JP2010264663A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents
記録装置及びその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010264663A JP2010264663A JP2009118038A JP2009118038A JP2010264663A JP 2010264663 A JP2010264663 A JP 2010264663A JP 2009118038 A JP2009118038 A JP 2009118038A JP 2009118038 A JP2009118038 A JP 2009118038A JP 2010264663 A JP2010264663 A JP 2010264663A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- recording head
- scanning
- ink
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J29/00—Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
- B41J29/02—Framework
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J29/00—Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
- B41J29/38—Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
Abstract
【課題】往路記録時と復路記録時とにおける流入気流の差に起因して生じるバンドムラを抑制するようにした記録装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】複数のノズル列が配列される記録ヘッドを往復走査して記録媒体に記録を行なうとともに、前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流の量が、前記第1の方向と第2の方向では異なる構造を有する記録装置であって、前記第1、第2の方向への走査における前記気流に関する情報を保持する保持手段と、前記気流に関する情報と前記記録ヘッドの走査方向とに基づいて前記複数のノズル列からのインクの吐出速度を変更させる制御を行なう制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記記録ヘッドの移動方向の下流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度を、前記記録ヘッドの移動方向の上流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度と異ならせる。
【選択図】図4
【解決手段】複数のノズル列が配列される記録ヘッドを往復走査して記録媒体に記録を行なうとともに、前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流の量が、前記第1の方向と第2の方向では異なる構造を有する記録装置であって、前記第1、第2の方向への走査における前記気流に関する情報を保持する保持手段と、前記気流に関する情報と前記記録ヘッドの走査方向とに基づいて前記複数のノズル列からのインクの吐出速度を変更させる制御を行なう制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記記録ヘッドの移動方向の下流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度を、前記記録ヘッドの移動方向の上流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度と異ならせる。
【選択図】図4
Description
本発明は、記録装置及びその制御方法に関する。
記録媒体に対して文字や画像等の情報を記録する記録装置が知られている。記録方式としては、例えば、インクを用いて記録を行なうインクジェット記録方式がある。インクの吐出に用いられる吐出エネルギー発生素子としては、例えば、ヒータ等の発熱抵抗素子を用いる方式や、ピエゾ素子等の圧電素子を用いる方式が知られている。いずれの方式も、電気信号によってインク滴の吐出を制御する。
発熱抵抗素子を用いた方式では、発熱抵抗素子に電圧を印加し、発熱抵抗素子近傍のインクを瞬時に沸騰させる。そして、沸騰時のインクの相変化により生じる急激な発泡圧によってインク滴を吐出する(特許文献1参照)。一方、圧電素子を用いた方式では、圧電素子に電圧を印加し、圧電素子を変位させる。そして、この変位時に発生する圧力によってインク滴を吐出する。
上述したいずれかの方式を採用した記録ヘッドを用いて、普通紙などの低品位の記録媒体へ記録を行なう場合、一般に、記録媒体上の同一の記録領域に対する記録を、例えば、1〜4回の走査によって完成させる、いわゆる、低パス記録が行なわれる。一方で、フォトメディアなどの高品位の記録媒体へ記録を行なう場合には、記録媒体上の同一の記録領域に対する記録を、例えば、4〜24回の走査によって完成させる、いわゆる多パス記録が行なわれる。このような多パス方式により、記録のバラツキを軽減させることができ、記録品位を向上させられる。
近年、フォトプリントの需要拡大により、記録処理では、高品位のみならず、高速化も求められてきおり、高品位メディアに対しても高速記録、すなわち、低パス記録が求められている。
ここで、高品位メディアへの記録処理を高速に行なうため、低パス化してみたところ、4パス、6パス、8パス・・・などの偶数パスでは、記録品質に問題は見られなかった。しかし、1パス、3パス、5パス・・・といった低パスの奇数パス記録時には、好ましくない結果が得られた。具体的には、帯(以下、バンドと呼ぶ場合もある)ムラが発生した。
