JP2005268109A - 発光体基板およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

発光体基板およびそれを用いた画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005268109A
JP2005268109A JP2004080648A JP2004080648A JP2005268109A JP 2005268109 A JP2005268109 A JP 2005268109A JP 2004080648 A JP2004080648 A JP 2004080648A JP 2004080648 A JP2004080648 A JP 2004080648A JP 2005268109 A JP2005268109 A JP 2005268109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image display
region
substrate
column direction
row direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004080648A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Onishi
智也 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004080648A priority Critical patent/JP2005268109A/ja
Publication of JP2005268109A publication Critical patent/JP2005268109A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels
    • H01J2329/18Luminescent screens
    • H01J2329/28Luminescent screens with protective, conductive or reflective layers

Landscapes

  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

【課題】 複数に分割したメタルバックを用いた画像表示装置におけるメタルバック間の放電の抑制。
【解決手段】 ブラックマトリクスのうち、行方向に伸びた領域の一部に、行方向に沿った方向の抵抗値よりも列方向に沿った方向の抵抗値の方が低い、低抵抗部を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィールドエミッションディスプレイ(FED)などの電子線を利用した画像表示装置に関する。
近年、表面伝導型電子放出素子や電界放出型電子放出素子などの冷陰極型電子放出素子を用いた画像表示装置について研究が行われている。これらの画像表示装置については、例えば特許文献1、2などに開示されている。
図8は、特許文献1などに開示される、電子放出素子を多数配列してなる電子源を用いた、所謂フラットパネルディスプレイ(平板型の画像表示装置(なお画像表示パネルと記載する場合もある))を示す模式図である。尚、図8では、内部がわかるように、画像表示装置の一部を省いて示してある。図中、4101は電子放出素子であり、4102は列方向配線であり、4103は行方向配線であり、単純マトリクス状に配線した複数の電子放出素子4101から構成される電子源が配置された基板(リアプレート)4001を表している。画像表示装置は、電子源が配置された基板4001と側壁4003(なお支持枠、外容器枠と記載する場合もある)と、蛍光体層4201およびメタルバック4203を備えたフェイスプレート4002からなる構造である。また、フェイスプレート4002上の蛍光体層4201には、電子ビームにより励起し発光させる蛍光体と、外光の反射を抑え蛍光体の混色を防ぐためのブラックマトリクスが設けられている。また、蛍光体層4201およびメタルバック4203には高圧導入端子4005より高電圧が印加されており、アノード電極を形成している。
上記のような画像表示装置は、アノード電極の一部であるメタルバック4203に高電圧(なお加速電圧もしくはアノード電圧と表記する場合もある)を印加し、リアプレート4001とフェイスプレート4002の間に電界を生じさせ、電子源を構成する各電子放出素子4101から放出した電子を加速し、蛍光体を励起させ発光させることにより画像を表示する。ここで、画像表示装置の輝度は加速電圧に大きく依存するため、高輝度化をおこなうためには加速電圧を高くする必要がある。また、画像表示装置の薄型化を実現するためには、画像表示パネルの厚さを薄くしなければならず、そのためリアプレート4001とフェイスプレート4002の距離を小さくしなければならない。このことより、リアプレート4001とフェイスプレート4002の間にはかなり高い電界が生じることになる。
