JP5481153B2 - 警報器 - Google Patents

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本発明は、警報器に係り、特に、水を収容する水容器からの水蒸気と対象ガスとの反応によって対象ガス濃度を検出する電気化学式ガスセンサに故障があるか否かを自己診断する警報器に関する。
従来、燃焼機器の不完全燃焼等によるCOガスを検出し警報するCO警報器のように、周辺雰囲気中のCO濃度を測定する装置として、電気化学式COセンサ(ガスセンサ)を内蔵したものが知られている。図は電気化学式COセンサの一例を示す断面図であり、この電気化学式COセンサ1は、内部に水5が収容された金属缶2(水容器)の上部開口4にプロトン導電体膜3を設置して、その対極32を金属缶2内に露出させると共に、反対側の検知極31にガス吸着フィルタ8cを内蔵した金属キャップ8を重ねて金属缶2の上部開口4にかしめ固定して構成されている。
この電気化学式のCOセンサ1では、周辺雰囲気中のCOガス(対象ガス)が、金属キャップ8の導入孔8aから内部に導入されて、活性炭やシリカゲル、ゼオライト等からなるガス吸着フィルタ8cや導出孔8b、そして、金属キャップ8とプロトン導電体膜3との間に介設した金属製の拡散防止板7の拡散制御孔7aを通過して検知極31に到達し、ここで、対極32側からプロトン導電体膜3に供給される金属缶2内の水5の水分を利用した酸化反応を起こして、検知極31にプロトン(2H+ )と電子(2e- )を発生させる。
検知極31に発生した電子(2e- )はプロトン導電体膜3の内部を通過できないので検知極31に滞留し、一方、プロトン(2H+ )は、プロトン導電体膜3の内部を通過して対極32に移動し、ここで、金属缶2内の酸素と還元反応を起こして、対極32に水(H2 O)を生成する。したがって、検知極31と電気的に接続されてそのターミナルとして機能する金属キャップ8と、拡散防止板7を介して対極32と電気的に接続されてそのターミナルとして機能する金属缶2との間に負荷(図示せず)を接続すると、検知極31に滞留した電子(2e- )の対極32に向かう流れが負荷に生じ、これにより対極32から負荷を経て検知極31に向かう短絡電流の流れが生じるので、この負荷に流れる短絡電流を電流−電圧変換することで、周辺雰囲気中のCO濃度に応じた電圧値のCO濃度信号が得られる。
ところで、上述したCOセンサを用いたCO警報器において、従来より、金属缶2中の水が減少する「水なし」、「断線」、「短絡」といった故障を検出する自己診断を行っている(例えば特許文献1,2)。このCOセンサ1の自己診断は、このCOセンサ1を一種のコンデンサとみなし、その放電時の電流波形が「水なし」、「断線」、「短絡」といった故障によって正常時とは異なることを利用して行っている。
前述のCOセンサの自己診断時に、COセンサ(CO警報器)の周囲にCOガスが存在すると、COセンサを流れる充放電電流はそのCO濃度により変動する。このため、実際の設置環境において、COガス存在中に出荷モードを解除した場合、COガスを検出し、故障として誤検知してしまうという問題があった。この問題を解決するために特許文献3のものでは、出荷モード解除時にCOガスの存在を検出した場合には、出荷モード解除を停止し、報知するという提案がなされている。また、COセンサの自己診断を行う際に、周囲温度を検出し、周囲温度が氷点以下の場合には自己診断を禁止するようにしたガス警報器がある(特許文献4)。この特許文献4のものは、特に極低温環境において、COセンサの水が凝固して断線と同様な現象を起こすことがあり、このような現象があっても低温から常温に戻ればセンサは正常に戻るにもかかわらず、自己診断で故障として誤検知してしまうのを回避するものである。
特開2008−309711号公報 特開2008−309713号公報 特開2008−309712号公報 特開2008−152322号公報
前述の従来の警報器にあっては、COセンサが初期正常状態でCOガスが存在していた場合、故障として誤検知して出荷モード解除が停止されてしまい、COセンサが正常であるにもかかわらず、クレーム品として返却されてしまうという問題がある。また、この故障診断は、氷点下では誤検知するおそれがある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、COセンサに故障があるか否かを自己診断する警報器において、COガスが発生する可能性のある環境において、自己診断を適正なタイミングで実行して誤検知を防止することを課題とする。
