JP2010267302A - 物流管理システム、物流管理サーバ、物流管理方法、および物流管理のためのプログラム - Google Patents

物流管理システム、物流管理サーバ、物流管理方法、および物流管理のためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物流の状態を管理可能とし、さらに最新の荷物の配送状況を荷主に報告する、物流管理システム、物流管理サーバ、物流管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】物流管理サーバ116は、荷物の配送依頼を受領し、当該荷物を運搬する運搬車両及び人員を含む資源を割り当てて運行計画の作成を支援し、作成した運行計画データを運行データベースに登録する運行管理部210と、ネットワークを介して荷物の運搬車両の最新の位置情報及び日時情報を取得して、運行ログとして動態データベースに登録する動態管理部220と、ネットワークを介して発注端末から受領した配送状況要求に応答して、動態管理部220が取得した位置情報及び日時情報を使用して荷物の納品先と、運搬車両の最新の位置とを表示するための地図情報を取得し、異なる図形オブジェクトを割り当てて地図情報上に合成し、発注端末に送付する発注管理部230とを含んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ネットワークを介した物流管理に関し、より詳細には、物流の状態をリアルタイムで取得することにより、物流管理を可能とし、さらに最新の荷物の配送状況を荷主に報告する、物流管理システム、物流管理サーバ、物流管理方法およびプログラムに関する。
近年、ネットワーク基盤が普及し、また移動体通信も普及していることから、多くの車両は、GPS(Global Positioning System)端末を搭載し、その位置や目的地などに関する情報を取得している。この様な状況は、陸上物流の主体を担うトラックなどの貨物車両についても同様である。一方、GPS機能は、GPS端末ばかりではなく、例えば携帯電話、iPhone(登録商標)、スマートフォン、iPad(登録商標)などとして例示できるモバイル端末にも搭載でき、また、モバイル端末がGPS機能を有していない場合であっても、遠隔的に接続されたサーバなどから、無線基地局の位置などを使用してその位置情報を取得することができる。
上述したネットワーク環境を介して取得できる情報は、これまでも物流の計画立案、実績などの管理、貨物車両の運行管理のために利用されている。例えば、特開平11−3489号公報(特許文献1)には、センタ側に設けられ、配送状況の問い合わせのあった荷物に対する配送状況の情報を要求するための荷物配送情報要求コマンドを運搬車両側に送信すると共に、運搬車両側から返信されてきた荷物の配送状況にかかる情報を受信するためのセンタ側管理装置と、運搬車両側に設けられ、運搬車両に積載された荷物の配送状況にかかる情報を収集して荷物配送状況情報を荷物毎に生成すると共に、荷物配送情報要求コマンドに応じて配送状況の問い合わせのあった荷物に対する荷物配送状況情報をセンター側管理装置に返信する運搬車両側管理装置を設ける、物流運搬車両管理システムが記載されている。
特開2001−23073号公報(特許文献2)には、複数の荷主および運送事業者間で求荷求車情報を交換し、最適のトラックサイズと台数および輸送経路で物流を行い、エネルギー節約と道路の混雑防止を図ることができる物流情報システムを提供することを目的とし、求車情報を発信する荷主側端末と、求荷情報を発信する運送事業者側端末と、これらの情報により求荷求車データベースを構築するとともに、配車計画を作成してそれを荷主側端末と運送事業者側端末とに発信する物流情報センタ内のサーバとからなり、配車計画に基づいて運送事業者側端末から発信されたトラックごとの積荷情報は、上記サーバを介して各トラックの車載コンピュータに送られ、上記車載コンピュータは、GPSにより得られたトラック位置情報を上記サーバに発信するとともに、トラックの荷卸し荷積み時に荷物に貼付された無線ICタグの情報を受信して積荷の検品を行う物流情報システムを記載している。
さらに、特開2003−206032号公報(特許文献3)には、装置自身の設置位置情報を把握する手段を有する複数の装置と、各装置において消耗される消耗品の補給を実施する複数の配送手段とそれぞれの装置および配送手段から情報を所得し指令を行う管理センタから構成される配送システムで、上記複数の配送手段は、個々に位置座標情報を所得する手段かつこの情報を管理センターに通知する手段を有し、管理センタは個々の装置からの消耗品要求とその設置位置情報にしたがって個々の配送手段に対して消耗品の配送ルートの決定を行い、消耗品の配送ルート決定時に、各消耗品について最終補給先を配送手段の帰還点に対して最近傍の装置座標とすることを特徴とし、緊急消耗品要求が発生したときに、配送手段の座標情報から配送ルートの未配達領域を算出し、未配達領域の補給先と補給先を結ぶルート最近傍に付加し、最終補給先をその配送手段の配送ルートから外し別個の配送ルートに組み込む動的配送ルート変更制御を行うことを特徴とする配送システムが記載されている。
この他にも、特開2005−43066号公報(特許文献4)は、閲覧データ等の配信データを活用して、配信データ中の地点情報に含まれる文字列データを地図データとの関連にて経路案内に利用するようにした経路案内装置及び経路案内方法を記載している。また、特開2002−372431号公報(特許文献5)は、出発地から目的地までのより精度の高い経路情報を提供するための経路情報提供装置を提供するために、情報登録用コンピュータは、センタとインターネット回線を介して通信可能とされ、施設を管理する施設管理人は、情報登録用コンピュータから幹線道路から施設までの詳細な経路情報を入力し、センタに対して同詳細な経路情報を送信することで、経路情報データベースに基づいて経路探索をし、詳細な経路情報を含む経路情報をナビゲーション装置に送信する経路情報提供装置を記載する。
さらに、特開2007−57419号公報(特許文献6)は、安価な構成のシステムで車両の正確な位置を取得できるようにすると共に、端末に大きな負荷をかけることなく車両の位置を地図上に正確に表示できるようにするため、GPS衛星からの電波に基づく測位精度が低下する区間において、無線タグ6から車載装置の無線タグリーダで受信した位置情報と車載装置2のGPS測位機が測位した測位情報をサーバ8が受信したとき、サーバの主制御部がその位置情報と測位情報との差分を算出すると共にずれの方向を検出して前記記憶部に記憶する車両位置取得システムを記載している。
そして、特開2005−352599号公報(特許文献7)には、安いコストでドライバーの安全且つ円滑な業務遂行を支援するために、物流拠点に設置され、荷物の届け先に関する情報と保持されている届け先への配送順序に関する情報とに基づいて実際の配送順に関する情報を作成するセンタ管理システムと、センタ管理システムとメモリカードを介して情報の受け渡しが可能で、予め保持された地図上の位置情報において、道路上の所定の地点をノードとしてリンクされる道順の最短距離を示した道路情報に基づいて、2地点間の最適ルートを検索して結果を表示すると共に、位置情報に対応した地点における実際の運転状態を検出して出力する車載ナビゲーションシステムと、を含んで構成される配送業務支援システムにおいて、車載ナビゲーションシステムから出力された情報と、予め記憶された基準となる基準運転情報とに基づいて基準外運転情報を作成する、敗者業務支援システムを記載している。
特開平11−3489号公報 特開2001−23073号公報 特開2003−206032号公報 特開2005−43066号公報 特開2002−372431号公報 特開2007−57419号公報 特開2005−352599号公報
上述したように、貨物車両に搭載したGPSなどの位置情報を利用して物流管理を行うシステムや方法は多数提案されている。中でも上述した特許文献1〜7は、GPSなどの車載型端末から取得した情報を物流業者のためにだけ利用することを目的とするものである。しかしながら、運搬する荷物は、そもそも荷主による依頼を受けて物流業者が運搬するものだから、特定の荷物を積載した貨物車両が現在何処でどのような状況になっているかについての情報は、物流業者ばかりではなく、荷主における荷物管理および営業管理のためにも重要な情報を提供することができる。
このためには、位置情報を管理するサーバ、運行状況/積載情報を管理するサーバ、および荷主管理を行うためのサーバなど複数のサーバが取得した情報を組み合わせて目的に適合する新たなコンテンツを生成することが必要とされるが、特許文献1〜7では、複数サーバが取得したデータを組み合わせて異なるデータを生成し、荷主に対して提供することを課題とするものではない。この主な理由としては、貨物/物流管理と、荷主/顧客管理とは、独立したサーバまたはウェブシステムで提供されるものであり、物流管理の情報を荷主に提供する場合、情報漏洩やデータ同期化などの問題からシステムが複雑化することもその1つの要因と考えられる。
本発明は、上述した従来技術に鑑みてなされたものであり、本発明は、貨物車両の運搬状況を管理するために取得した情報を使用して、物流管理を行うとともに、当該情報から荷主毎に現在の荷物の配送状況情報を作成し、荷主に通知することを可能とする物流管理システム、物流管理サーバ、物流管理方法、およびプログラムを提供することを課題とする。
本発明は、上述した従来技術の鑑みてなされたものであり、貨物車両が搭載するモバイル端末が取得した位置情報、運行情報をほぼリアルタイムで取得し、このリアルタイム情報に対して荷主情報および貨物情報を加味して、荷物管理情報を生成し、荷主に対して提供することを可能とする物流管理システム、物流管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明では、荷物の輸送を管理するための物流管理システムであって、荷物の輸送を依頼する発注端末と、前記荷物の物流状態を監視する物流管理サーバとを含み、
前記物流管理サーバは、
ネットワークを介して前記発注端末からの荷物の配送依頼を受領し、当該荷物を運搬するための運搬車両および人員を含む資源を割り当てて運行計画の作成を支援し、作成した運行計画を運行計画データとして運行データベースに登録する運行管理部と、
前記ネットワークを介して荷物を輸送している運搬車両の最新の位置情報および日時情報を取得して、運行ログとして動態データベースに登録する動態管理部と、
前記ネットワークを介して前記発注端末から受領した配送状況要求に応答して、前記動態管理部が取得した前記位置情報および日時情報を使用して前記荷物の納品先と、前記運搬車両の最新の位置とを表示するための地図情報を取得し、前記納品先および前記運搬車両に対してそれぞれ異なる図形オブジェクトを割り当てて前記地図情報上に合成し、前記発注端末に応答として送付する発注管理部と