特開平10−326583号公報 特開2002−343241号公報
しかしながら、以上説明した表示パネルにおいては、以下のような問題点があった。図9は、図8のA−A’の断面の一部を示す模式図である。蛍光体膜4201およびブラックマトリックス4202を覆うように形成されたメタルバック4203を有するフェイスプレート4002において、前記メタルバック4203は画像表示領域(蛍光体配置領域)全面に連続した膜として構成されている。ここで、上述のように電子源を有するリアプレート4001と、フェイスプレート4002の間には非常に高い電圧が印加されると、何らかの原因により放電が発生し、フェイスプレート4002からリアプレート4001に大電流が流れる場合がある。
この電流値はフェイスプレート4002とリアプレート4001の間に形成される静電容量に蓄積された電荷が流れ込むため、フェイスプレート4002とリアプレートの4001の間隔が小さく、面積が大きくなるに従い放電電流は大きくなる。上記の放電電流は、リアプレート4001上に形成された電子放出素子4101、列方向配線4102、行方向配線4103を介して流れるため、放電電流の値が大きいと電子源に多大な損傷を生じ、画像表示装置の表示画像に致命的な欠陥を生じてしまう。
上記問題を解決する方法として、前述の特許文献1に示されるように、メタルバックを短冊状に分断し、抵抗体を介して高圧電源(もしくは高圧電源に接続された共通電極)に接続することにより、放電時の電流を制限することが出来る。
しかしながら、放電が起こった際に、放電が発生した部分の短冊状メタルバックの電位は瞬時に0Vになるが、隣接した短冊状メタルバックの電位は、抵抗体を介して電流が流れるまでは高圧電位になっているままのため、放電が発生した短冊メタルバックと隣接した短冊メタルバックの間で放電が発生してしまう場合があった。
本発明は、画像表示装置などに用いられる発光体基板であって、
(A)行方向に直線状に伸びた複数の領域と列方向に直線状に伸びた複数の領域とで構成されると共に複数の開口を有する格子状の部材を、その表面に有する基板と、
(B)前記複数の開口の各々に配置された発光部材と、
(C)前記発光部材を覆うと共に、互いに間隔を置いて前記行方向に並べられた複数の導電性膜と、
(D)前記基板上であって、発光体および格子状の部材が配置されていない領域に配置された、前記複数の導電性膜の各々を第1の抵抗体を介して共通に接続する共通電極と、
を有しており、
前記行方向に直線状に伸びた領域は、その一部に、前記行方向に沿った方向の抵抗値よりも前記列方向に沿った方向の抵抗値の方が低い、低抵抗部を有し、前記導電性膜は、前記低抵抗部にて前記行方向に直線状に伸びた領域と接触してなることを特徴とする。
また、前記列方向に沿った方向の抵抗値は1kΩ以上であることを特徴とする。
また、前記行方向に直線状に伸びた領域と前記列方向に直線状に伸びた領域は異なる部材によって構成されており、前記列方向に直線状に伸びた領域を構成する部材の抵抗率が前記行方向に直線状に伸びた領域を構成する部材の抵抗率よりも低いことを特徴とする。
また、前記複数の導電性膜の各々は、前記列方向における端部において、前記第1の抵抗体を介して前記共通電極に接続してなることを特徴とする。
また、前記複数の導電性膜は、導電性領域と絶縁性領域とが交互に直列に接続した1つの膜から構成されることを特徴とする。
また、発光体基板と、電子放出素子を有するリアプレートとを有する画像表示装置であって、前記発光体基板が用いられていることを特徴とする。
以上で説明したように本発明によれば、放電時の電流を制限する機能をフェイスプレートに有することにより、放電時の損傷を抑え、信頼背の高い画像表示装置を得ることが出来た。
前述の短冊メタルバック間の放電を抑制するためには、短冊メタルバック間に電位差がかからない構成とすることが必要となる。放電時に前述の短冊メタルバック間に電位差が生じるのは、図2(a)のように放電時に放電した短冊メタルバック1203以外のメタルバックから流れ込む電流の抵抗体(Rx)による電圧降下のためである。したがって電位差を小さくするためには抵抗体(Rx)の抵抗値を下げることが必要だが、Rxの抵抗値を下げると、放電した部分以外の短冊メタルバック1203の電流が全て同時に放電した箇所に流れ込むことになり、放電電流を抑制することが出来ない。
したがって、短冊メタルバック1203と共通電極1204との間の抵抗(Rx)以外に、隣接する短冊メタルバック間1203の抵抗(Ry)成分を存在させ、Rx≧Ryとすれば放電電流のうちY方向に流れ込む成分を発生させることができる。その結果、放電時において、各々の短冊メタルバック1203の電位は、放電した短冊メタルバック1203から離れた短冊メタルバックに向かって勾配を持つ様になり、短冊メタルバック間の電位差を小さくすることが出来る(図2(b)参照)。
ここでRxに求められる抵抗値としては、放電電流を充分に制限でき、かつ電子放出素子からの電流(画像を表示させている際の電流)で電圧降下しないことが求められる。また、Ryに求められる抵抗値としては、Rxと同程度以下であり、かつ放電電流を充分に制限できる必要がある。
