JP2010263870A - 容器入り焼菓子及び容器入り焼菓子の製造方法 - Google Patents

容器入り焼菓子及び容器入り焼菓子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】焼菓子を簡単に焼成することができ、当該焼菓子の焼き型をそのまま焼菓子容器として利用することが可能であって、鮮度保持剤や食品添加物を使用しないでも長期保存が可能な、見た目にも美しい容器入り焼菓子及び容器入り焼菓子の製造方法を提供すること。
【解決手段】焼菓子の生地4を耐熱性容器2に収納するとともに、耐熱性容器2内で焼菓子の生地4を焼成した後、耐熱性容器2を密閉し、長期保存可能としたことを特徴とする容器入り焼菓子1。
【選択図】 図3

Description

本発明は、菓子生地を容器に入れて焼成した保存に適した焼菓子と、当該焼菓子の製造方法に関する。
従来より、焼菓子の生地を容器に入れて焼成した焼菓子としては、紙製のカップ菓子生地を入れて焼成したもの(特許文献1)、さらに保存状態を向上させるべく紙製カップに菓子生地を入れて焼成後、鮮度保存剤を入れて密封し、開封後トッピング施した包装焼菓子が開発されている(特許文献2)。さらには、保存状態を向上させるべく菓子生地にあらかじめ増粘安定剤等種々の鮮度保存性鮮度保存性に優れた添加物を添加する菓子は多数開発されている(特許文献3)。また、非常食等、長期保存食品としては、缶詰入りのパンが開発されている(特許文献4)。
実開昭62−7885号公報 実用新案登録第3036425号公報 特開2001−169764号公報 実用新案登録第3142777号公報
しかしながら、上記、紙製の包装容器に入れて焼成した焼菓子において紙製の包装容器は長時間の保存には適さず、包装容器内で保存状態を向上させるには、例えば、脱酸素剤等の鮮度保存剤を同封する必要があり、鮮度保存剤同封の手間とコストがかかるという点が問題であった。また、保存状態を向上させるべく菓子生地にあらかじめ鮮度保存性を向上させる機能を有する食品添加物を添加することにより、この食品添加物によって焼菓子事態の味の低下を招くことがあり、また食品添加物を好まない嗜好の者が近年増えているという現状がある。さらに、非常食用等の目的のために開発された缶詰入りのパンは、確かに保存性には優れているが長期保存をその第一の目的としていることより、風味に優れているとはいえず、例えば、パン店や菓子店で販売したときに、購入者の購入意欲を増進させるほど見た目が美しいとはいえず、内容物を見ることができないという問題があった。
上述の各種問題点、改良点に鑑みて、本発明は焼菓子を簡単に焼成することができ、当該焼菓子の焼き型をそのまま焼菓子容器として利用することが可能であって、鮮度保持剤や食品添加物を使用しないでも長期保存が可能な、見た目にも美しい容器入り焼菓子及び容器入り焼菓子の製造方法を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するため本発明の容器入り焼菓子は、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに、前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成した後、前記耐熱性容器を密閉し、長期保存可能としたことを特徴とする。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で熱膨張している間に前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする。
また、耐熱性容器の収納体は、外部から前記収納体内の焼菓子を視認可能な耐熱性材料で形成されていることを特徴とする。
また、耐熱性容器の収納体は、外部から前記収納体内の焼菓子を視認可能な耐熱性ガラス材で形成されていることを特徴とする。
また、耐熱性容器は、焼菓子の生地を収納する収納体および蓋体を有し、収納体と蓋体間を密閉時において収納体と蓋体間に介在して前記耐熱性容器内を気密状態にするパッキンとからなることを特徴とする。
また、耐熱性容器は、焼菓子の生地を収納する収納体と収納体開口部に螺合して前記耐熱性容器内を気密状態にする蓋体とからなることを特徴とする。
耐熱性容器の収納体は、容器体底部と容器体開口部の口径が同径また、前記容器体底部から前記容器体開口部へ向かって幅径が増大する逆テーパー形状であることを特徴とする。
また、焼菓子の生地は少なくとも穀物の粉体、油脂、甘味料を含むことを特徴とする。
