JP2009217180A - 表示媒体用粒子およびそれを用いた情報表示用パネル - Google Patents
表示媒体用粒子およびそれを用いた情報表示用パネル Download PDFInfo
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Abstract
【課題】表示媒体を構成する表示媒体用粒子を着色するために退色性の小さい顔料を用いることにより、所望の着色状態を維持し得る表示媒体用粒子を提供する。
【解決手段】基板1,2間の空間に封入した光学的反射率および帯電性を有する1種類以上の表示媒体に電界を付与して、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子を着色するための顔料として、退色性の小さい顔料であるアゾ基を含まない有機系顔料を用いることにより、所望の着色状態を維持し得る表示媒体用粒子となる。
【選択図】図1
【解決手段】基板1,2間の空間に封入した光学的反射率および帯電性を有する1種類以上の表示媒体に電界を付与して、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子を着色するための顔料として、退色性の小さい顔料であるアゾ基を含まない有機系顔料を用いることにより、所望の着色状態を維持し得る表示媒体用粒子となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に光学的反射率および帯電性を有する少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子、およびそれを用いた情報表示パネルに関するものである。
液晶表示装置(LCD)に代わる情報表示装置として、帯電粒子を液体中で駆動させる方式(電気泳動方式)の情報表示装置や、帯電粒子を気体中で駆動させる方式(例えば、電子粉流体方式)の情報表示装置が知られている。
帯電粒子駆動方式の情報表示装置に用いる情報表示用パネルとしては、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間の空間に、少なくとも1種類以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電性を有する少なくとも2種類以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する方式の情報表示用パネルを用いたものが知られている(例えば特許文献1)。このような情報表示用パネルに用いる表示媒体の作製方法としては、重合法や粉砕法で作製した母粒子の表面に微粒子を付着して作製する方法が一般的である。母粒子には、帯電性を制御するために荷電制御剤と呼ばれる添加物を加え、これにより表示媒体の帯電特性を制御して、好適な表示を行うようにする。
表示媒体を着色するため母粒子に添加する各種顔料の中でも、着色力の強さから、有機顔料が好適に用いられるが、有機顔料の中には、光が当たると退色するものがある。そのような顔料を用いて表示媒体用粒子を作製すると、パネルに光が当たることによって、粒子が退色して表示品質が低下してしまう。
本発明は、情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子を着色するために用いる顔料として退色性の小さい顔料を用いることにより、所望の着色状態を維持し得る表示媒体用粒子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の表示媒体用粒子は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に光学的反射率および帯電性を有する少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子であって、前記表示媒体用粒子を着色するための顔料として、アゾ基を含まない有機系顔料を用いることを特徴とする。
本発明の表示媒体用粒子の好適例としては、前記表示媒体用粒子を黄色に着色するための顔料として、キノフタロン系顔料またはアントラキノン系顔料を用いること、前記表示媒体用粒子を赤色に着色するための顔料として、ジケトピロロピロール系顔料を用いること、前記表示媒体用粒子を緑色または青色に着色するための顔料として、銅フタロシアニン系顔料を用いること、および、前記表示媒体用粒子を着色したときの色味を評価するために、光学濃度計により測定したUV光照射前後の粒子のL*、a*、b*を用いて、色差ΔEを、
ΔE=(ΔL*2 +Δa*2 +Δb*2 )1/2
によって算出算出したとき、
ΔE<5
となるものを用いること、がある。
ΔE=(ΔL*2 +Δa*2 +Δb*2 )1/2
によって算出算出したとき、
ΔE<5
となるものを用いること、がある。
本発明の情報表示用パネルは、請求項1〜3の何れか1項に記載の表示媒体用粒子により構成される表示媒体を用いて構成される。
上記本発明の表示媒体用粒子によれば、少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に光学的反射率および帯電性を有する少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子を着色するための顔料として、退色性の小さい顔料である、アゾ基を含まない有機系顔料を用いるから、長期間に亘って所望の着色状態を維持し得る表示媒体用粒子を提供することでき、この表示媒体用粒子を用いて構成した表示媒体を用いる情報表示パネルは良好な表示品質を維持できるものとなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
まず、本発明の表示媒体用粒子より成る表示媒体を用いる情報表示用パネルの構成について説明する。本発明の情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間の空間に封入した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、帯電した表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の表示媒体用粒子より成る表示媒体を用いる情報表示用パネルの例を、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5、図6に基づき説明する。
