JP2007034744A - アドバイスフォローアップシステム及びアドバイスフォローアップ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能なアドバイスフォローアップシステムを提供する。
【解決手段】 生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うシステムであって、時刻と関連付けられた患者の生活習慣に関する生活習慣データの入力を受け付けるデータ入力部601と、複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算部602とを有する端末609と、平均値と経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスを生成するアドバイス生成部605を有するサーバ610とから構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生活習慣病等により医師より食事療法等の生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して、尿から排出される電解質量等の生活習慣を反映するデータに基づき、上記アドバイスの実行を支援するためのフォローアップを行うアドバイスフォローアップシステム及びアドバイスフォローアップ方法に関するものである。
近年、生活習慣が主な原因である高血圧、高脂血症、糖尿病、及び肥満が生活習慣病として大きく注目されている。これらの病気に対しては、一般に行われている薬物等を用いた内科的な治療と異なり、生活習慣そのもの(栄養、休養、運動)の改善を行なう事が治療の中心となる。また、治療は従来病院で行われるものが多いなか、生活習慣病の治療は家庭での治療が中心となる。
ところで、例えば、栄養の分野では、1日当たりの電解質の摂取量は10グラム以下と推奨されているが、管理栄養士等が指導している制限食をとっている患者でもない限り、在宅で電解質の摂取量を正確に把握することは難しい。これは、食事内容を日誌につける等するだけでは電解質の摂取量を正確に把握することができず、電解質の摂取量を正確に把握するためには調味料や食材に含まれている電解質も含めて記録することが必要となることに起因する。このとき、電解質の摂取量を正確に把握することが可能である場合でも、上記のような電解質に関するアドバイスを医師より指示されてからそれを継続的に行うことができる患者は少ないために、アドバイスを受けている患者に対するフォローアップが大切となる。
上記患者に対するフォローアップを行う従来のアドバイスフォローアップ装置としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。これは、医師より指示された健康行動に関するアドバイスに対する個人の意識を評価し、その評価結果を個人にフィードバックすることで、アドバイスを受けている患者に対するフォローアップを行っている。
図11は、特許文献1に記載された従来のアドバイスフォローアップ装置の処理を示すフローチャートである。
このアドバイスフォローアップ装置においては、最初に、患者の健康状態を把握した後(ステップS101)、その把握された健康状態を元に医師や栄養士等がアドバイスを患者に提供する(ステップS102)。次に、患者がアドバイスを受けてから一定期間経過した後(ステップS103)、患者の健康行動に対する意識を評価する(ステップS104)。最後に、健康行動に対する意識を評価した結果を患者に示し、健康行動を実行するためのインセンティブを患者に与える(ステップS105)。
特開2004−313265号公報
しかしながら、前記従来のアドバイスフォローアップ装置の構成では、健康行動に対する意識を評価するために健康行動に対する患者の意識を取得する必要があり、この意識取得には、アンケートや問診等の方法が用いられる。よって、取得される意識は患者の主観的な判断に頼ることとなり、例えば意識取得に際して患者が医師に怒られないように、意識的に意識が高いように表現をする可能性がある。その結果、取得される意識がその人の価値判断基準に左右され、健康行動に対する患者の意識の正確な評価ができず、従来のアドバイスフォローアップ装置では、アドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップができないという課題がある。
そこで、本発明は、前記従来の課題を解決するもので、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能なアドバイスフォローアップシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のアドバイスフォローアップシステムは、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うシステムであって、時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する生活習慣データの入力を受け付ける入力手段と、複数の前記生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算手段と、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成手段とを備える。
また、本発明は、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者の、時刻と関連付けられた生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データの入力を受け付ける入力手段と、前記計算結果データに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成手段と、前記アドバイスデータを出力する出力手段とを備えるサーバとすることもできる。
さらに、本発明は、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行う方法であって、時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算ステップと、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成ステップとを含むアドバイスフォローアップ方法とすることもできる。