を含む、物流管理システムが提供される。
本発明では、前記発注管理部は、
前記動態管理部が登録した前記配送状況要求で指定された荷物について前記運行ログを検索するための運行ログ検索部と、
前記納品先および検索された運行ログで指定される前記運搬車両の最新の位置を参照して両方を表示できる縮尺の地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記取得した地図情報に対して前記それぞれ異なる図形オブジェクトを合成し、前記運行ログにおける履歴および前記最新の位置を使用して納品予定時刻を計算し、現在配送中の前記運搬車両の集配リストに前記納品予定時刻として前記発注端末が参照可能に追加して配送状況テーブルを作成し、前記地図情報および前記配送状況テーブルをそれぞれ表示するための領域を割り当てて前記発注端末に対して配送状況要求の応答を作成するマッシュアップ処理部と
を含むことができる。
本発明の前記動態管理部は、前記運搬車両が搭載するモバイル端末からの定期的な前記位置情報および日時情報のアップロードを受け付けるFTPサーバとして構成でき、
前記発注管理部および前記運行管理部は、前記ネットワークを介してブラウザ手段を介した配送状況の提供および運行計画の作成支援を行うWebサーバとして構成することができる。
本発明では、前記運行管理部は、
新たに集配するべき荷物の情報を登録した集配データを受領して格納する集配リスト作成情報格納部と、
前記集配リスト作成情報格納部に蓄積された情報を取得し、所定の運搬車両が業務時間内に配送するべき集配データをリストした集配リストを作成する集配リスト作成部と、
前記作成した集配リストを、業務開始時または前記業務開始時には存在していない新たな集配データを前記モバイル端末にダウンロードさせる集配リスト配付部と
を含むことができる。
さらに本発明では、上述した物流管理システムが含む物流管理サーバ、当該物流管理サーバが実行する物流管理方法、およびプログラムを提供することができる。
本実施形態の物流管理システム100の概略図。 本実施形態の物流管理サーバ116の機能ブロック200を示す図。 本実施形態で動態管理部220が取得する運搬車両の配送状況を取得するための、例えばモバイル端末130の機能ブロックを示す図。 発注端末112の機能ブロックを示す図。 本実施形態の物流端末114の機能ブロックを示す図。 物流管理サーバ116が提供するウェブサービスを説明する図。 本実施形態の運行管理部210の機能ブロック700を示す図。 集配リストの更新または作成処理のシーケンス図。 本実施形態で作成される集配リストのデータ構造を示す図。 本実施形態でモバイル端末130と運行管理部210との間の集配リスト転送のデータトランザクションのシーケンス図。 本実施形態の運行管理部210が提供する運行計画の作成を支援するためのGUI1100を示す図。 本実施形態の動態管理部220の機能ブロックを示す図。 本実施形態の動態管理部220が実行する相対管理処理のシーケンスを示す図。 本実施形態の運行ログデータのデータ構造を示す図。 図14に示した運行ログデータのうち、位置情報および日時情報をソケット送信する際に、送信パケットにカプセル化されるデータの一覧を示す図。 本実施形態において、モバイル端末130の通信設定を行うための設定ファイルの実施形態を示す図。 図16で説明したXMLタグで規定される要素属性のモバイル端末130の設定における意味づけをタグ項目名に対してその要素属性の技術的意味を対応付けたリスト。 本実施形態の発注管理部230の機能ブロックを示す図。 本実施形態が実行するマッシュアップ処理部1880の利用するデータおよび作成するデータのデータ構造の概略図。 本実施形態のマッシュアップ処理部1880が実行する処理のフローチャート。 本実施形態の物流管理サーバ116の発注管理部230が提供するウェブページの認証画面2100の実施形態を示す図。 発注管理部230が提供する発注情報入力画面2200の実施形態を示す図。 本実施形態の発注管理部230がクライアントからの配送状況要求に対応して作成した配送状況テーブル2310を表示する表示画面2300の実施形態を示す図。 ウェブページとして実装した場合の図23に示した配送状況を表示する実施形態におけるGUI2400を示す図。 本実施形態の物流管理サーバ116が提供する配送状況を表示するためのGUI2500の実施形態を示す図。
以下、本発明を実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の物流管理システム100の概略図である。物流管理システム100は、ネットワーク110を介して遠隔的に荷主が配送を依頼し、荷主からの依頼に対応して物流業者が集配を指令し、さらに集配状況のモニタを可能としている。物流管理システム100は、荷主サイトに設置された発注端末112と、集配を管理する物流者サイトに設置された物流端末114とを含んでいる。
発注端末112は、運送するべき荷物を指定して物流管理サーバ116に登録することにより、荷物の運送を依頼する。本実施形態において。用語「荷主」とは、荷物に対する権利を有する人、団体、または企業を意味し、用語「物流者」とは、荷物の運搬を実際に行う、運送業者を意味する。したがって、例えば一般ユーザが、例えば通販会社で商品を購入し、通販会社が物流者に荷物の搬送を依頼する場合、「荷主」には、荷物の購入者または通販会社などの仲介業者を含む。
発注端末112は、物流管理サーバ116に対して荷物の配送状況を問い合わせ、物流管理サーバ116から、当該荷物の現在位置、配送完了予定時刻など現在の配送状況を略リアルタイムで取得する。また、物流端末114は、物流管理サーバ116に対して発注端末112からの新規な荷物集配の依頼の有無を問い合わせ、物流管理サーバ116に対して荷物の集配のための運行管理および要員管理などを依頼している。
発注端末112および物流端末114は、パーソナルコンピュータやワークステーション、またはサーバコンピュータから構成することができ、中央処理装置(CPU)、RAM、ROM、ハードディスクなどを実装し、適切なオペレーティングシステム(OS)の制御の下でオブジェクト指向プログラミング言語やレガシープログラミング言語などを実行し、各種処理を実行するための機能手段を提供している。また、発注端末112、物流端末114は、物流管理サーバ116に対してアクセスするための専用のクライアント−サーバアプリケーションを実装することもできるが、より好ましい実施形態では、発注端末112、物流端末114は、Internet Explorer(登録商標)、Mozilla(登録商標)、Opera(登録商標)FireFox(登録商標)、Chrome(登録商標)などのブラウザソフトウェアを搭載し、物流管理サーバ116に対して、HTTPプロトコルやFTPプロトコルを使用してアクセスし、JAVA(登録商標)、JAVAAPPLET(登録商標)、JAVASCRIPT(登録商標)などのアプリケーションプログラムを介して各種サービスの提供を受ける構成とされている。
物流管理サーバ116は、それぞれ発注端末112および物流端末114からの発注要求または運行管理要求を受領し、発注要求に基づいて集配計画の作成を支援する。物流管理サーバ116は、現在集配業務を行っている運搬車両に搭載されたモバイル端末130,140から、それぞれの運搬車両132,142の集配状況を、無線ネットワークを介した通信により取得し、略リアルタイムで集配状況の更新を行っている。本実施形態で、「略リアルタイム」とは、モバイル端末130,140から定期的にその位置情報および日時情報が送付され、更新されることを意味する。
物流管理サーバ116は、このために、受注DB118、動態DB120および運行DB122を管理しており、発注端末112からの受注、運搬車両の集配状況の管理、および新規受注に基づく運行計画作成支援を行っている。物流管理サーバ116は、上述した処理を実行するためにWebサーバおよびFTPサーバとして機能し、さらにリレーショナルデータベース(RDB)やオブジェクト指向データベース(OODB)などのデータベースアプリケーションを実装し、物流に関連するデータ取得要求を取得し、SQL(Structured Query Language)や、XML(eXtensible Markup Language)などを利用して、要求を処理し、それぞれ発注端末112または物流端末114に対して要求された情報を提供している。
物流管理サーバ116は、Windows(登録商標)200X、UNIX(登録商標)、Linux(登録商標)といったOSの制御下で動作するサーバプログラムを実装し、DB2(登録商標)、Oracle(登録商標)、ACCESS(登録商標)などのRDBや、CASHEなどのOODBを搭載し、各種の要求を処理している。
運搬車両132,142は、トラックなどの車両の他、バイク、モータ付自転車などの荷物の集配を行うことができる車両であり、各運搬車両132,142には、モバイル端末130,140が搭載されている。モバイル端末130,140は、これまで知られたいかなる端末、例えばカーナビ装置、携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)、ミニノートコンピュータ、iPad(登録商標)などのパッド型コンピュータを利用して実装することができる。
モバイル端末130,140は、Windows CE(登録商標)などの適切なOSの下で、本実施形態の物流管理システム100に送付するための時刻情報、位置情報などを取得することができ、定期的に無線ネットワークを介して物流管理サーバ116に取得した情報を、RFC959などに規定されるFTP(File Transfer Protocol)や、RFC2228などに規定されるFTPSなどのプロトコルで送付することができる限り、端末の種類・形式には特に制限されるものではない。
また、モバイル端末130,140は、位置情報をGPS(Global Positioning System)などを利用して取得することもできるし、またGPSに代えて特定の無線通信方式における無線局の位置情報をその位置情報として取得することができる。本実施形態の無線ネットワーク150は、種々の通信方式の通信基盤を利用することができ、例えばIEEE802.xなどの規格で規定される無線通信、Bluetooth(登録商標)、DoPa、FOMA、PHS、7.2Mbpsのデータ転送速度を可能とするハイスピードFOMA、または32Mbpsのレートでデータ通信する次世代高速無線通信方式などの通信方式またはその他の移動体通信方式を利用して構成することができる。
