JP2010261360A - ヒートインシュレータ - Google Patents

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勝弘 梶川
Akihiro Oguchi
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Abstract

【課題】凸部を成型する金型の製作時間が短縮することができ、加工性に優れるとともに、剛性に優れたヒートインシュレータを得る。
【解決手段】金属板17に多数の凸部を形成し、凸部は平面視が長円形又は楕円形の略同一の形状で形成されている。それぞれの凸部は、隣接する縦と横の方向にそれぞれ交互に90度回転して形成された第1凸部11と第2凸部12であり、これが縦と横の方向に連続して形成されたことを特徴とするヒートインシュレータ10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートインシュレータに関する発明であり、特に自動車用燃料タンクを排気管から断熱するのに好適に使用することができるヒートインシュレータに関するものである。
従来、自動車において、エンジンの排気の熱を断熱するため、排気マニホールド、マフラー、触媒コンバータ、排気管等をカバーするヒートインシュレータが使用されている。
これ等のヒートインシュレータは、車輌の軽量化の要請を満足するために、その板厚を薄くする必要があった。しかしながら、板厚を薄くするとその剛性が低下してしまうこととなる。
そこで、図9と図10に示すような、ヒートインシュレータ110に平面視で円形の凸部111を多数形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。この場合は、大径の円形の凸部111の回りに小径の円形の凸部112が6個ずつ囲むように形成し、その結果として、横方向に隣り合う凸部111と凸部112を交互に形成する行と、横方向に小径の円形の凸部112のみが連続する行のみを形成し、それを交互に縦方向に並べて連続させて形成したものである。
しかしこの場合は、凸部111と凸部112の形状が大きさにおいて、不均衡であるため、この凸部111と凸部112の形状を形成するためのプレス金型の製作に時間がかかる問題があった。さらに、大径の凸部111と小径の凸部112の形状のバランスがわるく、板材から凸部111と凸部112をプレス成形するときに、板材が割れてしまうという問題点もあった。
また、図11に示すような、ヒートインシュレータ210に平面視で十字形の凸部211を多数形成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。この場合も、凸部211の形状が複雑で入り組んでいるため、この凸部211の形状を形成するためのプレス金型の製作に時間がかかり、凸部211をプレス加工する場合の生産性が低いという問題があった。さらに、剛性がヒートインシュレータ210の板材の方向により異なるという問題もあった。
特開2000−136720号公報 特開平5−332135号公報
本発明は、凸部を成型する金型の製作時間が短縮することができ、加工性に優れるとともに、剛性に優れたヒートインシュレータを得ることができるものである。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、金属板面に多数の凸部を形成し、凸部は平面視が長円形又は楕円形の略同一の形状で形成され、それぞれの凸部が隣接する縦と横の方向にそれぞれ交互に90度回転して、連続して形成されたことを特徴とするヒートインシュレータである。
請求項1の本発明では、ヒートインシュレータの金属板面に多数の凸部を形成したため、ヒートインシュレータの剛性が増加して、板厚を薄くしても剛性を確保することができ、車輌の軽量化に貢献することができるとともに、コストを削減することができる。剛性の増加により、車輌に取り付けたときに、振動を防止して、異音の発生を防止し、安定して取付けられることができる。
凸部は平面視が長円形又は楕円形の略同一の形状で形成されたため、形状が簡単であり、凸部を形成するための成型金型の製造が容易であり、金型の製作時間を短縮することができる。金属板材に凸部を成型する製造工程も、形状が単純であり、成形性が良く、製造時間を短縮することができる。
それぞれの凸部が隣接する縦と横の方向にそれぞれ交互に90度回転して、連続して形成されているため、ヒートインシュレータの縦横の両方の方向において、凸部の力学的なバランスが良く、剛性のバラツキが少なく、取付ける相手部材の形状に合わせて、2次加工しやすい。
請求項2の本発明は、凸部は、断面形状が半円形又は円弧形であるヒートインシュレータである。