また本発明の容器入り焼き菓子の製造方法は、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに、前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成した後、前記耐熱性容器を密閉し、長期保存可能とすることを特徴とする。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で熱膨張している間に前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする。
本発明の容器入り焼菓子において、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに、前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成した後、前記耐熱性容器を密閉することにより、容器が焼成により破損することがなく、そして、容器内が熱により滅菌されているうちに、密閉することにより容器内で雑菌が増殖することなく、脱酸素剤等の鮮度保持剤、安定剤等の食品添加物を用いなくても、味がよく安全性の高い焼菓子を提供することができ、この焼菓子は長期保存が可能であることから贈答品、非常食品に適する。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことにより、容器が常温に冷却されていく過程で、容器内の気圧が外気圧に比して低い負圧状態になるので気密状態が保持され、上記効果に加えて、外部からの雑菌の混入を防ぐことが可能となり、容器内で雑菌が増殖することなく、鮮度保持剤、食品添加物を用いなくても、長期保存が可能で贈答品、非常食品に適した焼菓子を提供することができる。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で熱膨張している間に前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことにより、上述の効果に加えて、容器内で膨張の収縮とともに徐々に焼菓子が常温へと冷却されていくことにより、焼菓子の乾燥や風味の低下を防ぐことができ、長期保存後もしっとりとした口当たりのよい焼菓子を提供することができる。
また、耐熱性容器の収納体は、外部から前記収納体内の焼菓子を視認可能な耐熱性材料で形成されていることを特徴とすることにより、製造者においては、焼成過程を確認できるとともに、好適な焼き上がり状態であるか否かを確認できる。したがって、不良品を防止することができ、保存状態を確認することができるので、味がよく安全性の高い焼菓子を提供することができる。また、購入者、摂食者においても、保存状態を確認した上で開封することができるので、味がよく安全性の高い焼菓子を食すことができる。
また、耐熱性容器の収納体は、外部から前記収納体内の焼菓子を視認可能な耐熱性ガラス材で形成されていることにより、製造者においては、焼成過程を確認できるとともに、好適な焼き上がり状態であるか否かを確認できる。したがって、不良品を防止することができ、保存状態を確認することができるので、味がよく安全性の高い焼菓子を提供することができる。また、購入者、摂食者においても、保存状態を確認した上で開封することができるので、味がよく安全性の高い焼菓子を食することができ、焼き型としての耐熱性容器をそのまま中身の焼菓子を確認することができる美観に優れたパッケージとして提供することができ、購入意欲を増進させることができる。
また、耐熱性容器は、焼菓子の生地を収納する収納体および蓋体を有し、収納体と蓋体間を密閉時において収納体と蓋体間に介在して前記耐熱性容器内を気密状態にするパッキンとからなることにより、容器内の気密状態をより高く保持することができ、外部から雑菌が入ることもなく、カビの増殖等の心配もなく長期保存に適した焼菓子を提供することができる。
また、耐熱性容器は、焼菓子の生地を収納する収納体と収納体開口部に螺合して前記耐熱性容器内を気密状態にする蓋体とからなることにより、容器内の気密状態をより高く保持することができ、外部から雑菌が入ることもなく、カビの増殖等の心配もなく長期保存に適した焼菓子を提供することができる。
耐熱性容器の収納体は、容器体底部と容器体開口部の口径が同径また、前記容器体底部から前記容器体開口部へ向かって幅径が増大する逆テーパー形状であることにより、容器開封後、焼菓子が開口部にひっかかることなく、容易かつ奇麗に、焼菓子を取り出すことができる。
また、焼菓子の生地は少なくとも穀物の粉体、油脂、甘味料を含むことにより、耐熱容器内で焼菓子としての、風味のよいケーキを焼成することができる。
