JP2010257676A - フレキシブル基板用コネクタの組立方法及びフレキシブル基板用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【目的】 負荷をかけることなく、アクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に係止させることができるフレキシブル基板用コネクタの組立方法を提供する。
【構成】 ボディ100の仮保持用凹部112に、アクチュエータ300の突起部350を挿入し、その後、ボディ100の貫通孔120にコンタクト200を挿入すると共に、コンタクト200のフック部231をアクチュエータ300の軸部340上に配置し、その後、アクチュエータ300を上方に持ち上げ、アクチュエータ300の軸部340をコンタクト200のフック部231に係止させると共に、突起部350を仮保持用凹部112から抜き、この状態で、コンタクト200をボディ100の貫通孔120に更に挿入すると共に、アクチュエータ300を略水平移動させ、これにより、突起部350を仮保持用凹部112の前方の凸状の支持部111上に載置する。
【選択図】 図5
【構成】 ボディ100の仮保持用凹部112に、アクチュエータ300の突起部350を挿入し、その後、ボディ100の貫通孔120にコンタクト200を挿入すると共に、コンタクト200のフック部231をアクチュエータ300の軸部340上に配置し、その後、アクチュエータ300を上方に持ち上げ、アクチュエータ300の軸部340をコンタクト200のフック部231に係止させると共に、突起部350を仮保持用凹部112から抜き、この状態で、コンタクト200をボディ100の貫通孔120に更に挿入すると共に、アクチュエータ300を略水平移動させ、これにより、突起部350を仮保持用凹部112の前方の凸状の支持部111上に載置する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、フレキシブル基板が接続されるフレキシブル基板用コネクタの組立方法及びフレキシブル基板用コネクタに関する。
従来のフレキシブル基板用コネクタは、絶縁性を有するボディと、このボディ内に並列に配列されたコンタクトと、アクチュエータとを備えている。ボディの取付凹部の長さ方向の両壁部には、一対の第1のスライド面、テーパー面及び第2のスライド面が設けられている。前記アクチュエータを鉛直方向に起立させた状態で、該アクチュエータの長さ方向の両側の突部を前記第1のスライド面から前記テーパー面を通じて前記第2のスライド面へと順次移動させると、前記突部が前記第2のスライド面に下方から支持されると共に、該アクチュエータの軸部が前記コンタクトの逆U字状のフック部に上方から係止されるようになっている(特許文献1の段落0017、図8及び図9参照)。
ところが、前記アクチュエータの突起が前記テーパー面上を移動する際に、該アクチュエータの軸部が前記コンタクトのフック部の先端を押圧し、当該フック部を押し上げるようになっている。すなわち、前記アクチュエータの取り付け時に、前記コンタクトのフック部に負荷が掛かってしまう。もっとも、第1のスライド面、テーパー面及び第2のスライド面を除去すれば、負荷をかけることなく前記軸部を前記フック部に係止させることが可能であるが、前記軸部を前記フック部に係止させた状態で維持することができない。
また、前記アクチュエータの取り付け時に、前記コンタクトのフック部に負荷がかかる構成上、アクチュエータの取り付けの自動化を図るためには、前記フック部が破損しないように前記負荷を考慮して設計しなければならない。このため、アクチュエータの取り付けの自動化を図ることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、負荷をかけることなく、アクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に係止させることができ且つその係止状態を維持することができるフレキシブル基板用コネクタの組立方法及びフレキシブル基板用コネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のフレキシブル基板用コネクタの組立方法は、ボディの取付凹部の長さ方向の壁面に設けられた仮保持用凹部に、アクチュエータの長さ方向の端面に設けられた突起部を挿入し、その後、前記ボディを貫通