JP4454567B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射ノズルに関する。
従来、アウタニードルの内側にインナニードルを備える同軸2重ニードル式(以下2ニードル式と呼ぶ)の燃料噴射ノズルが知られている。
例えば、特許文献1に記載された燃料噴射ノズルは、図6に示す様に、第1の噴孔100を開閉するインナニードル110と、第2の噴孔120を開閉するアウタニードル130とを有し、インナニードル110がアウタニードル130より先にリフトして第1の噴孔100より燃料を噴射した後、アウタニードル130がリフトして第2の噴孔120より燃料を噴射する構成である。
また、アウタニードル130には、閉弁時に第2の噴孔120の上流側シート面に着座する上シート部131の他に、第2の噴孔120の下流側シート面に着座する下シート部132が設けられ、この下シート部132で第2の噴孔120の下流側(第1の噴孔100と第2の噴孔120との間)をシールすることにより、インナニードル110とアウタニードル130との摺動隙間から流れ出る燃料、あるいはアウタニードル130の外側に形成される燃料通路140から連通孔150を通ってアウタニードル130の内側へ流れ込む燃料が第2の噴孔120より流出する燃料リークを防止している。
一方、特許文献2に記載された燃料噴射ノズルは、図7に示す様に、第1の噴孔200を開閉するインナニードル210と、第2の噴孔220を開閉するアウタニードル230と、両ニードル210、230間に配置される環状の分割スリーブ240とを有し、この分割スリーブ240が第2の噴孔220の下流側をシールすることにより、第2の噴孔220からの燃料リークを防止している。
国際公開第03/040543号パンフレット 特開平4−232375号公報
ところが、特許文献1に示される燃料噴射ノズルは、アウタニードル130に設けられた2か所のシート部131、132で第2の噴孔120の上流側と下流側を同時にシールするためには、高精度な加工が必要となる。つまり、シート部の摩耗を抑制するため、高硬度な材料が望まれる中で、2か所のシート部131、132が同時にシート面に着座できる様に加工することは、加工公差を考慮すると極めて困難であり、実際には、下シート部132に弾性を持たせたバネ構造を採用する必要がある。このため、加工が複雑になり、コストアップを招くと共に、耐久性の点でも問題が生じる。
また、特許文献2に示される燃料噴射ノズルでは、アウタニードル230と分割スリーブ240とが摺動する構成であり、両者間に潤滑のために燃料を通す必要があるため、摺動抵抗を上げずに燃料リークを防止することは困難である。つまり、アウタニードル230と分割スリーブ240の円滑な動作を保証するためには、両者間の摺動隙間をある程度確保して摺動抵抗を小さくする必要がある。この場合、アウタニードル230と分割スリーブ240との摺動隙間を通る燃料が多くなるため、結果的に第2の噴孔220からの燃料リークが発生する。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、簡易な構成によって噴孔からの燃料リークを確実に防止できる燃料噴射ノズルを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、上流側に第1の噴孔、下流側に第2の噴孔を有すると共に、第1の噴孔の上流側に第1のシート面、第1の噴孔と第2の噴孔との間に第2のシート面を形成するノズルボディと、このノズルボディの内部に往復動自在に収容され、第1の噴孔を開閉する円筒形状のアウタニードルと、このアウタニードルの内側に摺動自在に挿入され、第2の噴孔を開閉するインナニードルとを有し、アウタニードルがインナニードルに先行してリフトする燃料噴射ノズルであって、アウタニードルは、第1の噴孔を閉じる閉弁時に、第1のシート面に着座して第1の噴孔の上流側を閉じる第1ピースと、この第1ピースの先端部に取り付けられて第1ピースと一体に可動し、第2のシート面に着座して第1の噴孔の下流側を閉じる第2ピースとで構成され、第1ピースは、先端部の内周側に内径を拡大した拡大内径部が形成され、第2ピースは、拡大内径部に密着して嵌め込まれ、第1ピースより撓り性あるいは弾性が良好となる機械的性質を有していることを特徴とする。
上記の構成によれば、アウタニードルの閉弁時に、第2ピースが第2のシート面に着座して第1の噴孔の下流側を閉じることにより、アウタニードルとインナニードルとの間に設けられる摺動隙間と第1の噴孔との間が液密に遮断される。その結果、前記摺動隙間を通って第1の噴孔より燃料がリークすることを防止できる。
