JP2010262226A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】トラッキング調整等を簡便に行う。
【解決手段】カム筒32は、前カム筒53、中間カム筒54、及び後カム筒55を連結して作られている。カム筒53〜55は、第1〜第4レンズ群を移動するためのカム溝44〜47のうちの少なくとも1個のカム溝を有する。カム筒53〜55は、連結面に設けたフランジ57,62,63,65同士をビス59で固定することで継がれる。中間カム筒54は、先端に設けた環状凸部61が前カム筒53の後端に設けた環状溝部58に勘合して前カム筒53を回転自在に支持する。後カム筒55は、前端に設けた環状凸部68が中間カム筒54の後端に設けた環状溝部64に嵌合して中間カム筒54を回転自在に支持する。ビス59を通すための開口60,70が周方向に長く形成されているため、カム筒53〜55の取り付け位置を周方向に相対的にずらすことでトラッキング調整が行える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数のレンズ群を光軸方向に移動させる複数のカム部を有するカム筒を備えたレンズ鏡筒に関する。
プロジェクタは、画像生成部が液晶やDMD(Digital Micromirror Device)等を利用して生成した画像を、レンズ鏡筒に保持される投射レンズ光学系によりスクリーンに投映する。レンズ鏡筒には、単一のカム筒の回転により複数のレンズ群を、各レンズ間隔が異なるように光軸方向に移動して変倍を行い、また前記複数のレンズ群よりも前方に配した前玉レンズ群を前記複数のレンズ群に対して光軸方向に移動してフォーカシングを行う前群繰り出し方式のものが知られている(特許文献1)。
投射レンズ光学系に用いられるレンズは、例えばカメラなどの撮影光学系に使用されるレンズと比較して大径、かつ重量が大きい。また、投射レンズ光学系には、光源からの光による熱が加わる。このため、レンズを移動させる際にレンズの重量で撓んだり、光源からの光の熱により変形したりしないように、カム筒はアルミ材で形成されている。
特開2004−347646号公報
前述したカム筒は、プロジェクタ用のレンズを移動させるものなので径が大きく、また、複数のレンズ群を光軸方向に個別に移動させる3種類のカム部が形成されているため、光軸方向に長い筒形状になっている。このような長く、かつ大径の筒を、アルミ材を切削して作るのは大型の切削加工装置を用いる必要があるため、コストが高く付く。また、長く、かつ大径の筒に3つのカム部を切削により作るのは、カム部の位置、及び、カム部の形状を精度良く得るための筒の位置決め等に時間がかかり、また、カム部を形成する切削の時間も長くかかり、量産が困難であった。
また、レンズ鏡筒のトラッキング調整は、ワイド端において前玉レンズ群と複数のレンズ群とを一体的に光軸方向に移動してピント調整を行い、テレ端においては前玉レンズ群のみを光軸方向に移動してピント調整を行うため、調整を行うレンズ群が多かった。
本発明は、前述した問題点を解決するためになされたものであり、加工コストを抑制し、かつトラッキング調整の作業効率の向上を図ったレンズ鏡筒を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒では、少なくとも2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための第1、及び第2カム部を有するカム筒を、第1カム部を有する前カム筒と、前カム筒の後端に取り付けられ第2カム部を有する後カム筒と、前カム筒の後端と後カム筒の前端とを固定する固定手段と、で構成し、固定手段は、前カム筒と後カム筒とを相対的に回転させる調節手段を含んでいることを特徴とするものである。
2つのレンズ群のレンズ間隔を調節する必要がある場合には、前、及び後カム筒との間に、所定の厚みのスペーサー部材を適宜挟装するのが望ましい。
前・後カム筒は、直進ガイド筒の外周、又は内周で回転する。直進ガイド筒には、2つのレンズ群を光軸方向に沿って直線状に案内する直進ガイド開口を備えている。前・後カム筒の径が同じ場合には、直進ガイド筒の外周、又は内周でスムーズに回転する。
前レンズを後レンズに対して大径にする場合には、前カム筒が後カム筒に対して大径になりカム筒が段付き形状になる。この場合には、直進ガイド筒を大径部と小径部とを有する段付き形状で作ればよい。大径部には、前カム部と協働して第1レンズ群を移動させる直進ガイド部を有する。小径部には、後カム部と協働して第2レンズ群を移動させる直進ガイド部を有する。