また、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うアドバイスフォローアップシステムのためのプログラムであって、時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算ステップと、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成ステップとをアドバイスフォローアップシステム内のコンピュータに実行させるためのプログラムとすることもできる。
本発明のアドバイスフォローアップシステムによれば、一定期間の生活習慣データの平均値と経時変化の傾向とに基づいて生活習慣改善への取り組み具合と取り組み効果とを同時に評価し、新たなアドバイスを生成する。よって、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能となり、生活習慣改善に対する患者のやる気やモチベーションを向上させることができる。
本発明のアドバイスフォローアップシステムは、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うシステムであって、時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する生活習慣データの入力を受け付ける入力手段と、複数の前記生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算手段と、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成手段とを備える。ここで、前記計算手段は、所定期間の生活習慣データの変化の傾きを前記生活習慣データの経時変化の傾向として算出してもよい。
これによって、一定期間の生活習慣データの平均値と、その経時変化の傾向とに基づいて、生活習慣改善に対する患者の意識を評価し、新たなアドバイスが生成されるので、生活習慣改善に対する意識の評価が患者の価値判断基準に左右されることが無くなる。よって、生活習慣改善に対する意識を正確に評価することができるので、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能となる。その結果、患者の生活習慣改善に対するモチベーションの維持に好影響を与え、アドバイス実行を患者に継続的に行わせることが可能となる。
また、前記計算手段は、長さの異なる第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出し、前記アドバイス生成手段は、前記第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向に基づきアドバイスデータを生成してもよい。また、前記第1の期間は、前記第2の期間の複数倍の期間であってもよいし、前記第1の期間及び第2の期間のうちの短い方の期間は、前記平均値と前記経時変化の傾向との算出に用いられる生活習慣データに関連付けられた時刻のうち最も遅い時刻までの期間であってもよい。
これによって、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者の短期的な生活習慣改善の取り組みと、長期的な生活習慣改善の取り組みとの両方を考慮し、アドバイスの内容を変化させるので、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して更に適切なフォローアップを行うことが可能となる。
また、前記アドバイスフォローアップシステムは、前記平均値及び前記経時変化の傾向と対応付けられた複数種類のアドバイスを含むアドバイステーブルを記憶するアドバイステーブル記憶手段をさらに備え、前記アドバイス生成手段は、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成してもよい。
また、前記アドバイスフォローアップシステムは、前記生活習慣データの目標値を入力する目標入力手段をさらに備え、前記アドバイス生成手段は、前記目標値と前記平均値とを比較し、前記比較の結果と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成してもよい。
さらに、前記アドバイスフォローアップシステムは、ネットワークを介して接続された端末とサーバとから構成され、前記端末は、前記入力手段及び計算手段を有し、前記サーバは、前記アドバイス生成手段を有し、前記端末は、さらに、前記計算手段により算出される平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データを前記サーバに送信する計算結果送信手段と、前記サーバから送信されるアドバイスデータを受信するアドバイス受信手段と、前記アドバイスデータを出力する出力手段とを有し、前記サーバは、さらに、前記端末から送信される計算結果データを受信する計算結果受信手段と、前記アドバイス生成手段により生成されるアドバイスデータを前記端末に送信するアドバイス送信手段とを有してもよい。また、前記アドバイスフォローアップシステムは、端末とサーバとから構成され、前記端末は、前記入力手段及び計算手段を有し、前記サーバは、前記アドバイス生成手段を有し、前記端末は、さらに、前記計算手段により算出される平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データを記憶する計算結果記憶手段を有し、前記サーバは、さらに、前記計算手段により生成される計算結果データの入力を前記計算結果記憶手段より受け付ける計算結果入力手段と、前記アドバイス生成手段により生成されるアドバイスデータを出力する出力手段とを有してもよい。
ここで、前記サーバは、前記平均値及び前記経時変化の傾向と対応付けられた複数種類のアドバイスを含むアドバイステーブルを記憶するアドバイステーブル記憶手段をさらに備え、前記アドバイス生成手段は、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成してもよい。
また、前記サーバは、前記生活習慣データの目標値を入力する目標入力手段をさらに備え、前記アドバイス生成手段は、前記目標値と前記平均値とを比較し、前記比較の結果と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成してもよい。
