JP2007156529A - 生活習慣改善支援装置 - Google Patents

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達朗 河村
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Abstract

【課題】要管理者に定着し易い改善目標を提示することが可能な生活習慣改善支援装置を提供する。
【解決手段】要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける身体情報受付部104および生活習慣情報受付部106と、生活習慣の改善を既に実行している実行者の症例を記憶している症例記憶部120と、前記症例に含まれる前記健康情報と、前記要管理者の前記健康情報とが類似している前記症例を抽出する類似症例抽出部である類似身体情報抽出部108および類似生活習慣抽出部110と、これらにより抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択部112と、前記最善症例選択部112により抽出された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力部114とを備える生活習慣改善支援装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、健康管理が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援装置に関する。
従来、生活習慣改善のために生活習慣の目標を提示し、さらに、その生活習慣の定着度を回答内容から算出する生活習慣改善支援システムが提示されている(例えば、特許文献1参照)。
図20は、従来の生活習慣改善支援システムの構成を示すブロック図である。
この生活習慣改善支援システムは、データ処理部92において、入力部91に入力されたマークシート94の問診データから、健康になりたい意欲レベル、望ましい行動への変化レベル、及び変化した行動が習慣化したレベルと、これらのレベルから改善方法がどの程度定着したかの指標とを算出し、その改善定着レベルを示す指標を出力部93で出力する。
特開2000−37354号公報
しかしながら、従来は、要管理者に提示した改善目標の改善定着レベルを向上させる技術を提供しておらず、改善定着レベルが悪いという問題がある。改善目標を設定する目的である要管理者の健康状態の改善を達成するには、改善目標の改善定着レベルの向上が極めて重要である。
また、従来は、要管理者に対して理想的な生活習慣の改善目標を設定する。理想的な改善目標を設定された多くの要管理者は、その改善目標を一般論または他人事にすぎないと認識する。換言すると、理想的な改善目標を設定された多くの要管理者は、その改善目標が自身の健康の増進に有意義であることを十分に理解できない。このように、その意義を十分に理解できない改善目標の設定は、要管理者に改善目標を実行する動機を与えることができず、ひいては改善目標が要管理者に定着しないという問題がある。
なぜなら、生活習慣の改善目標の実行は、生活習慣の変更を意味するため、一般に要管理者は改善目標の実行に抵抗を感じる。その抵抗を乗り超えるだけの動機付けのために、改善目標の意義を十分に理解することが重要だからである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、要管理者に定着し易い改善目標を提示することが可能な生活習慣改善支援装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る生活習慣改善支援装置は、生活習慣の改善が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援装置であって、前記要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付手段と、生活習慣改善の実行者の生活習慣を示す情報である生活習慣情報を含む前記健康情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた症例を記憶している症例記憶手段と、前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記健康情報と、前記情報受付手段が受け付ける前記要管理者の前記健康情報との違いを示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似症例抽出手段と、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択手段と、前記最善症例選択手段により選択された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力手段とを備える。
なお、本発明は、このような手段を備える生活習慣改善支援装置として実現することができるだけでなく、生活習慣改善支援装置に含まれる手段をステップとする生活習慣改善支援方法として実現したり、生活習慣改善支援装置に含まれる手段をステップとしてコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができる。また、本発明は、このような手段を備える生活習慣改善支援システムとして実現することもできる。
本発明の生活習慣改善支援装置によれば、要管理者に適合した生活習慣の目標および改善方法を設定することができ、要管理者の健康を増進する上で極めて有効である。
本発明に係る生活習慣改善支援装置は、生活習慣の改善が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援装置であって、前記要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付手段と、生活習慣改善の実行者の生活習慣を示す情報である生活習慣情報を含む前記健康情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた症例を記憶している症例記憶手段と、前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記健康情報と、前記情報受付手段が受け付ける前記要管理者の前記健康情報との違いを示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似症例抽出手段と、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択手段と、前記最善症例選択手段により選択された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力手段とを備える。
また、前記情報受付手段は、前記要管理者の前記健康情報のうち身体の状態を特徴付ける情報である身体情報を受け付ける身体情報受付部と、前記要管理者の前記健康情報のうち前記生活習慣情報を受け付ける生活習慣情報受付部とを有し、前記症例記憶手段は、前記実行者の前記身体情報および前記生活習慣情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた前記症例を記憶し、前記類似症例抽出手段は、前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記身体情報と前記要管理者の前記身体情報との違いの程度を示す指標と、第1の閾値とを比較して、前記指標が前記第1の閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似身体情報抽出部と、前記類似身体情報抽出部により抽出された前記症例の中から、当該症例に含まれる前記生活習慣情報と前記生活習慣情報受付部が受け付けた前記要管理者の前記生活習慣情報との違いの程度を示す指標と、第2の閾値とを比較して、前記指標が前記第2の閾値を超えない前記症例を抽出する類似生活習慣情報抽出部とを有する。
このように、本発明に係る生活習慣改善支援装置は、身体情報および生活習慣が要管理者と類似する症例に含まれる生活習慣を、要管理者に提示する改善目標として提示する。また、本発明に係る生活習慣改善支援装置は、生体情報が要管理者と類似する症例の中から、最も改善の効果が見込まれる生活習慣を、要管理者に提示する改善目標として提示する。
すなわち、本発明に係る生活習慣改善支援装置が要管理者に提示する改善目標は、改善目標の実行により健康状態が改善する効果が見込まれるのみでなく、生体情報および生活習慣情報が類似する者が実行することで効果を得た実例である。
そのため、要管理者は改善目標の実行を自身の課題として捉えて、困難な生活習慣の改善に取り組む動機付けを与えることができ、要管理者に定着し易い改善目標を提示することが可能となる。
好ましくは、前記情報受付手段は、前記要管理者の前記健康情報のうち身体の状態を特徴付ける情報である身体情報を受け付ける身体情報受付部と、前記要管理者の前記健康情報のうち前記生活習慣情報を受け付ける生活習慣情報受付部とを有し、前記症例記憶手段は、前記実行者の前記身体情報および前記生活習慣情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた前記症例を記憶し、前記類似症例抽出手段は、前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記生活習慣情報と前記生活習慣情報受付部が受け付けた前記要管理者の前記生活習慣情報との違いの程度を示す指標と、第2の閾値とを比較して、前記指標が前記第2の閾値を超えない前記症例を抽出する類似生活習慣情報抽出部と、前記類似生活習慣情報抽出部により抽出された前記症例の中から、当該症例に含まれる前記身体情報と前記要管理者の前記身体情報との違いの程度を示す指標と、第1の閾値とを比較して、前記指標が前記第1の閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似身体情報抽出部とを有する。
このように、生活習慣が類似する症例を抽出した後に、身体情報が類似するか否かを示す距離を算出するため、距離を算出すべき症例の件数を低減することができ、計算資源を節約することが可能となる。
