JP2010260392A - 車両及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関と電動機を備えるものにおいて、内燃機関のエミッションをより低減すると共に、操作者の走行要求をできる限り満たす。
【解決手段】ハイブリッド自動車20は、排気の浄化装置25の触媒温度Tcが浄化温度Tcref以上であり気筒休止条件が成立していない通常時には、エンジン22を全気筒で運転した状態でエンジン22とモータMG1,MG2とを操作者の操作に基づいて設定された走行に要求される要求トルクTr*に基づいて制御する。一方、触媒温度Tcが浄化温度Tcref未満である暖機時には、エンジン22の気筒の一部を休止した気筒休止状態でエンジン22を運転し、通常時に比して浄化装置25へ供給される排気の量が小さいエンジン22の回転数で且つ要求トルクTr*のうち気筒を休止して生じるエンジン22の低下駆動力の少なくとも一部をモータMG2から出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両及びその制御方法に関し、より詳しくは内燃機関と電動機とを備える車両及びその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、休筒運転モードを備えたエンジンと、このエンジンにより駆動され又はエンジンを駆動補助する第2モータと、第2のモータからの電力又はバッテリからの電力により車両の駆動力を発生する第1のモータと第2のモータと駆動輪との間に設けられたクラッチを備えるハイブリッド車両が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エンジンが休筒運転中にクラッチを接続状態とし、運転状態に応じて第1モータと第2モータとのうち効率の高い方を選択し、選択したモータによりエンジンを駆動補助することにより効果的な駆動をすることができる。
特開2007−296975号公報
ところで、特許文献1に記載の車両などでは、エンジンの下流側にエンジンからの排気を浄化する浄化触媒を備えており、効果的な駆動を行なうことのほか、例えば、浄化触媒を暖機する場合など、エミッションを向上することも課題としてある。このように、内燃機関と電動機を備えるものにおいて排気のエミッションの低下をより抑制すると共に、操作者の走行要求をできる限り満たすことが求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、内燃機関と電動機とを備えるものにおいて、内燃機関のエミッションをより低減すると共に、操作者の走行要求をできる限り満たすことができる車両及びその制御方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用の動力を出力可能であり排気を浄化する浄化触媒が接続され気筒の一部を休止して運転可能な内燃機関と、
走行用の動力を出力可能な電動機と、
前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、
操作者の操作に基づいて走行に要求される要求駆動力を設定し、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時には前記内燃機関を全気筒で運転した状態で前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する一方、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度未満である暖機時には前記内燃機関の気筒の一部を休止した気筒休止状態で前記内燃機関を運転し前記通常時に比して前記浄化触媒へ供給される排気量が小さい内燃機関の回転数で且つ前記要求駆動力のうち前記気筒を休止して生じる前記内燃機関の低下駆動力の少なくとも一部を前記電動機から出力するよう前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する制御手段と、
を備えるものである。
この車両では、操作者の操作に基づいて走行に要求される要求駆動力を設定する。続いて、内燃機関の排気を浄化する浄化触媒の温度が所定の浄化温度以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時(全気筒運転時)には内燃機関を全気筒で運転した状態で内燃機関と電動機とを設定した要求駆動力に基づいて制御する。一方、浄化触媒の温度が所定の浄化温度未満である暖機時には、内燃機関の気筒の一部を休止した気筒休止状態で内燃機関を運転し、通常時に比して浄化触媒へ供給される排気量が小さい内燃機関の回転数で且つ要求駆動力のうち気筒を休止して生じる内燃機関の低下駆動力の少なくとも一部を電動機から出力するよう内燃機関と電動機とを設定した要求駆動力に基づいて制御する。このように、暖機時には一部の気筒を休止することにより、浄化触媒へ供給される排気の量を小さくし排気に含まれる浄化を要する成分の絶対量を低減可能である。また、内燃機関の一部の気筒を休止することにより生じる駆動力の低下を電動機により補うのである。したがって、内燃機関と電動機を備えるものにおいて、内燃機関のエミッションをより低減すると共に、操作者の走行要求をできる限り満たすことができる。
本発明の車両において、前記制御手段は、前記暖機時には前記要求駆動力に対する前記通常時における内燃機関の回転数以下の回転数を該内燃機関の目標回転数に設定し、該目標回転数に対応する前記気筒休止状態に応じた該内燃機関の目標駆動力を設定し、前記設定された要求駆動力のうち前記内燃機関の目標駆動力を出力するよう該内燃機関を制御する手段であるものとしてもよい。こうすれば、要求駆動力に応じた通常時における目標回転数以下の回転数を内燃機関の目標回転数とすると共に、気筒休止状態であるため、浄化触媒へ供給される排気の量をより確実に小さくすることができる。
