JP2010113298A - 情報表示用パネルの駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示すべき情報の用途に応じて最適な表示特性を発揮させることができる情報表示用パネルの駆動方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間にパルス電圧を印加し、表示媒体を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法において、表示すべき情報の用途に応じて、表示媒体の充填量および表示書換え時に印加するパルス電圧の印加回数を異ならせる。
【選択図】図3
【解決手段】少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間にパルス電圧を印加し、表示媒体を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法において、表示すべき情報の用途に応じて、表示媒体の充填量および表示書換え時に印加するパルス電圧の印加回数を異ならせる。
【選択図】図3
Description
本発明は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間にパルス電圧を印加し、帯電性粒子を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法に関するものである。
従来、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間に電圧を印加し、帯電性粒子を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法として、種々の方法が知られている。その中で、パルス電圧を電極間に印加して駆動する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述した従来のパルス電圧を利用した駆動方法では、表示媒体の充填量や表示書き換え時に印加するパルス電圧の回数に関して明確にされておらず、表示すべき情報の用途によっては、その用途に必要な十分な表示特性を発揮できない場合がある問題があった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、表示すべき情報の用途に応じて、すなわち、静止画表示用の情報表示用パネルか動画表示用の情報表示用パネルかによって、最適な表示特性を発揮させることができる情報表示用パネルの駆動方法を提供しようとするものである。
本発明の情報表示用パネルの駆動方法は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間にパルス電圧を印加し、表示媒体を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法において、表示すべき情報の用途に応じて、表示媒体の充填量および表示書換え時に印加するパルス電圧の印加回数を異ならせることを特徴とするものである。
本発明の情報表示用パネルの駆動方法の好適例としては、静止画表示用の情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を多くするとともにパルス電圧の印加回数を多くし、動画表示用の情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を少なくするとともにパルス電圧の印加回数を少なくすること、静止画表示用の情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を9.5g/m2を超える値とするとともにパルス電圧の印加回数を12回以上とし、動画表示用の情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を9.5g/m2以下の値とするとともにパルス電圧の印加回数を1〜2回とすること、がある。
本発明によれば、表示すべき情報の用途に応じて、すなわち、静止画表示用の情報表示用パネルか動画表示用の情報表示用パネルかによって表示媒体の充填量および表示書換え時に印加するパルス電圧の印加回数を異ならせることで、表示すべき情報の用途に応じて最適な表示特性を発揮させることができる情報表示用パネルの駆動方法を得ることができる。
まず、本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルの構成について説明する。本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT付き画素電極)と基板2に設けた電極6(共通電極)とが対向して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板2に設けたライン電極6と基板1に設けたライン電極5とが対向直交交差して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。
本発明の駆動方法の特徴は、上述した構造の情報表示用パネルにおいて、表示すべき情報の用途に応じて、表示媒体の充填量および表示書換え時に印加するパルス電圧の印加回数を異ならせた点である。好適な一例として、静止画表示用情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を多くするとともにパルス電圧の印加回数を多くし、動画表示用の情報表示用パネルときは、表示媒体の充填量を少なくするとともにパルス電圧の印加回数を少なくする。また、好適な他の例として、静止画表示用の情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を9.5g/m2を超える値とするとともにパルス電圧の印加回数を12回以上とし、動画表示用の情報表示用パネルのときは、表示媒体の充填量を9.5g/m2以下の値とするとともにパルス電圧の印加回数を1〜2回とする。
ここで、表示媒体配置領域における単位面積当たりの表示媒体の充填量(g/m2)とは、パネル基板の単位面積(m2)当たりのパネル内に充填した黒色帯電性粒子群および白色帯電性粒子群の総量(g)のことを意味する。なお、これまで黒色帯電性粒子群と白色帯電性粒子群との組み合わせについて述べてきたが、それぞれの帯電性粒子は互いに帯電極性が反対であれば色の組み合わせは黒白に限られず、コントラストのよい色の組み合わせや、場合によってはコントラストを無視した色の組み合わせも可能である。