請求項1の警報器は、水を収容する水容器からの水蒸気と対象ガスとの反応によってプロトン導電体膜を挟む検知極と対極との間に流れる電流が対象ガスのガス濃度に応じて変化する電気化学式ガスセンサと、該ガスセンサの充電及び放電を行って該ガスセンサの故障診断を行う自己診断手段と、を有する警報器において、前記ガスセンサの故障診断に適した環境であるか否かを判定する環境判定手段と、設定された特定時刻の診断タイミングになると定期診断処理を開始する定期診断手段とを備え、前記定期診断手段は、定期診断処理を開始すると、前記環境判定手段で環境を判定し、故障診断に適した環境でなければ所定時間待機して再度環境判定手段で環境を判定し、故障診断に適した環境となると前記自己診断手段で故障診断を行うとともに、該故障診断を行った特定時刻のタイミングを次回の診断タイミングとして設定更新するようにしたことを特徴とする。
請求項2の警報器は、請求項1に記載の警報器であって、前記環境判定手段は、対象ガスのガス濃度が所定レベル以下となったことを、前記故障診断に適した環境と判定することを特徴とする。
請求項3の警報器は、請求項1に記載の警報器であって、前記環境判定手段は、周囲温度が氷点を超えていることを、前記故障診断に適した環境と判定することを特徴とする。
請求項4の警報器は、請求項1に記載の警報器であって、前記環境判定手段は、対象ガ
スのガス濃度が所定レベル以下となり、かつ、周囲温度が氷点を超えていることを、前記
故障診断に適した環境と判定することを特徴とする。
請求項5の警報器は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の警報器であって、前記特定時刻のタイミングが24時間の倍数周期であることを特徴とする。
請求項1の警報器によれば、環境判定手段でガスセンサの故障診断に適した環境を判定し、その適した環境となった特定時刻のタイミングで故障診断を行うので、故障の誤検知を防止しながら、故障診断を行うことができる。また、その故障診断に適した環境のタイミングに対応する特定時刻において、以後、環境を判定しながら故障診断を行うとともに故障診断に適した環境となった診断タイミングを更新するので、その後も常時適正なタイミングで速やかに故障診断を行うことができる。
請求項2の警報器によれば、請求項1の効果に加えて、COガスなどの対象ガスのガス濃度が所定レベル以下で故障診断を行うので、対象ガスの存在による故障の誤検知を防止しながら、故障診断を行うことができる。
請求項3の警報器によれば、請求項1の効果に加えて、周囲温度が氷点を超えている時点で故障診断を行うので、水の凍結による故障の誤検知を防止しながら、故障診断を行うことができる。
請求項4の警報器によれば、COガスなどの対象ガスのガス濃度が所定レベル以下で、かつ周囲温度が氷点を超えるタイミングで故障診断を行うので、対象ガスの存在による故障の誤検知と水の凍結による故障の誤検知とを防止しながら、故障診断を行うことができる。
請求項5の警報器によれば、請求項1乃至4と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態のガス警報器の要部ブロック図である。 実施形態におけるマイコンが実行する監視タイマ割り込み処理の要部フローチャートである。 実施形態におけるマイコンが実行する第1実施例の定期診断タイマ割り込み処理の要部フローチャートである。 実施形態におけるマイコンが実行する第2実施例の定期診断タイマ割り込み処理の処理の要部フローチャートである。 実施形態におけるマイコンが実行する第3実施例の定期診断タイマ割り込み処理の要部フローチャートである。 第1実施例によるCO濃度の計測値に対する特定時刻と故障診断のタイミングの例を示す図である。 第2実施例による温度データの計測値に対する特定時刻と故障診断のタイミングの例を示す図である。 第3実施例によるCO濃度及び温度データの計測値に対する特定時刻と故障診断のタイミングの例を示す図である。 本発明に係る電気化学式COセンサの一例を示す断面図である。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るガス警報器の要部ブロック図である。図に示すように、ガス警報器は、ガスセンサとしてのCOセンサ1、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)10、サーミスタ等の温度センサ20、自己診断回路30、増幅回路40、音声警報出力回路50及び当該ガス警報器の各部に電源を供給する電池60を備えている。なお、COセンサ1は、例えば前掲の図9に示す電気化学式センサ1であり、CO濃度に応じて発生する電流を電圧に変換して、増幅回路40を介してマイコン10に出力する。また、温度センサ20は当該ガス警報器の図示しない本体ケース内の温度を検出するものであり、その温度検出信号をマイコン10に出力する。