し且つ前記取付凹部に連通する貫通孔に、コンタクトを挿入すると共に、該コンタクトのフック部を前記貫通孔から前記取付凹部に挿入して前記アクチュエータの軸部上に配置し、その後、前記アクチュエータを上方に持ち上げ、前記アクチュエータの軸部を前記コンタクトのフック部に係止させると共に、該アクチュエータの突起部をボディの仮保持用凹部から抜き、この状態で、前記コンタクトを前記ボディの貫通孔に更に挿入すると共に、前記アクチュエータを略水平移動させ、これにより、前記アクチュエータの突起部を前記ボディの取付凹部の前記壁面の前記仮保持用凹部の前記アクチュエータの水平移動方向側に設けられた凸状の支持部上に載置するようになっている。
このようなフレキシブル基板用コネクタの組立方法による場合、予めアクチュエータの突起部をボディの仮保持用凹部に挿入しておき、コンタクトのフック部をアクチュエータの軸部上に配置した後、アクチュエータを持ち上げることにより、アクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に係止させるようになっている。このため、アクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に係止させる際にフック部に負荷がかかることがない。しかも、アクチュエータの軸部がコンタクトのフック部に係止された状態で、コンタクトの挿入と共に、アクチュエータを略水平移動させることにより、該アクチュエータの突起部がボディの支持部上に載置され支持されることから、前記コンタクトのフック部に負荷をかけることなく、アクチュエータの軸部がコンタクトのフック部に係止された状態が維持される。このようにアクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に負荷をかけることなく取り付けることができるので、本コネクタを組み立てるに当たり、自動化し易い。
前記コンタクトのフック部を前記アクチュエータの軸部上に配置する際に、前記フック部をボディに設けられたスリットに挿入し、該スリットの両壁面に懸架された前記軸部上に配置することも可能である。
また、前記突起部を前記仮保持用凹部に挿入する際、前記アクチュエータを上方に持ち上げる際、及び前記アクチュエータを起立状態のまま略水平移動させる際、前記アクチュエータが略鉛直方向に起立していることが好ましい。
本発明のフレキシブル基板用コネクタは、前方上側部に設けられた取付凹部及び前後方向に貫通し、前記取付凹部に連通する貫通孔を有するボディと、前記取付凹部内に配置されるフック部を有し且つボディの貫通孔に後方から挿入されるコンタクトと、前記フック部に上方から係止される軸部を有しており且つ該軸部を軸に開位置から閉位置にかけて回動可能なアクチュエータとを備えている。前記アクチュエータの長さ方向の端面には突起部が設けられている。前記ボディの取付凹部の長さ方向の壁面には、凸状の支持部と、仮保持用凹部とが前後に並べて設けられている。前記仮保持用凹部には、前記コンタクトが前記ボディの貫通孔に挿入される前に、前記突起部が挿入されるようになっている。前記軸部の上端の高さ位置は、前記突起部が前記仮保持用凹部に挿入された状態で、前記ボディの貫通孔に挿入された前記コンタクトのフック部の下端の高さ位置よりも低くなっている。前記支持部の上端の高さ位置は、前記軸部が前記フック部に係止された状態で、前記突起部の下端の高さ位置よりも若干低くなっている。前記突起部が、前記コンタクトが前記ボディの貫通孔に挿入された状態で、前記支持部上に載置されるようになっている。
このようなフレキシブル基板用コネクタによる場合、前記軸部の上端の高さ位置が、前記突起部が前記仮保持用凹部に挿入された状態で、前記ボディの貫通孔に挿入されたコンタクトのフック部の下端の高さ位置よりも低くなっている。このため、前記コンタクトが前記ボディの貫通孔に挿入される前に前記突起部を前記仮保持用凹部に挿入し、その後、前記コンタクトを前記ボディの貫通孔に挿入すると、前記フック部がアクチュエータの軸部の上方に配置される。その後、前記アクチュエータを持ち上げるだけで、前記軸部が前記フック部に係止される。このため、アクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に係止させる際にフック部に負荷がかかることがない。しかも、アクチュエータの軸部がコンタクトのフック部に係止された状態で、支持部の上端の高さ位置が前記突起部の下端の高さ位置よりも若干低くなっていることから、前記コンタクトを前記ボディの貫通孔に更に挿入すると共に、前記アクチュエータを略水平移動させることにより、該アクチュエータの突起部を前記ボディの支持部上に載置させることができる。このため、前記コンタクトのフック部に負荷をかけることなく、アクチュエータの軸部がコンタクトのフック部に係止された状態が維持される。このようにアクチュエータの軸部をコンタクトのフック部に負荷をかけることなく取り付けることができるので、本コネクタを組み立てるに当たり、自動化し易い。
前記アクチュエータは、該アクチュエータを厚み方向に貫通するスリットを更に有する場合、前記軸部は前記スリットの両壁面に懸架されている。前記スリットの上端の高さ位置は、前記突起部が前記仮保持用凹部に挿入された状態で、前記ボディの貫通孔に挿入された前記コンタクトのフック部の上端の高さ位置よりも高くなっている。このため、前記突起部を前記仮保持用凹部に挿入した後、前記コンタクトを前記ボディの貫通孔に挿入すると、前記フック部がアクチュエータのスリットに挿入され、軸部の上方に配置される。その後、前記アクチュエータを持ち上げるだけで、前記軸部が前記フック部に係止される。
前記アクチュエータが前記開位置で略鉛直方向に起立する一方、前記閉位置で略水平方向に寝るようになっている場合、前記ボディの取付凹部の長さ方向の壁面には、前記支持部の前方に支持凹部が更に設けられている。前記支持部の上端の高さ位置は、前記アクチュエータが略鉛直方向に起立し且つ該アクチュエータの前記軸部が前記フック部に係止された状態で、前記突起部の下端の高さ位置よりも若干低くなっている。前記アクチュエータが開位置に位置するとき、前記突起部が前記支持部上に載置され、前記アクチュエータが閉位置に位置するとき、前記突起部が支持凹部に収容され、該支持凹部の底面上に載置されるようになっている。
この場合、開位置で前記アクチュエータが前記支持部上に載置される一方、閉位置で前記アクチュエータが前記支持凹部の底面上に載置されるようになっている。すなわち、開位置及び閉位置の双方においてアクチュエータが下方から支持されるので、該アクチュエータの脱落が防止される。
前記コンタクトが、第1のアームと、この第1のアームの下側に配置され且つ第1のアームとの間にフレキシブル基板が挿入可能な空間を画定する第2のアームとを更に有する場合、前記第1のアームの先端部には前記フック部が設けられており、前記第2のアームの先端部には、少なくとも一部が前記取付凹部内に配置される接点部が設けられている。前記アクチュエータは、閉位置に位置した状態で、第1、第2のアームの間に挿入されたフレキシブル基板を押圧し、該フレキシブル基板の接点を前記接点部に圧接させる押圧部を更に有する。前記ボディの取付凹部の長さ方向の両端部には、閉位置に位置した前記アクチュエータの長さ方向の両端部を係止する一対の係止爪が設けられている。この場合、前記係止爪により前記アクチュエータが閉位置に位置した状態で保持され、該アクチュエータの押圧部がフレキシブル基板を押圧した状態で維持される。このため、フレキシブル基板が不用意に脱落するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るフレキシブル基板用コネクタについて上記図1乃至図5を参照しつつ説明する。図1に示すフレキシブル基板用コネクタは、ボディ100と、複数のコンタクト200と、アクチュエータ300とを備えている。以下、各部について詳しく説明する。
ボディ100は、図1及び図2に示すように、略直方体状の絶縁樹脂製の射出成形品である。このボディ100の前方上側部には取付凹部110が設けられている。また、ボディ100には、図1乃至図4に示すように、該ボディ100を前後方向に貫通する複数の貫通孔120が長さ方向に間隔をあけて配設されている。この貫通孔120は、断面視略L字状のスリットであって、取付凹部110に各々連通している。貫通孔120には、図3及び図4に示すように、コンタクト200が各々嵌合するようになっている。
ボディ100の取付凹部110の長さ方向の両壁部には、図2乃至図4に示すように、上方に凸の側面視略半円形の突起である一対の支持部111が設けられている。また、前記両壁部の支持部111の後方には側面視略矩形状の一対の仮保持用凹部112が、前記両壁部の支持部111の前方には側面視略矩形状の一対の支持凹部113が設けられている。
仮保持用凹部112には、コンタクト200が貫通孔120に挿入される前に、アクチュエータ300の後述する突起部350が各々挿入される。これについては詳しくは後述する。支持部111上には、アクチュエータ300の後述する開位置に位置しているときに、該アクチュエータ300の突起部350が載置される。支持凹部113には、アクチュエータ300が後述する閉位置に位置しているとき、該アクチュエータ300の突起部350が各々挿入され、該支持凹部113の底面上に該突起部350が載置される。
また、取付凹部110の底面上の支持凹部113の前方部分には一対の係止爪130が設けられている。この係止爪130は、図1及び図2に示すように、アクチュエータ300が閉位置に位置した状態で、該アクチュエータ300の長さ方向の両端部を各々係止するようになっている。
各コンタクト200は、図2乃至図4に示すように、導電性を有する金属板である。このコンタクト200は、基部210と、上側アーム220(第1のアーム)と、下側アーム230(第2のアーム)と、接続部240とを有している。基部210は略L字状の板体である。この基部210の下端から上端までの高さ寸法がボディ100の貫通孔120の高さ寸法と略同じになっている。すなわち、コンタクト200がボディ100の貫通孔120に嵌合される。接続部240は、ボディ100の貫通孔120の後方から下方に突出し、本コネクタが実装される図示しない実装基板の配線ラインに各々半田接続される。
下側アーム230は基部210の中間部から前方に延びた板体である。この下側アーム230の先端部には上方に凸の接点部231が設けられている。この接点部231の頂部は、図3及び図4に示すように、コンタクト200がボディ100の貫通孔120に嵌合した状態で、貫通孔120から突出してボディ100の取付凹部110内に配置される。一方、上側アーム220は基部210の上端部から前方に延びた板体である。この上側アーム220の先端部には下向き略U字状のフック部211が設けられている。このフック部211は、コンタクト200がボディ100の貫通孔120に嵌合した状態で、貫通孔120から突出して取付凹部110内に配置され且つアクチュエータ300の後述する軸部340を係止するようになっている。下側アーム230と上側アーム220との間には空間が設けられている。図4(b)に示すように、前記空間が、フレキシブル基板10が挿入される挿入空間となっている。この挿入空間にフレキシブル基板10が挿入されると、接点部231がフレキシブル基板10の下面上の接点に弾性的に接触するようになっている。
アクチュエータ300は、図1乃至図4に示すように、略矩形状の板状体である絶縁樹脂製の射出成形品である。このアクチュエータ300は、本体部310と、押圧部320と、複数のスリット330と、複数の軸部340と、一対の突起部350とを有している。本体部310は略矩形状の板状体である。押圧部320は、図1(a)及び図2に示すように、本体部310の厚み方向の第1面に突設された略矩形状の凸脈である。この押圧部320は、図4(b)に示すように、アクチュエータ300が後述する閉位置に位置した状態で、上記挿入空間に挿入されたフレキシブル基板10を上方から押圧し、該フレキシブル基板10の接点をコンタクト200の接点部231に圧接させる。
スリット330は本体部310及び押圧部320の基端部に長さ方向に間隔をあけて配設されている。このスリット330は、アクチュエータ300を厚み方向に貫通している。スリット330のピッチ間隔はボディ100の貫通孔120のピッチ間隔と同じである。軸部340は、図3及び図4に示すように、アクチュエータ300のスリット330の両壁面の間に懸架されている。この軸部340がコンタクト200のフック部211に各々係止されることにより、アクチュエータ300が開位置から閉位置にかけて回動自在に軸支される。前記開位置は、図1(a)及び図4(a)に示すように、アクチュエータ300が略鉛直方向に起立した位置のことであり、前記閉位置は、図1(b)及び図4(b)に示すように、アクチュエータ300が略水平方向に寝た位置のことである。