また、本発明は、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者の、時刻と関連付けられた生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データの入力を受け付ける入力手段と、前記計算結果データに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成手段と、前記アドバイスデータを出力する出力手段とを備えるサーバとすることもできる。ここで、前記入力手段は、ネットワークを介して接続された端末から前記計算結果データを受信し、前記出力手段は、前記端末に前記アドバイスデータを送信してもよい。
これによって、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能なサーバを実現することができる。
さらに、本発明は、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行う方法であって、時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算ステップと、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成ステップとを含むアドバイスフォローアップ方法とすることもできる。
また、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うアドバイスフォローアップシステムのためのプログラムであって、時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算ステップと、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成ステップとをアドバイスフォローアップシステム内のコンピュータに実行させるためのプログラムとすることもできる。
これによって、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能なアドバイスフォローアップ方法を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるアドバイスフォローアップシステムについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるアドバイスフォローアップシステムの構成図である。
このアドバイスフォローアップシステムは、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うシステムであって、患者の自宅に設置される端末609と、ネットワークを介して端末609と接続され、病院等の医療機関に設置されるサーバ610とから構成されている。なお、サーバ610は、医師の入力の手間が簡易に行えるので、医療機関に設置されている事が望ましいが、この限りではない。
端末609は、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者のデータの入力を受け付け、患者に対して新たなアドバイスを提示する装置であって、データ入力部601、計算部602、計算結果送信部603、アドバイス受信部607及び表示部608から構成される。なお、データ入力部601、計算部602、計算結果送信部603、アドバイス受信部607及び表示部608は、それぞれ本発明の入力手段、計算手段、計算結果送信手段、アドバイス受信手段及び出力手段の一例である。
データ入力部601は、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)のキーボード等により構成され、時刻と関連付けられた時系列の患者の日常の生活習慣に関する複数の生活習慣データ、例えば、日々の歩数計の歩数、日々の食事の量あるいは日々の尿中塩分量等を記録した生活習慣データの入力を受け付ける。患者はデータ入力部601を利用して、毎日、生活習慣データを入力する。例えば、図2に示されるような、日々の尿中塩分量を示すデータ列800が生活習慣データとして入力される。
計算部602は、データ入力部601から入力される複数の生活習慣データをもとに例えば1ヶ月という一定期間の生活習慣データの平均値を計算し、さらにその経時変化の傾向として傾きを最小自乗法により計算する。
計算結果送信部603は、計算部602により算出される一定期間の生活習慣データの平均値及び傾き(計算結果)に関する計算結果データをサーバ610に送信する。
アドバイス受信部607は、サーバ610から新たなアドバイスに関するアドバイスデータを受け取り、表示部608にそのデータを渡す。
表示部608は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、アドバイスデータの内容を表示し、患者に提示する。
サーバ610は、新たなアドバイスを生成する装置であって、計算結果受信部604、アドバイス生成部605、アドバイス送信部606、目標入力部611及び記憶部612から構成される。なお、計算結果受信部604、アドバイス生成部605、アドバイス送信部606、目標入力部611及び記憶部612は、それぞれ本発明の計算結果受信手段(入力手段)、アドバイス生成手段、アドバイス送信手段(出力手段)、目標入力手段及びアドバイステーブル記憶手段の一例である。
計算結果受信部604は、端末609から計算結果データを受け取り、アドバイス生成部605にそのデータを渡す。
目標入力部611は、PCのキーボード等により構成され、生活習慣改善の実行に対する評価に用いられる、目標値に関する目標値データの入力を受け付ける。
記憶部612は、ハードディスクやメモリ等により構成され、計算結果と対応付けられた複数種類のアドバイスの集まりであるアドバイステーブル612aと、目標入力部611から入力される目標値データとを保持する。なお、アドバイステーブル612aの詳細については後述する。
アドバイス生成部605は、計算部602により算出される計算結果を元に、患者が取り組んでいる生活習慣改善に対するメンタル面的な意気込みや実際の行動結果を勘案して生活習慣改善の実行に対する評価を行い、新たなアドバイスを生成する。具体的には、アドバイス生成部605は、記憶部612の目標値データを考慮に入れて、記憶部612のアドバイステーブル612aから適切なアドバイスを検索する。
アドバイス送信部606は、アドバイス生成部605により生成されるアドバイスデータを受け取り、端末609に送信する。
図3は、アドバイステーブル612aの一例を示す。