このメカニズムについて説明する。まず、記録ヘッドの各ノズル列から吐出されるインクは、記録ヘッドの走査に伴った速度成分を持つ。これに加えて、これらインクは、記録ヘッドの走査によってヘッド面が引きずられることにより生じる気流(クエット流などと称される)の影響を受ける。これにより、主滴・サテライトからなる吐出インクは、記録ヘッドの走査方向に流される。
また、記録ヘッドは、装置内、すなわち、閉空間で走査する。そのため、記録ヘッドの走査によって押しのけられた気流が装置の壁面で跳ね返り、記録ヘッドと記録媒体との間に流入気流として入り込む。このような流入気流は、往路記録時と復路記録時とでは、一般に、その大きさが非対称となる。これは、記録装置内の構造や記録ヘッドの構造が、記録ヘッドの走査方向に沿って左右非対称となっているためである。そのため、この流入気流を起因として、往路記録時の主滴−サテライト間の距離(以下、主サテ間距離とも称す)と、復路記録時の主サテ間距離とが異なってくる。
図11(a)は、往路記録時に生じる流入気流よりも、復路記録時に生じる流入気流の方が大きい場合を示している。この場合、復路記録時には、往路記録時よりも、主滴・サテライトが走査方向の反対側に向けて相対的に大きく押し戻される。特に、体積の小さいサテライトは、走査方向の反対側へ大きく押し戻される。その結果、往復走査時には、記録ヘッドの移動方向の上流側(風上)のノズル列同士、又は記録ヘッドの移動方向の下流側(風下)のノズル列同士で主サテ間距離が異なってくる。
また、往路記録時及び復路記録時における風上のノズル列と風下のノズル列とを比較してみると、いずれの場合にも風上のノズル列の方が主サテ間距離が短くなっている。これは、風下のノズル列に吹き込む流入気流は、風上のノズル列に吹き込む流入気流よりも減衰しているので、走査方向の反対側へ押し戻す量が減るためである。
ここで、記録ヘッドの各ノズル列から吐出されるインクには、例えば、図11(b)に示す流速分布の影響が働く。図11(b)に示すように、記録ヘッドの走査方向に生じるクエット流は、当該走査方向とは反対方向への流入気流によって押し戻される。記録ヘッドの各ノズル列から吐出されるインクには、往路方向/復路方向、風上のノズル列/風下のノズル列それぞれで異なる流速分布が働く。
更に具体的に説明すると、復路記録時に風上に位置するR列では、クエット流が流入気流によって最も押しつぶされている。そのため、R列から吐出される主滴及びサテライトは、記録ヘッドの走査方向への流され量が相対的に小さくなる。一方で、往路記録時に風下に位置するR列では、流入気流が減衰しているため、流入気流によって押し戻される量が非常に小さく、ほぼクエット流のみとなる。そのため、往路記録時に風下に位置するR列から吐出される主滴及びサテライトは、ヘッド走査方向への流され量が相対的に大きくなる。
図11(c)は、記録ヘッドのL列及びR列のノズル列の一部と、当該ノズル列で記録した時に記録媒体の搬送方向に沿って隣り合うバンドのイメージとを示している。このような構成の記録ヘッドにおいて、往復走査で奇数パス記録を行なった場合(具体的には、3パス往復記録)、「往1→復1→往2(往、復のあとの数字は、走査の順番を示す)」で形成されたバンドと、「復1→往2→復2」で形成されたバンドとが隣り合う。すなわち、記録方向の搬送方向に沿って隣り合うこれらバンドは、往路記録及び復路記録それぞれのパス回数が異なり、このパス回数の相違を起因として上述したムラが発生する。これは、奇数パスで形成されたバンドでは、主滴及びサテライトによるエリアファクタの埋まり方に差が生じるためである。その隙間の数の差により、隣り合うバンド同士に濃淡の差が生じ、バンドムラが発生する。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、往路記録時と復路記録時とにおける流入気流の差に起因して生じるバンドムラを抑制するようにした記録装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、複数のノズル列が配列される記録ヘッドを往復走査して記録媒体に記録を行なうとともに、第1の方向への前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流が、前記第1の方向とは反対方向である第2の方向への前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流よりも大きくなる構造を有する記録装置であって、前記第1の方向への走査と前記第2の方向への走査とにおける前記気流に関する情報を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された気流に関する情報と前記記録ヘッドの走査方向とに基づいて前記複数のノズル列からのインクの吐出速度を変更させる制御を行なう制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記第2の方向への走査に際して、前記走査方向に沿った前記記録ヘッド上における所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の下流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度を、該所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の上流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度以上にすることを特徴とする。
本発明によれば、往路記録時と復路記録時とにおける流入気流の差に起因して生じるバンドムラを抑制させられる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明においては、インクジェット記録方式を用いた記録装置を例に挙げて説明する。記録装置は、例えば、記録機能のみを有するシングルファンクションプリンタであってもよいし、また、例えば、記録機能、FAX機能、スキャナ機能等の複数の機能を有するマルチファンクションプリンタであってもよい。また、例えば、カラーフィルタ、電子デバイス、光学デバイス、微小構造物等を所定の記録方式で製造するための製造装置であってもよい。
