JP2010256763A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーとキャリヤ液を含む液体現像剤を用いた画像形成装置において、回収した転写後の残留現像剤を効率的にトナー分離し、キャリヤ液を再生することができ、よって回収現像剤の廃棄による環境負荷を低減し、また廃棄に要するコストも抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】回収した転写後の残留現像剤を加熱し、現像剤中のトナーを凝集させる現像剤加熱手段を有するキャリヤ液再生装置を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体上に形成された潜像を、トナーとキャリヤ液からなる液体現像剤を用いて現像し、記録媒体上に転写するとともに、像担持体上に残留した液体現像剤を回収し、再利用する手段を備えた電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、回収した液体現像剤からトナーを分離し、キャリヤ液を再生する湿式画像形成装置に関する。
感光体(像担持体)に静電潜像を形成し、それにトナーを付着させて、紙などに転写して定着する電子写真方式の画像形成装置が、広く使用されている。特に、大量プリント用のオフィスプリンタやオンデマンド印刷装置などの、より高画質及び高解像度が要求される画像形成装置では、トナー粒子径が小さく、トナー画像の乱れもおきにくい液体現像剤を用いる湿式現像方式が用いられるようになってきている。
近年では、シリコンオイルなどの絶縁性液体「キャリヤ液」中に樹脂及び顔料からなる固形分としてのトナーを高濃度に分散させることで構成される、高粘度で高濃度の液体現像剤を用いる画像形成装置が提案されるようになってきた。
この液体現像剤を用いて現像する際には、現像ローラ等の現像剤担持体上に現像剤のミクロン単位の薄層を形成し、この薄層化された現像剤を潜像形成した感光体に接触させて現像するのが一般的である。
感光体表面の潜像は、液体現像剤の薄層で現像され、感光体表面にトナー画像(キャリヤ液も含む)が形成される。このトナー画像は、記録媒体に転写される。あるいは、一旦中間転写体などに一次転写された後、記録媒体に二次転写される。
記録媒体に転写されたトナー画像は、定着装置により加圧、加熱されるなどして、通常は紙である記録媒体に定着される。
一方、感光体表面には、転写後もいくらかの液体現像剤が残留する。この転写残の液体現像剤(トナー分が多い)は、次の画像形成に悪影響を及ぼすため、ブレード等のクリーニング装置によって除去される。
このクリーニングを行う前には、クリーニング液を付与して、残留しているトナーを十分に湿潤させ、トナーの付着力を弱めて除去しやすくすることもよく行われる。
また場合によっては、クリーニング液とともに、ローラ等で感光体からトナーを剥離し、クリーニングを促進することも行われる。
クリーニング液としては、通常、キャリヤ液がそのまま用いられる。
感光体上から除去された液体現像剤(付与されたクリーニング液含む)は、通常、廃液として回収される。何故なら、このような回収現像剤においては、一般にトナーの転写性が不良であったり、混色があったりしてトナー自体を再使用することは困難だからである。
従って一般的には廃棄してしまうのが望ましいが、回収現像剤にはキャリヤ液の量も多く(特にクリーニング液として付与している場合)、廃棄にあたってはコストを要するとともに、環境負荷も大きい(輸送して、他の場所で再生する、あるいは処理して廃棄する場合も含めて)。
これらの状況を鑑みて、回収現像剤からトナーを分離して、キャリヤ液を再生するための技術が開発されている(特許文献1から3参照)。
特許文献1には、クリーニングで回収した液体現像剤を、液拡散を抑制する部材中を通過させながら電界を作用させ、固形成分を移動させるとともに拘束し、現像剤の液体成分のみを分離抽出する技術が開示されている。
また特許文献2には、円筒外部電極と、キャリヤ液の流れとは逆に動く導電性内部ローラ電極を有する装置を用いて、これもまた電界の作用でトナーを動かし分離する技術が開示されている。
特許文献3には、回収した液体現像剤に対して、フィルター手段を通過させることにより、キャリヤ液と固形分を分離する技術が開示されている。
特開2000−242086号公報 特開2005−77896号公報 特開2007−171435号公報