図2は、本実施形態の物流管理サーバ116の機能ブロック200を示す図である。物流管理サーバ116は、上述したようにWebサーバとして実装されており、ネットワークインタフェースNICを介してインターネットといったネットワーク110から各種情報および要求を受領する。さらに物流管理サーバ116は、運行管理部210と、動態管理部220と、発注管理部230を備えている。運行管理部210は、発注端末からの集配要求を受領し、特定の物流端末114からのアクセスに応じて運送業者の集配資源情報を参照して配送計画作成を支援する。また、運行管理部210は、運行DB122に作成した配送計画を登録し、管理している。
動態管理部220は、運搬車両132、142から送付される位置情報、時刻情報などを受領して動態DB120に登録された特定の運搬車両の現在情報を更新する。動態DB120は、発注端末112から特定の運搬車両が担当する荷物がどのような配送状況にあるかの問合わせを受領すると、運搬車両の配送状況を検索して、後述する発注管理部230に検索された情報を渡すことで、発注管理部230による対応する地図情報や道路情報などの取得、現在位置や予定配送時刻などを表示させるためのオブジェクトの地図データへの合成、集配計画テーブルの生成および地図データへの合成などの処理を可能とさせている。
発注管理部230は、本実施形態では、フロントエンドサーバの機能を有しており、発注端末112からの荷物集配要求を受領して、受注DB118に登録し、運行管理部210および動態管理部220による貨物追跡を可能とする。また、発注管理部230は、発注端末112からの荷物の現状問合わせ要求を受領すると、問合わせを受けた発注者の荷物を搬送している運搬車両の最新の荷物配送状況を検索し、その位置情報に対応する地図データおよび配送予定時刻などを表示するためのオブジェクトを地図データに合成してHTMLデータを作成し、発注端末112に対して現状問合わせ要求のレスポンスとしてダウンロードさせている。
図2に示した物流管理サーバ116の各機能部のうち、運行管理部210と発注管理部230とは、Webサーバ機能部として構成され、動態管理部220は、FTPサーバ機能部として構成される。また、物流管理サーバ116は、Webサーバ、FTPサーバ、およびデータサーバのサーバネットワークとして構成することもでき、適宜、システム容量、コストおよび設置環境を考慮して実装することができる。
また、物流管理サーバ116は、データベースアクセス部240を含んでいる。データベースアクセス部240は、RDBやOODBに対するデータの登録や検索、検索結果の作成などを行う処理部であり、SQLパーザを含んで実装され、SQLなどで作成されたクエリ文を解析し、各データベースに対するデータ追加、検索結果生成、データ削除、データ更新などの処理を可能としている。運行管理部210、動態管理部220、および発注管理部230が取得した各データは、データベースアクセス部240、ストレージインタフェース250を介してハードディスク装置(図示せず)などにデータベースのデータとして格納されている。
なお、図2に説明した各機能部は、サーバプログラムの実行により単一内でのサーバの機能手段として実装することができる。また、他の実施形態では、図2の各機能部をそれぞれ特定機能に専用化したアプライアンスサーバとして実装し、各アプライアンスサーバをイーサネット(登録商標)などにより相互接続したサーバネットワークとして構成することもできる。さらに、図2の物流管理サーバの機能は、クラウドなどのコンピューティング基盤上に構成することができる。
図3は、本実施形態で動態管理部220が取得する運搬車両の配送状況を取得するための、例えばモバイル端末130の機能ブロックを示す。モバイル端末140についても同様の構成を用いることができるので、以下、例示的にモバイル端末130について具体的に説明する。なお、図3には、モバイル端末130のネットワークトランザクションを説明するために動態管理部220およびネットワークについても併せて示している。
図3に示すように、モバイル端末130は、無線ネットワーク150およびネットワーク110といったネットワークを介して物流管理サーバ116の動態管理部220との間でデータ送受信を行う。データ送受信は、FTPプロトコルまたはHTTPプロトコルを使用して行うことができ、適宜Secure Socketレベルでのトランザクションを利用することができる。以下、説明を簡略化するためにデータ転送プロトコルとして、FTPプロトコルおよびHTTPプロトコルを使用するものとして説明する。
モバイル端末130は、無線ネットワークインタフェース310を備えており、適切な通信方式およびプロトコルの下で、動態管理部220に対して運搬車両の最新の位置情報および時刻情報などを動態管理部220に送付する。さらにモバイル端末130は、本実施形態の業務を実行するためのアプリケーション320とGPSアプリケーション330と、GPSモジュール340とを含んでいる。アプリケーション320は、定期的にGPSモジュール340を起動して、緯度、経度といった位置情報を取得し、取得した時刻を日時情報としてパケットにカプセル化する。
さらに、モバイル端末130は、その機能ブロックとしてOS360および外付け機器のためのAPI(Application Program Interface)350を備えていて、OS360や、外付け機器(図示せず)からの割り込み要求に対応している。さらにモバイル端末は、デバイスドライバ380を備えていて、ハードウェア層(HDW)に対する制御を可能としている。モバイル端末130は、それ自体が通信機能を備えていても良いし、USBなどのバスを介して無線通信手段が接続され、当該無線通信手段を介してネットワーク上のデータトランザクションを可能とすることができる。
モバイル端末130と物流管理サーバ116との間のデータトランザクションについて以下に説明する。モバイル端末130が作成したパケットは、ソケットインタフェースおよび無線ネットワークインタフェース310を介してソケット通信により無線ネットワーク150およびインターネットを経由して物流管理サーバ116のネットワークインタフェースNICにより抽出され、動態管理部220に渡される。
動態管理部220は、パケットの送信元を、パケットを解析してIPアドレス、UIDなどのモバイル端末を固有に識別するモバイル端末IDをネットワーク上で固有に識別する値を取得する。そして動態管理部220は、取得したモバイル端末IDを使用してデータベースアクセス部240に対して動態DB120の検索を依頼し、データベース上でモバイル端末IDが割り当てられた運搬車両を識別し、データベースの該当する運搬車両の現在状況の値を更新する。なお。モバイル端末IDとして、例えばFOMAなどの無線通信基盤を利用する場合、モバイル端末IDは、UIDを使用することができる。
図4は、発注端末112の機能ブロックを示す。なお、図4においても、物流管理サーバ116との間のデータトランザクションを説明するために、発注管理部230およびインターネットなどのネットワーク110を併せて記載している。発注端末112は、ネットワークインタフェースNICと、GUI制御部410と、ブラウザ420とを含んでいる。ネットワークインタフェースNICは、発注端末112が作成した要求は、要求パケットとしてカプセル化し、ソケットインタフェースを介してNICからネットワーク110へと送出され、物流管理サーバ116側のNICにより抽出されて、発注管理部230に渡される。
さらに、発注端末112は、OS430と、デバイスドライバ440と、ハードウェア450とを含んでいて、各部の制御および外付け装置の制御などを可能としている。発注端末112と物流管理サーバ116との間のデータトランザクションを説明すると、発注端末112は、荷主からの新規な荷物の配送要求パケットを、例えばブラウザ420に表示されたウェブページを介して物流管理サーバ116に送付する。
物流管理サーバ116は、集配要求パケットを受領して解析し、送信元IPアドレスや、ユーザIDまたはパスワードなどから、固有の荷主識別値(以下、荷主IDとして参照する。)を識別する。なお、物流管理サーバ116と発注端末112との間において物流管理サーバ116にアクセスする際には、例えばTelnet、SSHなどのアクセスプロトコル、HTTPおよびLDAP(Light weight Directory Access Protocol)を使用するアクセス管理が使用できることは言うまでもない。
荷主IDが識別されると、発注管理部230は、荷主IDを検索キーとしてSQL文にセットし、データベースアクセス部240に渡す。データベースアクセス部240は、受注DB118にアクセスし、当該荷主IDの新規レコードに追加する。その後、適切なタイミングで運行管理部210および動態管理部220が希望され、新規受注に対応する運行計画の作成および運行計画に従った動態管理が行われる。
図5は、本実施形態の物流端末114の機能ブロックを示す。図5には、図3、図4と同等に、データトランザクションを説明する目的で、物流管理サーバ116の運行管理部210も併せて示す。物流端末114は、アクセスサイトが、運行管理部210に割り当てられたURLであることを除き、発注端末112と同様の機能ブロック構成を有しているので、詳細な説明は行わない。物流端末114は、物流管理サーバ116に対して、新規な発注を受け取りこれを受注データとして、当該受注に対応するための配送計画の作成支援を依頼する。物流管理サーバ116は、当該物流端末114からの配送計画作成依頼を受領すると、物流者のアクセス権限を認証し、認証後、物流者が利用可能な物流手段、具体的には運搬車両、運転者などの資源を割り当てるためのウェブページを物流端末114に送付し、配送計画作成を支援する。
そして、物流端末114は、入力した配送計画を、物流管理サーバ116に送付する。当該配送計画を受領した物流管理サーバ116は、受領した配送計画を運行計画データとして、運行DB122に登録する。そして、物流管理サーバ116は、適切なタイミングで特定のモバイル端末130のための集配リストを作成し、作成した集配リストを該当するモバイル端末130に送付し、運搬車両および運転者によるモバイル端末130を利用した集配業務を可能とする。なお、集配リストの配付は、業務開始時または業務中であって、既に決まっている配送計画内で無理なく追加できる新規な発注がある場合には業務中に実行される。
以下、図6を使用して、本実施形態の物流管理サーバ116の処理を説明する。なお、図6は、物流管理サーバ116が提供するウェブサービスを説明するものであり、物流管理サーバ116が主としてFTPプロトコルを使用してモバイル端末130などとの間で実行するファイルトランザクションについてはより詳細に後述する。図6の処理は、ステップS600から開始し、ステップS601で、物流管理サーバ116がそのフロントエンドサーバとしての機能を有する発注管理部がネットワーク110を介して発注データを受領する。発注管理部230は、発注データを受領すると、受注DB118に受注データとして識別し、受注データを受注リストに追加する。受注リストは、適切なタイミングで、運行管理部210がアクセスする。
