以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本実施の形態は、指導者(保健師や医師)などにより介入指導を必要として減量を指示された人が、指導者とともに減量期間と目標体重(例えば、現体重の5%減)を設定し、目標体重に向けて改善すべき生活習慣を生活改善項目として設定し、設定した内容を減量期間内に実施して目標体重を目指すというダイエット方法において、減量の記録や生活改善項目の実施の記録や生活記録を日々入力する保健指導支援システムのうち、特に、個人(減量の参加者)の減量経過や、飲み会等の減量開始時に予定されていなかった生活イベントの状況に応じて生活改善項目の変更を推奨し、推奨の生活改善項目を提示する保健指導支援システムシステムに関する。
ここで、生活改善項目とは、前記背景技術で述べたように食事や運動に関して所定のカロリー(例えば、100Kcal)を消費できる内容を記載した項目で、多数の種類の生活改善項目が予め収集されている。以後、生活改善項目のことをカードと呼ぶ。また、以下ではカードのタイトルを減量メニューとする。
図1は、本発明の第1の実施の形態の保健指導支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施の形態の保健指導支援システムは、管理者端末装置100、指導者端末装置200、参加者端末装置300及びサーバ400を備える。ここで、指導者端末装置200とは別に指導者の統括者用の端末装置を用意することができる。管理者端末装置100、指導者端末装置200、参加者端末装置300及びサーバ400は、ネットワーク500を介して接続されている。
管理者端末装置100、指導者端末装置200及び参加者端末装置300は、各々、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース、ストレージ及びユーザインターフェースを備える計算機である。なお、これらの端末装置は、アプリケーションプログラム(例えば、ウェブブラウザ)が動作するPDAや携帯電話機等の携帯端末装置であってもよい。
サーバ400は、プロセッサ、メモリ、記憶装置及び通信インターフェースを備える計算機である。サーバ400には、前処理手段として、生活スタイル別クラスタ生成手段M1、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2、クラスタ別カード重要度抽出手段M3、経過情報処理手段として、経過情報判断手段M4、参加者クラスタ分類手段M5、経過情報利用推奨カード提示手段M6、指導者画面処理手段として、成否予測式生成手段M7、介入イベント作成手段M8.介入判定手段M9、指導者画面表示手段M10、指導効果処理手段として、指導効果評価手段M11、指導力評価手段としてM12、初回面談処理手段として、減量プログラム登録手段M13、アンケート利用推奨カード提示手段M14を備える。これらの各機能は、メモリに格納されたプログラムによって提供される。また、プログラムは記憶媒体としての記憶装置に格納される。
サーバ400の記憶装置には、指導者管理データベースD1、参加者管理データベースD2、減量記録データベースD3、問診結果データベースD4、個人別プログラムデータベースD5、食事カロリーデータベースD6、運動カロリーデータベースD7、健診問診データベースD8、個人別減量目標データベースD9、問診情報データベースD10、生活パターン別参加者分類データベースD11、生活パターン別改善項目データベースD12、生活パターン-問診データベースD13、生活記録データベースD14、定期イベントデータベースD15、指導力情報データベースD16、カード別指導効果データベースD17、定型文言データベースD18、指導記録データベースD19、生活パターン−パラメータ情報データベースD20、問診項目−得点データベースD21、成否予測式パラメータデータベースD22、実施タイミングデータベースD23が格納される。
次に、システム全体の流れについて図2のフローチャートを用いて説明する。
減量の参加者(もしくは指導者)は、参加者端末300(もしくは指導者端末200)を用いて参加者の登録処理F1を行う。参加者の登録処理F1では、氏名、年齢、性別、登録時の体重、身長などをサーバ400に登録する。ここで登録された体重を初期体重として目標体重が所定の比率(例えば、95%)等で設定される。登録された情報は参加者管理データベースD2に登録される。
次に、参加者は生活に関する問診処理F2を行う。問診は問診情報データベースD10に登録された情報を元にサーバ400で生成され、参加者の回答結果が問診結果データベースD4に格納される。この問診には、理想の食生活や運動内容と現状を比較する質問が含まれ、理想と現実に相違がある場合には、サーバ400は、その食生活や運動を改善する必要があると判断する。また改善する必要がある項目については、改善意欲度に関する質問がなされる。これらの問診は、参加者の生活と理想の生活を把握するためになされ、同時に後述するカードの選択において保健指導支援システムが利用する情報となる。
次に、参加者は減量プログラムの設定処理F3を行う。減量プログラムの設定処理F3では、参加者が登録時に登録した初期体重を元に目標体重を設定し、減量期間の設定、カードの設定を行う。カードは、所定の熱量(例えば、100Kcal)に相当する食事や運動に関する減量項目を生活改善項目として予め設定したもので、食事に関するカードは食事カロリーデータベースD6に予め登録され、運動に関するカードは運動カロリーデータベースD7に予め登録されたものである。食事または運動に関するカードは、予め多数のカードが食事カロリーデータベースD6と運動カロリーデータベースD7に予め登録されている。各カードは、前述したように食生活や運動に関する項目について所定のカロリー(例えば、100Kcal)を消費できるだけの量(例えば、ビールであれば238ml)が予め設定されており、食事に関する項目であれば減量期間中の1日の生活の中で所定カロリーの量だけ摂取量を減らすことを意味する。カードが運動に関する項目であれば当該項目の運動を毎日実行する。カードの設定時、参加者は、目標体重に減量期間内に達するために1日で減らす必要があるカロリーの分だけ、当該参加者が改善できると考えられる複数の項目を多数あるカードの中から選ぶ。また、参加者は、問診F2を行うことによって改善する必要があると判断された食生活や運動に関連するカードを選択する。減量プログラムの設定処理F3で設定したカードは、サーバ400によって個人別減量プログラムデータベースD5へ登録され、目標体重や減量期間は個人別減量目標データベースD9へ登録される。なお、目標体重は、減量開始日から経過日数ごとに目標体重を予め設定しておくことができる。すなわち、減量開始時の体重と最終的な目標体重の差分を減量期間で除した値などから、経過日数ごとの目標体重を求めておくことができる。
減量プログラムの設定処理F3で設定された減量プログラムを元に、参加者毎に減量が開始される。減量開始後、参加者は減量期間の終了まで体重とカードの実施状況と飲み会や間食、深夜の食事などの減量に影響を与える生活イベントの有無を参加者端末装置300からサーバ400へ入力する入力処理F4を実行する。体重やカードの実施有無に関する減量記録は、参加者毎に減量記録データベースD3に登録される。参加者毎の飲み会等の減量に影響を与える生活イベントの有無については生活記録データベースD14に登録される。なお、生活イベントは、参加者が参加者端末装置300からサーバ400に格納した生活行動であり、本実施形態では生活行動の種類に応じた生活記録ID1403を予め設定し、参加者端末装置300から入力された生活記録ID1403を生活イベントとして生活記録データベースD14に格納する。また、減量に影響を与える生活イベントは、参加者が減量開始時に予定していなかった生活項目(生活行動の種類)や、予定が定まっていなかった生活項目を示す。また、減量に影響を与える生活イベントは、記録された生活イベントのうち、予め設定された生活項目のみを抽出しても良い。
参加者がサーバ400の減量記録データベースD3や生活記録データベースD14へ日々入力したデータは、指導者の定期的な指導に利用される。定期的な指導が行われる前には、サーバ400は参加者が入力した前記データを元に参加者の状態を判断し、様々な指導イベントを発行し、指導者が実施する指導を支援するイベントチェック処理F5を行う。イベントチェックF5は基本的に毎日(たとえば早朝等の所定周期)行われ、その時点で条件に合致する参加者に対する指導イベントを発行し、指導記録データベースD19へ指導イベントを登録する。ここでサーバ400が発行する指導イベントとは、指導者が定期的な指導を行う指導の内容やメールや電話などの指導手段や方針についての指導指針である。例えば、指導者の担当となっている参加者が、定期指導を行う時点で減量がうまく行っていない場合には、サーバ400は、指導者に対する指導イベントとして、「減量がうまく行っていないため激励するメールを行う」というような指導指針を表すイベントを発行し、指導記録データベースD19へ登録する。同時に指導時に利用可能なメール等の文章も指導記録データベースD19へ登録する。
サーバ400で指導イベントを発行する判断基準や指導イベントの内容については定期イベントデータベースD15に登録された情報を使用する。また、メール等の文章を作成する指導イベントの場合には、サーバ400は定型文言データベースD18を参照してメールを作成しておく。
指導者は減量指導を行うために指導者端末装置200からサーバ400が提供する指導者画面にアクセスする。その際には、サーバ400が指導記録データベースD19に登録された参加者の指導イベントや減量記録に関する情報が指導者毎に指導者画面に表示される(チェック結果表示処理F6)。チェック結果表示処理F6により指導者端末装置200で指導者画面が表示され、指導者は当該指導者画面に表示されたイベントを元に指導F7を行う。
指導実施F7で行った指導結果は、サーバ400によって指導記録データベースD19に登録F8され、指導者端末装置200から随時参照可能となっている。サーバ400が発行した指導イベントにより指導者は日々行う業務や業務内容を即時に把握でき、多数の参加者に対する指導を容易に実施することができる。
本発明の第1実施形態の一例としては、保健指導支援システムを用いてダイエットを終了した参加者の減量の記録から、後述するように飲み会や間食、深夜の食事などの生活イベントを含む生活記録とカードの実施の関係を抽出(図1では前処理手段と呼ぶ)し、新しい参加者(指導対象の参加者)の減量の経過により過去の参加者の情報(減量記録、生活パターン、カード実施状況)を参考にしてカードを提示する(図1では経過情報処理手段と呼ぶ)という形態が考えられる。本実施の形態で使用するデータベースの一例を図3から図24までを用いて説明し、具体的な流れについてはフローチャートを用いて説明する。
図3は、本実施の形態の指導者管理データベースD1の構成の一例を示す説明図である。
指導者管理データベースD1は、本実施形態の保健指導支援システムによる指導者の情報が管理者端末装置100または指導者端末装置200から登録され、サーバ400で管理される。
指導者管理データベースD1は、指導者の識別子D101と、氏名D102と、メールアドレスD103と、指導者の区分D104及び指導グループD105を含む。
識別子D101には、指導者を識別するための一意の識別子が登録される。指導者の識別子D101は、本実施の形態の保健指導支援システムにおいて、この指導者のデータを識別するために使用される。
指導者の区分D104は、指導者の身分を識別するために使用される。例えば、区分D104が”1”と設定された場合には、指導者の統括者を意味し、”2”は指導者を意味するように設定できる。