上述したように、トナーとキャリヤ液を含む回収現像剤の廃棄にあたってはコストを要するとともに、環境負荷も大きい。そのため、回収現像剤からトナーを分離して、キャリヤ液を再生するための技術が開発されてきた。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術のように、電界を用いてトナーとキャリヤ液を分離する場合、トナーの電荷が適切に保持されていることが必要である。それに対して実際には、転写残のトナーを含む回収現像剤は、荷電分布がブロードであったり、正負両極性のトナーが混在していたりして、電界による分離が容易ではないことが多い。
特許文献3に記載の技術のように、フィルターを用いてトナーとキャリヤ液を分離する場合、トナーが小さいためフィルターの網目も小さくする必要があり、フィルターの目詰まりが起こりやすくなる。また、フィルターに堆積したトナーの間に残留するキャリヤ液はとれにくく、特に固形分比が大きい回収現像剤は回収性が低下することがある。
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、
トナーとキャリヤ液を含む液体現像剤を用いた画像形成装置において、回収した転写後の残留現像剤を効率的にトナー分離し、キャリヤ液を再生することができ、よって回収現像剤の廃棄による環境負荷を低減し、また廃棄に要するコストも抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.像担持体と、
該像担持体上に形成された潜像を、トナーとキャリヤ液とを含む液体現像剤を用いて現像し、トナー像を形成する現像装置と、
前記現像装置により形成された前記トナー像を、直接的あるいは間接的に記録媒体に転写する転写装置と、
前記転写装置により前記トナー像が転写された後、前記像担持体上に残留した液体現像剤を回収する現像剤回収装置と、
前記現像剤回収装置により回収された回収現像剤からトナーを分離し、キャリヤ液を再生するキャリヤ液再生装置と、
を備える画像形成装置であって、
前記キャリヤ液再生装置は、前記回収現像剤を加熱し、該回収現像剤中のトナーを凝集させる現像剤加熱手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
2.前記現像剤加熱手段は、前記回収現像剤を、前記トナーのガラス転移温度Tg以上で、溶融温度Tm以下の温度になるよう加熱する
ことを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記転写装置により前記トナー像が転写された前記記録媒体を加熱し、前記トナー像を定着する定着装置を備え、
前記現像剤加熱手段は、
前記回収現像剤を加熱する熱源の少なくとも一部を前記定着装置と共有する
ことを特徴とする前記1または2に記載の画像形成装置。
4.前記キャリヤ液再生装置は、
前記現像剤加熱手段による加熱のため、前記回収現像剤を貯留する加熱槽と、
前記加熱槽内に貯留した前記回収現像剤を撹拌する現像剤撹拌手段と、を有する
ことを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
本発明に係る画像形成装置によれば、回収した転写後の残留現像剤を加熱し、回収現像剤中のトナーを凝集させる現像剤加熱手段を有するキャリヤ液再生装置を備える。これにより、回収現像剤を効率的にトナー分離し、キャリヤ液を再生することができ、よって回収現像剤の廃棄による環境負荷を低減し、また廃棄に要するコストも抑制することができる。
本実施形態に係る湿式画像形成装置におけるトナー画像形成部と転写装置、定着装置、及び現像剤回収装置の概略構成例を示す断面図である。 本実施形態に係る湿式画像形成装置における回収現像剤のキャリヤ液再生装置の概略構成例を示す図である。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を、図を参照して説明する。
トナーとキャリヤ液からなる液体現像剤を用いる液体現像は、複写機、簡易印刷機、プリンタなどの画像形成装置に利用される。これらには、一般的に電子写真方式の画像形成プロセスが、共通して用いられている。
まずその電子写真方式による湿式の画像形成部を、図1を参照して説明し、さらに液体現像剤を用いて現像され、記録媒体に転写された後の転写残現像剤を回収する現像剤回収装置を説明する。
さらにその後、回収現像剤からトナーを分離して、キャリヤ液を再生するキャリヤ液再生装置の構成と機能動作を、図2を参照して説明する。
(画像形成部の構成と機能動作)
図1を用いて、本実施形態の画像形成装置におけるトナー画像形成部の構成と動作の例を説明する。図1は、湿式画像形成装置におけるトナー画像形成部と現像装置、転写装置、定着装置、及び現像剤回収装置の概略構成例を示す断面図である。
<装置構成>
