JP2010262108A - 充填容器及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー容器を把持でき、トナー容量を増大させるトナー容器を提供する。
【解決手段】トナーを収容する容器本体部2は、第1の被係合部21及び第2の被係合部24を有する。キャップ3は、第1の被係合部21及び第2の被係合部24に係合する係合部32を有する。これを前提にして、第1の被係合部21に係合部32が係合する場合には、キャップ3が容器本体部2の排出口22を覆うことで、外部の衝撃から保護できるようになる。また、第2の被係合部24に係合部32が係合する場合には、キャップ3が容器本体部2の底部より突出することで、当該キャップ3を当該トナー容器1のグリップとして使用できるようになる。これにより、従来のトナー容器の底部に形成していたグリップ部を削減でき、従来のトナー容器に比べ、トナー容量を増加できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、用紙への画像形成に使用されるトナーを収容する充填容器及びその充填容器が着脱可能な画像形成装置に関するものである。
画像形成装置には粉末のトナーを収容するトナー容器が搭載され、当該画像形成装置は、そのトナーを用いて用紙上に所望の画像を形成する。トナー容器は、一般に、筒状であって、一端にトナーを排出する排出口が設けられる。その排出口からトナーを排出することでトナー容器が搭載された画像形成装置にトナーが充填される。近年、トナー容器のトナー容量を増加させて画像形成装置のランニングコストを低減させることが求められている。
特許文献1には、グリップを有したトナー容器を収容するトナー補給装置が開示されている。特許文献1によれば、トナー容器は、その一端にトナーを排出する排出口が設けられ、その他端に当該トナー容器をトナー補給装置に挿入するためのグリップが形成される。ユーザがこのグリップを把持してトナー容器をトナー補給装置に着脱するようになされる。
図11は、従来のトナー容器10の構成例を示す正面図である。図11に示すように、トナー容器10は、グリップ部54を有する容器本体部5及び保護キャップ6で構成される。容器本体部5の先端部(図11では左側)には保護キャップ6が設けられる。図12は、容器本体部5の構成例を示す正面図である。図12に示すように、容器本体部5は、被係合部51、排出口52、係止溝53及びグリップ部54を備える。
被係合部51は、保護キャップ6に設けられる図示しない係合部に係合される。被係合部51は、保護キャップ6の係合部に係合されると、排出口52や係止溝53が保護キャップ6に覆われる。排出口52は、トナーを排出するものであり、当該排出口からトナー容器10に収納されたトナーがトナー容器10外に排出される。排出口52は、外部からの衝撃により、当該排出口52が開いたり破損したりしてトナーがこぼれてしまう可能性があるが、上述の保護キャップ6を覆うことによりその衝撃から保護できる。
係止溝53は、トナー補給装置に設けられた図示しない容器先端係止板に係止されて当該トナー補給装置に取り付けるために設けられる。グリップ部54はユーザが把持可能に形成される。図13は容器本体部5の構成例を示す正面断面図である。図13に示すように、容器本体部5内にはトナーが収納されるトナー収納部55が設けられる。グリップ部54内にもトナー収納部55が設けられ、トナー容量を稼いでいる。
特開2002−162819号公報
ところで、特許文献1に記載のトナー補給装置及び従来のトナー容器は、トナー容器自体にグリップ部を設けるので、トナー容器を把持しやすく、画像形成装置への挿入を容易にするものであるが、トナー容器の他端をグリップ形状に成形するためにトナー容器のトナー容量を減少させるものであった。
本発明は、このような課題を解決するものであって、トナー容器の把持のしやすさを保ちつつ、トナー容器のトナー容量を増大させる充填容器及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る充填容器は、一端に第1の被係合部と収納物を排出する排出口とを有し、かつ、他端に第2の被係合部を有する容器本体部と、第1及び第2の被係合部に係合する係合部を有し、係合部が第1の被係合部に係合して排出口を覆うキャップとを備え、キャップは、係合部が第2の被係合部に係合する場合に、容器本体部の他端より突出することを特徴とするものである。
請求項1に係る充填容器では、容器本体部は、一端に第1の被係合部と収納物を排出する排出口とを有し、かつ他端に第2の被係合部を有する。キャップは、第1及び第2の被係合部に係合する係合部を有する。これを前提にして、係合部が第1の被係合部に係合する場合に、キャップが排出口を覆うことで、当該排出口を外部の衝撃から保護できるようになる。また、係合部が第2の被係合部に係合する場合に、キャップが容器本体部の他端より突出することで、当該キャップを当該トナー容器のグリップとして使用できるようになる。
