JP2010262068A - 表示媒体用粒子の製造方法および表示媒体用粒子 - Google Patents

表示媒体用粒子の製造方法および表示媒体用粒子 Download PDF

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Abstract

【課題】表示媒体用粒子の凝集をなくすことができ、結果として、この表示媒体用粒子を用いた情報表示用パネルの画像表示特性を向上させることができる表示媒体用粒子の製造方法および表示媒体用粒子を提供する。
【解決手段】情報表示用パネルに用いる帯電性を有する表示媒体用粒子の製造方法において、樹脂11と、着色剤12および荷電制御剤13とを溶融混練し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を製造するにあたり、溶融混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いて表示媒体用粒子15を製造する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報表示用パネルに用いる帯電性を有する表示媒体用粒子の製造方法において、樹脂と、着色剤および荷電制御剤とを溶融混練し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を製造する方法およびその製造方法によって製造した表示媒体用粒子に関するものである。
従来、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、帯電性を有する表示媒体用粒子を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間に電圧を印加し、表示媒体用粒子を移動して情報画像を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体用粒子の製造方法について、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂およびスチレン系樹脂から選ばれた1種以上の樹脂と、着色剤および荷電制御剤とを溶融混合し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を作製することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4は従来の表示媒体用粒子の製造方法の一例を説明するための図である。図4に示す例では、樹脂材料51、顔料等の着色剤52、荷電制御剤53を、例えばロールミル54により溶融・混練し、溶融・混練した混合物を粉砕、分級して、表示媒体用粒子55を作製していた。
特開2004−46056号公報
本発明の対象となる表示媒体用粒子が用いられる情報表示用パネルでは、一例として、帯電性が正負で異なる2色の表示媒体用粒子が基板間のセル内に充填されて使用される。2色の表示媒体用粒子において、それぞれの流動性を高めて表示媒体用粒子間の付着力を低減したり、それぞれの表示媒体用粒子の帯電量が適切な値になるように、材料設計が行われている。そのような材料設計により、2色の表示媒体用粒子間の凝集力を低減させることで、電圧印加時に表示媒体用粒子をそれぞれの基板側に分離して配置させることができる。しかしながら、表示媒体用粒子の凝集力が高い場合にはこの凝集の分離ができず、図5に表示媒体用粒子の一例を示すように、表示媒体用粒子55の表面での荷電制御剤53が不均一に点在し、帯電部位も不均一になってしまっていた。このような表示媒体用粒子を使用した情報表示用パネルでは画像表示特性が劣化する問題があった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、表示媒体用粒子の製造方法を改良することにより、表示媒体用粒子の凝集をなくすことができ、結果として、この表示媒体用粒子を用いた情報表示用パネルの画像表示特性を向上させることができる表示媒体用粒子の製造方法および表示媒体用粒子を提供しようとするものである。
本発明の表示媒体用粒子の製造方法は、情報表示用パネルに用いる帯電性を有する表示媒体用粒子の製造方法において、樹脂と、着色剤および荷電制御剤とを溶融混練し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を製造するにあたり、溶融混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いることを特徴とするものである。
また、本発明の表示媒体用粒子の製造方法の好適例では、荷電制御剤が、溶融混練において樹脂に融解すること、情報表示用パネルが、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、帯電性を有する表示媒体用粒子を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間に電圧を印加し、表示媒体用粒子を移動して情報画像を表示する情報表示用パネルであること、がある。
さらに、本発明の表示媒体用粒子は、上述した表示媒体用粒子の製造方法により製造したことを特徴とするものである。
本発明によれば、樹脂と、着色剤および荷電制御剤とを溶融混練し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を製造するにあたり、溶融混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いることで、表示媒体用粒子の製造方法を改良することにより、表示媒体用粒子の凝集をなくすことができ、結果として、この表示媒体用粒子を用いた情報表示用パネルの画像表示特性を向上させることができる表示媒体用粒子の製造方法および表示媒体用粒子を得ることができる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の表示媒体用粒子を用いる情報表示用パネルの一例を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の表示媒体用粒子を用いる情報表示用パネルの他の例を説明するための図である。 本発明の表示媒体用粒子の製造方法の一例を説明するための図である。 従来の表示媒体用粒子の製造方法の一例を説明するための図である。 従来の製造方法に従って製造した表示媒体用粒子の一例を説明するための図である。
まず、本発明の製造方法に従って得られる表示媒体用粒子を使用する情報表示用パネルの構成について説明する。上述した情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の製造方法に従って得られる表示媒体用粒子を使用する情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT付き画素電極)と基板2に設けた電極6(共通電極)とが対向して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板2に設けたライン電極6と基板1に設けたライン電極5とが対向直交交差して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