アドバイステーブル612aは、傾き、平均及びアドバイスを示す情報からなる。ここで、「傾き」は一定期間の生活習慣データの傾きであり、「平均」は一定期間の生活習慣データの平均値と目標値データとの比較結果であり、「アドバイス」は、「傾き」及び「平均」に対応付けられたアドバイスである。
次に、上記構成を有するアドバイスフォローアップシステムの動作(新たなアドバイス生成の動作)について説明する。図4は、アドバイスフォローアップシステムの動作を示すフローチャートである。
まず、端末609は、データ入力部601を用いて、生活習慣データ、例えば日々の尿中塩分量を記録した生活習慣データの入力を受け付ける(ステップS501)。
次に、端末609は、計算部602を用いて、例えば1ヶ月という一定期間の生活習慣データの平均値を計算し(ステップS502)、さらにその傾きを最小自乗法により計算し(ステップS503)、計算結果データを生成する。その後、端末609は、計算結果送信部603を用いて、計算結果データをサーバ610に送信する。
次に、サーバ610は、計算結果受信部604を用いて、端末609から計算結果データを受け取る。
最後に、サーバ610は、アドバイス生成部605を用いて、新たなアドバイスを生成する。具体的には、記憶部612の目標値データが示す目標値と、計算結果データが示す一定期間の生活習慣データの平均値とを比較して、平均値が目標値よりも高い、目標値よりも低い、及び目標値と同じのいずれに該当するのかを決定する(ステップS504)。その後、計算結果データが示す一定期間の生活習慣データの傾きが正、負及びゼロのいずれに該当するのかを決定する(ステップS505a、S505b、S505c)。そして、比較結果及び傾きに対応したアドバイスをアドバイステーブル612aより検索する。
例えば、図5(a)〜(i)に示すような生活習慣データが得られた場合には、アドバイス生成部605は、以下のようなアドバイスを生成する。このとき、図5(a)〜(i)は、生活習慣病患者の尿中塩分排出量の一定期間における値の変動をカテゴライズしたものであり、横軸は時間(日付)を示し、縦軸は尿中から排出される塩分を表す尿塩分量を示している。図5(a)〜(i)において、点線は尿塩分量の目標値を示し、一点鎖線は患者の尿中塩分排出量の期間平均値を示し、実線は患者の尿塩分推移を示している。なお、一般の人では1日10g、高血圧等の患者では1日6gがそれぞれ目標値とされること等がガイドラインにより決められており、期間平均値をその目標値以下にする事を目指して医師よりアドバイスが提供される。
すなわち、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値よりも高く(目標未達成)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が上昇傾向で尿塩分推移の傾きが正(増加)の場合には(図5(a))、つまり図4の(a)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量が上昇気味で、その平均値も目標値より高い状況です。→このままの生活習慣を続けると非常に危険です。ぜひ通院し医師と相談してください。」というアドバイスを選択して、患者に危険を告知し、医師からの指導を仰ぐように促す。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値よりも高く(目標未達成)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が維持傾向で尿塩分推移の傾きがゼロ(並行)の場合には(図5(b))、つまり図4の(b)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量の変化はあまりありませんが、その平均値は目標値より高い状況です。→このままの生活習慣を続けると危険です。医師からのアドバイスを実践するように努力して下さい。」というアドバイスを選択して、患者に危険を告知し、医師からのアドバイスを実行するように促す。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値よりも高く(目標未達成)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が減少傾向で尿塩分推移の傾きが負(減少)の場合には(図5(c))、つまり図4の(c)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量が下降気味ですが、その平均値は目標値より高い状況です。→努力されているようですね。まだ値としては、高い状態なので、この調子を崩さないように頑張って下さい。」というアドバイスを選択して、患者にアドバイスを実行するインセンティブを与える。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値と同じであり(目標値並)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が上昇傾向で尿塩分推移の傾きが正(増加)の場合には(図5(d))、つまり図4の(d)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量が上昇気味ですが、その平均値は目標値程度です。→初期は良かったのに時間と共に生活習慣が悪くなっているようです。初心を忘れず、努力を続けてください。」というアドバイスを選択する。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値と同じであり(目標値並)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が維持傾向で尿塩分推移の傾きがゼロ(並行)の場合には(図5(e))、つまり図4の(e)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量の変化はあまりありませんし、その平均値は目標値程度です。→とりあえず、及第点という所です。さらなる努力を積んで下さい。」というアドバイスを選択する。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値と同じであり(目標値並)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が減少傾向で尿塩分推移の傾きが負(減少)の場合には(図5(f))、つまり図4の(f)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量が下降気味ですが、その平均値は目標値程度です。→努力されているようですね。この調子を崩さないように頑張って下さい。」というアドバイスを選択する。