本発明の車両において、前記制御手段は、前記通常時には前記内燃機関の全気筒での運転効率に基づいて定められた該内燃機関の回転数と駆動力との第1の関係と前記設定された要求駆動力とに基づいて該内燃機関の目標回転数及び目標駆動力を設定し該設定した内燃機関の目標回転数及び目標駆動力で前記内燃機関と前記電動機とを制御する一方、前記暖機時には前記内燃機関の一部休止した気筒での運転効率に基づいて定められた該内燃機関の回転数と駆動力との第2の関係と前記設定された要求駆動力とに基づいて該内燃機関の目標回転数及び目標駆動力を設定し、前記設定された要求駆動力のうち前記内燃機関の目標駆動力を出力するよう該内燃機関を制御する手段であるものとしてもよい。こうすれば、第1の関係と第2の関係とを用いて比較的容易に内燃機関の目標回転数及び目標駆動力を設定することができる。このとき、前記制御手段は、前記通常時には前記第1の関係の曲線と前記設定された要求駆動力に基づいて定められた内燃機関の要求動力を表わす回転数及び駆動力の曲線との交点を内燃機関の目標回転数及び目標駆動力に設定する一方、前記暖機時には前記第1の関係の曲線と前記設定された要求駆動力に基づいて定められた内燃機関の要求動力を表わす回転数及び駆動力の曲線との交点における内燃機関の回転数を内燃機関の目標回転数に設定すると共に第2の関係の曲線における該目標回転数に対応する駆動力を前記内燃機関の目標駆動力に設定する手段であるものとしてもよい。
本発明の車両において、前記制御手段は、前記暖機時において前記浄化触媒の温度が低いほど前記内燃機関の休止気筒数が多くなる傾向に内燃機関を制御する手段であるものとしてもよい。こうすれば、浄化触媒の排気浄化機能に合わせて排気量を変えることができ、内燃機関のエミッションを一層低減することができる。なお、「気筒数が大きくなる傾向」とは、浄化触媒の温度が低下しても休止気筒数が変わらない範囲を有していてもよいという趣旨である。
本発明の車両において、前記蓄電手段は、外部電源からの電力により充電可能である手段であるものとしてもよい。外部電源で充電可能な蓄電手段を備える車両は、起動後に蓄電手段の電力で走行を開始したあと内燃機関を起動することが多い、即ち浄化触媒の暖機を行ないながら走行することが多いため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の車両は、前記内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備え、前記制御手段は、前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する手段であるものとしてもよい。
本発明の車両の制御方法は、
走行用の動力を出力可能であり排気を浄化する浄化触媒が接続され気筒の一部を休止して運転可能な内燃機関と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
操作者の操作に基づいて走行に要求される要求駆動力を設定し、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時には前記内燃機関を全気筒で運転した状態で前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する一方、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度未満である暖機時には前記内燃機関の気筒の一部を休止した気筒休止状態で前記内燃機関を運転し前記通常時に比して前記浄化触媒へ供給される排気量が小さい内燃機関の回転数で且つ前記要求駆動力のうち前記気筒を休止して生じる前記内燃機関の低下駆動力の少なくとも一部を前記電動機から出力するよう前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する、ことを含むものである。
この車両の制御方法では、上述した車両と同様に、暖機時には一部の気筒を休止することにより、浄化触媒へ供給される排気量を小さくし排気に含まれる浄化を要する成分の絶対量を低減可能である。また、内燃機関の一部の気筒を休止することにより生じる駆動力の低下を電動機により補うのである。したがって、内燃機関と電動機を備えるものにおいて、内燃機関のエミッションをより低減すると共に、操作者の走行要求をできる限り満たすことができる。なお、この車両の制御方法において、上述した車両の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した車両の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行されるエンジン制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 別のエンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。また、ハイブリッド自動車20は、外部から電力を供給するためのプラグ58を備えたプラグインハイブリッド車両として構成されている。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図示しないが、エアクリーナにより清浄された空気をスロットルバルブを介して吸入すると共に燃料噴射弁からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブを介して燃料室に吸入し、点火プラグによる電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストンの往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。このエンジン22は、気筒の一部を休止して運転すること(気筒休止運転とも称する)が可能な可変気筒型エンジンとして構成されており、実施例では、8気筒のうち片側4気筒や、2気筒を休止できるように構成されている。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)25を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、浄化装置25に配設された温度センサ25aからの触媒温度Tcなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