本発明の表示媒体用粒子の製造方法の特徴は、好ましくは、上述した構造の情報表示用パネルに用いる表示媒体用粒子を、樹脂と、着色剤および荷電制御剤とを溶融混練し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を製造するにあたり、溶融・混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いることで製造する点にある。
本発明において、上述した表示媒体用粒子の製造方法の特徴事項は、以下に示すような本発明者らの検討によって得られたものである。まず、従来問題となっていた表示媒体用粒子の凝集減少の本質として、表示媒体用粒子の流動性や帯電量だけでなく、表示媒体用粒子の表面での電荷分布が影響することが、これまでの検討により究明されている。表示媒体用粒子の表面の電荷が不均一に分布されている場合に、特に凝集力が強くなる。この凝集の問題を解決するために鋭意検討した結果、表示媒体用粒子の表面における荷電制御剤の均一性を高めることが、表示媒体用粒子の表面電荷を均一化させるために有効であることが分かった。その一つの方法として、溶融・混練りと粉砕により製造される表示媒体用粒子においては、荷電制御剤として、融点が低く、溶融混練プロセスにおいて樹脂に融解するものとが望まれることが分かった。この点で、従来は融点が高い荷電制御剤を用いていたが、本発明では、融点の低い荷電制御剤、具体的には、溶融混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いて、表示媒体用粒子の帯電均一性を向上させた。
図3は本発明の表示媒体用粒子の製造方法の一例を説明するための図である。図3に示す例では、まず、樹脂材料11、顔料等の着色剤12、荷電制御剤13を、例えばロールミル14により溶融・混練する。以上の工程は従来の表示媒体用粒子の製造方法と同じである。本発明では、この際に荷電制御剤13として、ロールミル14による溶融・混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いる点が、従来の表示媒体用粒子の製造方法と異なっている。本発明では、このように融点が低い荷電制御剤を用いることで、荷電制御剤が溶融・混練り時に溶解し、樹脂材料11内に融解させることができる。その結果、混合物を粉砕、分級して表示媒体用粒子15を作製することで、表示媒体用粒子15の表面の帯電均一性を向上させることができる。
以下、本発明の製造方法に従って得られる表示媒体用粒子を使用する情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板としては、少なくとも一方の基板はパネル外側から表示媒体を確認できる透明基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。もう一方の基板となる背面側基板は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフィン(PES)、アクリル等の有機高分子系基板や、ガラスシート、石英シート、絶縁膜で被膜した金属シート等を用い、表示面側にはこのうち透明なものを用いる。基板の厚みは、2〜2000μmが好ましく、さらに5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、2000μmより厚いと、薄型の情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化インジウム、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法、金属箔(例えば圧延銅箔など)をラミネートする方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性や光透過性を鑑みて決定され、0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmである。背面側基板に設ける電極の材質や厚みについては光透過性を鑑みる必要はない。
必要に応じて基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。基板間ギャップを確保するために配置する隔壁の高さは、確保したい基板間ギャップと合わせる。基板間空間をセルに仕切るために配置する隔壁の高さは、基板間ギャップと同じにしても、低くしてもよい。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明で表示媒体とする粒子群が含む帯電性粒子について説明する。帯電性粒子は、そのまま帯電性粒子だけで粒子群を構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて粒子群を構成して表示媒体としたりして用いられる。
帯電性粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、一般に、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の帯電性粒子を作製できる。
また、帯電性粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
さらに、粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、帯電性粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、複数の表示媒体を使用する場合には、使用した表示媒体を構成する帯電性粒子の内、平均粒子径d(0.5)が最大を示す帯電性粒子のd(0.5)に対する、平均粒子径d(0.5)が最小を示す帯電性粒子のd(0.5)の比を10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電極性の異なる帯電性粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズを同程度にすることで容易に移動できるようになるので好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
さらに、帯電性粒子を含んで構成する表示媒体を気体中空間で駆動させる方式とする場合には、パネル基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるようにパネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の対象とする情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が駆動できて、コントラストを維持できればよいが、通常2〜500μm、好ましくは5〜200μmに調整される。
