5693215A (en) * 1979-12-26 1981-07-28 Daido Steel Co Ltd Furnace for baking painted wire
JPS56146771U (ja) * 1980-03-31 1981-11-05
JPS5867378A (ja) * 1981-10-15 1983-04-21 Sumitomo Electric Ind Ltd エナメル線焼付炉における熱風吹出し押え装置
JPS59192216U (ja) * 1983-06-09 1984-12-20 株式会社フジクラ 熱風循環型エナメル線焼付炉
JPS61132624U (ja) * 1985-02-08 1986-08-19
JPH11111085A (ja) * 1997-09-29 1999-04-23 Fujikura Ltd エナメル線焼付炉

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102982896A (zh) * 2012-11-20 2013-03-20 无锡西玛梅达电工有限公司 高速拉丝漆包机在线冷却装置
KR20150102946A (ko) 2013-01-10 2015-09-09 가부시키가이샤 티케이엑스 레진 본드 와이어 쏘
CN107665755A (zh) * 2017-11-20 2018-02-06 湖州中洲电磁线有限公司 一种漆包线烘干装置
CN107680751A (zh) * 2017-11-20 2018-02-09 湖州中洲电磁线有限公司 一种节能漆包线烘干装置
CN107705932A (zh) * 2017-11-20 2018-02-16 湖州中洲电磁线有限公司 一种漆包线烘炉
CN107680751B (zh) * 2017-11-20 2024-01-05 南雄市瑞泰新材料有限公司 一种节能漆包线烘干装置
CN110111949A (zh) * 2019-05-24 2019-08-09 东阳盛行自动化设备有限公司 一种超微细漆包线的加工工艺
CN114843030A (zh) * 2022-04-01 2022-08-02 安徽聚虹电子有限公司 一种漆包线生产用高效冷却装置
CN114843030B (zh) * 2022-04-01 2023-09-01 安徽聚虹电子有限公司 一种漆包线生产用高效冷却装置
CN117316549A (zh) * 2023-10-16 2023-12-29 无锡市瑞球科技有限公司 一种立式漆包线风循环装置
CN117316549B (zh) * 2023-10-16 2024-03-26 无锡市瑞球科技有限公司 一种立式漆包线风循环装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5443825B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5443825B2 (ja) エナメル線焼付装置
JP2011140435A (ja) 熱気体クッション上でガラスシートを支持し、加熱するための方法および装置
JPWO2017115654A1 (ja) 気流制御装置および延伸フィルムの製造方法
EP3295083B1 (en) Burner with flow distribution member
WO2018230180A1 (ja) 塗装乾燥炉
US20180020681A1 (en) Oven appliance with air curtain
TWI507579B (zh) 碳纖維束的製造方法以及碳纖維前驅體纖維束的加熱爐
JP5788241B2 (ja) 熱処理装置
JP2020159637A (ja) 天井埋め込み形空気調和機
WO2010089936A1 (ja) インク乾燥装置
JP6623225B2 (ja) 特に炭素繊維原料の酸化安定化のためのモジュール炉
JP4796467B2 (ja) 横型耐炎化炉および耐炎化処理方法
JP2021515880A (ja) ボードを乾燥するための方法及び装置
US10458710B2 (en) Supply plenum for center-to-ends fiber oxidation oven
KR20190075123A (ko) 오븐을 통과하는 가스의 분배를 위한 배출 노즐 플레이트를 포함하는 오븐 및 오븐 작동 방법
KR101460340B1 (ko) 박스 오븐
TWI812854B (zh) 乾燥系統及塗裝金屬板的製造方法
WO2015012311A1 (ja) 気体供給吹出ノズル及びこれを用いた耐炎化繊維と炭素繊維との製造方法
EP3778034B1 (en) Gas blowout nozzle and furnace, and method for manufacturing processed film
KR200438110Y1 (ko) 반도체 제조용 박스 오븐 장치
JP7365284B2 (ja) 熱風式乾燥炉
JP2011117652A (ja) 加熱炉
CN108807214A (zh) 一种去气装置
JP2013142504A (ja) 浴室空調装置
JP2003183975A (ja) 熱処理炉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5443825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees