JP2010255881A - 太陽熱給湯システム及びその削減ガス使用体積量算出方法 - Google Patents

太陽熱給湯システム及びその削減ガス使用体積量算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽熱温水器により削減されたガス体積について算出精度を向上させることが可能な太陽熱給湯システム及びその削減ガス使用体積量算出方法を提供する。
【解決手段】太陽熱給湯システム1は、宅内表示盤60に、太陽熱温水器10によって得た熱量を算出する熱量算出部62と、給湯器20に供給されるガス流量を算出するガス流量算出部63と、予め実測されたガス流量と給湯器20の燃焼効率との相関を示す相関データを記憶した相関データ記憶部64と、ガス流量算出部63により算出されたガス流量と相関データとに基づいて給湯器20の燃焼効率を求める燃焼効率算出部65と、熱量算出部62により求められた熱量と、燃焼効率算出部65により算出された燃焼効率とに基づき、給湯器20にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を、太陽熱温水器10により削減されたガス使用体積量として算出するガス使用体積量算出部66とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽熱給湯システム及びその削減ガス使用体積量算出方法に関する。
従来、燃料ガスを燃焼することにより冷水を温める給湯器が知られている。具体的に、給湯器では、利用者から出湯の指示があった場合、水を熱交換器に流入させると共に燃料ガスをバーナに導き、燃料ガスをバーナにて燃焼させ、熱交換器において水を温めることとなる(例えば特許文献1及び2参照)。
特開2008−298365号公報 特開2000−193314号公報
また、太陽熱温水器にて温められた湯を給湯器に供給して、給湯器におけるガス使用量を削減する太陽熱給湯システムが知られている。この太陽熱給湯システムにおいては、太陽熱温水器により削減されたガス体積などを求め、利用者に提示することができれば望ましい。
しかし、給湯器における燃焼効率は常に一定ではなく、逐次変化するものであり、太陽熱温水器により削減されたガス体積なども変化してしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、太陽熱温水器により削減されたガス体積について算出精度を向上させることが可能な太陽熱給湯システム及びその削減ガス使用体積量算出方法を提供することにある。
本発明の太陽熱給湯システムは、太陽熱温水器によって温められた温水を給湯器に供給する太陽熱給湯システムであって、太陽熱温水器によって得た熱量を算出する熱量算出手段と、給湯器に供給されるガス流量を算出するガス流量算出手段と、予め実測されたガス流量と給湯器の燃焼効率との相関を示す相関データを記憶した相関データ記憶手段と、ガス流量算出手段により算出されたガス流量と相関データ記憶手段により記憶された相関データとに基づいて、給湯器の燃焼効率を求める燃焼効率算出手段と、熱量算出手段により求められた熱量と、燃焼効率算出手段により算出された燃焼効率とに基づき、給湯器にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を太陽熱温水器により削減されたガス使用体積量として算出するガス使用体積量算出手段と、を備えることを特徴とする。
この太陽熱給湯システムによれば、予め実測されたガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データに基づいて、給湯器に供給されたガス流量から給湯器の燃焼効率を求め、太陽熱温水器によって得た熱量と給湯器の燃焼効率とに基づいて、給湯器にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を、削減されたガス使用体積量として算出する。ここで、給湯器ではバーナ等の燃焼機器を有しており、燃焼機器を点火することにより熱交換器を介して水を温める。ところが、熱交換器は伝熱面積が一定であるため、水の流速が大きくなると、徐々に熱効率が低下する傾向にある。また、給湯器が燃焼機器を複数備える場合、燃焼効率は徐々に低下しつつも新たな燃焼機器の点火により上昇して、鋸歯のように低下と上昇とを繰り返す傾向にある。一方、水の流速と給湯器に供給される燃料ガスの流量とについても相関がある。すなわち、水の流速が大きくなるということは、出湯流量が大きくなっており、給湯器に供給される燃料ガスの流量も大きくなっている。以上より、給湯器の燃焼効率はガス流量に応じて変化することとなる。このため、予め実測により、ガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データを記憶し、ガス流量に応じて燃焼効率を求めることで、より正確な燃焼効率を求めることができる。そして、この燃焼効率に基づいて太陽熱温水器により得られた熱量に相当する熱量を給湯器にて発生させるのに必要となるガス使用体積量を削減されたガス使用体積量として算出することで、太陽熱温水器により削減されたガス体積について算出精度を向上させることができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、ガス使用体積量算出手段により算出されたガス使用体積量を表示する第1表示手段をさらに備えることが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、削減されたガス使用体積量を表示する第1表示手段をさらに備えるため、利用者は太陽熱温水器にてどれだけの量の燃料ガスを削減できたかを知ることができ、利用者に太陽熱温水器の利用を一層促すことができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、ガス使用体積量算出手段により算出されたガスの体積量に基づいて、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生するガス料金、及び、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生する二酸化炭素排出量の少なくとも一方からなる参考値を算出する参考値算出手段をさらに備えることが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、削減されたガス使用体積量に基づいて、