請求項2に係る充填容器は、請求項1の記載において、第1及び第2の被係合部には雄ネジがそれぞれ設けられ、係合部には雌ネジが設けられることを特徴とするものである。
請求項2に係る充填容器では、第1及び第2の被係合部に係合部が容易に係合できるようになる。
請求項3に係る充填容器は、請求項1の記載において、第1及び第2の被係合部には雌ネジがそれぞれ設けられ、係合部には雄ネジが設けられることを特徴とするものである。
請求項3に係る充填容器では、第1及び第2の被係合部に係合部が容易に係合できるようになる。
請求項4に係る充填容器は、請求項1の記載において、第1及び第2の被係合部には凸部がそれぞれ設けられ、係合部には凹部が設けられることを特徴とするものである。
請求項4に係る充填容器では、第1及び第2の被係合部に係合部がより容易に係合できるようになる。
請求項5に係る充填容器は、請求項1の記載において、第1及び第2の被係合部には凹部がそれぞれ設けられ、係合部には凸部が設けられることを特徴とするものである。
請求項5に係る充填容器では、第1及び第2の被係合部に係合部がより容易に係合できるようになる。
請求項6に係る画像形成装置は、用紙にトナー画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段にトナーを供給するトナー供給部と、トナー供給部に収容されるトナー容器とを備え、トナー容器は、一端に第1の被係合部とトナーを排出する排出口とを有し、かつ、他端に第2の被係合部を有する容器本体部と、第1及び第2の被係合部に係合する係合部を有し、係合部が第1の被係合部に係合して排出口を覆うキャップとを備え、キャップは、係合部が第2の被係合部に係合する場合に、容器本体部の他端より突出することを特徴とするものである。
請求項6に係る画像形成装置では、係合部が第1の被係合部に係合する場合に、キャップが排出口を覆うことで、当該排出口を外部の衝撃から保護できるようになる。また、係合部が第2の被係合部に係合する場合に、キャップが容器本体部の他端より突出することで、当該キャップを当該トナー容器のグリップとして使用できるようになる。
請求項7に係る画像形成装置は、請求項6の記載において、トナー供給部にはキャップを収容する収容部が設けられることを特徴とするものである。
請求項7に係る画像形成装置では、キャップを収容する収容部がトナー供給部に設けられるので、当該キャップの紛失を防止できるようになる。
本発明に係る充填容器によれば、係合部が第2の被係合部に係合することでキャップをグリップとして使用できるので、従来の充填容器の他端に形成していたグリップを削減でき、従来の充填容器に比べ、収容物を収容する容量を増加できる。
本発明に係る画像形成装置によれば、上述の収容物を収容する容量が増加した充填容器を備えるので、1回のトナー容器の充填によって画像形成される用紙の枚数が増加でき、当該画像形成装置のランニングコストを低減できる。
第1の実施の形態に係るトナー容器1の構成例を示す斜視図である。 容器本体部2の構成例を示す正面図である。 容器本体部2の構成例を示す正面断面図である。 キャップ3の構成例を示す正面図である。 キャップ3の構成例を示す正面断面図である。 A、Bは、キャップ3の着脱例を示す説明図である。 A、B、Cは、トナー容器1の着脱例を示す説明図である。 第2の実施の形態に係る容器本体部2Aの構成例を示す正面図である。 キャップ3Aの構成例を示す正面断面図である。 第3の実施の形態に係る画像形成装置100の構成例を示す説明図である。 従来のトナー容器10の構成例を示す正面図である。 容器本体部5の構成例を示す正面図である。 容器本体部5の構成例を示す正面断面図である。
以下、図面を参照して充填容器の一例としてトナー容器及び画像形成装置について説明する。
<第1の実施の形態>
[トナー容器1の構成例]
図1に示すように、本実施の形態に係るトナー容器1は、容器本体部2及びキャップ3で構成される。トナー容器1には図示しない蓋が設けられ、その蓋を開けて当該容器内に粉末のトナーが収容される。トナー容器1の長さは、図11で説明した従来のトナー容器10の長さと同じである。図2に示すように、容器本体部2は、その一端(図2では左側)に第1の被係合部21、排出口22及び係止溝23が設けられ、その他端(図2では右側)に第2の被係合部24が設けられる。容器本体部2は、例えば、樹脂材料をブロー成形等で成形することで作製される。
第1の被係合部21には雄ネジが設けられる。この雄ネジに後述するキャップ3の係合部32が有する雌ネジが係合して、容器本体部2の一端にキャップ3が取り付けられる。これにより、排出口22及び係止溝23がキャップ3に覆われ、当該排出口22及び係止溝23を外部からの衝撃から保護することできる。