図1(a),(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(個別電極)と基板2に設けた電極6(個別電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドット表示を行うか、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板の内側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(ライン電極)と基板2に設けた電極6(ライン電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドット表示を行うか、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板の内側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図3(a)、(b)に示す例では、3個のセルで表示単位(1ドット)を構成するカラー表示の例を示している。図3(a)、(b)に示す例では、表示媒体としてはセル21−1〜21−3の全てに白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを充填し、第1のセル21−1の観察者側に赤色カラーフィルター22Rを設け、第2のセル21−2の観察者側に緑色カラーフィルター22Gを設け、第3のセル21−3の観察者側に青色カラーフィルター22Bを設け、第1のセル21−1、第2のセル21−2および第3のセル21−3の3個のセルで表示単位(1ドット)を構成している。本例では、カラー表示を行う際に、図3(a)に示すように、観察者側に、第1セル21−1〜第3のセル21−3の全てにおいて白色表示媒体3Wを配置することで、観察者に対し白色ドット表示を行うか、あるいは、図3(b)に示すように、観察者側に、第1セル21−1〜第3のセル21−3の全てにおいて黒色表示媒体3Bを配置することで、観察者に対し黒色ドット表示を行っている。なお、図3(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図4(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも光学的反射率と帯電性を有する表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5と黒色電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させる。そして、図4(a)に示すように、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドット表示を行うか、あるいは、図4(b)に示すように、黒色電極6の色を観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図4(a)、(b)に示す例では、手前にある隔壁は省略している。
図5に示す例では、基板1,2間の空間に、表示媒体として白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを絶縁液体7とともに内部に充填したマイクロカプセル8を充填している。本例では、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、表示媒体を移動させて白/黒のドット表示を行っている。この図5に示す例は、マイクロカプセル8と個別電極5,6との位置関係が対応している。なお、図5において、手前にある隔壁は省略している。
図6に示す例では、基板1,2間の空間に、表示媒体として白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを絶縁液体7とともに内部に充填したマイクロカプセル8を充填している。本例では、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、表示媒体を移動させて白/黒のドット表示を行っている。この図6に示す例は、マイクロカプセル8と個別電極5,6との位置関係が非対応になっている。なお、図6において、手前にある隔壁は省略している。
以下、本発明の特徴となる表示媒体用粒子を詳細に説明する。本発明の表示媒体用粒子は、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5、図6の情報表示用パネルに適用することができ、上記情報表示用パネルの少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に表示媒体を構成して封入されるものである。本発明では、表示媒体用粒子を着色するための顔料として、退色の少ない表示媒体用粒子である、アゾ基を含まない有機系顔料を用いている。
なお、表示媒体として黄色表示媒体を用いる場合には、前記表示媒体用粒子を黄色に着色するための顔料として、退色の少ない表示媒体用粒子である、キノフタロン系顔料またはアントラキノン系顔料を用いることが好ましく、表示媒体として赤色表示媒体を用いる場合には、表示媒体用粒子を赤色に着色するための顔料として、ジケトピロロピロール系顔料を用いることが好ましく、表示媒体として緑色表示媒体または青色表示媒体を用いる場合には、前記表示媒体用粒子を緑色または青色に着色するための顔料として、銅フタロシアニン系顔料を用いることが好ましい。
なお、表示媒体として黄色表示媒体を用いる場合には、前記表示媒体用粒子を黄色に着色するための顔料として、退色の少ない表示媒体用粒子である、キノフタロン系顔料またはアントラキノン系顔料を用いることが好ましく、表示媒体として赤色表示媒体を用いる場合には、表示媒体用粒子を赤色に着色するための顔料として、ジケトピロロピロール系顔料を用いることが好ましく、表示媒体として緑色表示媒体または青色表示媒体を用いる場合には、前記表示媒体用粒子を緑色または青色に着色するための顔料として、銅フタロシアニン系顔料を用いることが好ましい。