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生するガス料金、及び、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生する二酸化炭素排出量の少なくとも一方からなる参考値を算出するため、より正確に削減された二酸化炭素排出量や、削減されたガス料金を算出することができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、参考値算出手段により算出された参考値を表示する第2表示手段をさらに備えることが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、二酸化炭素排出量及びガス料金の少なくとも一方からなる参考値を表示するため、二酸化炭素排出量を表示した場合には利用者に環境面の有用性を提示でき、ガス料金を表示した場合には経済面の有用性を提示できることとなり、利用者に太陽熱温水器の利用を一層促すことができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、相関データ記憶手段は、相関データを給湯器の種類毎に記憶し、燃焼効率算出手段は、ガス流量算出手段により算出されたガス流量と相関データ記憶手段により記憶された給湯器の種類に応じた相関データとに基づいて、給湯器の燃焼効率を求めることが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、予め実測されたガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データを給湯器の種類毎に記憶し、給湯器の種類に応じた相関データとに基づいて給湯器の燃焼効率を求めるため、各家庭において異なる給湯器を使用していたとしても、より正確に削減されたガス体積を算出することができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、ガス流量算出手段は、給湯器に供給されたガス流量を計測する流量センサからの信号に基づいて給湯器に供給されるガス流量を算出することが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、ガス流量算出手段は、給湯器に供給されたガス流量を計測する流量センサであるため、燃焼効率算出手段は、記憶された相関データと流量センサからの信号により簡易に燃焼効率を求めることができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、給湯器の使用を判断する使用判断手段と、家庭のガス器具に供給されるガス総流量を検出するガス総流量検出手段と、をさらに備え、ガス流量算出手段は、使用判断手段により給湯器が使用されたと判断された場合に、ガス総流量検出手段により検出されたガス総流量の変化分から、給湯器に供給されたガス流量を算出することが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、給湯器の使用を判断する一方、家庭のガス器具に供給されるガス総流量を検出し、給湯器が使用されたと判断された場合に、検出されたガス総流量の変化分から、給湯器に供給されたガス流量を算出する。このため、例えばガスメータ内など総合的な流量を検出する機能を備えた装置に、給湯器の使用を判断する機能を追加しておくことで、給湯器に供給される燃料ガスの流量を測定でき、既存の設備を利用して構成を簡素化することができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、圧力及び流量の少なくとも一方からなる計測対象の波形について、給湯器を使用した場合における周波数と振幅との関係を示したスペクトルデータを記憶したスペクトルデータ記憶手段と、実際の計測対象の波形について解析してスペクトルデータを算出するスペクトルデータ算出手段と、をさらに備え、使用判断手段は、スペクトルデータ記憶手段により記憶されたスペクトルデータと、スペクトルデータ算出手段により算出されたスペクトルデータとの類似度が第1所定値以上となる場合に、給湯器が使用されたと判断することが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、圧力及び流量の少なくとも一方からなる計測対象の波形について、給湯器を使用した場合における周波数と振幅との関係を示したスペクトルデータを記憶し、実際の計測対象の波形について解析してスペクトルデータを算出し、これらのスペクトルデータの類似度が第1所定値以上となる場合に、給湯器が使用されたと判断する。ここで、給湯器の使用開始時には、圧力や流量の波形の周波数及び振幅に給湯器特有の特徴があらわれる。しかも、この特徴は圧力や流量の変化発生時点から数秒以内であらわれるものである。よって、波形を解析して周波数と振幅との相関を示すスペクトルデータの一致度を求めることで、より短時間で給湯器の使用を判断することができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムにおいて、給湯器における実際の燃焼効率を算出する実燃焼効率算出手段と、燃焼効率算出手段により求められた燃焼効率と実燃焼効率算出手段により算出された燃焼効率とを比較し、第2所定値以上の相異があるか否かに基づいて、給湯器の異常を判断する異常判断手段と、異常判断手段により給湯器の異常が判断された場合に、異常の旨を報知する報知手段と、をさらに備えることが好ましい。
この太陽熱給湯システムによれば、実際の燃焼効率を算出して、相関データから求められた燃焼効率と比較し、第2所定値以上の相異がある場合に給湯器の異常と判断し、異常時には報知するため、燃焼効率の低下及び上昇に基づく、給湯器の異常を利用者やセンター員などに知らせて、メンテナンスを促すことができる。
また、本発明の太陽熱給湯システムの削減ガス体積算出方法は、太陽熱温水器によって温められた温水を給湯器に供給する太陽熱給湯システムの削減ガス使用体積量算出方法であって、太陽熱温水器によって得た熱量を算出する熱量算出工程と、給湯器に供給されるガス流量を算出するガス流量算出工程と、ガス流量算出工程において算出されたガス流量と、予め実測されたガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データとに基づいて、給湯器の燃焼効率を求める燃焼効率算出工程と、熱量算出工程において算出された熱量と、燃焼効率算出工程において求められた燃焼効率とに基づき、給湯器にて当該熱量を発生させるのに必要となるガスの体積量を算出するガス使用体積量算出工程と、を有することを特徴とする。