Rxを作製する場所としてはその配置上、画像領域外に形成することが出来るため、抵抗値をきめる要因として、材料の表面抵抗率とRxの幾何学形状のいずれも自由に設計することが出来る。しかしながらRyはその配置上、画像表示領域内に形成する必要があり、幾何学形状に制限がある。また、一般に高抵抗材料の自由度はそれほど高くなく、所望の体積抵抗率・表面抵抗率の材料を得ることが困難な場合がある。たとえば、短冊メタルバック間に高抵抗の材料を設けるとしても、短冊メタルバック間の距離が短く幅が長いというアスペクト比が固定されているため、材料の表面抵抗率を所望のものに制御しなければならない。
そこで、図10を用いて、本発明の発光体基板(フェースプレート)の構成を説明する。図10は、フェースプレートを電子源側(リアプレート側)から見た際の模式図である。尚、図10において1201は蛍光体である。本発明では、短冊メタルバック1203間の抵抗値を制御する方法として、短冊メタルバック1203間の行方向に直線状に伸びた領域1205は、その一部に行方向に沿った方向(X方向)の抵抗値よりも前記列方向に沿った方向(Y方向)の抵抗値の方が低い低抵抗部1206を有し、短冊メタルバック(導電性膜)1203は、少なくともこの低抵抗部1206において、行方向に直線状に伸びた領域1205と接触している。この構成を採用することにより、低抵抗部1206にてRyを形成することが出来る。このとき低抵抗部1206のY方向の距離は自由に決めることが出来ないが、X方向の幅は自由に決めることが出来るため、抵抗値がある値しか得られない材料を使用しても、抵抗値(Ry)を好適に制御しうる。
Ryの抵抗値としては、電流を制限することが出来る抵抗値であれば良い。良好なRyの抵抗値は画像表示装置に印加する加速電圧(アノード電圧)や、画像表示領域のサイズなどにより異なるが、実用上1kΩ程度以上有れば電流制限性が発揮され、10kΩ以上であればなお好ましい。
また、短冊状メタルバック1203間や、メタルバック1203の直下の領域でも蛍光体層1201の配置されていない領域には、一般に、コントラストを向上するため格子状に開口部を持つブラックマトリクス1202が形成される。ブラックマトリクスの効果としては外光を吸収しコントラストを向上することや、蛍光体が混色することを防いでいる。
そこで、ブラックマトリクス1202のうち、行方向を構成する部分の材料と列方向を構成する部分の材料を異なるものとし、列方向を構成する部分を行方向を構成する部分よりも低抵抗な材料で作製すれば、ブラックマトリクスのうち列方向を構成する部分によりRyが形成されることとなり、行方向(X方向)の幅全てを抵抗形成に使わなくても良いため、抵抗値を良好に制御しうる。このような構成を図1に示す。図1において、図10と同じ符号をつけた部材は同じ部材を指す。この図からわかるように、ブラックマトリクス1202(部材1206及び1207で構成される)のうち列方向を構成する部分1206を低抵抗Ryにし、ブラックマトリクスの残る部分(1207)が高抵抗になる。
また、短冊状メタルバック1203の端部において、共通電極1204と接続することにより、共通電極を画像領域外に設けることが出来る。そのため、Rxの抵抗値を制御するのに形状の自由度が増すため、Rxの抵抗値を良好に制御しうる。
また、短冊状メタルバック1202は、機械的に切断されている必要はなく、電気的に分離されていれば良いため、1つの膜状で導電性領域と絶縁性領域とが交互に接続した状態でよく、構成を単純化でき、コストを下げることが出来る。
このような、本発明のフェースプレート(発光体基板)は、前述の従来の画像表示装置のフェースプレート(発光体基板)に置き換えることで、画像表示装置として機能させることができる。つまり、フェースプレート以外の構造は、従来の画像表示装置の構造を適用することができる。勿論、電子放出素子も表面伝導型電子放出素子に限らず、電界放出型電子放出素子や熱陰極をも用いることができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない場合は、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨の物ではない。
[実施例1]
以下に図1・2・3・4を参照し、本発明第一の実施例について説明する。
図4中、1001は外容器底(なおリアプレートと表記する場合もある)、1003は側壁、1002はフェ−スプレ−トであり、1001〜1003により表示パネルの内部を真空に維持するための気密容器を形成している。ここでリアプレート1001とフェイスプレート1002の間の間隔(ギャップ)は2mmとした。
ここで、リアプレ−ト1001には表面伝導型放出素子1101がNxM個形成されている。(N,Mは2以上の正の整数であり、目的とする表示画素数に応じて適宜設定される。本実施例においては、N=240,M=80とした。)前記NxM個の表面伝導型放出素子は、M本の行方向配線1103とN本の列方向配線1102により単純マトリクス配線されている。前記、1101〜1103によって構成される部分を電子源と呼ぶ。