指導グループD105は、指導者のグループを識別するために使用される。指導者の評価を行う場合などに、指導者区分D104が指導統括者となっている人が、同じ指導グループD105に属する人の評価を行う。
図4は、本実施の形態の参加者管理データベースD2の構成の一例を示す説明図である。
参加者管理データベースD2は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導に参加する者の情報が登録されるデータベースである。参加者管理データベースD2は、新規減量参加者の情報や、過去に減量に参加した参加者の情報が指導者端末装置200等から登録され、サーバ400で管理される。
参加者管理データベースD2は、参加者の識別子D201と、氏名D202と、性別D203と、生年月日D204と、メールアドレスD205と、指導者の識別子D206と、パスワードD207と、身長D208及び体重D209を含む。
識別子D201には、参加者を識別するための一意の識別子が登録される。参加者の識別子D201は、本実施の形態の保健指導支援システムにおいて、この参加者のデータを識別するために使用される。また、参加者の識別子D201は、パスワードD205と共に、この参加者が参加者端末装置300から、本実施の形態の保健指導支援システムを実行するサーバ400にアクセスするときに用いられる。
氏名D202には参加者の氏名が、性別D203には参加者の性別が、生年月日D204には参加者の生年月日が、メールアドレスD205には参加者のメールアドレスが登録される。
指導者の識別子D206には、この参加者を担当する指導者を識別するための一意な識別子が登録される。パスワードD207には、参加者が本実施の形態の保健指導支援システムを実行するサーバ400にアクセスするときに照合されるパスワードが登録される。身長D208及び体重D209には、参加者の指導開始時の身長及び体重が登録される。
図5は、本実施の形態の減量記録データベースD3の構成の一例を示す説明図である。
減量記録データベースD3は、参加者に選択された減量メニューの実施状況が登録されるデータベースで、サーバ400により管理され、参加者端末装置300または指導者端末装置200から入力される。減量記録データベースD3は、参加者の識別子D301、日付D302、体重D303、連番1の実施状況D304、連番2の実施状況D305、連番3の実施状況D306及び連番4の実施状況D307が含まれる。
参加者の識別子D301には、この減量メニューを実施すべき参加者の識別子が登録され、図4に示した参加者管理データベースD2の識別子D201と共通の識別子が使用される。日付D302には、この減量メニューを実施した又は実施しなかった年月日が登録される。体重D303には、日付D302によって示される日の参加者の体重が登録される。
連番1の実施状況D304、連番2の実施状況D305、連番3の実施状況D306及び連番4の実施状況D307には、各連続番号で示される減量メニューの実施状況が登録される。減量記録データベースD3で用いられる連続番号(連番1〜連番N)は、個人別プログラムデータベースD5の連番D503に登録された連続番号と共通する番号が使用される。
減量メニューの実施状況には、上記連続番号で示される減量メニューの実施状況が登録される。例えば、この連続番号で示される減量メニューが実施されていれば”1”が、減量メニューが実施されていなければ”2”が、各減量メニューの実施状況に登録される。
図12は、本実施の形態の問診情報データベースD10の構成の一例を示す説明図である。
問診情報データベースD10は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導の開始時に、参加者に問い合わせられる問診内容を予め登録したデータベースで、サーバ400により管理される。問診の項目には、理想の食生活や運動内容と現状を比較する質問が含まれ、理想と相違がある場合には、その食生活や運動を改善する必要があると判断する。また改善する必要がある項目については、改善意欲度に関する質問がなされる。また、生活スタイルに関する問診が含まれ、これらの問診の結果を元に生活パターンを決定する。なお、上記問診は指導者がサーバ400の問診情報データベースD10を参照しながら実施することができる。また、上記食生活や運動を改善する必要性の判定は、指導者や参加者が実行することができる。あるいは、問診の結果をサーバ400が参照して予め設定した条件によって、サーバ400が判定しても良い。
問診情報データベースD10は、問診の識別子D1001、問診カテゴリD1002、食事カテゴリD1003、運動メニューカテゴリD1004、問診内容D1005及び改善内容D1006を含む。
問診の識別子D1001は、問診内容を識別するための一意の識別子である。問診カテゴリD1002は、問診の対象を示し、例えば、”1”であれば食品摂取量を示し、”2”であれば運動量を示し、”3”であれば食行動を示し、”4”であれば運動行動、”5”であれば生活行動を示す。参加者に対する生活行動の問診は、生活パターンに関する項目となっている。図3の例では、飲酒機会が多いか否かを問う問診や、間食機会が多いかを問う問診となっている。この項目を用いて、参加者の生活パターンを特定する。
食事メニューカテゴリD1003及び運動メニューカテゴリD1004は、問診カテゴリD1002の内容を分類するためのコードである。例えば、主食に関する問診であれば”1”が、果物に関する問診であれば”2”が、間食に関する問診であれば”3”が、食事に関係しない問診であれば”9”が食事メニューカテゴリD1003に登録される。この食事メニューカテゴリD1003には、図8の食事カロリーデータベースD6の食事メニューカテゴリD602と共通の識別子が使用される。
また、運動メニューカテゴリD1004には、歩くこと、または走ることに関する問診であれば”1”が、スポーツに関する問診であれば”2”が、運動に関係しない問診であれば”9”が登録される。この運動メニューカテゴリD1004には、図9の運動カロリーデータベースD7の運動カテゴリD702と共通の識別子が使用される。
問診内容D1005には、参加者の食事や運動量または行動に関する情報が格納される。改善内容D1006には、参加者の生活パターンの改善項目に関する情報が格納される。
なお、問診と生活パターンの関連を示すデータは生活パターン−問診データベースD13に含まれ、問診の結果は問診結果データベースD4に含まれる。
図6は、本実施の形態の問診結果データベースD4の構成の一例を示す説明図である。
問診結果データベースD4は、問診内容に対する参加者の回答が指導者端末装置200から登録されるデータベースで、サーバ400により管理される。生活に関する問診の結果も問診結果データベースD4に含まれる。
問診結果データベースD4は、参加者の識別子D401、問診の識別子D402、問診の回答D403、改善実施アンケートD404及び改善実施目標D405を含む。
参加者の識別子D401には、問診に回答した参加者の識別子が登録され、図4の参加者管理データベースD2の識別子D201と共通の識別子が使用される。問診の識別子D402には、参加者が回答した問診の識別子が登録され、図12の問診情報データベースD10の問診の識別子D1001と共通の識別子が使用される。
問診の回答D403は、問診に対する回答内容が登録される。例えば、回答内容が”はい”であれば”1”が、回答内容が”いいえ”であれば”2”が、問診の回答D403に登録される。
改善実施アンケートD404は、問診IDの内容をカードとしてどの程度実施可能であるかの度合いを格納し、例えば、”0”であればアンケートが未実施であることを示し、”1”であればカードにはしたくないとの回答を示し、”2”であればカードとして実施できない場合を示し、”5”であれば実施可能であることを示す。
改善実施目標D405は、この問診内容を減量の目標にするか否かを示すフラグが登録される。このフラグとしては、例えば、回答内容が”目標にする”であれば”1”が、回答内容が”目標にしない”であれば”2”が、改善実施目標D405に登録される。
図7は、本実施の形態の個人別プログラムデータベースD5の構成の一例を示す説明図である。
個人別プログラムデータベースD5は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において参加者が設定したカード(減量メニュー)が登録されるデータベースで、サーバ400により管理され、指導者端末装置200から入力される。個人別プログラムデータベースD5は、参加者の識別子D501、プログラムの登録日D502、連番D503、カードの食事メニューの識別子D504及びカードの運動メニューの識別子D505、改善項目の増減量D506を含む。
参加者の識別子D501には、減量の行動目標としての改善項目(減量メニュー)を設定した参加者の識別子が登録され、図4の参加者管理データベースD2の識別子D201と共通の識別子が使用される。プログラムの登録日D502には、この改善項目が登録された年月日が登録される。
連番D503には、参加者が選択した減量メニューの参加者毎の連続番号が格納される。参加者が選択した減量メニューは、連番D503によって管理される。例えば、同じ減量メニューが同一参加者によって複数選択された場合は、同じ減量メニューが選択された数の番号が割り当てられる。
改善項目の食事メニューの識別子D504には、参加者によって選択された食事の減量メニューを一意に識別するための識別子が登録され、図8の食事カロリーデータベースD6の識別子D601と共通の識別子が使用される。
改善項目の運動メニューの識別子D505には、参加者によって選択された運動の減量メニューを一意に識別するための識別子が登録され、図9の運動カロリーデータベースD7の識別子D701と共通の識別子が使用される。改善項目の改善量D506は、参加者が同じ改善項目を複数枚選択することも可能であるため、同じ改善項目が何枚選択されたかを示す値が設定される。例えば、ジョギングを1日に300kcal分実行する可能性がある場合には、ジョギングという改善項目を3枚分選択しておく。改善量D506は3と設定される。
図8は、本実施の形態の食事カロリーデータベースD6の構成の一例を示す説明図である。食事カロリーデータベースD6は、参加者に減量メニューとして提示される食事メニューが予め登録されたデータベースで、サーバ400により管理される。前述したように、食事カロリーデータベースD6に格納されている食事メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に食事の種類及び食事量(食事を減らす量)が設定されている。
食事カロリーデータベースD6には、食事メニューの識別子D601、食事メニューカテゴリD602、食事メニュー名D603、食事メニュー単位D604、食事メニュー単位カロリーD605が格納される。
食事メニューの識別子D601には、量を減らすべき食事を一意に識別するための識別子が登録される。食事メニューカテゴリD602には、量を減らすべき食事の種類が登録される。例えば、食事の種類が主食であれば”1”が、食事の種類が果物であれば”2”が、食事の種類が間食であれば”3”が、食事に関係しない場合には”9”が、カテゴリD902に登録される。食事メニュー名D603には、この食事メニューで減らすべき食事及び量が登録される。食事メニュー単位D604には、食事メニュー名D603の内容について、摂取する単位を格納する。例えば、摂取する食事の重量”g”や個数が格納される。食事メニュー単位カロリーD605には、食事メニュー名D603に設定された食事の熱量が格納される。本実施形態では、食事メニュー単位カロリーD605に100kcalが設定される。