なお、以下の説明において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。更に人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン、構造物等を形成する、又は媒体の加工を行なう場合も表す。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、樹脂、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表す。
更に、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成又は記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表す。また、「ノズル」とは、特に断らない限り吐出口、これに連通する液路及びインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言う。
図1は、本発明の一実施の形態に係わるインクジェット記録装置(以下、記録装置と呼ぶ)1の外観構成の一例を示す斜視図である。
記録装置1は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドと呼ぶ)3をキャリッジ2に搭載し、キャリッジ2を矢印A方向(走査方向)に往復移動させて記録を行なう。記録装置1は、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送する。そして、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
記録装置1のキャリッジ2には、記録ヘッド3の他、例えば、インクカートリッジ6が搭載される。インクカートリッジ6は、記録ヘッド3に供給するインクを貯留する。なお、インクカートリッジ6は、キャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図1に示す記録装置1は、カラー記録が可能である。そのため、キャリッジ2には、例えば、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクをそれぞれ収容する4つのインクカートリッジが搭載されている。これら4つのインクカートリッジは、それぞれ独立して着脱できる。
記録ヘッド3には、複数のノズル列が配列される。記録ヘッド3は、例えば、熱エネルギを利用してインクを吐出するインクジェット方式により構成される。そのため、記録ヘッド3には、発熱抵抗素子から構成される記録素子(以下、ヒータという)やヒータ駆動回路が設けられる。ヒータは、各ノズル(吐出口)に対応して設けられ、記録信号に応じて対応するヒータにパルス電圧が印加される。これにより、対応するノズルからインクが吐出される。なお、本実施形態においては、インクの吐出方式として、ヒータを用いてインクを吐出する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式など、様々なインクジェット方式を採用してもよい。
キャリッジ2の往復運動の範囲外(記録領域外)には、記録ヘッド3の吐出不良を回復する回復装置4が配設されている。回復装置4が設けられる位置は、いわゆるホームポジションなどと呼ばれ、記録動作が行なわれていない間、記録ヘッド3はこの位置で静止する。ここでは、このホームポジションからキャリッジ2に沿って遠ざかる方向を往路方向とし、また、キャリッジ2に沿ってホームポジションに向かう方向を復路方向として説明する。
記録装置1は、例えば、記録媒体上の同一の記録領域に対し奇数回走査(奇数パス)して記録を行なう。このとき、記録ヘッド3の走査に伴って流入気流が生じる。具体的には、記録ヘッド3の走査によって押しのけられた気流が、装置の壁面で跳ね返り、記録ヘッドと記録媒体との間に入り込むことにより気流が生じる(流入気流)。
ここで、記録装置1は、第1の方向(本実施形態においては、復路方向)への記録ヘッド3走査時の流入気流が、第2の方向(本実施形態においては、往路方向)への記録ヘッド3走査時の流入気流よりも大きくなる構造を有している。従って、流入気流は、復路方向の風上側のノズル列(L列)で最も強く、往路方向の風下側のノズル列(R列)で最も弱くなる。
次に、図2を用いて、図1に示す記録ヘッド3のヘッド基板に設けられているヒータ駆動回路30の構成の一例について説明する。
ヒータ37は、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する。スイッチング素子36は、ヒータ37に電流を供給し、各ヒータ37を駆動させる。シフトレジスタ(S/R)34は、記録データを一時的に格納する。ラッチ回路33は、シフトレジスタ34に格納された記録データを一括して保持する。ブロック選択回路(デコーダ)31は、ヒータ37及びスイッチング素子36が形成するN個のブロックからいずれかのブロックを選択する。記録素子選択回路(ヒータ選択回路)35は、任意のヒータ37を一義的に選択する。
ここで、ヒータ37、スイッチング素子36、ヒータ選択回路35は、N個づつで1つのグループを形成する。ヒータ駆動回路30には、このN個づつの素子で形成されるグループ1〜MのM個のグループが設けられる。ここで、ヒータ駆動回路30においては、装置本体からクロック信号CLKが入力されるとともに、これに同期してMビットの記録データ信号が入力される。このとき、Mビットの記録データ信号は、シフトレジスタ34に順次格納され、更にそのデータは、ラッチ信号に従ってラッチ回路33に保持される。このとき、ブロック選択回路31にも信号が入力される。ブロック選択回路31は、入力された信号をN本のブロック選択信号に変換し、グループ1〜Mに入力する。
ここで、ヒータ選択回路35は、M本の記録データ信号とN本のブロック選択信号との論理和をマトリックス状にとり、その結果に従ってM×N個のヒータ37を選択する。このような動作をN回繰り返し、M×N個のヒータ37をM個ずつN回のタイミングで時分割駆動させる。すなわち、ヒータ駆動回路30においては、M×N個のヒータ37をN個のヒータ37で構成されたM個のグループに分割し、グループ内のヒータが同時に2つ以上駆動されないように1シーケンスの時間をN回のタイミングで時分割する。そして、時分割された時間内でMビットの画像データを同時に駆動するように制御する。