さらに好ましくは、前記類似身体情報抽出部は、自身が取得する前記症例に含まれる各身体情報と前記身体情報受付部が受け付ける前記要管理者の各身体情報との違いの程度を、当該違いの程度を示す各身体情報に共通する指標である距離に換算する定義を記憶している距離定義記憶部と、自身が取得する前記症例について、各前記症例に含まれる各身体情報と前記要管理者の各身体情報との違いの程度を、前記距離定義記憶部に記憶されている定義を参照することにより、前記距離に換算し、各前記症例と前記要管理者との身体情報距離を算出する距離算出部と、前記身体情報距離と前記第1の閾値とを比較し、前記身体情報距離が前記第1の閾値以下となる症例を、類似している症例として抽出する類似情報抽出部とを有する。
このように、要管理者の身体情報と症例の身体情報との類似度を距離に換算する。これにより、身体情報に含まれる年齢や血圧等の各情報に重み付けをすることができ、要管理者の身体情報と症例の身体情報とが類似するか否かを適切に判断することが可能となる。
さらに好ましくは、本発明に係る生活習慣改善支援装置は、さらに、前記症例記憶手段が記憶している前記症例について、前記症例記憶手段が記憶している前記実行者が生活習慣の改善を開始してからの生体情報の推移から、当該生体情報の推移の一定期間における変化の傾向および変化の比率を示す改善度を算出する改善度算出手段を備え、前記最善症例選択手段は、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中に、前記改善度により示される前記変化の傾向を参照して、前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている前記症例があるか否かを判断する判断部と、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中に前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている前記症例があると、前記判断部により判断された場合に、前記改善度が示す変化の比率が最大である前記症例を、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例として選択する選択部とを有する。
このように、症例の生体情報の推移を定量化することにより、客観的な指標に裏付けられた改善目標を要管理者に提示することが可能となる。
さらに好ましくは、前記最善症例選択手段は、さらに、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中に前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている前記症例がないと、前記判断部により判断された場合に、前記類似情報抽出手段により抽出された前記症例に、前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例が含まれるまで、前記第1の閾値を大きくする閾値制御部を有する。
このように、身体情報が類似するか否かを決定する基準である閾値を拡大することにより、症例の中から少なくとも1つは、要管理者に身体情報が類似し、かつ効果が見込まれる改善目標を提示することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る生活習慣改善支援装置の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
まず、図1から図15までを参照して、本発明の実施形態1に係る生活習慣改善支援システムについて説明する。実施形態1に係る生活習慣改善支援システムは、症例の中から、要管理者の健康状態を特徴付ける情報である「健康情報」が類似する症例を抽出し、さらにその中で最も効果が見込まれる症例を選択し、選択された症例の生活習慣を要管理者の改善目標として提示する。
まず、実施形態1に係る生活習慣改善支援システムのハードウェア構成の概要について、図1を参照して説明する。
図1は、実施形態1に係る生活習慣改善支援システムのハードウェア構成の概観図である。
実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100は、サーバとして機能するコンピュータであって、インターネット3等の通信回線を介して各端末10、12に接続され、端末10(12)に入力された生活習慣の改善が必要な要管理者の健康情報を受け付け、受け付けた健康情報から、生活習慣の改善目標を出力する装置である。
各端末10、12は、クライアントとして機能するコンピュータであって、インターネット3等の通信回線を介して実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100に接続されており、それぞれキーボード5、7、マウス等の入力機器およびモニタ15、17、プリンタ20、22等の出力機器を有する。各端末10、12は、病院、診療所、企業の健康管理室等に設置される。
キーボード、マウス等の入力機器5、7は、生活習慣の改善が必要な要管理者、医師等のユーザが端末10、12に健康情報の入力を行う機器であり、入力された情報はインターネット3等の回線を介して、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100に出力される。
モニタ15、17、プリンタ20、22等の出力機器は、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100からインターネット3等の回線を介して、それぞれ端末10、12が受け付けた改善目標をユーザに提示する機器である。
次に、このような、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100が備える機能の詳細について、図2から図10までを参照して説明する。
図2は、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100の機能的構成を示すブロック図である。
生活習慣改善支援装置100は、入出力I/F(インターフェース)部102と、身体情報受付部104と、生活習慣情報受付部106と、類似身体情報抽出部108と、類似生活習慣抽出部110と、最善症例選択部112と、目標出力部114と、改善度算出部116と、症例記憶部120と、距離定義記憶部122とを備える。
入出力I/F部102は、端末10(12)に情報を出力し、端末10(12)からの情報を受け付けるインターフェースである。
入出力I/F部102は、身体情報受付部104および生活習慣情報受付部106から出力される入力要求と、目標出力部114から出力される改善目標とを端末10(12)に出力する。
また入出力I/F部102は、端末10(12)から出力される改善度の算出要求、改善目標の出力要求、要管理者の身体情報および要管理者の生活習慣情報を受け、その算出要求を改善度算出部116に、その出力要求を身体情報受付部104に、その身体情報を身体情報受付部104に、その生活習慣情報を生活習慣情報受付部106に、それぞれ出力する。
ここで「身体情報」は、「健康情報」のうち、身体の状態を特徴付ける情報である。また「生活習慣情報」は、「健康情報」のうち、生活習慣を示す情報である。「身体情報」および「生活習慣情報」の詳細については後述する。
身体情報受付部104は、端末10(12)からの改善目標の出力要求を入出力I/F部102を介して受け付け、その出力要求に応じて身体情報の入力要求を入出力I/F部102へ出力し、その入力要求に応じて端末10(12)に入力された身体情報を入出力I/F部102から受け付ける。
また身体情報受付部104は、受け付けた身体情報を類似身体情報抽出部108に出力する。
すなわち、身体情報受付部104は、要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付手段のうち、身体の状態を特徴付ける情報である身体情報を受け付ける身体情報受付部の一例である。
ここで、「身体情報」は、「属性」および「生体情報」を含む。
「属性」は、身体に関する情報のうち改善し得ない情報であり、具体的には年齢、性別、既往症などである。
また、「生体情報」は、身体に関する情報のうち改善し得る情報であり、具体的には体重、BMI(Body Mass Index:(体重(kg))/(身長(m))2)、血圧、尿中に含まれるタンパク質、糖分などの成分濃度、血液中に含まれる糖分、コレステロールなどの成分濃度である。
図3は、要管理者Aの身体情報の例を示す図である。本図は、要管理者Aの「身体情報」のうち「属性」として「年齢」について、「生体情報」として「病態」、「BMI」、「収縮期の血圧」について、それぞれ内容を例示する。また、「病態」は、血圧により測定される健康状態を例に示す。
生活習慣情報受付部106は、後述する類似身体情報抽出部108における処理が終了したことを受け、生活習慣情報の入力要求を入出力I/F部102へ出力する。また生活習慣情報受付部106は、その入力要求に応じて入力された生活習慣情報を入出力I/F部102から受け付ける。さらに生活習慣情報受付部106は、受け付けた生活習慣情報を類似生活習慣抽出部108に出力する。
すなわち、生活習慣情報受付部106は、要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付手段のうち、生活習慣を示す情報である生活習慣情報を受け付ける生活習慣情報受付部の一例である。
ここで、「生活習慣情報」は、生活習慣を示す情報であり、具体的には飲酒習慣、喫煙習慣、運動習慣などである。
図4は、要管理者Aの生活習慣情報の例を示す図である。本図は、要管理者Aの「生活習慣情報」のうち、「飲酒量」について例示する。要管理者Aは、1日に2合の飲酒をしており、飲酒習慣がある。
症例記憶部120は、本実施形態に係る生活習慣改善支援装置100により改善目標を取得しようとしている要管理者以外に、既に生活習慣の管理を実行している者の症例をも含む症例を記憶している。症例記憶部120は、症例データ120aおよび状態推移データ120bを記憶しており、類似身体情報抽出部108および改善度算出部116により、それぞれ参照される。
症例データ120aは、症例の識別番号、身体情報、生活習慣情報および改善度を対応付けたデータである。
すなわち、症例記憶部120は、生活習慣改善の実行者の健康情報と、実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた症例を記憶している症例記憶手段の一例である。
図5は、実施形態1に係る症例記憶部120が記憶している症例データ120aの例を示す図である。本図に示す症例データ120aは、「識別番号」と、改善目標の実行開始時の身体情報と、改善目標の実行開始後の生活習慣情報と、「改善度」から構成される。また、改善目標の実行開始時の身体情報は、「年齢」、「病態」、「BMI」および「血圧(収縮期)」を含む。さらに、改善目標の実行開始後の生活習慣情報は、「塩分摂取量」、「歩数」および「飲酒量」を含む。