図9は、本実施の形態の運動カロリーデータベースD7の構成の一例を示す説明図である。運動カロリーデータベースD7は、参加者に減量メニューとして提示される運動メニューが予め登録されたデータベースで、サーバ400により管理される。前述したように、運動カロリーデータベースD7に格納されている運動メニューは所定のカロリー(例えば、100kcal)毎に運動量が設定されている。
運動カロリーデータベースD7は、運動メニューの識別子D701、運動メニューカテゴリD702、運動メニュー名D703、運動メニュー単位D704を含む。運動メニューの識別子D701には、参加者が行うべき運動を一意に識別するための識別子が登録される。運動メニューカテゴリD702には、参加者が行うべき運動の種類が登録される。例えば、運動が歩く又は走るであれば”1”が、運動がスポーツであれば”2”が、運動に関係しない場合には”9”が、カテゴリD702に登録される。
運動メニュー名D703には、この運動メニューで行うべき運動の種類が登録される。運動メニュー単位D704には、運動を継続する単位(時間あるいは距離など)が格納される。
図10は、本実施の形態の健診問診データベースD8の構成の一例を示す説明図である。
健診問診データベースD8の情報は、参加者の生活パターンの分類を行うために使用される。健診問診データベースD8は、健診等の際に実施された問診結果情報を格納したデータベースで、サーバ400により管理される。健診問診データベースD8は、参加者の識別子D801、問診登録日D802、職位D803、職種D804、出張D805、残業D806、婚姻状況D807、夜食D808、通勤手段D809、間食D810、飲酒D811が含まれる。
参加者の識別子D801は、図4の参加者管理データベースD2の識別子D201と共通の識別子が使用される。問診登録日D802には、この健診問診の結果が登録された年月日が登録される。職位D803には、参加者の職位に関する情報が登録される。例えば、部長であれば、“1”、課長であれば、“2”を登録する。職種D804には、参加者の職種に関する情報が登録される。例えば、研究系であれば、“1”、開発系であれば“2”が登録される。出張D805には、参加者の出張状況(出張の頻度)が登録される。例えば、出張がほとんどなしであれば、“1”、月4日以下であれば、“2”が登録される。残業D806には、参加者の残業の状況が登録される。例えば、残業が10h未満であれば“1”、残業が10h以上40h未満であれば“2”が登録される。婚姻状況D807は、参加者の婚姻の状況が登録される。例えば、既婚であれば“1”、未婚であれば“2”が登録される。夜食D808は、参加者の夜食の状況が登録される。例えば、夜食をとらないであれば“1”、時々夜食をとるであれば“2”が登録される。通勤手段D809は、参加者の通勤手段に関する状況が登録される。例えば、徒歩通勤であれば“1”が、自転車通勤であれば“2”が登録される。間食D810には、参加者の間食に関する情報が登録される。例えば、間食をよく取る場合には“1”が、時々とる場合には”2“が登録される。飲酒D811には、参加者の飲酒に関する情報が登録される。例えば、毎日飲酒をする場合には、”1“が、週2〜3日飲酒をする場合には、”2“が登録される。
図11は、本実施の形態の個人別減量目標データベースD9の構成の一例を示す説明図である。
個人別減量目標データベースD9は、本実施の形態の保健指導支援システムによる保健指導において参加者が設定した減量目標が登録されるデータベースで、サーバ400により管理され、指導者端末装置200から入力される。個人別減量目標データベースD9は、参加者の識別子D901、減量目標の登録日D902、開始日D903、目標体重D904、減量期間D905、成否フラグD906を含む。
参加者の識別子D901には、この減量目標を設定した参加者の識別子が登録され、図4の参加者管理データベースD2の識別子D201と共通の識別子が使用される。減量目標の登録日D202には、この減量目標が登録された年月日が登録される。
開始日D903には、この減量目標の開始年月日が登録される。目標体重D904には、参加者によって設定された目標体重が登録される。減量期間D905には、設定された目標体重に到達するまでの期間の目標が登録される。
目標体重D904や減量期間D905は、一日に減らすべきカロリーの計算に用いられる。
成否フラグD906は、減量終了後の参加者に付与されるフラグで、減量期間の最終体重が目標体重を下回った場合には減量の成功を示す”1”、最終体重が目標体重を上回った場合には“0”を付与する。
図13は、本実施の形態の生活パターン別参加者分類データベースD11の構成の一例を示す説明図である。生活パターン別参加者分類データベースD11は、過去の参加者を生活パターン別に分類しておき、分類結果を分類情報として予め格納したデータベースで、サーバ400により管理される。
生活パターン別参加者分類データベースD11には、参加者の識別子D1101、生活パターンの識別子D1102、減量状況D1103が登録される。
参加者の識別子D1101は、過去の参加者の識別子が格納される。生活パターンの識別子D1102は、生活パターンに関する分類情報が格納される。分類情報は、図15の生活パターン−問診データベースD13の生活パターンの識別子D1302と共通の識別子が使用される。減量状況D1103は、過去の参加者が減量に成功したか、失敗したかの情報が登録される。例えば、減量に成功した場合には“1”、失敗した場合には“0”が登録される。
図14は、本実施の形態の生活パターン別改善項目データベースD12の構成の一例を示す説明図である。生活パターン別改善項目データベースD12は、図13の生活パターン別に推奨する改善項目を予め格納したデータベースで、サーバ400により管理される。生活パターン別改善項目データベースD12には、生活パターンの識別子D1201、改善項目カテゴリD1202、改善項目の識別子D1203、食事/運動D1204、実施率D1205、実施タイミングD1206が登録される。
生活パターンの識別子D1201は生活パターンに関する分類情報が格納される。この分類情報には図15の生活パターン−問診データベースD13の生活パターンの識別子D1302と共通の識別子が使用される。
改善項目カテゴリD1202には、改善項目の識別子D1203で示す改善項目の食事の種類や運動の種類が登録される。例えば、食事の種類が主食であれば”1”が、食事の種類が果物であれば”2”が、食事の種類が間食であれば”3”が登録される。
改善項目の識別子D1203は、生活パターンに合う改善項目の識別子が格納される。食事/運動D1204は、改善項目の識別子D1203に登録された改善項目が食事に関する改善項目であるか、運動に関する改善項目であるかを示す。例えば、食事に関する改善項目であれば”1”、運動に関する改善項目であれば“2”が登録される。
実施率D1205は生活パターンに属する過去の参加者のカードの実施率を格納する。
実施タイミングD1206は、生活パターンに属する参加者の該当カードの好ましい実施タイミングを表す。例えば、1は”生活イベントがない日に比べ、飲み会や出張がある日にカードをよく実施している”を表し、2は”生活イベントがない日に比べ、飲み会がある日にカードをよく実施している”し、3は”生活イベントに関わらずカードを実施している”を表す。生活イベントと関連してカードの実施タイミングの情報が表現されている。実施タイミングデータベースD23の実施タイミングの識別子D2301と同一の値が格納されており、実施タイミング情報は、実施タイミングデータベースD23の実施タイミングD2307に格納されている。
図15は、本実施の形態の生活パターン−問診データベースD13の構成の一例を示す説明図である。生活パターン−問診データベースD13は、問診と関連深い生活パターンの情報が予め登録されたデータベースで、サーバ400により管理される。生活パターン−問診データベースD13は、問診の識別子D1301、生活パターンの識別子D1302、生活パターン名が格納される。
問診の識別子D1301は、生活パターンに関連ある問診の識別子が登録され、図12の問診情報データベースD10の問診の識別子D1001と共通の識別子が使用される。
生活パターンの識別子D1302は、問診と関連ある生活パターンの識別子が登録され、図13の生活パターン別参加者分類データベースD11の生活パターンの識別子D1102と共通の識別子が使用される。生活パターン名D1303は、生活パターンに関する名称が登録される。
図15の例では、問診と関連深い生活パターンは1対1としているが、1つの問診に対して多数の生活パターンが対応してもよいし、1つの生活パターンに対して、複数の問診があってもよい。
図16は、本実施の形態の生活記録データベースD14の構成の一例を示す説明図である。
生活記録データベースD14の情報は、参加者の減量期間の生活の記録を格納したデータベースで、参加者端末装置300または指導者端末装置200からサーバ400へ入力された情報である。
生活記録データベースD14は、参加者の識別子D1401、登録日D1402、生活記録D1403が含まれる。
参加者の識別子D1401には、参加者管理データベースD2の識別子D201と共通の識別子が使用される。登録日D1402には、生活記録を登録した日が登録される。生活記録D1403には、生活イベントに関する情報が含まれる。例えば、飲み会の生活イベントを登録する場合には、“1”が、間食をしたという生活イベントを登録する場合には、“2”が、出張があったという生活イベントを登録する場合には、“3”を登録する。これらの情報は、参加者の生活パターンの分類を行うために使用される。
図17は、本実施の形態の定期イベントデータベースD15の構成の一例を示す説明図である。定期イベントデータベースD15は、サーバ400から指導者や参加者に定期的に発行される指導イベントの内容や、指導イベントの発行条件を予め格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。
定期イベントデータベースD15には、指導イベントの識別子D1501、イベントタイミングD1502、介入判定フラグD1503、条件D1504、イベント内容D1505、参加者メール文言の識別子D1506、指導者文言の識別子D1507が含まれる。
識別子D1501には、定期的に行う指導イベントを特定する識別子が格納される。
イベントタイミングD1502は、この指導イベントが発行される条件の一つで参加者の減量経過日数や時期等が登録される。
介入判定フラグD1503は、定期的な指導イベントを発行する条件の一つを格納する。介入判定フラグD1503は、例えば、”0”の場合には、減量が順調に進んでいることを示し、”1”の場合には、減量が失敗する恐れがあることを示し、”2”の場合にはカードの変更を行ったが、カードがまだ参加者に適していないことを示す。
条件D1504は、この指導イベントが発行される条件の一つで、減量の目標達成状況やカードの実施状況などの条件が登録される。イベント内容D1505は、指導イベントの内容を登録する。参加者メール文言D1504は、参加者へのメール送信イベントが発行される場合に参照される文言の識別子となっている。図20の定型文言データベースD18の定型文言の識別子D1801と共通の識別子が登録される。指導者文言の識別子D1505は、サーバ400から発行された指導イベントの内容を指導者の画面へ表示するための文言の識別子となっている。定型文言データベースD18の定型文言の識別子D1801と共通の識別子が登録される。