請求項2の本発明では、凸部は、断面形状が半円形又は円弧形であるため、個々の凸部の剛性が大きく、凸部は小さくても充分な剛性を有することができる。また、金属板に凸部を成型するときに、金属板の伸びがバランスよく伸びるため、加工が容易であり、金属板の割れが少ない。
請求項3の本発明は、凸部の平面視が長円形又は楕円形の短径と長径の比が1:1.2〜1:1.3であるヒートインシュレータである。
請求項3の本発明では、凸部の平面視が長円形又は楕円形の短径と長径の比が1:1.2〜1:1.3であるため、板材の剛性を充分に上げることができ、ヒートインシュレータの縦横の方向において、剛性のバランスが良い。
請求項4の本発明は、凸部を形成された金属板が、ヒートインシュレータが取り付けられる部材の形状に対応する形状に形成されたヒートインシュレータである。
請求項4の本発明では、凸部を形成された金属板が、ヒートインシュレータが取付けられる部材の形状に対応する形状に形成されたため、ヒートインシュレータを取付けられる部材に沿って取付けることが容易であるとともに、取付けられる部材を確実に保護することができる。
請求項5の本発明は、ヒートインシュレータは、自動車の燃料タンクの下面に取り付けられたヒートインシュレータである。
請求項5の本発明では、ヒートインシュレータは、自動車の燃料タンクの下面に取り付けられたため、燃料タンクの下部に位置する排気管の熱から燃料タンクを保護することができる。また、燃料タンクの下面の剛性を向上させることができる。
請求項6の本発明は、ヒートインシュレータは、凸部を形成後は、縦と横の寸法が10%〜18%延伸されているヒートインシュレータである。
請求項6の本発明では、ヒートインシュレータは、凸部を形成後は、縦と横の寸法が10%〜18%延伸されているため、全体の面積を増大させることができ、ヒートインシュレータの重量を軽減させることができる。さらに、加工時に、割れが発生せず、部分的に薄肉となることもなく、十分な剛性を有することができる。
請求項7の本発明は、ヒートインシュレータは、アルミニウム合金板又は鋼板で形成されたヒートインシュレータである。
請求項7の本発明では、ヒートインシュレータは、アルミニウム合金板又は鋼板で形成されたため、アルミニウム合金板で形成された場合には、充分な剛性を有するとともに、ヒートインシュレータを軽く形成でき、車輌の軽量化に貢献することができ、鋼板で形成した場合には、剛性が大きく加工性がよい。
ヒートインシュレータを形成する金属板面に多数の凸部を形成し、凸部は平面視が長円形又は楕円形の略同一の形状で形成されたため、形状が簡単であり、凸部を形成するための成型金型の製造が容易であり、金型の製作時間を短縮することができる。金属板材に凸部を成型する製造工程も、形状が単純であり、成形性が良く、製造時間を短縮することができる。
金属板は、それぞれの凸部が隣接する縦と横の方向にそれぞれ交互に90度回転して連続して形成されているため、ヒートインシュレータの縦横の方向において、凸部の力学的なバランスが良く、剛性のバラツキが少なく、取付ける相手部材の形状に合わせて、2次加工しやすい。
本発明の実施の形態であるヒートインシュレータを形成する金属板の平面図である。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを形成する金属板のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを形成する金属板のB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを燃料タンクに取り付けた状態の燃料タンク部分の断面図である。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを形成する金属板の曲げ試験の結果を、従来の凸部形状のヒートインシュレータと比較した試験結果を示すグラフであり、図1における縦方向に曲げたものである。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを形成する金属板の曲げ試験の結果を、従来の凸部形状のヒートインシュレータを形成する金属板と比較した試験結果を示すグラフであり、図1における横方向に曲げたものである。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを形成する金属板の加工容易性を示す試験の結果を、従来の凸部形状のヒートインシュレータを形成する金属板と比較した試験結果を示すグラフであり、直径50mmの球頭をヒートインシュレータを形成する金属板に押し込んだときの球頭の張出高さを示すグラフである。 本発明の実施の形態のヒートインシュレータを形成する金属板の加工容易性を示す試験の結果を、従来の凸部形状のヒートインシュレータを形成する金属板と比較した試験結果を示すグラフであり、直径50mmの球頭をヒートインシュレータを形成する金属板に押し込んだときの荷重の大きさを示すグラフである。 従来のヒートインシュレータの斜視図である。 従来のヒートインシュレータを形成する金属板の平面図である。 従来の他のヒートインシュレータを形成する金属板の平面図である。