「識別番号」は、各症例を識別するための番号であり、各症例に固有の番号である。
「年齢」は、各症例の改善目標の実行を開始した時点における各要管理者の年齢である。
「病態」は、各症例の改善目標の実行を開始した時点における各要管理者の病態である。本図に示す例は、各要管理者の血圧の状態を病態とする。
「BMI」は、各症例の改善目標の実行を開始した時点における各要管理者のBMIである。
「血圧(収縮期)」は、各症例の改善目標の実行を開始した時点における各要管理者の収縮期の血圧である。
「塩分摂取量」は、各症例の改善目標の実行開始後の塩分摂取量であり、一日あたりに摂取した塩分量をグラム単位で格納している。
「歩数」は、各症例の改善目標の実行開始後の運動量の目安として、一日あたりの歩数を格納している。
「飲酒量」は、各症例の改善目標の実行開始後の飲酒量であり、一日あたりに飲むアルコール量を合単位で格納している。
「改善度」は、改善目標である生活習慣を実行し始めてから健康状態がより好ましい状態に推移しているか否かという健康状態の推移の傾向とその推移の度合いとを示す指標である。
ここから、症例記憶部120の説明にもどる。
状態推移データ120bは、各要管理者が改善目標の実行を開始してからの生体情報の履歴情報であって、各要管理者の健康状態の推移を示すデータである。
改善度算出部116は、端末10(12)から改善度の算出要求を入出力部102を介して受け付ける。また改善度算出部116は、受け付けた算出要求に応じて状態推移データ120bを取得し、状態推移データ120bから症例データ120aに含まれる「改善度」を算出し、算出した結果により症例データ120aの「改善度」を更新する。
すなわち、改善度算出部116は、症例記憶部120が記憶している症例について、症例記憶部116が記憶している実行者が生活習慣の改善を開始してからの生体情報の推移を内容とする状態推移データ120bから、当該生体情報の推移の一定期間における変化の傾向および変化の比率を示す改善度を算出する改善度算出手段の一例である。
図6は、実施形態1に係る症例記憶部120が記憶している状態推移データ120bの例を示す図である。状態推移データ120bは、識別番号ごとに「日付」と、その日の生体情報とを対応付けて記憶している。
本図の状態推移データ120bは、識別番号「1」で示される症例について、例えば、「2005年4月1日」に計測された収縮期の血圧が「165」mmHgであることを示す。
ここから、生活習慣改善支援装置100が備える機能ブロックの説明にもどる。
距離定義記憶部122は、症例に含まれる各身体情報と身体情報受付部104が受け付ける要管理者の各身体情報との違いの程度を、その違いの程度を示す各身体情報に共通する指標である距離に換算する定義である距離定義データを記憶している距離定義記憶手段の一例である。
例えば、距離定義データは、年齢距離データ122a、病態距離データ122b、BMI距離データ122cおよび血圧距離データ122dを含む。
距離定義記憶部122は、類似身体情報抽出部108により参照される。
類似身体情報抽出部108は、身体情報受付部104から要管理者の身体情報を取得し、症例記憶部120から症例データ120aを取得する。また、類似身体情報抽出部108は、距離定義記憶部122を参照して、受け付けた要管理者の身体情報と取得した各症例データ120aとの距離を算出し、要管理者の身体情報と類似する症例データを抽出する。
また類似身体情報抽出部108は、身体情報が類似する症例データ120aがない場合、症例データがないことを目標出力部114に出力し、身体情報が類似する症例データがある場合、その症例データを類似生活習慣抽出部110に出力するとともに、生活習慣情報受付部106に処理が終了したことを出力する。
すなわち、類似身体情報抽出部108は、症例記憶部120が記憶している症例に含まれる身体情報と要管理者の身体情報との違いの程度を示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない症例を、類似している症例として症例記憶部120が記憶している症例から抽出する類似症例抽出手段が有する類似身体情報抽出部の一例である。
また、類似身体情報抽出部108は、自身が取得する症例について、各症例に含まれる各身体情報と要管理者の各身体情報との違いの程度を、距離定義記憶部122に記憶されている定義を参照することにより、距離に換算し、各症例と要管理者との身体情報距離を算出する距離算出部と、その身体情報距離と閾値とを比較し、身体情報距離が閾値以下となる症例を、類似している症例として抽出する類似情報抽出部とを有する、類似症例抽出手段が有する類似身体情報抽出部の一例である。
類似生活習慣抽出部110は、類似身体情報抽出部103が抽出した症例データを類似身体情報抽出部108から取得し、生活習慣情報受付部106が出力する要管理者の生活習慣情報を取得する。また、類似生活習慣抽出部110は、受け付けた症例データの中に、要管理者の生活習慣情報と類似する生活習慣情報を含む症例データがある場合、その症例データを抽出し、最善症例選択部112に出力し、要管理者の生活習慣情報と類似する生活習慣情報を含む症例データがない場合、症例データがないことを目標出力部114に出力する。
すなわち、類似生活習慣抽出部110は、類似身体情報抽出部108により抽出された症例の中から、その症例に含まれる生活習慣情報と生活習慣情報受付部106が受け付けた要管理者の生活習慣情報との違いの程度を示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない症例を、類似している症例として抽出する、類似症例抽出手段が有する類似生活習慣情報抽出部の一例である。
ここで、類似身体情報抽出部108および類似生活習慣抽出部110とは、ともに、症例記憶部120が記憶している症例に含まれる健康情報と、身体情報受付部104および生活習慣情報受付部106が受け付ける要管理者の健康情報との違いを示す指標と、閾値とを比較して類似している症例を、症例記憶部120が記憶している症例から抽出する類似症例抽出手段の一例である。
最善症例選択部112は、類似生活習慣抽出部110が出力する症例データを取得し、取得した各症例データに含まれる改善度が最大となる症例データを選択する。また、最善症例選択部112は、選択した結果を目標出力部114へ出力する。
すなわち、最善症例選択部112は、類似身体情報抽出部108および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中から、生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている症例を選択する最善症例選択手段の一例である。
また、最善症例選択部112は、類似身体情報抽出部108および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中に、改善度により示される変化の傾向を参照して、生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例があるか否かを判断する判断部と、類似身体情報抽出部108および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中に生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例があると、判断部により判断された場合に、改善度が示す変化の比率が最大である症例を、生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている症例として選択する選択部とを有する最善症例選択手段の一例である。
目標出力部114は、最善症例選択部112により選択された症例データを最善症例選択部112から受け付け、受け付けた症例データに対応する状態推移データを症例記憶部120から取得し、その症例データおよび状態推移データを入出力I/F部102へ出力する。
すなわち、目標出力部114は、最善症例選択部112により選択された症例に対応する生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力手段の一例である。
図7は、実施形態1に係る距離定義記憶部122が記憶している年齢距離データ122aの例を示す図である。年齢距離データ122aは、要管理者の年齢と症例の年齢との差を距離に換算する定義である。
本図は、例えば、要管理者の年齢と症例の年齢との差が「0歳」から「5歳」までの場合、距離は「0」であることを示す。
図8は、実施形態1に係る距離定義記憶部122が記憶している病態距離データ122bの例を示す図である。病態距離データ122bは、要管理者の病態と症例の病態との程度の違いを距離に換算する定義である。
本図は、病態に血圧の状態を用いており、例えば、要管理者の病態が「至適血圧」であり、かつ症例の病態「至適血圧」である場合、距離は「0」であることを示す。
図9は、実施形態1に係る距離定義記憶部122が記憶しているBMI距離データ122cの例を示す図である。BMI距離データ122cは、要管理者のBMIと症例のBMIとの差を距離に換算する定義である。
本図は、例えば、要管理者のBMIと症例のBMIとの差が「0」から「3」までの場合、距離は「0」であることを示す。
図10は、実施形態1に係る距離定義記憶部122が記憶している血圧距離データ122dの例を示す図である。血圧距離データ122dは、要管理者の血圧と症例の血圧との差を距離に換算する定義である。
本図は、例えば、要管理者の血圧と症例の血圧との差が「0」から「10」までの場合、距離は「0」であることを示す。
以上、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100は、このような機能を備えることにより、身体情報および生活習慣が要管理者と類似する症例の中から最も効果が見込まれる症例を抽出するため、要管理者に実践し易く、しかも効果的な改善目標を要管理者に提示することができる。
また、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100がサーバであるため、症例データなどの情報が生活習慣改善支援装置100に集中し、多くの症例の中から要管理者に最適な改善目標を選択することが可能となる。
次に、各機能ブロックが実行する処理について、図11を参照して説明する。
図11は、改善度の算出に係る処理を示すフローチャートである。