図18は、本実施の形態の指導力情報データベースD16の構成の一例を示す説明図である。指導力情報データベースD16は、指導者端末装置200から入力された定期指導時の指導効果を指導者別に指導力として格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。
指導力情報データベースD16は、指導者の識別子D1601、指導力D1602、指導人数D1603を含む。
指導者ID1601は、指導者の識別子が格納され、図3の指導者ID101の共通の値が格納される。指導力D1602は、指導力評価手段において計算された値を格納する手段となっている。指導者人数D1603は、指導者ID1601の指導者が指導している減量参加者の数が格納される。
図19は、本実施の形態のカード別指導効果データベースD17の構成の一例を示す説明図である。カード別指導効果データベースD17は、定期指導時(定期的な指導イベントの発行時)にカードの変更を推奨した場合に、そのカードの変更の効果をカード別に格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。
カード別指導効果データベースD17は、改善項目の識別子D1701、食事もしくは運動のフラグD1702、生活パターンの識別子D1703、実施タイミングD1704、改善度D1705を含む。
改善項目の識別子D1701は、食事メニュデータベースD6の食事メニューD601や運動メニュデータベースD7の運動メニューD701と同一の識別子が格納される。
生活パターンの識別子D1703は、図22の生活パターン-パラメータデータベースD20の生活パターンの識別子D2001と同一の識別子が格納される。
実施タイミングD1704は、図14の生活パターン別改善項目データベースD12の実施タイミングD1206と同一となっている。
改善度D1705は、生活パターンと実施タイミング別のカード実施の改善度合いを示す値であり、後述するようにカードの実施率比とカードの目標達成率から演算された値が格納される。
図20は、本実施の形態の定型文言データベースD18の構成の一例を示す説明図である。定型文言データベースD18は、サーバ400から指導者や参加者に発行される指導イベントの文言を予め格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。
定型文言データベースD18は、文言の識別子D1801、タイトルD1802、本文D1803が含まれる。
文言の識別子D1801は、定期イベントデータベースD15の参加者メール文言D1504や指導者文言の識別子D1505の識別子と同一のものとなっている。タイトルD1802は、参加者に送られるメールの指導イベントが発行される場合に、メールのタイトルとなる文言が格納される。本文D1803は、タイトルD1802に対応する文章が予め格納され、指導イベントが発行される場合に当該文章が使用される。
図21は、本実施の形態の指導記録データベースD19の構成の一例を示す説明図である。指導記録データベースD19は、サーバ400から指導者や参加者にこれから発行される指導イベントの内容や発行済みの内容を格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。
指導記録データベースD19は、指導記録の識別子D1901、対象参加者の識別子D1902、実施指導者の識別子D1903、実施日時D1904、種別D1905、関連する指導イベントの識別子D1906、イベント発生日時D1907、指導内容D1908、メールタイトルD1909、メール本文D1910、介入フラグD1911、状態D1912、チェック結果フラグD1913を含む。
指導記録の識別子D1901には、指導記録を特定する識別子が格納される。対象参加者の識別子D1902は、この指導記録の対象となる参加者の識別子を格納したもので、図4の参加者管理データベースD2の参加者の識別子D201と同一のものとなっている。実施指導者の識別子D1903は、この指導記録の指導内容を実施した指導者の識別子を格納したもので、指導者管理データベースD1の指導者の識別子D101と同一のものとなっている。参加者は一人の指導者を担当者としているが、場合によっては他の指導者がメールなどの送付を行う場合もある。実施日時D1904は、発行された指導イベントに基づいて指導が実施された場合に実施した日時が格納される。指導記録データベースには、発行される予定の指導イベントも含まれるが、予定の場合には実施日時はNULLが格納される。
種別D1905には、指導イベントを実行する処理の種別を格納する。例えば、メールによる指導を行うという指導イベントでは“1”、電話による指導を行うという指導イベントでは“2”、面談による指導を行うという指導イベントでは“3”を設定する。
関連する指導イベントの識別子D1906では、この指導記録を発行した指導イベントの識別子を格納する。識別子D1906は、定期イベントデータベースD15の指導イベントの識別子D1501と同一のものとなっている。イベント発行日時D1907は、定期イベントデータベースD15の指導イベントを参照してサーバ400が発行した指導イベントの発行日時を格納する。指導内容D1908は、サーバ400が発行した指導イベントに応じて指導者が行った指導内容を格納する。メールタイトルD1909は、メールによる指導を行う場合にメールのタイトルの内容が格納される。サーバ400が発行した指導イベントであれば、定型文言データベースD18のメールタイトルD1802と同一の内容となる。メール本文D1910は、メールによる指導を行う場合に、メールの本文が格納される。サーバ400が発行した指導イベントであれば、定型文言データベースD18のメール本文D1803と同一の内容となる。介入フラグD1911は、システムによる介入判定の結果得られた値を登録する。定期イベントデータベースD15を利用した指導イベントの発行時に、サーバ400が介入判定条件を設定する。この介入フラグD1911は、指導者画面時に表示されるべき内容を変更するために用いられる。例えば、介入フラグD1911が“0”となっている場合には、指導者画面はデフォルトの画面が表示されるが、“1”となっている場合には、参加者への100kcalカードの推奨情報を付加した指導者画面が表示され、“2”となっている場合には、電話や直接面談を行うことを推奨するような画面が表示される。状態D1912には、システムによって発行された指導イベントの実行状態を登録する。例えば、状態D1912が、“1”の場合にはまだ指導者によって指導イベントが実行されていない状態を示し、“2”の場合には既に実行されていることを示し、“3”は指導イベントが取り消された状態を示す。チェック結果表示フラグD1913は、システムによって発行された指導イベントが指導者に表示する文言を含む場合に、文言の表示有無を管理する。例えば、チェック結果表示フラグD1913が“1”となっている場合には、表示することを意味し、“2”となっている場合には表示しないことを意味する。
図22は、本実施の形態の生活パターン−パラメータデータベースD20の構成の一例を示す説明図である。生活パターン−パラメータデータベースD20は、過去の参加者を生活パターン別クラスタに分類した際のクラスタの中心点の値を予め記憶したデータベースで、サーバ400によって管理される。クラスタの中心点からそのクラスタの特徴を知ることができる。また新規の参加者を分類する際にはクラスタの中心点と参加者の情報から新規参加者を分類することができる。
生活パターン−パラメータデータベースD20は、生活パターンの識別子D2001、クラスタの特徴量である生活記録の識別子D2002、識別子のパラメータD2003を含む。
生活パターンの識別子D2001は、図13に示した生活パターン別参加者分類データベースD11の生活パターンの識別子D1102と同一の識別子が格納される。
生活記録の識別子D2002は、例えば、”1”は飲み会、”2”は間食、”3”は出張といったように生活に起こる生活イベントを表す。生活記録の識別子D2002は図16の生活記録データベースD14の生活記録の識別子D1403と同一となっている。
識別子のパラメータD2003は、例えばクラスタに属する参加者の生活イベントの回数の平均値が格納されている。パラメータD2003は、クラスタ毎に生活イベントの特徴量を表す。
図23は、本実施の形態の問診改善度・得点対応データベースD21の構成の一例を示す説明図である。問診改善度得点対応データベースD21は、問診の改善度と改善度に対応した得点を格納したデータベースである。
問診改善度・得点対応データベースD21は、改善実施アンケートD2101と得点D2102を含む。
改善実施アンケートD2101は、図6の問診結果データベースD4の改善実施アンケートD404と同一の値が格納され、参加者が生活改善の問診に対して改善できるか否か改善度を段階評価で答えた評価値と一致している。得点D2102は、改善度に対する得点が格納される。
この問診改善度・得点対応データベースD21は個人の改善意欲に合わせたカードを提示するために使用される。
図24は、本実施の形態の成否予測式パラメータデータベースD22の構成の一例を示す説明図である。成否予測式パラメータデータベースD22は、減量中の参加者が最終的に目標体重を達することができるか否かを予測するための予測式のパラメータを予め格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。予測式は例えば、参加者が最終的な目標達成成否を被説明変数とし、定期指導時の目標乖離率やカード目標達成率を説明変数とし作成する。詳しくは成否予測式生成手段M7で述べる。
成否予測式パラメータデータベースD22は、予測式の識別子D2201、定期指導タイミングD2202、目標乖離率係数D2203、カード目標達成率係数D2204、定数D2205を含む。
予測式識別子2201には、予測式を特定する識別子が格納される。定期指導タイミングD2202は、参加者に定期指導を行うタイミングを示す値で、参加者の減量経過日数を表す。この減量経過日数は、図17の定期イベントデータベースD15のタイミングD1502と同一の値が格納される。
目標乖離率係数D2203は、成否予測式の目標乖離率に対する係数が格納される。カード目標達成率係数D2204は、成否予測式のカード目標達成率の係数が格納される。定数D2205は、成否予測式の定数が格納される。これらのパラメータを使うことで、後述するように定期指導タイミング毎の成否予測式を作ることができる。
図44は、本実施の形態の実施タイミングデータベースD23の構成の一例を示す説明図である。実施タイミングデータベースD23は、生活イベントと関連してカードを実施するタイミングを格納したデータベースで、サーバ400によって管理される。
実施タイミングデータベースD23は、実施タイミングの識別子D2301、フラグD2302、飲み会D2303、間食D2304、深夜の食事D2305、出張D2306、実施タイミングD2307を含む。
実施タイミングIDは、カードの実施タイミングを特定する識別子が格納される。
フラグD2302は、イベントパタン設定処理のM2086で取得する情報を指定するためのフラグで、jFlgと同一の値となっている。
飲み会D2303は生活イベントの飲み会が有りを表す場合には1が設定され、無しをあらわす場合には0が設定される。間食D2304、深夜の食事D2305、出張D2306は同様に、各生活項目の有無を示す値が格納される。実施タイミングデータベースD23は図43の実施タイミング設定処理において使用される。