排出口22は、容器本体部2に収容されたトナーをトナー容器1外に排出するようになされる。係止溝23は、後述のトナー供給部に設けられる容器先端係止板に係止する。これにより、トナー容器1をトナー補給装置に取り付けることができる。
第2の被係合部24には雄ネジが設けられる。この雄ネジにキャップ3の係合部32が有する雄ネジが係合して、容器本体部2の他端にキャップ3が取り付けられる。容器本体部2の他端にキャップ3は当該容器本体部の他端より突出している。これにより、キャップ3をトナー容器1のグリップとして使用できるようになる。
図3に示すように、容器本体部2内にはトナーを収納するトナー収納部25が設けられる。図13の従来のトナー容器10が有するトナー収納部55に比べ、トナー収納部25の方がグリップ部54を成形していない分、トナーの容量が増加している。
図4に示すように、キャップ3は、グリップ部31及び係合部32で構成される。グリップ部31は、ユーザが把持できるサイズのグリップ形状を有する。キャップ3は、例えば、樹脂材料をインジェクション成形等で成形することで作製される。係合部32は、前述の容器本体部2が有する第1の被係合部21及び第2の被係合部24に係合するようになされる。図5に示すように、係合部32には雌ネジが設けられる。この雌ネジと第1の被係合部21及び第2の被係合部24に設けられる雄ネジとが係合/該係合解除することで、容器本体部2とキャップ3とが着脱可能になる。
なお、本実施の形態では、第1の被係合部21及び第2の被係合部24に雄ネジが設けられ、係合部32に雌ネジが設けられるトナー容器1を説明したが、第1の被係合部21及び第2の被係合部24に雌ネジが設けられ、係合部32に雄ネジが設けられるようにしても良い。
次に、キャップ3の着脱例について説明する。容器本体部2の一端にキャップ3が装着されることを前提とする。例えば、トナー容器1は、キャップ3を装着した状態で運搬される。運搬等で外部からトナー容器1に衝撃が加わっても、容器本体部2の一端にキャップ3が装着されるので、キャップ3内にある排出口22や係止溝23はその衝撃が緩和される。
図6Aに示すように、容器本体部2を固定してキャップ3を反時計回りに回転させると、第1の被係合部21と係合部32との係合が解除されて、図6Aの矢印方向にキャップ3が容器本体部2から離脱される。図6Bに示すように、容器本体部2から離脱されたキャップ3が有する係合部32を当該容器本体部2が有する第2の被係合部24に当接させて、キャップ3を時計回りに回転させる。すると、第2の被係合部24に係合部32が係合されてキャップ3が容器本体部2に装着される。このようにして、排出口22を覆って保護するキャップ3を容器本体部2のグリップとして使用できる。また、容器本体部2のグリップとして使用されるキャップ3が排出口22を覆うようにするには、上述の逆の動作を行えばよい。
次に、トナー供給部40Yからトナー容器1を離脱させる離脱例について説明する。トナー供給部40Yに容器本体部2が収容され、その容器本体部2内にはトナーが空になっていることを前提とする。図7Aに示すように、トナー供給部40Yは、容器収容口41Y、容器収容部42Y、容器先端係止板43Y及びトナー供給口44Yが設けられる。トナー供給部40Yは、イエロー(Y)色のトナーが収容されたトナー容器1を収納する。トナー供給部40Yは、収容したトナー容器1からイエロー(Y)色のトナーを取り出して、トナー供給口44Yを介して後述する画像形成ユニットに当該トナーを供給する。トナー容器1の長さは、図11で説明した従来のトナー容器10の長さと同じであるので、従来のトナー容器10を収納していたトナー供給部40Yにトナー容器1が収容可能である。
図7Bに示すように、ユーザは、容器収容口41Yを開ける。そして、容器本体部2の第2の被係合部24(図7A)にキャップ3の係合部32を当接させ、グリップ部31を時計回りに回転させて、第2の被係合部24に係合部32を係合させる。これにより、容器本体部2にキャップ3が取り付けられる。
図7Cに示すように、ユーザは、キャップ3のグリップ部31を把持して引っ張ることで、トナー供給部40Yからトナー容器1を離脱させる。このとき、容器収容部42Yの奥側(図7Cでは左側)にある容器先端係止板43と係止溝23との係止が解除される。
次に、トナー供給部40Yへトナー容器1を装着させる装着例について説明する。図7Cに示すように、第2の被係合部24が係合部32に係合されてキャップ3がトナー容器1のグリップになっており、容器本体部2内はトナーで満タンになっていることを前提とする。ユーザは、容器収容口41Yを開けて、キャップ3のグリップ部31を把持して、トナー供給部40Yにトナー容器1を挿入する。
