JP2010255488A - 圧力調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で流体通路における流体の圧力を調整することができる圧力調整装置を得る。
【解決手段】ベローズ部材14における筒状の蛇腹体16は、その軸線方向に弾性的に伸縮可能となっており、その軸線方向の一端側の開口部18が流体通路に接続されている。これに対して、ベローズ部材14において蛇腹体16の軸線方向の他端側には、蛇腹体16の内外を隔てる底壁22が形成されかつこの底壁22には孔24が貫通形成されており、この孔24は底壁22が初期位置にある状態ではバルブプレート26によって閉塞される。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体通路における流体の圧力を調整するための圧力調整装置に関する。
内燃機関用の燃料供給装置においては、流体通路における流体の圧力を制御(調整)するために、圧力制御装置(圧力調整装置)が設置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−147041公報
しかしながら、このような装置では、一般に構造が複雑になっている。
本発明は、上記事実を考慮して、簡易な構造で流体通路における流体の圧力を調整することができる圧力調整装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の圧力調整装置は、軸線方向に弾性的に伸縮可能な筒状に形成された蛇腹体を含んで構成され、前記蛇腹体の軸線方向の一端側の開口部が流体通路に接続されると共に、前記蛇腹体の軸線方向の他端側に前記蛇腹体の内外を隔てる底壁が形成されかつ当該底壁に孔が貫通形成されたベローズ部材と、前記ベローズ部材の前記開口部側に取り付けられて前記蛇腹体の内部に配設され、前記底壁が初期位置にある状態では前記孔を閉塞する閉塞部材と、を有する。
請求項1に記載する本発明の圧力調整装置によれば、ベローズ部材における筒状の蛇腹体は、その軸線方向に弾性的に伸縮可能となっており、その軸線方向の一端側の開口部が流体通路に接続されている。これに対して、ベローズ部材において蛇腹体の軸線方向の他端側には、蛇腹体の内外を隔てる底壁が形成されかつこの底壁には孔が貫通形成されており、この孔は底壁が初期位置にある状態では閉塞部材によって閉塞される。
これらにより、流体通路における流体の圧力が所定値未満の場合には、流体が蛇腹体の開口部から流入して底壁に荷重が作用しても、蛇腹体がその軸線方向には延びず、底壁が初期位置に配置された状態にて孔が閉塞部材によって閉塞される。このため、流体通路における流体の圧力は維持される。一方、流体通路における流体の圧力が所定値以上の場合には、流体が蛇腹体の開口部から流入して底壁に荷重が作用することによって、蛇腹体がその軸線方向に伸びて底壁が初期位置から変位し、孔と閉塞部材との間に隙間が形成される。このため、この隙間から流体が流出し、流体通路における流体の圧力が下げられる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の圧力調整装置によれば、簡易な構造で流体通路における流体の圧力を調整することができるという優れた効果を有する。
第1の実施形態に係る圧力調整装置を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る圧力調整装置を示す平面図である。 第1の実施形態に係る圧力調整装置の作用状態を説明するための模式的な縦断面図である。図3(A)はバルブプレートの蛇腹体が初期位置に配置されている状態を示す。図3(B)はバルブプレートの蛇腹体が初期位置から変位した状態を示す。 第2の実施形態に係る圧力調整装置を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る圧力調整装置の作用状態を説明するための模式的な縦断面図である。図5(A)は弁体が初期位置に配置されている状態を示す。図5(B)は弁体が初期位置から変位した状態を示す。 第3の実施形態に係る圧力調整装置を示す縦断面図である。 第3の実施形態に係る圧力調整装置の作用状態を説明するための模式的な縦断面図である。図7(A)は弁体が初期位置に配置されている状態を示す。図7(B)は弁体が初期位置から変位した状態を示す。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る圧力調整装置について図1〜図3を用いて説明する。この第1の実施形態は本発明の実施形態である。なお、これらの図において適宜示される矢印UPは装置上方側を示している。