実際に、黒色正帯電性粒子および白色負帯電性粒子を準備し、総量として求まる表示媒体配置領域における単位面積当たりの表示媒体充填量(g/m2)を3.5、7、9.5、12、14と変化させ、ドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルを作製した。作製した各別の情報表示用パネルに対し、まず、図3(a)に示すように、パルス電圧を印加している時間(ON時間)が500μsでパルス電圧を印加していない時間(OFF時間)が500μsで電圧値が+70Vのパルス電圧を12回対電極に印加して、全面が白色表示となる表示を行った。そして、図3(b)に示すように、ON時間が500μsでOFF時間が500μsで電圧値が−70Vのパルス電圧を印加して全面が黒色表示となる表示を行い、パルス電圧の印加回数1、2、3、4、8、12、20、30の時点のコントラストの指数を、印加回数30の時のコントラスト比を1として求めた。結果を以下の表1に示すとともに、表1の結果に基づいて、図4に印加パルスの回数とコントラスト比の比率との関係を示す。ここでコントラスト比とは、コントラスト比=黒色表示部分の画像濃度/白色表示部分の画像濃度を意味し、画像濃度はグレタグマクベス社製の光学濃度計SpectroEyeにより測定した。コントラストの指数は、パルス電圧を30回印加して画面に表示させた黒色表示部分の画像濃度と白色表示部分の画像濃度との比(コントラスト比)を1とした時を基準にして算出した。
表1および図4の結果から、表示媒体充填量が少ない9.5g/m2以下のときは、印加パルス回数1、2回でコントラストの指数(パルス電圧の印加回数30回の時のコントラストで最大コントラスト比として基準にした値)の80%以上のコントラストが得られることがわかる。また、表示媒体充填量が多い9.5g/m2を超えたときは、印加パルス回数12回以上でないと、コントラストの指数1に対して80%以上のコントラストが得られないことがわかる。なお、この実験で用いたパルス電圧の波形は、図3に示した矩形波としたが、パルス電圧の波形としてはその他、台形、三角形が用いられ、各波形のパルス電圧が立ち上がってから立ち下がるまでの時間がON時間となる。
以上の結果から、表示させたい用途が表示特性重視用途である広告などの静止画となる静止画用情報表示用パネルの場合、表示媒体の充填量が多いときはコントラストが高く表示特性重視の静止画に適しているため、表示媒体の充填量を多くするとともにパルス電圧の印加回数を多くすることが好ましく、表示媒体の充填量を9.5g/m2を超える値とするとともにパルス電圧の印加回数を12回以上とすることがさらに好ましいことがわかった。一方、表示させたい用途が描画時間、耐久性重視用途である例えば1秒30フレームの表示が求められる動画となる動画用情報表示用パネルの場合、表示媒体充填量が少ないときは描画時間が短く耐久性が向上し、描画時間、耐久性重視用途の動画の用途に適しているため、表示媒体の充填量を少なくするとともにパルス電圧の印加回数を少なくすることが好ましく、表示媒体の充填量を9.5g/m2以下の値とするとともにパルス電圧の印加回数を1〜2回とすることがさらに好ましいことがわかった。
以下、本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板としては、少なくとも一方の基板はパネル外側から表示媒体が確認できる透明基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。もう一方の基板となる背面基板は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフィン(PES)、アクリル等の 有機高分子系基板や、ガラスシート、石英シート、絶縁膜で被膜した金属シート等を用い、表示面側にはこのうち透明なものを用いる。基板の厚みは、2〜2000μmが好ましく、さらに5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、2000μmより厚いと、薄型の表示部パネルとする場合に不都合がある。
電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化インジウム、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法、金属箔(例えば圧延銅箔など)をラミネートする方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性や光透過性を鑑みて決定され、0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmである。背面側基板に設ける電極の材質や厚みについては光透過性を鑑みる必要はない。
必要に応じて基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。基板間ギャップを確保するために配置する隔壁の高さは、確保したい基板間ギャップと合わせ、その隔壁の頂上が2枚の基板の接合点となるようにする。基板間空間をセルに仕切るために配置する隔壁の高さは、基板間ギャップと同じにしても、低くしてもよく、さらに、接合点としても、接合点としなくてもよい。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明で表示媒体とする粒子群が含む帯電性粒子について説明する。帯電性粒子は、そのまま帯電性粒子だけで粒子群を構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて粒子群を構成して表示媒体としたりして用いられる。
帯電性粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
帯電性粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の帯電性粒子を作製できる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の帯電性粒子を作製できる。
また、帯電性粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