マイコン10は、処理プログラムに従って各種の処理を行うCPU10aと、CPU10aが行う処理のプログラムなどを格納したROM10bと、CPU10aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有するRAM10c、所定のレジスタに設定された時間の計測あるいは日時、時刻等を計時するためのタイマ10d等で構成されており、これらの各要素はバスラインによって接続されている。そして、マイコン10は、監視タイマによる割り込み処理(図2)により所定のサンプリング周期でCOガスの監視処理を行う。この処理ではCOセンサ1から増幅回路40を介して出力される電圧信号によりCOガスのガス濃度を計測し、そのガス濃度が警報設定点以上となった時に音声警報出力回路50から警報を発し、警報解除設定点以下になったときに警報を停止する。
自己診断回路30は「自己診断手段」に相当し、マイコン10からの指示によりCOセンサ1の自己診断を実行する回路である。この自己診断回路30によるCOセンサ1の自己診断は、このCOセンサ1を一種のコンデンサとみなし、その充放電特性が水の量に応じて異なることを利用している。自己診断回路30は、COセンサ1を充電する充電回路や、充電及び放電の切換動作を行うためのトランジスタスイッチ等を備えている。そして、自己診断回路30はマイコン10からの指示により、COセンサ1に抵抗を通じて充電した後、放電し、放電電流を電圧に変換し、増幅回路40を介してマイコン10に出力する。そして、マイコン10はその放電カーブを検出する。この放電カーブは、ガスセンサ1に水が減少していない正常時と、水が減少した劣化時とでは異なっている。また、ガスセンサ1における短絡、断線等の故障時にも放電カーブが正常時と異なっている。したがって、マイコン10は検出される放電カーブを正常時の放電カーブと比較して「水なし」、「短絡」、「断線」の故障を診断する。そして、故障と判定されると図示しない表示手段を使って報知する。
上記の故障診断は定期診断タイマによる割り込み処理により行う。当該ガス警報器が設置場所に設置されたときから前記監視タイマと定期診断タイマによる計時が開示され、それぞれのタイマがタイムアップする毎に割り込み処理が行われる。故障診断の処理では、COセンサ1で検出されるCO濃度や、温度センサ20で検出される周囲温度により、故障診断に適した環境となっているかを判定し、故障診断に適した環境となっている場合(そのタイミングで)故障診断を行う。そして、以下の各実施例のように、故障診断に適した環境となって故障診断を行うと、定期診断タイマを0起点にリセットすることにより、そのタイミングの時刻を特定時刻として設定する。そして、その後、定期診断タイマがタイムアップする(0起点となる)毎に、割り込み処理によりその特定時刻でCOセンサ1の故障診断を行う。
なお、マイコン10及び該マイコン10が実行する定期診断タイマによる割り込み処理が「定期診断手段」に相当する。また、マイコン10及び該マイコン10が実行する後述のステップS11の判定処理、ステップS21の判定処理、ステップS31及びS33の判定処理が、それぞれ「環境判定手段」に相当する。
図2はマイコン10が実行する監視タイマ割り込み処理の要部フローチャートであり、この処理は後述の第1〜第3実施例に共通な処理である。まず、ステップS1で、CO濃度の計測及び演算を行い、ステップS2でCO濃度が警報点に達したかを判定する。警報点に達したらステップS3で警報を出力し、元のルーチンに復帰する。警報点に達していなければ警報を停止して元のルーチンに復帰する。
(第1実施例)図3はマイコン10が実行する第1実施例の定期診断タイマ割り込み処理の要部フローチャートである。まず、ステップS11で、COセンサ1で検出されるCO濃度が50ppm(所定レベル)以上かを判定する。50ppm以上であれば、ステップS12で1時間経過するまで待機し、1時間経過するとステップS11に戻る。一方、50ppm未満であれば、ステップS13で自己診断回路30に指示を出力して故障診断を行う。そして、ステップS14で故障が検出されているかを判定し、故障が検出されていれば、ステップS15で故障警報を開始して元のルーチンに復帰する。故障が検出されていなければ、ステップS16で、次回の定期診断用にこの特定時刻において定期診断タイマ(24時間タイマ)を0起点(0時)にリセットし、元のルーチンに復帰する。この現在時点で0起点にリセットすることが現在の時刻を特定時刻として設定することに相当する。