まず改善度算出部116は、端末10(12)に入力されるユーザからの改善度の算出要求を入出力I/F部102を介して受け付け、その算出要求に応じて症例記憶部120から状態推移データ120bを取得し、取得した状態推移データ120bの識別番号ごとに、回帰直線を算出する(S101)。この回帰直線は、改善目標の実行を始めてからの期間およびその期間に対応する生体情報から成るデータの回帰直線である。
次に改善度算出部116は、改善度を算出する(S102)。改善度は、具体的には、回帰直線算出処理(S101)において算出した回帰直線の傾きにより示される。
続けて、身体情報受付部104は、端末10(12)に入力されるユーザからの改善目標の出力要求を入出力I/F部102を介して受け付ける。その出力要求に応じて、身体情報受付部104は、入出力I/F部102を介して端末10(12)に要管理者の身体情報の入力要求を出力し、その入力要求に応じて端末10(12)に入力された身体情報を入出力I/F部102を介して受け付ける(S103)。
類似身体情報抽出部108は、身体情報受付部104が受け付けた要管理者の身体情報を取得する。要管理者の身体情報を取得した類似身体情報抽出部108は、症例記憶部120から症例データ120aを取得する。さらに類似身体情報抽出部108は、取得した各症例データ120aの身体情報と要管理者の身体情報との距離を、距離定義記憶部122が記憶している距離定義データ122a、122b、122c、122dを参照することにより算出する(S110)。
距離の算出は、各症例データ120aについて、それに含まれる各身体情報とそれに対応する要管理者の各身体情報との差を算出し、その結果得られる差を、対応する身体情報の距離定義データ122a、122b、122c、122dを参照することにより距離に変換し、各身体情報について得られた各距離の和を、その症例の身体情報と要管理者の身体情報との距離とする。
続けて、類似身体情報抽出部108は、算出された距離が閾値以下か否かを、全ての症例について比較する(S111)。
距離が閾値以下の症例が1つもない場合(S111でNO)、類似身体情報出力部108は、目標出力部114に「類似症例がない」ことを出力する。「類似症例がない」ことを受けた目標出力部114は、入出力I/F部102を介して端末10(12)に「類似症例がない」ことを出力する(S116)。
距離が閾値以下の症例が1つでもある場合(S111でYES)、類似身体情報出力部108は、要管理者との距離が閾値以下である症例、すなわち生体情報の類似症例を、類似生活習慣抽出部110に出力する。生体情報の類似症例を取得すると、類似生活習慣抽出部110は、入出力I/F部102を介して端末10(12)に要管理者の生活習慣情報の入力要求を出力し、その入力要求に応じて端末10(12)に入力された生活習慣情報を入出力I/F部102を介して受け付ける(S112)。
続けて、類似生活習慣抽出部110は、生体情報の類似症例の中に生活習慣が類似する症例があるか否かを判断する(S113)。生活習慣は、その習慣が「ある」か、「ない」かによって判断される。例えば、飲酒習慣については、1日1合を閾値とし、1日1合以上の飲酒量である場合に、飲酒習慣が「ある」と判断され、1日1合未満の飲酒量である場合に、飲酒習慣が「ない」と判断される。また例えば、塩分摂取の習慣や運動習慣については、予め設定した閾値と比較して、その閾値以上である場合に、高い塩分摂取の習慣や運動習慣が「ある」と判断され、その閾値未満である場合に、高い塩分摂取の習慣や運動習慣が「ない」と判断される。
これらの生活習慣情報を、複数用いる場合、類似生活習慣抽出部110は、それらの生活習慣の「ある」「なし」が一致する症例を抽出する。
また、これらの生活習慣情報は、必ずしも、すべてを用いる必要はない。この場合、類似生活習慣抽出部110は、例えば、要管理者が特に改善することが困難な生活習慣情報を1つ入力し、その生活習慣が類似する症例を抽出する。
生活習慣が類似する症例がない場合(S113でNO)、類似生活習慣抽出部110は、目標出力部114に「類似症例がない」ことを出力する。「類似症例がない」ことを受けた目標出力部114は、入出力I/F部102を介して端末10(12)に「類似症例がない」ことを出力する(S116)。
生活習慣が類似する症例がある場合(S113でYES)、類似生活習慣抽出部110は、身体情報および生活習慣が類似する症例データを最善症例選択部112に出力する。
最善症例選択部112は、類似生活習慣抽出部110から取得した症例データの中に、改善度が「改善」のデータを含む場合、改善度が「改善」の中からさらに最も改善度が高い症例データを1つ選択し、その症例データを目標出力部114へ出力する。
また、類似生活習慣抽出部110から取得した症例データの改善度が「維持」または「悪化」のみの場合、最善症例選択部112は、「改善症例がない」という結果を目標出力部114へ出力する。(S114)。
最善症例選択部112により選択された症例データを取得した目標出力部114は、入出力I/F部102を介して端末10(12)にその症例データおよびその症例データに対応する状態推移データ120bを出力し、「改善症例がない」という結果を取得した目標出力部114は、入出力I/F部102を介して端末10(12)に「改善症例がない」ことを出力する(S115)。
次に、図11に示す各機能ブロックにおける処理について、具体例を用いて説明する。
図12は、状態推移データ120bおよび症例データ120aに含まれる改善度の例を模式的に示す図である。回帰直線算出処理(S101)および改善度算出処理(S102)において、改善度算出部116が実行する処理について、本図を参照して具体的に説明する。
本図は、識別番号が「1」から「10」までにより示される各症例について、改善目標を実行してからの血圧の推移を例に、各識別番号と、状態推移データ120bのうち血圧の推移を折れ線グラフにより示す図と、症例データ120aに含まれる血圧状態の改善度とを対応付けて示す図である。
改善度算出部116は、回帰直線算出処理(S101)において、取得した状態推移データ120bから、症例番号ごとの回帰直線を最小2乗法により算出する。本図の状態推移データ120bを示す折れ線とともに記載される点線は、算出される回帰直線を示す。
次に改善度算出部116は、回帰直線の傾きを算出する。ここで算出される回帰直線の傾きは、1年間で血圧が何%変化したかであり、改善目標の開始時を基準に算出する。高血圧の要管理者の場合、血圧が上がること、すなわち正の傾きは悪化を示し、血圧が下がること、すなわち負の傾きは改善を示す。
このように改善度算出部116は、回帰直線から、1年間で何%、悪化しまたは改善したかを示す改善度を算出し(S102)、算出した結果を症例記憶部120の症例データ120aに格納する。
例えば、算出された回帰直線により示される血圧について、改善目標の実行開始時に130mmHgの人が、1年後に143mmHgになった場合は、「10%」の「悪化」とし、1年後に117mmHgになった場合は、「10%」の「改善」とする。なお、本図に示す例では、改善度が0%から2%の悪化までは、開始時の状態を「維持」していると判断する。
図13は、要管理者Aの身体情報と各症例データの身体情報から算出される距離の例を示す図である。図11に示す距離算出処理(S110)から目標出力処理(S115)までの各処理について、本図に示す例を参照して具体的に説明する。本図に示す症例は、図5、図6および図12に示す症例であり、要管理者Aの身体情報および生活習慣は、図3および図4にそれぞれ示す内容である。
まず、本図に記載する各項目について説明する。
「識別番号」は、症例記憶部120の症例データ120aおよび状態推移データ120bに含まれる、各症例に固有の番号である「識別番号」と同一である。本図に示す各識別番号は、図5、図6および図12に示す各識別番号に、それぞれ対応する。
「年齢」、「病態」、「BMI」および「血圧」は、改善目標の実行開始時における各症例の身体情報であり、「病態」は血圧の状態を例に示す。これらの各項目は、症例記憶部120の症例データ120aに含まれる同一名称の項目と同一である。本図に示す各項目の内容は、図5に示す同一名称の各項目の内容と、識別番号ごとに対応する。
「距離」は、図3に示す要管理者Aの各身体情報と各症例の各身体情報との違いの程度を示す距離の合計であり、距離が小さい程、要管理者の身体情報と各症例の身体情報とが類似していることを示す。本項目は、類似身体情報108により算出される項目であって、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100が記憶している項目ではない。
「塩分摂取量」、「歩数」、「飲酒量」は、改善目標の実行開始後の各症例の生活習慣である。これらの各項目は、症例記憶部120の症例データ120aに含まれる同一名称の項目と同一である。本図に示す各項目の内容は、図5に示す同一名称の各項目の内容と、識別番号ごとに対応する。
「改善度」は、改善目標の実行を開始してからの改善度である。「改善度」は、図12において説明したように改善度算出部116が算出した結果であり、症例記憶部120の症例データ120aに含まれる「改善度」と同一である。本図に示す「改善度」は、図5および図12に示す「改善度」と、識別番号ごとに対応する。
次に、これらの具体例により、図11に示す距離算出処理(S110)から目標出力処理(S115)までの各処理の詳細を説明する。
身体情報受付部104は、自身が入力要求を出力し(S103)、その入力要求に応じて入力された要管理者Aの身体情報(図3参照)を、端末10(12)から入出力I/F部102を介して取得する。
次に、類似身体情報抽出部108は、身体情報受付部104が取得した要管理者Aの身体情報を受けて、症例記憶部120が記憶している症例データ120aを参照することにより得られる各症例データ120aの身体情報と、要管理者Aの身体情報との距離を、距離定義記憶部122が記憶している各距離データ122a、122b、122c、122dを参照し、各識別番号について順に算出する(S110)。
例えば、要管理者Aの身体情報と識別番号「1」により示される症例の身体情報との距離の算出について、詳細に説明する。
まず、類似身体情報抽出部108は、年齢差を距離に換算する。要管理者Aの年齢は、「45歳」(図3参照)であり、識別番号「1」で示される症例の年齢は、「62歳」であるから、年齢差は、「17歳」である。類似身体情報抽出部108は、年齢距離データ122aを参照する。年齢距離データ122aが図7に示す内容の場合、年齢差が「17歳」に対応する距離は、「3」である。類似身体情報抽出部108は、識別番号「1」で示される症例と要管理者Aとの年齢距離を、「3」と算出する。