図1において、1は感光体ドラムであり、像担持体として機能する。トナー画像形成部10はこの感光体ドラム1を中心に、その周囲に配設された、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる帯電装置2、帯電した感光体ドラム1上にLEDまたはレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光装置3、その静電潜像を、液体現像剤8を用いて現像する液体現像装置4、現像されたトナー像が記録媒体7に転写される転写装置5、そして転写後の感光体ドラム1の表面に残存する液体現像剤を除去するクリーニング装置6などを備える。
液体現像装置4は、一般的には、表面に液体現像剤8の薄層を担持し、像担持体である感光体ドラム1上の潜像を現像する現像ローラ41、その表面に液体現像剤8を供給する現像剤槽44等を備える。
転写装置5は、駆動ローラ53a、53bに搬送ベルト52が張架され、感光体ドラム1に接する部分で、搬送ベルト5の搬送する記録媒体7を感光体ドラム1に圧接するように、転写ローラ51が配置されている。
この部分で、現像装置4により現像されたトナー像が記録媒体7に転写されるが、感光体ドラム1上には、転写後も液体現像剤8がいくらか残留する。次の画像形成に悪影響を及ぼすので、これを次のクリーニング装置6で除去する。
クリーニング装置6は、転写残の液体現像剤を除去するブレード61の前に、予めクリーニング液として液体現像剤8の一部(キャリヤ液)を塗布したプレ撹拌ローラ62を設けている。これは、トナーを十分に湿潤させ、感光体ドラム1表面から剥離させることで、ブレード61でのクリーニングをしやすくするためである。プレ撹拌ローラ62には、クリーニング液付与装置63がキャリヤ液を付与する。
定着装置9は、定着ローラ91a、91bによる加熱加圧方式の定着を行う。定着ローラ91a、91bは少なくとも何れかが熱源を内包し、定着ローラ間に記録媒体7を挟持しながら搬送するとともに、加圧加熱し、未定着のトナー画像を定着する。
感光体ドラム1上の現像されたトナー像は、本実施形態のように、そのまま直接に記録用紙などの記録媒体7に転写される形態でなくてもよい。例えば、不図示の中間転写体に一次転写されたトナー像を、転写ローラ51を用いて、再度記録媒体7に転写(二次転写)するような構成でもよい。
また図1においては、トナー画像形成部10が1組のみ配置されているが、カラー画像形成のために、上記中間転写体を用いるような場合は、その周囲に複数組(通常イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色組)のトナー画像形成部10が配置されていてもよい。カラー現像の方式、中間転写の有無などは任意に設定すればよく、それに合わせた任意の構成配置を採ることができる。
<装置動作>
感光体ドラム1は、図1に示す矢印A方向に回転し、帯電装置2は、回転する感光体ドラム1の表面をコロナ放電などにより数百V程度に帯電させる。帯電装置2より感光体ドラム回転方向下流側においては、露光装置3から照射されたレーザビームにより、表面電位が百V程度以下に低下させられた静電潜像が形成される。
露光装置3のさらに下流側には、液体現像装置4が配設されており、感光体ドラム1に形成された静電潜像が、液体現像剤8を用いて現像される。
液体現像装置4には、絶縁性の溶媒(以後キャリヤ液とも呼称する)中にトナーを分散させた液体現像剤8が現像剤槽44内に収容されており、現像ローラ41表面に液体現像剤8が供給され、現像ローラ41上には液体現像剤8の薄層が担持される。
さらに現像ローラ41と感光体ドラム1の静電潜像との電位差により、現像ローラ41上に担持された液体現像剤8の薄層内のトナー粒子が感光体ドラム1上の静電潜像に移動して、静電潜像が現像される。
感光体ドラム1上の現像されたトナー像には、液体現像剤8、すなわちトナーとキャリヤ液が含まれている。例えばスクイズローラのように、現像されたトナー像から余分なキャリヤ液を除去する部材を設けてもよい。
搬送ベルト52は、図1に示す矢印B方向に回動して記録媒体7を搬送し、同方向に接触回転する感光体ドラム1とのニップ部でバイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム1上の現像されたトナー像が搬送ベルト52上の記録媒体7に転写される。
トナー画像形成部10において、転写装置5の下流側には、転写後に感光体ドラム1の表面上に残存する液体現像剤8を除去するクリーニング装置6(例えば、プレ撹拌ローラ62及びクリーナブレード61)が配設されている。このクリーニング装置6により感光体ドラム1上に残存する液体現像剤8が除去される。
除去された液体現像剤8は、回収現像剤81として、回収現像剤槽64に貯留される。回収現像剤槽64は現像剤回収装置として機能する。
トナー像が転写された記録媒体7は、搬送ベルト52の周速と同速度で図1の矢印B方向に搬送され、定着装置9へと搬送され、加熱定着の上、排出される。