スリット330の上端の高さ位置T3は、図5(b)に示すように、突起部350がボディ100の仮保持用凹部112に挿入された状態で、ボディ100の貫通孔120に挿入されたコンタクト200のフック部221の上端の高さ位置T4よりも若干高くなっている。また、軸部340の上端の高さ位置T5は、突起部350がボディ100の仮保持用凹部112に挿入された状態で、ボディ100の貫通孔120に挿入されたコンタクト200のフック部221の下端の高さ位置T6よりも低くなっている。このため、突起部350がボディ100の仮保持用凹部112に挿入された状態で、コンタクト200がボディ100の貫通孔120に挿入されると、図5(c)に示すように、フック部211がスリット330に挿入され、軸部340の上方に配置される。
突起部350は本体部310の長さ方向の両端面に設けられた略矩形状の凸部である。突起部350の厚み寸法はボディ100の仮保持用凹部112の幅寸法よりも若干小さくなっている。突起部350の高さ寸法はボディ100の支持凹部113の長さ寸法よりも若干小さくなっている。また、突起部350の下端の高さ位置T2は、図4(a)及び図5(d)に示すように、アクチュエータ300の軸部340がコンタクト200のフック部211に係止され且つ該アクチュエータ300が開位置に位置した状態で、支持部111の上端の高さ位置T1よりも若干高く設定されている(すなわち、T1はT2よりも若干低く設定されている。)。
よって、突起部350は、図4(a)に示すように、アクチュエータ300が開位置に位置しているときには、略鉛直方向に起立した状態でボディ100の支持部111上に載置され、図4(b)に示すように、アクチュエータ300が閉位置に位置しているときには、略水平方向に寝た状態でボディ100の支持凹部113に収容され、該支持凹部113の底面上に載置される。すなわち、開位置においては、アクチュエータ300の軸部340がフック部211に上方から係止されると共に、アクチュエータ300の突起部350が支持部111に下方から支持されることにより、アクチュエータ300の脱落が防止される。閉位置においては、アクチュエータ300の軸部340がフック部211に上方から係止されると共に、アクチュエータ300の突起部350が支持凹部113の底面により下方から支持されることにより、アクチュエータ300の脱落が防止される。なお、突起部350は、コンタクト200が貫通孔120に挿入される前に、ボディ100の仮保持用凹部112に挿入可能となっている。
以下、上述した構成のフレキシブル基板用コネクタの組み立て手順について図5を参照しつつ説明する。
まず、略鉛直方向に起立したアクチュエータ300の上記基端部をボディ100の取付凹部110に挿入し、図5(b)に示すように、アクチュエータ300の一対の突起部350をボディ100の一対の仮保持用凹部112に挿入する。その後、コンタクト200をボディ100の貫通孔120に後方から各々挿入する。すると、図5(c)に示すように、コンタクト200のフック部211がアクチュエータ300のスリット330に各々挿入され、フック部211がアクチュエータ300の軸部340上に配置される。
その後、図5(d)に示すように、アクチュエータ300を略鉛直方向に起立させた状態のまま上方に持ち上げ、該アクチュエータ300の軸部340をコンタクト200のフック部211に係止させる。このとき、アクチュエータ300の突起部350がボディ100の仮保持用凹部112から抜ける。この状態で、コンタクト200が貫通孔120に更に挿入して嵌合させると共に、アクチュエータ300を略鉛直方向に起立させた状態のまま略水平に移動させる。すると、図5(e)に示すように、アクチュエータ300の突起部350がボディ100の一対の支持部111上に載置される。
以上のように組み立てられたフレキシブル基板用コネクタは、上記実装基板上に実装される。すなわち、前記実装基板上に載置され、同コネクタのコンタクト200の接続部240が各々前記実装基板の配線ラインに半田接続される。このとき、アクチュエータ300は、開位置において、アクチュエータ300の軸部340がフック部211に上方から係止されると共に、アクチュエータ300の突起部350が支持部111に下方から支持されている。このため、前記コネクタを前記実装基板上に実装する際に、該コネクタに外力が加わったとしても、アクチュエータ300が脱落することがほとんどない。
以下、このようなフレキシブル基板用コネクタにフレキシブル基板10を接続する手順について説明する。これに併せて、前記コネクタの各部の動作を説明する。