本発明では、表示媒体用粒子の退色性の評価方法として、表示媒体用粒子に、メタリングランプによりUV光を照射し、その前後の表示媒体用粒子の色味の変化を判定(評価)する方法を用いている。色味変化の測定方法は、後述する実施例において詳細に説明するように、光学濃度計により粒子のL*、a*、b*を測定し、色差ΔEを、ΔE=(ΔL*2 +Δa*2 +Δb*2 )1/2 によって算出する。
このΔEが小さければ、光による色の変化が小さいことになるので、退色性が良好になる。具体的には、ΔE<5であれば、退色性が良好になる。
このΔEが小さければ、光による色の変化が小さいことになるので、退色性が良好になる。具体的には、ΔE<5であれば、退色性が良好になる。
本発明の表示媒体用粒子によれば、情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子を着色するための顔料として、退色性の小さい顔料である、アゾ基を含まない有機系顔料を用いるから、長期間に亘って所望の着色状態を維持し得る表示媒体用粒子を提供することできる。また、この表示媒体用粒子を用いて構成した表示媒体を用いる情報表示パネルは、良好な表示品質を維持できるものとなる。
以下、本発明の表示媒体用粒子より成る表示媒体を用いる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板としては、少なくとも一方の基板はパネル外側から表示媒体の色が確認できる透明基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。もう一方の基板となる背面基板は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフィン(PES)、アクリル等の 有機高分子系基板や、ガラスシート、石英シート、金属シート等を用い、表示面側にはこのうち透明なものを用いる。基板の厚みは、2〜2000μmが好ましく、さらに5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、2000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
必要に応じて基板に設ける電極の電極形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
必要に応じて基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図7に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図7に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明の対象となる情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機顔料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等の無機系顔料が用いられる。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等の無機系顔料が用いられる。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
また、本発明の表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜50μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
さらに本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
さらに、本発明の表示媒体用粒子で構成する表示媒体を気中空間で駆動させる情報表示用パネルに適用する場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5、図6において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
この空隙部分とは、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5、図6において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の対象となる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の気中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
対向する基板間の気中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
以下、本発明の実施例および比較例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
[黒色表示媒体用粒子の作製]
黒色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、黒色顔料としてカ−ボンブラック(スペシャルブラック5:デグッサ(株)製)5重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部をヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌して混合した後、2軸押出機(KZW15−45MG:テクノベル(株)製)にて180℃にて溶融・混錬した後、気流式粉砕機(LJ:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて粉砕し、更に分級機(MDS−2:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて分級を行い、平均粒子径9.3μmの黒色粒子を得た。この黒色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黒色表示媒体用粒子K1を得た。黒色表示媒体用粒子K1の特性を表1に示す。