次に、本実施の形態の図1に示した前処理手段(生活スタイル別クラスタ生成手段M1、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2、クラスタ別カード重要度抽出手段M3)と経過情報処理手段(経過情報判断手段M4、参加者クラスタ分類手段M5、経過情報利用推奨カード提示手段M6)を用いた流れについて説明する。
まず、過去の参加者の情報を用いて、飲み会や深夜の食事といった生活記録とカードの実施タイミングに関する知識を生成する手段である前処理手段について説明する。経過情報処理手段は前記の前処理手段で生成された情報から得られた知見を指導者に提供する手段となっている。
前処理手段は主に管理者が利用することを想定しており、前処理手段の構成要素としては、過去の参加者の飲み会等の生活記録から過去の参加者を分類する生活スタイル別クラスタ生成手段M1と、飲み会や深夜の食事といった生活イベントとカードの実施のタイミングの関係をクラスタ別に抽出するクラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2、カードの実施率などを元に、カードの重要度をクラスタ別に計算するクラスタ別カード重要度抽出手段M3が含まれる。
クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2をサーバ400が実行することにより、飲み会、深夜の食事といった生活の傾向別に、過去に減量に成功した参加者は、飲み会、深夜の食事といった生活イベントが起こった日にカードを実施したのか、生活イベントがない日に実施したのかという実施タイミングが得られる。この実施タイミングはカードの種類ごとに得られる。またクラスタ別カード重要度抽出手段M3では、カードの実施のしやすさとも考えられるカードの実施率を求め、当該実施率に基づいてカードの重要度を演算する。
飲み会、深夜の食事といった減量開始時に予定していなかった(または予定が明確でなかった)生活イベントが多い生活パターンでは、生活の改善行動を取り組みにくいという場合があるが、過去に減量に成功した参加者で、同様の生活パターンの参加者がいつカードに取り組んだのかという具体的な実施タイミングの情報は、新規参加者が減量行動を取り組む上では実施の目安となる重要な情報となりうる。
また、過去の参加者のカードの実施率は、実施しやすい項目や、実施しにくいカードを判断する情報ともなる。実施タイミングと実施しやすさの両方の情報を使うと、生活イベントの状況によって実施しやすいものを選択的に実施するという行動が可能になる。また、カードの実施率向上の可能性があがるという効果がある。
具体的に生活スタイル別クラスタ生成手段M1、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2、クラスタ別カード重要度抽出手段M3を説明する。
管理者は、図39に示すような生活パターン分類生成画面から、生成するクラスタ数や対象とする参加者データの期間などの情報を入力する。
図25は、サーバ400で実行される生活スタイル別クラスタ生成手段M1の一例を示すフローチャートである。
まず、サーバ400は生活スタイル別クラスタ生成手段M1に入力された情報を設定する(M101)。サーバ400は、入力された対象参加者で、最終的に減量に成功した参加者の生活記録データを生活記録データベースD14から取得し、各参加者の飲み会、出張、深夜の食事、間食といった生活イベントの回数(発生頻度)を取得する(M102)。生活記録データベースD14には、各参加者の飲み会、深夜の食事といった生活イベントの実施記録が入力されている。
次に、サーバ400は、生活記録データを特徴量として、クラスタリングを行う(M103)。クラスタ数は管理者により管理者端末装置100から図39の生活パターン分類生成画面で入力された数だけ生成する。
ここで、クラスタリングに用いることができるアルゴリズムのうち、最も適すると考えられるK−平均法を簡単に説明する。
K−平均法(K-means clustering method)は、クラスタの数kを既知として、以下のような繰り返し計算によって各クラスの平均ベクトルを求めるものである。
(1) 平均ベクトルの初期値を適当に選ぶ。最も単純には、データの中からランダムに選ぶ。
(2) 現在の平均ベクトルを用いて、個々のデータを、最も距離の近い平均ベクトルのクラスへとクラス分けする。
(3) 全データの分類が終わったら、改めて各クラスの平均ベクトルを計算しなおす。
(4) 上記ステップ(2)、(3)をすべての平均ベクトルが変化しなくなるまで繰り返す。
生成されたクラスタ毎の中心を表す量、例えばクラスタに属する参加者の生活イベントの回数の平均値をクラスタラベル(生活パターンの識別子D2001と同一)とともに生活パターン−パラメータデータベースD20へ記憶する(M104)。各クラスタに所属する参加者に生活パターンの識別子(生活パターン−パラメータデータベースD20の生活パターンの識別子D2001と同一)を付与し、生活パターン別参加者分類データベースD11へ格納する(M105)。クラスタ別、参加者別に処理を行い(M106、M107)、参加者を飲み会や深夜の食事といった生活イベントの量を特徴にした生活パターン別のクラスタへ分類する。すなわち、ステップM106では、参加者(per)がクラスタ(clus)の所属人数に達するまで、次のレコードの参加者(per++)について上記ステップM105の処理を繰り返す。そして、ステップM107では、クラスタ数(clus)が、設定されたクラスタ数に達するまで、次のクラスタについて上記ステップM104〜M106の処理を繰り返す。
以上の処理によって、過去の参加者の飲み会等の生活イベントから過去の参加者をクラスタに分類することができる。
次に、図26は、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図26において、まず、サーバ400は、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2を用いて、図39に示すような生活パターン分類生成画面から入力されたクラスタの特徴量への閾値を取得する(M201)。
ステップM201で取得した閾値を元に、サーバ400は、クラスタの特徴を判断する(M202)。クラスタの特徴の判定は、例えば、クラスタの中心のパラメータで飲み会等の生活イベントの平均値が20の場合で、飲み会等の生活イベントに対する閾値を10と設定した場合には、このクラスタは飲み会が多い参加者が含まれるクラスタと判定する。すなわち、生活イベントの平均値が予め設定した閾値(評価値)を超える生活イベントを抽出する。
次に、サーバ400は、生活イベントの平均値が閾値より多いと判断された生活イベントとカード実施の関係を分析する。サーバ400は、平均値が閾値より大きいと判断された生活イベントの出現の有無のパターンを生成する(M203)。生活イベントの出現の有無のパターンは、例えば、飲み会と間食が多いと判断されたクラスタであれば、飲み会有り、間食有り、飲み会と間食有り、いずれも無しという4つのイベントパターン(生活イベントの種類)を生成する。
そして、サーバ400は、クラスタに属する参加者の生活記録からイベントパターン別に生活イベントの出現日数を演算する(M204)。出現日数の演算は、例えば、生活イベントとして飲み会と間食が多いクラスタでは、飲み会と間食が両方出現した日の日数や飲み会のみの出現日数などイベントパターン別に日数を計算する。ここでは参加者別ではなく生活イベントの出現日数の総数を計算する。
次に、サーバ400は、カード別、イベントパターン別にカードの実施日数を演算する(M205)。カードの実施日数の演算は、例えば、飲み会と間食が両方出現した日に、歩くというカードが実施された実施日数を計算する。
次に、サーバ400は、カード別、イベントパターン別にカード実施率を計算する(M206)。実施率の演算は、次式のように、
イベントパターン別のカード実施率
=イベントパターンの日のカード実施日数/イベントパターンの日数
として、ステップM204で求めたイベントパターン別の出現日数に対するカード実施日数の比とする。
次に、サーバ400は、生活イベントがない日(生活イベントの非発生日)のカード実施率に対する、他のイベントパターンのカード実施率を比較し、2つの比率の差の検定を行う(M207)。
2つの比率の差の検定では、イベント無し日数n1、あるイベントパターンの日数n2、生活イベントがないイベントパターンのカード実施日数a、生活イベントがないパターンのカード実施無し日数b、イベントパターンのカード実施日数c、イベントパターンのカード実施無し日数d、カード実施日数m1、 カード実施無し日数m2、全日数Nとし、
Χ二乗値 = N(|ad−bc| − N/2)^2/n1n2m1m2
として計算し、例えば、有意確率0.05のΧ二乗分布の値の3.84より大きい場合には有意差があると判定する。
ステップM208の処理の詳細は図43のフローチャートを用いて説明する。ステップM208の処理は有意差がある場合とない場合で処理が分かれるM2081。有意差がある場合には、Flg=1とし(M2082)、カード実施率の大きさを比較(M2083)する。イベントパターンの発生日には、生活イベントがない日に比べカード実施率が大きい場合には、”生活イベントがない日に比べ生活イベントがある日にカードをよく実施する”という実施タイミングを取得する(M2084)。この場合には、jFlg=1とする。一方、生活イベントがない日のカード実施率がイベントパターンの日に比べ大きい場合には、”イベントパターンの日に比べ、ない日にカードをよく実施する”という実施タイミングを取得する(M2085)。この場合には、jFlg=2とする。
次に、サーバ400は、図44の実施タイミングデータベースD23から、ステップM2084、M2085で得た実施タイミングと合致する実施タイミングの識別子を取得する。実施タイミングの識別子の取得については、まず、jFlgと図44のD2302のフラグが一致し、飲み会、出張などの生活イベントのイベントパターンが一致するものを該当の実施タイミングとし、その識別子を取得する。例えば、生活イベントがない日に比べ、飲み会と間食がある日のカード実施率が高く、有意差がある場合には、jFlg=1で、飲み会=1、 間食=1、 深夜の食事=0、 出張=0となっているイベントパターンの実施タイミングは、”飲み会及び間食がある日に実施”とし、識別子=5を取得する。実施タイミングの識別子は、生活パターンの識別子やカードの識別子と共に、生活パターン別改善項目データベースD12へ格納する。
図26のステップM204からM208の処理は、生活イベントのイベントパターン別に処理が行われる。
次に、図26において、ステップM211では処理済みのイベントパターンの数patがイベントパターンの総数以下であれば、次にイベントパターン(pat++)について上記ステップM204以降の処理を繰り返す。
全てのイベントパターンについてステップM204〜M208の処理が完了すると、どのイベントパターンについても有意差がない場合には、当該カードは生活イベントの有無に関わらず、実施されているカードとする(M209)。実施タイミングの識別子を例えば、生活イベントの有無に関わらず実施されている場合には0とし、生活パターンの識別子やカードの識別子と共に、生活パターン別改善項目データベースD12へ格納する。
ステップM210では、現在着目しているクラスタに所属する参加者のカードの実施率を演算する。カードの実施率の演算は、図27のクラスタ別カード重要度計算手段M3に示すフローチャートにより実行される。
サーバ400は、クラスタ別、カード別に各クラスタに属する参加者のカード実施期間とカード実施回数(または実施日数)を取得する(M301)。サーバ400はカード別にカード選択期間(カード実施期間)に対するカードの実施回数から、
