JP2010262852A - 発光部材を備える発光基板および該発光基板を備える画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 抵抗体でつないだ隣り合う2つのメタルバックの間に生じる電位差(電界)が想定を超えるものであったり、抵抗体の長さが長い(メタルバック間の距離が長い)場合に、抵抗体が、その電位差に耐えられずに、抵抗体としての機能を失う場合があった。
【解決手段】 基板と、前記基板の上に行列状に設けられた複数の発光部材と、前記複数の発光部材の上に行列状に設けられた複数のメタルバックと、を有する発光基板であって、前記複数のメタルバックの各行または各列のいずれか一方において、隣り合う2つのメタルバックが抵抗部材を介して接続されており、前記抵抗部材の、前記隣り合う2つのメタルバックから離れた部分に、前記抵抗部材よりも抵抗値が低い導電部材が接続されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 基板と、前記基板の上に行列状に設けられた複数の発光部材と、前記複数の発光部材の上に行列状に設けられた複数のメタルバックと、を有する発光基板であって、前記複数のメタルバックの各行または各列のいずれか一方において、隣り合う2つのメタルバックが抵抗部材を介して接続されており、前記抵抗部材の、前記隣り合う2つのメタルバックから離れた部分に、前記抵抗部材よりも抵抗値が低い導電部材が接続されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子が照射されることで発光する発光部材を備えた発光基板および、該発光基板を用いた表示パネルを備える、テレビジョンなどの画像表示装置に関する。
電子放出素子から放出された電子を蛍光体等の発光部材に照射するタイプの画像表示装置が知られている。このような画像表示装置は、内部が大気圧よりも低い圧力(真空)に維持された扁平な矩形状の真空容器を備える表示パネル(ディスプレイパネル)を用いる。扁平な矩形状の真空容器は、一般に、多数の電子放出素子が行列状に設けられたリアプレートと、蛍光体等の発光部材と発光部材に数10kVの高電圧を印加するためのアノード電極としてのメタルバックとが設けられたフェースプレート(発光基板)と、を備える。そして、フェースプレートとリアプレートとが、対向して配置され、周囲を気密に接合することにより扁平な矩形状の真空容器が構成される。
特許文献1には、行列状に配置された複数のメタルバックを、行毎又は列毎に、短冊状抵抗体によって電気的に接続している。このようにすることで、電子放出素子とメタルバックとの間に放電が生じても、電子放出素子へのダメージを低減することのできる画像表示装置が開示されている。
特許文献1の画像表示装置では、例えば電子放出素子といずれか1つのメタルバックとの間で放電(短絡)が発生した場合、電子放出素子との間に放電が生じたメタルバックは瞬間的に電位が降下する。その結果、電子放出素子との間に放電が生じたメタルバックと、その隣に位置する別のメタルバックとの間に、大きな電位差(大きな電界)が瞬間的に生じる。そのため、隣り合う2つのメタルバック間を接続する抵抗体には、上記の様な瞬間的に生じた電位差により流れる電流(放電電流)を低減させるための高い抵抗値を備えることが求められる。一方で、上記抵抗体には、画像表示装置を駆動している際に電子がメタルバックに照射されることでメタルバックの電位が降下するのを低減させるための低い抵抗値を備えることも求められる。
しかし、近年では、画像表示装置には少しでも高い発光輝度と少しでも高精細な表示画像が求められる。
また、画像表示装置の発光輝度を向上させるためには、メタルバックにより高い電位を印加したり電子放出素子から照射する電子の量を増やす必要がある。
そして、表示画像をより高精細にするためには、抵抗体を配置するための領域が小さくなり、抵抗体に許容される断面積も小さくならざるを得ず、結果、抵抗体の抵抗値が大きくなってしまう。
このような場合、前述した放電電流を抑制するため及びメタルバックの電位降下を抑制するために、隣り合う2つのメタルバックの距離を短くすることが考えられる。しかし、放電が発生した際には、メタルバック間の距離が小さいために、抵抗体で接続した隣り合う2つのメタルバック間に生じる電位差(電界)が大きくなってしまい、抵抗体の耐電圧性能が破綻する場合があった。
即ち、放電時に、抵抗体を介して隣り合う2つのメタルバックが電気的に短絡した状態となってしまい、電子放出素子に流れる放電電流が大きくなり、電子放出素子が破壊されてしまう場合があった。
そこで、画像表示装置が高精細、高輝度になっても、放電が発生した際における高い耐電圧性能を有し、画像表示装置の駆動中のメタルバックの電圧降下を低減させることができる、画像表示装置の実現が求められている。