図1には、本実施形態に係る圧力調整装置12が縦断面図にて示され、図2には、圧力調整装置12が平面図にて示されている。これらの図に示される圧力調整装置12(「圧力調整弁」、「プレッシャレギュレータ」ともいう。)は、内燃機関用の燃料供給装置の一部を構成する構成品である。
内燃機関用の燃料供給装置の全体構成については、詳細説明及び図示を省略するが、以下、簡単に説明する。燃料供給装置は、燃料タンクの内部にリザーバタンクを備えている。リザーバタンク内にはフューエルポンプが設けられており、このフューエルポンプは、送出通路等を介して内燃機関(エンジン)に接続されている。また、送出通路からは流体通路10(図3参照)が分岐しており、この流体通路10に圧力調整装置12が接続されている。また、圧力調整装置12は、余剰の燃料をリターン燃料として利用するためのリターン通路に接続されており、このリターン通路等を介してリザーバタンクに接続されている。
このような燃料供給装置の一部を構成する圧力調整装置12は、図1に示されるように、ベローズ部材14を備えている。ベローズ部材14は、金属材(例えば、鋼材)で形成され、蛇腹体16を含んで構成されている。蛇腹体16は、軸線方向に弾性的に伸縮可能な蛇腹形状で筒状(略円筒状)に形成されており、蛇腹体16の筒内側には、内部空間17(ベローズ室)が形成されている。
また、蛇腹体16は、蛇腹体16の軸線方向の一端側(図1の上端側)の開口部18が流体通路10(図3参照)に接続されている。すなわち、図3(A)に示されるように、蛇腹体16の軸線方向の一端側からは蛇腹体16と同軸的かつ一体に開口部18の径方向外側に配設されるフランジ部20が形成されており、このフランジ部20に流体通路10を形成する管部10Aの端部側が接合されている。フランジ部20は、開口部18から径方向外側へ延設された下板部20Aと、この下板部20Aの径方向外側の端部から折り返されて下板部20A上に重ね合わせられた上板部20Bとを含んで構成されている。
また、図1に示されるように、ベローズ部材14における蛇腹体16の軸線方向の他端側(図1の下端側)には蛇腹体16の内外を隔てる底壁22が一体に形成されている。この底壁22は、円板状に形成されており、図1に示される初期位置では、蛇腹体16の軸線方向に対して直交する面を面方向として配置されている。この底壁22の中央部には円形の孔24が貫通形成されている。
ベローズ部材14の開口部18側となるフランジ部20の下板部20Aと上板部20Bとの間には、閉塞部材としてのバルブプレート26のフランジ部28が挟み込まれた状態で取り付けられている。バルブプレート26は、金属材(例えば、鋼材)で有底の略円筒状に形成され、蛇腹体16の内部において蛇腹体16と同軸的に配設されており、その軸線方向の一端側(図1の上端側)にフランジ部28が同軸的かつ一体に径方向外側へ向けて延設している。
バルブプレート26における略円筒状の筒部30は、軸線方向の一端側(図1の上端側)に比べて軸線方向の他端側(図1の下端側)のほうがやや小径に設定されている。また、筒部30における軸線方向の一端側には、複数(本実施形態では計四個(図2参照))の窓部32が貫通形成されており、窓部32によって筒部30の内側空間と外側空間とが連通されている。
また、筒部30における軸線方向の他端側(図1の下端側)の端部は、底部34によって一体に繋がれている。この底部34は、装置下方側へ凸となる球面状に形成されており、ベローズ部材14の底壁22が図1に示される初期位置にある状態では底壁22の孔24を閉塞するように設定されている。
換言すれば、底壁22がバルブシート(弁座)として機能し、ベローズ部材14は、調圧ベローズ兼バルブシートとして機能している。また、ベローズ部材14は、蛇腹体16がスプリングとして機能し、スプリングの機能とダイヤフラム(流体と流体を隔離する隔膜部)の機能を兼用している。これらによって部品点数が削減されている。また、本実施形態に係る圧力調整装置12は、ダイヤフラム用としてゴム部材(ゴム部品)を適用しない構成となっているので、ゴム部材を適用する対比構造と比べて、耐燃料性の点で優れている。
流体通路10(図3(A)参照)における圧力の調整は、ベローズ部材14の伸縮でベローズ部材14の底壁22を変位させることによって底壁22の孔24とバルブプレート26(底部34)との隙間寸法を変化させて行うようになっている。