また、平均値が目標値よりも低く(目標達成)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が上昇傾向で尿塩分推移の傾きが正(増加)の場合には(図5(g))、つまり図4の(g)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量が上昇気味ですが、その平均値は目標値より低い状況です。→初期は良かったのに時間と共に生活習慣が少しずつ悪くなっているようです。まだ余裕があると思わずに、努力を続けてください。」というアドバイスを選択する。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値よりも低く(目標達成)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が維持傾向で尿塩分推移の傾きがゼロ(並行)の場合には(図5(h))、つまり図4の(h)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量の変化はあまりありませんし、その平均値は目標値より低い状況です。→目標値はクリアされています。さらなる継続・努力を積んで下さい。」というアドバイスを選択する。
また、尿中塩分排出量の期間平均値が目標値よりも低く(目標達成)、期間内において患者の取り組んだ減塩効果が減少傾向で尿塩分推移の傾きが負(減少)の場合には(図5(i))、つまり図4の(i)の場合には、図3のアドバイステーブル612aに従い、「尿からの排泄される塩分量が下降気味で、その平均値は目標値より低い状況です。→非常に努力されているようですね。良い傾向です。この調子を崩さないように頑張って下さい。」というアドバイスを選択する。
以上のように本実施の形態のアドバイスフォローアップシステムによれば、一定期間の生活習慣データの平均値と傾きとに基づいて、生活習慣改善に対する患者の意識を評価し、新たなアドバイスを生成する。よって、生活習慣改善に対する意識の評価が患者の価値判断基準に左右されることが無くなり、生活習慣改善に対する意識を正確に評価することができるので、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して適切なフォローアップを行うことが可能となる。その結果、患者の生活習慣改善に対するモチベーションの維持に好影響を与え、アドバイス実行を患者に継続的に行わせることが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2におけるアドバイスフォローアップシステムの構成図である。
このアドバイスフォローアップシステムは、患者の自宅に設置される端末1113と、ネットワークを介して端末1113と接続され、病院等に設置されるサーバ1114とから構成されている。なお、サーバ1114は、医師の入力の手間が簡易に行えるので、医療機関に設置されている事が望ましいが、この限りではない。
端末1113は、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者のデータの入力を受け付け、患者に対して新たなアドバイスを提示する装置であって、データ入力部1101、計算部1103、記憶部1104、計算結果送信部1105、アドバイス受信部1111及び表示部1112から構成される。なお、データ入力部1101、計算部1103、計算結果送信部1105、アドバイス受信部1111及び表示部1112は、それぞれ本発明の入力手段、計算手段、計算結果送信手段、アドバイス受信手段及び出力手段の一例である。
データ入力部1101は、PC等のキーボード等により構成され、時刻と関連付けられた時系列の日常の生活習慣に関する生活習慣データ、例えば、日々の歩数計の歩数、日々の食事の量あるいは日々の尿中塩分量等を記録した生活習慣データの入力を受け付ける。患者はデータ入力部1101を利用して、毎日、生活習慣データを入力する。
記憶部1104は、ハードディスクやメモリ等により構成され、データ入力部1101から入力される例えば3ヶ月分の生活習慣データを保持する。
計算部1103は、記憶部1104の生活習慣データをもとに一定期間の生活習慣データの平均値を計算し、さらにその経時変化の傾向として傾きを最小自乗法により計算する。このとき、計算部1103は、長さの異なる第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び傾きを計算する。すなわち、平均値及び傾きの算出に用いられる生活習慣データに関連付けられた時刻のうち最も遅い時刻までの期間、つまり最近の期間、例えば1ヶ月という期間を第2の期間として生活習慣データの平均値及び傾きを計算し、第2の期間の複数倍の期間、例えば3倍の期間である3ヶ月という期間を第1の期間として生活習慣データの平均値及び傾きを計算する。
計算結果送信部1105は、計算部1103により算出される第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び傾き(計算結果)に関する計算結果データをサーバ1114に送信する。
アドバイス受信部1111は、サーバ1114から新たなアドバイスに関するアドバイスデータを受け取り、表示部1112にそのデータを渡す。
表示部1112は、LCD等により構成され、アドバイスデータの内容を表示し、患者に提示する。
サーバ1114は、新たなアドバイスを生成する装置であって、計算結果受信部1106、アドバイス生成部1107、アドバイス送信部1110、目標入力部1108及び記憶部1109から構成される。なお、計算結果受信部1106、アドバイス生成部1107、アドバイス送信部1110、目標入力部1108及び記憶部1109は、それぞれ本発明の計算結果受信手段(入力手段)、アドバイス生成手段、アドバイス送信手段(出力手段)、目標入力手段及びアドバイステーブル記憶手段の一例である。
計算結果受信部1106は、端末1113から計算結果データを受け取り、アドバイス生成部1107にそのデータを渡す。
目標入力部1108は、PCのキーボード等により構成され、生活習慣改善の実行に対する評価に用いられる、目標値に関する目標値データの入力を受け付ける。