上述した適切なタイミングとしては、例えば午前中、午後、営業時間中など適切な時間間隔を集計チャンクとして規定し、集計チャンク内にある受注データを一括して運行管理部210に通知する方法を採用することもできるし、新規な受注データの追加の度に運行管理部210に通知する方法を利用することができるし、営業時間中は、短い集計チャンクとしておき、夜間などについては長い集計チャンクを採用し、アクセス頻度に対応して処理効率を向上させることもできる。
ステップS602では、運行管理部210が、新たな発注データに対応する受注データが存在するかどうか確認する。この確認は、運行管理部210がアクティブ形式で受注DB118にポーリングしても良いし、発注管理部230が定期的に運行管理部210に前回送付から今回までに蓄積した受注データを送付するパッシブ形式で実行することもできる。なお、受注データは、本質的に発注データに対応するデータであるが、利用先が異なるので、発注管理部230が利用するデータを発注データとして参照し、運行管理部210が利用する場合には、受注データとして参照する。
これらのデータは、データベースのデータ冗長性や同期化処理を排除するために、同一のカラムに例えば受発注データとして登録し、発注管理部230および運行管理部210に対して共通に参照させることもできるし、冗長性やデータ同期化が問題にならない場合には、受注カラムおよび発注カラムとして独立管理することもできる。
ステップS602で、新規な受注データがない場合(no)には、次の受注データ検査タイミングを待機する。一方、処理するべき受注データがある場合(yes)、運行管理部210は、ステップS603で、新規受注データに関して運搬車両、運転者、経路などの運行予定を割り当て、運行計画データを作成し、その後、運搬車両単位の荷物および集配スケジュールなどをリストした集配リストを作成する。その後、運行管理部210は、ステップS604で、集配リストを、集配リストに関連するモバイル端末に送付する。
なお、ステップS604の集配リストの送付は、2態様で行われ、(1)業務開始時における当日の集配リストの配付および(2)業務中での追加の集配リストの配付である。いずれも処理についても運搬車両およびモバイル端末での処理は、同一であるが、上記(2)の送付の場合には、運行管理部210が運行計画を作成した場合に集配業務を無理なく追加できると判断した場合にのみ、運行管理部210により業務中に実行される。
ステップS608では、モバイル端末130が集配リストを受領する。運行管理部210から、モバイル端末130への集配リストの送付は、FTPプロトコルを使用して実行され、モバイル端末130のリアルタイム業務処理を妨げないように、モバイル端末130からのバックグラウンドサービスとして行われる。モバイル端末130は、集配リストを受信すると、自己の集配データとして登録または追加登録する。
集配データへの登録は、業務開始時には、受領した集配リストを、そのまま集配データとして登録することにより行われ、業務開始後の追加集配業務の場合には、既存の集配データの最後に集配リストに含まれるデータを新たなレコードとして追加することにより実行することができる。業務中に追加された集配データは、モバイル端末130が、配送先の位置情報を利用して既に登録されている配送先のうち、最も近い配送先の集配データを登録するレコードの直前または直後のレコードに挿入することができる。直前に挿入するか、または直後に挿入するかについては、挿入する新たな配送先と直前または直後の配送先との位置情報に基づき車両が以後に配送する配送先に関して大きく逆走することがないような順となるように決定される。
ステップS609は、運行ログ報告ステップであり、モバイル端末130が、定期的にGPSモジュールなどを起動して、自機の現在情報を取得し、その時点の時刻情報と共に、動態管理部220にFTPプロトコルを使用してアップロードする。モバイル端末130は、自機の現在情報をアップロードしながら運搬車両の移動に伴って自機の現在情報を更新する。そして、目的地に到着し納品が完了すると、ステップS610で運転者による配送完了の操作を受領したか否かを判断する。ステップS610の判断で、搬送完了の操作入力を受領していない場合(no)、処理をステップS609に戻し、継続して自機の現在情報の取得・アップロードを行いながら、ステップS610の判断を繰り返す。一方、ステップS610で配送完了の操作入力の受領を検出すると(yes)、モバイル端末130は、ステップS611で、現在集配が完了した集配データについて配送完了および完了時刻を登録し、集配実績データとして発注管理部230および運行管理部210に送付する。
さらにモバイル端末130の処理を説明すると、ステップS613で、モバイル端末130は、集配業務完了か否かを、集配データ中の現在集配を完了したレコードよりも下位レコードに集配データがあるか否かを検査して判断する。集配するべき集配データがない場合(yes)、処理をステップS614に渡し、当業務日の集配業務を終了する。また、さらに配送するべき集配データが残っている場合(no)には、後続する集配データに対応する配送を継続しながら、処理をステップS608に戻し、追加の集配データの受信を待機する。
また、モバイル端末130からの運行ログを受領した動態管理部220は、受領したデータを処理し、その結果を運行ログデータとして動態DB120に登録し、他の機能部からの運行ログデータへのアクセスを可能とする。発注管理部230が発注端末112からの状況確認要求を受領すると、状況確認要求から荷物IDを取得し、ステップS606で、当該荷物IDを検索キーとして運行DB122、動態DB120を検索し、状況確認テーブルを作成する。さらに発注管理部230は、動態DB120に格納されている現在の位置情報と、運送先の位置情報とを参照して、地図データを検索し、これらの情報を統合して、状況確認用のHTML、XHTML、またはXMLといった構造化文書を作成する。発注管理部230は、作成した構造化文書を発注端末112に送付して、状況確認要求に対する応答する。
一方、ステップS611で作成された集配実績データは、ステップS612で、運行管理部210が、以後の管理のために運行DB122に登録する。さらに、ステップS607では、集配実績データを受領し、搬送が完了していると判断された荷物データは、物流ログとして登録した後、受注リストおよび発注リストから削除する。
図7は、本実施形態の運行管理部210の機能ブロック700を示す図である。運行管理部210は、通信インタフェース750を含んでおり、モバイル端末130および物流端末114とネットワーク110を介して相互接続されている。さらに運行管理部210は、集配リスト作成情報格納部710と、集配リスト作成部720と、集配リスト配付部740とを含んでいる。通信インタフェース750は、モバイル端末130と通信を行うための無線通信インタフェースおよび物流端末114からのHTTPアクセスを可能とするソケットインタフェースを含むものとして図7に示す。運行管理部210は、モバイル端末130に対して集配リストを送付すると共に、物流端末114に対してウェブページを介したサーバプログラムの実行により、運送業者側の運行計画の作成を支援している。
運行管理部210の処理を、モバイル端末130との間のデータトランザクションから説明する。運行管理部210は、運行計画データを作成した後、運行DB122に登録し、以後、運行ログなどに基づいて運行実績、労務管理などのためのデータを作成する。また、運行管理部210は、運行計画データから、特定の運搬車両についての運行計画データを抽出して集配リスト730を作成する。集配リスト730は、業務開始または業務開始後の適切なタイミングでモバイル端末130に対して送付され、モバイル端末130における集配データとして登録され、運転者は、モバイル端末130の表示ウィンドウに表示される集配データにしたがって、荷物の集配を行うことになる。
図7には、集配リスト730の具体的な実施形態を示す。集配リスト730は、モバイル端末ID毎にリストまたはテーブルとして構成することができ、1つの集配作業が1レコードを構成し、当該レコードには、積込地、出発時刻、納品地、ルート地図情報、配達予定時刻などが登録されている。なお、特定の集配作業には、目的に応じてさらに他の情報を登録するカラムを設けることができる。
運搬車両が、特定の荷物について集配を完了すると、運転者は、モバイル端末130に対して適切な操作入力を行い、集配の完了を、運行管理部210に通知する。当該通知は、いかなる形式でも作成することができるが、荷物IDおよび集配完了日時を含むことが必要である。また、当該通知は、FTPプロトコルを使用した無線ネットワークによる通知とされる。集配完了通知を受領すると、運行管理部210は、受領した荷物IDおよび集配完了日時といった情報をSQL文に設定し、データベースアクセス部240を呼び出して、運行DB122の対応するレコードの値を更新することで、モバイル端末130との間のデータトランザクションのサイクルを完了する。
以下、運行管理部210と、物流端末114との間のデータトランザクションを説明する。物流端末114と、物流管理サーバ116との間は、HTTPプロトコルまたはHTTPSプロトコルで接続され、物流管理サーバ116は、物流端末114に対して、いわゆるCGI(Common Gateway Interface)を実装するWebサーバとしての機能を提供する。この観点から言えば、運行管理部210は、物流管理サーバ116のサーブレット、JAVA(登録商標)などで記述された単位サービスモジュールを構成することができる。また運行管理部210は、サーバネットワークとして物流管理サーバ116を構成する場合には、独立したアプライアンスサーバなどとして構成することができる。
物流端末114は、パスワード、ユーザIDなどを入力して特定のURLで指定されるウェブページにアクセスして、新規の受注の有無および新規受注がある場合には、その運行計画の作成を物流管理サーバ116に依頼する。運行管理部210は、当該依頼を受け付けると、発注管理部230が蓄積した受注データを取得し、一旦、集配リスト作成情報格納部710に登録する。そして、運行管理部210は、発注者が登録している運搬車両や運転者をリストしたテーブルおよび集配に関連する地点の位置座標に関連した地図情報を取得して新規受注に対応する運行計画の作成を支援する。運行計画の作成にあたっては、同一の運搬車両および運転者に割り当てた積載量および走行距離などが一定の安全衛生基準を超えないように、集配スケジュールの組み合わせについての走行距離の合計や、積載量が設定した基準を超えた段階で、警告を表示させることで、積載量の超過や長時間勤務などの発生を防止することができるように構成されている。