カード実施率 =カード実施回数/カード実施期間
としてカード実施率を求める。なお、カード実施率の大きさを正規化するため、カード実施率の最大値で除するようにしても良い。なお、カード実施期間は、参加者が当該カードを選択している期間で、選択した日から処理を行う日、または時間で表される。
そして、クラスタを表す生活パターンの識別子D1201とカードの識別子D1203、カードが属するカテゴリD1202、食事もしくは運動を示すフラグD1204、カードの実施率D1205を生活パターン別改善項目データベースD12へ格納するM302。
そして、カード実施率の演算をクラスタ内の全ての参加者のカードについて実施して処理を終了する(M303、M304)。
これによりクラスタ別、カード別に減量に成功した参加者がどのような生活イベントのイベントパターンにカードをよく実施できたかという情報を取得することができる。
そして、図26のステップM212では、全てのカードについて上記ステップM204以降の処理が完了していなければ、次のカード(card++)を選択してステップM204以降の処理を繰り返す。全てのカードについて上記ステップM204以降の処理が完了すると、ステップM213へ進む。ステップM213では、全てのクラスタについて上記ステップM204以降の処理が完了していなければ、次のクラスタ(clus++)を選択してステップM204以降の処理を繰り返す。全てのカードについて上記ステップM204以降の処理が完了すると、処理を終了する。
以上の処理によって、飲み会や深夜の食事といった生活イベントとカードの実施のタイミングの関係がクラスタ別に抽出される。
図28は、経過情報処理手段で行われる処理の一例を示すフローチャートである。経過情報処理手段は前処理手段で作成された情報を参加者に提供する処理を行う。経過情報処理手段の構成要素としては、経過情報判断手段M4、参加者クラスタ分類手段M5、経過情報利用推奨カード提示手段M6が含まれる。経過情報処理手段では減量中の参加者で減量やカードの実施がうまく行かない参加者を抽出し、減量開始から時点までの生活記録情報から最も近い生活パターンのクラスタを判断し、その生活パターンに関連する生活改善情報を提供する。
経過情報処理手段をサーバ400が実行すると、参加者の減量中の生活に合わせて最も実施しやすいカードとその実施タイミングが提供され、飲み会や深夜の食事といった生活イベントによりカードが実施しにくい場合でも、実施可能性があがる。
以下、経過情報処理手段を構成する経過情報判断手段M4、参加者クラスタ分類手段M5、経過情報利用推奨カード提示手段M6について具体的に説明する。
図28において、経過情報判断手段M4を実行するサーバ400は、減量期間中の参加者で所定日数(例えば、20日以上)を経過している参加者を抽出する(M401)。次に、参加者のカードの目標達成率を後述するように求めてから、カード目標達成率の平均値が所定の閾値以下で、当該処理を行う経過日数における目標体重と体重の乖離率が所定の閾値以上の参加者を抽出する(M402)。
次に、サーバ400は、図29に示す参加者クラスタ分類手段M5を実行し、上記図28のステップM402で選択された参加者について、生活イベントの属性値(種類)と記録回数を生活記録データベースD14から取得する(M501)。次に、サーバ400は、生活イベントの記録回数(または、生活イベントの発生日数、あるいは生活イベントの発生回数)を減量期間終了日までの記録回数に近似する(M502)。記録回数の近似は、例えば、
減量期間終了日の生活イベントの記録回数
=減量開始から現在までのイベント記録回数/減量経過日数×減量期間
として近似演算を行う。
次に、サーバ400は、生活パターン−パラメータデータベースD20から、クラスタ別のパラメータを取得し、参加者の生活イベントの記録回数の近似値とクラスタのパラメータ(属性値)を用いて距離の計算を行う(M503)。クラスタ毎の距離は以下のように計算する。
最も距離が近いクラスタを参加者が属するクラスタとして、クラスタの識別子D2001を取得する(M504)。これにより、減量の経過情報から、最も生活スタイルが似ている(近似する)と判断できるクラスタに参加者を分類することになる。
サーバ400は、上記ステップM501〜M504の処理を、ステップM402で抽出した参加者の全てについて実行する。
参加者をクラスタに分類した後には、サーバ400は、図30に示す経過情報利用推奨カード提示手段M6を実行し、上記ステップM402で抽出した参加者の生活スタイルに最も近い生活スタイル群(または生活パターン群)のカード実施情報を提示する。
図30は、経過情報利用推奨カード提示手段M6で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
まず、図30においてサーバ400は、上記ステップM402で抽出した参加者について、問診結果を参照して改善が必要な項目と、改善に対する意欲の度合いを取得する。すなわち、サーバ400は、問診結果データベースD4、問診情報データベースD10へアクセスし、参加者の現状に改善が必要な項目(例えば、問診結果データベースD4の現状問診結果が“2”となっている問診項目から問診情報データベースD10の問診カテゴリD1002を取得する。問診カテゴリD1002は、食事カロリーデータベースD6や運動カロリーデータベースD7のメニューカテゴリと同一)と、改善実施アンケートの値を取得する(M601)。
改善実施アンケートは、アンケートに関連するカードの改善意欲を問うアンケートとなっている。参加者の問診改善度−得点対応データベースD21へアクセスし、改善実施アンケートの値を得点化する(M602)。そして、サーバ400は、改善意欲度を得点化して、カードを実行する意欲の高いものをより上位にランキングするために当該得点を参照する。
次に、サーバ400は、生活パターン別改善項目データベースD12で参加者が該当する生活パターンで、現状に改善が必要な項目に属するカードのカード実施率D1205と実施タイミングD1206を取得する(M603)。
次にサーバ400は、カード別の重要度をカードの実施率と、カードが属するカテゴリの改善意欲度の得点との値から計算する(M604)。参加者自身の改善意欲が高い項目で、同様の生活スタイルの他の参加者が良く実施しているカードを、重要度が高いカードとする。カードの重要度は、
カードの重要度=カード実施率×改善意欲度の得点
として演算する。
そして、サーバ400は、現在のカテゴリ内の全てのカードについてステップM603、M604の処理を行い(M606)、対象となる全てのカテゴリについてステップM602〜M604、M606の処理を実行し、上記ステップM402で抽出した参加者のカードについて重要度を求める。
重要度が大きい順にカードをソートする(M605)。参加者が参加者画面にアクセスした場合に、推奨カード情報として、カードとカードの実施タイミングの情報を重要度が大きい順に提示するM605。
図39は、サーバ400が管理者端末装置100や指導者端末装置200に提供する生活パターン分類生成画面の一例を示す説明図である。
生活パターン分類生成画面は、管理者端末装置100や指導者端末装置200のディスプレイ等に表示され、管理者や指導者がこの画面を用いて生活パターン分類を生成する。
生活パターン分類生成画面には、分類対象(過去の参加者)を指定する分類対象データ指定部や、クラスタ数や生成されたクラスタに関する情報の表示を指定するクラスタ情報指定部や、過去の参加者のどのような情報を元にクラスタを生成するかを指定する属性指定部や、生活記録の閾値を指定する閾値指定部が含まれる。
以上により、減量中の参加者で減量やカードの実施がうまく行かない参加者を抽出し、減量開始から指導実施時点までの生活記録情報から対象の参加者に最も近い生活パターンのクラスタを判定し、判定された生活パターンに関連する生活改善情報とその実施タイミング情報を提供できる。これにより、参加者の減量中の生活パターンに合わせて最も実施しやすいカードと、当該カードの実施タイミングを提供することができ、飲み会や深夜の食事といった減量開始時に予定されていなかった生活イベントによりカードが実施しにくい場合でも、カードを実施する可能性を向上させて、参加者の減量を推進することが可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2の実施形態としては、定期指導時(図2の指導実施F7)に、参加者のカードの実施の状態や指導実施時点での目標体重との乖離から、最終的な減量目標を達することができないと判断できる参加者を抽出(図1では指導画面処理手段の介入判定手段M9)する。そして、指導実施時点までの参加者の生活記録の情報から、過去に減量を成功した参加者で生活パターンのうち当該参加者の生活パターンに類似する参加者群を検索し(参加者クラスタ分類手段M5)、当該参加者群のカードの実施情報を指導者に提示する(介入イベント作成手段M10)。提示された情報を参考に指導者は減量参加者へメールなどの手段を介してカードの変更や、推奨するカードの情報を提供する。また、その指導前後の参加者のカード実施頻度の変化から指導の効果を測定(指導効果評価手段M11)し、効果がない場合には再度異なる推奨情報を定期指導時に提供するという形態が考えられる。
上記各手段M5、M10、M11をサーバ400で実行することにより、カードの実施がうまく行かず、減量に失敗すると予測できる参加者をサーバ400が抽出して指導者に提示することができる。従来は、指導者がデータを細かく検討して減量経過を判断していた。これに対して本発明では、人手を要する処理時間を省くことが可能となる。また、減量に失敗しそうな参加者に効果的なカードをサーバ400が提示することにより、指導者が効果的な指導を行うことができるという利点がある。
ここで、減量の経過から過去の似た参加者群を探索する処理である参加者クラスタ分類手段M5、クラスタの情報を提示する手段、生活スタイル別クラスタ生成手段M1、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2、クラスタ別カード重要度抽出手段M3は、既に実施形態1で説明した処理と同様であるので前述を参照するものとする。
まず、最終的に減量目標を達することができないと判断できる参加者の抽出手段である成否予測式生成手段M7について図31のフローチャートを参照しながら説明する。
サーバ400は、個人別減量目標データベースD9と減量記録データベースD3を参照し、減量が終了した参加者の減量目標達成状況を調べる。減量目標達成状況は、例えば、次のように調べる。まず、サーバ400が個人別減量目標データベースD9の開始日D903と減量期間D905を用いて減量終了日を取得する。また同時にサーバ400は目標体重D904を取得する。同一の参加者の識別子D901を持つ参加者の減量記録データベースD3のデータのうち減量終了日の体重と目標体重を比較し、目標体重より終了時点の体重が同一か下回っている場合には目標を達したとして、成否フラグD906=1を当該参加者の識別子に設定する。減量終了日の体重が最終的な目標体重より上回っている場合には、成否フラグD906=0を設定する(M701)。この正否フラグに設定された情報を、図11の個人別減量目標データベースD9の成否フラグD906へ格納する。次に、定期指導時の目標達成状況を知る指標として、定期指導時の目標体重を計算し、その目標体重との乖離率を計算する(M702)。定期指導時の目標体重とその乖離率の計算方法は以下のような方法とする。
定期指導時の目標体重
=初期体重―(目標体重-初期体重)/減量期間×定期指導時の日数
目標体重との乖離率
=(定期指導時の体重-定期指導時の目標体重)/定期指導時の目標体重