まず、図4(a)示すように、アクチュエータ300を開位置に位置させた状態で、フレキシブル基板10をボディ100の取付凹部110を通じてコンタクト200の下側アーム230と上側アーム220との間の上記挿入空間に挿入する。すると、フレキシブル基板10の接点が、コンタクト200の接点部231に各々接触する。
その後、アクチュエータ300の軸部340を軸に該アクチュエータ300を開位置から閉位置へ回動させると、図4(b)に示すように、アクチュエータ300の押圧部320が上方からフレキシブル基板10を押圧する。これにより、フレキシブル基板10の接点がコンタクト200の接点部231に各々圧接される。このとき、アクチュエータ300の突起部350は起立状態から前方に倒れ、ボディ100の支持凹部113に水平方向に寝た状態で収容される。これにより、突起部350は支持凹部113の底面上に載置される。これと共に、ボディ100の一対の係止爪130がアクチュエータ300の両端部を保持する。このため、アクチュエータ300の押圧部320がフレキシブル基板10を押圧し、該フレキシブル基板10の接点がコンタクト200の接点部231に各々圧接された状態が維持される。
以上のようなフレキシブル基板用コネクタによる場合、突起部350がボディ100の仮保持用凹部112に挿入された状態で、スリット330の上端の高さ位置T3が、ボディ100の貫通孔120に挿入されたコンタクト200のフック部221の上端の高さ位置T4よりも高くなっており、軸部340の上端の高さ位置T5が、ボディ100の貫通孔120に挿入されたコンタクト200のフック部221の下端の高さ位置T6よりも低くなっている。このため、アクチュエータ300の突起部350をボディ100の仮保持用凹部112に各々挿入した後、コンタクト200を貫通孔120に後方から各々挿入すると、該コンタクト200のフック部211がスリット330に挿入され、アクチュエータ300の軸部340の上方に配置される。その後、アクチュエータ300を持ち上げることにより、軸部340がフック部211に係止される。よって、軸部340をフック部211に係止させるに当たり、該フック部211に負荷がかかることがない。また、突起部350の下端の高さ位置T2が、軸部340がフック部211に係止された状態で、支持部111の上端の高さ位置T1よりも若干高くなるように設定されている。このため、前述のように軸部340がフック部211に係止された後、コンタクト200を更に貫通孔120に挿入して嵌合させると共に、アクチュエータ300を略水平に移動させると、アクチュエータ300の突起部350がボディ100の支持部111上に載置される。このように突起部350を載置する際にも、フック部211に負荷がかかることがない。すなわち、本コネクタは、アクチュエータ300の軸部340をコンタクト200のフック部211に係止させ且つその係止状態を維持するに当たり、コンタクト200のフック部211に負荷がかかることがない。このため、本コネクタを組み立てるに当たり、自動化し易い。
なお、上記フレキシブル基板用コネクタは、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲における記載の範囲内において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
取付凹部110については、アクチュエータの基端部が挿入可能である限り任意に設計変更することが可能である。貫通孔120についてはコンタクトが挿入可能である限り任意に設計変更することが可能である。なお、係止爪130を設けるか否かは任意である。
支持部111については少なくとも一つあれば良い。支持部111の形状についてはアクチュエータの突起部を載置可能な突起である限り任意に設計変更することが可能である。ただし、支持部の高さ位置は、前記軸部が前記フック部に係止された状態で、前記突起部の下端の高さ位置と略同じである必要がある。仮保持用凹部112についても一つあれば良い。仮保持用凹部の形状についても、アクチュエータの突起部が挿入可能な形状であれば良い。支持凹部113についても少なくとも一つあれば良い。また、支持凹部113は省略することも可能である。すなわち、突起部350は、閉位置において取付凹部110内等で中空に浮いていても良い。