次に、図3を用いて、図1に示す記録装置1の機能的な構成の一例について説明する。
コントローラ600は、MPU601、ROM602、特殊用途集積回路(ASIC)603、RAM604、システムバス605、A/D変換器606などを具備して構成される。ここで、ROM602は、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納する。また、RAM604又はROM602は、上述した流入気流に関する情報を保持する保持手段としても機能する。この流入気流に関する情報は、流入気流の影響を考慮したインクの吐出速度の制御に際して、その判断基準となる情報である。流入気流に関する情報としては、例えば、走査方向(往路、復路)やノズル列の位置(風上、風下)に対応してその流入気流量(インク吐出速度であってもよい)が保持される。
本実施形態では、記録ヘッドの走査により生成されるクエット流と記録ヘッド及び紙の間へ流入するポアズイユ流との合成流(クエットポアズイユ流)により、主滴及びサテライトが記録ヘッド走査方向に流される量をStokes近似を用いて理論的に導出する。そして、導出した理論式と実際に記録された主滴及びサテライトの距離(主サテ間距離)とから流入気流を算出するようにしている。なお、理論式で必要となる物理量としては、、空気粘度、インク比重、紙間距離、走査速度、Vd、主滴初速度、主滴直径、サテライト初速度、サテ直径等が挙げられるが、本実施形態においては、空気粘度を理科年表より引用する。また、インク比重、紙間距離、走査速度、Vd、主滴初速度、主滴直径、サテライト初速度、サテ直径に関しては、測定装置で実測した値を用いる。
ASIC603は、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御を行なう。また、ASIC603は、記録ヘッド3を制御するための制御信号の生成も行なう。RAM604は、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等として用いられる。システムバス605は、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行なう。A/D変換器606は、後述するセンサ群から入力されるアナログ信号をA/D変換し、変換後のデジタル信号をMPU601に供給する。
620は、スイッチ群であり、電源スイッチ621、プリントスイッチ622、回復スイッチ623などを具備して構成される。630は、装置状態を検出するためのセンサ群であり、位置センサ631、温度センサ632等から構成される。ASIC603は、記録ヘッド3の走査に際して、RAM604の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッド3に対してヒータを駆動するためのデータを転送する。
キャリッジモータM1は、キャリッジ2を所定方向に往復走査させるための駆動源であり、キャリッジモータドライバ640は、キャリッジモータM1の駆動を制御する。搬送モータM2は、記録媒体を搬送するための駆動源であり、搬送モータドライバ642は、搬送モータM2の駆動を制御する。記録ヘッド3は、記録媒体の搬送方向と直交する方向(走査方向)に走査される。
また、610は、画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取用のリーダやデジタルカメラなど)であり、例えば、ホスト装置などと称される。ホスト装置610と記録装置1との間では、インタフェース(以下、I/Fと呼ぶ)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等の授受が行なわれる。
(実施形態1)
ここで、実施形態1に係わる吐出制御について説明する。上述した通り、記録装置1においては、復路方向の風上(R列)で最も強い流入気流が生じ、往路方向の風下(R列)で最も小さい流入気流が生じる。実施形態1においては、流入気流が、「復路方向の風上>往路方向の風上>復路方向の風下>往路方向の風下」の関係を有する場合を例に挙げて説明する。なお、風上側のノズル列(単に風上と呼ぶ場合もある)とは、記録ヘッド上の所定位置よりも走査方向側(記録ヘッドの移動方向の上流側)に設けられる1又は複数のノズル列を指す。また、風下側のノズル列(単に風下と呼ぶ場合もある)とは、記録ヘッド上の所定位置よりも記録ヘッド3の走査方向と反対方向側(記録ヘッドの移動方向の下流側)に設けられる1又は複数のノズル列を指す。実施形態1においては、図4(a)に示す記録ヘッド3において、マゼンタ(M)インク吐出用ノズル列を所定の位置とする場合について説明する。
ここで、実施形態1に係わる吐出制御について説明する。上述した通り、記録装置1においては、復路方向の風上(R列)で最も強い流入気流が生じ、往路方向の風下(R列)で最も小さい流入気流が生じる。実施形態1においては、流入気流が、「復路方向の風上>往路方向の風上>復路方向の風下>往路方向の風下」の関係を有する場合を例に挙げて説明する。なお、風上側のノズル列(単に風上と呼ぶ場合もある)とは、記録ヘッド上の所定位置よりも走査方向側(記録ヘッドの移動方向の上流側)に設けられる1又は複数のノズル列を指す。また、風下側のノズル列(単に風下と呼ぶ場合もある)とは、記録ヘッド上の所定位置よりも記録ヘッド3の走査方向と反対方向側(記録ヘッドの移動方向の下流側)に設けられる1又は複数のノズル列を指す。実施形態1においては、図4(a)に示す記録ヘッド3において、マゼンタ(M)インク吐出用ノズル列を所定の位置とする場合について説明する。
