JP2010266355A - 一酸化炭素ガス計測装置及び警報器 - Google Patents

一酸化炭素ガス計測装置及び警報器 Download PDF

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Abstract

【課題】電気化学式ガスセンサがコンデンサとして正常であるか否かを判定する。
【解決手段】水を収容する水容器からの水蒸気または大気中の水蒸気と対象ガスとの反応によって前記対象ガス濃度に応じた電流を発生する電気化学式ガスセンサ1と、電気化学式ガスセンサ1に流れる前記電流を電圧に変換する電流/電圧変換回路40と、電気化学式ガスセンサ1に充電電流を供給して電気化学式ガスセンサ1を充電する電源33と、電源33から電気化学式ガスセンサ1に所定時間にわたって充電電流の供給を制御する充電制御手段10a1と、前記制御によって充電が終了したときに電気化学式ガスセンサ1の等価回路が有するコンデンサCの電気量の変化を、電流/電圧変換回路40の電圧値に基づいて検出する電気量変化検出手段10a2と、前記検出した電気量の変化に基づいて前記コンデンサCが正常であるか否かを診断する自己診断手段10a3と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象ガスの電気化学反応によって対象ガス濃度を検出する電気化学式ガスセンサの感度を補正する一酸化炭素ガス計測装置及び警報器に関するものである。
燃焼機器の不完全燃焼等によるCOガスを検出し警報するCO警報器のように、周辺雰囲気中のCO濃度を測定する装置として、従来から、電気化学式COセンサ(=ガスセンサ)を内蔵したものが知られている。
図8に断面図で示すように、この電気化学式COセンサ1は、内部に水5が収容された金属缶2(=水容器)の上部開口4にプロトン導電体膜3を設置して、その対極32を金属缶2内に露出させると共に、反対側の検知極31にガス吸着フィルタ8cを内蔵した金属キャップ8を重ねて金属缶2の上部開口4にかしめ固定して構成されている。
上述した構成の電気化学式のCOセンサ1では、周辺雰囲気中のCO(=対象ガス)が、金属キャップ8の導入孔8aから内部に導入されて、活性炭やシリカゲル、ゼオライト等からなるガス吸着フィルタ8cや導出孔8b、そして、金属キャップ8とプロトン導電体膜3との間に介設した金属製の拡散制御板7の拡散制御孔7aを通過して検知極31に到達し、ここで、対極32側からプロトン導電体膜3に供給される金属缶2内の水5の水分を利用した酸化反応を起こして、検知極31にプロトン(2H+)と電子(2e-)を発生させる。
検知極31に発生した電子(2e-)はプロトン導電体膜3の内部を通過できないので検知極31に滞留し、一方、プロトン(2H+)は、プロトン導電体膜3の内部を通過して対極32に移動し、ここで、金属缶2内の酸素と還元反応を起こして、対極32に水(H2O)を生成する。
したがって、検知極31と拡散制御板7を介して電気的に接続されてそのターミナルとして機能する金属キャップ8と、対極32とワッシャー9を介して電気的に接続されてそのターミナルとして機能する金属缶2との間に電流/電圧変換回路(図示せず)を接続すると、検知極31に滞留した電子(2e-)の対極32に向かう流れが電流/電圧変換回路の入力抵抗に生じ、これにより対極32から上記入力抵抗を経て検知極31に向かう電流の流れが生じるので、この電流を電流/電圧変換回路が、電流/電圧変換することで、周辺雰囲気中のCO濃度に応じた電圧値のCO濃度信号が得られる(例えば特許文献1,2)。
また、上記同様に水容器からの水蒸気と対象ガスとの反応を利用するガスセンサとして、2つの電極間にイオン伝導固体電解膜を備えるとともに、イオン伝導固体電解膜に一定の相対湿度を維持するように水を充填した水容器を備えたガスセンサがある(例えば特許文献3)。
前記COセンサ1は、それ自身では、周囲雰囲気中のCO濃度に応じた電圧値のCO濃度信号を生成するために外部からの電力供給を必要としないことから、電池によって長期間駆動する必要のあるCO警報器での利用に適している。
ところで、上述したCO警報器は、従来より、金属缶2中の水が減少する「水なし」、「断線」、「短絡」といった故障を検出する自己診断を行っている(例えば特許文献3)。COセンサ1の自己診断は、このCOセンサ1を一種のコンデンサとみなし、その放電時の電流波形が「水なし」、「断線」、「短絡」といった故障によって正常時とは異なることを利用して行っている。