また、上記実施の形態では、突起部350が仮保持用凹部113に挿入される際、アクチュエータ300が上方に持ち上げられる際、及びアクチュエータ300を略水平移動させる際に、アクチュエータ300が略鉛直方向に起立した状態であるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、突起部350が仮保持用凹部113に挿入される際、アクチュエータ300が上方に持ち上げられる際、及びアクチュエータ300を略水平移動させる際に、アクチュエータ300が略水平に寝ていても良い。
コンタクト200については、ボディの貫通孔に後方から挿入可能であり且つボディの取付凹部内に配置されるフック部を有する限り任意に設計変更することが可能である。従って、上記実施の形態では、コンタクト200は、下側アーム230の先端部に設けられた接点部231がフレキシブル基板10の接点に接触するとしたが、該接点部をどのようにフレキシブル基板10の接点に接触させるか否かは任意に設計変更することが可能である。例えば、フレキシブル基板10の上面に接点部が形成されている場合、上側アーム220の中間部等に接点部231を設けることが可能である。
接続部240は、コンタクトの任意の箇所に設けることが可能である。また、前記接続部は、基板の配線ラインだけでなく、電極やケーブル等に接続されるようにしても構わない。
突起部350については少なくとも一つあれば良い。突起部350の形状はボディの前記仮保持用凹部に挿入可能であり且つ前記支持部上に載置可能な凸部である限り任意に設計変更することが可能である。
上記実施の形態では、複数の軸部340が複数のスリット330の両壁面の間に各々懸架されているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、アクチュエータ300の長さ方向の両端部に一対の片部材を突出させ、この片部材の間に前記軸部を懸架させることが可能である。この場合、一つの前記軸部が複数のコンタクト200のフック部211に係止されることとなる。
なお、上記実施の形態は、フレキシブル基板用コネクタの各部を構成する素材、形状、個数や寸法等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。
100・・・ボディ
110・・取付凹部
111・支持部
112・仮保持用凹部
120・・貫通孔
200・・・コンタクト
220・・上側アーム(第1のアーム)
230・・下側アーム(第2のアーム)
300・・・アクチュエータ
340・・軸部
350・・突起部
110・・取付凹部
111・支持部
112・仮保持用凹部
120・・貫通孔
200・・・コンタクト
220・・上側アーム(第1のアーム)
230・・下側アーム(第2のアーム)
300・・・アクチュエータ
340・・軸部
350・・突起部
Claims (7)
- ボディの取付凹部の長さ方向の壁面に設けられた仮保持用凹部に、アクチュエータの長さ方向の端面に設けられた突起部を挿入し、
その後、前記ボディを貫通し且つ前記取付凹部に連通する貫通孔に、コンタクトを挿入すると共に、該コンタクトのフック部を前記貫通孔から前記取付凹部に挿入して前記アクチュエータの軸部上に配置し、
その後、前記アクチュエータを上方に持ち上げ、前記アクチュエータの軸部を前記コンタクトのフック部に係止させると共に、該アクチュエータの突起部をボディの仮保持用凹部から抜き、
この状態で、前記コンタクトを前記ボディの貫通孔に更に挿入すると共に、前記アクチュエータを略水平移動させ、これにより、前記アクチュエータの突起部を前記ボディの取付凹部の前記壁面の前記仮保持用凹部の前記アクチュエータの水平移動方向側に設けられた凸状の支持部上に載置することを特徴とするフレキシブル基板用コネクタの組立方法。 - 請求項1記載のフレキシブル基板用コネクタの組立方法において、
前記突起部を前記仮保持用凹部に挿入する際、前記アクチュエータを上方に持ち上げる際、及び前記アクチュエータを起立状態のまま略水平移動させる際、前記アクチュエータが略鉛直方向に起立していることを特徴とするフレキシブル基板用コネクタの組立方法。 - 請求項1又は2記載のフレキシブル基板用コネクタの組立方法において、
アクチュエータを略鉛直方向に起立させた状態で、前記突起部を前記仮保持用凹部に挿入することを特徴とするフレキシブル基板用コネクタの組立方法。 - 前方上側部に設けられた取付凹部及び前後方向に貫通し、前記取付凹部に連通する貫通孔を有するボディと、
前記取付凹部内に配置されるフック部を有し且つボディの貫通孔に後方から挿入されるコンタクトと、
前記フック部に上方から係止される軸部を有しており且つ該軸部を軸に開位置から閉位置にかけて回動可能なアクチュエータとを備えており、