ここで、まず、従来の記録処理を行なった場合、図12(a)に示すように、往路方向の主滴−サテライト間の距離(以下、主サテ間距離とも称す)と、復路方向の主サテ間距離とが異なってくるとする。主サテ間距離は、「復路方向の風上<往路方向の風上<復路方向の風下<往路方向の風下」の関係となる。これにより、特に、往路方向の風下側と、復路方向の風下側との主滴及びサテライトによるエリアファクタの埋まり方が著しく異なる。具体的には、図12(b)に示すように、往路方向の風下側の主サテ間距離が大きく離れており隙間が著しく目立つ。そのため、隣り合うバンドで濃淡のムラが発生してしまう。
そこで、実施形態1においては、往路方向の風下(R列)の吐出速度を上げる。具体的には、往路方向の風下(R列)の吐出速度を、往路方向の風上(L列)の吐出速度以上(この場合、風下(R列)の吐出速度>往路方向の風上(L列)の吐出速度)にする。このようにした場合、図4(a)に示すように、往路方向の風下側から吐出される主滴及びサテライトの着弾時間が短くなり、記録ヘッド3の走査に伴う気流の影響を受ける時間が短くなる。これにより、往路方向の風下側の主サテ間距離は短くなる。
なお、吐出速度を上げ、主滴及びサテライト双方の気流影響時間を短くした場合、主サテ間距離は縮まらないのではないかと考えられるかもしれないが、主滴に比べサテライトの体積は小さく気流の影響を受け易い。そのため、主滴の流され量が小さくなるのに比べ、サテライトの流され量が小さくなる方が相対的に大きい。その結果、主サテ間距離は短くなる。
ここで、往路方向の風下(R列)の吐出速度は、当該ノズル列の主サテ間距離と、復路方向の風下側のノズル列の主サテ間距離とが同一又は所定範囲内の差となるような値にする。その結果、図4(b)に示すように、往路方向時の風下側(R列)と復路方向の風下側(L列)との主サテ間距離は、略同一(同一又は所定範囲内の差)となり、各エリアファクタにおけるドットの埋まり方が一定になる。
次に、図2で説明したヒータ駆動回路30において吐出速度を上げる手法について説明する。吐出速度を上げるには、例えば、ヒータ部の熱流束を調節すればよい。まず、記録ヘッド3のR列側とL列側とをブロック選択信号によって独立して制御できるように、グループ1、・・・、Mを割り当てる。そして、HE端子からR列側とL列側とに送られるパルス幅を変調する。これにより、ヒータ部の熱流束を変えられるため、吐出速度を制御できる。また、パルス幅変調だけでなく、ヒータ37にかかる電圧VHを、R列側とL列側とで独立して制御するようにしてもよい。この場合、熱流束調節の範囲が広くなるため、吐出速度の調節範囲も広がる。
以上説明したように実施形態1によれば、往路記録時及び復路記録時それぞれにおける主サテ間距離を同一又は所定範囲内の差とし、各エリアファクタにおけるドットの埋まり方を一定にする。これにより、往路記録時と復路記録時とにおける流入気流の差に起因して生じるバンドムラを抑制できる。なお、インク吐出量が小さくなる程、この効果は高まる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。なお、実施形態2については、内容の重複を避けるため、実施形態1と異なる点を重点的に説明する。
次に、実施形態2について説明する。なお、実施形態2については、内容の重複を避けるため、実施形態1と異なる点を重点的に説明する。
流入気流は、実施形態1同様に、「復路方向の風上<往路方向の風上<復路方向の風下<往路方向の風下」の関係にある。実施形態2においては、実施形態1に加えて更に、往路方向の風上側と、復路方向の風上側との主滴及びサテライトによるエリアファクタの埋まり方を一定にする場合について説明する。なお、実施形態2に係わる記録ヘッド3上の所定位置は、実施形態1同様に、マゼンタ(M)インク吐出用ノズル列とする。
実施形態2においては、往路記録時(すなわち、往路方向の風上(L列)及び風下(R列))の吐出速度を上げる。なお、実施形態2においては、往路方向の風上(L列)及び風下(R列)の吐出速度を略同一(同一又は所定範囲内の差)とする。
ここで、往路方向の風上(L列)の吐出速度は、往路方向の風上側の主サテ間距離と、復路方向の風上側の主サテ間距離とが同一又は所定範囲内の差となるような値にする。このようにした場合、図5(a)に示すように、往路方向時に吐出される主滴及びサテライトの着弾時間が短くなり、記録ヘッド3の走査に伴う気流の影響を受ける時間が短くなる。これにより、往路方向記録時の主サテ間距離が小さくなる。
この構成により、図5(b)に示すように、往路方向の風下側(R列)と復路方向の風下側(L列)との主サテ間距離が略同一(同一又は所定範囲内の差)となる。更に、往路方向の風上側(L列)と復路方向の風上側(R列)との主サテ間距離も略同一(同一又は所定範囲内の差)となり、各エリアファクタにおけるドットの埋まり方が一定になる。なお、吐出速度を上げる手法は、実施形態1で説明した方法を用いればよいため、ここではその説明については省略する。
以上説明したように実施形態2によれば、実施形態1の効果に加えて更に、往路記録時と復路記録時とにおける流入気流の差に起因して生じるバンドムラを抑制できる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明する。なお、実施形態3については、内容の重複を避けるため、実施形態1と異なる点を重点的に説明する。なお、実施形態3に係わる記録ヘッド3上の所定位置は、実施形態1同様に、マゼンタ(M)インク吐出用ノズル列とする。
次に、実施形態3について説明する。なお、実施形態3については、内容の重複を避けるため、実施形態1と異なる点を重点的に説明する。なお、実施形態3に係わる記録ヘッド3上の所定位置は、実施形態1同様に、マゼンタ(M)インク吐出用ノズル列とする。
流入気流は、実施形態1同様に、「復路方向の風上<往路方向の風上<復路方向の風下<往路方向の風下」の関係にある。実施形態3においては、往路/復路、風上/風下における、全ての主滴及びサテライトでエリアファクタの埋まり方を一定にする場合について説明する。
具体的には、実施形態3においては、流入気流の小さいノズル列ほど吐出速度を上げる。すなわち、「復路方向の風上>往路方向の風上>復路方向の風下>往路方向の風下」の順に吐出速度を増加させる。これらの吐出速度は、往路方向及び復路方向における風上及び風下から吐出される各ドットの主サテ間距離が、同一又は所定範囲内の差となるような値にする。このようにした場合、図6(a)に示すように、各ノズル列から吐出される主滴及びサテライトは、その流入気流が小さいほど着弾時間が短くなり、記録ヘッド3の走査に伴う気流の影響を受ける時間が短くなる。