次に、類似身体情報抽出部108は、病態の違いを距離に換算する。要管理者Aの病態は、「軽症高血圧」(図3参照)であり、識別番号「1」で示される症例の病態は、「中等症高血圧」である。類似身体情報抽出部108は、病態距離データ122bを参照する。病態距離データ122bが図8に示す内容の場合、要管理者が「軽症高血圧」、症例が「中等症高血圧」という病態差に対応する距離は、「1」である。類似身体情報抽出部108は、識別番号「1」で示される症例と要管理者Aとの病態距離を、「1」と算出する。
続けて、類似身体情報抽出部108は、BMIの差を距離に換算する。要管理者AのBMIは、「27」(図3参照)であり、識別番号「1」で示される症例のBMIは、「27」であるから、BMI差は、「0」である。類似身体情報抽出部108は、BMI距離データ122cを参照する。年齢距離データ122cが図9に示す内容の場合、BMI差が「0」に対応する距離は、「0」である。類似身体情報抽出部108は、識別番号「1」で示される症例と要管理者AとのBMI距離を、「0」と算出する。
さらに続けて、類似身体情報抽出部108は、血圧の差を距離に換算する。要管理者Aの収縮期の血圧は、「145」mmHg(図3参照)であり、識別番号「1」で示される症例の収縮期の血圧は、「165」mmHgであるから、血圧の差は、「20」である。類似身体情報抽出部108は、血圧距離データ122dを参照する。血圧距離データ122dが図10に示す内容の場合、血圧差が「20」に対応する距離は、「1」である。類似身体情報抽出部108は、識別番号「1」で示される症例と要管理者Aとの血圧距離を、「1」と算出する。
最後に、類似身体情報抽出部108は、年齢距離の「3」と、病態距離の「1」と、BMI距離の「0」と、血圧距離の「1」との合計することにより、要管理者Aの身体情報と識別番号「1」により示される症例の身体情報との距離を「5」と算出する(S110)。
類似身体情報抽出部108は、識別番号「2」から「10」までにより示される各症例についても同様の算出処理を行うことにより、要管理者Aの身体情報と各症例の身体情報との距離を算出する(S110)。算出した結果を、図11の「距離」に示す。
さらに続けて、類似身体情報抽出部108は、算出した距離が閾値以下であるか否かを判断する(S111)。ここで、閾値を「1」とすると、すべての距離が「1」以下である症例は、識別番号が「2」、「6」、「7」、「8」および「9」で示される5つの症例である。そのため、類似身体情報抽出部108は、これら5つの症例について、距離が閾値以下であると判断し(S111でYES)、これらの各症例の症例データを類似生活習慣抽出部110へ出力する。
さらに続けて、生活習慣情報受付部106は、類似身体情報抽出部108における判断処理(S111)の終了を類似身体情報抽出部108から受けて、生活習慣情報の入力要求を出力する(S112)。この入力要求を受けて入力された要管理者Aの生活習慣情報(図4参照)を、端末10(12)から入出力I/F部102を介して取得する。
さらに続けて、類似生活習慣抽出部110は、身体情報受付部104が取得した要管理者Aの生活習慣情報を受けて、類似身体情報抽出部108から取得した症例データに要管理者Aの生活習慣と類似する症例データがあるか否かを判断する(S113)。
ここでは、生活習慣情報として、「飲酒量」から得られる飲酒習慣のみを参照して判断する場合を例示する。上記の通り、飲酒習慣については、1日1合以上の飲酒量である場合に、飲酒習慣が「ある」と判断され、1日1合未満の飲酒量である場合に、飲酒習慣が「ない」と判断される。
類似生活習慣抽出部110は、まず、類似身体情報抽出部108から取得した各症例について飲酒習慣があるか否かを判断する。識別番号が「2」により示される症例について、類似生活習慣抽出部110は、1日2合の飲酒量のため、飲酒習慣が「ある」と判断する。同様に、類似生活習慣抽出部110は、識別番号が「6」により示される症例について飲酒習慣が「ある」、識別番号が「7」により示される症例について飲酒習慣「ない」、識別番号が「8」により示される症例について飲酒習慣が「ない」、識別番号が「9」により示される症例について飲酒習慣が「ある」と判断する。
また、要管理者Aの「飲酒量」は、図4に示すように1日2合である。そのため、類似生活習慣抽出部110は、要管理者Aについて飲酒習慣が「ある」と判断する。
識別番号が「2」、「6」および「9」により示される症例データは、要管理者Aと同様に飲酒習慣が「ある」ため、類似生活習慣抽出部110は、類似身体情報抽出部108から取得した症例データに要管理者Aの生活習慣と類似する症例データがあると判断し(S113でYES)、識別番号が「2」、「6」および「9」により示される症例データを最善症例選択部112に出力する。
さらに続けて、最善症例選択部112は、類似生活習慣抽出部110から取得した3つの症例データの改善度を参照する。最善症例選択部112は、まず、改善度が「悪化」の傾向にある、識別番号が「2」により示される症例データを選択の候補から除外し、改善度が「改善」の傾向にある、識別番号が「6」および「9」により示される症例データの中から、より改善度が高い症例データを選択する。
識別番号が「6」により示される症例データの改善度は、「2%」の改善であり、識別番号が「9」により示される症例データの改善度は、「3%」の改善であることから、最善症例選択部112は、次に、識別番号が「9」により示される症例データを選択し、その内容を目標出力部114に出力する(S114)。
最善症例選択部112から識別番号が「9」により示される症例データを取得した目標出力部114は、識別番号が「9」により示される状態推移データを症例記憶部120から取得し、識別番号が「9」により示される症例データおよび状態推移データをともに、入出力I/F部102を介して端末10(12)へ出力する(S115)。
以上、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100は、このような処理を実行することにより、身体情報および生活習慣が要管理者と類似する症例の中から最も効果が見込まれる症例を抽出する。特に、生活習慣は、飲酒や喫煙などのように依存性があるため、その習慣を止めることが困難なものもある。要管理者Aが飲酒習慣を止めることが困難であるように、各要管理者が、中止し難い生活習慣を持つ症例を参照して改善目標を設定することで、要管理者にとって実践し易い改善目標を要管理者に提示することができる。
さらに、図14および図15を参照して、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100から端末10(12)に出力される情報の端末10(12)上での表示例を、端末10(12)に接続されている出力機器であるモニタ15(17)を例に説明する。
図14は、身体情報受付部104および生活習慣情報受付部106が、それぞれ出力する入力要求を端末10(12)に接続されたモニタ15(17)に表示した例である。
図14(a)は、身体情報受付部104が出力する入力要求を、端末10(12)に接続されたモニタ15(17)に表示した例である。また、図14(b)は、生活習慣情報受付部106が出力する入力要求を、端末10(12)に接続されたモニタ15(17)に表示した例である。
ユーザは、各項目に要管理者の情報をキーボード5(7)等から入力した後、送信ボタン132、134をそれぞれ押下することにより、入力した情報が実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100に出力される。
図15は、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100が出力する改善目標を端末10(12)に接続されたモニタ15(17)に表示した例である。
本図は、要管理者Aの改善目標の表示例であり、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100により抽出された症例データのうち生活習慣情報および改善度、並びにそれに対応する状態推移情報がグラフ化されて表示されている。
なお、要管理者と身体情報または生活習慣情報が類似する症例データがない場合、端末10(12)に接続されたモニタ15(17)には、「類似症例がありません。」とのメッセージが表示され、要管理者と身体情報または生活習慣情報が類似する症例データはあるものの、改善度が「維持」または「悪化」の症例データのみの場合、「改善症例がありません。」とのメッセージが表示される(これらの表示例は図示していない)。
以上により、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100は、要管理者の属性及び健康状態といった身体情報および生活習慣が類似していると同時に、健康状態の改善が最も成功した例を改善目標とする。
生活習慣の改善を実行することは、要管理者が生活習慣を変更することである。一般に、生活習慣の変更は困難であり、また要管理者は生活習慣の変更に抵抗を感じる。理想的な改善目標を提示された要管理者は、その改善目標を一般的なものに過ぎないと理解するため、自身の健康を改善するという改善目標の意義を実感できず、生活習慣の変更に伴う抵抗を乗り超えることができないことが多い。
実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100により改善目標を提示された要管理者は、提示された症例の身体情報および生活習慣が要管理者自身の身体情報および生活習慣と類似しているため、その症例を身近に感じることができる。
また、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100により改善目標を提示された要管理者は、実際に改善している症例を見るため、自身の健康を改善するために有効であることを実感し易い。
そのため、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100が提示する改善目標は、生活習慣が類似するために、生活習慣の変更が少ないために実践し易いのみでなく、生活習慣の変更に伴う抵抗を乗り超えるだけの動機付けを要管理者に与えることができる。
このように、要管理者の健康状態の改善に有効であるだけでなく、要管理者にとって実践し易く、しかも改善目標の実行の動機付けができる改善目標を提示することにより、要管理者に定着し易い改善目標を提示することが可能となる。
(実施形態2)
次に、図16および図17を参照して、本発明の実施形態2に係る生活習慣改善支援システムについて説明する。