なお、第1の噴孔の上流側と下流側とが共にシールされると、第2ピースの外周側には第1の噴孔を通じて大気圧が作用し、第2ピースの内周側には前記摺動隙間を通じて高圧が作用する。このため、第1ピースの拡大内径部に嵌め込まれた第2ピースに内周側から高圧が加わり、第2ピースを拡大内径部に押し付ける力が働く。その結果、拡大内径部と第2ピースとの間がシールされるため、拡大内径部と第2ピースとの間から燃料が漏れることを防止できる。
また、本発明の第2ピースは、第1ピースより撓り性あるいは弾性が良好となる機械的性質を有しているため、第1ピースと第2ピースとが同時に着座できない場合に、その着座タイミングのずれを吸収できる。例えば、第2ピースが第2のシート面に着座した時点で、第1ピースが第1のシート面に着座できない場合に、既に第2のシート面に着座している第2ピースが撓むことで、第1ピースと第2ピースの着座タイミングのずれを吸収でき、第1の噴孔の上流側と下流側とを隙間無く閉じることができる。この場合、アウタニードル自体にバネ構造を持たせるための複雑な加工を行う必要がなく、撓り性あるいは弾性を有する第2ピースを第1ピースの拡大内径部に嵌め込むだけの簡易な構成によって燃料リークを防止できるので、先の公知技術(特許文献1)と比較して安価であり、且つ耐久性にも優れた燃料噴射ノズルを提供できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した燃料噴射ノズルにおいて、第1ピースに形成される拡大内径部は、第1ピースの先端に向かって内径が次第に小さくなる逆テーパ形状に設けられ、第2ピースは、拡大内径部にテーパ嵌合して取り付けられることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1ピースの拡大内径部に第2ピースをテーパ嵌合するだけの簡易な構成により、アウタニードルのリフト時、つまり第1ピースがリフトした時に、第2ピースが取り残されることなく、第1ピースと一体にリフトできる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、アウタニードルは、第2ピースが第2のシート面に着座した後、第1ピースが第1のシート面に着座することを特徴とする。
この場合、第2ピースが第2のシート面に着座した後、第1ピースより撓り性あるいは弾性が良好な第2ピースが撓むことにより、第1ピースが第1のシート面に着座して、第1の噴孔の上流側と下流側とを液密に閉じることができる。
(請求項4の発明)
請求項3に記載した燃料噴射ノズルにおいて、第2ピースの内径側には、アウタニードルの閉弁時に、第2ピースの先端部が第2のシート面に沿ってシート位置を内径側へ移動できる逃げ代が確保されていることを特徴とする。
この場合、第2ピースが第2のシート面に着座した後、その第2ピースの先端部がシート面に沿ってインナニードル側(内径側)へ撓むことにより、第1ピースが第1のシート面に着座して、第1ピースと第2ピースとの着座タイミングのずれを吸収できる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの燃料噴射ノズルにおいて、第2ピースは、反シート側の端部が拡大内径部に嵌め込まれる嵌合部として設けられ、その嵌合部より先端側には、拡大内径部の内周面と第2ピースの外周面との間に隙間が確保されていることを特徴とする。
この場合、第1ピースの先端部が前記隙間分だけ内側(第2ピース側)へ変形可能となるため、第1のシート面に対する第1ピースの密着度が向上する。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である。
本実施例の燃料噴射ノズルは、例えば、ディーゼル機関用のインジェクタに用いられるもので、ノズルボディ1とニードル(後述する)とで構成される。
ノズルボディ1には、径方向の中央部を長手方向(図示上下方向)に穿設された縦孔2と、この縦孔2に通じる噴孔(第1の噴孔3と第2の噴孔4)等が設けられている。
縦孔2の下端部には、円錐状のテーパ面が形成され、更にテーパ面の下流端よりサック室2aが凹設されている。
第1の噴孔3は、テーパ面を形成しているノズルボディ1の先端壁部を貫通して設けられ、第2の噴孔4は、サック室2aを形成しているノズルボディ1の先端壁部を貫通して設けられている。つまり、第1の噴孔3の方が第2の噴孔4より図示上方(上流側)に位置している。
ニードルは、第1の噴孔3を開閉するためのアウタニードル5と、第2の噴孔4を開閉するためのインナニードル6とで構成され、円筒形状を有するアウタニードル5の内側にインナニードル6が同軸に且つ摺動自在に挿入されている。