プラグ58は、家庭用の交流電力を供給する差し込み接続器(例えば、AC100Vコンセント)に接続可能な差し込みプラグである。このプラグ58により供給された交流電力はインバータ56や図示しないDC−DCコンバータなどによって直流電力に変換され、電力ライン54を介してバッテリ50を充電できるようになっている。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、操作者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に起動直後から走行を開始する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。ここでは、低温状態(例えば5℃や0℃、−10℃など)でハイブリッド自動車20が起動されて走行を開始する場合を主として説明する。また、このハイブリッド自動車20は、外部電源を用いて充電したバッテリ50を用いて走行を開始可能であることから、バッテリ50の残容量SOCが所定の閾値を下回るまではエンジン22を停止してモータ運転モードを実行し、バッテリ50の残容量SOCが所定の閾値を下回るとエンジン22によりバッテリ50を充電する充放電運転モードを実行するよう設定されている。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリ50の残容量SOC、バッテリ50の入出力制限Win,Wout、浄化装置25の暖機処理時に値「1」にセットされる暖機実行フラグF、エンジン22を運転している気筒数である運転気筒数Snなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の残容量SOCは、バッテリECU52から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。また、暖機実行フラグFや運転気筒数Snは、エンジンECU24から通信により入力するものとした。
ここで、駆動制御ルーチンの説明を中断し、全気筒での運転及び一部の気筒を休止して運転する際のエンジン22の駆動制御について説明する。図3は、エンジンECU24のCPU24aによって実行されるエンジン制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ROM24bに記憶され、エンジン22を運転する際に所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。このルーチンを実行すると、エンジンECU24のCPU24aは、まず浄化装置25に配設された温度センサ25aからの触媒温度Tcを入力し、入力した触媒温度Tcが所定の浄化温度Tcref以上であるか否かを判定する(ステップS300)。この浄化温度Tcrefは、浄化装置25により排気を十分浄化可能であるか否かを判定する閾値であり、例えば浄化装置25の性能に応じて浄化装置25により排気を十分浄化可能な温度の下限値近傍に経験的に設定することができる。
触媒温度Tcが浄化温度Tcref以上でないとき、即ち触媒温度Tcが浄化温度Tcref未満であるときには、浄化装置25の暖機を行うべく暖機実行フラグFに値「1」をセットし(ステップS310)、エンジン22の運転に用いる運転気筒数Snに気筒の一部を休止する気筒数を設定する(ステップS320)。ここでは、触媒温度Tcが低いほど少ない気筒数が運転気筒数Snに設定されるものとした。例えば、N,M,Lを正の整数とし、気筒数がN>M>Lであるとき、触媒温度Tcが温度Tc2以上温度Tc1未満では気筒数Mが運転気筒数Snに設定され、触媒温度Tcが温度Tc2未満では気筒数Lが運転気筒数Snに設定される。続いて、設定した運転気筒数Snと暖機実行フラグFの値とをハイブリッド用電子制御ユニット70へ送信し(ステップS330)、後述するハイブリッド用電子制御ユニット70から入力した目標回転数Ne*及び目標トルクTe*とに基づいて設定した一部気筒休止する運転気筒数Snで燃料噴射・添加制御を実行し(ステップS340)、このルーチンを終了する。ここでは、入力した目標回転数Ne*及び目標トルクTe*とに基づいてスロットル開度THを設定すると共に、このスロットル開度となるよう図示しないスロットルバルブを制御し、所定の補正(例えば暖機用の増量補正など)を行い吸入空気量に応じて燃料噴射量を設定し、この設定した燃料噴射量が所定のタイミングで噴射され点火されるよう燃料噴射弁や点火プラグなどを制御する。このようにエンジン22の運転を行い、浄化装置25の暖機を実行するのである。