また、ベローズ部材14における蛇腹体16のバネ力(付勢力)がリフト量(移動量)に対して安定しており、リフト時の孔24とバルブプレート26の底部34との間の開口面積の変化が(リフト量と開口面積との関係を示すグラフで)直線的であるため、圧力調整装置12は、流量−調圧値の特性変化が小さく、制御しやすい特性が得られる構造になっている。
ここで、圧力調整装置12における流量−調圧値の特性を調整するための方法について概説する。まず、図1に示されるバルブプレート26の筒部30における軸線方向の一端側(図1の上端側)を固定手段36によって固定する。次に、流体通路10(図3(A)参照)、流路)に液体を加圧注入しながら、ベローズ部材14のフランジ部20(下板部20A)の下面をプレス機38で装置上方側(矢印A方向)に押す。これによって、バルブプレート26の窓部32を変形させて圧力調整装置12における流量−調圧値の特性を調整する。このように、流量−調圧値の特性を調整する作業は、既存部品と同様にプレス機38にて実施することが可能となっている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示されるように、ベローズ部材14における筒状の蛇腹体16は、その軸線方向に弾性的に伸縮可能となっており、その軸線方向の一端側の開口部18が流体通路10に接続されている。これに対して、ベローズ部材14において蛇腹体16の軸線方向の他端側には、蛇腹体16の内外を隔てる底壁22が形成されかつこの底壁22には孔24が貫通形成されており、この孔24は底壁22が初期位置にある状態ではバルブプレート26によって閉塞される(図3(A)参照)。
これらにより、流体通路10における燃料(流体)の圧力が所定値未満の場合には、図3(A)に示されるように、燃料が蛇腹体16の開口部18から流入して底壁22に荷重が作用しても、蛇腹体16がその軸線方向には延びず、底壁22が初期位置に配置された状態にて孔24がバルブプレート26によって閉塞される。このため、流体通路10における燃料の圧力は維持される。なお、図3(A)、(B)では、燃料の流れを一例として矢印で示す。
一方、流体通路10における燃料の圧力が所定値以上の場合には、図3(B)に示されるように、燃料が蛇腹体16の開口部18から流入して底壁22に荷重が作用することによって、蛇腹体16がその軸線方向に伸びて底壁22が初期位置から変位し、孔24とバルブプレート26との間に隙間が形成される。このため、この隙間から燃料が流出し、流体通路10における燃料の圧力が下げられる。
以上説明したように、本実施形態に係る圧力調整装置12によれば、簡易な構造で流体通路10における燃料(流体)の圧力を調整することができ、部品点数の削減による低コスト化を図ることができる。また、製造工程が複雑でなくかつ少なくて済む。
また、対比構造と比較しながら他の観点から補足説明すると、ゴム製のダイヤフラムを使用するような対比構造では、例えば、粗悪燃料や劣化燃料を使用してしまうとゴムの特性が変化(例えば、硬化、強度低下、皺、膨れ等)する可能性があり、また燃料の変化に対して特性変化が小さいゴム材料を適用するとコスト高になるという問題点がある。これに対して、本実施形態に係る圧力調整装置12では、ゴム材を使用しないので、このような問題が発生しない。
さらに、他の観点から補足すると、例えば、所定の厚みを備えた円筒端面と平板との二面が接離することで閉弁や開弁するような対比構造では、開弁時における最小絞りが前記二面の隙になっているので、薄くて長い物(例えば、樹脂片等)が流体と共に流れてきた場合に、当該物が弁部に挟まって閉じ切れなくなる可能性がある。このため、一般的に上流側の入口に網目状のフィルタを設ける対策が行われているが、このような構成ではコスト高になってしまう。これに対して、本実施形態に係る圧力調整装置12では、バルブプレート26の球面状の底部34がベローズ部材14の孔24に接離する構造なので、流体と共に流れてくる物が挟まりにくく、フィルタを設ける必要がない。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態に係る圧力調整装置について図4及び図5を用いて説明する。なお、第2の実施形態は、本発明の実施形態ではなく、開示例とする。また、これらの図において示される矢印UPは装置上方側を示している。