また本発明の容器入り焼き菓子の製造方法は、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに、前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成した後、前記耐熱性容器を密閉することにより、容器が焼成により破損することがなく、そして、容器内が熱により滅菌されているうちに、密閉することにより容器内で雑菌が増殖することなく、脱酸素剤等の鮮度保持剤、安定剤等の食品添加物を用いなくても、味がよく安全性の高い焼菓子を提供することができ、この焼菓子は長期保存が可能であることから贈答品、非常食品に適する焼菓子を提供することができる。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことにより、容器が常温に冷却されていく過程で、容器内の気圧が外気圧に比して低い負圧状態になるので気密状態が保持され、上記効果に加えて、外部からの雑菌の混入を防ぐことが可能となり、容器内で雑菌が増殖することなく、鮮度保持剤、食品添加物を用いなくても、長期保存が可能で贈答品、非常食品に適した焼菓子を提供することができる。
また、焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で熱膨張している間に前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことにより、上述の効果に加えて、容器内で膨張の収縮とともに徐々に焼菓子が常温へと冷却されていくことにより、焼菓子の乾燥や風味の低下を防ぐことができ、長期保存後もしっとりとした口当たりのよい焼菓子を提供することができる。
図1乃至図3は、本発明の第一の実施の形態を示し、図4は、本発明の第二の実施の形態を示す。図1は、本発明の容器入り焼菓子の焼成前の断面図、図2は、本発明の容器入り焼菓子の焼成中の断面図、図3は、本発明の容器入り焼菓子の焼成後に容器を密閉した状態の断面図、図4は、本発明の容器入り焼菓子の他の実施の形態を示す断面図である。
図1乃至図3に示すごとく、本発明の第一の実施の形態の容器入り焼菓子1は、焼菓子の生地4を耐熱性容器2に収納するとともに、耐熱性容器2内で焼菓子の生地4焼成した後、耐熱性容器2を密閉し、長期保存可能としたことを特徴とする容器入り焼菓子1であって、特に、焼菓子の生地4の焼成直後であって焼菓子があら熱状態で耐熱性容器2を密閉したものを常温に冷却した容器入り焼菓子1である。
まず、本実施の第一の形態における耐熱性容器2について説明する。耐熱性容器2は、焼菓子の焼成温度に耐えうる耐熱素材からなり、本実施の形態においては、耐熱性容器2の収納体21および蓋体3は共に外部から収納体21内の焼菓子を視認することができる耐熱性ガラス材で形成されている。尚、密閉性のある耐熱性容器としては、上記耐熱性ガラス材の他に、陶器製容器、金属製容器、耐熱性の樹脂製容器であってもよい。特に、シリコーン製の容器は耐熱性透明材料として外部から収納体21内の焼菓子を視認することが可能であって、耐熱性ガラスに代替することに好適である。
収納体21は、焼成後の焼菓子を取り出しやすいように収納体底部22収納体開口部23の幅径が同径に形成されている。また、蓋体3は、収納体開口部23を覆う構造になっており、収納体21と蓋体3とは、蝶番24により連接されて収納体21を開閉自在としている。尚、本実施の形態においては、収納体底部22収納体開口部23の幅径が同径に形成されているが、容器体底部から容器体開口部へ向かって幅径が増大する逆テーパー形状にしてもよい。さらには、焼菓子を耐熱性容器2から直接食べる小型の容器入り焼菓子とした場合には、収納体開口部が収納体底部と同径または広径である必要は必ずしもない。
収納体21と蓋体3の間には、気密状態を向上させるための部材としてパッキン5が介在されている。このパッキン5は、耐熱性容器2内の気密状態を保持可能なゴム材、シリコーン材等の弾性体からなり、耐熱性容器2にあらかじめ装着されているか、容器入り焼菓子1の焼成後において収納体21と蓋体3の間に介在させる構造となっており、閉口時に、収納体開口部23上に位置するリング形状になっている。
さらに、本実施の形態においては、耐熱性容器2の気密状態を向上させるべく、ロック部材6およびロック部材7が形成されていて、収納体21側に取り付けられたロック部材6に軸動自在に取り付けられたリング部分61内に蓋体3側に取り付けられたロック部材7を嵌合させた状態でロック部材6を下方へ引き下ろすことにより耐熱性容器2が密閉される構造になっている。尚、耐熱性容器を密閉させるロック機構は上記構造に限られるものではない。