アウタニードル5は、縦孔2の内部に往復動自在に収容され、図示しないスプリングにより閉弁方向(図示下方)に付勢されている。このアウタニードル5は、第1の噴孔3を閉じる閉弁時に、第1の噴孔3より上流側のテーパ面(以下、第1のシート面7と呼ぶ)に着座して、第1の噴孔3の上流側を液密に閉じる第1ピース5Aと、この第1ピース5Aの先端部に取り付けられ、第1の噴孔3より下流側のテーパ面(以下、第2のシート面8と呼ぶ)に着座して、第1の噴孔3の下流側を液密に閉じる第2ピース5Bとで構成される。
第1ピース5Aは、アウタニードル5の主体(本体)を構成し、先端部(図示下端部)が円錐状に設けられると共に、その先端部の外周にシートライン(以下、上シート5aと呼ぶ)が形成され、この上シート5aが第1のシート面7に着座して、縦孔2と第1ピース5Aとの間に形成される燃料通路9と第1の噴孔3との間を液密に遮断する。また、先端部の内周側には、内径を拡大した拡大内径部10が形成され、この拡大内径部10が第1ピース5Aの先端まで形成されている。なお、拡大内径部10は、図示上端から下端に向かって、内径が若干小さくなる逆テーパ形状に設けられている。
第2ピース5Bは、第1ピース5Aの拡大内径部10に密着して嵌め込まれる(テーパ嵌合する)環状体であり、第1ピース5Aより撓り性あるいは弾性が良好となる機械的性質を有している。この第2ピース5Bは、先端部が第1ピース5Aの上シート5aより図示下方へ突き出ており、その先端部の外周にシートライン(以下、下シート5bと呼ぶ)が形成され、この下シート5bが第2のシート面8に着座して、第1の噴孔3の下流側を液密に閉じることができる。但し、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座するタイミングより、第2ピース5Bの下シート5bが第2のシート面8に着座するタイミングの方が若干早くなる様に設けられている。第1ピース5Aの上シート5a及び第2ピース5Bの下シート5bは、第1ピース5Aの先端部に第2ピース5Bを組み付けた後、両シート5a、5bを加工しても良い。
インナニードル6は、アウタニードル5の内側に所定のクリアランス(摺動隙間)を有して摺動自在に挿入され、図示しないスプリング(アウタニードル5を付勢するスプリングとは別のスプリング)により閉弁方向(図示下方)に付勢されている。このインナニードル6は、先端部(図示下端部)の外周にシートライン(以下、内シート6aと呼ぶ)が形成され、この内シート6aが第2のシート面8に着座して、前述の燃料通路9と第2の噴孔4との間を液密に遮断する。
なお、内シート6aの外径(シート径と呼ぶ)は、アウタニードル5の内周を摺動する摺動部6bの外径より小さく設けられている。また、シート径の上流側には、シート径と同一径の小径部6cが設けられ、この小径部6cと摺動部6bとの間にテーパ状の段差6dが設けられている。
次に、燃料噴射ノズルの作動を説明する。
本実施例の燃料噴射ノズルは、アウタニードル5がインナニードル6に先行してリフトする。このアウタニードル5のリフトにより、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7から離れると、燃料通路9に供給される燃料が第1の噴孔3より噴射される。この時、第2ピース5Bは、第1ピース5Aの拡大内径部10にテーパ嵌合しているため、第1ピース5Aのリフト時に取り残されることはなく、第1ピース5Aと一体にリフトする。
アウタニードル5が所定のリフト量まで到達すると、アウタニードル5に続いてインナニードル6がリフトすることにより、燃料通路9からサック室2aに流れ込んだ燃料が第2の噴孔4より噴射される。
その後、所定の噴射量が得られると、インナニードル6がアウタニードル5に先行して閉弁する。つまり、インナニードル6の内シート6aが第2のシート面8に着座して、第2の噴孔4の上流側を閉じることにより、第2の噴孔4からの噴射が終了する。
続いて、アウタニードル5が第1の噴孔3を閉弁する。この時、図2(a)に示す様に、先ず第2ピース5Bの下シート5bが第2のシート面8に着座して第1の噴孔3の下流側を閉弁する。この時点で、第1ピース5Aの上シート5aは、未だ第1のシート面7に着座していない。
続いて、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座して、第1の噴孔3の上流側を閉弁する。この時、第2ピース5Bは、第1ピース5Aより撓り性あるいは弾性が良好な機械的性質を有しているため、図2(b)に示す様に、下シート5bが第2のシート面8上を下流側(図示矢印a方向)へ移動しながら、第2ピース5Bの先端部がインナニードル6の小径部6c側(図示矢印b方向)へ撓むことができる。その結果、第1の噴孔3の上流側と下流側とが確実にシールされる。
(実施例1の効果)