また、図1に示すように、本発明の特徴であるフェイスプレート1002には、複数の開口を有するブラックマトリクス1202を有し、ブラックマトリクス1202は、行方向にのびた領域1205および列方向にのびた領域1206に分けて考えることが出来る。本実施例では、列方向にのびた領域1206を構成する部材の体積抵抗率を、行方向に伸びた領域1205の体積抵抗率よりも低くすることにより、図2で示す短冊メタルバック1203間の抵抗値Ryを列方向に伸びた領域1206により制御している。また、ブラックマトリクス1202の開口部にはそれぞれが、赤色・緑色・青色に発光する蛍光体が交互に配置され、蛍光体層1201を形成している。さらに蛍光体1201を覆うように、画素ピッチで行方向に分断されたメタルバック1203が形成され、図3に示すように行方向の端部にて共通電極1204と抵抗体1208を介してと電気的に接続されている。
次に、図2に示す、RxとRyの測定を行った。RxおよびRyの抵抗値はそれぞれ独立に測定するのは困難であるため、図2中の一点破線1209に沿ってフェイスプレート1201をカットし、短冊メタルバック1203の大部分を内包する部分において隣接する短冊メタルバック間の抵抗値を測定しRyとし、共通電極1204および短冊メタルバック1203の一部分を内包する部分において、共通電極1204と短冊メタルバック1203の一部との間の抵抗値を測定しRxとした。測定の結果、Rxが100kΩでありRyは1kΩであった。
このような構造のフェイスプレートを用いた画像表示装置を15kVの高電圧で使用したところ、時々放電が発生したが、観察者が気になるような欠陥が生じず、信頼性の高い画像表示装置を得た。
本発明の画像表示装置に用いる電子源としては、特にFE型電子放出素子や表面伝導型電子放出素子などの冷陰極電子放出素子を、多数配列することによって構成した電子源が好ましい。
FE型電子放出素子としては、カーボンナノチューブや、カーボンナノチューブの一方の先端を閉じたカーボンナノホーンや、グラファイトナノファイバーなどの、複数のカーボンファイバーを用いた電界放出型電子放出素子が好ましい。
次に、本発明の特徴である画像表示装置のフェイスプレート(発光体基板)の製造方法について、具体的な例を図1及び図3を用いて説明する。尚、図1と図3において、同じ符号の部材は、同じ部材を指す。また、図3は、図1の導電膜1203に相当する領域を黒く塗りつぶした図であり、画像表示領域の外周部(画像表示領域の境界を破線1209で示す)を示している。
洗浄したガラス基板に、図1及び図3に示すようにブラックマトリクス1202の行方向に伸びた領域1205として、低融点ガラスペーストに黒色顔料を含有したペーストをスクリーン印刷法にて厚さ10マイクロメートルとして形成した。なお、後ほど列方向にのびた領域1206を形成する際に、厚さをあわせるために列方向に伸びた領域1206が配置される場所には形成しないこととした。
次に、ブラックマトリクス1202のうち列方向にのびた領域1206として、酸化ルテニウムを含有した抵抗体ペーストを図1に示すようにスクリーン印刷法にて厚さ10マイクロメートルとして形成した。本実施例ではスクリーン印刷法によりブラックマトリクスを作製したが、もちろんこれに限定されるものではなく、たとえばフォトリソグラフィー法をもちいて作製してもよい。
また本実施例では抵抗体ペーストとして、酸化ルテニウムペーストを使用したが、高抵抗の材料であればこれに限定されるわけではなく、たとえばカーボングラファイトとガラスフリットおよび黒色顔料が含まれる抵抗体ペーストや、チタン酸バリウム粉末を含有したペーストなどでも良い。
また、行方向に伸びた領域1205(1層目)の厚さと列方向にのびた領域1206(2層目)の厚さをあわせる必要がない場合や、2層目(列方向にのびた領域1206)の厚さを1層目(行方向に伸びた領域1205)の厚さによらず制御して形成できる場合には、1層目の行方向に伸びた領域1205を形成する際に、列方向にのびた領域1206の直下に位置する部分も形成してしまっても良い。
次に、共通電極1204および抵抗体1208について説明する。共通電極1204としては、アノード(導電膜)に電圧を供給するための高圧電源からの入力電圧を、電圧降下なく各抵抗体1208に給電できることが望まれる。本実施例では共通電極1204として、銀微粒子および黒色顔料および低融点ガラスを含有したペーストを使用し、スクリーン印刷法で形成した。また、抵抗体1208としては、定常動作時は電子ビーム源からの入力電流に対し、電圧降下の起こらない程度の抵抗値であり、かつ放電時にはRxから流れ込む電流を減じる程度の抵抗値であることが望まれる。本実施例では、抵抗体1208として酸化ルテニウムを含有するペーストを使用し、スクリーン印刷法で形成した。