実施形態2に係る生活習慣改善支援システムは、症例の中から、要管理者の身体情報および生活習慣が類似する症例を抽出する際、生活習慣が類似する症例を抽出した後に、身体情報が類似する症例を抽出し、さらにその中で最も効果が見込まれる症例を選択し、選択された症例の生活習慣を要管理者の改善目標として提示する。
まず、実施形態2に係る生活習慣改善支援システムのハードウェア構成の概要は、図1に示す実施形態2に係る生活習慣改善支援システムのハードウェア構成の概要と同一であるため、説明は省略する。
次に、実施形態2に係る生活習慣改善支援装置が備える機能の詳細について、図16を参照して説明する。
図16は、実施形態2に係る生活習慣改善支援装置200の機能的構成を示すブロック図である。生活習慣改善支援装置200は、入出力I/F部202と、身体情報受付部204と、生活習慣情報受付部206と、類似身体情報抽出部208と、類似生活習慣抽出部210と、最善症例選択部212と、目標出力部114と、改善度算出部116と、症例記憶部120と、距離定義記憶部122とを備える。
本図において、図2に示す各機能ブロックと同一の機能を有する機能ブロックには、同一の参照符号を付し、その機能ブロックの説明は省略する。また、図2に示す各機能ブロックと類似する機能ブロックについては、相違点を明らかにしつつ説明する。
入出力I/F部202は、端末10(12)に情報を出力し、端末10(12)からの情報を受け付けるインターフェースである。実施形態1に係るI/F部102との違いは、端末10(12)から出力される改善目標の出力要求を受け、その出力要求を生活習慣情報受付部206に出力することである。
生活習慣情報受付部206は、端末10(12)からの改善目標の出力要求を入出力I/F部102を介して受け付け、その出力要求に応じて生活習慣情報の入力要求を入出力I/F部102へ出力し、その入力要求に応じて端末10(12)に入力された生活習慣情報を入出力I/F部102から受け付ける。
また生活習慣情報受付部206が、受け付けた生活習慣情報を類似生活習慣抽出部210に出力することは、実施形態1に係る生活習慣情報受付部106と同じである。
身体情報受付部204は、類似生活習慣情報抽出部210における処理が終了したことを受け、身体情報の入力要求を入出力I/F部202へ出力する。
また身体情報受付部204が、その入力要求に応じて入力された身体情報を入出力I/F部202から取得し、取得した身体情報を類似身体情報抽出部208に出力することは、実施形態1に係る身体情報受付部104と同じである。
類似生活習慣抽出部210は、生活習慣情報受付部206から要管理者の生活習慣情報を取得し、要管理者の生活習慣情報と同一の生活習慣情報を持つ症例データ120aを、症例記憶部120から取得する。
すなわち、類似生活習慣抽出部210は、症例記憶部120が記憶している症例に含まれる生活習慣情報と生活習慣情報受付部206が受け付けた要管理者の生活習慣情報との違いの程度を示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない症例を、類似している症例として抽出する、類似症例抽出手段が有する類似生活習慣情報抽出部の一例である。
また類似生活習慣抽出部210は、生活習慣情報が類似する症例データがない場合、類似する症例データがないことを目標出力部114に出力し、生活習慣情報が類似する症例データがある場合、その症例データを類似身体情報抽出部208に出力するとともに、身体情報受付部204に処理が終了したことを出力する。
類似身体情報抽出部208は、類似生活習慣抽出部210が抽出した症例データを類似生活習慣抽出部210から取得し、身体情報受付部204が出力する要管理者の身体情報を取得する。また類似身体情報抽出部208は、取得した症例データの中から、要管理者の身体情報と類似する身体情報を含む症例データを、距離定義記憶部122を参照して抽出する。
すなわち、類似身体情報抽出部208は、類似生活習慣抽出部210により抽出された症例の中から、その症例に含まれる身体情報と要管理者の身体情報との違いの程度を示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない症例を、類似している症例として症例記憶部120が記憶している症例から抽出する、類似症例抽出手段が有する類似身体情報抽出部の一例である。
また類似身体情報抽出部208は、取得した症例データの中に、要管理者の身体情報と類似する身体情報を含む症例データがある場合、その症例データを最善症例選択部212に出力し、要管理者の身体情報と類似する身体情報を含む症例データがない場合、類似する症例データがないことを目標出力部114に出力する。
最善症例選択部212は、類似身体情報抽出部208が出力する症例データを取得し、取得した各症例データに含まれる改善度が最大となる症例データを選択する。
また、最善症例選択部212が選択した結果を目標出力部114へ出力することは、実施形態1に係る最善症例選択部112と同じである。
さらに、実施形態2に係る生活習慣改善支援装置200が実行する処理について、図17を参照して説明する。
図17は、実施形態2に係る生活習慣改善支援装置200が実行する処理のフローチャートである。本図に示すフローチャートは、実施形態1に係る図11に示すフローチャートの身体情報受付処理(S103)から距離判断(S111)までと、生活習慣情報受付処理(S112)から類似習慣症例判断処理(S113)までとの処理の順序を入れ替えたものである。本図のフローチャートの参照符号は、図11に示すフローチャートと同じ処理について、同一の参照符号を付している。図11に示すフローチャートと同一の処理については説明を省略する。
まず、S101及びS102については、図11に示すフローチャートと同一の処理であるため、説明を省略する。
次に、生活習慣情報受付部206は、端末10(12)からの改善目標の出力要求を入出力I/F部102を介して受け付け、その出力要求に応じて生活習慣情報の入力要求を入出力I/F部102へ出力し、その入力要求に応じて端末10(12)に入力された生活習慣情報を入出力I/F部102から受け付け(S212)、その生活習慣情報を類似生活習慣抽出部210に出力する。
続けて、類似生活習慣抽出部210は、生活習慣情報受付部206から要管理者の生活習慣情報を取得すると、症例記憶部120が記憶している症例データ120aを参照して、要管理者の生活習慣情報と生活習慣が一致する症例データがあるか否かを判断する(S113)。この判断は、実施形態1に係る図11に示すS113において類似生活習慣抽出部110が実行する判断と同様である。
要管理者の生活習慣情報と生活習慣が一致する症例データがない場合(S113でNO)、類似生活習慣抽出部210は、類似する症例データがないことを目標出力部114に出力する。
要管理者の生活習慣情報と生活習慣が一致する症例データがある場合(S113でYES)、類似生活習慣抽出部210は、身体情報受付部204に類似生活習慣判断(S113)が終了したことを出力するとともに、取得した症例データを類似身体情報抽出部208に出力する。
続けて、身体情報受付部204は、類似生活習慣抽出部210による類似生活習慣判断(S113)が終了したことを受けて、入出力I/F部202を介して端末10(12)に身体情報の入力要求を出力し、その入力要求に応じて入力された要管理者の身体情報を、入出力I/F部202を介して取得する。
続けて、類似身体情報抽出部208は、要管理者の身体情報を身体情報受付部204から取得し、類似生活習慣抽出部210から取得した各症例データと要管理者の身体情報との距離を、距離定義記憶部122が記憶している各距離データ122a、122b、122c、122dを参照することにより算出する(S210)。距離を算出する方法は、実施形態1に係る図11に示すS111において類似身体情報抽出部108が実行する判断と同様である。
続けて、類似身体情報抽出部208は、算出した各距離が閾値以下であるか否かを判断する(S111)。
算出した距離の中に閾値以下の症例データがない場合(S111でNO)、類似身体情報抽出部208は、類似症例がないことを目標出力部114に出力する。
算出した距離の中に閾値以下の症例データがある場合(S111でYES)、距離が閾値以下となる全ての症例データを最善症例選択部212に出力する。
S114及びS115についても、図11に示すフローチャートと同一の処理であるため、説明を省略する。
以上のように、実施形態2に係る生活習慣改善支援装置200は、症例データの抽出について、類似の生活習慣情報をもつ症例データを抽出した後、身体情報の距離の算出を行う。これにより、症例記憶部120が記憶している全ての症例データに対して、距離の算出処理を実行することがなくなり、実施形態1に係る生活習慣改善支援装置100と同様の改善目標を提示しつつ、計算量を減少させることが可能となる。
(実施形態3)
次に、図18および図19を参照して、本発明の実施形態3に係る生活習慣改善支援システムについて説明する。
実施形態3に係る生活習慣改善支援装置は、症例の中から、要管理者の身体情報および生活習慣が類似する症例を抽出し、さらにその中で最も効果が見込まれる症例を選択する。さらに、実施形態3に係る生活習慣改善支援装置は、その選択された症例の健康状態の推移が改善傾向に向かっていない場合、身体情報が類似するか否かを決定する基準である閾値を、健康状態の推移が改善傾向に向かっている症例が含まれるまで拡大し、その結果選択された症例の生活習慣を要管理者の改善目標として提示する。
まず、実施形態3に係る生活習慣改善支援システムのハードウェア構成の概要は、図1に示す実施形態1に係る生活習慣改善支援システムのハードウェア構成の概要と同一であるため、説明は省略する。
次に、実施形態3に係る生活習慣改善支援装置が備える機能の詳細について、図18を参照して説明する。
図18は、実施形態3に係る生活習慣改善支援装置300の機能的構成を示すブロック図である。生活習慣改善支援装置300は、入出力I/F部102と、身体情報受付部104と、生活習慣情報受付部106と、類似身体情報抽出部308と、類似生活習慣抽出部110と、最善症例選択部312と、目標出力部114と、改善度算出部116と、症例記憶部120と、距離定義記憶部122と、閾値制御部316とを備える。
本図において、図2に示す各機能ブロックと同一の機能を有する機能ブロックには、同一の参照符号を付し、その機能ブロックの説明は省略する。また、図2に示す各機能ブロックと類似する機能ブロックについては、相違点を明らかにしつつ説明する。