一方、ステップS300で触媒温度Tcが浄化温度Tcref以上であるときには、浄化装置25の暖機は行わず、暖機実行フラグFに値「0」をセットし(ステップS350)、所定の気筒休止条件が成立しているか否かを判定する(ステップS360)。この所定の気筒休止条件は、例えば高速での巡航状態であるときなど走行に要求されるパワーの変化量が小さいときなどに成立するものとしてもよい。気筒休止条件が成立しているときには、ステップS320でエンジン22の運転に用いる運転気筒数Snに気筒の一部を休止する気筒数を設定し、ステップS330以降の処理を実行し、このルーチンを終了する。即ち、浄化装置25の暖機を実行せずにエンジン22の気筒休止運転を実行するのである。一方、ステップS360で所定の気筒休止条件が成立していないときには、エンジン22の運転に用いる運転気筒数Snに全気筒数を設定し(ステップS370)、ステップS330以降の処理を実行し、このルーチンを終了する。即ち、浄化装置25の暖機を実行せずにエンジン22の全気筒を用いた通常の運転を実行するのである。このように、触媒温度Tcや気筒休止条件の成立の有無に基づいてエンジン22の運転に用いる気筒数を変更したり浄化装置25の暖機を実行したりし、その情報をハイブリッド用電子制御ユニット70へ送信しながらエンジン22を運転制御するのである。
さて、駆動制御ルーチンの説明へ戻る。ステップS100でデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
次に、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref以上であるか否かを判定する(ステップS120)。この閾値Srefは、モータ運転モードが実行可能な残容量の下限値、即ちエンジン22の動力によりバッテリ50の充電を開始する残容量に経験的に定められている。バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref以上であるときには、エンジン22を停止してモータ運転モードを実行可能であるものとみなし、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とをそれぞれ値「0」に設定し(ステップS130)、モータMG1のトルク指令Tm1*を値「0」に設定する(ステップS140)。続いて、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(1)および式(2)により計算すると共に(ステップS150)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(3)により計算し(ステップS160)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS170)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、ここでは、モータMG1のトルク指令Tm1*が値「0」であるから、モータMG1の消費電力(発電電力)は、値「0」であり、モータMG2のトルク指令Tm2*をバッテリ50の入出力制限Win,Woutで制限するものとなる。また、式(3)は、後述する図6の共線図から容易に導き出すことができる。こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS180)、駆動制御ルーチンを終了する。ここでは、エンジンECU24は、エンジンを停止させた状態とする。また、モータECU40は、トルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるよう42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このように、バッテリ50に十分な電力があるときにはモータMG2によるモータ運転モードを実行するのである。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (1)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (2)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (3)
一方、ステップS120でバッテリ50の残容量SOCが閾値Sref以上でないときには、エンジン22及びモータMG1によるバッテリ50の充電が必要なものとみなし、充放電運転モードを実行する。具体的には、まず、暖機実行フラグFに値「1」がセットされているか否か、即ち浄化装置25の触媒温度Tcが所定の浄化温度Tcref未満であるエンジン22の暖機時であるか否かを判定する(ステップS190)。暖機実行フラグFに値「1」がセットされていないときには、浄化装置25の暖機時でないものとみなし、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS200)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。ハイブリッド自動車20では、エンジン22の一部気筒を休止して運転することから、エンジン22を運転する気筒数に応じてエンジン22を効率よく動作させる動作ラインが定められているものとした。図5には、全気筒数における動作ラインであるN気筒ライン(N=8、第1の関係)や気筒数Mにおける動作ラインであるM気筒ライン(例えばM=6、第2の関係)、気筒数Lにおける動作ラインであるL気筒ライン(例えばM=4、第2の関係)などを一例として示した。目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、エンジンECU24から入力した運転気筒数Snに応じて動作ラインを設定し、設定した動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。例えば、浄化装置25の触媒温度Tcが浄化温度Tcref以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時には、N気筒ラインを動作ラインに設定し、目標回転数Ne*及び目標トルクTe*を設定する(図5のA点参照)。また、暖機時でなく気筒休止条件が成立しておりM気筒でエンジン22を運転しているときには、M気筒ラインを動作ラインに設定し、目標回転数Ne*及び目標トルクTe*を設定する(図5のB点参照)。