固定手段としては、例えば前・後カム筒のうちの一方のカム筒に設けられたビスを通す開口と、他方のカム筒に設けられたビスを締め付けるネジ穴とで構成するのが好適である。この場合、開口を周方向に長く形成すれば、前・後カム筒を周方向に相対的にずらして固定することができる。なお、固定用ネジとは別に調整用ネジを別に設けても良い。
本発明のレンズ鏡筒では、カム筒を光軸方向に分割した前・後カム筒を設けたから、加工が容易に行える。また、前・後カム筒を調節手段で相対的に回転させた後に固定手段で固定するようにしたから、トラッキング調整が簡便に行える。また、スペーサー部材を前・後カム筒の間に挿入する発明では、トラッキング調整に加えてレンズ間隔も簡便に調節することができる。
本発明のレンズ鏡筒を用いたプロジェクタの外観を示す斜視図である。 プロジェクタの内部機構の概略を示す説明図である。 レンズ鏡筒の要部を示す断面図である。 光軸方向に分割したカム筒を示す分解斜視図である。 中間カム筒と後カム筒との間に環状スペーサーを挟装する状態を示す要部分解斜視図である。 中間カム筒と後カム筒との間に、ビス毎にワッシャーを挟装する別の実施形態を示す要部分解斜視図である。 光軸方向の両側から挿入することができる一対のスペーサー部材を示す斜視図である。 段付き形状のカム筒を利用した他の実施形態を示す断面図である。 図8で説明したカム筒を示す分解斜視図である。
本発明を採用した一実施例であるプロジェクタ10は、筺体12の前面に投映レンズ13が露呈しており、投射光軸9の前方に配したスクリーン11(図2参照)に投映レンズ13を通した画像を投映する。筺体12には、ズームレバー15、電源ボタン16等が露呈して設けられており、また、投映レンズ13の外周がフォーカスリング14となっている。
筺対12には、図2に示すように、光源17、照明光学系18、全反射プリズム19、DMD20、投映レンズ13を保持するレンズ鏡筒21、絞り機構22等が内蔵されている。光源17から照射された照明光は、照明光学系18へ入射する。
照明光学系18は、カラーホイール23、ロッドインテグレータ24、リレーレンズ25,26、ミラー27からなる。カラーホイール23は、光源17からの照明光を、B、G、R(赤、緑、青)の各フィルタを透過させ、各色の光を生成する。各色の光は、ロッドインテグレータ24、リレーレンズ25,26、ミラー27を介して全反射プリズム19に入射する。全反射プリズム19は、各色の光(入射光)を、反射面19aを透過させてDMD20に入射させる。DMD20は、これらの光を画素単位で2方向(オン/オフ)に反射し、全反射プリズム19はこのうちのオン方向の反射光(オン光)を反射面19aで反射して絞り機構22を介して投映レンズ13に入射させ、投映レンズ13がスクリーン11に画像を投影する。
レンズ鏡筒21は、図3に示すように、固定筒30、直進ガイド筒31、カム筒32、前玉保持枠33、第1ないし第4移動レンズ枠34〜37、及び固定レンズ枠38等で構成されている。フォーカスリング14は前玉保持枠33に形成されている。前玉保持枠33は、フォーカスレンズ群39を保持している。第1ないし第4移動レンズ枠34〜37は、第1ないし第4レンズ群40〜43を各々保持しており、変倍時に投映レンズ13の光軸13a方向に移動する。カム筒32の内周には、第1ないし第4移動レンズ枠34〜37を移動させるための4種類のカム溝44〜47が光軸13a方向にずれて並設されている。第1ないし第4カム溝44〜47は、各レンズ間隔が異なるように各レンズ群40〜43を移動させるために光軸13a方向に変位をもつカム面をそれぞれもっている。
直進ガイド筒31は、先端側がヘリコイド48により前玉保持枠33に結合しており、ヘリコイド48の結合範囲を除く後方周面に、光軸13a方向に長い直進ガイド開口29が形成されている。この直進ガイド筒31は、最後端が固定筒30に固定されている。カム筒32は、直進ガイド開口29を覆うように直進ガイド筒31の外周に回転自在に支持されている。第1ないし第4移動レンズ枠34〜37には、直進ガイド開口29を通してカム溝44〜47のカム面に係合するカムフォロワー49〜52が設けられている。
カム筒32は、ズームレバー15の操作に連動して直進ガイド筒31の外周で回転することで、各カム溝44〜47と直進ガイド開口29との交点にカムフォロワー49〜52を誘導して、第1ないし第4移動レンズ枠34〜37を光軸13a方向に移動させる。