上記課題を解決するためになされた発明は、基板と、前記基板の上に行列状に設けられた複数の発光部材と、前記複数の発光部材の上に行列状に設けられた複数のメタルバックと、を有する発光基板であって、前記複数のメタルバックの各行または各列のいずれか一方において、隣り合う2つのメタルバックが抵抗部材を介して接続されており、前記抵抗部材の、前記隣り合う2つのメタルバックから離れた部分に、前記抵抗部材よりも抵抗値が低い導電部材が接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、抵抗部材を介して隣り合う2つのメタルバック間をつなぐ抵抗部材に強電界が印加されても、抵抗部材が、その機能を維持でき、画像表示装置に大きなダメージを与えてしまうことを抑制する。また、同時に、抵抗部材の実効的な抵抗値を簡易に制御することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明は、電子放出素子から放出された電子を、高電圧が印加されたメタルバックにより加速して、加速された電子を蛍光体などの発光部材に衝突させて発光させるフィールドエミッションディスプレイ(FED)に適用することが望ましい。電子放出素子としては、電界放出型電子放出素子や表面伝導型電子放出素子やMIM型電子放出素子やBSD型電子放出素子などの冷陰極を適用することができる。
以下では、カソード電極とゲート電極との間に電圧を印加することで電子を放出する、電界放出素子を用いた表示パネル(ディスプレイパネル)を例に挙げて説明する。
表示パネル(ディスプレイパネル)は、いわゆるディスプレイモジュールを指し、本実施形態では真空容器100を備える。一方、画像表示装置は、表示パネルに加え、外部から入力される信号(例えばテレビ信号)を受信する受信機や、入力された画像信号を表示パネルの特性に合わせて所定の処理を加える画像処理回路や、スピーカーなどを備えた装置を指す。画像表示装置の典型例としてテレビジョン装置がある。
まず、画像表示装置を構成する表示パネル101の概要を図2(A)、(B)を用いて説明する。図2(A)は、表示パネル101の断面模式図であり、図2(B)は、背面基板1を前面基板2側から眺めた際の平面模式図である。
表示パネル101は真空容器100を備えており、真空容器100の内部の空間は、10−4Pa程度以下の真空(大気圧よりも低い圧力)に維持される。また、真空容器100の内部には、複数の電子放出素子4と、個々の電子放出素子4に対応するように設けられた蛍光体などの発光部材7と、アノード電極として機能する複数のメタルバック8が、配置されている。そして、可視光に対して透明な前面基板2と、背面基板1とを、支持枠3を挟んで1〜2mmのギャップを置いて対向させ、その周囲を気密に接合することにより、扁平な矩形状の真空容器100が構成されている。前面基板2および背面基板1の厚みは、0.5mm〜3mmであり、好ましくは1mm以下である。背面基板1と前面基板2の間には、これらの基板に作用する大気圧を支持するため、多数のスペーサが配置される場合がある。このような表示パネルの一例としては、FED(Field Emisson Display)がある。
図2(B)に示すように、複数の電子放出素子4は、背面基板1上に行列状に設けられており、各々の電子放出素子4は、複数の走査配線6のいずれか1つと複数の信号配線5のいずれか1つとに接続されている。そして、各電子放出素子4を駆動する駆動回路(図2(a)参照)は、信号配線と走査配線を介して電子放出素子に接続されている。電子放出素子4や配線(5、6)の配列形状やそれらの詳細な構造や製法は、従来公知の技術を適宜採用することができるので、ここでは詳細な説明を省略する。電子放出素子としては、例えば、表面伝導型電子放出素子や電界放出型電子放出素子などを適用できる。
複数の発光部材7と複数のメタルバック8とが、可視光に対して透明な光学的特性を備える前面基板2上に設けられることによって、発光基板(フェースプレート)が構成されている。前面基板2としては例えばガラス基板を用いることができる。前面基板2を背面基板1側から眺めた際の平面模式図を図1に示す。図1と図2で、同じ符号を付した部材は同じ部材を示す。ここでは、メタルバック8は、発光部材7の背面基板1側に設けられる。つまり、複数のメタルバック8の各々は、複数の発光部材7の全てを覆うように、複数の発光部材上に設けられている。
このような分割されたメタルバック8を形成するには、通常の方法で発光部材7が形成された前面基板2上の発光部材7が形成された領域上にメタルバックを蒸着法などで形成した後、フォトエッチングによりパターニングする方法が利用できる。また、所望の開口を有するメタルマスクを遮蔽部材として用いて蒸着する(通常マスク蒸着と呼ぶ)方法等も適時選択することができる。メタルバックの材料としては多くの場合アルミニウムが用いられる。そのため、メタルバックは、一般に、アルミニウムからなる金属膜と見なすことができる。
前面基板2の背面基板1と対向する主面には、複数の発光部材7が、X方向(以下第1方向)とX方向に垂直なY方向(以下第2方向)とに、行列状に並べて設けられている。各々の発光部材7は、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のいずれかの色を、電子が照射された際に発光する部材である。ここでは、第1方向に沿って、赤色、青色、緑色の順で繰り返し、複数の発光部材7が設けられている。一方で、第2方向に沿って、同じ色の発光部材7が、複数設けられている。複数の発光部材7のそれぞれの間には、各々の発光部材7からの発光が互いに干渉しない様に、例えば黒色の材料からなる遮蔽部材11を設けることが好ましい。そのため、言い換えると、遮蔽部材11に、行列状に、複数の開口が設けられており、複数の開口の各々に発光部材7が位置するように設けることが好ましい。遮蔽部材11は、従来公知の、いわゆるブラックマトリクスとして機能する。