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(4)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(5)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS210)。ここで、式(4)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(4)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(5)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。続いて、ステップS150でモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを式(1)および式(2)により計算すると共に、ステップS160でモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(3)により計算し、ステップS170でトルク制限Tmin,Tmaxにより仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。そして、ステップS180でエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (4)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (5)
一方、ステップS190で暖機実行フラグFに値「1」がセットされているときには、浄化装置25の暖機時であるものとみなし、設定した要求パワーPe*に基づいて通常時に比して浄化装置25へ供給される排気の量が小さい回転数にエンジン22の目標回転数Ne*を設定すると共に、目標回転数Ne*に対応する気筒休止状態に応じたエンジン22の目標トルクTe*を設定する(ステップS200)。具体的には、図5に示すように、全気筒での運転効率に基づいて定められた動作ライン(N気筒ライン)と要求パワーPe*(Ne*×Tetmp)が一定となる曲線との交点におけるエンジン22の回転数を内燃機関の目標回転数Ne*に設定すると共に、気筒休止状態での運転効率に基づいて定められた動作ライン(L,M気筒ライン)におけるこの目標回転数Ne*に対応するトルクをエンジン22の目標トルクTe*に設定する。また、暖機時においては、浄化装置25の触媒温度Tcが小さいほど休止する気筒数が大きくなるように定められており、触媒温度Tcが与えられるとそれに応じた休止気筒数が設定され、休止気筒数に応じた動作ラインが設定されるものとした。例えば、暖機時にM気筒ラインが動作ラインに設定された場合は、N気筒ラインと要求パワーPe*の曲線との交点により目標回転数Ne*を設定し、この目標回転数Ne*に対応するM気筒ラインでのトルク値を目標トルクTe*に設定する(図5のC点参照)。
次に、ステップS210で目標回転数Ne*を用いて式(4)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に、計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(5)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する。続いて、ステップS150でトルク制限Tmin,Tmaxを計算すると共に、ステップS160で仮モータトルクTm2tmpを計算し、ステップS170でトルク制限Tmin,Tmaxにより仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。そして、ステップS180でエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。この暖機時には、図5に示すように、同じ要求パワーPe*でみたときに、通常時に比してエンジン22の目標トルクTe*が小さく設定されているから、操作者の操作に基づくエンジン22の要求パワーPe*よりも小さなパワーがエンジン22から出力され、これに合わせたモータMG1のトルク指令Tm1*が設定される(ステップS210)。また、この暖機時には、リングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とモータMG1のトルク指令Tm1*とによりモータMG2のトルク指令Tm2*が設定されるから(ステップS160)、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、できる限りエンジン22の低下トルク分を補うようモータMG2のトルク指令Tm2*が設定される(ステップS170)。このように、浄化装置25の暖機時には、通常時でのエンジン22の目標回転数Ne*を維持し浄化装置25へ供給される排気の量を低減させると共に、気筒休止で生じるエンジン22からの出力低下分をバッテリ50の電力によるモータMG2からの出力で補うのである。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、操作者の操作に基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、エンジン22の排気を浄化する触媒温度Tcが浄化温度Tcref以上であり気筒休止条件が成立していない通常時には、エンジン22を全気筒で運転した状態でエンジン22とモータMG1,MG2とを設定した要求トルクTr*に基づいて制御する。一方、触媒温度Tcが浄化温度Tcref未満である暖機時には、エンジン22の気筒の一部を休止した気筒休止状態でエンジン22を運転し、通常時に比して浄化装置25へ供給される排気の量が小さいエンジン22の回転数で且つ要求トルクTr*のうち気筒を休止して生じるエンジン22の低下駆動力の少なくとも一部をモータMG2から出力するようエンジン22とモータMG2とを設定した要求トルクTr*に基づいて制御する。このように、暖機時には一部の気筒を休止することにより、浄化装置25へ供給される排気の量を小さくし排気に含まれるエミッションの絶対量を低減可能である。また、エンジン22の一部の気筒を休止することにより生じる駆動力の低下をモータMG2により補うのである。したがって、エンジン22のエミッションをより低減すると共に、操作者の走行要求をできる限り満たすことができる。