図4には、本実施形態に係る圧力調整装置42が縦断面図にて示され、図5には、圧力調整装置42の作用状態が模式的な縦断面図にて示されている。図4に示されるように、圧力調整装置42は、スプリングガイド部材44(バルブシート兼スプリングガイドロア)を備えている。
スプリングガイド部材44は、金属材(例えば、鋼材)で略円筒状に形成され、外周側を構成する円筒状の外筒部44Aを備えている。外筒部44Aの軸線方向の一端側(図4の上端側)には、円形の開口部144が形成されている。図5(A)に示されるように、外筒部44Aの軸線方向の一端側の端部には、流体通路40を形成する管部40Aの端部側が接合されており、スプリングガイド部材44の開口部144が流体通路40に接続されている。
図4に示されるように、外筒部44Aの軸線方向の他端側(図4の下端側)の端部からは径方向内側へ向けて底部44Bが一体に延設され、さらに底部44Bの径方向内側の端部からは径方向内側へ向けて装置上方側に傾斜した傾斜部44Cが一体に延設され、さらに傾斜部44Cの上端部からは装置上方側へ向けて円筒状の内筒部44Dが一体に延設されて外筒部44Aと同軸的に配置されている。底部44B及び傾斜部44Cは平面視で環状とされ、傾斜部44Cの下端部が排気口部244とされている。
スプリングガイド部材44において、外筒部44Aの軸線方向の一端側、底部44B、傾斜部44C、及び内筒部44Dは、スプリングガイド溝46を構成してスプリングガイドロアとして機能している。スプリングガイド溝46内には、コイル状のスプリング50の一部が収容されている。すなわち、スプリング50は、軸線方向の一端側(図4の上端側)の端部がスプリングプレートアッパ52に接すると共に、軸線方向の他端側(図4の下端側)の端部がスプリングガイド溝46内に収容されている。また、スプリング50は、スプリングガイド部材44と同軸的に配置され、その外周側が軸線方向の一端側の一部を除く範囲で外筒部44Aによって覆われた状態とされている。
スプリングプレートアッパ52は、平面視で円形状とされてかつ装置下方側に開口した断面ハット形状に形成されており、外周側のフランジ部52Aでスプリング50の軸線方向の一端側の端部を受けている。スプリングプレートアッパ52にてフランジ部52Aよりも径方向内側の凸部52Bには、流体が通過可能な貫通孔152が貫通形成されている。なお、本実施形態では、スプリングプレートアッパ52に貫通孔152が形成されているが、流体が流体通路40(図5参照)側からスプリングガイド部材44の内部空間へ流通可能な構成であれば、スプリングプレートアッパ52に貫通孔152を形成しない構成であってもよい。
スプリングプレートアッパ52における凸部52Bの中央部には、シャフト54が貫通した状態で固着されている。このシャフト54は、スプリングガイド部材44と同軸的に配置されて軸線方向の一端側(図4の上端側)にスプリングプレートアッパ52が固着されると共に、軸線方向の他端側(図4の下端側)には、弁部を構成する弁体56が貫通された状態で固着されている。弁体56は、装置上方側へ凸となる球面状に形成された球面板バルブとされており、初期位置にある状態ではスプリング50の付勢力によって、上面56Aの外周側の部位が平面視で環状の排気口部244(傾斜部44Cの下面)に環状に連続して接触する構成になっている。
ここで、圧力調整装置42における流量−調圧値の特性を調整するための方法について概説する。まず、図4に示されるスプリングガイド部材44の外筒部44Aにおける軸線方向の一端側(図4の上端側となる上流側)を固定手段36Aによって固定する。次に、流体通路40(図5(A)参照)、流路)に液体を加圧注入しながら、スプリングガイド部材44における下流側となる底部44Bの下面をプレス機38Aで装置上方側(矢印A方向)に押す。これによって、スプリングガイド部材44の下端側部位を変形させて圧力調整装置42における流量−調圧値の特性を調整する。このように、流量−調圧値の特性を調整する作業は、既存部品と同様にプレス機38Aにて実施することが可能となっている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図5(A)に示される流体通路40における燃料(流体)の圧力が所定値未満の場合には、燃料がスプリングガイド部材44の開口部144から流入して弁体56に荷重が作用しても、スプリング50の装置上方側への付勢力によって弁体56が初期位置に配置された状態にて排気口部244が弁体56によって閉塞される。このため、流体通路40における燃料の圧力は維持される。なお、図5(A)、(B)では、燃料の流れを一例として矢印で示す。