次に発光体1201として、ブラックマトリクス1202の開口部に、赤色・青色・緑色の蛍光体ペーストを用いてスクリーン印刷法により、3色の蛍光体を1色づつ3回に分けて厚さ厚さ10〜15μmにて作製した。本実施例ではスクリーン印刷法を用いて蛍光体膜を作製したが、もちろんこれに限定される訳ではなく、たとえばフォトリソグラフィー法などにより作製しても良い。また蛍光体はCRTの分野で用いられているP22の蛍光体とし、赤色(P22−RE3;YS:Eu3+)、青色(P22−B2;ZnS:Ag,Al)、緑色(P22−GN4;ZnS:Cu,Al)のものを用いたが、もちろんこれに限定される訳ではなく、その他の蛍光体を用いても良い。
次に、ブラウン管の分野では公知であるフィルミング工程により、樹脂中間膜を作製し、その後に金属蒸着膜(本実施例ではAl)を作製し、最後に樹脂中間層を熱分解除去させる事により厚さ100nmのメタルバック(導電膜)1203を作製した。その後、メタルバックを短冊状に分断するために、YAGレーザー加工機にてブラックマトリクス1202上の行方向にのびる領域1205上のメタルバックを除去した。本実施例ではレーザー加工機にてメタルバックの材料であるAlをほとんど除去したが、電気的に短冊メタルバック間が絶縁されていれば良いので、たとえば化学的に酸化させてしまうような処理をおこなってもよい。
このような構造のフェイスプレートを用いて図4に示すような内部が真空に維持された画像表示装置を作成した。尚、フェースプレートと、FE型電子放出素子を多数配列したリアプレートとを、間隔1.8mmに保つように、側壁1003を配置した。共通電極1204に13kVの高電圧を印加し、画像を表示させたところ、時々放電が発生したが、観察者が気になるような欠陥が生じず、信頼性の高い画像表示装置を得た。
[実施例2]
以下に図5を参照し、本発明第2の実施例について説明する。ただし本実施例では画像表示装置全般については実施例1と同様なものを使用したため、以下では本実施例において特徴的な部分のみの説明をおこなう。
本実施例で作成したフェイスプレート1002には、列方向に伸びた領域1206のうち、一部分のみ抵抗体ペーストにて形成し、残りの部分は行方向にのびた領域1205と同じ低融点ガラスペーストに黒色顔料を含有したペーストにて形成した。実施例1と同様な方法でRx,Ryの抵抗値を測定した結果、Rxが100kΩでありRyは30kΩであった。
このような構造のフェイスプレートを用いた画像表示装置を作成し、共通電極1204に15kVの高電圧を印加し、画像を表示させたところ、時々放電が発生したが、観察者が気になるような欠陥が生じず、信頼性の高い画像表示装置を得た。
[実施例3]
以下に図6を参照し、本発明第3の実施例について説明する。ただし本実施例では画像表示装置全般については実施例1と同様なものを使用したため、以下では本実施例において特徴的な部分のみの説明をおこなう。
本実施例で作成したフェイスプレート1002には、行方向および列方向に格子状に低融点ガラスペーストに黒色顔料を含有したペーストをもちい、厚さ5マイクロメートルにてフォトリソグラフィー法にて形成されたブラックマトリクス1202を有する。また、ブラックマトリクス1202のうち列方向にのびた領域1206には、抵抗体ペーストを用い、厚さ5マイクロメートルの低抵抗部材が、フォトリソグラフィー法にて形成されている。実施例1と同様な方法でRx,Ryの抵抗値を測定した結果、Rxが100kΩでありRyは20kΩであった。
このような構造のフェイスプレートを用いた画像表示装置を作成し、共通電極1204に14kVの高電圧を印加し、画像を表示させたところ、時々放電が発生したが、観察者が気になるような欠陥が生じず、信頼性の高い画像表示装置を得た。
[実施例4]
以下に図7を参照し、本発明第4の実施例について説明する。ただし本実施例では画像表示装置全般については実施例1と同様なものを使用したため、以下では本実施例において特徴的な部分のみの説明をおこなう。
本実施例では、フェイスプレート1002には、行方向および列方向に格子状に抵抗体ペーストをもちい、厚さ5マイクロメートルにてフォトリソグラフィー法にて形成されたブラックマトリクス1202を有する。また、ブラックマトリクス1202のうち列方向にのびた領域1206には、抵抗体ペーストを用い、厚さ5マイクロメートルの抵抗体ペーストが、フォトリソグラフィー法にて積層されている。実施例1と同様な方法でRx,Ryの抵抗値を測定した結果、Rxが100kΩでありRyは2kΩであった。
このような構造のフェイスプレートを用いた画像表示装置を作成し、共通電極1204に13kVの高電圧を印加し、画像を表示させたところ、時々放電が発生したが、観察者が気になるような欠陥が生じず、信頼性の高い画像表示装置を得た。
本発明のフェイスプレートを示す模式的断面図および平面図である。 本発明のフェイスプレートの列方向および行方向の抵抗値を示す模式的平面図である。 本発明のフェイスプレートの短冊メタルバックと共通電極の接続部を示す模式的平面図である。 本発明のフェイスプレートならびに画像表示装置を示す模式的斜視図である。 本発明の第2の実施例のフェイスプレートを示す模式的断面図および平面図である。 本発明の第3の実施例のフェイスプレートを示す模式的断面図および平面図である。 本発明の第4の実施例のフェイスプレートを示す模式的断面図および平面図である。 本発明のフェイスプレートを説明するための模式平面図である。 従来の画像表示装置のフェイスプレートを示した模式的断面図である。 本発明のフェイスプレートの抵抗体の配置を示す模式的平面図である。