クリーニング装置6で除去された液体現像剤8の回収とキャリヤ液の再生については後述する。
(現像剤の構成)
液体現像剤8について説明する。液体現像剤8は、溶媒であるキャリヤ液体中に着色されたトナー粒子を高濃度で分散している。また液体現像剤8には、分散剤、荷電制御剤などの添加剤を適宜、選んで添加してもよい。
キャリヤ液としては、一般に電子写真用現像剤として用いるものであれば、特に制限することなく使用できる。本実施形態では、後述するようにトナーのガラス転移温度Tg以上、溶融温度Tm以下の範囲で加熱するため、その温度帯で急激に揮発しないものが望ましい。そのためには、例えばシリコンオイル、ミネラルオイル、パラフィンオイル、鉱物油等を上げることができる。
トナー粒子は、主として樹脂と着色のための顔料や染料からなる。樹脂には、顔料や染料をその樹脂中に均一に分散させる機能と、記録材に定着される際のバインダとしての機能がある。
樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を複数、混合して用いてもよい。
トナーの着色に用いる顔料及び染料も一般市販のものを用いることができる。例えば、顔料として、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタン、シリカ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドD等を用いることができる。染料としては、ソルベントレッド27やアシッドブルー9等を用いることができる。
液体現像剤の調整方法としては、一般に用いられる技法に基づいて調整することができる。例えば、樹脂と顔料とを所定の配合比で、加圧ニーダ、ロールミルなどを用いて溶融混練し、均一に分散させ、得られた分散体を、例えばジェットミルによって微粉砕する。さらに得られた微粉末を、例えば風力分級機などにより分級することで、所定の粒径の着色トナーを得ることができる。
続いて、得られたトナーをキャリヤ液としての絶縁性液体と所定の配合比で混合する。この混合物をボールミル等の分散手段により均一に分散させ、液体現像剤を得ることができる。
トナーの体積平均粒子径は、0.1μm以上、5μm以下の範囲が適当である。トナーの平均粒子径が0.1μmを下回ると現像性が大きく低下する。一方、平均粒子径が5μmを超えると画像の品質が低下する。
液体現像剤に対するトナー粒子の割合は、10〜50質量%程度が適当である。10質量%未満の場合、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性に問題がある。また必要な画像濃度を得るため、多量の現像剤を供給する必要があり、紙上に付着するキャリヤ液が増加し、定着時に乾燥せねばならず、蒸気が発生し環境上の問題が生じる。50質量%を超える場合には、液体現像剤の粘度が高くなりすぎ、製造上も、また取り扱いも困難になる。
液体現像剤の粘度は、25℃において0.1mPa・s以上、10000mPa・s以下が好ましい。10000mPa・s以上になると、キャリヤ液とトナーの撹拌が困難となり、均一な液体現像剤を得るための装置面での負担が大きい。
(現像剤回収装置及びキャリヤ液再生装置の構成と機能動作)
図2は、湿式画像形成装置における回収現像剤のキャリヤ液再生装置の概略構成例を示す図である。図1及び図2を用いて、本実施形態の画像形成装置における現像剤回収装置及びキャリヤ液再生装置の構成と動作の例を説明する。
<装置構成>
現像剤回収装置は、回収現像剤槽64とポンプ66c(現像剤流路含む)とからなる。
回収現像剤槽64は、クリーニング装置6によって除去された転写残の液体現像剤8を回収現像剤81として一時貯留する。
ポンプ66cは、回収現像剤槽64に貯留した回収現像剤81を、現像剤流路を通じて矢印C方向に、すなわち加熱槽65へ向けて送出するためのものである。
キャリヤ液再生装置は、加熱槽65とキャリヤ液貯留槽67、そしてそれらを接続するポンプ66d、66e(現像剤流路含む)、及び現像剤撹拌手段69、現像剤加熱手段68及びポンプ66fとからなる。
加熱槽65は、回収現像剤槽64からポンプ66cによって送られてきた回収現像剤81を加熱するために貯留する槽である。
現像剤加熱手段68は、加熱槽65に貯留した回収現像剤81を加熱するためのものである。本実施形態ではオイルヒータを用いている。
オイルヒータ68は、定着装置9にも接しており、ポンプ66fにより、矢印Fに示すように定着装置9側から加熱槽65側へ向けてオイルが移動するようになっている。つまり、定着装置9の熱源を共有し、定着装置9から放散される排熱の一部をオイルに吸収させ、加熱槽65での回収現像剤81の加熱に利用する形態となっている。