本発明の実施の形態のヒートインシュレータ10について、図1〜図8に基づき説明する。ヒートインシュレータ10は、図1に示すように、凸部が形成された金属板17を、ヒートインシュレータ10が取付される相手部材の形状に適合するように曲げ加工や裁断されて、形成されている。
金属板17は、アルミニウム(Al)やマグネシウム(Mg)を含むアルミニウム合金板又は鋼板で形成することが好ましい。アルミニウム合金板で形成された場合には、充分な剛性を有するとともに、ヒートインシュレータ10の全体の重量を軽減して形成でき、車輌の軽量化に貢献することができる。また、鋼板で形成した場合には、剛性が大きく、凸部の加工や、曲げ加工等の加工性がよい。
金属板17の厚さは、本実施の形態では0.4mmのものが使用されたが、その厚さは、適宜選択することができる。
まず、ヒートインシュレータ10に使用する金属板17の凸部の形状について図1に基づき、説明する。
ヒートインシュレータ10に使用する金属板17の板面に多数の凸部が形成されている。このため、ヒートインシュレータ10の剛性が増加して、板厚を薄くしてもヒートインシュレータ10の剛性を確保することができ、車輌の軽量化に貢献することができるとともに、コストを削減することができる。また、剛性の増加により、車輌に取り付けたときに、振動を防止して、異音の発生を防止し、安定して取付けられることができる。
金属板17のそれぞれの凸部は、図1においては、平面視が長円形の略同一の形状で形成されている。この凸部は楕円形で形成してもよい。図1における横長の凸部を第1凸部11とし、縦長の凸部を第2凸部12とする。第1凸部11と第2凸部12は、形状は同じであるが、90度回転して形成されている。なお、ここで長円形とは長手方向の両端が半円形又は円弧形であり、中央部分でその両端を直線で連結し、長径と短径を有するものである。楕円形とは、長手方向の両端が半円形又は円弧形であり、中央部分でその両端を半径の大きな円弧で連結し、長径と短径を有するものである。
金属板17の凸部は、第1凸部11と第2凸部12が縦と横の方向に交互に連続して形成されている。即ち、縦方向と横方向のいずれにおいても長円形の凸部がそれぞれ交互に90度回転して連続して形成されている。図1に示すように、ヒートインシュレータ10のそれぞれの部分で、第1凸部11の縦横の4箇所が第2凸部12で囲まれ、同様に第2凸部12の縦横の4箇所が第1凸部11で囲まれている。こため、ヒートインシュレータ10の縦横の方向において、凸部の力学的なバランスが良く、剛性のバラツキが少なく、取付ける相手部材の形状に合わせて、2次加工しやすい。
また、第1凸部11と第2凸部12は、90度回転されているのみで、平面視が長円形又は楕円形の略同一の形状で形成されたため、形状が簡単であり、第1凸部11と第2凸部12を形成するための成型金型の製造が容易であり、金型の製作時間を短縮することができる。
金属板17に第1凸部11と第2凸部12を成形する製造工程も、形状が単純であり、バランスが良く、成形性が良く、製造時間を短縮することができる。
次に、第1凸部11と第2凸部12の詳細な形状について説明する。図2は、図1のA−A線に沿った断面図であり、図3は、図1のB−B線に沿った断面図である。
第1凸部11と第2凸部12との間には若干の平面状の部分である平面部13があり、第1凸部11と第2凸部12との間隔Wは、それぞれの中心から縦方向と横方向が同じであり、7.5mmである。なお、間隔Wの符号は、図1に示した。
第1凸部11を例にして形状を説明するが、第2凸部12においても同様である。
第1凸部11の平面視が長円形又は楕円形の短径と長径の比が1:1.2〜1:1.3であることが好ましい。この場合は、金属板17の剛性を充分に上げることができ、ヒートインシュレータ10の縦横の方向において、剛性のバランスが良い。
本実施の形態においては、第1凸部11の長径は6.3mmで、短径は4.7mm程度であり、その高さは1.6mm程度である。第1凸部11の断面形状は、図2に示すように、略円弧形又は略半円形であるが、長径方向の断面においては、短径方向の断面における円弧状よりもその円弧の半径は大きいか、あるいは中央部で若干の平面部分がある。