さらに、粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、帯電性粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、帯電性粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、複数の表示媒体を使用する場合には、使用した表示媒体を構成する帯電性粒子の内、最大の平均粒子径d(0.5)を示す帯電性粒子のd(0.5)に対する、最小の平均粒子径d(0.5)を示す帯電性粒子のd(0.5)の比を10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる帯電性粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズを同程度にすることで容易に移動できるようになるので好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
ここで、粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
さらに、帯電性粒子を含んで構成する表示媒体を気体中空間で駆動させる方式とする場合には、パネル基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるようにパネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるようにパネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の対象とする情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が駆動できて、コントラストを維持できればよいが、通常2〜500μm、好ましくは5〜200μmに調整される。
情報表示用パネルを帯電粒子気体中空間移動方式とする場合は、基板と基板との間隔は10〜100μm、好ましくは10〜50μmの範囲で調整される。さらに、基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての粒子の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
情報表示用パネルを帯電粒子気体中空間移動方式とする場合は、基板と基板との間隔は10〜100μm、好ましくは10〜50μmの範囲で調整される。さらに、基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての粒子の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
本発明の対象となる情報表示用パネルは、ノートパソコン、PDA、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板等の掲示板、電卓、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、電子POP(Point of presence, Point of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部や、外部表示書き換え手段と接続して表示書き換えを行う表示部(いわゆるリライタブルペーパー)として好適に用いられる。
また、本発明の情報表示用パネルの駆動方法では、表示媒体の充填量によって違った駆動方法を行うことで、広告等の表示特性重視の用途では、表示媒体の充填量を多くするとともに、画像表示書き換えを行うパルス電圧の印加回数を多くするよう制御して、高いコントラストを有する画像を得ることができ、一方、動画等の描画時間を短縮する必要のある用途では、表示媒体の充填量を少なくするとともに、画像表示書き換えを行うパルス電圧の印加回数を少なくするよう制御して、描画時間を短縮することができる。
1、2 基板
3W 白色表示媒体
3Wa 白色負帯電性粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色正帯電性粒子
4 隔壁
5、6 電極
3W 白色表示媒体
3Wa 白色負帯電性粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色正帯電性粒子
4 隔壁
5、6 電極
Claims (3)
- 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を封入し、各基板に設けた導電膜を対向配置して形成した対向画素電極対間にパルス電圧を印加し、表示媒体を駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法において、表示すべき情報の用途に応じて、表示媒体の充填量および表示書換え時に印加するパルス電圧の印加回数を異ならせることを特徴とする情報表示用パネルの駆動方法。
- 静止画表示用の情報表示用パネルのときは、前記表示媒体の充填量を多くするとともにパルス電圧の印加回数を多くし、動画表示用の情報表示用パネルのときは、前記表示媒体の充填量を少なくするとともにパルス電圧の印加回数を少なくすることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの駆動方法。
- 静止画表示用の情報表示用パネルのときは、前記表示媒体の充填量を9.5g/m2を超える値とするとともにパルス電圧の印加回数を12回以上とし、動画表示用の情報表示用パネルのときは、前記表示媒体の充填量を9.5g/m2以下の値とするとともにパルス電圧の印加回数を1〜2回とすることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008287956A JP2010113298A (ja) | 2008-11-10 | 2008-11-10 | 情報表示用パネルの駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2008
- 2008-11-10 JP JP2008287956A patent/JP2010113298A/ja not_active Withdrawn
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