この構成により、図6(b)に示すように、流入気流が小さいほど、従来よりも主サテ間距離が小さくなり、往路方向及び復路方向全ての主サテ間距離が略同一(同一又は所定範囲内の差)となる。これにより、各エリアファクタにおけるドットの埋まり方が一定になる。
なお、吐出速度を上げる手法は、実施形態1で説明した方法を用いればよいため、ここではその説明については省略する。ここで、図6(c)を用いて、実施形態3の手法により吐出速度を制御した場合の実験結果について説明する。図6(c)には、吐出速度を制御した場合と未制御の場合との実験結果が示される。吐出速度を制御した場合、若干のばらつきは見られるが、このときの主サテ間距離は、未制御時の往路及び復路における主サテ間距離に比べ、一定となっている。
ここで、本実施形態の具体的な制御方法について説明する。まず、実施形態3における各条件は、ノズル列R、Lとも吐出量は1.2ng、吐出速度11m/s(サテライト速度7.5m/s)であり、ヘッド−紙間距離1.2mmである。この条件下では、図6(c)に示すように、流入気流が最も小さい往方向のR列では主サテ間距離が47umとなり、流入気流が最も大きい復路方向のR列では36umとなる。この実測値を上記の理論式に用いれば、流入気流量と主サテ間距離との関係は図7に示す関係となる。このとき、流入気流は、流入気流が最も小さい往方向のR列ではほぼ0〜0.1m/s程度であり、流入気流が最も大きい復路方向のR列では0.3〜0.4um程度になる。
この場合、例えば、流入気流が最も小さい往方向のR列の吐出速度を15m/sにすると、サテライト速度が9.7m/sと実測され、主サテ間距離は37umと実測される。つまり、流入気流が最も大きい復路方向のR列の主サテ間距離36umとほぼ一致する。そこで、本実施形態では、往方向のR列の吐出速度を11m/sから15m/sに上げるために、パルス幅(印加時間)Pw0.8usecを1.2usec程度にする制御を行なうようにしている。
以上説明したように実施形態3によれば、実施形態1の効果に加えて更に、往路記録時と復路記録時とにおける流入気流の差に起因して生じるバンドムラを抑制できる。
(実施形態4)
次に、実施形態4について説明する。なお、実施形態4については、内容の重複を避けるため、実施形態1と異なる点を重点的に説明する。なお、実施形態4に係わる記録ヘッド3上の所定位置は、図8(a)に示すイエロー(Y)インク吐出用ノズル列とする。
次に、実施形態4について説明する。なお、実施形態4については、内容の重複を避けるため、実施形態1と異なる点を重点的に説明する。なお、実施形態4に係わる記録ヘッド3上の所定位置は、図8(a)に示すイエロー(Y)インク吐出用ノズル列とする。
実施形態4においては、記録ヘッド3として、双方向対応ノズル列により構成される記録ヘッド(以下、双方向対応ヘッドと呼ぶ)を用いた場合について説明する。そのため、実施形態4に係わる記録ヘッド3は、図8(a)に示すように、同色が線対称に配置されている。双方向対応ヘッドの場合、同色だけで記録するようなパターンであってもバンドムラが発生するため、一般に、実施形態1で説明した記録ヘッドよりも、ムラが発生する可能性が高い。このことは線対称であるCM列双方に言える。ここでは、説明の重複を避けるため、C列(LR列)を例に挙げて説明する。
流入気流は、実施形態1同様に、「復路方向の風上<往路方向の風上<復路方向の風下<往路方向の風下」の関係にある。実施形態4においては、往路方向の風下(R列)の吐出速度を上げる。ここで、往路方向の風下(R列)の吐出速度は、往路方向の風下側の主サテ間距離と、復路方向の風下側の主サテ間距離とが同一又は所定範囲内の差となるような値にする。このようにした場合、図8(a)に示すように、往路方向の風下側から吐出される主滴及びサテライトの着弾時間が短くなり、記録ヘッド3の走査に伴う気流の影響を受ける時間が短くなる。これにより、往路方向の風下側の主サテ間距離は短くなる。
この構成により、図8(b)に示すように、往路方向時の風下側(R列)と復路方向の風下側(L列)との主サテ間距離は、略同一(同一又は所定範囲内の差)となり、各エリアファクタにおけるドットの埋まり方が一定になる。なお、吐出速度を上げる手法は、実施形態1で説明した方法を用いればよいため、ここではその説明については省略する。
以上説明したように実施形態4によれば、双方向対応ヘッドの場合にも実施形態1同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、記録ヘッド3は、上述したノズル構成に限られない。例えば、図9(a)に示すように、ブラックインク吐出用ノズル(Bk)が加えて設けられてもよいし、また、図10(a)に示すように、ブラックインク吐出用ノズル(Bk)と、ピンクインク吐出用ノズル(Pk)とが加えて設けられてもよい。Pkを追加することにより、例えば、階調性、色域の表現を向上させられる。
ここで、本体の内装の形状(例えば、ホームポジションの回復機構等)と記録ヘッドの形状(BkやPkノズルの位置関係等)との組み合せにより、流入気流の大きさが変わる場合がある。なお、図9(a)及び図10(a)に示す構成では、当該ノズルが設けられる前と、当該ノズルが設けられた後とでは、流入気流の大きさに変化がない場合を示している。往路方向及び復路方向、更に風上及び風下における流入気流は、このような構成の変化に対応して変化するため、それを考慮して流入気流に関する情報をROM等(ROM602等)に設定する必要がある。
この図9(a)及び図10(a)に示す流入気流が生じる場合には、例えば、実施形態1同様に、往路方向の風下(R列)の吐出速度を上げて対応すればよい。これにより、図9(b)及び図10(b)に示すように、往路方向時の風下側(R列)と復路方向の風下側(L列)との主サテ間距離が、略同一(同一又は所定範囲内の差)となり、各エリアファクタにおけるドットの埋まり方が一定になる。
Claims (8)