また、図3に示すように、図1のB−B線方向に沿った断面方向においても、第1凸部11と第2凸部12の断面形状は同一の円弧形状であり、バランスが良く、剛性も高い。
第1凸部11と第2凸部12の断面形状が半円形又は円弧形であるため、後述するように、個々の第1凸部11と第2凸部12の剛性が大きく、金属板17の全体としても、充分な剛性を有することができる。また、金属板17に第1凸部11と第2凸部12を成型するときに、金属板17の伸びがバランスよく伸びるため、加工が容易であり、金属板17の割れが少ない。
本実施の形態の第1凸部11を有するヒートインシュレータ10の金属板17は、その全体の寸法において、凸部を形成後は、縦と横の寸法が10%〜18%延伸されている。これは、前述のように、第1凸部11と第2凸部12のバランスがよく、図10に示す従来のヒートインシュレータ110の金属板117の凸部の形状に比べて、割れが発生せず、十分な剛性を有することができる。
従来のヒートインシュレータ110の凸部においては、凸部を形成するときに凸部の部分の板厚が、部分的に14%〜17%薄くなるが、本願発明の実施の形態においては、凸部のバランスが良く、凸部の部分の板厚が、部分的に9%〜13%しか減少しないことが確認できた。このため、第1凸部11と第2凸部12が部分的に薄肉となることもなく、剛性を維持することができる。
次に、図4に基づき、上記第1凸部11と第2凸部12が形成された金属板17を、燃料タンク1にヒートインシュレータ10として取付ける場合について説明する。
本願発明の実施の形態では、ヒートインシュレータ10は、自動車の燃料タンク1の下面2に取り付けられる。図4に示すように、燃料タンク1の下面2の付近にはエンジンの駆動力を車輪に伝達するシャフト5や、排気管6が取り付けられている。
そのため、燃料タンク1の下面2の付近に位置する排気管6の熱から燃料タンク1を保護するため、燃料タンク1の下面2にはヒートインシュレータ10が取り付けられている。ヒートインシュレータ10は、燃料タンク1の下面2の形状に沿って取り付けられるため、3個に分割して、それぞれが燃料タンク1の下面2の形状に合うように湾曲して形成されている。
図4においては、右側に第1ヒートインシュレータ10aが取り付けられて、中央の凹んだ部分には、第2ヒートインシュレータ10bが取り付けられて、左側に第3ヒートインシュレータ10cが取り付けられている。また、第1〜第3ヒートインシュレータ10a、10b、10cは、燃料タンク1に取り付け前に、リベットかしめまたは、スポット溶接等により組立てられて一体化されている。一体化されたヒートインシュレータ10は、タンクバンド15とブラケット18で燃料タンク1に取り付けられている。これにより、上記のように排気管6の熱から燃料タンク1を保護するとともに、燃料タンク1の下面の剛性を向上させることができる。
ヒートインシュレータ10は、燃料タンク1に取り付けられるため、取付け部分である金属板17の周辺部には、第1凸部11や第2凸部12を形成しないか、または、湾曲成形加工時に潰すことにより平面状をなしている。そのため、タンクバンド15とブラケット18により燃料タンク1に取付けることが容易となる。
ヒートインシュレータ10用の金属板17に第1凸部11や第2凸部12を形成するときは、第1凸部11や第2凸部12の形状に対応した凹凸を有するプレス金型に金属板17を置き、プレスして形成する。このとき、第1凸部11や第2凸部12の形状は、大きさと形状が同じであり、長円形又は楕円形の略同一の形状で形成されたため、形状が簡単であり、第1凸部11や第2凸部12を形成するためのプレス金型の製造が容易であり、金型の製作時間を短縮することができる。さらに、金属板17に凸部を成型するプレス加工の工程も、凸部の形状が単純であり、バランスがよいため、成形性が良く、製造時間を短縮することができる。
さらに、ヒートインシュレータ10は、燃料タンク1の下面2の形状に合うように湾曲して形成するため、金属板17に第1凸部11や第2凸部12を形成した後に、あるいは第1凸部11や第2凸部12を形成すると同時に、金属板17を湾曲させるようにプレス加工により2次加工をする。このとき、後述するように、ヒートインシュレータ10の縦横の方向において、第1凸部11と第2凸部12の力学的なバランスが良く、剛性のバラツキが少なく、取付ける相手部材の形状に合わせて、2次加工しやすい。
また、第1凸部11と第2凸部12を形成するときに、前述のように、縦と横の寸法が10%〜18%延伸することができる。このため、重量を同じにしたまま金属板17の全体の面積を増大させることができ、ヒートインシュレータ10の重量を軽減させることができる。さらに、加工時に、割れが発生せず、部分的に薄肉となることもなく、十分な剛性を有することができる。
