JP2010259599A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 患者がより楽な姿勢で顎台に顎を載せた状態で検査(治療)を受けることができ、より適切な検査(治療)が可能になる眼科装置を提供する。
【解決手段】 患者眼を検査する検査ユニットと患者が顎を載せる顎台を上下移動させる顎台移動手段とを持つ眼科装置本体と、眼科装置本体が搭載されるテーブルと該テーブルを上下移動させるテーブル移動手段とを有する電動光学台と、を備える眼科装置は、顎台を上下移動させる移動信号を入力する移動信号入力手段と、入力された移動信号に基づいて顎台移動手段の駆動を制御すると共に、顎台の所定の移動範囲を超えて移動信号が入力された場合には、入力された移動信号に基づいてさらにテーブル移動手段の駆動を制御する制御手段と、を備える。

【選択図】 図3

Description

本発明は、上下移動可能な顎台を有し、患者眼を検査(観察、治療を含む)する眼科装置に関する。
細隙灯顕微鏡(スリットランプ)等の患者眼を検査(観察、撮影、治療を含む)する検査ユニットを備える据え置き型の眼科装置においては、患者眼を安定して固定するために、患者の顎が載せられ、上下移動可能な顎台を有する。検査時には、検査ユニットの検査光軸と患者眼の高さとを合わせるために、顎台の高さが変えられる(例えば、特許文献1、2,3参照)。また、検査ユニット及び顎台が設けられた眼科装置本体は、通常、電動光学台が持つ上下移動可能なテーブルに載せられて使用される(特許文献1、3参照)。
特開2001−187082号公報 特開2001−37726号公報 特開2004−33275号公報
しかし、検査ユニットで患者眼を検査可能な高さを基準にして、顎台の高さを合わせる場合、患者の体格、姿勢、椅子の高さ、機器の高さなどの条件により、患者に無理な姿勢を取らせることが有る。特に、レーザ光を眼底に照射する光凝固治療、視野検査等では、患者眼の検査(治療)が長時間に亘る場合、患者に無理な姿勢を取らせたままであると、患者への負担が掛かり、検査(治療)への患者の集中力が低下して、検査の信頼性が低下したり、安定した検査が行われなくなりやすい。また、電動光学台のテーブルは、顎台の上下移動とは別に設けられた専用のスイッチ信号に基づいて移動されていたので、操作に不慣れな者では患者が所望する高さに顎台を位置させ手間取ることがあった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、患者がより楽な姿勢で顎台に顎を載せた状態で検査(治療)を受けることができる眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 患者眼を検査する検査ユニットと患者が顎を載せる顎台を上下移動させる顎台移動手段とを持つ眼科装置本体と、前記眼科装置本体が搭載されるテーブルと該テーブルを上下移動させるテーブル移動手段とを有する電動光学台と、を備える眼科装置において、
前記顎台を上下移動させる移動信号を入力する移動信号入力手段と、入力された移動信号に基づいて前記顎台移動手段の駆動を制御すると共に、前記顎台の所定の移動範囲を超えて前記移動信号が入力された場合には、入力された移動信号に基づいてさらに前記テーブル移動手段の駆動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼科装置は、患者眼の前眼部を撮像する撮像素子を持ち、該撮像素子の出力に基づいて前記顎台に顎が載せられた状態での患者の眼の高さ位置を検出する眼位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記移動信号に基づいて前記顎台を移動させる際に前記眼位置検出手段により検知された患者眼の高さが所定の高さ範囲を外れる場合には、入力された移動信号に基づいてさらに前記テーブル移動機構の駆動を制御し、患者眼の高さを前記所定の高さ範囲に位置させることを特徴とする。
(3) (1)の眼科装置において、前記移動信号入力手段は、患者が顎台に顎を載せたときに顎台に掛かる荷重を検知する荷重センサと、該荷重センサにより検知された荷重が所定値以上の時に顎台を下降させる移動信号を入力し、検知された荷重が前記所定値を下回るときに顎台を上昇させる移動信号を入力する信号入力ユニットと、該信号入力ユニットからの移動信号に基づいた前記顎台移動手段の駆動開始と駆動停止の指令信号を入力する指令信号入力スイッチと、を有し、前記制御手段は、前記入力スイッチからの指令信号と前記信号入力ユニットからの移動信号とに基づいて前記顎台移動手段及び前記テーブル移動手段の駆動を制御することを特徴とする。