そして、発光部材7を覆うように、複数のメタルバック8も、第1方向及び第2方向に、マトリクス状に、並べて設けられている。即ち、第1方向にm個(mは2以上の整数)、第2方向にn個(nは2以上の整数)並んで、複数のメタルバック8が設けられる。尚、第2方向に並んでいるメタルバック8の数nは、第2方向に沿って並んでいる発光部材7の数と同じかそれよりも少ない。また、第1方向に並んでいるメタルバック8の数mは、第1方向に沿って並んでいる発光部材7の数よりも少ない。
各々のメタルバック8は、図1の例では、第1方向で隣り合う2つの発光部材7を1つのメタルバックが覆う形態を示している。しかしながら、1つのメタルバックが、1つの発光部材を覆う形態とすれば、最も、放電によるダメージを低減することができるので好ましいが、一方で、パターニングが難しいことなども考えられる。従って、画像表示装置の表示面積(発光部材の総面積)と放電時に発生する放電電流とを考慮して、メタルバックの数(1つのメタルバックが覆う発光部材の数)は適宜設定することが望ましい。そのため、例えば、第1方向で互いに隣り合う3つの発光部材(RGB)を1つのメタルバックが覆う形態とすることもできる。また、例えば、第1方向と第2方向で隣り合う合計4つの発光部材(第1方向で隣り合う2つの発光部材と第2方向で隣り合う2つの発光部材)を1つのメタルバックが覆う形態とすることもできる。
そして、各々のメタルバックの列(第2方向に沿って並んだ列)において、隣り合う2つのメタルバックが抵抗部材9を介して接続されている。抵抗部材9は、第2方向に沿って延在しており、且つ、発光部材7の直上を避けて設けられている。抵抗部材9の材料としては、酸化ルテニウムやITO(酸化インジウムと酸化錫の化合物)やATO(アンチモンを添加した酸化錫)などの高抵抗な金属酸化物が好ましく用いられる。特に、これらの金属酸化物とガラスフリットとを混ぜたペーストを高抵抗ペーストを塗布焼成することで、所望の電気特性を備えた抵抗部材9を形成できる。また、高抵抗なアモルファスシリコンを抵抗部材9として用いることもできる。抵抗部材9は、実用的には、1.0×103Ω/□以上1.0×106Ω/□以下、好ましくは、1.0×104Ω/□以上1.0×105Ω/□以下、さらに好ましくは、5.0×104Ω/□以上1.5×105Ω/□以下のシート抵抗に設定される。また、実用的には、1.0×10−1Ω・m以上1.0×101Ω・m以下、好ましくは、5.0×10−1Ω・m以上2.0Ω・m以下の体積抵抗率に設定される。尚、メタルバック8は実態的には金属膜なので、そのシート抵抗および体積抵抗率は、抵抗部材9のシート抵抗および体積抵抗率の少なくとも2桁以上(実用的には5桁以上)、低い値となる。
そして、図1の例では、第2方向に並んでいる1つのメタルバックの列に着目すると、直線状に設けられた1つの抵抗部材9が、第2方向に並んでいる3つ以上の全てのメタルバックを直列に接続している。しかしながら、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8毎に、別々の抵抗部材9を設けることもできる。尚、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8を接続する抵抗部材の数は、適宜設定される。メタルバックの各列において、複数の抵抗部材を用いる場合には、メタルバックの各列において、複数の抵抗部材を、第2方向に沿って、一列に並べることが望ましい。また、メタルバックの各列において、各々が第2方向に沿って延在する複数の抵抗部材を用いてもよい。つまり、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8が、複数の抵抗部材を介して、接続される形態とすることもできる。この場合、複数の抵抗部材を、一列に並べる場合、複数列に並べる場合、の双方の形態を採用することができる。
抵抗部材9は、図1の例では、各列毎に、抵抗部材9によって複数のメタルバック8を接続したが、逆に、各行毎に抵抗部材9によって複数のメタルバック8を接続することもできる。しかしながら、走査配線6の延在する方向(図2(B)ではX方向)と、抵抗部材9によって複数のメタルバック8を接続する方向とが、交差(直交)するように設定することが、放電電流を抑制して放電によるダメージを低減することができるので好ましい。
抵抗部材9は、銀を主体とする配線などからなる、低抵抗な、共通電極14から、メタルバック8へ高電圧(アノード電圧)を供給するための配線としての機能と、電流制限効果により放電電流を抑制するための抵抗体としての機能と、を有する。
共通電極14は、表示パネル101の外部に設けられた、アノード電極として機能する複数のメタルバック8に抵抗部材9を介して一定の高電圧(例えば数十kV)を供給する電源(図2(a)参照)に接続されたアノード端子と電気的に接続されている。アノード端子と共通電極14との接続形態については、従来公知の形態を採用できるのでここでは説明を省略する。
抵抗部材9は、放電発生時に流れる電流を制限する働きをもつ。しかし、放電により、第2方向で隣り合う2つのメタルバックの間に、大きな電位差(電界)が発生した場合、前述したように、抵抗部材9の耐電圧機能が破綻し大電流が流れることが考えられる。
大きな電位差が隣合うメタルバックの間に発生した際に抵抗部材9の耐電圧機能が破綻する想定メカニズムと、本発明の作用について、図3を用いて説明する。図3(A)、(B)では、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8a、8bが抵抗部材9を介して接続された部分における模式的な断面図である。