特開2004−170101号公報 特開2004−279293号公報 特開2000−146908号公報
しかしながら、従来のCO警報器等では、短絡、断線、水なし、水の枯渇までは判断していたが、COセンサ1がコンデンサとして正常に動作しているか否かまでの判定には至っていなかった。つまり、COセンサ1がコンデンサとして正常に動作していない場合は、その放電時の電流波形についても正確ではない可能性があるため、その電流波形に基づいて各種故障を判定すると、その判定精度が低下する可能性があった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、電気化学式ガスセンサがコンデンサとして正常であるか否かを判定することができる一酸化炭素ガス計測装置及び警報器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、固体又は液体の電解質と対象ガスとの反応によって前記対象ガス濃度に応じた電流を発生する電気化学式ガスセンサ1と、前記電気化学式ガスセンサ1に流れる前記電流を電圧に変換する電流/電圧変換回路40と、前記電気化学式ガスセンサ1に充電電流を供給して前記電気化学式ガスセンサ1を充電する電源33と、前記電源33から前記電気化学式ガスセンサ1に所定時間にわたって充電電流の供給を制御する充電制御手段10a1と、前記充電制御手段10a1の制御によって充電が終了したときに、前記電気化学式ガスセンサ1の等価回路が有するコンデンサの電気量の変化を、前記電流/電圧変換回路40の電圧値に基づいて検出する電気量変化検出手段10a2と、前記電気量変化検出手段10a2が検出した電気量の変化に基づいて、前記コンデンサが正常であるか否かを診断する自己診断手段10a3と、を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、充電制御手段10a1の制御によって電源33から電気化学式ガスセンサ1に所定時間にわたって充電電流の供給が終了すると、電気化学式ガスセンサ1の等価回路が有するコンデンサCの電気量の変化を電気量変化検出手段10a2によって検出する。そして、その電気量の変化に基づいて、コンデンサCが正常であるか否かを自己診断手段10a3によって診断することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載の一酸化炭素ガス計測装置20と、前記一酸化炭素ガス計測装置によって計測された対象ガス濃度の異常を警報する警報手段50と、を有することを特徴とする。
請求項2の本発明によれば、一酸化炭素ガス計測装置によって計測された対象ガス濃度の異常を検出すると、警報手段によって警報を行うことができる。
以上説明したように請求項1記載の本発明によれば、電源から電気化学式ガスセンサに所定時間にわたって充電電流の供給が終了すると、電気化学式ガスセンサの等価回路が有するコンデンサの電気量の変化を検出し、該電気量の変化に基づいてコンデンサが正常であるか否かを判定するようにしたことから、電気化学式ガスセンサがコンデンサとして正常に動作していないことを検出できるため、計測した対象ガス濃度の精度低下の防止に貢献することができる。また、電気化学式ガスセンサへの充電電流の供給が終了したときの電流/電圧変換回路の出力に基づいて診断するだけなので、定期的に自己診断を行うことが可能となり、電気化学式ガスセンサの異常を迅速に検出することができるため、メンテナンス性の向上を図ることができる。従って、電気化学式ガスセンサがコンデンサとして正常に動作していることを担保することができるため、電気化学式ガスセンサの精度向上に貢献することができる。
以上説明したように請求項2記載の本発明によれば、一酸化炭素ガス計測装置がコンデンサとして正常に動作している状態で計測した対象ガス濃度を判定し、その異常を警報するようにしたことから、電気化学式ガスセンサに故障が生じたままの状態で使用され続けることを防止できる。従って、一酸化炭素ガス計測装置の計測精度の低下を防止できるため、安全性の向上に貢献することができる。