この太陽熱給湯システムの削減ガス体積算出方法によれば、予め実測されたガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データに基づいて、給湯器に供給されたガス流量から給湯器の燃焼効率を求め、太陽熱温水器によって得た熱量と給湯器の燃焼効率とに基づいて、給湯器にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を、削減されたガス使用体積量として算出する。ここで、給湯器ではバーナ等の燃焼機器を有しており、燃焼機器を点火することにより熱交換器を介して水を温める。ところが、熱交換器は伝熱面積が一定であるため、水の流速が大きくなると、徐々に熱効率が低下する傾向にある。また、給湯器が燃焼機器を複数備える場合、燃焼効率は徐々に低下しつつも新たな燃焼機器の点火により上昇して、鋸歯のように低下と上昇とを繰り返す傾向にある。一方、水の流速と給湯器に供給される燃料ガスの流量とについても相関がある。すなわち、水の流速が大きくなるということは、出湯流量が大きくなっており、給湯器に供給される燃料ガスの流量も大きくなっている。以上より、給湯器の燃焼効率はガス流量に応じて変化することとなる。このため、予め実測により、ガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データを記憶し、ガス流量に応じて燃焼効率を求めることで、より正確な燃焼効率を求めることができる。そして、この燃焼効率に基づいて太陽熱温水器により得られた熱量に相当する熱量を給湯器にて発生させるのに必要となるガス使用体積量を削減されたガス使用体積量として算出することで、太陽熱温水器により削減されたガス体積について算出精度を向上させることができる。
本発明によれば、太陽熱温水器により削減されたガス体積について算出精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る太陽熱給湯システムの構成図である。 図1に示した給湯器の概略構成図である。 図1に示した給湯器における燃焼効率を示す図である。 図1に示した宅内表示盤の詳細を示す構成図である。 図4に示した相関データ記憶部に記憶される相関データを示す図である。 図1に示したガスメータの主要構成を示す概略図である。 図6に示したスペクトルデータ記憶部が記憶する給湯器20のスペクトルデータの一例を示す図であって、圧力波形をフーリエ変換して得られた例を示している。 本実施形態に係る太陽熱給湯システムの動作を示すフローチャートであり、給湯器の使用であるかそれ以外のガス器具の使用であるかを判断するための処理を示している。 本実施形態に係る太陽熱給湯システムの動作を示すフローチャートであり、削減されたガス体積量等の算出処理を示している。 本実施形態に係る太陽熱給湯システムの動作を示すフローチャートであり、給湯器の異常判断処理を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る太陽熱給湯システムの構成図である。図1に示すように、太陽熱給湯システム1は、太陽熱温水器10により削減されたガス使用体積量、二酸化炭素排出量、及びガス料金を宅内表示盤60に表示するものであって、太陽熱温水器10と、給湯器20と、各種配管31〜33と、各種センサ41〜44と、ガスメータ50と、宅内表示盤60とから構成されている。
太陽熱温水器10は、太陽熱を取り込んで水を温める集熱器11と、集熱器11で温められた水、即ち、温水が蓄えられる貯湯槽12とを備え、日当たりの良い住宅等の屋根などに設置される自然循環式太陽熱温水器である。貯湯槽12には、水を入力する入水口が形成され、入水口は水道管に接続される第1配管31につながっており、入水口から冷水を取り込む。また、貯湯槽12には、温められた湯水を出力する出水口が形成され、出水口は給湯器20まで接続される第2配管32につながっている。そして、太陽熱温水器10は、貯湯槽12の入水口から入力された水を、集熱器11で取り込んだ太陽熱によって温めて温水を生成し、この温水を貯湯槽12に貯えることとなる。貯えた温水は、貯湯槽12の出水口から出力され、太陽熱温水器10の下流に位置する給湯器20に供給される。なお、本実施形態においては、太陽熱温水器10は自然循環式太陽熱温水器であるが、これに限らず、例えば、集熱器と貯湯槽とが分離して設置され、集熱器と貯湯槽との間で熱交換媒体をポンプで強制的に循環させて貯湯槽内の水を温める強制循環式太陽熱温水器など、他の方式の太陽熱温水器であってもよい。
給湯器20は、ガスバーナと熱交換器とを備えており、利用者に設定された温度の加熱水を生成するガス給湯器である。給湯器20には、水を入力する入水口が形成され、入水口は太陽熱温水器10に接続される第2配管32につながっている。また、給湯器20には、加熱水を出力する出水口が形成され、出水口は浴室や台所などの需要部まで接続される第3配管33につながっている。
図2は、図1に示した給湯器20の概略構成図である。図2に示すように、給湯器20は、概略的に比例制御弁21と、複数のバーナ切替弁22と、複数のバーナ23と、熱交換器24とを備えている。比例制御弁21は、ガスメータ50側から供給される燃料ガスの流量を調整するものである。複数のバーナ切替弁22は、複数のバーナ23それぞれに燃料ガスを供給したり、供給を遮断したりするものである。複数のバーナ23は供給された燃料ガスを燃焼させる燃焼機器である。熱交換器24は、複数のバーナ23からの熱によって、第2配管32からの湯水を加熱して第3配管33に供給するものである。
利用者は、浴室や台所などで湯を使用する場合、まず宅内表示盤60を操作して給湯器20による加熱指示及び温度の設定を行い、その後浴室や台所などで蛇口を捻ることにより、ガスメータ50から燃料ガスが供給されて、太陽熱温水器10からの湯水が給湯器20において、さらに温められる。
この際、給湯器20では以下の動作が行われる。例えば出湯温度を40℃に設定し、出湯流量を徐々に大きくしていく場合を想定する。この場合、出湯流量が小さい段階では、第1バーナ切替弁22aが切り替えられ、第1バーナ23aのみが点火する。そして、出湯流量を徐々に大きくしていくと、比例制御弁21によりガス流量が徐々に増加すると共に、火力も徐々に増加する制御が実行される。