メタルバック8aの電位がメタルバック8bの電位よりも急激に低くなった際(放電時)、メタルバック8aからメタルバック8bに向かう電界が急激に生成される。そして、抵抗部材9の内部では、生成された電界によって電子が加速されることで電子が原子に衝突し、複数の電子を自由電子として放出するという過程が、繰り返し発生する。そして、生成された電子が電子雪崩を起こし、ついには大電流がメタルバック8aと8bの間を流れるという状況が想定される。メタルバックに印加する電位を一定とすれば、2つのメタルバック8aと8bの間隔が狭くなるほど、又、抵抗部材9の断面積が小さくなる(抵抗値が大きい)ほど、放電時に生成される電界は大きくなることが予想される。
ここで、抵抗部材9の耐電界強度の長さ依存性を図3(C)に模式的に示す。図中、横軸は抵抗部材9の長さ(隣り合うメタルバック間の距離)であり、縦軸は抵抗部材9の耐電界強度である。図3(C)からわかるように、抵抗部材9の長さが短いほど耐電界強度は向上し、耐電界強度向上に寄与する割合(負の傾き)が大きくなる。この傾向は、一般に、前述したような、大きな抵抗が得られる材料に共通する。
一方、図3(B)のように、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8a、8bの間をつなぐ抵抗部材9の一部に導電部材10を接続した場合、抵抗部材9の一部(導電部材10を設けた部分)に、電子を加速しない領域を形成することができる。その結果、図3(B)の形態の方が図3(A)の形態に比べて、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間の耐電界強度を向上させることができる。この時、図3(B)におけるメタルバック8aと導電部材10との間隔とメタルバック8bと導電部材10との間隔の和が、図3(A)におけるメタルバック8aとメタルバック8bの間隔と同じであると仮定する。
導電部材10の配置のバリエーションの一例としては、図4(a)、(b)に示す形態が考えられる。尚、図4(a)、(b)は、図1のB−B’断面図に相当する。
即ち、導電部材10と抵抗部材9とを重ねることで、導電部材10と抵抗部材9とを接続させた形態(直接接続させた形態)とすることができる(図4(a)参照)。即ち、図4(a)の形態では、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8のうちの一方のメタルバックに近い部分(第1部分)と、他方のメタルバックに近い部分(第2部分)と、それらの間に位置する部分(第3部分)と、を抵抗部材9が有している。そして、導電部材10が第3部分に直接接続した形態(接続した形態)とすることができる。
また、抵抗部材9を複数の抵抗部材から構成し、その間に設けた導電部材10で、複数の抵抗部材を接続する形態(図4(b))としてもよい。即ち、図4(b)の形態では、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8のうちの一方のメタルバックに近い部分と他方のメタルバックに近い部分とを、抵抗部材9が有している。そして、導電部材10が、抵抗部材9の一方のメタルバックに近い部分と他方のメタルバックに近い部分との間に設けられ、且つ、前記一方のメタルバックに近い部分と前記他方のメタルバックに近い部分とに接続した形態とすることができる。
尚、図4(a)では、導電部材10を抵抗部材9と前面基板2との間(具体的には、抵抗部材と遮蔽部材11との間)に設けた形態を示したが、導電部材10は抵抗部材9の上(遮蔽部材11とは反対側)に設けることもできる。また、メタルバック8も同様に、抵抗部材9の上(遮蔽部材11とは反対側)に設けることもできる。即ち、メタルバック8と前面基板2(具体的には遮蔽部材11)との間、およびまたは、導電部材10と前面基板2(具体的には遮蔽部材11)との間、に抵抗部材9を設けることもできる。
また、導電部材10は、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間に、図4(c)、(d)に示すように、複数、設けることができる。尚、図4(c)、(d)は、図1と同様に、背面基板1側から前面基板2を眺めた際の一部の平面模式図である。図4(c)は、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間に、2つの導電部材10を設けた形態を示し、図4(d)は、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間に、3つの導電部材10を設けた形態を示す。図4に示す様に、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間に設ける複数の導電部材10は、互いに、所定距離、離れて設けられる。
そして、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間における、導電部材10の位置は、図4(e)、(f)に示すように、隣り合う2つのメタルバック8の双方から離れて設けさえすれば、上記した耐電界強度を向上させることができる。しかしながら、図4(e)に示すように、導電部材10は、隣り合う2つのメタルバック8間を等分する位置、即ち、等間隔に設けることが望ましい。つまりL1=L2となるように設けることが望ましく、この関係は導電部材10を複数設ける場合も同様である。これらは、図4(f)に示す様にL1’≠L2’の場合では、長い方のL2’で、耐電界強度が規定されてしまうと考えられるためである。また、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間に導電部材10を複数設ける場合には、導電部材を等間隔に設けることが望ましい。