次に、本願発明の実施の形態に使用する第1凸部11と第2凸部12を形成した金属板17と、図10に記載した従来のヒートインシュレータ110に使用する金属板117とを比較した結果を図5〜図8に基づき説明する。
図10に記載した従来のヒートインシュレータ110に使用する金属板117の形状は次のとおりである。大径の円形の凸部111の直径は6.3mmであり、大径の円形の凸部111の回りに形成された小径の円形の凸部112の直径は4.3mmである。大径の円形の凸部111の中心と小径の円形の凸部112との中心との横方向との間隔Xは8mmである。さらに、大径の円形の凸部111の中心と大径の円形の凸部111の中心との縦方向の間隔Yは7mmであり、大径の円形の凸部111の中心と小径の円形の凸部112との中心との縦方向との間隔Xは7mmである。なお、ここで符号X、Y、Zは図10に示した部分の間隔である。
図5と図6は、ヒートインシュレータ10に使用する凸部を形成した金属板の曲げ剛性を測定する試験結果について、図1に示す本発明の実施の形態に使用する凸部のパターンを形成した金属板17と、図10に示す従来の凸部のパターを形成した金属板117との比較を示すものである。図6は、図5で測定した金属板17、117をそれぞれ90度回転して測定したものである。
測定は、50mmの間隔においたロール状に上記パターンの凸部を形成した金属板17、117を置き、その上方から金属板17の中央部を1分間1mmの速さで先端が丸くなった板状の治具を押し下げて、その移動距離と曲げ荷重を測定したものである。
図5に示すように、従来のパターンのものと比べて、本願発明のパターンのものは曲げ荷重が大きく、剛性が高い。
図6は、金属板17,117を90度回転させて、上記と同様の曲げ荷重を測定したものである。90度回転させても、従来のパターンのものと比べて、本願発明のパターンのものは曲げ荷重が大きく剛性が高い。
このため、本願発明のヒートインシュレータ10は、いずれの曲げ方向においても従来のものと比べて高い剛性を有することができる。
次に、凸部を形成した金属板17,117の加工性の試験を行った結果を図7と図8に示す。
この試験は、直径50mmの球頭を有する治具を、凸部を形成した金属板17,117に対して1分間120mmの速さで押し下げて、そのときの直径50mmの球頭が凸部を形成した金属板17,117に張出した高さ、即ち、凸部を形成した金属板17,117が変形した高さと、そのときの球頭が受ける荷重を測定したものである。
図7は、本願発明のパターンと従来のパターンの金属板17,117のそれぞれについて、球頭が凸部を形成した金属板17、117に張出した高さを示し、図8は、それぞれのそのときの球頭が受ける荷重を示したものである。
これにより、本願発明のパターンの凸部を有する金属板17が、従来のパターンの凸部を有する金属板117と比べて、加工時の荷重は同じであるが、加工される曲げ量は大きいため、加工が容易であることがわかる。
1 燃料タンク
10 ヒートインシュレータ
11 第1凸部
12 第2凸部
15 タンクバンド
17 金属板
18 ブラケット

Claims (7)

  1. 金属板面に多数の凸部を形成し、該凸部は平面視が長円形又は楕円形の略同一の形状で形成され、それぞれの上記凸部が隣接する縦と横の方向にそれぞれ交互に90度回転して、連続して形成されたことを特徴とするヒートインシュレータ。
  2. 上記凸部は、断面形状が半円形又は円弧形である請求項1に記載のヒートインシュレータ。
  3. 上記凸部の平面視が長円形又は楕円形の短径と長径の比が1:1.2〜1:1.3である請求項1又は請求項2に記載のヒートインシュレータ。
  4. 上記凸部を形成された金属板が、上記ヒートインシュレータが取付けられる部材の形状に対応する形状に形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のヒートインシュレータ。
  5. 上記ヒートインシュレータは、自動車の燃料タンクの下面に取り付けられた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のヒートインシュレータ。
  6. 上記ヒートインシュレータは、上記凸部を形成後は、縦と横の寸法が10%〜18%延伸されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のヒートインシュレータ。
  7. 上記ヒートインシュレータは、アルミニウム合金板又は鋼板で形成された請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のヒートインシュレータ。
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