[黒色表示媒体用粒子の作製]
黒色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、黒色顔料としてカ−ボンブラック(スペシャルブラック5:デグッサ(株)製)5重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部をヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌して混合した後、2軸押出機(KZW15−45MG:テクノベル(株)製)にて180℃にて溶融・混錬した後、気流式粉砕機(LJ:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて粉砕し、更に分級機(MDS−2:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて分級を行い、平均粒子径9.3μmの黒色粒子を得た。この黒色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黒色表示媒体用粒子K1を得た。黒色表示媒体用粒子K1の特性を表1に示す。
[黄色表示媒体用粒子の作製]
黄色表示媒体用粒子として、スチレン樹脂(トーヨースチロールE640N:東洋スチレン(株)製)100重量部及び、白色顔料として、酸化チタン(タイペ−クCR−60−2:石原産業(株)製)100重量部、負帯電性の荷電制御剤としてサリチル酸金属錯体(ボントロンE88:オリエント化学(株)製)3重量部、キノフタロン系黄色顔料としてピグメント・イエロー138(パリオトールイエローK0961HD:BASFジャパン(株))10重量部をヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌して混合した後、2軸押出機(KZW15−45MG:テクノベル(株)製)を用いて180℃にて溶融・混錬した後、気流式粉砕機(LJ:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて粉砕し、更に分級機(MDS−2:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて分級を行い、平均粒子径9.0μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y1を得た。黄色表示媒体用粒子Y1の特性を表1に示す。
黄色表示媒体用粒子として、スチレン樹脂(トーヨースチロールE640N:東洋スチレン(株)製)100重量部及び、白色顔料として、酸化チタン(タイペ−クCR−60−2:石原産業(株)製)100重量部、負帯電性の荷電制御剤としてサリチル酸金属錯体(ボントロンE88:オリエント化学(株)製)3重量部、キノフタロン系黄色顔料としてピグメント・イエロー138(パリオトールイエローK0961HD:BASFジャパン(株))10重量部をヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌して混合した後、2軸押出機(KZW15−45MG:テクノベル(株)製)を用いて180℃にて溶融・混錬した後、気流式粉砕機(LJ:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて粉砕し、更に分級機(MDS−2:日本ニュ−マチック工業(株))を用いて分級を行い、平均粒子径9.0μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y1を得た。黄色表示媒体用粒子Y1の特性を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時にアントラキノン系黄色顔料としてピグメント・イエロー199(クロモフタルイエローGT−AD:長瀬産業(株)製)10重量部を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.1μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y2を得た。黄色表示媒体用粒子Y2の特性を表1に示す。
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時にアントラキノン系黄色顔料としてピグメント・イエロー199(クロモフタルイエローGT−AD:長瀬産業(株)製)10重量部を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.1μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y2を得た。黄色表示媒体用粒子Y2の特性を表1に示す。
<比較例1>
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時にジスアゾ系黄色顔料としてピグメント・イエロー12(セイカファーストエロー2300:大日精化工業(株)製)を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径8.9μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y3を得た。黄色表示媒体用粒子Y3の特性を表1に示す。
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時にジスアゾ系黄色顔料としてピグメント・イエロー12(セイカファーストエロー2300:大日精化工業(株)製)を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径8.9μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y3を得た。黄色表示媒体用粒子Y3の特性を表1に示す。