固定レンズ枠38は、固定筒30に固定されており、第4移動レンズ枠37の後方(光源側の方向)で後方レンズ群38aを保持している。なお、カムフォロワー49〜52、及び直進ガイド開口29は、周方向の3分割位置にそれぞれ設けられている。
カム筒32は、図4に示すように、光軸13aに一致する回転軸69方向に3分割された前カム筒53、中間カム筒54、及び後カム筒55で構成されており、これらを回転軸69方向に直列に一体的に連結して作られている。前カム筒53は、後端外周に突出して形成されているフランジ57、後端内周に形成されている環状溝部58、及び内周に形成されている第1カム溝44を有する。フランジ57には、中間カム筒54を固定するためのビス59を通すための開口60が形成されている。開口60は、周方向に長く形成されている。環状溝部58には、中間カム筒54の前端に設けた環状凸部61が嵌合する。
中間カム筒54は、前述した環状凸部61、両端外周に設けた前・後フランジ62,63、後端内周に設けた環状溝部64、及び第2カム溝45をもっている。前フランジ62は前カム筒53のフランジ57に、また後フランジ63は後カム筒55の前端に設けたフランジ65にそれぞれ当接して回転軸69方向での位置決めをする。また、前・後フランジ62,63には、前・後カム筒53,55を固定するためのネジ穴66,67がそれぞれに形成されている。環状溝部64には、後カム筒55の先端に設けた環状凸部68が嵌合する。中間カム筒54の環状凸部61は、回転軸69を中心とする周方向に回転するように前カム筒53を案内する。
後カム筒55は、前述した環状凸部68、フランジ65、第3カム溝46、及び第4カム溝47を持っている。環状凸部68は、回転軸69を中心とする周方向に回転するように中間カム筒54を案内する。フランジ65には、後カム筒55を固定するためのビス59を通すための開口70が形成されている。開口70は、周方向に長く形成されている。なお、図4には、詳しくは図示していないが、ビス59用の開口60,70、及びネジ穴66,67は、周方向の3分割位置にそれぞれ形成されている。また、第1ないし第4カム溝44〜47は、カムフォロワー49〜52を挿入するために各カム筒53〜55の一端に開放されている開放部をもっている。
環状溝部58,64に環状凸部61,68を嵌合することで、中間カム筒54に対して前・後カム筒53,55が連結される。フランジ57,65の開口60,70からネジ穴66,67が露呈する回転位置に前・後カム筒53,55を回転させ、その後に開口60,70を通してビス59を前方向、及び後方向からネジ穴66,67に締め込む。これにより、前・後カム筒53,55が中間カム筒54にそれぞれ固定される。
開口60,70は、周方向に長くなっているので、前カム筒53、及び後カム筒55は、中間カム筒54に対して回転位置をずらすことができる。この作業をワイド端、及びテレ端においてピントが合うように行えば、トラッキング調整が行える。この調整は、ビス59がレンズ鏡筒21の外に露呈しているから、ビス59を緩めて前・後カム筒55のフランジ57,65を回せばよいので簡便に行える。なお、前・後カム筒55のフランジ57,65の全周、又は一部を中間カム筒54のフランジ62,63よりも大径にしておけば、トラッキング調整が簡便になる。また、固定用ネジと調整用ネジとを別々に設けてもよい。この場合には、固定用ネジと調整用ネジとを緩め、調整用ネジをドライバ等で周方向にずらせば、互いのカム筒が周方向に相対的にずれるように構成すればよい。
中間カム筒54と後カム筒55との間には、図5に示すように、環状のスペーサー部材72を、必要に応じて挟装することができる。厚みの異なる複数のスペーサー部材から所定の厚みのものを択一的に選択して挟装することで、レンズ間隔を調整することができる。このスペーサー部材72は、フランジ63,65に密着するように環状になっているので、ビス59を通すための開口73が形成されている。勿論、前カム筒53と中間カム筒54との間にも、必要に応じてスペーサー部材72を挟装してレンズ間隔を調整することができる。
スペーサー部材72としては、環状のもの以外に、図6に示すように、均一な厚みのワッシャー形状のスペーサー部材74を各ビス59に通して挟装してもよい。ビス59を通さずに挟装することができる形状のスペーサー部材も考えられる。この場合、周方向の3分割位置にある3つのビス59の間に挿入することができるように、円弧状のスペーサー部材を用いればよい。勿論、円弧状のスペーサー部材も、ビス59の間に挿入するために同じ厚みのものを3つ使用する。