運行計画テーブルの作成が終了すると、運行管理部210は、運行計画テーブルを運行DB122に登録し、集配リスト作成部720を呼び出して運搬車両に送付するべき個別の集配リスト730の作成を開始する。集配リスト730の作成は、運行計画テーブルから、SQL文を使用し車両IDなどで識別される特定の運搬車両についての運行計画データを抽出し、ビューやテーブルを作成することにより、実行することができる。集配リスト730は、作成されたビューを、例えば、CSV、スペース区切りなどのテキストベースのデータ形式に変換して、モバイル端末130に送付することができる。
図8は、集配リストの更新または作成処理のシーケンス図を示す。図8のシーケンスは、発注管理部230が発注端末112から、新規な発注データを受領したことに対応して実行される。シーケンスは、ステップS800で、発注管理部230が発注データを含む作成情報を、運行管理部210の集配リスト作成情報格納部710に送付する。ステップS801では、集配リスト作成情報格納部710は、集配リスト作成部720に対して作成情報を送付する。集配リスト作成部720は、作成情報を受領すると、作成または更新するべき集配リスト取得するべくステップS802で、データベースアクセス部240に対して、作成情報に含まれている、車両情報、運転者情報、日付情報などを、SQL文に設定し、集配リスト要求として発行する。
データベースアクセス部240は、SQL文を解釈し、ステップS803で運行DB122を検索し、ステップS804で対応する検索結果を取得する。データベースアクセス部240は、ステップS805で検索結果を集配リスト作成部720に送付する。集配リスト作成部720は、ステップS806で検索結果を取得して、取得した情報を追加することで集配リストファイルを更新し、更新した集配リストファイルを運行DB122に格納することで、作成情報を反映した集配リストファイルに対して新規な受注データを反映させている。なお、図8に示したシーケンスは、集配リストの更新ポリシーにしたがい、業務時間中または業務終了後から翌業務日までの夜間に実行することができる。
図9は、本実施形態で作成される集配リストのデータ構造(集配データ)を示す。図9に示すように、集配リストは、階層構造として定義されており、FTPルートディレクトリの下位階層にカーナビ端末といったモバイル端末を固有に識別するためのモバイル端末IDが登録され、さらに下位階層に、各種制御データ、集配リストデータなどの各種情報が登録されている。なお、インポート完了ファイルとは、運行管理部210から送付され、インポートが正常に完了したファイルのログリストであり、運行管理部210による集配リスト730のトランザクションログに対応するデータであってモバイル端末130側で作成するデータである。
図10は、本実施形態でモバイル端末130と運行管理部210との間の集配リスト転送のデータトランザクションのシーケンス図である。図10に示すシーケンスは、ステップS1000で、モバイル端末130が集配リスト730をFTPプロトコルなどの適切なデータ転送プロトコルを使用してダウンロードする。なお、モバイル端末130によるダウンロードは、物流管理サーバ116に対してタイマ起動または業務開始時のモバイル端末130の起動時にFTPアクセスを行うためのバッチプログラムを起動して、自己に関連する集配リストのダウンロードを行うことができる。
なお、図10には、ダウンロードする集配リストのデータ構造1010を示す。説明する実施形態では、集配リストは、荷物Nを新たに追加するべく、送付される集配リストであり、荷物を識別するための荷物ID、積込地=秦野、積込時刻=15:15、納品地=小田原、納品時刻=17:00が登録され、さらにルートを指定するための地図データにアクセスさせるためのURLなどの地図データIDを含んで構成することができる。
モバイル端末130は、集配リストのインポートが正常に終了すると、ステップS1001でインポート完了通知を集配リスト作成部720に通知する。集配リスト作成部720は、インポート完了通知を受領すると、ステップS1002でインポート完了日時情報を、集配リスト管理部750に通知し、集配リスト作成部720は、ステップS1003でインポート成功通知を、モバイル端末130の端末IDおよびインポート完了日時情報とともにデータベースアクセス部240に送付する。
データベースアクセス部240は、受領したSQL文を解釈し、ステップS1004で運行DB122が管理する集配リストの転送ログ更新要求として運行DB122のテーブルを更新する。ステップS1005では、運行DB122が運行DB122のテーブル更新成功の通知をデータベースアクセス部240に通知する。当該通知を受領したデータベースアクセス部240は、ステップS1006で集配リスト管理部750に対してテーブルの更新を完了したことを通知する更新完了通知を送付し、一連のデータトランザクションを終了する。なお、転送ログは、集配リストテーブルと別の転送ログテーブルとして管理することができる。
図11は、本実施形態の運行管理部210が提供する運行計画の作成を支援するためのGUI1100を示す。図11に示すGUI1100には、運行計画データをリストしたテーブルを表示するフィールド1110と、特定の運行計画における運搬車両の指定を可能とするため運搬車両表示フィールド1130と、運送ルートを指定するための地図データを表示する地図表示フィールド1120とを含む構成とされている。
例えば物流端末114のユーザが、現在受注データ1112について運行計画を作成しているものとして説明する。ユーザが、GUI1100を参照して、配車計画を行い、車番1として示されている運搬車両1140を選択する。運搬車両が決定された段階で、当該受注データの各情報は、運行計画データを表示するための運行計画フィールド1150の適切なレコード1152として追加される。また、地図表示フィールド1120には、積込地の情報および納品地の情報から、積込地および納品地を含む適切な縮尺の地図情報を取得し、ルート地図情報としてmap_IDを割り当て、レコード1152に追加する。
そして、作業時間および走行時間などを考慮して、積込時刻および納品時刻をレコード1152に設定し、受注データから運行計画データを順次作成してゆく。なお、各時刻は、運行管理部210が過去の実績を登録した業務ログデータベースを参照して計算し、自動的に追加することもできる。なお、運行計画データのレコードを作成する純は、特に限定はないが、受注データに対して各値を割り当てた後に、例えば走行距離、走行時間、または、前後の位置情報の差の総和が最小となるように、運行管理部210がレコードを並べ替えて最適化させることもできる。
図12は、本実施形態の動態管理部220の機能ブロックを示す。動態管理部220は、モバイル端末130の位置情報を、その日時情報に対応付けて取得し、動態DB120に登録することで、物流管理サーバ116によるネットワークを介した集配状況のリアルタイム提供および集配予定時刻の提供を可能とする機能ブロックである。図12を参照して動態管理部220の機能ブロックをさらに説明する。動態管理部220は、通信インタフェース1240と、運行ログ受領部1210とを含んでいる。通信インタフェース1240は、NICおよびソケットインタフェースといったソフトウェアおよびハードウェア機能を総合して参照する機能部であり、動態管理部220と、モバイル端末130との間のネットワーク110を介したデータトランザクションを可能とさせている。
運行ログ受領部1210は、モバイル端末130から受領した運行ログを、受領する機能を有しており、説明する実施形態では、具体的にはFTPサーバの運行ログ管理記憶階層として実装することができる。ここで、モバイル端末130と動態管理部220との間のファイル転送について詳細に説明する。動態管理部220と、モバイル端末130との間のファイル転送は、適切なファイル転送プロトコルを使用して行われ、説明する実施形態では、FTPプロトコルが利用される。なお、他の実施形態では、HTTPプロトコルも使用することができるが、個々のファイル自体は、サイズが小さく、それ自体でJAVASCRIPT(登録商標)や、CSSなどのより高次機能をどうさせることはないので、処理速度の点からFTPプロトコルを使用するだけで充分な機能を提供することができる。
モバイル端末130は、定期的に運行ログ送付バッチプログラムを起動させ、位置情報の取得および現在の日時情報を取得し、取得した位置情報および日時情報を、ソケットにカプセル化して、動態管理部220の運行ログ受領部1210に宛てて送付する。この際、モバイル端末130は、動態管理部220または物流管理サーバ116のIPアドレス、パスワード、ユーザIDなどをその管理データとして保有していて、動態管理部220にアクセスし、運行ログ受領部1210を構成する記憶領域に最新に取得した運行ログデータをアップロードすることで、動態管理部220に対して自己の運行ログデータを追加登録する。追加登録に際しては、例えば、運行ログ受領部1210の¥FTP¥UID¥運行ログ¥で指定される記憶階層に、{経度 緯度 日時}を対応付けたデータセットとして登録することができる。
さらに動態管理部220は、運行ログ監視部1220と、運行ログテーブル管理部1230とを含んでいる。運行ログ監視部1220は、運行ログ受領部1210を定期的にポーリングしている。運行ログ監視部1220は、特定の実施形態では、ポーリングに際して、特定の記憶階層にデータが存在するか否かを判断し、新規データの受領を判断する。運行ログテーブル管理部1230は、運行ログ監視部1220が新たな運行ログデータを受領したと判断した場合、新たな運行ログデータを取得し、データベースアクセス部240に対し、動態DB120のエントリ項目を更新させている。
また、他の実施形態では、運行ログ受領部1210が前回監視した時刻よりも新しい日時情報を有する運行ログデータを有しているか否かを判断し、運行ログデータの新規受領を判断することもできる。そして、処理後の運行ログ受領部1210の内容は、動態DBの更新が終了した時点で削除され、不要なメモリ領域の浪費を防止している。運行ログテーブル管理部1230は、受領した運行ログデータを、データベースアクセス部240がアクセス可能な適切な形式にデコードおよびコンバートする機能を提供する。