また導電部材10の第2方向(Y方向)の長さ(L0)は、メタルバック8間に必要な抵抗値と耐電界強度によって適宜決めることができる。導電部材10が前述した効果を発揮するためには、実用的には、抵抗部材9の膜厚以上の長さを導電部材10が備えることが望ましい。即ち、実用的には、導電部材10は、抵抗部材9の膜厚以上の長さに渡って、第2方向に沿って(抵抗部材9の長手方向に沿って)、抵抗部材9に接続していることが望ましい。
また、導電部材10は、図4(g)、(h)、(i)に示すように、抵抗部材9の幅に対して、導電部材10の幅(L3)は同じ(図4(g))でも、狭く((図4(h))ても、広く(図4(i))ても良い。
導電部材10の抵抗値は、抵抗部材9と接する領域において所望の値であればよく、体積抵抗率や膜厚、幅は目的に応じて適宜選択される。導電部材10は、前述した効果を発揮するためには、実用的には、抵抗部材9に対して1桁以上低い抵抗値をもつことが望ましい。
導電部材10の最も簡易な形成方法としては、メタルバック8の形成と同時に抵抗部材10を形成する方法が挙げられる。そのため、導電部材10の電気的特性(シート抵抗や体積抵抗率など)は、メタルバック8と同様に設定することができる。そのため、導電部材10は、メタルバック8と同様に、金属膜と見なすことができる。
導電部材10の材料としては、メタルバック8と同じ材料であっても良いし異なっても良い。導電部材10の材料は、例えば、Al、Cu、Ti、Ag、Au、Mo、W、Ta、Pt、Niなどの金属材料から、体積抵抗率や製造プロセスを考慮して、適宜選択できる。
また、図3(D)に、抵抗部材9の耐電界強度の体積抵抗率依存性を模式的に示す。図中、横軸は抵抗部材9の体積抵抗率(対数表示)であり、縦軸は耐電界強度(対数表示)である。図3(D)からわかるように、抵抗部材9の体積抵抗率が高いほど耐電界強度は向上する。この傾向は、一般に、前述したような、大きな抵抗が得られる材料に共通する。
前述した様に、抵抗部材9に導電部材10を接続することで、抵抗部材9自体の体積抵抗率を変化させずに(耐電界強度を変化させずに)、隣り合う2つのメタルバック8間の抵抗値を変化させることができる。すなわち、抵抗部材9自体の耐電界強度を高い状態に維持したまま、抵抗部材9を介して直列に接続されたメタルバックの各列の実効的な抵抗値を調整することができる。これにより、メタルバックの各列の抵抗値を所望の値に調整しても、抵抗部材9の体積抵抗率を維持したまま、耐電界強度も維持することができる。
具体的には、図5(a)に示すように、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8のペアの一部を、導電部材10で電気的、物理的に接続することで、抵抗部材9の体積抵抗率を変化させずに、メタルバックの各列の抵抗値を変化させることができる。前述したように、導電部材10はメタルバック8と同時に形成することができる。そのため、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8のペアの一部を、分離せずに、単純に連続させることによっても、メタルバックの各列の抵抗値を変化させることができる。
尚、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間を導電部材10で接続する場合、第2方向で隣り合う3つ以上のメタルバック8を連続的に接続することもできる。図5(b)は、第2方向で隣り合う3つのメタルバック8を連続的に接続した形態を示している。連続的に接続するメタルバック8間の数は、メタルバックの各列抵抗部材9が所望の抵抗値になるように決めることができる。
以上により、メタルバックの各列の抵抗値を低減(駆動中の電圧降下を抑制)することと、抵抗部材9の体積抵抗率を維持し耐電界強度を維持することを両立させることが可能となる。
また、図1に示すように、隣り合う発光部材7の間を遮蔽部材(ブラックマトリクス)11で埋める形態は望ましい。
この場合、遮蔽部材11は、第1方向において隣り合う2つのメタルバック8を電気的に接続することになる。放電電流を制限する目的から、遮蔽部材11の抵抗は抵抗部材9の抵抗よりも2桁以上高ければよい。実用的には、第1方向で隣り合う2つのメタルバック8間の遮蔽部材11のシート抵抗が1.0×106Ω/□以上1.0×109Ω/□以下となるように設定するのが好ましい。遮蔽部材11の材料としては、ブラックマトリクスの材料として常用されている黒鉛を主成分とした材料の他、光の透過及び反射が少ない材料であれば、用いることができる。
また、図6に発光基板の断面模式図を示すように、発光基板には、第1方向で隣り合う発光部材7の間に位置し、第2方向に延在し、背面基板1側へ突出した、隔壁部材(リブ)12を設けることが好ましい。隔壁部材12は絶縁性材料で形成することができる。例えば、感光性を有する絶縁性ペーストを遮蔽部材11上に設け、露光/現像し、焼成することで、隔壁部材12を形成することができる。