現像剤撹拌手段69は、加熱槽65内の回収現像剤81を、現像剤加熱手段68による加熱とともに、緩やかに撹拌するためのものである。これにより回収現像剤81中のトナー8aが凝集するのを促進する。
キャリヤ液貯留槽67は、再生したキャリヤ液8bを貯留するための槽である。加熱槽65で回収現像剤81を加熱し、トナー8aを凝集させ、沈殿分離した後の上澄みである再生したキャリヤ液8bを、ポンプ66dにより、矢印Dに示すようにキャリヤ液貯留槽67に向けて送出する。
キャリヤ液貯留槽67に貯留した再生キャリヤ液8bは、適宜利用するため、ポンプ66eにより、矢印E方向に送られる。利用先は、濃縮した液体現像剤の濃度調整用、あるいはクリーニング液としての使用など、任意の目的に用いることができる。
<装置動作>
クリーニング装置6による転写残の液体現像剤8の除去と回収から、回収現像剤81としてトナーを分離し、キャリヤ液として再生するに至る装置動作を説明する。
現像されたトナー画像の転写後、感光体ドラム1上に残留した画像(トナー分の多い液体現像剤)は、クリーニング装置6により、次のように除去される。
転写残のトナー画像(液体現像剤)は、圧接しながら回転するプレ撹拌ローラ62により、クリーニング液(キャリヤ液)が付与される。これにより、感光体ドラム1表面の残留現像剤を洗い流したり、凝集したトナーを湿潤にして凝集力を弱めたりして、感光体ドラム1へのトナー付着力が弱められる。
プレ撹拌ローラ62の回転方向は、矢印で示す方向に、感光体ドラム1の表面の移動方向と逆にすることで、効果的にトナー付着力を弱めることができる。
クリーニング液は、クリーニング液付与装置63により、直接的にプレ撹拌ローラ62の表面に供給される。例えば、クリーニング液付与装置63は、プレ撹拌ローラ62の長手方向に数カ所、もしくはそれ以上のクリーニング液供給ノズルを有し、図示しないポンプ等でクリーニング液をそれぞれのノズルからプレ撹拌ローラ62の表面に供給する。
クリーニング液付与装置63は、感光体ドラム1の転写残トナー画像に、直接的にクリーニング液を供給するような構成であってもよい。その場合供給位置は、感光体ドラム1表面の転写ローラ51とのニップ部(転写位置)通過後、プレ撹拌ローラ62との圧接部に至る任意の位置に配置すればよい。
クリーニング液付与装置63は、クリーニング液としてキャリヤ液を貯留しているが、後述する再生キャリヤ液貯留装置67から再生キャリヤ液86の供給を受けるようにしてもよい。
上記のようにして、クリーニング液(キャリヤ液)が付与され、かつ感光体ドラム1へのトナー付着力が弱められた残留現像剤は、より下流側に配置されたウレタンゴム製のブレード61により感光体ドラム1の表面から容易に除去される。
ブレード61により除去された液体現像剤は、回収現像剤81として回収現像剤槽64に貯留される。
回収現像剤槽64に貯留された回収現像剤81は、その貯留状況に応じて適宜、ポンプ66cにより矢印C方向へ、すなわち加熱槽65へ向けて送出され、次のようにキャリヤ液の再生が行われる。
キャリヤ液再生装置の加熱槽65にキャリヤ液再生のために貯留された回収現像剤81は、現像剤加熱手段68により加熱される。
現像剤加熱手段68はオイルヒータであり、不図示の熱源により加熱されたオイルが、ポンプ66fにより矢印Fの方向に搬送され、加熱槽65の底面に加熱されたオイルから熱を与え、加熱槽65内部の回収現像剤81を加熱する。
またオイルヒータ68は、定着装置9の近傍を経由し、熱伝導あるいは熱放射により、定着装置9からの排熱をも吸収するような構成を採っている。すなわち、熱源の一部を定着装置9と共有することにより、省エネルギーを促進することができ、好ましい形態である。
現像剤加熱手段68により加熱されると、加熱槽65内部の回収現像剤81は、対流し始め、比較的温度の高い底面部からトナーが凝集を開始する。凝集したトナーの樹脂の上には、さらに新たなトナーが凝集し、樹脂の層が形成されていく。
トナーの凝集を促進するためには、加熱槽65の底面や側面を擦るような現像剤撹拌手段69を設け、回収現像剤81を加熱しながら、図示しない駆動手段により現像剤撹拌手段69を駆動し、緩やかに撹拌することが望ましい。
緩やかに撹拌することで、撹拌される回収現像剤81中のトナーの衝突を促進し、凝集を加速できる。また、凝集したトナー8aは沈降し、底面部で撹拌されることにより、より大きな樹脂の塊に成長する。
こうして、トナー凝集及び変形させてトナー間に緩やかに保持されたキャリヤ液を放出させる効果と、トナーを沈降させてキャリヤ液と分離する効果とで、トナーを含まない再生キャリヤ液8bの抽出が容易となる。
現像剤加熱手段68により加熱槽65内で回収現像剤81を加熱する温度は、トナー樹脂のガラス転移温度Tg以上で溶融温度Tm以下になるよう制御することが望ましい。