図13は、本実施形態の動態管理部220が実行する相対管理処理のシーケンスを示す。図13のシーケンスでは、運行ログ監視部1220は、ステップS1300で運行ログ受領部1210のデータ更新状況を定期的にポーリングして、新たな運行ログデータの追加があるかないかを監視している。この状況で、モバイル端末130が、例えば設定された時刻の到来により、運行ログデータをアップロードするためのバッチプログラムを起動する。モバイル端末130は、バッチプログラムの起動により、例えばGPSモジュールを起動して、自機の経度・緯度情報を返り値として取得し、同時に現在の日時情報も取得する。その後、モバイル端末130は、動態管理部220にアクセスし、ステップS1301で、ソケット通信を使用して運行ログデータを運行ログ受領部1210に送付する。
この直後のポーリングにより、運行ログ監視部1220は、新規な運行ログデータを受領していると判断し、ステップS1302で新規な運行ログデータを読み込む。その後、運行ログ監視部1220は、ステップS1303で読み込んだ運行ログデータを運行ログテーブル管理部1230に渡し、データベースアクセス部240のQSLパーサが解釈可能で、動態DB120に書き込み可能な形式にデコードおよびフォーマット変換を実行する。運行ログテーブル管理部1230は、フォーマット変換が終了すると、ステップS1304で運行ログ監視部1220に対してフォーマット変換の結果を通知する。
運行ログ監視部1220は、ステップS1305で、運行ログ更新クエリの作成を開始し、作成が完了すると、ステップS1306でデータベースアクセス部240に対して運行ログ更新クエリを発行する。データベースアクセス部240は、運行ログ更新クエリを受領すると、SQL文を解釈し、ステップS1307で動態DB120の運行ログを更新するように、動態DB120に対してSQL文を要求実行命令として発行し、ステップS1308で動態DB120からの運行ログデータの更新についての実行結果通知を受領する。
データベースアクセス部240は、その後、ステップS1309で運行ログ監視部1220に対し、更新結果通知を発行し、動態DB120への新規な運行ログデータの反映が完了したことを通知する。ステップS1309の更新結果通知を受領した運行ログ監視部1220は、運行ログ受領部1210が管理する運行ログデータを消去し次回のポーリングタイミングを待機する。
図14は、本実施形態の運行ログデータのデータ構造を示す。図14に示す陽に運行データについても階層構造として登録されており、運行ログ関係のデータであることを示すトップ階層であるSOLUTION_APPディレクトリの下位階層に、カーナビ端末といったモバイル端末を固有に識別するための階層が設けられ、その下位階層に、モバイル端末130からアップロードされた各種のログデータが登録されている。これらのログファイルは、物流管理サーバ116が提供する各種サービスを提供するためのデータとして利用される。
図15は、図14に示した運行ログデータのうち、位置情報および日時情報をソケット送信する際に、送信パケットにカプセル化されるデータの一覧を示す。図14に示すように、カプセル化する情報は、No.1に、運行ログのうち、位置情報に関するものであることを示す運行ログID、No.2に、固体識別番号、すなわち、モバイル端末ID、No.3として緯度、No.4として経度、およびNo.5として緯度・経度の更新時刻である。これらの情報は、適切な純で送信パケットにカプセル化され、ソケット送信され、物流管理サーバ116にアップロードされる。アップロードは、上述したように、定期的にバッチジョブなどを実行させることにより行われる。
図16は、本実施形態において、モバイル端末130の通信設定を行うための設定ファイルの実施形態を示す。図16に示す設定ファイルは、モバイル端末130の通信設定を行うためのものであり、XMLなどの構造化文書で作成されている。設定ファイル1600は、カード型メモリ、USBメモリ、外付けハードディスクなどの外部記憶装置に格納しておくことができ、モバイル端末130の初期設定時にアプリケーション設定ファイルとしてモバイル端末130が読み込んで、XMLパーザなどを利用して構文解析し、モバイル端末130のアプリケーションモジュールに各属性値を設定する。設定ファイル1600は、ブロック1610で、モバイル端末130としてカーナビ端末を利用する場合の、カーナビ端末が本実施形態の処理を実行するためのポートを規定し、ブロック1620は、物流管理サーバ116が処理のためにオープンするポート番号を規定する。
さらに、ブロック1630では、FTPサーバに接続する際のIPアドレス、データベースアクセスのためのポート番号、カーナビ端末の固有識別値、パスワードが規定され、リトライ設定条件がその後に規定されている。さらにブロック1640では、ログファイルを取得する際に条件設定がなされ、ブロック1650では、運行ログなどを送付する際の、FTPサーバの記憶階層指定が記述されている。この他、設定ファイル1600には、各種の制御のために必要な情報を記述することができ、記述する情報には限定はない。また、一旦設定ファイルがモバイル端末130に設定されれば、各種の設定条件変更などの際には、物流管理サーバ116から新たな設定ファイルを送付することで効率良く、モバイル端末130に対するプラグイン追加、アプリケーションのバージョンアップなどを含めたアプリケーション設定を効率的に行うことができる。
図17は、図16で説明したXMLタグで規定される要素属性のモバイル端末130の設定における意味づけをタグ項目名に対してその要素属性の技術的意味を対応付けたリストである。それぞれの属性値が、モバイル端末130に設定されることで、通信、DBアクセス、アプリケーション接続などが可能とされる。なお、本実施形態では、図17に示した以外のいかなるデータについても要素タグとして設定することができる。
図18は、本実施形態の発注管理部230の機能ブロックを示す。本実施形態の発注管理部230は、発注端末112との間で、HTTPまたはHTTPSプロトコルを使用するデータトランザクションを行っており、物流管理サーバ116のWebサーバ機能として実装されている。発注管理部230は、通信インタフェース1810を備えており、ソケット通信を使用して発注端末112との間でネットワーク110を介したデータ送受信を実行する。
さらに、発注管理部230は、新規発注受領部1820と、配送状況検索部1830と、予定時刻計算部1840とを含んでいる。新規発注受領部1820は、発注端末112から送付される新規な発注を受領し、特定の実施形態では所定の期間新規発注を格納部に蓄積し、所定の期間経過後にデータベースアクセス部240を呼び出して受注DB118に格納し、運行管理部210に対して新規な受注データが更新されたことを通知し、運行計画の作成を指令する。また、配送状況検索部1830は、発注端末112からの現在位置要求を受領して要求された運搬車両の最新の配送状況を検索するため、データベースアクセス部240を呼び出し、運行DB122の検索を実行し、検索された運搬車両の運行計画を、例えばビューとして作成する。また、予定時刻計算部1840は、運搬車両の現在位置および過去の位置情報から計算された平均速度から、配送目的地までに要する時間を計算し、現在時刻に加算して到達予定時刻を取得し、発注端末112の要求に対するレスポンスデータに追加する。
また、発注管理部230は、運行ログ検索部1850と、地図情報取得部1870と、マッシュアップ処理部1880とを含んでいる。運行ログ検索部1850は、発注端末112から送付された現在位置要求に含まれる荷物IDを検索キーとして動態DB120を検索し、荷物ID、すなわち当該荷物を運送している運搬車両の運行ログデータのうち、最新の日時情報が付されたデータを取得し、地図情報取得部1870およびマッシュアップ処理部1880に渡す。地図情報取得部1870は、地図DBを検索し、運行ログ検索部1850から取得した位置情報および配送先の位置情報を含む適切な縮尺の地図情報を検索し、そのデータ識別値をマッシュアップ処理部1880に送付する。なお、地図DBは、物流管理サーバ116がその機能として含んでいてもよいし、例えば、GoogleMap(登録商標)などの商用DBにアクセスして、そのURLアドレスを取得してもよい。
マッシュアップ処理部1880は、配送状況検索部1830、予定時刻計算部1840、運行ログ検索部1850および地図情報取得部1870がそれぞれ取得した情報に対してウィンドウフレームを割り当て、表示のための各種オブジェクトを地図情報に重畳してスナップショットを作成し、現在位置要求に対するレスポンスデータを、例えばHTML/XMLなどの構造化文書およびCSSなどを使用して作成する。作成されたレスポンスデータは、ネットワーク110を介して発注端末112へと送付され、デスクトップ画面上に表示される。すなわち、マッシュアップ処理部1880は、物流管理サーバ116のWebサーバ機能により取得された情報、FTPサーバ機能により収集された情報、地図DBから取得した情報をマッシュアップして発注端末112に送付することで、依頼した荷物の配送状況を略リアルタイムで提供することを可能としている。
図19は、本実施形態が実行するマッシュアップ処理部1880の利用するデータおよび作成するデータのデータ構造の概略図である。マッシュアップ処理部1880は、運行DB122から、運行計画データを、動態DB120から運行ログデータを、地図DB1910から地図データをそれぞれ抽出し、マッシュアップデータ1920として構成する。マッシュアップデータ1920は、物流管理サーバ116に登録するクライアント1930毎に形成され、クライアント毎の要求に対応することが可能とされている。この他、マッシュアップ処理部1880は、運行DB122から運搬車両情報を抽出してマッシュアップデータ1920に追加することもできる。また、マッシュアップ処理部1880は、地図DB1910から渋滞情報などの情報を取得して、マッシュアップデータ1920に追加することもできる。
マッシュアップデータ1920に登録されたデータは、特定のデータ毎に表示するウィンドウフレームが割り当てられ、例えば、運行計画データを表示するフレーム、地図情報を表示するフレーム、車種情報を表示するフレームなどに分解して表示させることができ、さらに表示するデータは、テキストデータに限られず、車両の形状を示したオブジェクトや、地図上に重畳される現在位置オブジェクト、配送先位置を示す配送先オブジェクトなどを適宜重畳して表示することができる。
図20は、本実施形態のマッシュアップ処理部1880が実行する処理のフローチャートである。マッシュアップ処理部1880は、発注端末112のデスクトップ画面上にブラウザプログラムが表示するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)からハイパーリンクやパラメータの送信を行うことで、マッシュアップ処理部1880に対して遠隔的に図20に示した処理を実行させる。図20の処理は、特定の発注端末112からの要求を受領してステップS2000でセッションを開始し、ステップS2001で、ユーザIDおよびパスワードなどの認証情報からクライアントを特定する。ステップS2002では、受注DBを検索し、当該クライアントの受注リストをビューなどとして作成する。