記憶部1109は、ハードディスクやメモリ等により構成され、計算結果と対応付けられた複数種類のアドバイスの集まりである2つのアドバイステーブル612a、1109aと、目標入力部1108から入力される目標値データとを保持する。アドバイステーブル612aは、実施の形態1で用いた図3に示すアドバイステーブルと同じである。なお、アドバイステーブル1109aの詳細については後述する。
アドバイス生成部1107は、計算部1103により算出される計算結果を元に、患者が取り組んでいる生活習慣改善に対するメンタル面的な意気込みや実際の行動結果を勘案して生活習慣改善の実行に対する評価を行い、新たなアドバイスを生成する。具体的には、アドバイス生成部1107は、記憶部1109の目標値データを考慮に入れて、記憶部1109のアドバイステーブル1109a及びアドバイステーブル612aから適切なアドバイスを検索する。
アドバイス送信部1110は、アドバイス生成部1107により生成されるアドバイスデータを受け取り、端末1113に送信する。
図7は、アドバイステーブル1109aの一例を示す。
アドバイステーブル1109aは、傾き、平均及びアドバイスを示す情報からなる。ここで、「傾き」は第1の期間の生活習慣データの傾きであり、「平均」は第1の期間の生活習慣データの平均値と目標値データとの比較結果であり、「長期の傾き<短期の傾き」は、第2の期間の生活習慣データの傾きが第1の期間のものよりも大きいかどうかを示すものであり、「アドバイス」は、「傾き」、「平均」及び「長期の傾き<短期の傾き」に対応付けられたアドバイスである。
次に、上記構成を有するアドバイスフォローアップシステムの動作(新たなアドバイス生成の動作)について説明する。図8は、アドバイスフォローアップシステムの動作を示すフローチャートである。
まず、端末1113は、データ入力部1101を用いて、生活習慣データ、例えば日々の尿中塩分量を記録した生活習慣データの入力を受け付ける(ステップS701)。その後、端末1113は、記憶部1104を用いて、入力される生活習慣データを記憶する(ステップS702)。
次に、第1の期間の生活習慣データが記憶部1104に記憶された場合(ステップS703のYes)には、端末1113は、計算部1103を用いて、第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び傾きを計算し、計算結果データを生成する(ステップS704)。その後、端末1113は、計算結果送信部1105を用いて、計算結果データをサーバ1114に送信する。
次に、サーバ1114は、計算結果受信部1106を用いて、端末1113から計算結果データを受け取る。
最後に、サーバ1114は、アドバイス生成部1107を用いて、適切なアドバイスを生成する。具体的には、計算結果データが示す第1の期間の生活習慣データの傾きが負であった場合には(ステップS705のYes)、記憶部1109の目標値データが示す目標値と、計算結果データが示す第1の期間の生活習慣データの平均値とを比較する。その後、第1の期間の生活習慣データの平均値が目標値よりも大きい場合には(ステップS706のYes)、第1の期間の生活習慣データの傾きと第2の期間の生活習慣データの傾きとを比較する。そして、第2の期間の生活習慣データの傾きが第1の期間の生活習慣データの傾きよりも大きいか否かのいずれに該当するのかを決定し(ステップS707)、それに対応したアドバイスを選択する。
例えば、図9(a)、図9(b)に示すような生活習慣データが得られた場合には、アドバイス生成部1107は、以下のようなアドバイスを選択する。このとき、図9(a)、図9(b)は、生活習慣病患者の尿中塩分排出量の一定期間における値の変動をカテゴライズしたものであり、横軸は時間(日付)を示し、縦軸は尿中から排出される塩分を表す尿塩分量を示している。図9(a)、図9(b)において、点線は尿塩分量の目標値を示し、一点鎖線は患者の尿中塩分排出量の期間平均値を示し、実線は患者の尿塩分推移を示している。なお、一般の人では1日10g、高血圧等の患者では1日6gがそれぞれ目標値とされること等がガイドラインにより決められており、期間平均値をその目標値以下にする事を目指して医師よりアドバイスが提供される。
すなわち、第1の期間の尿塩分推移801における尿塩分推移量の期間平均値801aが目標値よりも高く(目標未達成)、第1の期間の尿塩分推移801の傾きが負(減少)であり、第1の期間の尿塩分推移801の傾きが第2の期間の尿塩分推移802の傾きよりも小さい場合には(図9(a))、つまり図8の(a)の場合には、近々の短期的な生活習慣改善の取り組み度合いは良好と考えられるが、平均値は目標値に比べて高いので、アドバイスの取り組みの継続を促すアドバイスを選択する。つまり、図7のアドバイステーブル1109aに従い、「尿からの排泄される塩分量が下降気味ですが、その平均値は目標値より高い状況です。→短期的に特に努力されているようですね。まだ値としては、高い状態なので、この調子を崩さないように頑張って下さい。」というアドバイスを選択する。
また、第1の期間の尿塩分推移803における尿塩分推移量の期間平均値803aが目標値よりも高く(目標未達成)、第1の期間の尿塩分推移803の傾きが負(減少)であり、第1の期間の尿塩分推移803の傾きが第2の期間の尿塩分推移804の傾きよりも大きい場合には(図9(b))、つまり図8の(b)の場合には、近々の短期的な生活習慣改善の取り組み度合いは長期的な取り組みに比べて限界に近くなっていると考えられる。しかしながら、平均値は目標値に比べて高いため、現状のアドバイスの取り組みではこれ以上の効果を期待する事ができないと判断できる。よって、図7のアドバイステーブル1109aに従い、「尿からの排泄される塩分量が下降気味ですが、その平均値は目標値より高い状況です。→努力されているようですね。しかしながら、まだ値としては、高い状態です。取り組みも限界に近くなっているようです。一度アドバイスそのものの見直しを医師に相談してはどうでしょうか?」というアドバイスを選択する。
ここで、ステップS705において、計算結果データが示す第1の期間の生活習慣データの傾きが正またはゼロであった場合(ステップS705のNo)や、ステップS706において、第1の期間の生活習慣データの平均値が目標値と同じか目標値よりも小さい場合(ステップS706のNo)には、アドバイス生成部1107は、第2の期間の生活習慣データの平均値及び傾きに基づき、図4に示すフローチャートによりアドバイスを生成する。アドバイス生成の手順については実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