図7Bに示すように、排出口22がトナー供給口44Yに当接すると共に、容器先端係止板43が係止溝23に係止する。すると、トナー容器1は、排出口22からトナーの排出が可能になり、トナー供給部40Yは、当該トナー容器1からトナーを取り出すことが可能になる。
図7Aに示すように、ユーザは、グリップ部31を反時計回りに回転させて第2の被係合部24と係合部32との係合を解除してキャップ3と容器本体部2とを離脱させる。その後、ユーザが容器収容口41Yを閉めることで、トナー供給部40Yへのトナー容器1の装着が完了する。容器本体部2から離脱されたキャップ3は、トナー供給部40Yの近傍に設けられる後述するキャップ収容部に収容される。これにより、キャップ3の紛失を防止できるようになる。
なお、イエロー(Y)色以外の色であるマゼンタ(M)色、シアン(C)色及び黒(K)色におけるトナー供給部についても上述の動作と同様の動作で着脱できる。
このように、本実施の形態に係るトナー容器1によれば、容器本体部2は、一端に第1の被係合部21とトナーを排出する排出口とを有し、かつ、他端に第2の被係合部24を有する。キャップ3は、第1の被係合部21及び第2の被係合部24に係合する係合部32を有する。これを前提にして、係合部32が第1の被係合部21に係合する場合には、例えば、当該トナー容器1を運搬するときに、キャップ3が容器本体部2の一端を覆うことで、当該容器本体部2の一端にある排出口22等を外部の衝撃から保護できるようになる。また、係合部32が第2の被係合部24に係合する場合には、例えば、トナー供給部40Yから当該トナー容器1を出し入れするときに、キャップ3が容器本体部2の他端より突出することで、当該キャップ3を当該トナー容器1のグリップとして使用できるようになる。これにより、従来のトナー容器10の他端に形成していたグリップ部54を削減でき、従来のトナー容器10に比べ、トナー容量を増加できる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、前述の第1の被係合部21、第2の被係合部24及び係合部32に設けた雄ネジ及び雌ネジの代わりに凸部及び凹部を設けた容器本体部2A及びキャップ3Aについて説明する。第2の実施の形態について、前述の実施の形態と同じ名称及び符号のものは同じ機能を有するので、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施の形態に係る容器本体部2Aは、第1の被係合部21A、排出口22、係止溝23及び第2の被係合部24Aを備える。第1の被係合部21A及び第2の被係合部24Aには凸部が形成される。この凸部は、容器本体部2Aと同じ材料であり、容器本体部2Aと同時にブロー成形等で作製できる。なお、この凸部は、容器本体部2Aと同時にブロー成形等で作製せず、Oリング等の別部品を設けても構わない。
図9に示すように、本実施の形態に係るキャップ3Aは、グリップ部31及び係合部32Aを備える。係合部32Aには第1の被係合部21A及び第2の被係合部24Aの凸部に対応した凹部が形成される。この凹部は、キャップ3Aと同じ材料であり、キャップ3Aと同時にインジェクション成形等で作製できる。
容器本体部2Aの第1の被係合部21Aにキャップ3Aの係合部32Aを係合させるには、容器本体部2Aの一端(図8では左側)にキャップ3Aの開口側(図9では右側)から排出口22及び係止溝23を覆うように接近させる。すると、第1の被係合部21Aと係合部32Aが当接する。更に力を加えることで、係合部32Aが第1の被係合部21Aに係合するようになされる。第2の被係合部24Aと係合部32Aとの係合も同様な方法で係合される。
第1の被係合部21Aと係合部32Aとの係合を解除させるには、容器本体部2Aを右側に引っ張り、キャップ3Aを左側に引っ張る(つまり、互いに逆の方向に引っ張る)ことで、その係合を解除できる。第2の被係合部24Aと係合部32Aとの係合の解除も同様な方法で解除される。
なお、本実施の形態では、第1の被係合部21A及び第2の被係合部24Aに凸部が設けられ、係合部32Aに凹部が設けられる容器本体部2A及びキャップ3Aを説明したが、第1の被係合部21A及び第2の被係合部24Aに凹部が設けられ、係合部32Aに凸部が設けられるようにしても良い。