このように、CO濃度が50ppm未満となったときはCOガスが故障診断に影響しない環境であり、誤検知を防止して故障診断を行うことができる。そして、この時点で定期診断タイマを0起点にセットすることにより、このCO濃度が50ppm未満となった時点を特定時刻とすることができ、次の定期診断タイマ割り込み処理が実行されるときは、通常は特定時刻の故障診断に適した環境で故障診断を行うことになる。しかし、この定期診断タイマ割り込み処理が実行されるときに、故障診断に適した環境となっていなければ(CO濃度が50ppm以上の場合)、定期診断タイマの0起点(特定時刻)は故障診断を行う毎に更新される。
(第2実施例)図4はマイコン10が実行する第2実施例の定期診断タイマ割り込み処理の要部フローチャートである。まず、ステップS21で、温度センサ20で検出される周囲温度が氷点を超えているかを判定する。氷点を超えていなければ(氷点以下であれば)、ステップS22で1時間経過するまで待機し、1時間経過するとステップS21に戻る。一方、氷点を超えていれば、ステップS23で自己診断回路30に指示を出力して故障診断を行う。そして、ステップS24で故障が検出されているかを判定し、故障が検出されていれば、ステップS25で故障警報を開始して元のルーチンに復帰する。故障が検出されていなければ、ステップS26で、次回の定期診断用にこの特定時刻において定期診断タイマ(24時間タイマ)を0起点(0時)にリセットし、元のルーチンに復帰する。この現在時点で0起点にリセットすることが現在の時刻を特定時刻として設定することに相当する。
このように、周囲温度が氷点を超えていると、水の凍結による故障診断に影響しないので、誤検知を防止して故障診断を行うことができる。そして、この時点で定期診断タイマを0起点にセットすることにより、この氷点を超えた時点を特定時刻とすることができ、次の定期診断タイマ割り込み処理が実行されるときは、通常は特定時刻の故障診断に適した環境で故障診断を行うことになる。しかし、この定期診断タイマ割り込み処理が実行されるときに、故障診断に適した環境となっていなければ(氷点以下の場合)、定期診断タイマの0起点(特定時刻)は故障診断を行う毎に更新される。
(第3実施例)図5はマイコン10が実行する第3実施例の定期診断タイマ割り込み処理の要部フローチャートである。まず、ステップS31で、COセンサ1で検出されるCO濃度が50ppm(所定レベル)以上かを判定する。50ppm以上であれば、ステップS32で1時間経過するまで待機し、1時間経過するとステップS31に戻る。一方、50ppm未満であれば、ステップS33で、温度センサ20で検出される周囲温度が氷点を超えているかを判定する。氷点を超えていなければ(氷点以下であれば)ステップS32に進み、氷点を超えていれば、ステップS34自己診断回路30に指示を出力して故障診断を行う。そして、ステップS35で故障が検出されているかを判定し、故障が検出されていれば、ステップS36で故障警報を開始して元のルーチンに復帰する。故障が検出されていなければ、ステップS37で、次回の定期診断用にこの特定時刻において定期診断タイマ(24時間タイマ)を0起点(0時)にリセットし、元のルーチンに復帰する。この現在時点で0起点にリセットすることが現在の時刻を特定時刻として設定することに相当する。
このように、CO濃度が50ppm未満で、かつ、周囲温度が氷点を超えていると、COガスによる誤検知を防止するとともに、水の凍結による誤検知を防止して、故障診断を行うことができる。そして、この時点で定期診断タイマを0起点にセットすることにより、このCO濃度が50ppm未満で、かつ、周囲温度が氷点を超えた時点を特定時刻とすることができ、次の定期診断タイマ割り込み処理が実行されるときは、通常は特定時刻の故障診断に適した環境で故障診断を行うことになる。しかし、この定期診断タイマ割り込み処理が実行されるときに、故障診断に適した環境となっていなければ(CO濃度が50ppm以上の場合あるいは氷点以下の場合)、定期診断タイマの0起点(特定時刻)は故障診断を行う毎に更新される。
図6は第1実施例によるCO濃度の計測値に対する特定時刻と故障診断のタイミングの例を示す図である。CO濃度は例えば12時間を周期とする波形で変動しており、そのCO濃度の値は日周期の同じ時刻で同様な値となっている。これは、通常の設置環境において、COガスの発生状況はガス器具等を使用している時間帯に増加し、使用しない時間帯に減少し、このような状況は一般家庭や業務用厨房など日周期で繰り返される人の活動に起因しているものと考えられる。この例では、設置時から24時間後で検出したCO濃度が50ppm未満になっておらず故障診断を行わない。その後、1時間経過して検出したCO濃度が50ppm未満になっており、この時点で故障診断を行う。そして、このときの時刻が特定時刻となり、定期診断タイマが0基点にリセットされる。これにより、定期診断タイマで次の特定時刻(24時間後)のタイミングとなり、CO濃度が50ppm未満で故障診断が行われる。