隔壁部材12は、電子放出素子から放出された電子の一部が、メタルバック8などで、背面基板1側に反射されることによって生じた反跳電子が、近傍に位置する別の発光部材7を照射して発光させる現象(ハレーション現象)を抑制するための部材である。
上記隔壁部材12を用いる場合、抵抗部材9は、隔壁部材12の背面基板1に対向する面(上面)の上に、第2方向に延在するように配置されることが望ましい。その際、メタルバック8は抵抗部材9と電気的に接続するために、図6に示す様に、発光部材7上から隔壁部材12の上面まで、隔壁部材12の側面に沿って、連続的に配置する。
隔壁部材12も上記した遮蔽部材11と同様の電気的特性を満たす必要がある。即ち、隔壁部材12の抵抗は抵抗部材9の抵抗よりも2桁以上高ければよい。実用的には、第1方向で隣り合う2つのメタルバック8間の隔壁部材12のシート抵抗が1.0×106Ω/□以上1.0×109Ω/□以下となるように設定するのが好ましい。
以下に、具体的な実施例を説明する。尚、リアプレート1およびスペーサ3の作成は、説明を省略する。これらについては、例えば特開平2−56822号公報、特開2000−251708公報を参照されたい。以下では発光基板(フェースプレート)について説明する。
(実施例1)
まず、本実施例の発光基板(フェースプレート)の作成方法について図1を用いて説明する。
まず、本実施例の発光基板(フェースプレート)の作成方法について図1を用いて説明する。
前面基板2として、ガラス基板(旭硝子社製PD−200)を用いた。まずガラス基板2を洗浄し、その主面に遮蔽部材11を形成した。遮蔽部材11の材料として黒色ペースト(ノリタケ製:NP−7803D)を、複数の発光部材7を配置する領域に対応したマトリクス状の開口を形成するように、スクリーン印刷法を用いて、ガラス基板2の主面上に成膜した。開口部のピッチは、第1方向に150μm、第2方向に450μmとし、開口部のサイズは第1方向に90μm、第2方向に220μmとした。これを120℃で乾燥後、550℃で焼成して厚さ5μmの遮蔽部材11を形成した。この結果、第2方向で隣り合う2つの開口部の間隔は230μmであった。
次に、発光部材7を印刷法により形成した。具体的には、カラーディスプレイ用のRGB3色のP22蛍光体を用い、これらを別々の樹脂溶媒に分散させ、各色毎のペーストを用意した。これら3色の蛍光体ペーストを、第2方向に沿って、かつ、遮蔽部材11の開口領域に合わせて、ストライプ状にスクリーン印刷した。膜厚は15μmとし、120℃で乾燥させた。
次に、各発光部材7を構成する蛍光体粒子の隙間および高さばらつきを低減するために、フィルミング液として、アクリルエマルジョンの水溶液をスプレーコート法により前面基板2の主面上に塗布し、乾燥させ、フィルミング膜を発光部材7上に形成した。そして、各々の開口が第1方向に隣り合う2つの発光部材7に跨るように設けられた、複数の開口を備えるメタルマスクを用い、アルミニウム膜をフィルミング膜上に蒸着する。その後、フィルミング膜を焼成することで熱分解除去し、各々が膜厚100nmのアルミニウム膜からなる複数のメタルバック8を形成した。この結果、RG,BR、RGというように、第1方向に隣り合う2つの発光部材7を1つのメタルバックで覆うように、複数のメタルバック8を形成した。尚、第2方向において隣り合う発光部材7は、1つのメタルバックで覆われていない。即ち、第2方向で隣り合う発光部材7は、互いに異なるメタルバックによって覆われている。また、各々のメタルバック8は、第2方向において、発光部材7の直上(開口部の直上)だけでなく、発光部材7の端(開口部の端)から15μm外側まで覆うように設けた。
さらに、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間であって、且つ、遮蔽部材11上に、導電部材10を形成した。導電部材10は、メタルバック8と同じ成膜工程で、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8のそれぞれから50μmづつ離間して配置した。即ち、第2方向における導電部材10の長さは100μmとした。具体的には、前述したメタルマスクに、導電部材10を配置するための開口を予め設けておくことによって、メタルバック8と同じ材料、同じ膜厚で、導電部材10を形成した。
続いて、第1方向で隣り合う2つの発光部材7の間を通り、第2方向に沿って直線状に延在する抵抗部材9を、第2方向に沿って交互に繰り返し配列されたメタルバック8と導電部材10の上に、ディスペンサにより、形成した。そのため、本実施例では、抵抗部材9が第2方向で隣合う2つのメタルバック間において、抵抗体として働く長さ(第2方向における長さ)の総和は100μmとなる。抵抗部材9の材料としては、酸化ルテニウムを含む高抵抗ペーストを用い、膜厚は5μmとなるように形成した後に120℃で乾燥させた。上記高抵抗ペーストに含まれる、抵抗調整成分としては、上記酸化ルテニウム以外に、例えばITO(酸化インジウムと酸化錫の化合物)やATO(アンチモンを添加した酸化錫)などの高抵抗な金属酸化物が用いることができる。これらの金属酸化物とガラスフリットとを混ぜたペーストを高抵抗ペーストとして用いることができる。また、高抵抗なアモルファスシリコンを抵抗部材9として用いることもできる
尚、別途、予め、上記高抵抗ペーストをガラス基板上に膜厚5μmでパターン形成して120℃で乾燥させた後に、その抵抗率を測定したところ、体積抵抗率が0.5Ω・m程度であった。