以上のように本実施の形態のアドバイスフォローアップシステムによれば、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者の短期的な生活習慣改善の取り組みと、長期的な生活習慣改善の取り組みとの両方を考慮し、アドバイスの内容を変化させるので、生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対して更に適切なフォローアップを行うことが可能となる。
すなわち、図9(a)に示す生活習慣データと図9(b)に示す生活習慣データとを比較した場合、短期的な生活習慣改善の取り組みを見ると、尿塩分推移量の期間平均値802a、804aは、共に目標値を上回っており、かつ、尿塩分推移802、804の傾きは共に負(減少)であり、推移は減少傾向にある。よって、短期的な生活習慣改善の取り組みを見ただけでは、アドバイスの内容は、「努力されているようですね。まだ値としては、高い状態なので、この調子を崩さないように頑張って下さい。」と全く同じ内容となる。しかしながら、長期的な生活習慣改善の取り組みを考慮することにより、図9(a)に示す生活習慣データと図9(b)に示す生活習慣データとの場合で患者の生活習慣改善の取り組みが違うことがわかり、それぞれの場合に対応した適切なアドバイスを選択することができるのである。
以上、本発明のアドバイスフォローアップシステムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態の限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、アドバイスフォローアップシステムにおいて、端末とサーバとはネットワークにより接続されているとしたが、これに限られない。例えば、アドバイスフォローアップシステムは、図10に示されるような構成であってもよい。すなわち、アドバイスフォローアップシステムは、データ入力部601と、計算部602と、計算部602により生成される計算結果データを記憶する可搬式の記憶媒体であるメモリカード1001とからなる端末1000と、メモリカード1001の計算結果データの入力を受け付ける計算結果入力部1011と、アドバイス生成部605と、アドバイスデータを受け取り、アドバイスデータの内容を出力する例えばプリンタであるアドバイス出力部1012と、目標入力部611と、記憶部612とからなるサーバ1010とから構成されてもよい。なお、メモリカード1001、計算結果入力部1011及びアドバイス出力部1012は、それぞれ本発明の計算結果記憶手段、計算結果入力手段及び出力手段の一例である。
なお、計算結果記憶手段がメモリカードである例を示したが、これに限らず、計算結果記憶手段として他の記憶媒体を用いてもよい。
また、アドバイスフォローアップシステムにおいて、端末が計算部を備えるとしたが、サーバが計算部を備えても良い。
本発明は、生活習慣改善のための医師のアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うアドバイスフォローアップシステムに利用でき、さらにダイエットやサプリメントを継続的に使用している患者に対してフォローアップを行うアドバイスフォローアップシステム等の用途にも応用できる。
本発明の実施の形態1におけるアドバイスフォローアップシステムの構成図である。 同アドバイスフォローアップシステムにおける端末に入力されるデータを示す図である。 同アドバイスフォローアップシステムにおけるサーバの記憶部に記憶されたアドバイステーブルを示す図である。 同アドバイスフォローアップシステムの動作を示すフローチャートである。 生活習慣病患者の尿中塩分排出量の一定期間における値の変動を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるアドバイスフォローアップシステムの構成図である。 同アドバイスフォローアップシステムにおけるサーバの記憶部に記憶されたアドバイステーブルを示す図である。 同アドバイスフォローアップシステムの動作を示すフローチャートである。 生活習慣病患者の尿中塩分排出量の一定期間における値の変動を示す図である。 本発明のアドバイスフォローアップシステムの変形例の構成図である。 従来のアドバイスフォローアップ装置の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
601、1101 データ入力部
602、1103 計算部
603、1105 計算結果送信部
604、1106 計算結果受信部
605、1107 アドバイス生成部
606、1110 アドバイス送信部
607、1111 アドバイス受信部
608、1112 表示部
609、1000、1113 端末
610、1010、1114 サーバ
611、1108 目標入力部
612、1104、1109 記憶部
612a、1109a アドバイステーブル
800 データ列
801、802、803、804 尿塩分推移
801a、802a、803a、804a 期間平均値
1001 メモリカード
1011 計算結果入力部
1012 アドバイス出力部

Claims (15)

  1. 生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うシステムであって、
    時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する生活習慣データの入力を受け付ける入力手段と、
    複数の前記生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算手段と、
    前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成手段とを備える
    アドバイスフォローアップシステム。
  2. 前記計算手段は、所定期間の生活習慣データの変化の傾きを前記生活習慣データの経時変化の傾向として算出する
    請求項1記載のアドバイスフォローアップシステム。
  3. 前記計算手段は、長さの異なる第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出し、