また、暖機時には通常時におけるエンジン22の回転数をエンジン22の目標回転数Ne*に設定するため、通常時における目標回転数以下の回転数をエンジン22の目標回転数とすると共に、気筒休止状態であり、浄化触媒へ供給される排気の量をより確実に小さくすることができる。更に、通常時にはエンジン22の全気筒での運転効率に基づいて定められた動作ライン(第1の関係)とエンジン22に要求される要求パワーPe*とに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*及び目標トルクTe*を設定する一方、暖機時にはエンジン22の一部休止した気筒での運転効率に基づいて定められた動作ライン(第2の関係)とエンジン22に要求される要求パワーPe*とに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*及び目標トルクTe*を設定するため、動作ラインを用いて比較的容易に且つ効率のよい運転ポイントにエンジン22の目標回転数Ne*及び目標トルクTr*を設定することができる。更にまた、暖機時において触媒温度Tcが低いほどエンジン22の休止気筒数が多くなる傾向にエンジン22を制御するため、浄化装置25の排気浄化機能に合わせて排気量を変えることができ、エンジン22のエミッションを一層低減することができる。そして、ハイブリッド自動車20は、バッテリ50がプラグ58及びインバータ56を介して外部電源からの電力により充電可能である、いわゆるプラグインハイブリッド車両であるため、起動後にバッテリ50の電力で走行を開始したあとエンジン22を起動することが多く、即ち浄化装置25の暖機を行ないながら走行することが多いため、本発明を適用する意義が高い。そしてまた、エンジン22の気筒休止運転では、エンジン22を無負荷状態で運転するアイドル運転よりも小さい排気の量としつつ浄化装置25を暖機することもできる。
実施例のハイブリッド自動車20では、暖機時には通常時と同じエンジン22の目標回転数Ne*とこの目標回転数Ne*と動作ラインとにより目標トルクTe*を設定するものとしたが、特にこれに限定されず、図7に示すように、通常時のエンジン22の目標回転数よりも大きな値に設定するものとしてもよいし、通常時のエンジン22の目標回転数Ne*よりも小さな値に設定するものとしてもよい。図7は、別のエンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。例えば、図7に示すように、暖機時において、エンジン22の気筒休止運転の運転気筒数Snを半分とすれば、エンジン22の回転数Neが2倍となるまで浄化装置25へ供給される排気の量は通常時に比して小さい。このため、通常時のエンジン22の目標回転数よりも大きな値に暖機時のエンジン22の目標回転数を設定することが可能である。このように、気筒休止運転を行ない浄化装置25へ供給される排気量を通常時に比して低下させるものとすればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、暖機時には通常時の動作ラインを用いてエンジン22の目標回転数Ne*を設定するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、図7に示すように、エンジン22の要求パワーPe*をより小さい値に変更し、変更した要求パワーPe*と休止気筒運転に対応する動作ラインとの交点からエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定するものとしてもよい。なお、エンジン22の回転数の変化には時間がかかることから、アクセル開度Accに基づいて定められた要求パワーPe*の回転数により近い方が、暖機運転から通常時運転へ移行する際に経過時間を短縮可能である観点から好ましい。また、暖機時には通常時におけるエンジン22の目標回転数Ne*以下の回転数にエンジン22の目標回転数Ne*を設定することが、排気の量をより抑えることができる観点から、より好ましい。
実施例のハイブリッド自動車20では、暖機時には浄化装置25の触媒温度Tcにより複数の動作ラインを用いてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定するものとしたが、暖機時の動作ラインを1つとしてもよい。また、浄化装置25の触媒温度Tcが低いほどエンジン22の休止気筒数が多くなるようエンジン22を制御するものとしたが、特に限定されず、1種類の休止気筒数としてもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20では、動作ラインと要求パワーPe*の曲線とを用いてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定するものとしたが、これらの曲線を用いずに、触媒温度Tcとの関係をマップに定め、要求パワーPe*と運転気筒数Snと触媒温度Tcとが与えられるとそれに応じたエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を導出して設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、浄化装置25の触媒温度Tcを温度センサ25aにより計測するものとしたが、他の指標に基づいて浄化装置25の触媒温度Tcを把握するものとしてもよい。