その後、さらに出湯流量を大きくすると、第1バーナ23aのみでは給湯しきれなくなるため、第2バーナ切替弁22bが切り替えられ、第1バーナ23aは点火状態のまま第2バーナ23bが点火する。そして、より出湯流量を大きくすると、同様に、第3バーナ切替弁22cが切り替えられ、第1及び第2バーナ23a,23bは点火状態のまま第3バーナ23cが点火する。
再度、図1を参照する。各種センサ41〜44のうち、入水温度センサ41は、第1配管31に流れる水の温度に応じた信号を宅内表示盤60に送信するものである。流量センサ42は、第2配管32において太陽熱温水器10から出湯された湯水の流量に応じた電気信号を宅内表示盤60に送信するものである。出水温度センサ43は、第2配管32に流れる湯水の温度に応じた電気信号を宅内表示盤60に送信するものである。加熱水温度センサ44は、第3配管33に流れる加熱水の温度に応じた電気信号を宅内表示盤60に送信するものである。
ガスメータ50は、家庭のガス機器に供給される燃料ガスの流量を検出して積算していくものである。宅内表示盤60は、給湯器20の動作指示を行う操作部として機能すると共に、太陽熱温水器10の使用によって削減されたガス使用体積量、二酸化炭素排出量、及びガス料金を表示するものである。
次に、太陽熱温水器10によって削減されたガス使用体積量、二酸化炭素排出量、及びガス料金の従来の算出方法を説明する。まず、これらを算出するにあたっては、太陽熱温水器10によって得た熱量Qが算出される。具体的に、入水温度センサ41の信号により求められる太陽熱温水器10での加熱前の水の温度をTc[℃]とし、流量センサ42の信号により求められる太陽熱温水器10から出湯された湯水の流量をF[L]とし、出水温度センサ43の信号により求められる太陽熱温水器10から出湯された湯水の温度をTm[℃]とし、熱量換算係数Cとすると、
Q=(Tm−Tc)×F×C/1000[MJ]・・・(1)
によって、太陽熱温水器10によって得た熱量Q、即ち、太陽熱温水器10によって削減することができた湯水の生成に要する熱量が算出できる。なお、一例として、流量Fは、水1L=1kgとしており、熱量換算係数Cは、水の比熱を示しており、C=1[kcal/kg ℃]=4.18605[kJ/kg K]である。
そして、熱量Qに基づいて太陽熱温水器10の使用によって削減されたガス使用体積量Vが算出される。具体的に、燃料ガスの単位体積あたりの総発熱量をH[MJ/Nm]とし、燃焼効率をk[%]とすると、
V=Q/(H×k)[Nm]・・・(2)
によって、太陽熱温水器10により削減できたガス使用体積量Vを算出することができる。なお、一例として、都市ガスの単位体積あたりの総発熱量H1は、46.08[MJ/Nm]であり、プロパンガスの単位体積あたりの総発熱量H2は、101.38[MJ/Nm]である。また、kは、一般的に80%(一般型ガス給湯器)〜95%(高効率型ガス給湯器)などの一定の値である。
その後、ガス使用体積量Vに基づいて太陽熱温水器10の使用によって削減されたガス料金が算出される。具体的に、燃料ガスの単位体積あたりのガス料金をB[円/Nm]とすると、
Y=V×B[円]・・・(3)
によって、太陽熱温水器10により削減できたガス料金Yを算出することができる。なお、一例として、都市ガスの単位体積あたりのガス料金Y1は、153[円/Nm]であり、プロパンガスの単位体積あたりのガス料金Y2は、385[円/Nm]である。
さらに、ガス使用体積量Vに基づいて太陽熱温水器10の使用によって削減された二酸化炭素排出量が算出される。具体的に、燃料ガスの単位体積あたりの二酸化炭素排出量をE[kgCO/Nm]とすると、
X=V×E[kgCO]・・・(4)
によって、太陽熱温水器10により削減できた二酸化炭素排出量Xを算出することができる。なお、一例として、二酸化炭素排出量E1は、2.355[kgCO/Nm]であり、プロパンガスの単位体積あたりの二酸化炭素排出量E2は、5.893[kgCO/Nm]である。
以上のように、従来では燃焼効率kを一定の値として、太陽熱温水器10によって削減されたガス使用体積量、二酸化炭素排出量、及びガス料金を算出する。
図3は、図1に示した給湯器20における燃焼効率を示す図である。上記のように給湯器20が動作した場合、給湯器20の燃焼効率は図3に示すようになる。すなわち、第1バーナ23aの点火直後(符号a参照)、燃焼効率は特定の値を示す。その後、徐々に出湯流量が大きくしていくとする。この場合、熱交換器24の伝熱面積が同じであるにも拘わらず、湯水の流速が大きくなる関係上、徐々に燃焼効率は低下する(符号b参照)。ここまでが第1バーナ23aのみによる加熱区間Aである。なお、上記したように、出湯流量が大きくなると、これに伴ってガス流量も大きくなる。よって、第1バーナ23aのみによる加熱区間Aにおいては、ガス流量の増加に伴って燃焼効率が低下することとなる。
次に、出湯流量が多くなると、第1バーナ23aのみでは給湯しきれなくなるため、第2バーナ23bが点火する。このとき、第2バーナ23bによって熱交換器24の伝熱面積が大きくなり、燃焼効率は一旦上昇する(符号c参照)。その後、出湯流量の増加に伴って燃焼効率は低下する(符号d)。ここまでが第1及び第2バーナ23a,23bによる加熱区間Bである。なお、上記したように、出湯流量が大きくなると、これに伴ってガス流量も大きくなる。よって、加熱区間Bにおいては、一旦燃焼効率が上昇した後、ガス流量の増加に伴って燃焼効率が低下することとなる。第1〜第3バーナ23a〜23cによる加熱区間Cについても同様である。
このように、燃焼効率は、ガス流量に応じて変化する。このため、宅内表示盤60に削減されたガス使用体積量、二酸化炭素排出量、及びガス料金を表示しようとしても、燃焼効率が変化することから正確に削減されたガス使用体積量等を表示することが困難となってしまう。
そこで、本実施形態に係る宅内表示盤60は、以下の構成を備えている。図4は、図1に示した宅内表示盤60の詳細を示す構成図である。なお、図4においては外観及び機能ブロックの双方を1つの図に図示するものとする。
図4に示すように、ガス使用体積量等を表示する表示部(第1表示手段、第2表示手段、報知手段)61と、熱量算出部(熱量算出手段)62と、ガス流量算出部(流量算出手段)63と、相関データ記憶部(相関データ記憶手段)64と、燃焼効率算出部(燃焼効率算出手段)65と、ガス使用体積算出部(ガス使用体積算出手段)66と、参考値算出部(参考値算出手段)67と、実燃焼効率算出部(実燃焼効率算出手段)68と、異常判断部(異常判断手段)69とを備えている。