加熱槽65内の回収現像剤81の温度がガラス転移温度Tg未満の場合、トナーはまだ硬い状態を維持しており、トナー同士が衝突しても凝集しない。
また溶融温度Tmを超える場合は、トナーが液体状になり、まとまった塊とならない。従って、沈降することもなく、分離再生したキャリヤ液を抽出する際にポンプに吸い込まれたり、加熱槽65の側面に温度の低い部分があると固着したりする不具合が生じる。
回収現像剤81中のトナーが十分に凝集し、沈降すると、加熱槽65内の回収現像剤81中の上澄み部分にトナーを含まないキャリヤ液が生成され、透明となる。
図示しない光透過型のセンサ等でキャリヤ液再生の終了タイミングを決定し、上澄み部分の再生キャリヤ液8bをポンプ66dにより矢印Dに示す方向へ、すなわちキャリヤ液貯留槽67へ向けて、送出する。
再生キャリヤ液8bの送出後、適宜タイミングにて、回収現像剤槽64より新たな回収現像剤81が加熱槽65へ送出されてくる。
加熱槽65底面部に沈降したトナー8a樹脂の塊は、定期的に取り除きメンテナンスを行う。樹脂の塊であるため、廃棄にあたっては液体現像剤8として廃棄するより環境負荷を低減し、廃棄コストを抑制できる。
キャリヤ液貯留槽67に送られた再生キャリヤ液8bは、貯留され、例えば液体現像剤8の濃度調整用のキャリヤ液として、またクリーニング液として、再使用することができる。
再使用にあたって、再生キャリヤ液8bは、キャリヤ液貯留槽67からポンプ66eにより矢印E方向へ、例えばクリーニング液付与装置63等へ向けて送出される。
上述したように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、回収した転写後の残留現像剤を加熱し、回収現像剤中のトナーを凝集させる現像剤加熱手段を有するキャリヤ液再生装置を備える。これにより、回収現像剤を効率的にトナー分離し、キャリヤ液を再生することができ、よって回収現像剤の廃棄による環境負荷を低減し、また廃棄に要するコストも抑制することができる。
なお、上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 像担持体(感光体ドラム)
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 記録媒体
8 液体現像剤
8a トナー
8b キャリヤ液
9 定着装置
10 画像形成部
41 現像ローラ
44 現像剤槽
51 転写ローラ
52 搬送ベルト
61 ブレード
62 プレ撹拌ローラ
63 クリーニング液付与装置
64 回収現像剤槽
65 加熱槽
66a〜f ポンプ
67 キャリヤ液貯留槽
68 現像剤加熱手段(オイルヒータ)
69 現像剤撹拌手段
81 回収現像剤

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    該像担持体上に形成された潜像を、トナーとキャリヤ液とを含む液体現像剤を用いて現像し、トナー像を形成する現像装置と、
    前記現像装置により形成された前記トナー像を、直接的あるいは間接的に記録媒体に転写する転写装置と、
    前記転写装置により前記トナー像が転写された後、前記像担持体上に残留した液体現像剤を回収する現像剤回収装置と、
    前記現像剤回収装置により回収された回収現像剤からトナーを分離し、キャリヤ液を再生するキャリヤ液再生装置と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記キャリヤ液再生装置は、前記回収現像剤を加熱し、該回収現像剤中のトナーを凝集させる現像剤加熱手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像剤加熱手段は、前記回収現像剤を、前記トナーのガラス転移温度Tg以上で、溶融温度Tm以下の温度になるよう加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写装置により前記トナー像が転写された前記記録媒体を加熱し、前記トナー像を定着する定着装置を備え、
    前記現像剤加熱手段は、
    前記回収現像剤を加熱する熱源の少なくとも一部を前記定着装置と共有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記キャリヤ液再生装置は、
    前記現像剤加熱手段による加熱のため、前記回収現像剤を貯留する加熱槽と、
    前記加熱槽内に貯留した前記回収現像剤を撹拌する現像剤撹拌手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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