尚、別途、予め、上記高抵抗ペーストをガラス基板上に膜厚5μmでパターン形成して120℃で乾燥させた後に、その抵抗率を測定したところ、体積抵抗率が0.5Ω・m程度であった。
上記のように作成したフェースプレートを、複数の表面伝導型電子放出素子を背面基板1上にマトリクス状に配置したリアプレートに対向させ、その間に枠3を配置する。続いて、10−5Paに維持された真空チャンバー内で背面基板1と前面基板2とを枠3介して封着して、表示パネルを作成する。
そして、本実施例の表示パネルにおいて、共通電極14に供給するアノード電圧を上げていくことで、抵抗部材9を介した各メタルバック8への印加電圧を上げていったところ、12kVまで放電と見られる現象は確認できなかった。尚、抵抗部材9の耐電界強度を評価したところ、8.5V/μm程度であった。また抵抗部材9の抵抗を測定したところ、抵抗値が170kΩ、体積抵抗率が0.5Ω・m程度であった。
(比較例1)
ここでは、導電部材10を形成しない点と、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間隔を100μmとした点、以外については、実施例1と同様にして、発光基板を作成し、表示パネルを作成した。従って、本比較例では、抵抗部材9が第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間において、抵抗体として働く長さ(第2方向における長さ)は100μmである。本比較例で作成した表示パネルにおいて、共通電極14に供給するアノード電圧を上げていくことで、抵抗部材9を介した各メタルバック8への印加電圧を上げていったところ、10kVで放電が起こった。抵抗部材9の耐電界強度を評価したところ、4〜6V/μmであった。また抵抗部材9の抵抗を測定したところ、抵抗値が170kΩ、体積抵抗率が0.5Ω・m程度であった。
ここでは、導電部材10を形成しない点と、第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間隔を100μmとした点、以外については、実施例1と同様にして、発光基板を作成し、表示パネルを作成した。従って、本比較例では、抵抗部材9が第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間において、抵抗体として働く長さ(第2方向における長さ)は100μmである。本比較例で作成した表示パネルにおいて、共通電極14に供給するアノード電圧を上げていくことで、抵抗部材9を介した各メタルバック8への印加電圧を上げていったところ、10kVで放電が起こった。抵抗部材9の耐電界強度を評価したところ、4〜6V/μmであった。また抵抗部材9の抵抗を測定したところ、抵抗値が170kΩ、体積抵抗率が0.5Ω・m程度であった。
(実施例2)
実施例1と本実施例との違いは、抵抗部材9の体積抵抗率と導電部材10の個数である。それ以外の作成方法は実施例1と同様のため説明を省略する。
実施例1と本実施例との違いは、抵抗部材9の体積抵抗率と導電部材10の個数である。それ以外の作成方法は実施例1と同様のため説明を省略する。
ここでは、実施例1に対して体積抵抗率の低い抵抗部材9を用いる場合を考える。導電部材10に関し、実施例1では第2方向で隣り合う2つのメタルバックの間に、1つの導電部材10を設けたが、本実施例2では、図4(c)に示すように、その数を2つとした。各々の導電部材10とメタルバック8との最短距離は50μmとし、各々の導電部材10の第2方向における長さを25μmとした。また、2つの導電部材10の間隔は50μmである。そのため、本実施例2では、抵抗部材9が第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間において、抵抗体として働く長さ(第2方向における長さ)の総和は150μmである。
その他については、実施例1と同様に表示パネルを作成した。本実施例で作成した表示パネルにおいて、共通電極14に供給するアノード電圧を上げていくことで、抵抗部材9を介した各メタルバック8への印加電圧を上げていったところ、12kVまで放電は起こらなかった。また、抵抗部材9の耐電界強度を評価したところ、10.2V/μm程度であった。また抵抗部材9の抵抗を測定したところ、抵抗値が150kΩ、体積抵抗率が0.3Ω・m程度であった。このように、体積抵抗率が低く、耐電界強度が低いと考えられる抵抗部材9を用いた場合でも、導電部材10を設けることで、耐電界強度を向上させることができた。
(実施例3)
実施例1と本実施例との違いは、抵抗部材9の体積抵抗率と導電部材10の配置である。それ以外の作成方法は実施例1と同様のため説明を省略する。
実施例1と本実施例との違いは、抵抗部材9の体積抵抗率と導電部材10の配置である。それ以外の作成方法は実施例1と同様のため説明を省略する。
ここでは、実施例1に対して体積抵抗率の高い抵抗部材9を用いる場合を考える。実施例1では、導電部材10を第2方向で隣り合う2つのメタルバック間に1つづつ設けていた。本実施例では、図5(a)に示すように、各メタルバックの列(第2方向に並ぶメタルバックの各列)において、第2方向に隣り合う2つのメタルバック8間を、部分的に、導電部材10で電気的に接続した。ここでは、実施例1の各メタルバックの列において、上から順に、1番目と2番目、3番目と4番目、5番目と6番目、・・・というように、奇数(N)番目のメタルバックとその次の偶数(N+1)番目のメタルバックとを導電部材10によって接続した。尚、抵抗部材9については、実施例1と同様に、各列において、全てのメタルバック8を1つの直線状の抵抗部材9で接続している。