熱量算出部62は、太陽熱温水器10によって得た熱量を算出するものである。この熱量算出部62は、入水温度センサ41、流量センサ42及び出水温度センサ43からの信号を入力し、式(1)に基づいて太陽熱温水器10によって得た熱量を算出する。また、算出された熱量は表示部61に表示される。
ガス流量算出部63は、後述のガスメータ50の機能によって計測された流量の情報に基づいて、給湯器20に供給される燃料ガスの流量を算出するものである。相関データ記憶部63は、予め実測されたガス流量と給湯器20の燃焼効率との相関を示す相関データを記憶したものである。
図5は、図4に示した相関データ記憶部63に記憶される相関データを示す図である。図3を参照して説明したように、給湯器20の燃焼効率はガス流量に応じて変化する。図5に示すように、燃焼効率は図3を参照して説明した理論に従って鋸歯状に変化する。
相関データ記憶部63は、給湯器20の種類毎に、ガス流量と燃焼効率とを予め計算しておき、これを相関データとして記憶しておく。また、図5に示すように、給湯器20は、一般型給湯器2種類と高効率型給湯器1種類などのように、いくつかの大きな種類に分類することができる。相関データ記憶部63は、このような種類毎のガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データを記憶している。なお、上記でいう「種類」とは、一般型給湯器2種類と高効率型給湯器1種類などのような大きな分類を示しているが、これに限らず、屋外壁掛型及び標準設置型などの設置形態や、メーカ毎の機種などであってもよい。加えて、相関データ記憶部63に記憶される相関データは、式として記憶されていてもよいし、データテーブルとして記憶されていてもよい。
再度、図4を参照する。燃焼効率算出部65は、ガス流量算出部63により算出されたガス流量と、相関データ記憶部64により記憶された相関データとに基づいて、給湯器20の燃焼効率を求めるものである。この燃焼効率算出部65は、ガス流量のみを相関データに当てはめるだけで、燃焼効率を求めることができ、簡易により正確性が高い燃焼効率を求めることができる。また、相関データ記憶部64は、給湯器20の種類毎に相関データを記憶しているため、家庭に太陽熱温水器10を取り付ける際には給湯器20の種類を選択しておくこととなる。これにより、燃焼効率算出部65は、給湯器20の種類に応じた相関データから、燃焼効率を求めることとなる。
ガス使用体積算出部66は、太陽熱温水器10により削減されたガス使用体積量として算出するものである。このガス使用体積算出部66は、熱量算出部62により求められた熱量と、燃焼効率算出部65により算出された燃焼効率とに基づき、式(2)から、給湯器20にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を、削減されたガス使用体積量として算出する。また、算出されたガス使用体積量は、表示部61に表示される。
参考値算出部67は、ガス使用体積量算出部66により算出されたガスの体積量に基づいて、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生する二酸化炭素排出量、及び、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生するガス料金それぞれを、参考値として算出する。この際、参考値算出部67は、式(3)及び式(4)から二酸化炭素排出量及びガス料金を算出する。また、算出された二酸化炭素排出量及びガス料金は表示部61に表示される。なお、参考値算出部67は、二酸化炭素排出量及びガス料金の双方を算出しなくともよく、いずれか一方のみを参考値として算出してもよい。同様に、表示部61についても双方を表示しなくともよく、いずれか一方のみを表示してもよい。
このように、宅内表示盤60は、ガス流量と相関データとから、より正確性が高い燃焼効率を求めることができ、この燃焼効率からガス使用体積量、二酸化炭素排出量及びガス料金を算出するため、これらについても正確性を高めることができる。さらに、宅内表示盤60はこれらを表示するため、正確性が高い情報を利用者に提供できることとなる。
実燃焼効率算出部68は、給湯器20における実際の燃焼効率を算出するものである。実燃焼効率算出部68は、経年劣化等による変化も含めて燃焼効率を算出する。この際、実燃焼効率算出部68は、加熱水温度センサ44の信号により求められる第3配管33に流れる加熱水の温度をTh[℃]とし、ガス流量算出部63により算出された流量の燃料ガスを燃焼させたときの熱量をI[MJ]とした場合、
(Th−Tm)×F/I・・・(5)
によって、給湯器20の実際の燃焼効率を算出する。
異常判断部69は、燃焼効率算出部65により求められた燃焼効率と実燃焼効率算出部68により算出された燃焼効率とを比較し、第2所定値(例えば10%)以上の相異があるがあるか否かに基づいて、給湯器20の異常を判断するものである。ここで、給湯器20が経年劣化したり故障したりすると、燃焼効率は低下するとは限らず上昇する場合もある。このため、双方の燃焼効率が第2所定値以上の相異があるがあるか否かを判断することで、給湯器20の異常を判断する。また、給湯器20が異常であると判断された場合、表示部61は、異常の旨を表示することにより利用者に報知する。なお、報知方法は、表示に限らず音声であってもよい。また、利用者に報知する場合に限らず、管理センターのセンター員などに報知してもよい。
次に、図6を参照してガスメータ50の詳細構成を説明する。図6は、図1に示したガスメータ50の主要構成を示す概略図である。図6に示すガスメータ50は、家庭のガス使用量を積算するものであって、スペクトルデータ記憶部(スペクトルデータ記憶手段)51と、スペクトルデータ算出部(スペクトルデータ算出手段)52と、使用判断部(使用判断手段)53と、総流量検出部(総流量検出手段)54とを備えている。
スペクトルデータ記憶部51は、圧力及び流量の少なくとも一方からなる計測対象の波形について、給湯器20を使用した場合における周波数と振幅との関係を示したスペクトルデータを記憶したものである。具体的にスペクトルデータとは、給湯器20が使用開始された直後の数秒(例えば2秒)間に得られた圧力又は流量の波形をフーリエ変換することによって得られる。
図7は、図6に示したスペクトルデータ記憶部51が記憶する給湯器20のスペクトルデータの一例を示す図であって、圧力波形をフーリエ変換して得られた例を示している。図7に示すように、給湯器が使用された場合、スペクトルデータからも明らかなように、得られる圧力波形には20〜40Hz程度の周波数成分に加えて、70Hz以上の周波数成分において大きな振幅を示す傾向にある。