<比較例2>
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時に縮合アゾ系黄色顔料としてピグメント・イエロー93(クロモファインエロー5930:大日精化工業(株)製)を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.3μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y4を得た。黄色表示媒体用粒子Y4の特性を表1に示す。
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時に縮合アゾ系黄色顔料としてピグメント・イエロー93(クロモファインエロー5930:大日精化工業(株)製)を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.3μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y4を得た。黄色表示媒体用粒子Y4の特性を表1に示す。
<比較例3>
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時にイソインドリン系黄色顔料としてピグメント・イエロー185(パリオトールイエローD1155:BASFジャパン(株))を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.0μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y5を得た。黄色表示媒体用粒子Y5の特性を表1に示す。
実施例1において、黄色表示媒体用粒子を作製する時にイソインドリン系黄色顔料としてピグメント・イエロー185(パリオトールイエローD1155:BASFジャパン(株))を用いたこと以外は、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.0μmの黄色粒子を得た。この黄色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、黄色表示媒体用粒子Y5を得た。黄色表示媒体用粒子Y5の特性を表1に示す。
<実施例3>
[赤色表示媒体用粒子の作製]
実施例1の黒色表示媒体用粒子の代わりに赤色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、ジケトピロロピロール系顔料としてピグメント・レッド254(クロモフタル・レッド2028:大日本インキ工業(株)製)10重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例1に記載の黒色粒子と同様にして平均粒子径9.1μmの赤色粒子を得た。この赤色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、赤色表示媒体用粒子R1を得た。赤色表示媒体用粒子R1の特性を表1に示す。
[赤色表示媒体用粒子の作製]
実施例1の黒色表示媒体用粒子の代わりに赤色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、ジケトピロロピロール系顔料としてピグメント・レッド254(クロモフタル・レッド2028:大日本インキ工業(株)製)10重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例1に記載の黒色粒子と同様にして平均粒子径9.1μmの赤色粒子を得た。この赤色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、赤色表示媒体用粒子R1を得た。赤色表示媒体用粒子R1の特性を表1に示す。
[白色表示媒体用粒子の作製]
実施例1の黄色表示媒体用粒子の代わりに白色表示媒体用粒子として、スチレン樹脂(トーヨースチロールE640N:東洋スチレン(株)製)100重量部及び、白色顔料として、酸化チタン(タイペ−クCR−60−2:石原産業(株)製)100重量部、負帯電性の荷電制御剤としてサリチル酸金属錯体(ボントロンE88:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.4μmの白色粒子を得た。この白色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、白色表示媒体用粒子W1を得た。白色表示媒体用粒子W1の特性を表1に示す。
実施例1の黄色表示媒体用粒子の代わりに白色表示媒体用粒子として、スチレン樹脂(トーヨースチロールE640N:東洋スチレン(株)製)100重量部及び、白色顔料として、酸化チタン(タイペ−クCR−60−2:石原産業(株)製)100重量部、負帯電性の荷電制御剤としてサリチル酸金属錯体(ボントロンE88:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例1に記載の黄色粒子と同様にして平均粒子径9.4μmの白色粒子を得た。この白色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、白色表示媒体用粒子W1を得た。白色表示媒体用粒子W1の特性を表1に示す。
<比較例4>
実施例3において、赤色表示媒体用粒子を作製する時にアゾ系顔料としてピグメント・レッド57:1(シミュラー・ブリリアントカーミン6B 243S:大日本インキ工業(株)製)を用いたこと以外は、実施例3に記載の赤色粒子と同様にして平均粒子径9.0μmの赤色粒子を得た。この赤色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、赤色表示媒体用粒子R2を得た。赤色表示媒体用粒子R2の特性を表1に示す。
実施例3において、赤色表示媒体用粒子を作製する時にアゾ系顔料としてピグメント・レッド57:1(シミュラー・ブリリアントカーミン6B 243S:大日本インキ工業(株)製)を用いたこと以外は、実施例3に記載の赤色粒子と同様にして平均粒子径9.0μmの赤色粒子を得た。この赤色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、赤色表示媒体用粒子R2を得た。赤色表示媒体用粒子R2の特性を表1に示す。