本発明の一酸化炭素ガス計測装置及び警報器の基本構成を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る警報器としてのガス警報器の一実施の形態を示す回路図である。 図2に示すガス警報器中の電気化学式ガスセンサの等価回路図である。 図3に示す電気化学式ガスセンサの充電した瞬間の等価回路図である。 電気化学式ガスセンサに電圧値と時間との関係を示すグラフである。 電気化学式ガスセンサにおけるコンデンサ容量の算出例を説明するための図である。 図2のCPUが実行する自己診断処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る電気化学式COセンサの一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る一酸化炭素ガス計測装置を有する警報器の一例を、図1〜図7の図面を参照して以下に説明する。なお、従来の技術のところで説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図2において、ガス警報器100は、電気化学式ガスセンサ(以下、COセンサという)1と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)10と、自己診断回路30と、電流/電圧変換回路40と、抵抗R1と、音声警報出力部50と、当該ガス警報器の各部に電力を供給する電池60と、を有して構成している。
COセンサ1は、例えば前掲の図8に示す電気化学式COセンサ1となっている。COセンサ1は、水を収容する水容器からの水蒸気または大気中の水蒸気と対象ガスとの反応によって対象ガス濃度に応じた電流Iを発生し、該電流Iを電流/電圧変換回路40に出力する。COセンサ1の検知極31と、演算増幅器41の−入力端との間には、抵抗R1が設けられている。
電流/電圧変換回路40は、抵抗R1を介してCOセンサ1の検知極31及び第1スイッチSW1が−入力端に、対極32及び電流源33が+入力端にそれぞれ接続された演算増幅器41と、演算増幅器41の−入力端及び出力端間に設けられた帰還抵抗R2とから構成されていて、電流Iに応じた電圧信号をマイコン10に出力する。
マイコン10は、処理プログラムに従って各種の処理を行うCPU10aと、CPU10aが行う処理のプログラムなどを格納したROM10bと、CPU10aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有するRAM10c、所定のレジスタに設定された時間の計測あるいは日時、時刻等を計測するためのタイマ10d等で構成されており、これらの各要素はバスラインによって接続されている。そして、マイコン10は、所定のサンプリング周期により、電流/電圧変換回路40から出力される電圧信号をサンプリングしてCOのガス濃度を計測し、そのガス濃度が警報設定点以上となった時に音声警報出力部50から警報を発し、警報解除設定点以下になった時に警報を停止する。
なお、COは、燃焼器具を正常な状態で使用しても発生することが知られており、特に、鍋、やかん等の調理器具を用いて、お湯を沸かす場合に、冷たい調理器具が暖まるまでの間にCOが発生するので、CO濃度(ガス濃度)が警報設定点を超えてもすぐには警報の発生を行わず、予め定めた遅延時間経過後も警報設定点を越えている状態が継続した場合に、警報を発生するようにしてもよい。
自己診断回路30は、マイコン10からの指示によりCOセンサ1の自己診断を実行する回路である。自己診断回路30は、COセンサ1に充電電流を供給してCOセンサ1を充電するための請求項中の電源としての電流源33と、電流源33−COセンサ1間に設けられてCOセンサ1の充電及び放電を切り替える第1スイッチSW1と、を有している。
COセンサ1は、電流源33から充電されると、図3に示す等価回路となる。COセンサ1の等価回路は、電流源33と抵抗R1と電気的に接続された直列抵抗(直列内部抵抗成分)Rsと、該直列抵抗Rsに直列接続された抵抗Rpと、抵抗Rpに並列接続されたコンデンサCと、を有して構成している。そして、直列抵抗Rsと抵抗Rpとの関係は、抵抗Rp>>直列抵抗Rsとなっている。なお、抵抗R1の抵抗値は1kΩ、帰還抵抗R2の抵抗値は100kΩとする。
図5はCOセンサ1の電圧値と時間の関係を、充電及び放電に対応させて示している。なお、図5において、縦軸は電圧値、横軸は時間をそれぞれ示している。そして、自己診断動作では、COセンサ1に充電することにより電荷を貯め、それを放電する動作を行っている。定電流で一定時間充電される場合、そのコンデンサCの容量によって貯まる電荷の量が変化する。つまり、そのCOセンサ1の充電終了時は、その容量成分の大きさにより電圧値が変化するため、本発明はその電圧値に着目することによりコンデンサCの容量を診断する。
なお、本実施形態では、ROM10bに、上述した図1に示す請求項中の充電制御手段10a1、電気量変化検出手段10a2、自己診断手段10a3、等の各種手段としてCPU10aを機能させるためのプログラムを記憶しており、その電気量変化検出手段10a2がコンデンサCの容量を算出している。