また、図7に示すように、ビス59を外さずにスペーサー部材を挿入することができるように、ビス59を逃がすための切り欠き110をもつスペーサー部材111を用いてもよい。この場合、回転軸69を挟んだ両側から挿入することができるように、半割りした一対のスペーサー111a,111bで構成するのが望ましい。
上記実施形態では、環状凸部61を中間カム筒54に、これに嵌合する環状溝部58を前カム筒53にそれぞれ設けているが、これらは相互に嵌合するものであるので、逆に取り付けても良い。勿論、後カム筒55に設けた環状凸部68を中間カム筒54に、中間カム筒54に設けた環状溝部64を後カム筒55に設けても良い。また、環状凸部61,68と環状溝部58,64との形状としては、互いに光軸13a方向から嵌合して相対的に回転でき、かつ高い遮光性が得られる環状の凹凸形状であれば、周知形状のものを利用することができる。また、環状に繋がっておらず一部が分断されている形状のものでもよい。
上記実施形態では、カム筒32の内周が同じ径になっているが、本発明ではこれに限らず、大きな径のレンズを使用する場合には、図8及び図9に示すように、段付き形状のカム筒80を用いても良い。このカム筒80は、径の異なる前カム筒81、中間カム筒82、及び後カム筒83をそれぞれ連結した構成になっている。前カム筒81の内径は中間カム筒82の内径よりも大径になっており、中間カム筒82の内径は後カム筒83の内径よりも大径になっている。なお、各カム筒81〜83は肉厚が略同じに切削加工されている。
前カム筒81は、前述した第1カム溝44、及び内フランジ84をもっている。内フランジ84は、後端から内に向けて突出しており、周方向の3分割位置に中間カム筒82を固定するためのネジ穴85をもっている。この内フランジ84には、中間カム筒82の前端に設けた外フランジ86が当接する。
中間カム筒82は、前述した第2カム溝45、外フランジ86、及び後端に設けた内フランジ87をもっている。外フランジ86は、前端から外に向けて突出して形成されており、前カム筒81を固定するためのビス88を通すための開口89をもっている。開口89は、周方向の3分割位置に形成されており、各開口89は、トラッキング調整を行うために周方向に長くなっている。内フランジ87は、後端から内に向けて突出して形成されており、後カム筒83を固定するためのネジ穴90をもっている。ネジ穴90は、周方向の3分割位置に設けられている。
中間カム筒82の内フランジ87には、後カム筒83の前端に設けた外フランジ91が当接する。後カム筒83は、前述した第3カム溝46、第4カム溝47、及び外フランジ91をもっている。外フランジ91には、ビス88を通すための開口92が周方向の3分割位置に設けられている。各開口92は、トラッキング調整を行うために、周方向に長くなっている。
中間カム筒82の前端には、環状凸部94が前方に突出して設けられている。環状凸部94の外周面94aは、前カム筒81の内フランジ84の内周面84aに嵌合して前カム筒81を回転自在に支持する。また、後カム筒83の前端にも環状凸部95が前方に突出して設けられており、この環状凸部95の外周面95aは、中間カム筒82の内フランジ87の内周面87aに嵌合して中間カム筒82を回転自在に支持する。
直進ガイド筒97は、スクリーン側から順に、大径部98、中径部99、及び小径部100をもっている。大径部98には、第1移動レンズ枠34のカムフォロワー49が係合する光軸13a方向に長い第1直進ガイド開口101が形成されている。中径部99には、第2移動レンズ枠35のカムフォロワー50が係合する光軸13a方向に長い第2直進ガイド開口102が形成されている。小径部100には、第3、及び第4移動レンズ枠36,37のカムフォロワー51,52が係合する光軸13a方向に長い第3直進ガイド開口103が形成されている。
このように、図8で説明した直進ガイド筒97には、第1ないし第3直進ガイド開口101〜103が径の異なる周面ごとに分断して作られている。この直進ガイド筒97は、固定筒(図示なし)に固定されており、段付き形状の外周で、段付き形状のカム筒80を回転自在に支持する。なお、直進ガイド筒97を、カム筒80と同様に、径の異なる部分ごとに分割して作ってもよい。この場合、カム筒80が回転する外周に固定用のビスを取り付けることができないため、内周面のうちの光軸13aに交差する面を利用してビスで固定すればよい。このとき、ビス頭が移動レンズ枠34,35に当接しないように構成し、また、ビス先端が外面に貫通しないように構成すれば、移動レンズ枠34,35の移動、及びカム筒80の回転には支障を来すことはない。