<実施例4>
[青色表示媒体用粒子の作製]
実施例3の赤色表示媒体用粒子の代わりに青色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、銅フタロシアニン系顔料としてピグメント・ブルー15:3(シアニンブルー4920:大日本インキ工業(株)製)10重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例3に記載の赤色粒子と同様にして平均粒子径8.8μmの青色粒子を得た。この青色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、青色表示媒体用粒子B1を得た。青色表示媒体用粒子B1の特性を表1に示す。
[青色表示媒体用粒子の作製]
実施例3の赤色表示媒体用粒子の代わりに青色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、銅フタロシアニン系顔料としてピグメント・ブルー15:3(シアニンブルー4920:大日本インキ工業(株)製)10重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例3に記載の赤色粒子と同様にして平均粒子径8.8μmの青色粒子を得た。この青色粒子に、シリカ微粒子(H3050:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、青色表示媒体用粒子B1を得た。青色表示媒体用粒子B1の特性を表1に示す。
<実施例5>
[緑色表示媒体用粒子の作製]
実施例3の赤色表示媒体用粒子の代わりに緑色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、銅フタロシアニン系顔料としてピグメント・グリーン7(シアニングリーン2GN:大日本インキ工業(株)製)10重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例3に記載の赤色粒子と同様にして平均粒子径9.2μmの緑色粒子を得た。この緑色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、緑色表示媒体用粒子G1を得た。緑色表示媒体用粒子G1の特性を表1に示す。
[緑色表示媒体用粒子の作製]
実施例3の赤色表示媒体用粒子の代わりに緑色表示媒体用粒子として、アクリル樹脂(デルペット80NH:旭化成工業(株)製)100重量部及び、銅フタロシアニン系顔料としてピグメント・グリーン7(シアニングリーン2GN:大日本インキ工業(株)製)10重量部、正帯電性の荷電制御剤として4級アンモニウム塩化合物(ボントロンP51:オリエント化学(株)製)3重量部を用いて、実施例3に記載の赤色粒子と同様にして平均粒子径9.2μmの緑色粒子を得た。この緑色粒子に、シリカ微粒子(H3004:日本クラリアント(株))を2重量%添加し、ヘンシェルミキサー(FM5C:三井金属鉱山(株))にて攪拌し、緑色表示媒体用粒子G1を得た。緑色表示媒体用粒子G1の特性を表1に示す。
<性能評価法>
[帯電量]
帯電量の測定は、ブローオフ法によって行った。
ブローオフ法においては、両端に網を張った円筒容器中に表示媒体用粒子とキャリア粒子の混合体を入れ、一端から高圧ガスを吹き込んで表示媒体用粒子とキャリア粒子とを分離し、網の目開きから表示媒体用粒子のみをブローオフ(吹き飛ばし)する。このとき、表示媒体用粒子が容器外に持ち去った帯電量と等量で逆の帯電量がキャリア粒子に残る。そして、この電荷による電束の全てはファラデーケージで集められ、この分だけコンデンサは充電される。そこでコンデンサ両端の電位を測定することにより、表示媒体用粒子の電荷量Qは、
Q=CV(C;コンデンサ容量、V;コンデンサ両端の電圧)
として求められる。
ブローオフ帯電量測定装置としては東芝ケミカル社製のTB−200を用いた。本発明では、被測定粒子の帯電量測定にフェライト系キャリアを用いるが、情報表示用パネルに例えば正帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体と負帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体との2種類の表示媒体を組み合わせて用いる場合にそれぞれの表示媒体を構成する表示媒体用粒子の帯電量を測定するときには同一種類のキャリア粒子を用いる。具体的には、キャリア粒子として同和鉄粉工業(株)製のDFC100 リンクル(Mn−Mg含有フェライト系)を用いて表示用粒子の帯電量(μC/g)を測定した。
[帯電量]
帯電量の測定は、ブローオフ法によって行った。
ブローオフ法においては、両端に網を張った円筒容器中に表示媒体用粒子とキャリア粒子の混合体を入れ、一端から高圧ガスを吹き込んで表示媒体用粒子とキャリア粒子とを分離し、網の目開きから表示媒体用粒子のみをブローオフ(吹き飛ばし)する。このとき、表示媒体用粒子が容器外に持ち去った帯電量と等量で逆の帯電量がキャリア粒子に残る。そして、この電荷による電束の全てはファラデーケージで集められ、この分だけコンデンサは充電される。そこでコンデンサ両端の電位を測定することにより、表示媒体用粒子の電荷量Qは、
Q=CV(C;コンデンサ容量、V;コンデンサ両端の電圧)
として求められる。
ブローオフ帯電量測定装置としては東芝ケミカル社製のTB−200を用いた。本発明では、被測定粒子の帯電量測定にフェライト系キャリアを用いるが、情報表示用パネルに例えば正帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体と負帯電性の表示媒体用粒子から構成される表示媒体との2種類の表示媒体を組み合わせて用いる場合にそれぞれの表示媒体を構成する表示媒体用粒子の帯電量を測定するときには同一種類のキャリア粒子を用いる。具体的には、キャリア粒子として同和鉄粉工業(株)製のDFC100 リンクル(Mn−Mg含有フェライト系)を用いて表示用粒子の帯電量(μC/g)を測定した。