また、導電部材10で電気的に接続していない第2方向で隣り合う2つのメタルバック8の間に、実施例1と同様に、導電部材10を1つ配置した。即ち、2番目と3番目、4番目と5番目、・・・・というように、N+1番目のメタルバックとN+2番目のメタルバックとの間に、導電部材10を1つ配置した。
その他については、実施例1と同様に表示パネルを作成した。本実施例で作成した表示パネルにおいて、共通電極14に供給するアノード電圧を上げていくことで、抵抗部材9を介した各メタルバック8への印加電圧を上げていったところ、12kVまで放電は起こらなかった。また、N番目、N+1番目、N+2番目のメタルバック8間を結ぶ連続した2つの抵抗部材9の耐電界強度を評価したところ、8.5V/μmであった。また抵抗部材9の抵抗を測定したところ、抵抗値が170kΩ、体積抵抗率が1.0Ω・m程度であった。このように、体積抵抗率が高く、抵抗値が高いと考えられる抵抗部材9を用いた場合でも、導電部材10を設けることで、抵抗値を低下させることができた。
1 背面基板
2 前面基板
3 枠
4 電子放出素子
7 発光部材(蛍光体)
8 メタルバック(アノード電極)
9 抵抗部材
10 導電部材
11 遮蔽部材(ブラックマトリクス)
12 隔壁部材(リブ)
14 共通電極
2 前面基板
3 枠
4 電子放出素子
7 発光部材(蛍光体)
8 メタルバック(アノード電極)
9 抵抗部材
10 導電部材
11 遮蔽部材(ブラックマトリクス)
12 隔壁部材(リブ)
14 共通電極
Claims (10)
- 基板と、前記基板の上に行列状に設けられた複数の発光部材と、前記複数の発光部材の上に行列状に設けられた複数のメタルバックと、を有する発光基板であって、
前記複数のメタルバックの各行または各列のいずれか一方において、隣り合う2つのメタルバックが抵抗部材を介して接続されており、
前記抵抗部材の、前記隣り合う2つのメタルバックから離れた部分に、前記抵抗部材よりも抵抗値が低い導電部材が接続されていることを特徴とする発光基板。 - 前記導電部材の抵抗値は、前記抵抗部材の抵抗値よりも1桁以上低く、
前記導電部材は、前記隣り合う2つのメタルバックが並ぶ方向に沿って、且つ、前記抵抗部材の膜厚以上の長さに渡って、前記抵抗部材に接続していることを特徴とする請求項1に記載の発光基板。 - 前記抵抗部材は、前記隣り合う2つのメタルバックのうちの一方のメタルバックに近い部分と、前記隣り合う2つのメタルバックのうちの他方のメタルバックに近い部分と、前記抵抗部材の前記一方のメタルバックに近い部分と前記他方のメタルバックに近い部分との間に位置する部分と、を有しており、
前記導電部材は、前記抵抗部材の前記一方のメタルバックに近い部分と前記他方のメタルバックに近い部分との間に位置する部分に、接続していることを特徴とする請求項1または2に記載の発光基板。 - 前記導電部材は、複数の導電部材からなり、
当該複数の導電部材は、互いに離れ、且つ、前記抵抗部材の前記一方のメタルバックに近い部分と前記他方のメタルバックに近い部分との間に位置する前記部分に接続している、ことを特徴とする請求項3に記載の発光基板。 - 前記抵抗部材は、前記隣り合う2つのメタルバックのうちの一方のメタルバックに近い部分と、前記隣り合う2つのメタルバックのうちの他方のメタルバックに近い部分と、を有しており、
前記導電部材は、前記一方のメタルバックに近い部分と前記他方のメタルバックに近い部分との間に設けられ、且つ、前記一方のメタルバックに近い部分と前記他方のメタルバックに近い部分とに接続していることを特徴とする請求項1または2に記載の発光基板。 - 前記隣り合う2つのメタルバックを接続する前記抵抗部材は、複数の抵抗部材からなり、
前記導電部材は、複数の導電部材からなり、
当該複数の導電部材と前記複数の抵抗部材とが交互に接続されて、前記隣り合う2つのメタルバックの間に設けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の発光基板。 - 前記複数の発光部材の間に遮蔽部材が設けられており、前記抵抗部材および前記導電部材および前記複数のメタルバックは、前記遮蔽部材の上にも設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光基板。
- 前記導電部材は、Al、Cu、Ti、Ag、Au、Mo、W、Ta、Pt、Niのいずれかからなる金属膜であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発光基板。
- 基板と、前記基板の上に行列状に設けられた複数の発光部材と、前記複数の発光部材の上に行列状に設けられた複数のメタルバックと、を有する発光基板と、前記複数の発光部材に電子を照射するための電子放出素子と、を備えた表示パネルであって、前記発光基板が請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発光基板であることを特徴とする表示パネル。
- 表示パネルを備える画像表示装置であって、前記表示パネルが請求項9に記載の表示パネルであることを特徴とする画像表示装置。
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