- 複数のノズル列が配列される記録ヘッドを往復走査して記録媒体に記録を行なうとともに、第1の方向への前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流が、前記第1の方向とは反対方向である第2の方向への前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流よりも大きくなる構造を有する記録装置であって、
前記第1の方向への走査と前記第2の方向への走査とにおける前記気流に関する情報を保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された気流に関する情報と前記記録ヘッドの走査方向とに基づいて前記複数のノズル列からのインクの吐出速度を変更させる制御を行なう制御手段と
を具備し、
前記制御手段は、
前記第2の方向への走査に際して、前記走査方向に沿った前記記録ヘッド上における所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の下流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度を、該所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の上流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度以上にする
ことを特徴とする記録装置。 - 前記制御手段は、
前記第2の方向への走査に際して、前記走査方向に沿った前記記録ヘッド上における所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の下流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度を、該所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の上流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度よりも上げる
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 前記制御手段は、
前記第2の方向への走査に際して、前記第1の方向への走査よりも前記複数のノズル列からのインクの吐出速度を上げる
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 前記制御手段は、
前記第1の方向及び前記第2の方向への走査に際して、前記気流の流入が小さいノズル列ほど、該ノズル列から吐出するインクの吐出速度を上げる
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 前記記録ヘッドは、
前記走査方向と直交する方向に沿って同色が線対称に配置されている双方向対応ノズル列により構成される
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 前記記録ヘッドは、
前記記録媒体上の同一の記録領域に対し奇数回走査して前記記録を行なう
ことを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッドは、
熱エネルギーを利用してインクを吐出するべくインクに与える熱エネルギーを発生するヒータの駆動を制御するヒータ駆動回路
を具備し、
前記制御手段は、
前記ヒータ駆動回路への制御信号を制御してヒータの熱流束を変更することで前記吐出速度を変更させる
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 複数のノズル列が配列される記録ヘッドを往復走査して記録媒体に記録を行なうとともに、第1の方向への前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流が、前記第1の方向とは反対方向である第2の方向への前記記録ヘッドの走査時に前記ノズル列へ流入する気流よりも大きくなる構造を有する記録装置の制御方法であって、
前記第1の方向への走査と前記第2の方向への走査とにおける前記気流に関する情報を保持する保持工程と、
前記保持された気流に関する情報と前記記録ヘッドの走査方向とに基づいて前記複数のノズル列からのインクの吐出速度を変更させる制御を行なう制御工程と
を含み、
前記制御工程では、
前記第2の方向への走査に際して、前記走査方向に沿った前記記録ヘッド上における所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の下流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度を、該所定位置より前記記録ヘッドの移動方向の上流側に設けられる1又は複数のノズル列から吐出されるインクの吐出速度以上にする
ことを特徴とする記録装置の制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009118038A JP2010264663A (ja) | 2009-05-14 | 2009-05-14 | 記録装置及びその制御方法 |
US12/768,924 US8342645B2 (en) | 2009-05-14 | 2010-04-28 | Printing apparatus and control method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009118038A JP2010264663A (ja) | 2009-05-14 | 2009-05-14 | 記録装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010264663A true JP2010264663A (ja) | 2010-11-25 |
Family