まず、充電開始時STは、過渡的にCOセンサ1の容量成分は無視でき、インピーダンスは0Ωと見なすことができる。すると、COセンサ1は、図4に示す等価回路と考えることができる。
図4における充電電流Iは、COセンサ1の直列抵抗Rsに流れる電流Iaと抵抗R1に流れる電流Ibとに分流される。よって、直列抵抗Rsの抵抗値が大きくなればなるほど、1kΩの抵抗R1側に流れる電流は大きくなる。その電流Ibが電流/電圧変換回路40で電圧出力に変換されるので、その電圧値に基づいて、COセンサ1の直流抵抗Rsの抵抗値を算出することができる。
例えば、上述した構成において、直流抵抗Rsが500Ω、充電電流Iが1μAとする。このとき、直流抵抗Rsと抵抗R1に流れる電流比は、500Ω:1kΩ=1:2から、直列抵抗Rs側の電流:抵抗R1側の電流=2:1となる。そして、抵抗R1に流れる電流値をXとして出力電圧を求める場合、1:2=X:(1μA−X)となり、X=1/3μAとなる。
よって、電流/電圧変換回路40の出力電圧は、1/3μA*100kΩ=100/3mV≒33.3mVとなる。即ち、上述した逆の計算を行うことで、直列抵抗Rsの抵抗値を求めることができる。
例えば、電流/電圧変換回路40の出力電圧が25mVとすると、25mV/100kΩ=0.25μAとなり、0.25μA:(1−0.25)μA=1:3となる。よって、1:3=直列抵抗Rs:1kΩから、直列抵抗Rs=1000/3Ω=333.3Ωと求めることができる。
抵抗R1は、電流/電圧変換回路40の入力抵抗となっている。抵抗R1は、その一旦が電流源33(電源)からCOセンサ1への供給路、且つ、他端が上述した演算増幅器41の−入力端にそれぞれ電気的に接続されている。抵抗R1は、上述したCOセンサ1の等価回路における直列抵抗Rsの抵抗値の増加(変化)に応じて電流源33から流れ込む電流Ibが増加(変化)する抵抗値に設定されている。
次に、コンデンサCの容量成分の求め方の一例を、図6の図面を参照して以下に説明する。なお、図6中の電流/電圧変換回路40は2つの増幅器を用いているが、基本構成については、上述した図2等と同一の構成となっている。
上述した自己診断回路30では、充電開始時の過渡的な状態のときに直列抵抗Rsを判定することについて説明した。そして、充電電流Iが例えば1μA前後の場合、充電開始時はコンデンサCの両端の電圧が徐々に上昇していくのに伴って、抵抗R1側への電流が増加していく。そのため、充電時の時定数によりCOセンサ1の容量分を判定できるようにする。ただし、等価回路中の抵抗Rpについては、20k〜40kΩと仮定して考える。
仮に、直列抵抗Rsを500Ω、抵抗Rpを40kΩ、電源33の電圧を2.4Vとした場合、直列抵抗Rs、抵抗Rp、抵抗R1の合成抵抗を求めると、(500+40k)*1000/(500+40k)+1000=975.904Ωとなる。そして、等価回路にてコンデンサCがフル充電されたときに、電流/電圧変換回路40の電圧を求めると、(2.4V−2.2V)/(975.904+200k)*975.904=971.165μVとなる。
今、出力電圧が1.5Vになったとすると、2.2−1.5=0.7Vとなり、(0.7/16)/68=643.3824μVとなる。よって、643.3824μV=971.165μV(1−e(-5/C*1000))となり、C=−0.005/ln(1−643.3824μV/971.165μV)=4.6mFと求めることができる。
以上のように、コンデンサCの容量を求めることができるため、センサ故障として考えられる短絡、断線、水無し、枯渇時には、COセンサ1の容量成分は限りなく0に近くなるため、使用上問題のない範囲のCOセンサ1を故障と判定することを防止できる。
音声警報出力部50は、図1に示す請求項中の警報手段に相当し、マイコン10と電気的に接続されている。音声警報出力部50は、CPU10aからの要求に応じて例えば音声、表示、等による各種出力が可能な構成となっている。なお、本実施形態では、音声警報出力部50が音声出力回路によって音声による通知、警報を行う場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、表示のみで通知するなど種々異なる実施形態とすることができる。
次に、ガス警報器100のCPU10aが実行する本発明に係る自己診断処理の一例を、図7に示すフローチャートを参照して以下に説明する。なお、この処理は上位モジュールからの終了要求に応じて終了することを前提としている。