各ビス88を緩めて後カム筒83に対して中間カム筒82の回転位置を、また中間カム筒82に対して前カム筒81の回転位置を個別にずらすことでトラッキング調整が容易に行える。また、詳しくは図9に示すように、各カム筒81〜83の間に、所定厚みのスペーサー部材105、106を挟装することで、レンズ間隔の調整も容易に行える。このスペーサー部材105,106は、内フランジ84,87の径方向幅に合う内径、及び外径を有するリング形状で各々作られており、ビス88を通すための開口107,108をもっている。
上記各実施形態では、直進ガイド筒31,97の外周でカム筒32,80を回転自在に支持しているが、逆に直進ガイド筒31,97の内周でカム筒32,80を回転自在に支持するように構成してもよい。この場合には、底有りのカム溝44〜47の代わりに、外に貫通するカム開口をカム筒32,80に設ければよい。図3で説明した段付き無し形状のカム筒32の場合には、各カム筒53〜55の連結端面に内フランジをそれぞれ設け、内フランジ同士をビス等の固定手段で固定すればよい。図8及び図9で説明した段付き形状のカム筒80の場合には、ビスを通す開口を内フランジに、ネジ穴を外フランジに設けて内周面のうちの光軸13aに交差する面にビスを取り付ければよい。双方の実施形態も、前述したように移動レンズ枠34〜37に接触しない内面にビスを固定すれば、カム筒32,80の回転に支障を来すことはない。
上記各実施形態では、3個に分割したカム筒を連結して一つのカム筒32,80を作っているが、本発明では分割するカム筒の数を3個に限定することはなく、例えば2個のカム筒、又は4個以上に分割したカム筒を連結して作っても良い。この場合、分割したカム筒に少なくとも1個のカム部を作れば加工が簡便に行える。また、カム部としては、変倍にレンズを移動するためのものに限らず、フォーカス時にレンズを移動するためのカム部であってもよい。
本発明のレンズ鏡筒は、プロジェクタに用いるものとして説明しているが、本発明ではこれに限らず、カメラ、望遠鏡、及び電子内視鏡等にも採用することができる。
21 レンズ鏡筒
32,80 カム筒
33 前玉保持枠
34〜37 第1〜第4移動レンズ枠
53,81 前カム筒
54,82 中間カム筒
55,83 後カム筒

Claims (5)

  1. 少なくとも2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための第1、及び第2カム部を有するカム筒を備えたレンズ鏡筒において、
    前記カム筒は、
    前記第1カム部を有する前カム筒と、
    前記前カム筒の後端に取り付けられ、前記第2カム部を有する後カム筒と、
    前記前カム筒の後端と前記後カム筒の前端とを固定する固定手段と、
    を備え、
    前記固定手段は、前記前カム筒と前記後カム筒とを相対的に回転させる調節手段を含むことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記前、及び後カム筒との間に挟持されるスペーサー部材を備えることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記2つのレンズ群を光軸方向に沿って直線状に案内する直進ガイド筒を備え、
    前記前、及び後カム筒は内径が同じに形成され、前記直進ガイド部材の外周、又は内周に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記後カム筒は、前記前カム筒に対して小径で形成されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記2つのレンズ群を光軸方向に沿って直線状に案内するとともに、前記前カム部と協働して前記第1レンズ群を移動させる直進ガイド部を有する大径部と、後カム部と協働して第2レンズ群を移動させる直進ガイド部を有する小径部と、を有する段付き形状の直進ガイド筒を備え、
    前記前、及び後カム筒は、前記直進ガイド部材の外周、又は内周で回転可能に支持されていることを特徴とする請求項4記載のレンズ鏡筒。
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