(4) 患者眼を検査する検査ユニットと患者が顎を載せる顎台を上下移動させる顎台移動手段とを持つ眼科装置本体と、前記眼科装置本体が搭載されるテーブルと該テーブルを上下移動させるテーブル移動手段とを有する電動光学台と、を備える眼科装置において、
前記顎台を上下移動させる移動信号を入力する移動信号入力手段であって、前記顎台の上昇と下降の移動信号を直接入力する上下移動スイッチを有するか、又は患者が顎台に顎を載せたときに顎台に掛かる荷重を検知する荷重センサと、該荷重センサにより検知された荷重が所定値以上の時に顎台を下降させる移動信号を入力し、検知された荷重が前記所定値を下回るときに顎台を上昇させる移動信号を入力する信号入力ユニットと、該信号入力ユニットからの移動信号に基づいた前記顎台移動手段の駆動開始と駆動停止の指令信号を入力する指令信号入力スイッチと、を有する移動信号入力手段と、入力された移動信号に基づいて前記顎台移動手段の駆動を制御する制御手段であって、前記顎台の所定の移動範囲を超えて前記移動信号が入力された場合には、入力された移動信号に基づいてさらに前記テーブル移動手段の駆動を制御するか、又は前記信号入力ユニット及び指令信号入力スイッチからの指令信号に基づいて前記顎台移動手段の駆動のみを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、患者がより楽な姿勢で顎台に顎を載せた状態で検査(治療)を受けることができ、より適切な検査(治療)が可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る眼科装置の外観斜視図である。眼科装置は、電動光学台200と電動光学台200のテーブル201に搭載された眼科装置本体1とを有する。図1では、眼科装置本体1は細隙灯顕微鏡(スリットランプ)の例として示されている。図2は、眼科装置本体1の側面図と電動光学台200の上下移動機構を説明する図である。
図1及び図2において、眼科装置本体1は、テーブル201上を水平方向に移動可能な移動台2と、移動台2に対して軸L1を中心に回転可能であると共に上下移動可能であるアーム3に搭載された検査ユニットとしての顕微鏡ユニット4と、軸L1を中心に回転可能にアーム3上に載せられた照明ユニット5と、テーブル201上に固定された顔支持ユニット100と、を備える。移動台2の内部には、アーム3及び照明ユニット5を一体的に上下方向に移動させる上下移動機構7が配置されている。上下移動機構7は、モータ及び送りネジ等の周知のスライド機構により構成される(基本的には、図4に示される顎台105の上下移動機構110と同様な機構が採用される)。
顕微鏡ユニット4の内部には、検査光学系として、照明ユニット5のスリット光の投光により照明された患者眼を観察する観察光学系が設けられている。顕微鏡ユニット4には、レーサ光源ユニット50からのレーザ光がファイバ51を介して導かれるレーザ照射ユニット52が取り付けられている。レーサ光源ユニット50からは眼底を光凝固するための治療レーザ光が出力される。なお、レーサ光源ユニット50には、光凝固治療のレーザ照射条件を入力する各種の設定スイッチを持つコントロールパネル50aが設けられている。
移動台2は、周知の機構を持つジョイスティック6が傾倒操作されることにより、水平方向に移動される。また、ジョイスティック6が持つ回転ノブ6aが回転されることにより、顕微鏡ユニット4及び照明ユニット5を移動台2に対して一体的に上下移動させる信号が入力される。
図3は、顔支持ユニット100の斜視図である。顔支持ユニット100は、テーブル201に立てて設けられた2本の支柱101と、支柱101を平行に維持するために、支柱101の上端に設けられた保持部材102と、2本の支柱101の間に設けられた帯状の額当て103と、2本の支柱101に掛け渡された支持部材104の左右中央に配置され、支持部材104と共に上下移動可能に設けられた顎台105と、を有する。また、顎台105と支持部材104との間には荷重センサ107が設けられている。荷重センサ107としては、ロードセル等の市販されている周知のものが使用可能である。
また、2本の支柱101には、患者眼の高さ合わせの目安とするアイレベルマーカ106が設けられている。また、一方の支柱101の上部には、患者の前眼部を側方から撮像する撮像ユニット130を保持するアーム131が固定されている。撮像ユニット130には、アイレベルマーカ106を中心に患者眼が上下100mm程移動した状態を撮影可能な撮像素子130aが設けられている。なお、顕微鏡ユニット4の観察光軸は、アイレベルマーカ106を中心に所定の範囲(例えば、±40mmの範囲)で上下移動可能にされている。