また、カードの実施状態を知る指標として、定期指導時までのカード目標達成率を計算する。カード目標達成率は一日に実施する予定のカードの枚数に対して、どれだけ実施できたかという達成率を示し、
定期指導時までのカード目標達成率
=定期指導時までの改善項目実施数/(1日の必要改善項目枚数×定期指導時の日数)
より演算する。なお、一日に実施する予定のカード数は、体重の減量分と熱量の関係を1kg=7000kcalとし、カード1枚当たり100Kcalの場合では、1日の減量分(Kg)を熱量に換算し、100Kcalで除した値となる。
次に、減量の成否フラグD906を被説明変数とし、目標体重乖離率とカード目標達成率を説明変数として、ロジスティック回帰分析を行い、回帰式を取得する(M703)。
そして、回帰式の定数及び係数のパラメータを成否予測式パラメータデータベースD22へ格納する(M704)。定期指導が複数回実施される場合、例えば10日毎に定期指導が行われる場合、定期指導時毎の回帰式を生成するため、ステップM702以降の処理を繰り返す(M705)。なお、ステップM705のsidouは、定期指導の回数を表す。
次に、定期指導時に減量の成否の予測を行い、予測に基づいて指導イベントを変更する介入イベント作成手段M8と、介入判断手段M9について説明する。
指導者はこのサーバ400が作成した指導イベントに基づいて指導を行う。指導イベントは指導者が定期指導する前に作成されている必要があるので、例えば、指導イベントを生成するための介入イベント作成手段M8は、深夜や早朝など時間を予め管理者が指定してサーバ400が自動的に発行できるようにしておく。
図32は、介入イベント作成手段M8で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図32において、サーバ400は、定期イベントデータベースD15を参照し、定期イベントのタイミングD1502から定期メールイベントを取得する(M801)。図17の定期イベントデータベースD15の例ではイベント内容D1505が”メール作成”となっているイベントを取得する。
次に、サーバ400は、参加者管理データベースD2と個人別減量目標データベースD9の減量開始日D902を参照し、参加者データを参照する(M802)。上記ステップM801で取得した定期イベントのタイミングD1502とM802で取得した参加者の減量経過日数(減量開始日D902と指導実施日の差分)を比較して、定期イベントのタイミングD1502に合致する参加者を取得する(M803)。
ステップM803で取得された参加者は、介入イベント作成の時点で指導者が指導を定期的に行うべき定期指導日(定期指導タイミング)となっている参加者である。
そして、次にサーバ400は、介入判定手段M9を実行して参加者毎に介入判定M804の処理を行う。介入判定手段M9については後述する。介入判定手段M9により、得られた介入判定フラグD1503で定期指導の処理が分かれる。
介入判定フラグD1503が”0”の場合には、減量が順調に進んでいるとして、定期指導時のメールは激励の趣旨のメールを作成し、指導者へのイベントも参加者を激励する旨の指導イベントを作成する(M805)。
一方、介入判定フラグD1503が”1”の場合には、カードの実施がうまく行かず減量が失敗しそうだとして、定期指導時のメールはカードの変更を進めるメールを作成し、指導者へのイベントはカードの変更を進める指導イベントを作成する(M806)。
介入判定フラグD1503が”2の”場合には既にカードの変更を行ったが、カードがまだ参加者に適していないとして、過去に推奨したカードとは異なるカードを含む推奨情報を提示する(M807)。この推奨情報では、定期指導時のメールはカードの変更を進めるメールを作成し、指導者への指導イベントはカードの変更を進める指導イベントを作成する(M808)。作成されたメールや指導イベントは指導記録データベースD19へ格納する(M809)。
前述の介入イベント作成手段M8の介入判定M804は、図33に示す介入判定手段M9を用いて行う。
図33は、介入判定手段M9で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
サーバ400は、定期指導時の体重から体重目標乖離率とカード目標達成率を計算する(M901)。体重目標乖離率とカード目標達成率の計算方法は前述した方法と同一とする。次にサーバ400は、成否予測式パラメータデータベースD22を参照し、参加者の定期指導時期の成否予測式パラメータを取得し、成否判定を行う(M902)。
成否判定の方法は、減量開始日D902からX日目の定期指導時の予測式であれば、X日目のタイミングのパラメータを成否予測パラメータデータベースD22から取得し、次のような予測式を生成する。
X日目の定期指導時の予測値
=1/(1+exp(定数+目標乖離率係数×目標乖離率+カード目標達成率係数×カード目標達成率))
予測値が0.5以上であれば減量は成功として成否フラグD906=1とする。予測値が0.5より小さい場合には、減量は失敗として成否フラグD906=0とする。
成否フラグD906により処理が分かれる(M903)。減量が成功と判定された場合には、介入判定フラグD1503=0とし順調に減量が進んでいると判定する(M905)。減量が失敗と判定された場合には、さらに過去に推奨カード情報を利用しカードを変更したことがあるか否かの変更履歴と変更による効果(改善度)により処理が分かれる。
変更による効果の測定には指導効果評価手段M11を用いる。指導効果評価手段M11は後述する。まず、指導効果評価手段M11により変更履歴がないと判定した場合(改善度=−1)には、介入判定フラグD1503=1とする(M906)。参加者クラスタ分類手段M5を用いて、参加者の過去の経過情報から類似の生活パターンを判断し、生活パターンの識別子を生活パターン別参加者分類データベースD11に格納する(M907)。参加者クラスタ分類手段M5については前記第1実施形態と同様である。当該参加者がカードの変更履歴があり、カードの変更が効果的でなかった場合には、介入判定フラグD1503=2とする(M908)。以前の定期指導によりカードを変更した場合の指導効果の判定は指導効果評価手段M11により行う。指導効果評価手段M11は後述する。参加者クラスタ分類手段M5を用いて、参加者の経過情報から類似の生活パターンを判断し、生活パターンの識別子を生活パターン別参加者分類データベースD11に格納する(M909)。サーバ400は、個人別プログラムデータベースD5を参照し、定期指導時に変更したカードの識別子を取得する(M910)。
上記介入判定手段M9により、介入判定フラグD1503が設定され、対象の参加者について生活パターン等が取得される。
次に、介入イベント作成手段M8で作成された指導イベントを元に指導者画面を表示する指導者画面表示手段M10を説明する。
図34は、指導者画面表示手段M10で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
指導者画面を表示するために指導者が指導者端末装置200からサーバ400にアクセスをすると、サーバ400は指導者が担当している参加者に関する指導記録を指導記録データベースD19より取得する(M1001)。当該指導者が担当している参加者の判断には参加者管理データベースD2の指導者の識別子D206を用いる。また指導記録取得時には、図21の指導記録データベースD19に示すチェック結果フラグD1913を参照し、チェック結果フラグD1913が非表示となっているものについては既に指導を行い確認が必要でないものとして取得しない場合もある。
次に、サーバ400は、取得した指導記録の介入フラグD1911を参照し、介入フラグD1911の値に応じて表示内容を選択する(M1002)。サーバ400は取得した指導記録の介入フラグD1911が”0”となっている場合には、参加者への推奨カードを含まない指導者画面を表示する(M1003)。サーバ400は取得した指導記録の介入フラグD1911が”1”となっている場合には、まず、参加者の生活パターンの識別子を生活パターン別参加者分類データベースD11から取得する(M1004)。サーバ400は、経過情報利用推奨カード提示手段M6を利用し、当該参加者に推奨するカードを重要度順に取得する(M1005)。次に、サーバ400は、参加者への推奨カードを含む指導者画面を指導者端末装置200に表示する(M1006)。
サーバ400は、指導記録データベースD19から取得した指導記録の介入フラグD1911が”2”となっている場合には、既に参加者は推奨カードを用いてカードの変更を行ったことがあり、以前の変更が効果的ではなかった場合を示す。そこで、サーバ400は介入フラグD1911が”2”の場合には、まず、参加者の生活パターンの識別子を生活パターン別参加者分類データベースD11から取得する(M1007)。そして、サーバ400は経過情報利用推奨カード提示手段M6を実行し、カードを重要度順に取得する(M1008)。サーバ400は、重要度順に取得したカードのうち、以前に選択したカードを除外する(M1009)。以前に選択したカードに関する識別子は介入判定手段M9で得られているものとする。そして、サーバ400は推奨カードを含む指導者画面を指導者端末装置200に表示するM1010。
指導者端末装置200で表示される指導者画面の一例を図40に示す。まず、図40の参加者一覧画面で、当該指導者が担当している参加者への業務を確認する。定型業務チェック結果の一覧に、当該指導者が指導実施の時点で担当している参加者に向けて行うべき指導イベント(例えば、メールによる減量指導)が表示されている。また、減量経過情報一覧4001には、担当している参加者の減量経過が体重、体重目標の達成度、生活改善目標の達成度が表示されている。体重目標が達成できず、カードがうまく実施できていない参加者、特に介入判定で介入が必要と判断された参加者には、”改善推奨”ボタンが表示される。指導者が”改善推奨”ボタンをクリックすることにより、該当する参加者の指導実施の時点までの減量の経過と推奨するカード(推奨カード)が図41のように表示される。
図41のように減量サマリーは、例えば、飲み会等の生活イベントの回数から参加者が分類された生活パターンの情報を記載したり、他の人に比べて多いと判断できる生活イベントの発生日に関して、カード目標達成率を示すこともできる。また、例えば同じクラスタの目標達成者のカード目標達成率より低いイベントパターンについて、カードを推奨することもできる。
図41の例では、深夜の食事や出張が多い生活パターンに属する人で、深夜の食事がある日には特にカード目標達成率が低い場合となっている。そこで、深夜の食事や出張が多い過去の減量成功者で深夜の食事がある日に推奨できるカードを画面に提示している。画面例では、指導者画面表示手段M10で得られた推奨カードを重要度の高い順に表示している。これにより、参加者は深夜の食事などのように生活改善が難しい場合でも、過去の他の参加者のカードの実施状況(実施頻度)を参考にし、対象の参加者に取り組める可能性があるものを知ることができる。
最後に、指導効果評価手段M11について説明する。定期指導時にカードの変更を推奨し、改善項目を変更した場合に、変更したカードが効果的であったか否かの判定を、指導効果評価手段M11によって実施する。
図35は、指導効果評価手段M11で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図35において、サーバ400は、以前の定期指導でカード変更を推奨したか否かを指導記録データベースD19を参照(M1101)してカードの変更履歴の有無を判定する(M1102)。カードの変更を推奨していない場合には改善度=−1(M1112)として処理を終了する。