なお、このような周波数成分において大きな振幅を示す理由は、以下の通りである。まず、給湯器はガバナを有している。このようなガバナ付きガス器具が使用された場合、ガバナ内に調整スプリングが設けられているため、ガバナ付きガス器具の使用が開始されると、調整スプリング13fが振動すると共に、ガバナ内の弁についても振動し、燃料ガスが通る通過口の開口割合についても小刻みに大きくなったり小さくなったりと変化する。このため、圧力波形に高い周波数成分が含まれ易くなる。
加えて、給湯器は電子制御機能を有している。ここで、電子制御機能とは、PIDなどの自動制御によりガス量を細かく調整することでガス燃焼量を制御する機能をいう。このため、電子制御機能を有するガス器具の使用時においては、比較的高い周波数が圧力波形に重畳して、波形には高い周波数の振幅信号が重畳計測されることとなる。従って、図7に示す電子制御機能付きのガス器具の使用時には、50Hz以上の比較的高い周波数域において大きな振幅が得られることとなる。なお、図7では圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示しているが、圧力と流量とには一定の相関があるため、スペクトルデータ記憶部51は、流量波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを記憶していてもよい。また、スペクトルデータを得られるのであればフーリエ変換に限らず他の解析方法により得られるスペクトルデータを記憶していてもよい。
スペクトルデータ算出部52は、実際の計測対象(圧力及び流量の少なくとも一方)の波形について解析してスペクトルデータを算出するものである。このスペクトルデータ算出部52は、圧力や流量に規定値以上の変動が生じた場合に、何らかのガス器具が使用開始されたと判断して、規定値以上の変動後の数秒間における計測対象の波形をフーリエ変換してスペクトルデータを算出する。なお、スペクトルデータ算出部52は、スペクトルデータを得られるのであればフーリエ変換に限らず他の解析方法によりスペクトルデータを算出していてもよい。
使用判断部53は、給湯器20の使用を判断するものである。スペクトルデータ記憶部51により記憶されたスペクトルデータと、スペクトルデータ算出部52により算出されたスペクトルデータとの類似度が第1所定値以上となる場合に、給湯器20が使用されたと判断する。なお、類似度の算出方法については相関係数作成処理など種々の方法が採用可能である。
総流量検出部54は、家庭のガス器具に供給されるガス総流量を検出するものである。すなわち、総流量検出部54は、ガスストーブ、ファンヒータ、給湯器及びテーブルコンロなどの各ガス器具に供給される燃料ガスの総流量を検出することとなる。また、総流量検出部54は、使用判断部53により給湯器20が使用されたと判断された場合、スペクトルデータの算出前と算出後におけるガス総流量の情報をガス流量算出部63に送信する。
これにより、図4に示したガス流量算出部63は、総流量検出部54により検出されたガス総流量の変化分から、給湯器20に供給されたガス流量を算出することとなる。
次に、本実施形態に係る太陽熱給湯システム1による給湯器20の使用判断方法、削減ガス体積算出方法、削減ガス料金算出方法、及び削減二酸化炭素排出量算出方法を説明する。図8は、本実施形態に係る太陽熱給湯システム1の動作を示すフローチャートであり、給湯器20の使用であるかそれ以外のガス器具の使用であるかを判断するための処理を示している。
まず、図8に示すように、ガスメータ50は、燃料ガスの圧力又は流量に規定値以上の変動があったか否かを判断する(S1)。燃料ガスの圧力又は流量に規定値以上の変動がなかったと判断した場合(S1:NO)、規定値以上の信号があったと判断されるまで、この処理が繰り返される。
一方、燃料ガスの圧力又は流量に規定値以上の変動があったと判断した場合(S1:YES)、スペクトルデータ記憶部52は変動後数秒間の圧力や流量の波形を解析して図7に示すようなスペクトルデータを算出する(S2)。次に、使用判断部53は、スペクトルデータ記憶部51に記憶された給湯器20のスペクトルデータを読み出す(S3)。そして、使用判断部53は、ステップS2において算出されたスペクトルデータと、ステップS3において読み出したスペクトルデータとの類似度を算出し、類似度が第1所定値以上であるか否かを判断する(S4)。
類似度が第1所定値以上でないと判断した場合(S4:NO)、使用判断部53は給湯器20が使用開始されていないと判断し、処理はステップS1に移行する。なお、この場合、給湯器20以外のガス器具が使用開始されたか、又は、使用中のガス器具において流量が増加又は減少した場合といえる。
類似度が第1所定値以上であると判断した場合(S4:NO)、使用判断部53は給湯器20の使用であると判断する(S5)。なお、本実施形態において使用判断部53は、スペクトルデータから給湯器20の使用を判断しているが、これに限らず、例えば給湯器20内にバーナ23の着火を確認する機構を設け、その信号から給湯器20の使用を判断してもよいし、各種センサ41〜44の少なくとも1つからの信号に基づいて給湯器20の使用を判断してもよい。
図9は、本実施形態に係る太陽熱給湯システム1の動作を示すフローチャートであり、削減されたガス体積量等の算出処理を示している。まず、総流量検出部54は、ガスメータ50において検出された総流量情報を宅内表示盤60に送信する(S11)。次いで、宅内表示盤60においてガス流量算出部63は、総流量情報の変化分から、給湯器20のガス流量を算出する(S12)。このとき、ガス流量算出部63は、流量の変化分からガス流量を算出する。
そして、燃焼効率算出部65は相関データ記憶部63により記憶される相関データと、ステップS7において算出されたガス流量とから、燃焼効率を求める(S13)。次いで、熱量算出部62は、式(1)に基づいて太陽熱温水器10の使用によって削減された熱量を算出する(S14)。
その後、ガス使用体積算出部66は式(2)に基づいて、太陽熱温水器10の使用によって削減された燃料ガスの体積量を算出する(S15)。次に、参考値算出部67は、式(3)に基づいて、太陽熱温水器10の使用によって削減されたガス料金を算出すると共に(S16)、式(4)に基づいて、太陽熱温水器10の使用によって削減された二酸化炭素排出量を算出する(S17)。