図4は、顎台105を電動により上下移動させる上下移動機構110の概略構成図であり、図3における2本の支柱101のうち、右側の支柱101の断面図である。支柱101には送りネジ111が回転可能に、且つ上下移動不能に取り付けられている。送りネジ111に下端に形成されたギヤ112にはモータ113の回転軸に取り付けられたギヤ114が噛み合わされている。支柱101が通された移動支基115の内部には送りネジ111に対応する雌ネジが形成され、移動支基115は上下移動可能に支柱カバー116に保持されている。移動支基115の上端に顎台105を備える支持部材104が固定されている。モータ113によって送りネジ111が回転されることにより、移動支基115と共に顎台105が上下移動される。また、支柱カバー116の内部には、移動支基115の上下移動の限界を検知するセンサ118a及び118bが設けられている。センサ118a及び118bにより、顎台105の上昇の限界位置と下降の限界位置が検知される。なお、左側の支柱101には、ベアリング等の軸受けを介して支持部材104が上下移動可能に支持されている。
また、図3において、支柱カバー116には、荷重センサ107による検知信号によって顎台105の上下を開始及び停止(固定)させる指令信号を入力するスイッチ119が設けられている。また、スイッチ119とは別に、顎台105を上昇させる指令信号を入力するスイッチ125aと、顎台105を下降させる指令信号を入力するスイッチ125bが設けられている(図1参照)。
次に、電動光学台200によるテーブル201の上下移動機構を説明する。図2において、テーブル201が固定されたスライド部202は、基部203に上下移動可能に支持されている。スライド部202に取り付けられたモータ210の回転軸にはギヤ211aが取り付けられている。ギヤ211aには送りネジ212に設けられたギヤ211bが噛み合っている。基部203側には送りネジ212に対するナット部213が取り付けられている。モータ210の回転により送りネジ212が回転され、これに伴ってスライド部202が上下移動される。
図5は眼科装置の制御ブロック図である。荷重センサ107、顎台105の上下移動機構110が持つモータ113、センサ118a及び118b、スイッチ119、上下移動機構7、電動光学台200側の上下移動機構が持つモータ210、スイッチ204は、眼科装置本体1が持つ制御ユニット30に接続されている。制御ユニット30は、荷重センサ107により検知される荷重が所定値K(患者が顎台105に顎を載せた状態で顎台105を下方に軽く押し下げ可能な荷重)以上のときに顎台105を下降させる移動信号を入力し、荷重センサ107により検知される荷重が所定値Kを下回る場合に顎台105を上昇させる移動信号を入力する移動信号入力ユニットを兼ねる。
また、撮像ユニット130が持つ撮像素子130aの画像信号は画像処理ユニット31に入力され、画像処理ユニット31よって画像処理されて患者眼の上下位置が検出される。画像処理ユニット31による検出結果は制御ユニット30に入力される。また、制御ユニット30には、スイッチ119とは別に、顎台105を上下移動させる指令信号を入力するスイッチ125a、125bが接続されている。
次に、以上のような構成を備える装置の動作を説明する。レーザ光源ユニットによる光凝固治療に際して、検者(術者)は患者に顎を顎台105の載せた後、スイッチ119を押している間は、顎の高さの変化に追従して顎台105が上下移動され、スイッチ119から手を離せば顎台105の上下移動が停止される旨を説明する。なお、顎台105の初期高さは、移動機構110により上下移動可能な範囲の中間位置又は前の患者の使用位置に設定されている。また、電動光学台200によるテーブル201の高さの初期位置も、所定の基準位置又は前の患者の使用位置に設定されている。
患者は顎を顎台105の載せた後、顎台105の高さの調整が必要な場合には、スイッチ119を押す。スイッチ119の信号が制御ユニット30に入力されると、制御ユニット30は荷重センサ107により検知される荷重に応じて顎台105を上昇又は下降させる移動信号に基づいてモータ113の駆動を制御する。例えば、顎台105の初期位置が高い場合、患者が顎台105を下降させるように顎台105を押し下げる。顎台105に所定値K以上の荷重が掛かっていることがセンサ106によって検知されると、制御ユニット30はモータ113の駆動を制御し、顎台105を一定の速度で下降させる。患者は自分の好みの高さ(楽な姿勢を維持できる高さ)に顎を位置させた後、スイッチ119を押すことを止める。スイッチ119からの信号が入力されなくなると(顎台105の移動停止の指令信号が入力されると)、制御ユニット30はモータ113の駆動を停止する。