類似身体情報抽出部308は、実施形態1に係る類似身体情報抽出部108が有する機能に加えて、閾値制御部316から閾値を取得する。
最善症例選択部312は、類似生活習慣抽出部110から取得した症例データの改善度が「維持」または「悪化」のみの場合、実施形態1に係る最善症例選択部112が有する機能と異なり、「改善症例がない」という結果を閾値制御部316へ出力する。
すなわち、最善症例選択部312は、類似身体情報抽出部308および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中から、生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている症例を選択する最善症例選択手段の一例である。
また、最善症例選択部312は、類似身体情報抽出部308および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中に、改善度により示される変化の傾向を参照して、生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例があるか否かを判断する判断部と、類似身体情報抽出部308および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中に生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例があると、判断部により判断された場合に、改善度が示す変化の比率が最大である症例を、生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている症例として選択する選択部とを有する最善症例選択手段の一例である。
閾値制御部316は、最善症例選択部312からの「改善症例がない」という結果を取得すると、類似身体情報抽出部308から閾値を取得し、取得した閾値より大きな閾値を類似身体情報抽出部308に出力する。
すなわち、閾値制御部316は、類似身体情報抽出部308および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例の中に生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例がないと、最善症例選択手段が有する判断部により判断された場合に、類似身体情報抽出部308および類似生活習慣抽出部110により抽出された症例に、生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例が含まれるまで、閾値を大きくする、最善症例選択手段が有する閾値制御部の一例である。
図19は、実施形態3に係る生活習慣改善支援装置が実行する処理のフローチャートである。本図に示すフローチャートは、実施形態1に係る図11に示すフローチャートの距離算出処理(S110)と生活習慣情報受付処理(S312)との間に、閾値初期化処理(S318)を追加し、また距離判断処理(S111)を変更し(S311)、さらに最善症例選択処理(S114)と目標出力処理(S115)との間に、症例有無判断(S316)および閾値拡大処理(S317)を追加したものである。
本図のフローチャートの参照符号は、図11に示すフローチャートと同じ処理について、同一の参照符号を付している。図11に示すフローチャートと同一の処理については説明を省略する。
まず、閾値初期化処理(S318)および距離判断処理(S311)について説明する。
類似身体情報抽出部308は、各症例データ120aの身体情報と要管理者の身体情報との距離を算出した後(S110)、閾値を予め定めた初期値、例えば「1」に設定する。
次に、類似身体情報抽出部308は、距離が閾値以下の症例データがあるか否かを判断する(S311)。
距離が閾値以下の症例データがある場合(S311でYES)、症例データの抽出処理が終了したことを生活習慣情報受付部106に出力するとともに、抽出した症例データを類似生活習慣抽出部110に出力する。
距離が閾値以下の症例データがない場合(S311でNO)、類似身体情報抽出部308は、類似する症例データがないことおよび閾値を閾値制御部316へ出力する。
閾値制御部316は、類似する症例データがないことを受けて、類似身体情報抽出部308から取得した閾値を拡大して、その閾値を類似身体情報抽出部308に出力する。閾値の拡大は、例えば、取得した閾値に「1」を加算する。
拡大された閾値を取得した類似身体情報抽出部308は、距離が閾値以下の症例データがあるか否かを、再び判断し(S311)、距離が閾値以下の症例データがあると判断するまで、閾値拡大処理を繰り返す(S311でNOの後、S317)。
次に、症例有無判断(S316)および閾値拡大処理(S317)について説明する。
最善症例選択部312は、選択した症例データの中に症例データがあるか否かを判断する(S316)。
症例データを含む場合(S316でYES)、最善症例選択部312は、その症例データを目標出力部114に出力する。「改善症例がない」という結果の場合、最善症例選択部312は、閾値制御部316へその結果を出力する。
続けて、閾値制御部316は、「改善症例がない」という結果を受けて、類似身体情報抽出部308から閾値を取得し、取得した閾値を拡大する(S317)。閾値の拡大は、上記と同様に、例えば、取得した閾値に「1」を加算する。
続けて、閾値制御部316は、拡大した閾値を類似身体情報抽出部308へ出力する。拡大された閾値を取得した類似身体情報抽出部308は、距離判断(S311)以降の処理を繰り返す。
以上のように、身体情報が類似する症例データを抽出する閾値を制御することにより、身体情報が類似する症例データがないため、改善目標を提示できないことがなくなり、より多くの要管理者に定着し易い、改善目標を提示することが可能となる。
以上、本発明の実施形態1から実施形態3までに係る生活習慣改善支援装置について説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本発明に係る生活習慣改善装置100、200、300は、それぞれ回線に接続されていない独立の装置であってもよい。また、サーバに症例記憶部120および状態推移記憶部124を備え、端末に各実施形態に係る他の機能を備え、サーバと端末がインターネット等の回線により接続されている生活習慣改善システムとして実現してもよい。
このように、本発明に係る生活習慣改善支援装置が備える処理部を、独立の装置が備えまたは端末が備えることにより、サーバにおける処理の負荷を軽減することが可能となる。
また例えば、要管理者の身体情報と類似する身体情報を有する症例を抽出する際に、各身体情報に係る距離の合計ではなく、各身体情報の距離の最大値、または最小値を要管理者の身体情報とその症例の身体情報との距離としてもよい。
さらに例えば、実施形態1から実施形態3における、類似生活習慣抽出部110、210は、受け付けた症例データの中に、要管理者の生活習慣情報と一致する生活習慣情報を含む症例データがある場合、その症例データを抽出するとしたが、類似身体情報抽出部108、208、308と同様に、症例に含まれる生活習慣情報と要管理者の生活習慣情報との距離や類似度を算出し、算出した距離や類似度と閾値とを比較することにより、生活習慣が類似している症例を抽出してもよい。
さらに例えば、症例に含まれる生活習慣情報と要管理者の生活習慣情報との距離や類似度を算出する場合に、身体情報の距離と同じ指標を用いて、生活習慣に関する距離および身体情報に関する距離の合計や、生活習慣に関する距離および身体情報に関する距離の最大値または最小値により、症例と要管理者との距離を算出して、類似する症例を抽出してもよい。
本発明は、健康管理が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する装置に適用でき、特に生活習慣の目標を設定する装置等に適用できる。
実施形態1に係る生活習慣改善支援装置のハードウェア構成の概観図である。 実施形態1に係る生活習慣改善支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 要管理者Aの身体情報の例を示す図である。 要管理者Aの生活習慣情報の例を示す図である。 実施形態1に係る症例記憶部が記憶している症例データの例を示す図である。 実施形態1に係る症例記憶部が記憶している状態推移データの例を示す図である。 実施形態1に係る距離定義記憶部が記憶している年齢距離データの例を示す図である。 実施形態1に係る距離定義記憶部が記憶している病態距離データの例を示す図である。 実施形態1に係る距離定義記憶部が記憶しているBMI距離データの例を示す図である。 実施形態1に係る距離定義記憶部が記憶している血圧距離データの例を示す図である。 実施形態1に係る生活習慣改善支援装置が実行する処理のフローチャートである。 状態推移データおよび症例データに含まれる改善度の例を模式的に示す図である。 要管理者Aの身体情報と各症例データの身体情報から算出される距離の例を示す図である。 身体情報受付部および生活習慣情報受付部が、それぞれ出力する入力要求を端末に接続されたモニタに表示した例である。 実施形態1に係る生活習慣改善支援装置が出力する改善目標を端末に接続されたモニタに表示した例である。 実施形態2に係る生活習慣改善支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る生活習慣改善支援装置が実行する処理のフローチャートである。 実施形態3に係る生活習慣改善支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る生活習慣改善支援装置が実行する処理のフローチャートである。 従来の生活習慣改善支援システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10、12 端末
100、200、300 生活習慣改善支援装置
102、202 入出力I/F部
104、204 身体情報受付部
106、206 生活習慣情報受付部
108、208、308 類似身体情報抽出部
110、210 類似生活習慣情報抽出部
112、212、312 最善症例選択部
114 目標出力部
120 症例記憶部
122 距離定義記憶部
316 閾値制御部

Claims (10)

  1. 生活習慣の改善が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援装置であって、
    前記要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付手段と、