例えば、外気温及び吸入空気量の積算値に基づいて触媒温度Tcを推定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、プラグ58を備えたプラグインハイブリッド自動車として構成するものとしたが、特にこれに限定されず、プラグ58を備えないハイブリッド自動車としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22は8気筒であるとしたが、特にこれに限定されず、10気筒、6気筒、4気筒、3気筒などであってもよい。また、気筒の配置は、直列型であってもよいし、V型であってもよいし、水平対向型であってもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、本発明の内容をエンジン22と2つのモータとを備えるハイブリッド自動車20の構成に適用して説明したが、本発明の内容は、走行用の動力を出力可能なエンジンとこのエンジンの動力を用いて発電可能なモータとこのモータと電力のやりとりが可能なバッテリとを備えるハイブリッド車の構成に適用するものとすればよく、例えば、図9に例示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸に接続されたモータMGと、エンジン22の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続された変速機230と、を備えるハイブリッド自動車220の構成に適用するものとしても構わない。なお、このハイブリッド自動車220では、モータMGが発電機及び電動機の機能を兼ね備えている。また、実施例のハイブリッド自動車20では、シリーズ−パラレル型の車両として説明したが、パラレル型のハイブリッド自動車としてもよい。
また、こうしたハイブリッド車に適用するものに限定されるものではなく、列車など自動車以外のハイブリッド車両の形態としても構わない。さらに、こうしたハイブリッド車の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、エンジン22からの動力を用いて発電するモータMG,MG1が「発電機」に相当し、走行用の動力を出力するモータMG,MG2が「電動機」に相当し、モータMG1,MG2と電力のやりとりを行なうバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、操作者の操作に基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、浄化装置25の触媒温度Tcが所定の浄化温度Tcref以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時にはエンジン22を全気筒で運転した状態でエンジン22とモータMG1,MG2とを設定した要求トルクTr*に基づいて制御する一方、浄化装置25の触媒温度Tcが所定の浄化温度Tcref未満である暖機時にはエンジン22の気筒の一部を休止した気筒休止状態でエンジン22を運転し、通常時に比して浄化装置25へ供給される排気量が小さいエンジン22の回転数Neで且つ要求トルクTr*のうち気筒を休止して生じるエンジン22の低下駆動力の少なくとも一部をモータMG2から出力するようエンジン22とモータMG2とを設定した要求トルクTr*に基づいて制御するハイブリッド用電子制御ユニット70、エンジンECU24及びモータECU40が「制御手段」に相当する。また、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、走行用の動力を入出力可能な内燃機関であれば水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG,MG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、内燃機関の動力を用いて発電可能なものであれば如何なるタイプの発電機であっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG,MG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70、エンジンECU24及びモータECU40からなる組み合わせに限定されるものではなく、更に多くの電子制御ユニットにより構成されるものとしてもよいし、単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、操作者の操作に基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、浄化装置25の触媒温度Tcが所定の浄化温度Tcref以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時にはエンジン22を全気筒で運転した状態でエンジン22とモータMG1,MG2とを設定した要求トルクTr*に基づいて制御する一方、浄化装置25の触媒温度Tcが所定の浄化温度Tcref未満である暖機時にはエンジン22の気筒の一部を休止した気筒休止状態でエンジン22を運転し、通常時に比して浄化装置25へ供給される排気量が小さいエンジン22の回転数Neで且つ要求トルクTr*のうち気筒を休止して生じるエンジン22の低下駆動力の少なくとも一部をモータMG2から出力するようエンジン22とモータMG2とを設定した要求トルクTr*に基づいて制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の製造産業などに利用可能である。