上述した耐熱性容器2の収納体21に、穀物の粉体、油脂、甘味料等を混ぜ合わせた焼菓子の生地4を収納する。焼菓子の生地4が収納された耐熱性容器2をオーブン等で焼成し、耐熱性容器2内の焼菓子の生地4が好適に焼きあがった焼成直後のあら熱状態で蓋体3を閉め、耐熱性容器2を気密状態とする。このとき耐熱性容器2内の焼菓子は、熱膨張しているが常温に冷却されるに従って収縮する。さらに、焼成直後のあら熱状態で蓋体3を閉めることから、常温に冷却されるにしたがって耐熱性容器2内は負圧状態となり気密性が向上する。そして、パッキン5と、ロック部材6およびロック部材7でさらに気密状態を向上させて、長期保存に適した容器入り焼菓子1が製造される。
焼菓子の焼成温度は、焼菓子の種類により異なるが、一般的には160℃〜250℃程度であって、あら熱状態とは少なくとも、雑菌類が死滅する100℃以上の状態をいう。尚、本実施の形態においては、長期保存に適した味のよい焼菓子を提供するべく230℃程度で焼成することが好適である。また、焼菓子の生地4に使用する穀物の粉体は、小麦粉が一般的であるが米粉、そば粉等であってもよい。油脂は、バターが一般的あるが、マーガリン、ショートニング等であってもよい。甘味料は、砂糖が一般的であるが、はちみつ、その他ショ糖であってもよい。尚、焼菓子の生地には、玉子、ベーキングパウダー、味によってコーヒー、チョコレート、リキュール、ドライフルーツ、ナッツ類等を混ぜ合わせることもある。
図1に示すごとく、容器入り焼菓子1の製造方法は、上述した耐熱性容器2の収納体21の1/3〜2/3程度まで焼菓子の生地4を入れ、蓋体3を開放状態のまま熱したオーブンで焼き上げる。そして図2、図3に示すごとく、焼菓子の生地4が焼き上がり、耐熱性容器2をオーブンから取り出した直後のあら熱状態のうちに、パッキン5を介在させるとともに蓋体3を閉め、ロック部材6およびロック部材7にて耐熱性容器2を密閉状態として、常温になるまで放置冷却する。
尚、蓋体3はオーブンから取り出した後、焼菓子の生地4があら熱状態で膨張状態にあるできるだけ早いうちに密閉することがのぞましい。これにより、耐熱性容器2内の雑菌は死滅した状態を保持することができ、耐熱性容器2が冷却されるにしたがって耐熱性容器2内は負圧状態となり気密状態を保持することができるからである。
本発明の第二の実施の形態の容器入り焼菓子8について説明する。耐熱性容器9は、焼菓子の焼成温度に耐えうる耐熱素材からなり、本実施の形態においては、耐熱性容器9の収納体91は外部から収納体91内の焼菓子を視認することができる耐熱性ガラス材で形成されている。尚、密閉性のある耐熱性容器としては、上記耐熱性ガラス材の他に、陶器製容器、金属製容器、耐熱性の樹脂製容器であってもよい。特に、シリコーン製の容器は耐熱性透明材料として外部から収納体91内の焼菓子を視認することが可能であって、耐熱性ガラスに代替することに好適である。
収納体91は、焼成後の焼菓子を取り出しやすいように収納体底部92収納体開口部93の幅径が同径に形成されている。また、蓋体10は、内側に螺合溝11が形成され、収納体開口部93外側に形成された螺合溝94と螺合する構造になっている尚、本実施の形態においては、収納体底部92収納体開口部93の幅径が同径に形成されているが、容器体底部から容器体開口部へ向かって幅径が増大する逆テーパー形状にしてもよい。さらには、焼菓子を耐熱性容器8から直接食べる小型の容器入り焼菓子とした場合には、収納体開口部が収納体底部と同径または広径である必要は必ずしもない。
尚、収納体91と蓋体10の間には、気密状態を向上させるための部材としてパッキン12を介在させてもよい。このパッキン12は、耐熱性容器9内の気密状態を保持可能なゴム材、シリコーン材等の弾性体からなり、耐熱性容器9にあらかじめ装着されているか、容器入り焼菓子8の焼成後において収納体91と蓋体10の間に介在させる構造となっており、閉口時に、収納体開口部93上に位置するリング形状になっている。
上述した耐熱性容器9の収納体91に、穀物の粉体、油脂、甘味料等を混ぜ合わせた焼菓子の生地4を収納する。焼菓子の生地4が収納された耐熱性容器9をオーブン等で焼成し、耐熱性容器9内の焼菓子の生地4が好適に焼きあがった焼成直後のあら熱状態で蓋体10を収納体91に螺合させて耐熱性容器9を密封状態とする。このとき耐熱性容器9内の焼菓子は、熱膨張しているが常温に冷却されるに従って収縮する。さらに、焼成直後のあら熱状態で蓋体10を閉めることから、常温に冷却されるにしたがって耐熱性容器9は負圧状態となり気密性が向上し、長期保存に適した容器入り焼き菓子8が製造される。
容器入り焼菓子8の製造方法は、上述した耐熱性容器9の収納体91の1/3〜2/3程度まで焼菓子の生地4を入れ、開口状態のまま熱したオーブンで焼き上げる。そして焼菓子の生地4が焼き上がり耐熱性容器9をオーブンから取り出した直後のあら熱状態のうちに、蓋体10を螺合させて密閉状態として、常温になるまで放置冷却する。