一方、流体通路40における燃料の圧力が所定値以上の場合には、図5(B)に示されるように、燃料がスプリングガイド部材44の開口部144から流入して弁体56に荷重が作用することによって、スプリング50の付勢力に抗して弁体56が押し下げられ、弁体56と排気口部244との間に隙間が形成される。このため、この隙間から燃料が流出し、流体通路40における燃料の圧力が下げられる。
本実施形態に係る圧力調整装置42では、構成部品がプレス品(板)とシャフト(棒)のみで構成されているので、個々の構成品を単純な工法で生産することができ、生産にかかるコストを抑制することができる。
また、本実施形態に係る圧力調整装置42では、傾斜部44C(排気口部244)の円周面(円錐面)と弁体56の球面との接触によって、弁部シール(残圧保持)がなされる構成になっているので、弁部の軸ずれがあっても球面の当たり位置で吸収でき、調芯構造が不要となる。また、傾斜部44C(排気口部244)の円周面と弁体56の球面との間に挟まれた隙部分が流出部となっているので、弁の最小絞りの前後においても、燃料(流体)の流れ方向が急変する部分がなくなり、かつ、流路断面積が最小絞りの前後においても徐々に変化するため、弁通過後の減圧沸騰を抑制でき、発生する吐出音(減圧沸騰により発生した泡が破裂する音)の音量を減少することができる。また、開弁時の弁周りの流路断面積が、最小絞りの前後で徐変するため、流量特性が安定することになる。さらに、円錐面と球面との接触による閉弁とするため、円周状のシールが精度良くなされ、シール性が向上する。
以上説明したように、本実施形態に係る圧力調整装置42によれば、簡易な構造で流体通路40における燃料(流体)の圧力を調整することができる。
なお、本実施形態に係る圧力調整装置42でも、ゴム部品を使用しない構成になっているので、第1の実施形態と同様に耐燃料性に優れている。
[第3実施形態]
次に、第3の実施形態に係る圧力調整装置について図6及び図7を用いて説明する。なお、第3の実施形態は、本発明の実施形態ではなく、開示例とする。また、これらの図において示される矢印UPは装置上方側を示している。
図6には、本実施形態に係る圧力調整装置62が縦断面図にて示され、図7には、圧力調整装置62の作用状態が模式的な縦断面図にて示されている。図6に示されるように、圧力調整装置62は、スプリングガイド部材64(バルブシート兼スプリングガイドアッパ)を備えている。
スプリングガイド部材64は、一枚の金属材(例えば、鋼材)で形成され、スプリングガイド用の略筒状の筒状部66を備えている。筒状部66の筒内側には、内部空間67が形成され、この内部空間67に後述するスプリング74が収容される構造になっている。
筒状部66は、軸線方向の一端側(図6の上端側)に筒状部66のうちで最も大径の大径部66Aを備え、大径部66Aの下端部からは径方向内側へ向けて装置上方側に傾斜した傾斜部66Bが延設されている。また、傾斜部66Bの径方向内側の端部からは装置下方側へ向けて径方向内側に縮径した縮径部66Cが延設され、縮径部66Cの下端部からは大径部66Aよりも小径の小径部66Dが装置下方側へ軸線方向に沿って延設されている。さらに、小径部66Dの装置下方側の端部からは装置下方側へ向けて径方向外側に拡径した拡径部66Eが延設されている。この拡径部66Eの下面には後述する弁体76が面接触可能となっており、この拡径部66Eの下面側は排気口部166を構成している。
なお、筒状部66の下端部(拡径部66Eの下端部)からは径方向外側に鍔部68Aが延設され、さらに鍔部68Aの径方向外側の端部からは装置上方側へ向けてリブ68Bが立設されている。
また、筒状部66の軸線方向の一端側(図6の上端側)の開口部72が流体通路60(図7参照)に接続されている。すなわち、図7(A)に示されるように、筒状部66の軸線方向の一端側からは筒状部66と同軸的かつ一体に開口部72の径方向外側に配設されるフランジ部70が形成されており、このフランジ部70に流体通路60を形成する管部60Aの端部側が接合されている。フランジ部70は、開口部72から径方向外側へ延設された下板部70Aと、この下板部70Aの径方向外側の端部から折り返されて下板部70A上に重ね合わせられた上板部70Bとを含んで構成されている。