    前記アドバイス生成手段は、前記第1の期間及び第2の期間の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向に基づきアドバイスデータを生成する
    請求項1又は2記載のアドバイスフォローアップシステム。
  4. 前記第1の期間は、前記第2の期間の複数倍の期間である
    請求項3に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  5. 前記第1の期間及び第2の期間のうちの短い方の期間は、前記平均値と前記経時変化の傾向との算出に用いられる生活習慣データに関連付けられた時刻のうち最も遅い時刻までの期間である
    請求項3又は4に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  6. 前記平均値及び前記経時変化の傾向と対応付けられた複数種類のアドバイスを含むアドバイステーブルを記憶するアドバイステーブル記憶手段をさらに備え、
    前記アドバイス生成手段は、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  7. 前記生活習慣データの目標値を入力する目標入力手段をさらに備え、
    前記アドバイス生成手段は、前記目標値と前記平均値とを比較し、前記比較の結果と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成する
    請求項6に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  8. 前記アドバイスフォローアップシステムは、ネットワークを介して接続された端末とサーバとから構成され、
    前記端末は、前記入力手段及び計算手段を有し、
    前記サーバは、前記アドバイス生成手段を有し、
    前記端末は、さらに、
    前記計算手段により算出される平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データを前記サーバに送信する計算結果送信手段と、
    前記サーバから送信されるアドバイスデータを受信するアドバイス受信手段と、
    前記アドバイスデータを出力する出力手段とを有し、
    前記サーバは、さらに、
    前記端末から送信される計算結果データを受信する計算結果受信手段と、
    前記アドバイス生成手段により生成されるアドバイスデータを前記端末に送信するアドバイス送信手段とを有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  9. 前記アドバイスフォローアップシステムは、端末とサーバとから構成され、
    前記端末は、前記入力手段及び計算手段を有し、
    前記サーバは、前記アドバイス生成手段を有し、
    前記端末は、さらに、
    前記計算手段により算出される平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データを記憶する計算結果記憶手段を有し、
    前記サーバは、さらに、
    前記計算手段により生成される計算結果データの入力を前記計算結果記憶手段より受け付ける計算結果入力手段と、
    前記アドバイス生成手段により生成されるアドバイスデータを出力する出力手段とを有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  10. 前記サーバは、前記平均値及び前記経時変化の傾向と対応付けられた複数種類のアドバイスを含むアドバイステーブルを記憶するアドバイステーブル記憶手段をさらに備え、
    前記アドバイス生成手段は、前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成する
    請求項8又は9に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  11. 前記サーバは、前記生活習慣データの目標値を入力する目標入力手段をさらに備え、
    前記アドバイス生成手段は、前記目標値と前記平均値とを比較し、前記比較の結果と前記経時変化の傾向とに基づき、前記アドバイステーブルを参照して新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成する
    請求項10に記載のアドバイスフォローアップシステム。
  12. 生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者の、時刻と関連付けられた生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向に関する計算結果データの入力を受け付ける入力手段と、
    前記計算結果データに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成手段と、
    前記アドバイスデータを出力する出力手段とを備える
    サーバ。
  13. 前記入力手段は、ネットワークを介して接続された端末から前記計算結果データを受信し、
    前記出力手段は、前記端末に前記アドバイスデータを送信する
    請求項12に記載のサーバ。
  14. 生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行う方法であって、
    時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算ステップと、
    前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成ステップとを含む
    アドバイスフォローアップ方法。
  15. 生活習慣改善のためのアドバイスを受けている患者に対してフォローアップを行うアドバイスフォローアップシステムのためのプログラムであって、
    時刻と関連付けられた前記患者の生活習慣に関する複数の生活習慣データの平均値及び経時変化の傾向を算出する計算ステップと、
    前記平均値と前記経時変化の傾向とに基づき、新たなアドバイスに関するアドバイスデータを生成するアドバイス生成ステップとをアドバイスフォローアップシステム内のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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