ID=43068165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009118038A Withdrawn JP2010264663A (ja) | 2009-05-14 | 2009-05-14 | 記録装置及びその制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8342645B2 (ja) |
JP (1) | JP2010264663A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013224006A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-31 | Riso Kagaku Corp | インクジェット印刷装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9016820B2 (en) * | 2011-08-24 | 2015-04-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and control method thereof |
WO2018080467A1 (en) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printing apparatus and print mask generation |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005144724A (ja) | 2003-11-12 | 2005-06-09 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2006175744A (ja) | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Canon Inc | 記録装置、及び記録方法 |
JP2009196344A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-09-03 | Seiko Epson Corp | 液体吐出装置 |
-
2009
- 2009-05-14 JP JP2009118038A patent/JP2010264663A/ja not_active Withdrawn
-
2010
- 2010-04-28 US US12/768,924 patent/US8342645B2/en active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013224006A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-31 | Riso Kagaku Corp | インクジェット印刷装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20100289843A1 (en) | 2010-11-18 |
US8342645B2 (en) | 2013-01-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9033442B2 (en) | Printing apparatus and discharge inspection method | |
JP6043556B2 (ja) | インクジェット印刷装置 | |
JP2005161681A (ja) | インクジェット記録装置及び方法 | |
JP3165299B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2000289253A (ja) | 記録装置および記録方法 | |
JP2005096232A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
JP2008296506A (ja) | 記録装置 | |
JP2000190476A (ja) | 記録ヘッドおよび記録装置 | |
JP2010264663A (ja) | 記録装置及びその制御方法 | |
US8857934B2 (en) | Print element substrate, printhead, and printing apparatus | |
JP6789679B2 (ja) | 記録装置及び記録ヘッドの保温制御方法 | |
JPH08187854A (ja) | 記録装置 | |
JP5901239B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JPH07256883A (ja) | 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録方法及び装置 | |
JP5017202B2 (ja) | 記録ヘッド、及びその記録ヘッドを用いた記録装置 | |
JP2008087326A (ja) | インクジェット記録装置およびその記録方法 | |
US20160263885A1 (en) | Ink jet printing apparatus and ink jet printing method | |
JP4799389B2 (ja) | ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置 | |
JP2010284925A (ja) | 情報処理装置、画像形成装置、印刷データの生成方法、プログラム | |
JP2010201826A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010158876A (ja) | 記録装置、及び、記録方法 | |
JP7381222B2 (ja) | 素子基板、液体吐出ヘッド、及び記録装置 | |
JP6864554B2 (ja) | 素子基板、記録ヘッド、及び記録装置 | |
JP3131104B2 (ja) | プリンタ装置 | |
JPH11277726A (ja) | インクジェット記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120807 |