ステップS2003〜ステップS2005は、マッシュアップ処理部1880が発注端末112からの要求を判断する処理である。マッシュアップ処理部1880は、ステップS2003でまず要求が新規発注であるか否かを判断し、新規発注である場合(yes)ステップS2006およびステップS2009の処理を実行する。また、要求が新規発注でない場合(no)、処理をステップS2004に渡し、要求が配送状況の要求か否かを判断し、配送状況の要求である場合(yes)、ステップS2007およびステップS2010の処理を実行する。一方、要求が配送状況の要求ではない場合(no)、処理をステップS2005に渡し、地図情報の表示を要求するか否かを判断し、地図情報が要求されている場合(yes)、ステップS2008以下の処理を実行する。以下、各処理ステップを要求内容ごとに説明する。
(1)新規発注
要求が新規発注であると判断されると、ステップS2006で、受注データを受領して受注リストに追加し、ステップS2009で、運行管理部210を呼び出すタイミングであれば、運行管理部210を呼び出し、当該タイミングでなければ処理を直ちにステップS2003に返して後続する新規発注の受領を待機する。
(2)配送状況要求
要求が配送状況確認であると判断した場合、ステップS2007で配送状況要求が含む荷物を特定する荷物IDを受領し、動態DB120を呼び出して、当該荷物IDに対応する運搬車両の運行ログデータを抽出する。そして、ステップS2010で現在時刻、位置座標および配送先の各情報から受注リストの納品予定時刻を更新し、現在位置の位置座標に対応してリンクするべき地図データの地図IDを更新する。その後、処理をステップS2004に戻し、次の要求を待機する。
(3)地図情報要求
ステップS2005で、発注端末112からの地図情報表示要求であると判断した場合、ステップS2008で、地図情報要求が含む荷物IDを受領し、動態DB120にアクセスして、当該荷物IDに対応する運搬車両の配送状況を取得し、ステップS2011で、現在位置および配送先の緯度・経度情報を含む縮尺の地図情報を取得する。ステップS2012で、取得した地図情報に対して配送先を示す第1オブジェクトおよび運搬車両の現在位置を示す第2オブジェクトをそれぞれ合成し、適切なURLを付して格納し、当該URLを発注端末112へと応答として送付して、デスクトップ画面上に地図を表示させる。
さらに、ステップS2013で第2オブジェクト上でのマウスイベントによる、予定時刻表示要求があるか否かを判断し、予定時刻表示要求があると判断した場合(yes)、ステップS2014で計算した納品完了予定時刻を、第2オブジェクトに関連付けてポップアップ表示させ、ステップS2015で、新たな要求を待機し、新たな要求を受領すると(yes)、ステップS2003、S2004、S2005の要求内容の検査ステップに制御を渡し、ステップS2015の処理を繰り返す。また、新たな要求を受領しないうちにステップS2016でタイムアップタイマが満了すると(yes)処理をステップS2017に分岐させ、一連のセッションを終了させる。
以下、図21〜図25を使用して本実施形態の物流管理サーバ116が提供するサービスの実施形態を説明する。図21は、本実施形態の物流管理サーバ116の発注管理部230が提供するウェブページの認証画面2100の実施形態を示す。図21に示すように、物流管理サーバ116には、入力フィールド2110にユーザIDを入力し、入力フィールド2120にパスワードを入力することにより、例えばLDAPプロトコルを利用するアクセス認証の後にアクセスが可能とされている。物流管理サーバ116のサービスを受ける場合、クライアントは、予め利用申請を行い、ユーザIDおよびパスワードを取得した後、物流管理サーバ116にアクセスする。なお、物流管理サーバ116は、図21に示すウェブページの他、運行計画作成をサポートするための運行管理部210の提供するウェブページも提供するが、基本的には、アクセス先が異なるだけで、同様の構成の認証画面を利用することができる。
ユーザは、ユーザIDおよびパスワードを入力した後、ログインボタン2130をクリックすることで、発注管理部230が提供するサービスを受けることができる。図22は、発注管理部230が提供する発注情報入力画面2200の実施形態を示す。発注情報入力画面2200は、個々の荷物毎に提供され、積込地を指定する入力フィールド2210、納品地を指定するフィールド2220、品名(受注番号)、数量などを設定する入力フィールド2230、運賃を指定する入力フィールド2240が設けられており、その他各種の個別的な指示を入力する備考入力フィールド2250が設けられている。
登録ユーザは、発注する荷物毎に各情報を入力し、送信ボタン2260をクリックすることにより、発注情報を物流管理サーバ116に送付する。なお、品名を入力する入力フィールド2230の受注番号は、登録ユーザが任意に入力することも可能であるが、物流管理サーバ116が乱数などを使用して受注番号を発生させ、システム管理下で受注番号の重複などは発生しないように、発注情報入力画面2200の新規立ち上げに際して自動付与しておくことが好ましい。
図23は、本実施形態の発注管理部230がクライアントからの配送状況要求に対応して作成した配送状況テーブル2310を表示する表示画面2300の実施形態を示す。図23の表示画面2300には、特定のユーザについての荷物について、受注番号、積込日、積込地、積込住所、納品日、納品時間、納品先、納品住所、予定時間、および車番が登録されて、配送状況テーブル2310の1つのレコード2320が構成される。配送状況テーブル2310には、同様のレコードが荷物ごとにリストされ、ユーザは、依頼した荷物が現在どのような配送状況にあるかについて、表示画面2300を表示させることにより、認識することができる。なお、配送状況テーブル2310は、特定の登録ユーザの現在配送中である荷物を、運行DB122に登録された集配リストから抽出し、さらに該当する運搬車両の現在位置および動態DB120の運行ログから計算される配送予定時刻を登録するカラムを挿入することで、発注管理部230が生成することができる。
また、図23の予定時刻は、マッシュアップ処理部1880が運行ログデータを利用して作成した荷物の配送予定時刻が表示されており、ユーザが、特定のレコード2320の予定時刻をクリックすることで、リンクされた地図データが表示フィールド2330に表示される。地図データには、各種のランドマークを示すオブジェクトの他、納品場所を示す第1オブジェクトが、納品場所の緯度・経度に対応する位置に重畳され、また、運搬車両の現在位置には、現在位置を示す第2オブジェクトが配置される。このため、ユーザは、荷物が現在どの位置にあるのかを容易に認識でき、荷物到着後の作業手順を予め決定することができ、より効率的な納品後処理が可能となる。
また、例えば外出先で携帯電話などから、図23の表示画面を表示させることもでき、この場合には、荷物が現在どの位置にあるかを認識することができ、例えば宅配便が来るまで自宅で待つといった時間の無駄も最小限にすることができる。また、宅配便業者にとっても再配達の可能性を最小限とすることができるので、再配達のために生じる輸送コストの増加および人件費の増加などを低減することが可能となる。
図24は、ウェブページとして実装した場合の図23に示した配送状況を表示する実施形態におけるGUI2400を示す。なお、図24に示した実施形態では、地図データ2450を表示させるウィンドウフレームは特に設けられておらず、特定の荷物の予定時刻を登録した配送状況テーブル2410のフィールド2420をクリックすることにより、物流管理サーバ116が生成した地図データを、そのURLからダウンロードしてポップアップ表示して地図データ2450として表示している。
地図データ2450には、第1オブジェクト2430が追加され、また運搬車両の現在位置を示す第2オブジェクト2440が追加されていて、ユーザは、視覚的に現在荷物がどのような状況にあるかを確認することができる。また、位置的な距離ばかりではなく、納品時刻は、道路状況にも依存する。このため、正確な納品時刻は、単に距離だけでは判断できないこともある。図23に示した実施形態では、配送状況のレコードに予定時間を表示するのではなく、図24に示した実施形態では、物流管理サーバ116は、納品時刻を当該運搬車両から送付された運行ログデータの時系列解析によって平均時速を計算し、予定されている経路に沿った距離を当該平均時速で除算して、現在の時刻に加算し、予定時刻として算出し、第1オブジェクトのクリックなどのマウスイベントに応じてポップアップ表示する。
いずれの実施形態でも、予定時間は、運搬車両の現実的な移動速度に基づいて計算されるので、単に道路状況などを利用して計算される予定時刻よりも正確である。また、本実施形態の物流管理サーバ116は、道路状況の時々刻々と変化する状況をほぼリアルタイムで反映させることができ、ユーザへの納品や、ユーザによる納品後処理をより効率化させることができる。
図25は、本実施形態の物流管理サーバ116が提供する配送状況を表示するためのGUI2500の実施形態を示す。図25に示すGUI2500には、集配リストをテーブル表示するウィンドウフレーム2510と、地図データを表示するウィンドウフレーム2520が表示されている点では、図23および図24と同様である。しかしながら、物流管理サーバ116のマッシュアップ処理部1880は、さらに配送車両ごとに配送状況を表示させるためのウィンドウフレーム2530およびその他のユーティリティ/他ウェブページへのリンクを可能とするためのウィンドウフレーム2540、検索のためのウィンドウフレーム2550および予定時間を含む配送状況テーブルを表示するウィンドウフレーム2560がマッシュアップされ、さらに、配送状況の把握を容易にさせている。
以上のように本発明によれば、運搬車両の運搬状況を管理するために取得した情報を使用して、物流管理を行うとともに、当該情報から荷主毎に現在の荷物の配送状況情報を作成し、荷主に通知することを可能とする物流管理システム、物流管理方法、およびプログラムを提供することにより、荷物運搬を依頼した発注者の納品後処理を効率化すると共に、再配送などの物流者側の配送も効率化することが可能となる。
本実施形態の上記機能は、C++、Java(登録商標)、JavaBeans(登録商標)、JavaApplet(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Perl、Rubyなどのオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、プログラムは、ハードディスク装置、CD-ROM、MO、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100 物流管理システム