CPU10aによってROM10bに記憶している自己診断処理プログラムが実行されると、ステップS11において、タイマ10dにより予め定められた診断タイミング(例えば、24時間毎、1週間毎、等)であるか否かが判定される。診断タイミングではないと判定された場合(S11でN)、この判定処理を繰り返すことで、診断タイミングを待つ。一方、診断タイミングであると判定された場合(S11でY)、ステップS12に進む。
ステップS12において、第1スイッチSW1がオンされ、ステップS13において、タイマ10dに基づいて、第1スイッチSW1をONしてから所定時間(例えば、COセンサ1の充電に必要な時間等)が経過したか否かが判定される。所定時間が経過していないと判定された場合(S13でN)、この判定処理を繰り返すことで、所定時間の経過を待つ。一方、所定時間が経過していると判定された場合(S13でY)、ステップS14に進む。
ステップS14において、演算増幅器41から電圧信号が取り込まれ、その電圧値がRAM10cに記憶され、ステップS15において、上述したように電圧値に基づいてCOセンサ1の直列抵抗Rsの抵抗値が算出されてRAM10cに記憶され、その後ステップS16に進む。
ステップS16において、演算増幅器41から電圧信号の電圧値に基づいて、上述したようにコンデンサCの容量が各電圧値に基づいて算出され、コンデンサCの電気量の変化が検出され、ステップS17において、第1スイッチSW1がオフされることでCOセンサ1が放電され、その後ステップS18に進む。
ステップS18において、検出された電気量の変化と予め定められた判定条件との比較結果に基づいて、コンデンサCは正常であるか否かが判定される。コンデンサCは正常であると判定された場合(S18でY)、ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。
一方、コンデンサCが正常ではない、つまり異常であると判定された場合(S18でN)、ステップS19において、コンデンサCの異常を通知するための通知情報がRAM10cに作成され、コンデンサCの放電が終了した後、その通知情報が音声警報出力部50に出力されることで、音声警報出力部50によってコンデンサCの異常が音声によって通知され、その後ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。
以上の説明からも明らかなように、CPU10aが自己診断処理プログラムを実行することで、図1に示す請求項中の充電制御手段10a1、電気量変化検出手段10a2、自己診断手段10a3として機能する。そして、図7中のステップS12,S17が充電制御手段10a1、ステップS16が電気量変化検出手段10a2、ステップS18が自己診断手段10a3にそれぞれ相当している。
次に、上述したガス警報器100の本発明に係る自己診断時における動作(作用)の一例を以下に説明する。
ガス警報器100は、診断タイミングになると、第1スイッチSW1をオンさせて、電流源33から充電電流をCOセンサ1に供給することで、COセンサ1を充電する。また、その電流源33から分流された電流は抵抗R1を介して電流/電圧変換回路40に入力され、電流/電圧変換回路40で電圧に変換して出力する。そして、ガス警報器100は、その電流/電圧変換回路40からの電圧値と抵抗R1とに基づいて、COセンサ1に充電を開始した瞬間の直列抵抗Rsの抵抗値を算出し、演算増幅器41から電圧信号の電圧値に基づいて、上述したようにコンデンサCの容量を算出して、コンデンサCの電気量の変化を検出する。
その後ガス警報器100は、第1スイッチSW1をオフさせることで、COセンサ1を放電させて、コンデンサCの電気量の変化と判定条件との比較結果に基づいて、コンデンサCが正常であるか否かを判定し、異常である場合はコンデンサCの異常を音声警報出力部50によって通知する。よって、その通知によって作業者等はCOセンサ1におけるコンデンサCの異常を認識することができるため、感度調整等によって適切な対応を行うことができる。
以上説明したガス警報器100によれば、電源33からCOセンサ(電気化学式ガスセンサ)1に所定時間にわたって充電電流の供給が終了すると、COセンサ1の等価回路が有するコンデンサCの電気量の変化を検出し、該電気量の変化に基づいてコンデンサCが正常であるか否かを判定するようにしたことから、COセンサ1がコンデンサCとして正常に動作していないことを検出できるため、計測した対象ガス濃度の精度低下の防止に貢献することができる。また、COセンサ1への充電電流の供給が終了したときの電流/電圧変換回路40の出力に基づいて診断するだけなので、定期的に自己診断を行うことが可能となり、COセンサ1の異常を迅速に検出することができるため、メンテナンス性の向上を図ることができる。従って、COセンサ1がコンデンサCとして正常に動作していることを担保することができるため、COセンサ1の精度向上に貢献することができる。