符号の説明
1001 リアプレート
1002 フェイスプレート
1003 側壁
1006 高圧電源
1101 電子ビーム源
1102 列方向配線
1103 行方向配線
1201 蛍光体膜
1202 ブラックマトリクス
1203 短冊状メタルバック
1204 共通電極
1205 ブラックマトリクスのうち行方向に伸びた領域
1206 ブラックマトリクスのうち列方向に伸びた領域
1208 抵抗体

Claims (6)

  1. 発光体基板であって、
    (A)行方向に伸びた複数の領域と列方向に伸びた複数の領域とで構成されると共に複数の開口を有する格子状の部材を、その表面に有する基板と、
    (B)前記複数の開口の各々に配置された発光部材と、
    (C)前記発光部材を覆うと共に、互いに間隔を置いて前記行方向に並べられた複数の導電性膜と、
    (D)前記基板上であって、前記発光体および前記格子状の部材が配置されていない領域に配置された、前記複数の導電性膜の各々を第1の抵抗体を介して共通に接続する共通電極と、
    を有しており、
    前記行方向に伸びた領域は、その一部に、前記行方向に沿った方向の抵抗値よりも前記列方向に沿った方向の抵抗値の方が低い、低抵抗部を有し、前記導電性膜は、前記低抵抗部にて前記行方向に伸びた領域と接触してなることを特徴とする発光体基板。
  2. 前記列方向に沿った方向の抵抗値は1kΩ以上であることを特徴とする請求項1に記載の発光体基板。
  3. 前記行方向に直線状に伸びた領域と前記列方向に直線状に伸びた領域は異なる部材によって構成されており、前記列方向に直線状に伸びた領域を構成する部材の抵抗率が前記行方向に直線状に伸びた領域を構成する部材の抵抗率よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の発光体基板。
  4. 前記複数の導電性膜の各々は、前記列方向における端部において、前記第1の抵抗体を介して前記共通電極に接続してなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の発光体基板。
  5. 前記複数の導電性膜は、導電性領域と絶縁性領域とが交互に直列に接続した1つの膜から構成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の発光体基板。
  6. 発光体基板と、電子放出素子を有するリアプレートと、を備えた画像表示装置であって、前記発光体基板が請求項1ないし5のいずれかに記載の発光体基板であることを特徴とする画像表示装置。
JP2004080648A 2004-03-19 2004-03-19 発光体基板およびそれを用いた画像表示装置 Withdrawn JP2005268109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004080648A JP2005268109A (ja) 2004-03-19 2004-03-19 発光体基板およびそれを用いた画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004080648A JP2005268109A (ja) 2004-03-19 2004-03-19 発光体基板およびそれを用いた画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005268109A true JP2005268109A (ja) 2005-09-29

Family

ID=35092422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004080648A Withdrawn JP2005268109A (ja) 2004-03-19 2004-03-19 発光体基板およびそれを用いた画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005268109A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006062088A1 (ja) * 2004-12-10 2006-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
WO2006067960A1 (ja) 2004-12-24 2006-06-29 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
WO2006070612A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
JP2007134084A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Sony Corp 画像表示装置及びその製造方法