110 ネットワーク
112 発注端末
114 物流端末
116 物流管理サーバ
130 モバイル端末
132 運搬車両
140 モバイル端末
142 運搬車両
150 無線ネットワーク
200 機能ブロック
210 運行管理部
220 動態管理部
230 発注管理部
240 データベースアクセス部
250 ストレージインタフェース
310 無線ネットワークインタフェース
320 アプリケーション
330 アプリケーション
340 モジュール
380 デバイスドライバ
410 制御部
420 ブラウザ
440 デバイスドライバ
450 ハードウェア
540 デバイスドライバ
700 機能ブロック
710 集配リスト作成情報格納部
720 集配リスト作成部
730 集配リスト
740 集配リスト配付部
750 集配リスト管理部
760 通信インタフェース
1010 データ構造
1100 GUI
1110 フィールド
1112 現在受注データ
1116 物流管理サーバ
1120 地図表示フィールド
1130 運搬車両表示フィールド
1140 運搬車両
1150 運行計画フィールド
1152 レコード
1210 運行ログ受領部
1220 運行ログ監視部
1230 運行ログテーブル管理部
1240 通信インタフェース
1250 運行ログ管理部
1600 設定ファイル
1810 通信インタフェース
1820 新規発注受領部
1830 配送状況検索部
1840 予定時刻計算部
1850 運行ログ検索部
1870 地図情報取得部
1880 マッシュアップ処理部
1920 マッシュアップデータ
1930 クライアント
2100 認証画面
2110 入力フィールド
2120 入力フィールド
2130 ログインボタン
2200 発注情報入力画面
2210 入力フィールド
2220 フィールド
2230 入力フィールド
2240 入力フィールド
2250 備考入力フィールド
2260 送信ボタン
2300 表示画面
2310 配送状況テーブル
2320 レコード
2400 GUI
2410 配送状況テーブル
2420 フィールド
2430 第1オブジェクト
2440 第2オブジェクト
2450 地図データ
2500 GUI
2510 ウィンドウフレーム
2520 ウィンドウフレーム
2530 ウィンドウフレーム
2540 ウィンドウフレーム
2550 ウィンドウフレーム
2560 ウィンドウフレーム

Claims (10)

  1. 荷物の輸送を管理するための物流管理システムであって、荷物の輸送を依頼する発注端末と、前記荷物の物流状態を監視する物流管理サーバとを含み、
    前記物流管理サーバは、
    ネットワークを介して前記発注端末からの荷物の配送依頼を受領し、当該荷物を運搬するための運搬車両および人員を含む資源を割り当てて運行計画の作成を支援し、作成した運行計画を運行計画データとして運行データベースに登録する運行管理部と、
    前記ネットワークを介して荷物を輸送している運搬車両の最新の位置情報および日時情報を取得して、運行ログとして動態データベースに登録する動態管理部と、
    前記ネットワークを介して前記発注端末から受領した配送状況要求に応答して、前記動態管理部が取得した前記位置情報および日時情報を使用して前記荷物の納品先と、前記運搬車両の最新の位置とを表示するための地図情報を取得し、前記納品先および前記運搬車両に対してそれぞれ異なる図形オブジェクトを割り当てて前記地図情報上に合成し、前記発注端末に応答として送付する発注管理部と
    を含む、物流管理システム。
  2. 前記発注管理部は、
    前記動態管理部が登録した前記配送状況要求で指定された荷物について前記運行ログを検索するための運行ログ検索部と、
    前記納品先および検索された運行ログで指定される前記運搬車両の最新の位置を参照して両方を表示できる縮尺の地図情報を取得する地図情報取得部と、
    前記取得した地図情報に対して前記それぞれ異なる図形オブジェクトを合成し、前記運行ログにおける履歴および前記最新の位置を使用して納品予定時刻を計算し、現在配送中の前記運搬車両の集配リストに前記納品予定時刻として前記発注端末が参照可能に追加して配送状況テーブルを作成し、前記地図情報および前記配送状況テーブルをそれぞれ表示するための領域を割り当てて前記発注端末に対して配送状況要求の応答を作成するマッシュアップ処理部と
    を含む、請求項1に記載の物流管理システム。
  3. 前記動態管理部は、前記運搬車両が搭載するモバイル端末からの定期的な前記位置情報および日時情報のアップロードを受け付けるFTPサーバとして構成され、
    前記発注管理部および前記運行管理部は、前記ネットワークを介してブラウザ手段を介した配送状況の提供および運行計画の作成支援を行うWebサーバとして構成される、請求項1または2に記載の物流管理システム。
  4. 前記運行管理部は、
    新たに集配するべき荷物の情報を登録した集配データを受領して格納する集配リスト作成情報格納部と、
    前記集配リスト作成情報格納部に蓄積された情報を取得し、所定の運搬車両が業務時間内に配送するべき集配データをリストした集配リストを作成する集配リスト作成部と、
    前記作成した集配リストを、業務開始時または前記業務開始時には存在していない新たな集配データを前記モバイル端末にダウンロードさせる集配リスト配付部と
    を含む、請求項3に記載の物流管理システム。
  5. 荷物の輸送を管理するため、前記荷物の物流状態を監視する物流管理サーバであって、
    前記物流管理サーバは、
    ネットワークを介して発注端末からの荷物の配送依頼を受領し、当該荷物を運搬するための運搬車両および人員を含む資源を割り当てて運行計画の作成を支援し、作成した運行計画を運行計画データとして運行データベースに登録する運行管理部と、
    前記ネットワークを介して荷物を輸送している運搬車両の最新の位置情報および日時情報を取得して、運行ログとして動態データベースに登録する動態管理部と、
    前記ネットワークを介して前記発注端末から受領した配送状況要求に応答して、前記動態管理部が取得した前記位置情報および日時情報を使用して前記荷物の納品先と、前記運搬車両の最新の位置とを表示するための地図情報を取得し、前記納品先および前記運搬車両に対してそれぞれ異なる図形オブジェクトを割り当てて前記地図情報上に合成し、前記発注端末に応答として送付する発注管理部と
    を含む、物流管理サーバ。
  6. 前記発注管理部は、
    前記動態管理部が登録した前記配送状況要求で指定された荷物について前記運行ログを検索するための運行ログ検索部と、
    前記納品先および検索された運行ログで指定される前記運搬車両の最新の位置を参照して両方を表示できる縮尺の地図情報を取得する地図情報取得部と、
    前記取得した地図情報に対して前記それぞれ異なる図形オブジェクトを合成し、前記運行ログにおける履歴および前記最新の位置を使用して納品予定時刻を計算し、現在配送中の前記運搬車両の集配リストに前記納品予定時刻として前記発注端末が参照可能に追加して配送状況テーブルを作成し、前記地図情報および前記配送状況テーブルをそれぞれ表示するための領域を割り当てて前記発注端末に対して配送状況要求の応答を作成するマッシュアップ処理部と
    を含む、請求項5に記載の物流管理サーバ。
  7. 前記動態管理部は、前記運搬車両が搭載するモバイル端末からの定期的な前記位置情報および日時情報のアップロードを受け付けるFTPサーバとして構成され、
    前記発注管理部および前記運行管理部は、前記ネットワークを介してブラウザ手段を介した配送状況の提供および運行計画の作成支援を行うWebサーバとして構成される、請求項5または6に記載の物流管理サーバ。
  8. 前記運行管理部は、
    新たに集配するべき荷物の情報を登録した集配データを受領して格納する集配リスト作成情報格納部と、
    前記集配リスト作成情報格納部に蓄積された情報を取得し、所定の運搬車両が業務時間内に配送するべき集配データをリストした集配リストを作成する集配リスト作成部と、
    前記作成した集配リストを、業務開始時または前記業務開始時には存在していない新たな集配データを前記モバイル端末にダウンロードさせる集配リスト配付部と
    を含む、請求項7に記載の物流管理サーバ。
  9. 荷物の輸送を管理するための物流管理システムが含む物流管理サーバが実行する物流管理方法であって、前記物流管理サーバが、
    ネットワークを介して発注端末からの荷物の配送依頼を受領し、当該荷物を運搬するための運搬車両および人員を含む資源を割り当てて運行計画の作成を支援し、作成した運行計画を運行計画データとして運行データベースに登録するステップと、
    前記ネットワークを介して荷物を輸送している運搬車両の最新の位置情報および日時情報を取得して、運行ログとして動態データベースに登録するステップと、
    前記ネットワークを介して前記発注端末から受領した配送状況要求に応答して、取得した前記位置情報および日時情報を使用して前記荷物の納品先と、前記運搬車両の最新の位置とを表示するための地図情報を取得するステップと、
    前記納品先および前記運搬車両に対してそれぞれ異なる図形オブジェクトを割り当てて前記地図情報上に合成し、前記発注端末に応答として送付するステップと
    を実行する、物流管理方法。
  10. コンピュータを、荷物の物流状態を監視する物流管理サーバとして機能させるためのコンピュータ実行可能なプログラムであって、前記プログラムは、前記物流管理サーバを、
    ネットワークを介して発注端末からの荷物の配送依頼を受領し、当該荷物を運搬するための運搬車両および人員を含む資源を割り当てて運行計画の作成を支援し、作成した運行計画を運行計画データとして運行データベースに登録する運行管理部、
    前記ネットワークを介して荷物を輸送している運搬車両の最新の位置情報および日時情報を取得して、運行ログとして動態データベースに登録する動態管理部、
    前記ネットワークを介して前記発注端末から受領した配送状況要求に応答して、前記動態管理部が取得した前記位置情報および日時情報を使用して前記荷物の納品先と、前記運搬車両の最新の位置とを表示するための地図情報を取得し、前記納品先および前記運搬車両に対してそれぞれ異なる図形オブジェクトを割り当てて前記地図情報上に合成し、前記発注端末に応答として送付する発注管理部
    として機能させる、コンピュータ実行可能なプログラム。
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