このように、本実施の形態に係る容器本体部2A及びキャップ3Aによれば、第1の被係合部21A、第2の被係合部24A及び係合部32Aに凸部又は凹部が設けられるので、第1の被係合部21A又は第2の被係合部24Aと係合部32Aとを嵌め込むことで固定され、また、第1の被係合部21A又は第2の被係合部24Aと係合部32Aとを互いに逆の方向に引っ張ることで該固定が解除される。これにより、容器本体部2A及びキャップ3Aを容易に固定/該固定解除することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、前述のトナー容器1を収納可能な画像形成装置100について説明する。第3の実施の形態について、前述の第1及び第2の形態と同じ名称及び符号のものは同じ機能を有するので、その説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置100は、例えばデジタルカラー複写機で、画像形成部104及び画像読取装置101で構成される。画像形成装置100は、更に、給紙部80、定着部77及びトナー供給部40Y,40M,40C,40Kを備えている。画像形成部104は、タンデム型カラー画像形成部と称されるもので、複数組の画像形成手段の一例である画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K及び転写ユニット70で構成されている。
画像読取装置101は、自動原稿送り装置102及び走査露光装置103で構成され、画像形成部104の上部に設置されている。自動原稿送り装置102の原稿台上に載置された原稿7は図示しない搬送部により搬送され、走査露光装置103の光学系により原稿7の片面又は両面の画像が走査露光され、当該画像はCCDやCMOS等で構成されるラインイメージセンサ8に読み込まれる。ラインイメージセンサ8により光電変換された画像データは、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kに送られる。
走査露光装置103の下方にはトナー供給部40Y,40M,40C,40Kが設けられる。トナー供給部40Y,40M,40C,40Kは、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色及び黒(K)色のトナーが収容された前述のトナー容器1を収納する。トナー供給部40Y,40M,40C,40Kは、収容したトナー容器1から各色のトナーを取り出して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kに供給する。トナー容器1の長さは、図11で説明した従来のトナー容器10の長さと同じである。つまり、従来のトナー容器10を収容していたトナー供給部40Y,40M,40C,40Kにトナー容器1が収容可能である。
トナー容器1の一端及び他端はキャップ3が固定可能になっている。トナー容器1は、トナー供給部40Y,40M,40C,40Kに収容される前、その一端にキャップ3が固定されることで、当該トナー容器1の一端がキャップ3に覆われる。これにより、トナー容器1の一端を外部の衝撃から保護できるようになる。また、トナー容器1は、トナー供給部40Y,40M,40C,40Kから当該トナー容器1を出し入れするときに、その他端にキャップ3が固定されることで、当該他端より突出する。これにより、キャップ3をトナー容器1のグリップとして使用できるようになる。また、トナー容器1自体にグリップを形成していた従来のトナー容器10に比べ、長さが同じであるにも関わらず収納されるトナーの容量を増加できるようになる。
トナー供給部40Y,40M,40C,40Kの近傍にはキャップ収容部30Y,30M,30C,30Kが設けられる。キャップ収容部30Y,30M,30C,30Kには上述のキャップ3が収容される。これにより、キャップ3の紛失を防止できるようになる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、円筒状の感光体ドラム1Yの周囲に帯電部2Y、露光部3Y、現像部4Y、1次転写部5Y及びクリーニング部6Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、円筒状の感光体ドラム1Mの周囲に帯電部2M、露光部3M、現像部4M、1次転写部5M及びクリーニング部6Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、円筒状の感光体ドラム1Cの周囲に帯電部2C、露光部3C、現像部4C、1次転写部5C及びクリーニング部6Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、円筒状の感光体ドラム1Kの周囲に帯電部2K、露光部3K、現像部4K、1次転写部5K及びクリーニング部6Kを有する。画像形成装置100にカラー画像データが入力されると、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kより各色のトナー像を形成し、画像形成装置100にモノクロ画像データが入力されると、画像形成ユニット10Kよりブラックのトナー像を形成する。