実施例1に記載した燃料噴射ノズルは、アウタニードル5の閉弁時に、第1の噴孔3の下流側が第2ピース5Bの下シート5bによって確実にシールされる。これにより、アウタニードル5とインナニードル6との間に設けられる摺動隙間と第1の噴孔3との間が液密に遮断されるため、摺動隙間を通って第1の噴孔3より燃料が漏れ出ることを防止できる。なお、アウタニードル5の閉弁時には、第2ピース5Bの下シート5bより外側には第1の噴孔3を通じて大気圧が作用し、第2ピース5Bの内周側には前記摺動隙間を通じて高圧が作用するため、第1ピース5Aの拡大内径部10に嵌め込まれた第2ピース5Bに内周側から高圧が加わり、第2ピース5Bを拡大内径部10に押し付ける力が働く。その結果、拡大内径部10と第2ピース5Bとの間がシールされるため、拡大内径部10と第2ピース5Bとの間から燃料が漏れることはない。
また、第2ピース5Bは、第1ピース5Aより撓り性あるいは弾性が良好となる機械的性質を有しているため、第2ピース5Bの下シート5bが第2のシート面8に着座した後、第2ピース5Bの先端部が内側へ撓むことにより、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座することができる。つまり、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座するタイミングより、第2ピース5Bの下シート5bが第2のシート面8に着座するタイミングを早く設定することで、両者の着座タイミングのずれを吸収でき、第1の噴孔3の上流側と下流側とを確実に閉じることができる。
この場合、アウタニードル5自体にバネ構造を持たせるための複雑な加工を行う必要がなく、撓り性あるいは弾性を有する第2ピース5Bを第1ピース5Aの拡大内径部10に嵌め込むだけの簡易な構成によって燃料リークを防止できるので、先の公知技術(特許文献1)と比較して安価であり、且つ耐久性にも優れた燃料噴射ノズルを提供できる。
なお、実施例1に示した燃料噴射ノズルは、第2ピース5Bを第1ピース5Aの拡大内径部10にテーパ嵌合させることで、第1ピース5Aのリフト時に第2ピース5Bが取り残されることなく、第1ピース5Aと一体にリフトできる構成であるが、テーパ嵌合以外の手段を採用することもできる。例えば、第1ピース5Aの拡大内径部10に第2ピース5Bを接着あるいは接合させても良い。または、スクリュ等で第2ピース5Bを第1ピース5Aに固定することも可能である。
図3は燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である。
この実施例2に示す燃料噴射ノズルは、図3に示す様に、インナニードル6の内シート6aが摺動部6bと同一径に設けられる一例である。この場合、アウタニードル5の第2ピース5Bは、第1ピース5Aの拡大内径部10にテーパ嵌合する嵌合部の内径(第1ピース5Aの内径と同一)より、先端側の内径の方が大きく設けられている。これにより、第2ピース5Bの先端側の内周面とインナニードル6の外周面との間に、アウタニードル5とインナニードル6との摺動隙間より大きな隙間Aが確保される。その結果、インナニードル6の内シート6aが摺動部6bと同一径に設けられる構成であっても、第2ピース5Bの下シート5bが第2のシート面8に着座した後、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座する際に、第2ピース5Bの先端部が内側(インナニードル6側)へ撓むことができる。
また、第2ピース5Bの先端側だけでなく、図4に示す様に、第2ピース5Bの全長に渡って、第2ピース5Bの内径を第1ピース5Aの内径より大きく形成して、インナニードル6との間に前記摺動隙間より大きな隙間Aを設定することもできる。
これにより、実施例1と同じく、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座するタイミングより、第2ピース5Bの下シート5bが第2のシート面8に着座するタイミングを早く設定することで、両者の着座タイミングのずれを吸収でき、第1の噴孔3の上流側と下流側とを確実に閉じることができる。
図5は燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である。
この実施例3では、図5に示す様に、第2ピース5Bの反シート側の端部(図示上端部)を第1ピース5Aの拡大内径部10にテーパ嵌合する嵌合部として設け、この嵌合部より先端側には、拡大内径部10の内周面と第2ピース5Bの外周面との間に隙間Bを設けている。
この場合、第1ピース5Aの先端部が前記隙間B分だけ内側(第2ピース5B側)へ変形可能となるため、第1のシート面7に対する上シート5aの密着度が向上する。