前記アクチュエータの長さ方向の端面には突起部が設けられており、
前記ボディの取付凹部の長さ方向の壁面には、凸状の支持部と、仮保持用凹部とが前後に並べて設けられており、
前記仮保持用凹部には、前記コンタクトが前記ボディの貫通孔に挿入される前に、前記突起部が挿入されるようになっており、
前記軸部の上端の高さ位置は、前記突起部が前記仮保持用凹部に挿入された状態で、前記ボディの貫通孔に挿入された前記コンタクトのフック部の下端の高さ位置よりも低くなっており、
前記支持部の上端の高さ位置は、前記軸部が前記フック部に係止された状態で、前記突起部の下端の高さ位置より若干低くなっており、
前記突起部が、前記コンタクトが前記ボディの貫通孔に挿入された状態で、前記支持部上に載置されるようになっていることを特徴とするフレキシブル基板用コネクタ。 - 請求項4記載のフレキシブル基板用コネクタにおいて、
前記アクチュエータは、該アクチュエータを厚み方向に貫通するスリットを更に有し、
前記軸部は前記スリットの両壁面に懸架されており、
前記スリットの上端の高さ位置は、前記突起部が前記仮保持用凹部に挿入された状態で、前記ボディの貫通孔に挿入された前記コンタクトのフック部の上端の高さ位置よりも高くなっていることを特徴とするフレキシブル基板用コネクタ。 - 前記アクチュエータが前記開位置で略鉛直方向に起立する一方、前記閉位置で略水平方向に寝るようになっている場合の請求項4又は5記載のフレキシブル基板用コネクタにおいて、
前記ボディの取付凹部の長さ方向の壁面には、前記支持部の前方に支持凹部が更に設けられており、
前記支持部の上端の高さ位置は、前記アクチュエータが略鉛直方向に起立し且つ該アクチュエータの前記軸部が前記フック部に係止された状態で、前記突起部の下端の高さ位置よりも若干低くなっており、
前記アクチュエータが開位置に位置するとき、前記突起部が前記支持部上に載置されるようになっており、
前記アクチュエータが閉位置に位置するとき、前記突起部が支持凹部に収容され、該支持凹部の底面上に載置されるようになっている
ことを特徴とするフレキシブル基板用コネクタ。 - 請求項6記載のフレキシブル基板用コネクタにおいて、
前記コンタクトは、第1のアームと、この第1のアームの下側に配置され且つ第1のアームとの間にフレキシブル基板が挿入可能な空間を画定する第2のアームとを更に有し、
前記第1のアームの先端部には前記フック部が設けられており、
前記第2のアームの先端部には、少なくとも一部が前記取付凹部内に配置される接点部が設けられており、
前記アクチュエータは、閉位置に位置した状態で、第1、第2のアームの間に挿入されたフレキシブル基板を押圧し、該フレキシブル基板の接点を前記接点部に圧接させる押圧部を更に有し、
前記ボディの取付凹部の長さ方向の両端部には、閉位置に位置した前記アクチュエータの長さ方向の両端部を係止する一対の係止爪が設けられていることを特徴とするフレキシブル基板用コネクタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009104898A JP2010257676A (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | フレキシブル基板用コネクタの組立方法及びフレキシブル基板用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009104898A JP2010257676A (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | フレキシブル基板用コネクタの組立方法及びフレキシブル基板用コネクタ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5571837B1 (ja) * | 2013-08-21 | 2014-08-13 | イリソ電子工業株式会社 | 電気コネクタ |
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2009
- 2009-04-23 JP JP2009104898A patent/JP2010257676A/ja active Pending
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