一方、過去にカードの変更を推奨した場合には、定期指導以降でカードの変更履歴を参照し(M1103、M1104)、変更前後のカード目標達成率を計算する(M1105)。変更前のカード目標達成率と、変更後のカード目標達成率の比を、
カード目標達成率 = 変更後のカード目標達成率/変更前のカード目標達成率
として計算する(M1106)。
次に、サーバ400は変更したカードの実施タイミングでのカード実施率(第1のカード実施率)を計算する(M1107)。また、同じ生活パターンの過去の他の減量成功者の実施タイミングでの当該カードの実施率(第2のカード実施率)を計算する(M1108)。そして、サーバ400はステップM1107で求めた変更後のカードの実施率と、ステップM1108で求めた同じ生活パターンの過去の参加者の当該カードの実施率の比を、
実施率比 = 第1のカード実施率/第2のカード実施率
として計算する(M1109)。そして、サーバ400は、改善度として以下を計算する(M1110)。
改善度 = 実施率比×カード目標達成率の比
次にサーバ400は、カード別に生活パターンの識別子と実施タイミングの識別子をカード別指導効果データベースD17へ記録し、改善度D1705については既存の値に上記ステップM1110で求めた改善度を加算する(M1111)。
このカード別指導効果データベースD17の改善度D1705は、経過情報利用推奨カード提示手段M6で用いるカードの実施率に置き換えて用いることもできる。改善度D1705の値を用いてカードを重要度順に並べると、改善効果の大きいカードをより上位に表示して推奨することができる。
また、減量終了時に減量期間中の行動をまとめた行動評価表を参加者端末装置300(または指導者端末装置200)に提示することも考えられる。行動評価表の一例を図42に示す。図42では、特に定期指導によりカードの変更を促すことにより変化した行動がカード目標達成率の推移により分かるようになっている。
<第3実施形態>
本発明の第3の実施の形態として、指導者の指導の質を指導者の統括者に提示する指導者評価の形態について説明する。指導者は担当する参加者各人の減量記録を参照し、定期指導時に減量指導を行う(第1実施形態の図2に示した指導実施F7)。本実施形態では指導者の定期指導毎の指導の効果を測定し、指導者の指導力の評価に用いる。
この指導者の指導力を統括者に提示することで、指導者の指導力を統括者は把握することができる。また、困難な参加者を改善させた場合には指導力が高く評価されることから、指導力の評価は平等になされることができる。
指導力評価手段M12について説明する。この処理は、深夜や早朝など時間を予め管理者が指定しサーバ400が自動的に実施する処理である。
図36は、指導力評価手段M12で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図36において、まず、サーバ400は、定期イベントデータベースD15を参照して定期メールイベントを取得する(M1201)。定期メールイベントは、図15の定期イベントデータベースD15の例ではイベント内容D1505が”メール作成”で、かつタイミングD1502が減量開始日D902からの日数で指定された指導イベントであり、当該条件に該当するイベント内容D1505のタイミングD1502を取得する。
次に、サーバ400は、参加者管理データベースD2を参照し、参加者データを参照する(M1202)。次に、サーバ400はステップM1201で取得した定期イベントのタイミングD1502と、ステップM1202で取得した参加者の減量経過日数(減量開始日D902と指導実施日の差分)を比較し、減量経過日数がタイミングD1502に合致する参加者を取得する(M1203)。ここで取得された参加者は、現時点で定期指導日(定期指導タイミング)となっている参加者である。
次に、参加者の前回の指導前後のカード目標達成率を計算する。指導記録データベースD19を参照して、例えば、2回前の定期指導時から前回の指導までのカード目標達成率と、前回の指導時から今回までのカード目標達成率を計算する。
そして、2回前の定期指導時から前回の指導までのカード目標達成率と、前回の指導時から今回までのカード目標達成率の比を求めて、以下のように改善度を計算する(M1204)。
改善度= 前回から今回までのカード目標達成率/2回前の定期指導時から前回の指導までのカード目標達成率
次に、成否予測式生成手段M7を実行して作成された予測式と、指導する参加者の減量記録を用いて目標達成確率を計算し(M1205)、困難度(未達成確率)=1−目標達成確率として演算し、参加者の指導の困難度を演算する。そして、指導の効果と指導の困難度より指導力を計算する(M1206)。指導力は以下のように計算する。
指導力=改善度×困難度
サーバ400は指導者の指導力指標に上記計算した指導力を加算する(M1207)。サーバ400は、参加者毎に上記ステップM1204〜M1207を繰り返して、参加者の人数を指導人数sankasyaとして換算し、定期メールイベント毎に上記ステップM1202〜M1207の処理を繰り返し、ステップM1201で取得した定期メールイベントの全てについて上記処理を行う。上記処理が完了すると、サーバ400は、指導人数(sankasya)と指導力を指導者の識別子毎に指導力情報データベースD16へ格納する。
これらの指導力は、指導者の統括者が参照可能となっており、例えば、指導記録データベースD1の指導グループD105が同一の指導者のうち指導者区分D104が1の指導統括者が、2の指導者のデータを参照できるようにする。
この指導者の指導力を統括者に提示することで、指導者の指導力を統括者は把握することができる。
<第4実施形態>
本発明の第4の実施の形態としては、前記第1実施形態の図2に示した減量プログラム設定F3(減量プログラム登録手段M13)において、問診情報入力F2で入力された情報を用いて生活スタイル別の推奨カードと、カードの実施タイミングを提示する(アンケート利用推奨カード提示手段M14)形態について説明する。
問診では生活スタイルに関する質問項目を含み、その質問の回答から参加者の生活スタイルを分類する。分類された生活スタイルにより、過去の参加者のカードの実施情報と実施タイミング情報を提供する。
これにより、飲酒機会や出張など、減量行動を取組みにくい生活イベントの傾向別に、減量を成功した参加者がどのようなカードを実施したかという情報を、新規参加者に生活スタイル別の行動目標として提示することができる
ここで、生活スタイル別クラスタ生成手段M1、クラスタ別カード実施タイミング抽出手段M2、クラスタ別カード重要度抽出手段M3は、既に前記第1実施形態で説明した方法と同様であるので前述を参照するものとする。
まず、減量プログラム登録手段M13について説明する。
図37は、減量プログラム登録手段M13で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
サーバ400は、問診情報データベースを参照して生活に関する問診を表示する(M1301)。問診は前述の図2に示した全体のフローチャートの問診情報入力F2で説明した内容である、理想の食生活や運動内容と現状を比較する質問以外に、生活スタイルに関する問診を含む。例えば、”飲酒機会が多いか”といった問診や”出張が多いか”といった問診を表示する。サーバ400は、指導者端末装置200から問診の回答内容を問診結果データベースD4に登録する(M1302)。次にサーバ400は、食事カロリーデータベースD5と運動カロリーデータベースD6を参照し、減量メニューとしてカードのリストを表示する(M1303)。
サーバ400は、アンケート利用カード提示手段M14を実行して生活パターン別の推奨する改善項目を参加者端末装置300へ提示する(M1304)。アンケート利用カード提示手段M14については後述する。
次に、参加者は参加者端末装置300から提示されたカードから取り組めると考えられるものを選択する(M1305)。サーバ400は、参加者端末装置300から受信したカード(参加者が選択したカード)を個人別プログラムデータベースD5へ登録する(M1306)。
次に、ステップM1304で実行されるアンケート利用カード提示手段M14について説明する。
図38はアンケート利用カード提示手段M14で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
まず、サーバ400は、問診を利用し改善が必要な項目と改善に対する意欲の度合いを取得する。サーバ400は、問診結果データベースD4、問診情報データベースD10へアクセスし、参加者の現状に改善が必要な項目(例えば、問診結果データベースD4の現状問診結果が“2”となっている問診項目から問診情報データベースD10の問診カテゴリを取得する。問診カテゴリは、食事カロリーデータベースD6や運動カロリーデータベースD7のメニューカテゴリと同一)、改善実施アンケートの値を取得する(M1401)。
次に、参加者の問診結果データベースD4の生活に関する問診から生活パターンを取得し、生活パターンと問診の関係は生活パターン問診データベースD13を参照する(M1402)。生活パターン問診データベースD13の問診の識別子D1301の“2001”は問診情報データベースD10によると、『飲み会が多い』という問診で、これに該当すると答えた参加者は、生活パターン問診データベースD13により生活パターンの識別子D1302が1と設定される。
改善実施アンケートは、アンケートに関連するカードの改善意欲を問うアンケートとなっている。サーバ400は、参加者の問診改善度−得点対応データベースD21へアクセスし、ステップM1401で取得したカテゴリについて、改善実施アンケートの値を得点化する(M1403)。改善意欲度を得点化しカードを意欲の高いものをより上位にランキングするために利用する。
次に、サーバ400は生活パターン別改善項目データベースD12で参加者に該当する生活パターンで、現状に改善が必要な項目に属するカードのカード実施率D1205と実施タイミングD1206を取得する(M1404)。
次に、サーバ400はカード別の重要度をカードの実施率とカードが属するカテゴリの改善意欲度の得点との値から計算する(M1405)。参加者自身の改善意欲が高い項目で、同様の生活スタイルの参加者が良く実施しているものをよりカードの重要度が高いとする。計算方法は以下のようになる。
カードの重要度=カード実施率×改善意欲度の得点
サーバ400は、カードの重要度が大きい順にカードをソートする(M1406)。参加者が参加者端末装置300の参加者画面にアクセスした場合に、推奨カード情報としてカードの実施タイミングの情報を重要度が大きい順に提示する(M1407)。
以上の処理により、問診から参加者の生活スタイルを分類し、分類された生活スタイルにより、過去の参加者のカードの実施情報と実施タイミング情報を提供する。これによって、飲酒機会や出張など、減量行動を取組みにくい生活イベントの傾向別に、減量を成功した参加者がどのようなカードを実施したかという情報を、新規参加者に生活スタイル別の行動目標として提示することができる。
なお、前記各実施形態において、前記参加者を管理するデータベースとして参加者が選択したカード(生活改善項目)を格納する個人別プログラムデータベースD5と、参加者の減量記録を格納する減量記録データベースD3と、減量の目標体重と減量期間と減量の成功または失敗を格納する個人別減量目標データベースD9とを、複数のデータベースに分離した例を示したが、これらの複数のデータベースをひとつのデータベースに統合して参加者に関する情報を管理しても良い。同様に、指導者に関する複数のデータベースも、ひとつのデータベースに統合して指導者に関する情報を管理しても良い。