情報表示用パネルを帯電粒子気体中空間移動方式とする場合は、基板と基板との間隔は10〜100μm、好ましくは10〜50μmの範囲で調整される。さらに、基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての粒子の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
帯電性粒子を移動させて表示する方式には、この帯電性粒子を絶縁液体とともにマイクロカプセルに封止し、このマイクロカプセルを対向電極対間に配置したものもあるが、本発明は、このような方式の情報表示用パネルの駆動にも適用できる。
以下、実際の例について説明する。
表示媒体用粒子を、以下に示すように、溶融混練りおよび粉砕方法により作製し、パネルに充填した後、電圧印加により画像を表示させ、その性能を評価した。表示媒体用粒子の製造に用いる荷電制御剤(以下、CCAとも記載する)として、以下に示す実施例および比較例の融点の異なる種々の荷電制御剤を使用し、混練りプロセスにおける温度を200℃として表示媒体用粒子の製造を行った。
(1)表示媒体用粒子の配合組成と荷電制御剤(CCA)の融点測定方法について:
以下の表1に示す配合組成を使用した。CCAの融点測定は、TAインスツルメンツ社ARESにおいて、表示媒体用粒子を構成する試料1.0gをメーカ純正のΦ25粒子流動性ホルダーに充填し、プレート測定子(0.5mm高羽つき)によりシェアをかける試験を行った。試験条件は、測定子定ギャップ測定(1.5mm)、測定温度範囲25℃〜250℃、昇温速度5℃/分であった。測定値となる弾性率E’(MPa)、粘性率E”(MPa)がともに低下する温度をCCAの融点とした。実施例および比較例の配合組成およびCCAの融点を以下の表1に示す。
Figure 2010262068
(2)表示媒体用粒子の製造方法について:
表1に示す各配合材料をミキサーで配合させた後、混合物を加熱練機にて溶融混合し、固形物凝集の塊砕をして樹脂中に均一に分散させた。練機の制御温度は200℃とした。溶融樹脂を練機より押し出し、ペレットの成型を行った。ペレットを粉砕処理機にて粉砕し、粉体を作製した。その後、分級機により所望の粒径分布となる粉体を手に入れて、表示媒体用粒子を構成する母粒子とした。以上の方法によって作製した母粒子の表面に対して、表面疎水処理を施した一次粒径7nmの外添剤を付与して流動性を向上させた。外添剤の材料として、表面HMDS処理SiO外添剤:H3004(Wacker社)を、各実施例および比較例の母粒子に付与した。上述した方法で、実施例および比較例の白色表示媒体用粒子を製造した。また、黒色表示媒体用粒子としては、従来から公知の方法で製造した一種類の所定の黒色表示媒体用粒子を準備した。
(3)パネル充填について:
上述した方法に従って作製した白色表示媒体用粒子の一種と所定の黒色表示媒体用粒子とを組み合せ、透明電極(ITO)が成膜されているパネル間に充填し、実施例および比較例の評価パネルを作製した。
(4)パネル評価について:
作製した実施例および比較例の各々の評価パネルの電極間に0〜150Vの電圧を電圧の向きを変えて印加することで、評価パネルにおいて白表示および黒表示を行った。そして、白表示および黒表示のそれぞれにおいて、光学濃度計:RD19(サカタインクスエンジニアリング社)を用いてOD値(光学濃度)の測定を行った。白表示のOD:WODと黒表示のOD:BODをもとに、コントラスト:CR=10(BOD−WOD)を算出し、これをパネル性能の指標とした。コントラスト特性値は0〜150Vの電圧印加において最大となるCRとした。この最大CRがCR>8となる場合を合格(○)とし、CR≦8となる場合を不合格(×)とした。
(5)判定について:
判定結果を以下の表2に示す。表2の結果から、溶融混練り方法にて作製される表示媒体用粒子において、表示媒体用粒子に用いるCCAの融点が混練プロセスの温度より低い場合、これらの表示媒体用粒子を用いた情報表示用パネルにおいて、良好な画像特性となった。このことは、溶融混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する溶融性のCCAを用いた方が、作製される表示媒体用粒子において、CCAが樹脂全体に均一に融解するため、パネル内での表示媒体用粒子間の摩擦帯電においても、表示媒体用粒子の帯電分布が均一化されるものと推測できる。
Figure 2010262068
本発明の表示媒体用粒子を用いた情報表示用パネルは、ノートパソコン、PDA、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板等の掲示板、電卓、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、電子POP(Point of presence, Point of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部や、外部表示書き換え手段と接続して表示書き換えを行う表示部(いわゆるリライタブルペーパー)として好適に用いられる。
1、2 基板
3W 白色表示媒体
3Wa 白色負帯電性粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色正帯電性粒子
4 隔壁
5、6 電極
11 樹脂材料
12 着色剤
13 荷電制御剤
14 ロールミル
15 表示媒体用粒子

Claims (4)

  1. 情報表示用パネルに用いる帯電性を有する表示媒体用粒子の製造方法において、樹脂と、着色剤および荷電制御剤とを溶融混練し、粉砕、分級して表示媒体用粒子を製造するにあたり、溶融混練の際のプロセス温度未満の溶融温度を有する荷電制御剤を用いることを特徴とする表示媒体用粒子の製造方法。
  2. 荷電制御剤が、溶融混練において樹脂に融解することを特徴とする請求項1に記載の表示媒体用粒子の製造方法。
  3. 情報表示用パネルが、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、帯電性を有する表示媒体用粒子を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間に電圧を印加し、表示媒体用粒子を移動して情報画像を表示する情報表示用パネルであることを特徴とする請求項1または2に記載の表示媒体用粒子の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示媒体用粒子の製造方法により製造したことを特徴とする表示媒体用粒子。
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