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 浄化装置、25a 温度センサ、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、56 インバータ、58 プラグ、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ、230 変速機。

Claims (8)

  1. 走行用の動力を出力可能であり排気を浄化する浄化触媒が接続され気筒の一部を休止して運転可能な内燃機関と、
    走行用の動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、
    操作者の操作に基づいて走行に要求される要求駆動力を設定し、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時には前記内燃機関を全気筒で運転した状態で前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する一方、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度未満である暖機時には前記内燃機関の気筒の一部を休止した気筒休止状態で前記内燃機関を運転し前記通常時に比して前記浄化触媒へ供給される排気量が小さい内燃機関の回転数で且つ前記要求駆動力のうち前記気筒を休止して生じる前記内燃機関の低下駆動力の少なくとも一部を前記電動機から出力するよう前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記制御手段は、前記暖機時には前記要求駆動力に対する前記通常時における内燃機関の回転数以下の回転数を該内燃機関の目標回転数に設定し、該目標回転数に対応する前記気筒休止状態に応じた該内燃機関の目標駆動力を設定し、前記設定された要求駆動力のうち前記内燃機関の目標駆動力を出力するよう該内燃機関を制御する手段である、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御手段は、前記通常時には前記内燃機関の全気筒での運転効率に基づいて定められた該内燃機関の回転数と駆動力との第1の関係と前記設定された要求駆動力とに基づいて該内燃機関の目標回転数及び目標駆動力を設定し該設定した内燃機関の目標回転数及び目標駆動力で前記内燃機関と前記電動機とを制御する一方、前記暖機時には前記内燃機関の一部休止した気筒での運転効率に基づいて定められた該内燃機関の回転数と駆動力との第2の関係と前記設定された要求駆動力とに基づいて該内燃機関の目標回転数及び目標駆動力を設定し、前記設定された要求駆動力のうち前記内燃機関の目標駆動力を出力するよう該内燃機関を制御する手段である、請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記制御手段は、前記通常時には前記第1の関係の曲線と前記設定された要求駆動力に基づいて定められた内燃機関の要求動力を表わす回転数及び駆動力の曲線との交点を内燃機関の目標回転数及び目標駆動力に設定する一方、前記暖機時には前記第1の関係の曲線と前記設定された要求駆動力に基づいて定められた内燃機関の要求動力を表わす回転数及び駆動力の曲線との交点における内燃機関の回転数を内燃機関の目標回転数に設定すると共に第2の関係の曲線における該目標回転数に対応する駆動力を前記内燃機関の目標駆動力に設定する手段である、請求項3に記載の車両。
  5. 前記制御手段は、前記暖機時において前記浄化触媒の温度が低いほど前記内燃機関の休止気筒数が多くなる傾向に内燃機関を制御する手段である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両。
  6. 前記蓄電手段は、外部電源からの電力により充電可能である手段である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両であって、
    前記内燃機関からの動力を用いて発電する発電機と、
    車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する手段である、車両。
  8. 走行用の動力を出力可能であり排気を浄化する浄化触媒が接続され気筒の一部を休止して運転可能な内燃機関と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやり取りを行なう蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
    操作者の操作に基づいて走行に要求される要求駆動力を設定し、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度以上であり所定の気筒休止条件が成立していない通常時には前記内燃機関を全気筒で運転した状態で前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する一方、前記浄化触媒の温度が所定の浄化温度未満である暖機時には前記内燃機関の気筒の一部を休止した気筒休止状態で前記内燃機関を運転し前記通常時に比して前記浄化触媒へ供給される排気量が小さい内燃機関の回転数で且つ前記要求駆動力のうち前記気筒を休止して生じる前記内燃機関の低下駆動力の少なくとも一部を前記電動機から出力するよう前記内燃機関と前記電動機とを前記設定した要求駆動力に基づいて制御する制御手段と、
    車両の制御方法。
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