その後、表示部61は、ステップS14〜S17において算出された値を表示する(S18)。この際、表示部61は、ステップS13において求められた燃焼効率を表示するようにしてもよい。
次いで、太陽熱給湯システム1は、給湯器20が停止したか否かを判断する(S19)。この判断にあたっては、ガスメータ50が停止時におけるスペクトルデータを記憶し、圧力や流量の変動時にスペクトルデータを算出し、類似度に基づいて給湯器20の停止を判断してもよい。また、宅内表示盤60が各種センサ41〜44のうちいずれか1つからの信号に基づいて給湯器20の停止を判断してもよい。
図10は、本実施形態に係る太陽熱給湯システム1の動作を示すフローチャートであり、給湯器20の異常判断処理を示している。図10に示すように、まず、実燃焼効率算出部68は式(5)に基づいて給湯器20の実際の燃焼効率を算出する(S21)。
その後、異常判断部69は、ステップS21において算出した実際の燃焼効率と、図9のステップS13において求めた燃焼効率とを比較し、第2所定値以上の相異があるか否かを判断する(S22)。第2所定値以上相異しないと判断した場合(S22:NO)、図10に示す処理は狩猟する。
一方、第2所定値以上相異すると判断した場合(S22:YES)、異常判断部69は給湯器20が異常状態であると判断する(S23)。そして、表示部61は、異常の旨を表示し(S24)、図10に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る太陽熱給湯システム10及び削減ガス使用体積量算出方法によれば、予め実測されたガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データに基づいて、給湯器20に供給されたガス流量から給湯器20の燃焼効率を求め、太陽熱温水器10によって得た熱量と給湯器20の燃焼効率とに基づいて、給湯器20にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を、削減されたガス使用体積量として算出する。ここで、給湯器20ではバーナ等の燃焼機器を有しており、燃焼機器を点火することにより熱交換器24を介して水を温める。ところが、熱交換器24は伝熱面積が一定であるため、水の流速が大きくなると、徐々に熱効率が低下する傾向にある。また、給湯器20が燃焼機器を複数備える場合、燃焼効率は徐々に低下しつつも新たな燃焼機器の点火により上昇して、鋸歯のように低下と上昇とを繰り返す傾向にある。一方、水の流速と給湯器20に供給される燃料ガスの流量とについても相関がある。すなわち、水の流速が大きくなるということは、出湯流量が大きくなっており、給湯器20に供給される燃料ガスの流量も大きくなっている。以上より、給湯器20の燃焼効率はガス流量に応じて変化することとなる。このため、予め実測により、ガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データを記憶し、ガス流量に応じて燃焼効率を求めることで、より正確な燃焼効率を求めることができる。そして、この燃焼効率に基づいて太陽熱温水器10により得られた熱量に相当する熱量を給湯器20にて発生させるのに必要となるガス使用体積量を削減されたガス使用体積量として算出することで、太陽熱温水器10により削減されたガス体積について算出精度を向上させることができる。
また、削減されたガス使用体積量を表示する表示部61をさらに備えるため、利用者は太陽熱温水器10にてどれだけの量の燃料ガスを削減できたかを知ることができ、利用者に太陽熱温水器の利用を一層促すことができる。
また、削減されたガス使用体積量に基づいて、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生するガス料金、及び、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生する二酸化炭素排出量からなる参考値を算出するため、より正確に削減された二酸化炭素排出量や、削減されたガス料金を算出することができる。
また、二酸化炭素排出量及びガス料金の少なくとも一方からなる参考値を表示するため、二酸化炭素排出量を表示した場合には利用者に環境面の有用性を提示でき、ガス料金を表示した場合には経済面の有用性を提示できることとなり、利用者に太陽熱温水器の利用を一層促すことができる。
また、予め実測されたガス流量と燃焼効率との相関を示す相関データを給湯器20の種類毎に記憶し、給湯器20の種類に応じた相関データとに基づいて給湯器20の燃焼効率を求めるため、各家庭において異なる給湯器20を使用していたとしても、より正確に削減されたガス体積を算出することができる。
また、給湯器20の使用を判断する一方、家庭のガス器具に供給されるガス総流量を検出し、給湯器20が使用されたと判断された場合に、検出されたガス総流量の変化分から、給湯器20に供給されたガス流量を算出する。このため、例えばガスメータ50内など総合的な流量を検出する機能を備えた装置に、給湯器20の使用を判断する機能を追加しておくことで、給湯器20に供給される燃料ガスの流量を測定でき、既存の設備を利用して構成を簡素化することができる。
また、圧力及び流量の少なくとも一方からなる計測対象の波形について、給湯器20を使用した場合における周波数と振幅との関係を示したスペクトルデータを記憶し、実際の計測対象の波形について解析してスペクトルデータを算出し、これらのスペクトルデータの類似度が第1所定値以上となる場合に、給湯器20が使用されたと判断する。ここで、給湯器20の使用開始時には、圧力や流量の波形の周波数及び振幅に給湯器特有の特徴があらわれる。しかも、この特徴は圧力や流量の変化発生時点から数秒以内であらわれるものである。よって、波形を解析して周波数と振幅との相関を示すスペクトルデータの一致度を求めることで、より短時間で給湯器20の使用を判断することができる。
また、実際の燃焼効率を算出して、相関データから求められた燃焼効率と比較し、第2所定値以上の相異がある場合に給湯器20の異常と判断し、異常時には報知するため、燃焼効率の低下及び上昇に基づく、給湯器20の異常を利用者やセンター員などに知らせて、メンテナンスを促すことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態に係る太陽熱給湯システム10において、給湯器20に供給されるガス流量を計測する流量センサを新たに備え、ガス流量算出部63は、当該流量センサからの信号に基づいて給湯器20に供給されるガス流量を算出するようにしてもよい。これにより、燃焼効率算出部65は、記憶された相関データと流量センサからの信号により簡易に燃焼効率を求めることができる。