[耐光性の促進試験方法]
作製した各色の表示媒体用粒子を、高さ50μmのスペーサーを介して配置された2枚のガラス板間に封入して測定セルを作製した。この測定セルをメタリングウェザーメーター(スガ試験機製M6T)内に固定し、1.35KW/m2 の照射量でUV光(300〜400nm)を10時間連続して照射した。なお、過熱による劣化を防ぐためにセル裏面を50℃に冷却しながら照射を行った。
作製した各色の表示媒体用粒子を、高さ50μmのスペーサーを介して配置された2枚のガラス板間に封入して測定セルを作製した。この測定セルをメタリングウェザーメーター(スガ試験機製M6T)内に固定し、1.35KW/m2 の照射量でUV光(300〜400nm)を10時間連続して照射した。なお、過熱による劣化を防ぐためにセル裏面を50℃に冷却しながら照射を行った。
[色味の測定方法]
色味の測定方法は多々あるが、国際照明委員会が制定した色空間を用いた測定方法が一般的であり、例えば「CIE 1976 L*,a*,b*色空間を用いた方法」が挙げられる。色味の測定の具体的手法としては、L*,a*,b*を実測する分光光度計が市販されており、市販の分光光度計を用いるのが一般的である。本発明では、「45/0分光光度計Spectro-Eye Model36.64.00 (GretagMacbeth AG製)」を用いて測定を行った。
具体的には、測定用セルの表面に、「Spectro-Eye Model36.64.00」を静置し、表示面のL*,a*,b*を10箇所において測定し平均値を求めた。この測定を上記促進試験の前後に行い、促進試験前後のL*,a*,b*の変化量ΔL*,Δa*,Δb*より下記の式にて色差ΔEを算出した。
ΔE=(ΔL*2 +Δa*2 +Δb*2 )1/2
ΔEが小さければ、光による色の変化が小さいことになるので、良好である。具体的には、ΔE<5が良好である。
なお、この色味評価方法において評価指標とする色味表記法は、L*,a*,b*に限定されるものではなく、マンセル表色系色座標や三刺激値(X,Y,Z)による色空間、U*,V*,W*色空間(CIE1964色空間)やL*u*v*色空間(CIE1976L*u*v*色空間)など、他の手法で計測、評価しても、適正な数値変換にて対応を取れば全く問題ないことは、自明の理である。
色味の測定方法は多々あるが、国際照明委員会が制定した色空間を用いた測定方法が一般的であり、例えば「CIE 1976 L*,a*,b*色空間を用いた方法」が挙げられる。色味の測定の具体的手法としては、L*,a*,b*を実測する分光光度計が市販されており、市販の分光光度計を用いるのが一般的である。本発明では、「45/0分光光度計Spectro-Eye Model36.64.00 (GretagMacbeth AG製)」を用いて測定を行った。
具体的には、測定用セルの表面に、「Spectro-Eye Model36.64.00」を静置し、表示面のL*,a*,b*を10箇所において測定し平均値を求めた。この測定を上記促進試験の前後に行い、促進試験前後のL*,a*,b*の変化量ΔL*,Δa*,Δb*より下記の式にて色差ΔEを算出した。
ΔE=(ΔL*2 +Δa*2 +Δb*2 )1/2
ΔEが小さければ、光による色の変化が小さいことになるので、良好である。具体的には、ΔE<5が良好である。
なお、この色味評価方法において評価指標とする色味表記法は、L*,a*,b*に限定されるものではなく、マンセル表色系色座標や三刺激値(X,Y,Z)による色空間、U*,V*,W*色空間(CIE1964色空間)やL*u*v*色空間(CIE1976L*u*v*色空間)など、他の手法で計測、評価しても、適正な数値変換にて対応を取れば全く問題ないことは、自明の理である。
[パネル特性]
正帯電表示媒体用粒子と負帯電表示媒体用粒子とを表1のように組み合わせて情報表示用パネルを作製した。作製した情報表示用パネルの性能をそれぞれ表1に示す。コントラストは、+100Vを印加した時の表示濃度OD1および−100Vを印加した時の表示濃度OD2を反射画像濃度計(RD−19I、グレタグマクベス社製)を用いて測定し、コントラスト=10(OD1−OD2) として求めた。なお、実施例1,2および比較例1〜3は黒濃度を測定し、実施例3および比較例4はマゼンダ濃度を測定し、実施例4,5はシアン濃度を測定した。
また、作製した情報表示用パネルを直射日光の差し込む窓辺に日光が当たるように横置きし、1日に1回の書換頻度で半年間表示を行った後のコントラストを計測し、変化を確認した結果を表1に記す。
正帯電表示媒体用粒子と負帯電表示媒体用粒子とを表1のように組み合わせて情報表示用パネルを作製した。作製した情報表示用パネルの性能をそれぞれ表1に示す。コントラストは、+100Vを印加した時の表示濃度OD1および−100Vを印加した時の表示濃度OD2を反射画像濃度計(RD−19I、グレタグマクベス社製)を用いて測定し、コントラスト=10(OD1−OD2) として求めた。なお、実施例1,2および比較例1〜3は黒濃度を測定し、実施例3および比較例4はマゼンダ濃度を測定し、実施例4,5はシアン濃度を測定した。
また、作製した情報表示用パネルを直射日光の差し込む窓辺に日光が当たるように横置きし、1日に1回の書換頻度で半年間表示を行った後のコントラストを計測し、変化を確認した結果を表1に記す。