転写ユニット70は、中間転写ベルト71、2次転写部72、駆動ローラ73及びベルトクリーニング部74で構成される。中間転写ベルト71は、駆動ローラ73を含む複数のローラにより巻き回され、回動可能に支持される。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kと1次転写部5Y,5M,5C,5Kとが中間転写ベルト71を圧着する。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成されたトナー像が中間転写ベルト71に逐次転写され、中間転写ベルト71上にトナー像が形成される。
給紙部80は、給紙トレイ81、給紙ローラ82、搬送ローラ83及びレジストローラ84で構成されている。給紙トレイ81内に収容された用紙Pは、給紙部80に設けられた給紙ローラ82により1枚毎に分離され、搬送ローラ83を経て、停止状態にあるレジストローラ84へ給紙される。用紙Pはレジストローラ84で一旦停止され、用紙Pの先端と中間転写ベルト71に形成されたトナー像との位置が一致するタイミングでレジストローラ84が回転を開始することにより2次転写部72に用紙Pが給紙され、用紙P上にトナー像が転写される。2次転写部72により用紙Pにトナー像が転写された後、中間転写ベルト71に付着している残留トナーがベルトクリーニング部74によって除去される。
定着部77は、定着ローラ78及び加圧ローラ79で構成されている。トナー像が転写された用紙Pは、定着ローラ78と加圧ローラ79との間に形成されたニップ部で用紙P上に形成された画像を加熱及び加圧され、用紙P上にトナー像が定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ85に挟持されて機外の排紙トレイ86上に載置される。
このように、本発明に係る画像形成装置100によれば、上述のトナー容量が増加したトナー容器1を備えるので、1回のトナー容器1の充填によって画像形成される用紙の枚数が増加でき、当該画像形成装置100のランニングコストを低減できる。
なお、本実施の形態ではカラー画像を形成する画像形成装置を説明したが、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置であっても良い。
1 トナー容器
2 容器本体部
3 キャップ
21,21A 第1の被係合部
22 排出口
23 係止溝
24,24A 第2の被係合部
30Y,30M,30C,30K キャップ収容部
31 グリップ部
32,32A 係合部
40Y,40M,40C,40K トナー供給部

Claims (7)

  1. 一端に第1の被係合部と収納物を排出する排出口とを有し、かつ、他端に第2の被係合部を有する容器本体部と、
    前記第1及び第2の被係合部に係合する係合部を有し、前記係合部が前記第1の被係合部に係合して前記排出口を覆うキャップとを備え、
    前記キャップは、
    前記係合部が前記第2の被係合部に係合する場合に、前記容器本体部の他端より突出することを特徴とする充填容器。
  2. 前記第1及び第2の被係合部には雄ネジがそれぞれ設けられ、前記係合部には雌ネジが設けられることを特徴とする請求項1に記載の充填容器。
  3. 前記第1及び第2の被係合部には雌ネジがそれぞれ設けられ、前記係合部には雄ネジが設けられることを特徴とする請求項1に記載の充填容器。
  4. 前記第1及び第2の被係合部には凸部がそれぞれ設けられ、前記係合部には凹部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の充填容器。
  5. 前記第1及び第2の被係合部には凹部がそれぞれ設けられ、前記係合部には凸部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の充填容器。
  6. 用紙にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段にトナーを供給するトナー供給部と、前記トナー供給部に収容されるトナー容器とを備え、
    前記トナー容器は、
    一端に第1の被係合部とトナーを排出する排出口とを有し、かつ、他端に第2の被係合部を有する容器本体部と、
    前記第1及び第2の被係合部に係合する係合部を有し、前記係合部が前記第1の被係合部に係合して前記排出口を覆うキャップとを備え、
    前記キャップは、
    前記係合部が前記第2の被係合部に係合する場合に、前記容器本体部の他端より突出することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記トナー供給部には前記キャップを収容するキャップ収容部が設けられることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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