図6に示されるように、スプリングガイド部材64の開口部72側となるフランジ部70の下板部70Aと上板部70Bとの間には、スプリング74の端部側が挟み込まれた状態で取り付けられている。スプリング74は、金属材(例えば、鋼材)で形成された板バネとされている。スプリング74においてフランジ部70間に掛け渡された部位には、流体が通過可能な貫通孔174が貫通形成されている。なお、本実施形態では、スプリング74に貫通孔174が形成されているが、スプリング74の上部がスプリングガイド部材64の開口部72を完全には閉塞しない構成(流体が流体通路60(図7参照)側からスプリングガイド部材64の内部空間67へ流通可能な構成)であれば、スプリング74に貫通孔174を形成しない構成であってもよい。
スプリング74は、スプリングガイド部材64の内部空間67内に配設され、装置下方側に配設される先端部に弁体76が固着されている。換言すれば、スプリング74の端部は、図4等に示される第2の実施形態におけるシャフト54の機能を兼ねた構成部となっており、図6に示されるスプリング74は、シャフト兼スプリングとして機能している。これにより部品点数が削減されてより軽量化が図られ、かつより低コストでの製造が可能になる。
また、弁体76は、装置上方側へ凸となる球面状に形成された球面板バルブとされており、初期位置にある状態ではスプリング74の付勢力によって、上面76Aの外周寄りの部位が平面視で環状の排気口部166(拡径部66Eの下面)に環状に連続して接触する構成になっている。換言すれば、スプリングガイド部材64は、拡径部66Eがバルブシート(弁座)として機能している。
ここで、圧力調整装置62における流量−調圧値の特性を調整するための方法について概説する。まず、図6に示されるスプリングガイド部材64のフランジ部70を固定手段36Bによって固定する。次に、流体通路60(図7(A)参照)、流路)に液体を加圧注入しながら、スプリングガイド部材64における大径部66Aの下端(傾斜部66Bとの境界部)をプレス機38Bで装置上方側(矢印A方向)に押す。これによって、スプリングガイド部材64を変形させて圧力調整装置62における流量−調圧値の特性を調整する。このように、流量−調圧値の特性を調整する作業は、既存部品と同様にプレス機38Bにて実施することが可能となっている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図7(A)に示される流体通路60における燃料(流体)の圧力が所定値未満の場合には、燃料がスプリングガイド部材64の開口部72から流入して弁体76に荷重が作用しても、スプリング74の装置上方側への付勢力によって弁体76が初期位置に配置されて排気口部166が弁体76によって閉塞される。このため、流体通路60における燃料の圧力は維持される。なお、図7(A)、(B)では、燃料の流れを一例として矢印で示す。
一方、流体通路60における燃料の圧力が所定値以上の場合には、図7(B)に示されるように、燃料がスプリングガイド部材64の開口部72から流入して弁体76に荷重が作用することによって、スプリング74の付勢力に抗して弁体76が押し下げられ、弁体76と排気口部166との間に隙間が形成される。このため、この隙間から燃料が流出し、流体通路60における燃料の圧力が下げられる。
以上説明したように、本実施形態に係る圧力調整装置62によれば、簡易な構造で流体通路60における燃料(流体)の圧力を調整することができる。
また、本実施形態に係る圧力調整装置62では、排気口部166(拡径部66E)の円周面と弁体76の球面との接触によって、弁部シールがなされる構成になっているので、このような構成部における第2の実施形態の作用及び効果と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る圧力調整装置62では、第1、第2の実施形態と同様にゴム部品を使用しない構成であるので、耐燃料性に優れている。
10 流体通路
12 圧力調整装置
14 ベローズ部材
16 蛇腹体
18 開口部
22 底壁
24 孔
26 バルブプレート(閉塞部材)

Claims (1)

  1. 軸線方向に弾性的に伸縮可能な筒状に形成された蛇腹体を含んで構成され、前記蛇腹体の軸線方向の一端側の開口部が流体通路に接続されると共に、前記蛇腹体の軸線方向の他端側に前記蛇腹体の内外を隔てる底壁が形成されかつ当該底壁に孔が貫通形成されたベローズ部材と、
    前記ベローズ部材の前記開口部側に取り付けられて前記蛇腹体の内部に配設され、前記底壁が初期位置にある状態では前記孔を閉塞する閉塞部材と、
    を有する圧力調整装置。
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