JP2009543118A (ja) * 2006-06-28 2009-12-03 トムソン ライセンシング フィルタ材料を有する発光表示装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006062088A1 (ja) * 2004-12-10 2006-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
WO2006067960A1 (ja) 2004-12-24 2006-06-29 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
EP1830379A1 (en) * 2004-12-24 2007-09-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Image display device
EP1830379A4 (en) * 2004-12-24 2010-01-06 Canon Kk IMAGE DISPLAY DEVICE
US7808171B2 (en) 2004-12-24 2010-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Image display device having resistance layer configuration
WO2006070612A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Kabushiki Kaisha Toshiba 画像表示装置
JP2006185701A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toshiba Corp 画像表示装置
US7626325B2 (en) 2004-12-27 2009-12-01 Canon Kabushiki Kaisha Image display apparatus
JP2007134084A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Sony Corp 画像表示装置及びその製造方法
JP2009543118A (ja) * 2006-06-28 2009-12-03 トムソン ライセンシング フィルタ材料を有する発光表示装置
US8480280B2 (en) 2006-06-28 2013-07-09 Thomson Licensing Luminescent display device having filler material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4027386B2 (ja) 発光スクリーン構造及び画像形成装置
US7821191B2 (en) Field emission display
JP4115403B2 (ja) 発光体基板及び画像表示装置
US7626325B2 (en) Image display apparatus
KR100742096B1 (ko) 화상 표시 장치
JP2005268109A (ja) 発光体基板およびそれを用いた画像表示装置
WO2005124814A1 (ja) 平面型表示装置
JP2005158747A (ja) 電子放出素子
KR20070057239A (ko) 화상 표시 장치
US7834535B2 (en) Flat panel type display apparatus
US8129892B2 (en) Light emitter substrate and image displaying apparatus using the same
JP2005123066A (ja) 画像表示装置
US20070228946A1 (en) Image display device
JP4551755B2 (ja) 画像表示装置
JP4594076B2 (ja) 画像表示装置
TW200539213A (en) Image display device
CN101211739B (zh) 图像显示装置、图像显示装置的制造方法和功能膜
WO2006006355A1 (ja) 画像表示装置およびその製造方法
JP2005294157A (ja) 画像表示装置
EP2249371B1 (en) Light-emitting substrate including light-emitting members and image display apparatus including the light-emitting substrate
JP2008181867A (ja) 画像表示装置
JP2005235471A (ja) 画像表示装置
JP2005251530A (ja) 画像表示装置
JP2006092963A (ja) 画像表示装置
JP2006093054A (ja) 画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605