1…太陽熱給湯システム
10…太陽熱温水器
11…集熱器
12…貯湯槽
20…給湯器
21…比例制御弁
22…複数のバーナ切替弁
23…複数のバーナ
24…熱交換器
31〜33…配管
41…入水温度センサ
42…流量センサ
43…出水温度センサ
44…加熱水温度センサ
50…ガスメータ
51…スペクトルデータ記憶部(スペクトルデータ記憶手段)
52…スペクトルデータ算出部(スペクトルデータ算出手段)
53…使用判断部(使用判断手段)
54…総流量検出部(総流量検出手段)
61…表示部(第1表示手段、第2表示手段、報知手段)
62…熱量算出部(熱量算出手段)
63…ガス流量算出部(ガス流量算出手段)
64…相関データ記憶部(相関データ記憶手段)
65…燃焼効率算出部(燃焼効率算出手段)
66…ガス使用体積算出部(ガス使用体積算出手段)
67…参考値算出部(参考値算出手段)
68…実燃焼効率算出部(実燃焼効率算出手段)
69…異常判断部(異常判断手段)

Claims (10)

  1. 太陽熱温水器によって温められた温水を給湯器に供給する太陽熱給湯システムであって、
    前記太陽熱温水器によって得た熱量を算出する熱量算出手段と、
    前記給湯器に供給されるガス流量を算出するガス流量算出手段と、
    予め実測されたガス流量と前記給湯器の燃焼効率との相関を示す相関データを記憶した相関データ記憶手段と、
    前記ガス流量算出手段により算出されたガス流量と前記相関データ記憶手段により記憶された相関データとに基づいて、前記給湯器の燃焼効率を求める燃焼効率算出手段と、
    前記熱量算出手段により求められた熱量と、前記燃焼効率算出手段により算出された燃焼効率とに基づき、前記給湯器にて当該熱量を発生させるのに必要となるガス使用体積量を前記太陽熱温水器により削減されたガス使用体積量として算出するガス使用体積量算出手段と、
    を備えることを特徴とする太陽熱給湯システム。
  2. 前記ガス使用体積量算出手段により算出されたガス使用体積量を表示する第1表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽熱給湯システム。
  3. 前記ガス使用体積量算出手段により算出されたガスの体積量に基づいて、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生するガス料金、及び、その体積量のガスを燃焼させた場合に発生する二酸化炭素排出量の少なくとも一方からなる参考値を算出する参考値算出手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の太陽熱給湯システム。
  4. 前記参考値算出手段により算出された参考値を表示する第2表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の太陽熱給湯システム。
  5. 前記相関データ記憶手段は、前記相関データを前記給湯器の種類毎に記憶し、
    前記燃焼効率算出手段は、前記ガス流量算出手段により算出されたガス流量と前記相関データ記憶手段により記憶された前記給湯器の種類に応じた相関データとに基づいて、前記給湯器の燃焼効率を求める
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の太陽熱給湯システム。
  6. 前記ガス流量算出手段は、前記給湯器に供給されたガス流量を計測する流量センサからの信号に基づいて前記給湯器に供給されるガス流量を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の太陽熱給湯システム。
  7. 前記給湯器の使用を判断する使用判断手段と、
    家庭のガス器具に供給されるガス総流量を検出するガス総流量検出手段と、をさらに備え、
    前記ガス流量算出手段は、前記使用判断手段により前記給湯器が使用されたと判断された場合に、前記ガス総流量検出手段により検出されたガス総流量の変化分から、前記給湯器に供給されたガス流量を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の太陽熱給湯システム。
  8. 圧力及び流量の少なくとも一方からなる計測対象の波形について、前記給湯器を使用した場合における周波数と振幅との関係を示したスペクトルデータを記憶したスペクトルデータ記憶手段と、
    実際の計測対象の波形について解析して前記スペクトルデータを算出するスペクトルデータ算出手段と、をさらに備え、
    前記使用判断手段は、前記スペクトルデータ記憶手段により記憶されたスペクトルデータと、前記スペクトルデータ算出手段により算出されたスペクトルデータとの類似度が第1所定値以上となる場合に、前記給湯器が使用されたと判断する
    ことを特徴とする請求項7に記載の太陽熱給湯システム。
  9. 前記給湯器における実際の燃焼効率を算出する実燃焼効率算出手段と、
    前記燃焼効率算出手段により求められた燃焼効率と前記実燃焼効率算出手段により算出された燃焼効率とを比較し、第2所定値以上の相異があるか否かに基づいて、前記給湯器の異常を判断する異常判断手段と、
    前記異常判断手段により前記給湯器の異常が判断された場合に、異常の旨を報知する報知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の太陽熱給湯システム。
  10. 太陽熱温水器によって温められた温水を給湯器に供給する太陽熱給湯システムの削減ガス使用体積量算出方法であって、
    前記太陽熱温水器によって得た熱量を算出する熱量算出工程と、
    前記給湯器に供給されるガス流量を算出するガス流量算出工程と、
    前記ガス流量算出工程において算出されたガス流量と、予め実測されたガス流量と前記燃焼効率との相関を示す相関データとに基づいて、前記給湯器の燃焼効率を求める燃焼効率算出工程と、
    前記熱量算出工程において算出された熱量と、前記燃焼効率算出工程において求められた燃焼効率とに基づき、前記給湯器にて当該熱量を発生させるのに必要となるガスの体積量を算出するガス使用体積量算出工程と、
    を有することを特徴とする太陽熱給湯システムの削減ガス使用体積量算出方法。
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