一方、顎台105の初期位置が低い場合、又は患者が一旦顎台105を下降させた後に顎を上昇させた場合、所定値Kを下回る荷重(荷重0の場合を含む)が顎台105に掛けられていることが荷重センサ107によって検知される。この場合、制御ユニット30は荷重センサ107から入力される移動信号に基づいてモータ113の駆動を制御し、顎台105を一定の速度で上昇させる。そして、スイッチ119により移動停止の指令信号が入力されると、制御ユニット30はモータ113の駆動を停止し、顎台105の高さを固定する。これにより、患者は所望の高さに調整された顎台105に顎を載せた状態で検査(治療)を受けることができる。
術者は、顕微鏡ユニット4で患者眼の患部を観察できるように、ジョイスティック6等を操作して、移動台2を前後左右に移動させると共に、回転ノブ6aによって顕微鏡ユニット4を上下移動させる。その後、レーザ光源ユニット50からレーザ光を出力させ、患部にレーザ光を照射して光凝固を行う。このような光凝固治療では、眼底に多数のレーザ光が照射され、その治療には10分以上掛かる場合もある。患者は顎台105に顎を載せた状態を長時間維持することが要求されるが、この場合にも患者が所望する顎台15の高さが調整されていることにより、患者に無理な姿勢を強いることが軽減され、適切な治療を行うことができる。
上記のような顎台105の高さ調整に際して、装置本体1側の上下移動機構110のみでは高さ調節が不十分な場合がある。つまり、顎台105の稼動範囲よりも広い範囲で高さ調節が必要とされる場合がある。このような場合には、電動光学台200の高さ位置が連動して自動調節されると都合が良い。
例えば、患者が顎台105を押し下げるように荷重を掛け、顎台105が下方の移動限界に達したことがセンサ118bによって検知されると、制御ユニット30は顎台105の下降だけでは移動量が不足すると判断し、荷重センサ107からの移動信号が入力されている間は(顎台105の所定の移動範囲を超えて移動信号が入力された場合は)、さらに電動光学台200側のモータ210の駆動を制御し、テーブル201を所定の速度で下降させる。スイッチ119からの移動停止の指令信号が入力されると、制御ユニット30はモータ113及びモータ210の駆動を停止する。逆に、患者が顎台105より顎を上側に位置させて顎台105を上昇させたとき、顎台105が上方の移動限界に達したことがセンサ118aによって検知されると、制御ユニット30は顎台105の上昇だけでは移動量が不足すると判断し、さらに電動光学台200側のモータ210の駆動を制御し、テーブル201を所定の速度で上昇させる。荷重センサ107の検知信号がモータ113のみならず、テーブル201を上下移動させるモータ210の駆動に利用されることにより、術者及び患者は効率良く所望の高さに顎台105を位置させることができる。
また、患者が顎台105を下方又は上方に移動したときには、患者眼の高さがアイレベルマーカ106より上又は下に大きくずれ、顕微鏡ユニット4の上下の移動可能な範囲を外れてしまうことがある。そこで、撮像ユニット130により撮像された患者眼像に基づき、患者眼の高さが検知され、顕微鏡ユニット4の上下の移動可能な範囲を外れたか否かが監視される。
図6は、撮像ユニット130が持つ撮像素子130aにより撮像された患者眼像であり、撮像素子130aでは患者の側面が撮像される。画像処理ユニット31は、撮像素子130aにより撮像された画像を処理し、患者眼EMにおける瞳孔EPとアイレベルマーカ106を検出する。例えば、瞳孔EPの位置は、患者眼像EMの白目と顔の輪郭等の中で輝度の低い部分として検出される。アイレベルマーカ106の位置は、撮像ユニット130の配置位置に応じて予め設定されているか、又は画像処理によって検出される。そして、瞳孔EPの位置の検出結果に基づいて、アイレベルマーカ106に対する患者眼EMの高さHeが検出される。
荷重センサ107からの移動信号が入力され、移動機構110によって顎台105が上下に移動された際、高さHeが所定の範囲(顕微鏡ユニット4の上下の移動可能な範囲)から外れる場合には、移動機構110の駆動が停止され、代わりに荷重センサ107からの移動信号に基づいて電動光学台200側のモータ210が駆動され、高さHeが所定の範囲内で患者が楽な姿勢となるようにテーブル201が移動される。また、患者眼EMの高さHeが所定の範囲(顕微鏡ユニット4の上下の移動可能な範囲)から外れてしまった場合には、患者眼EMの高さHeが所定の範囲に入るように、又は患者眼EMの高さがアイレベルマーカ106とほぼ同じ高さに位置するように、テーブル201の高さが変えられると共に、顎台105がテーブル201の移動方向とは逆方向に同量だけ移動される。例えば、アイレベルマーカ106の位置に対して患者眼EMが上側に高さHeずれていた場合、テーブル201が高さHeの距離分だけ上方に移動されると共に、顎台105が高さHeの距離分だけ下方向に移動される。これにより、患者眼EMの実際の高さは変えられずに、患者眼EMがアイレベルマーカ106とほぼ同じ高さに位置される。これにより、顕微鏡ユニット4の上下移動可能な範囲に患者眼EMが位置し、術者は顕微鏡ユニット4の高さを患者眼EMの高さに合わせることができる。