また、ガス警報器100によれば、COセンサ1がコンデンサCとして正常に動作している状態で計測した対象ガス濃度を判定し、その異常を警報するようにしたことから、COセンサ1に故障が生じたままの状態で使用され続けることを防止できる。従って、ガス警報器100の計測精度の低下を防止できるため、安全性の向上に貢献することができる。
なお、上述した実施形態では、ガス警報器100がコンデンサCの容量を算出する前に、COセンサ1の直列抵抗Rsの抵抗を算出する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、直列抵抗Rsの抵抗をROM10b、メモリ(図示せず)等に予め記憶しておき、それを用いることで抵抗値の算出を省略することもできる。
また、上述した実施形態において、ガス警報器100がコンデンサCの異常を検出したときに通知を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、そのCOセンサ1の感度を補正するなど種々異なる実施形態とすることができる。
また、上述した実施形態では、本発明の一酸化炭素ガス計測装置を警報器100に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、一酸化炭素ガス計測装置を燃焼器具、火災警報器、等の各種機器に組み込む、一酸化炭素ガス計測装置を単独の計測器具として用いるなど種々異なる実施形態とすることができる。
さらに、上述した自己診断の方式は、水を収容する水容器からの水蒸気または大気中の水蒸気を電解質とし、該水蒸気と対象ガスとの反応によって前記対象ガス濃度に応じた電流をCOセンサ1が発生する場合について説明した。これに代えて、電解質に硫酸を用いた2極ないし3極で構成される電気化学式センサなどにも適用することができる。例えば、固体又は液体の電解質に接触する一対の電極を備え、検知対象ガスが反応する検知極ともう一方の電極との間に流れる電流又は当該電流に対応する電圧に基づいて、前記検知対象ガスの濃度を検知する電気化学式ガスセンサに適用することもできる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 電気化学式ガスセンサ(COセンサ)
2 金属缶(水容器)
10a1 充電制御手段(CPU)
10a2 電気量変化検出手段(CPU)
10a3 自己診断手段(CPU)
31 検知極
32 対極
33 電源(電流源)
40 電流/電圧変換回路
50 警報手段(音声警報出力部)
C コンデンサ
R1 抵抗
Rs 直列抵抗(直列内部抵抗成分)
SW1 第1スイッチ

Claims (2)

  1. 固体又は液体の電解質と対象ガスとの反応によって前記対象ガス濃度に応じた電流を発生する電気化学式ガスセンサと、
    前記電気化学式ガスセンサに流れる前記電流を電圧に変換する電流/電圧変換回路と、
    前記電気化学式ガスセンサに充電電流を供給して前記電気化学式ガスセンサを充電する電源と、
    前記電源から前記電気化学式ガスセンサに所定時間にわたって充電電流の供給を制御する充電制御手段と、
    前記充電制御手段の制御によって充電が終了したときに、前記電気化学式ガスセンサの等価回路が有するコンデンサの電気量の変化を、前記電流/電圧変換回路の電圧値に基づいて検出する電気量変化検出手段と、
    前記電気量変化検出手段が検出した電気量の変化に基づいて、前記コンデンサが正常であるか否かを診断する自己診断手段と、
    を有することを特徴とする一酸化炭素ガス計測装置。
  2. 請求項1記載の一酸化炭素ガス計測装置と、
    前記一酸化炭素ガス計測装置によって計測された対象ガス濃度の異常を警報する警報手段と、
    を有することを特徴とする警報器。
JP2009118493A 2009-05-15 2009-05-15 一酸化炭素ガス計測装置及び警報器 Expired - Fee Related JP5115992B2 (ja)

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