    生活習慣の改善を既に実行している実行者の生活習慣を示す情報である生活習慣情報を含む前記健康情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた症例を記憶している症例記憶手段と、
    前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記健康情報と、前記情報受付手段が受け付ける前記要管理者の前記健康情報との違いを示す指標と、閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似症例抽出手段と、
    前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択手段と、
    前記最善症例選択手段により選択された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力手段とを備える生活習慣改善支援装置。
  2. 前記情報受付手段は、前記要管理者の前記健康情報のうち身体の状態を特徴付ける情報である身体情報を受け付ける身体情報受付部と、
    前記要管理者の前記健康情報のうち前記生活習慣情報を受け付ける生活習慣情報受付部とを有し、
    前記症例記憶手段は、前記実行者の前記身体情報および前記生活習慣情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた前記症例を記憶し、
    前記類似症例抽出手段は、前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記身体情報と前記要管理者の前記身体情報との違いの程度を示す指標と、第1の閾値とを比較して、前記指標が前記第1の閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似身体情報抽出部と、
    前記類似身体情報抽出部により抽出された前記症例の中から、当該症例に含まれる前記生活習慣情報と前記生活習慣情報受付部が受け付けた前記要管理者の前記生活習慣情報との違いの程度を示す指標と、第2の閾値とを比較して、前記指標が前記第2の閾値を超えない前記症例を抽出する類似生活習慣情報抽出部とを有する
    請求項1に記載の生活習慣改善支援装置。
  3. 前記情報受付手段は、前記要管理者の前記健康情報のうち身体の状態を特徴付ける情報である身体情報を受け付ける身体情報受付部と、
    前記要管理者の前記健康情報のうち前記生活習慣情報を受け付ける生活習慣情報受付部とを有し、
    前記症例記憶手段は、前記実行者の前記身体情報および前記生活習慣情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた前記症例を記憶し、
    前記類似症例抽出手段は、前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記生活習慣情報と前記生活習慣情報受付部が受け付けた前記要管理者の前記生活習慣情報との違いの程度を示す指標と、第2の閾値とを比較して、前記指標が前記第2の閾値を超えない前記症例を抽出する類似生活習慣情報抽出部と、
    前記類似生活習慣情報抽出部により抽出された前記症例の中から、当該症例に含まれる前記身体情報と前記要管理者の前記身体情報との違いの程度を示す指標と、第1の閾値とを比較して、前記指標が前記第1の閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似身体情報抽出部とを有する
    請求項1に記載の生活習慣改善支援装置。
  4. 前記類似身体情報抽出部は、自身が取得する前記症例に含まれる各身体情報と前記身体情報受付部が受け付ける前記要管理者の各身体情報との違いの程度を、当該違いの程度を示す各身体情報に共通する指標である距離に換算する定義を記憶している距離定義記憶部と、
    自身が取得する前記症例について、各前記症例に含まれる各身体情報と前記要管理者の各身体情報との違いの程度を、前記距離定義記憶部に記憶されている定義を参照することにより、前記距離に換算し、各前記症例と前記要管理者との身体情報距離を算出する距離算出部と、
    前記身体情報距離と前記第1の閾値とを比較し、前記身体情報距離が前記第1の閾値以下となる症例を、類似している症例として抽出する類似情報抽出部とを有する
    請求項2または請求項3に記載の生活習慣改善支援装置。
  5. さらに、前記症例記憶手段が記憶している前記症例について、前記症例記憶手段が記憶している前記実行者が生活習慣の改善を開始してからの生体情報の推移から、当該生体情報の推移の一定期間における変化の傾向および変化の比率を示す改善度を算出する改善度算出手段を備え、
    前記最善症例選択手段は、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中に、前記改善度により示される前記変化の傾向を参照して、前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている前記症例があるか否かを判断する判断部と、
    前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中に前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている前記症例があると、前記判断部により判断された場合に、前記改善度が示す変化の比率が最大である前記症例を、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例として選択する選択部とを有する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の生活習慣改善支援装置。
  6. 前記最善症例選択手段は、さらに、前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中に前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている前記症例がないと、前記判断部により判断された場合に、前記類似情報抽出手段により抽出された前記症例に、前記生体情報の推移が好ましい方向に向かっている症例が含まれるまで、前記第1の閾値を大きくする閾値制御部を有する
    請求項5に記載の生活習慣改善支援装置。
  7. 前記身体情報は、身体に関する情報のうち改善し得ない情報である属性および身体に関する情報のうち改善し得る情報である生体情報を含む
    請求項1から6のいずれか1項に記載の生活習慣改善支援装置。
  8. 生活習慣の改善が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援方法であって、
    前記要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付ステップと、
    生活習慣の改善を既に実行している実行者の生活習慣を示す情報である生活習慣情報を含む前記健康情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた複数の症例の各々に含まれる前記健康情報と、前記情報受付ステップにおいて受け付ける前記要管理者の前記健康情報との違いを示す指標と、所定の閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない症例を、前記複数の症例の中から抽出する類似症例抽出ステップと、
    前記類似症例抽出ステップにおいて抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択ステップと、
    前記最善症例選択ステップにおいて抽出された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力ステップとを含む生活習慣改善支援方法。
  9. 生活習慣の改善が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援プログラムであって、
    前記要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付ステップと、
    生活習慣の改善を既に実行している実行者の生活習慣を示す情報である生活習慣情報を含む前記健康情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた複数の症例の各々に含まれる前記健康情報と、前記情報受付ステップにおいて受け付ける前記要管理者の前記健康情報との違いを示す指標と、所定の閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない前記症例を、前記複数の症例の中から抽出する類似症例抽出ステップと、
    前記類似症例抽出ステップにおいて抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択ステップと、
    前記最善症例選択ステップにおいて抽出された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力ステップとをコンピュータに実行させる生活習慣改善支援プログラム。
  10. 生活習慣の改善が必要な要管理者の生活習慣の改善を支援する生活習慣改善支援システムであって、
    生活習慣の改善を既に実行している実行者の生活習慣を示す情報である生活習慣情報を含む前記健康情報と、前記実行者が生活習慣の実行を開始してからの生体情報の推移とを対応付けた症例を記憶している症例記憶手段を備えるサーバと、
    前記要管理者の健康状態を特徴付ける情報である健康情報を受け付ける情報受付手段と、
    前記症例記憶手段が記憶している前記症例に含まれる前記健康情報と、前記情報受付手段が受け付ける前記要管理者の前記健康情報との違いを示す指標と、所定の閾値とを比較して、前記指標が前記閾値を超えない前記症例を、前記症例記憶手段が記憶している前記症例から抽出する類似症例抽出手段と、
    前記類似症例抽出手段により抽出された前記症例の中から、前記生体情報の推移が最も好ましい方向に向かっている前記症例を選択する最善症例選択手段と、
    前記最善症例選択手段により抽出された前記症例に対応する前記生活習慣情報を改善目標として出力する目標出力手段とを備える端末とを含む生活習慣改善支援システム。
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