また、装置本体1に配置されたスイッチ32により自動アライメントモードが選択されているときは、画像処理ユニット31により検出された患者眼の高さ位置の検出結果に基づいて上下移動機構7が駆動され、患者眼の高さに一致するように顕微鏡ユニット4の高さが自動的に調整される。この場合には、術者が顕微鏡ユニット4の高さを粗く移動する操作が省かれ、効率良く位置合わせが行われる。スイッチ32では、上記の自動アライメントモードと、検者の操作により顕微鏡ユニット4の高さを調整する手動アライメントモードが選択される。
なお、図1、3では、撮像ユニット130は顔支持ユニット100に設けられている場合を例にとって説明したが、撮像ユニット130は検査ユニットである顕微鏡ユニット4側に設けられていても良い。顕微鏡ユニット4側に撮像ユニット130が設けられる場合、患者の顔及び前眼部の画像をほぼ正面から撮像することができ、患者眼の瞳孔位置等の検出処理がしやすくなる。
以上の説明では、顎台105を上下に移動させる指令信号として、荷重センサ107の検知信号を使用するものとしたが、スイッチ125a,125bによっても顎台105(及び電動光学台200のテーブル201)を上下に移動させる指令信号を入力することができる。顎台105に掛かる荷重をうまく調整できない患者に対しては、患者又は検者によってスイッチ125a,125bが使用される。
スイッチ125a,125bを使用した場合の動作を説明する。患者が顎台105に顎を載せた後、患者が楽な姿勢を保つために顎台105を上昇させたいときは、患者又は検者はスイッチ125aを押す。スイッチ125aの信号が入力されると、制御ユニット30によってモータ113が駆動され、顎台105が上昇される。そして、顎台105の所定の移動範囲を超えてスイッチ125aの信号が入力された場合、すなわち、顎台105が上方の移動限界に達したことがセンサ118aによって検知された後、さらにスイッチ125aからの信号が入力された場合には、次に電動光学台200側のモータ210が駆動され、テーブル201が上昇される。また、スイッチ125bの信号が入力されると、顎台105が下降される。顎台105が下方の移動限界に達したことがセンサ118bによって検知された後、さらにスイッチ125bからの信号が入力された場合には、電動光学台200側のモータ210が駆動され、テーブル201が下降される。スイッチ125a、125bによっても、顎台105の上下移動機構110のみならず、電動光学台200側の上下移動機構の駆動が連動して制御されるので、顎台105の高さを患者が所望する高さに効率よく調整できる。
また、スイッチ125a,125bが使用される場合も、さらに撮像ユニット130及び画像処理ユニット31による患者眼の高さの検知情報を利用すると、顕微鏡ユニット4の高さを適切に合わせることができる。例えば、スイッチ125aからの信号によって顎台105が上昇され、画像処理ユニット31により検出された患者眼の高さが顕微鏡ユニット4の上方の移動可能範囲から外れる場合には、電動光学台200のモータ210の駆動によりテーブル201が上昇され、患者眼の高さが顕微鏡ユニット4の上方の移動可能範囲に入るように上下移動機構110の駆動が制御される。逆に、スイッチ125bからの信号によって顎台105が下降され、患者眼の高さが顕微鏡ユニット4の上方の移動可能範囲から外れる場合には、テーブル201が下降され、患者眼の高さが顕微鏡ユニット4の上方の移動可能範囲に入るように上下移動機構110の駆動が制御される。
なお、好ましくは、画像処理ユニット31により検出された患者眼の高さがアイレベル106の付近に合うように、顎台105の上下移動機構110及び電動光学台200側の上下移動機構が連動して制御される。これにより、患者が所望する高さに顎台105を位置させることができると共に、顕微鏡ユニット4を患者眼の高さに合わせることができる。さらにまた、自動アライメントモードが選択されている場合には、画像処理ユニット31により検出された患者眼の高さの検知結果に基づいて移動機構7の駆動が制御され、患者眼の高さに顕微鏡ユニット4が位置合わせされる。