図7は第2実施例による温度データの計測値に対する特定時刻と故障診断のタイミングの例を示す図である。環境温度は24時間を周期とする波形で変動しており、その温度データは日周期内で同じ時刻で同様な値となっている。これも、通常の設置環境において、人の活動状況や日中と夜間の繰り返しに起因しているものと考えられる。この例では、設置時から24時間後で検出した周囲温度が氷点以下となっており故障診断を行わない。その後、1時間経過して検出した周囲温度が氷点を超えており、この時点で故障診断を行う。そして、このときの時刻が特定時刻となり、定期診断タイマが0基点にリセットされる。これにより、定期診断タイマで次の特定時刻(24時間後)のタイミングとなり、周囲温度が氷点を超えている環境で故障診断が行われる。
図8は第3実施例によるCO濃度及び温度データの計測値に対する特定時刻と故障診断のタイミングの例を示す図である。温度の変化は図7と同様である。この例では、設置時から24時間後で検出した周囲温度が氷点以下で、CO濃度が50ppm未満になっておらず、故障診断を行わない。その後、3時間経過したときに、周囲温度が氷点を超え、かつ、CO濃度が50ppm未満になっており、この時点で故障診断を行う。そして、このときの時刻が特定時刻となり、定期診断タイマが0基点にリセットされる。これにより、定期診断タイマで次の特定時刻(24時間後)のタイミングとなり、周囲温度が氷点を超えていて、かつ、CO濃度が50ppm未満となる環境で故障診断が行われる。
以上の各実施例のように、定期診断タイマは、ステップS16,S26,S37において、故障診断に適した環境となった特定時刻に0起点にリセットされる。すなわち、各実施例のフローチャートの処理を繰り返す毎に0起点のリセットにより、次に故障診断のタイミングとなる特定時刻が更新される。このように、特定時刻を更新することにより、常時、故障診断に適した環境で故障診断を行うことができる。
以上の実施例では、定期診断タイマは24時間タイマであるが、24時間の倍数となるタイマにより、2日に1回、3日に1回、…のように、日周囲以外のタイミングで故障診断を行うようにしてもよい。また、故障診断に適した環境となったか否かの判断は、1周期で行うようにしているが、これに限らず定期診断タイマの時間より短い時間であればその他の周期でもよい。
1 COセンサ(ガスセンサ)
10 マイコン
20 温度センサ
30 自己診断回路

Claims (5)

  1. 水を収容する水容器からの水蒸気と対象ガスとの反応によってプロトン導電体膜を挟む検知極と対極との間に流れる電流が対象ガスのガス濃度に応じて変化する電気化学式ガスセンサと、該ガスセンサの充電及び放電を行って該ガスセンサの故障診断を行う自己診断手段と、を有する警報器において、
    前記ガスセンサの故障診断に適した環境であるか否かを判定する環境判定手段と、
    設定された特定時刻の診断タイミングになると定期診断処理を開始する定期診断手段とを備え、
    前記定期診断手段は、定期診断処理を開始すると、前記環境判定手段で環境を判定し、故障診断に適した環境でなければ所定時間待機して再度環境判定手段で環境を判定し、故障診断に適した環境となると前記自己診断手段で故障診断を行うとともに、該故障診断を行った特定時刻のタイミングを次回の診断タイミングとして設定更新するようにしたことを特徴とする警報器。
  2. 前記環境判定手段は、対象ガスのガス濃度が所定レベル以下となったことを、前記故障診断に適した環境と判定することを特徴とする請求項1に記載の警報器。
  3. 前記環境判定手段は、周囲温度が氷点を超えていることを、前記故障診断に適した環境と判定することを特徴とする請求項1に記載の警報器。
  4. 前記環境判定手段は、対象ガスのガス濃度が所定レベル以下となり、かつ、周囲温度が氷点を超えていることを、前記故障診断に適した環境と判定することを特徴とする請求項1に記載の警報器。
  5. 前記特定時刻のタイミングが24時間の倍数周期であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の警報器。
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