つまり、第1ピース5Aが第1の噴孔3を確実に閉じるためには、上シート5aが全周に渡って隙間無く第1のシート面7に当接する必要がある。しかし、例えば、上シート5aの真円度の精度が低い場合、あるいは第1ピース5Aが傾いている場合等には、上シート5aが第1のシート面7に着座した時に、両者間に僅かながら隙間が生じることがある。この場合、第1ピース5Aの上シート5aが第1のシート面7に着座した後、第1ピース5Aの先端部が内側へ変形することにより、上シート5aが全周に渡って第1のシート面7に当接することができる。その結果、両者間の隙間が消滅して、第1の噴孔3の上流側を確実に閉じることができる。
燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例1)。 (a)下シートの着座状態を示す断面図、(b)上シートと下シートの着座状態を示す断面図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例2)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例2)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す半断面図である(実施例3)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(公知技術)。 燃料噴射ノズルの先端部を示す断面図である(公知技術)。
符号の説明
1 ノズルボディ
3 第1の噴孔
4 第2の噴孔
5 アウタニードル
5A 第1ピース
5B 第2ピース
6 インナニードル
7 第1のシート面
8 第2のシート面
10 第1ピースの拡大内径部
B 拡大内径部の内周面と第2ピースの外周面との間の隙間

Claims (5)

  1. 上流側に第1の噴孔、下流側に第2の噴孔を有すると共に、前記第1の噴孔の上流側に第1のシート面、前記第1の噴孔と前記第2の噴孔との間に第2のシート面を形成するノズルボディと、
    このノズルボディの内部に往復動自在に収容され、前記第1の噴孔を開閉する円筒形状のアウタニードルと、
    このアウタニードルの内側に摺動自在に挿入され、前記第2の噴孔を開閉するインナニードルとを有し、
    前記アウタニードルが前記インナニードルに先行してリフトする燃料噴射ノズルであって、
    前記アウタニードルは、前記第1の噴孔を閉じる閉弁時に、前記第1のシート面に着座して前記第1の噴孔の上流側を閉じる第1ピースと、この第1ピースの先端部に取り付けられて前記第1ピースと一体に可動し、前記第2のシート面に着座して前記第1の噴孔の下流側を閉じる第2ピースとで構成され、
    前記第1ピースは、先端部の内周側に内径を拡大した拡大内径部が形成され、
    前記第2ピースは、前記拡大内径部に密着して嵌め込まれ、前記第1ピースより撓り性あるいは弾性が良好となる機械的性質を有していることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 請求項1に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記第1ピースに形成される前記拡大内径部は、前記第1ピースの先端に向かって内径が次第に小さくなる逆テーパ形状に設けられ、前記第2ピースは、前記拡大内径部にテーパ嵌合して取り付けられることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項1または2に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記アウタニードルは、前記第2ピースが前記第2のシート面に着座した後、前記第1ピースが前記第1のシート面に着座することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項3に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記第2ピースの内径側には、前記アウタニードルの閉弁時に、前記第2ピースの先端部が前記第2のシート面に沿ってシート位置を内径側へ移動できる逃げ代が確保されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかの燃料噴射ノズルにおいて、
    前記第2ピースは、反シート側の端部が前記拡大内径部に嵌め込まれる嵌合部として設けられ、その嵌合部より先端側には、前記拡大内径部の内周面と前記第2ピースの外周面との間に隙間が確保されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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