上記では、眼科装置本体1が持つ検査ユニットとして光凝固のレーザ治療に使用される細隙灯顕微鏡を例にして説明したが、患者眼を固視させる固視点及び視野検査用の輝点をドーム内に呈示する視野検査装置においても検査に長時間を必要とするので、本件発明が適用されると都合が良い。また、眼屈折力測定装置、非接触式眼圧計等の据え置き型の装置においても本発明は効果的に適用可能である。
眼科装置の外観斜視図である。 眼科装置本体の側面図と電動光学台の上下移動機構の説明図である。 顔支持ユニットの斜視図である。 上下移動機構の概略構成図である。 眼科装置の制御ブロック図である。 撮像素子で撮像された患者眼像の例である。
1 眼科装置本体
4 顕微鏡ユニット
5 照明ユニット
30 制御ユニット
100 顔支持ユニット
107 荷重センサ
110 上下移動機構
125a、125b スイッチ
130 撮像ユニット
130a 撮像素子
200 電動光学台
201 テーブル
204 スイッチ

Claims (4)

  1. 患者眼を検査する検査ユニットと患者が顎を載せる顎台を上下移動させる顎台移動手段とを持つ眼科装置本体と、前記眼科装置本体が搭載されるテーブルと該テーブルを上下移動させるテーブル移動手段とを有する電動光学台と、を備える眼科装置において、
    前記顎台を上下移動させる移動信号を入力する移動信号入力手段と、
    入力された移動信号に基づいて前記顎台移動手段の駆動を制御すると共に、前記顎台の所定の移動範囲を超えて前記移動信号が入力された場合には、入力された移動信号に基づいてさらに前記テーブル移動手段の駆動を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1の眼科装置は、患者眼の前眼部を撮像する撮像素子を持ち、該撮像素子の出力に基づいて前記顎台に顎が載せられた状態での患者の眼の高さ位置を検出する眼位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記移動信号に基づいて前記顎台を移動させる際に前記眼位置検出手段により検知された患者眼の高さが所定の高さ範囲を外れる場合には、入力された移動信号に基づいてさらに前記テーブル移動機構の駆動を制御し、患者眼の高さを前記所定の高さ範囲に位置させることを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項1の眼科装置において、前記移動信号入力手段は、患者が顎台に顎を載せたときに顎台に掛かる荷重を検知する荷重センサと、該荷重センサにより検知された荷重が所定値以上の時に顎台を下降させる移動信号を入力し、検知された荷重が前記所定値を下回るときに顎台を上昇させる移動信号を入力する信号入力ユニットと、該信号入力ユニットからの移動信号に基づいた前記顎台移動手段の駆動開始と駆動停止の指令信号を入力する指令信号入力スイッチと、を有し、
    前記制御手段は、前記入力スイッチからの指令信号と前記信号入力ユニットからの移動信号とに基づいて前記顎台移動手段及び前記テーブル移動手段の駆動を制御することを特徴とする眼科装置。
  4. 患者眼を検査する検査ユニットと患者が顎を載せる顎台を上下移動させる顎台移動手段とを持つ眼科装置本体と、前記眼科装置本体が搭載されるテーブルと該テーブルを上下移動させるテーブル移動手段とを有する電動光学台と、を備える眼科装置において、
    前記顎台を上下移動させる移動信号を入力する移動信号入力手段であって、前記顎台の上昇と下降の移動信号を直接入力する上下移動スイッチを有するか、又は患者が顎台に顎を載せたときに顎台に掛かる荷重を検知する荷重センサと、該荷重センサにより検知された荷重が所定値以上の時に顎台を下降させる移動信号を入力し、検知された荷重が前記所定値を下回るときに顎台を上昇させる移動信号を入力する信号入力ユニットと、該信号入力ユニットからの移動信号に基づいた前記顎台移動手段の駆動開始と駆動停止の指令信号を入力する指令信号入力スイッチと、を有する移動信号入力手段と、
    入力された移動信号に基づいて前記顎台移動手段の駆動を制御する制御手段であって、前記顎台の所定の移動範囲を超えて前記移動信号が入力された場合には、入力された移動信号に基づいてさらに前記テーブル移動手段の駆動を制御するか、又は前記信号入力ユニット及び指令信号入力スイッチからの指令信号に基づいて前記顎台移動手段の駆動のみを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼科装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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