本発明の表示媒体用粒子からなる表示媒体を用いる情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants )と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(電子取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板やホワイトボード等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence 、Point Of Purchase advertising )、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。他に、リライタブルペーパーとしても好適に用いられる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルの駆動方式については、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動方式やスタティック駆動方式、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動方式や、外部電界を用いた外部電界駆動方式など、種々のタイプの駆動方式が適用できる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルの駆動方式については、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動方式やスタティック駆動方式、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動方式や、外部電界を用いた外部電界駆動方式など、種々のタイプの駆動方式が適用できる。
1、2 基板
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 表示媒体用白色粒子
3Ba 表示媒体用黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 絶縁液体
8 マイクロカプセル
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22B 青色カラーフィルター
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 表示媒体用白色粒子
3Ba 表示媒体用黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 絶縁液体
8 マイクロカプセル
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22B 青色カラーフィルター
Claims (6)
- 少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に光学的反射率および帯電性を有する少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する表示媒体用粒子であって、
前記表示媒体用粒子を着色するための顔料として、アゾ基を含まない有機系顔料を用いることを特徴とする表示媒体用粒子。 - 前記表示媒体用粒子を黄色に着色するための顔料として、キノフタロン系顔料またはアントラキノン系顔料を用いることを特徴とする請求項1に記載の表示媒体用粒子。
- 前記表示媒体用粒子を赤色に着色するための顔料として、ジケトピロロピロール系顔料を用いることを特徴とする請求項1に記載の表示媒体用粒子。
- 前記表示媒体用粒子を緑色または青色に着色するための顔料として、銅フタロシアニン系顔料を用いることを特徴とする請求項1に記載の表示媒体用粒子。
- 前記表示媒体用粒子を着色したときの色味を評価するために、光学濃度計により測定したUV光照射前後の粒子のL*、a*、b*を用いて、色差ΔEを、
ΔE=(ΔL*2 +Δa*2 +Δb*2 )1/2
によって算出したとき、
ΔE<5
となるものを用いることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の情報表示パネル。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の表示媒体用粒子により構成される表示媒体を用いたことを特徴とする情報表示用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008063270A JP2009217180A (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 表示媒体用粒子およびそれを用いた情報表示用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008063270A JP2009217180A (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 表示媒体用粒子およびそれを用いた情報表示用パネル |
Publications (1)
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ID=41189061
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JP2008063270A Withdrawn JP2009217180A (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 表示媒体用粒子およびそれを用いた情報表示用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009217180A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013532200A (ja) * | 2010-05-20 | 2013-08-15 | ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド | 分散性組成物 |
-
2008
- 2008-03-12 JP JP2008063270A patent/JP2009217180A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013532200A (ja) * | 2010-05-20 | 2013-08-15 | ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド | 分散性組成物 |
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