尚、蓋体10はオーブンから取り出した後、焼菓子の生地4があら熱状態で膨張状態にあるできるだけ早いうちに密閉することがのぞましい。これにより、耐熱性容器9内の雑菌は死滅した状態を保持することができ、耐熱性容器9が冷却されるにしたがって耐熱性容器9内は負圧状態となり気密状態を保持することができるからである。
尚、本実施の形態においては二種類の形状の耐熱性容器を例示したが、収納体が耐熱性であり、密閉性の耐熱性容器であればこれらの形状に限られるものではない。
本発明の容器入り焼菓子の焼成前を示す断面図。 図1に示す容器入り焼菓子の焼成直後を示す断面図。 図1に容器入り焼菓子の保存状態を示す断面図。 本発明の第二の実施の形態における器入り焼菓子の保存状態を示す断面図。
1 容器入り焼菓子
2 耐熱性容器
21 収納体
22 収納体底部
23収納体開口部
24蝶番
3 蓋体
4 焼菓子の生地
5 パッキン
6 ロック部材
61リング部分
7 ロック部材
8 容器入り焼菓子
9 耐熱性容器
91収納体
92収納体底部
93収納体開口部
94螺合溝
10蓋体
11螺合溝
12パッキン

Claims (12)

  1. 焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに、前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成した後、前記耐熱性容器を密閉し、長期保存可能としたことを特徴とする容器入り焼菓子。
  2. 焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする請求項1記載の容器入り焼菓子。
  3. 焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で熱膨張している間に前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の容器入り焼菓子。
  4. 耐熱性容器の収納体は、外部から前記収納体内の焼菓子を視認可能な耐熱性材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の容器入り焼菓子。
  5. 耐熱性容器の収納体は、外部から前記収納体内の焼菓子を視認可能な耐熱性ガラス材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の容器入り焼菓子。
  6. 耐熱性容器は、焼菓子の生地を収納する収納体および蓋体を有し、収納体と蓋体間を密閉時において収納体と蓋体間に介在して前記耐熱性容器内を気密状態にするパッキンとからなることを特徴とする請求項1記載乃至請求項5のいずれかに記載の容器入り焼菓子。
  7. 耐熱性容器は、焼菓子の生地を収納する収納体と収納体開口部に螺合して前記耐熱性容器内を気密状態にする蓋体とからなることを特徴とする請求項1または請求項6のいずれかに記載の容器入り焼菓子。
  8. 耐熱性容器の収納体は、容器体底部と容器体開口部の口径が同径また、前記容器体底部から前記容器体開口部へ向かって幅径が増大する逆テーパー形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の容器入り焼菓子。
  9. 焼菓子の生地は少なくとも穀物の粉体、油脂、甘味料を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の容器入り焼菓子。
  10. 焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに、前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成した後、前記耐熱性容器を密閉し、長期保存可能とすることを特徴とする容器入り焼菓子の製造方法。
  11. 焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする請求項10記載の容器入り焼菓子の製造方法。
  12. 焼菓子の生地を耐熱性容器に収納するとともに前記耐熱性容器内で前記焼菓子の生地を焼成し、焼菓子の生地の焼成直後であって前記焼菓子があら熱状態で熱膨張している間に前記耐熱性容器を密閉したものを常温に冷却したことを特徴とする請求項10または請求項11記載の容器入り焼菓子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020196547A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 俊雄 猪熊 容器

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