JP2010254611A - 抗酸化剤、化粧料組成物および抗酸化剤の製造方法 - Google Patents

抗酸化剤、化粧料組成物および抗酸化剤の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】白色腐朽菌−木本培養系抽出物の活用を図ることにより、キノコ生産に限定した担子菌の利用体制を改善し、天然資源の利用効率を増大させながら、天然成分である白色腐朽菌−木本培養系抽出物の優れた抗酸化性やラジカル消去性を利用した効率的で効果の優れた抗酸化剤および化粧料組成物を提供すること。
【解決手段】白色腐朽菌−木本培養系抽出物を含有することを特徴とするラジカル消去性抗酸化剤、および該抗酸化剤を含む化粧料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、抗酸化剤および該抗酸化剤を含有する化粧料組成物および抗酸化剤の製造方法に関する。さらに詳しくは天然成分である白色腐朽菌−木本培養系抽出物の抗酸化性やラジカル消去性を利用した効率的で効果の優れた抗酸化剤および化粧料の提供を目的とする。
従来より化粧品素材として、天然由来の生理活性物質、例えば、抗酸化性物質の利用が検討されてきたが、BSE問題が惹起されて以降安全性を考慮し、天然由来成分の中でも、植物や微生物などの非動物由来有効成分の利用開発が望まれている。植物および微生物由来の有効成分の利用開発を考える際の新機軸として、それぞれ単独にではなく、植物を微生物の培養基とした微生物−植物培養系全体の利用が考えられる。微生物−植物培養系では、植物中の生理活性を有する二次代謝産物を微生物の作用により、より利用開発しやすい付加価値(高活性、機能性、低毒性、安定性、適用性、応用性、実用性、安全性、汎用性など)を具備した物質に変換できる利点を有する(非特許文献1)。
微生物−植物培養系の代表例としては微生物を利用した発酵技術が挙げられる。発酵技術は食品の分野で古くから用いられてきたが、化粧品素材の分野で利用される微生物は乳酸菌が中心であり(特許文献1)、最近では乳酸菌とともに麹菌、酵母菌、納豆菌、テンペ菌なども用いられている(特許文献2)が、子実体(キノコ)生産以外の、より広範な活用が望まれる担子菌についてはその利用の例は少ない。
担子菌は、最も高度に機能分化した真菌類であり、多種の酵素系と様々な生理活性物質が内包されていると考えられ、実際、子実体の抽出物に抗酸化活性が認められた担子菌の存在が報告されている(非特許文献2)。また、サルノコシカケなどの硬質系キノコは抗酸化活性が強く、その原因としてポリフェノール系成分の関与が示唆される(非特許文献3)ことや、キノコ成分にはSOD活性(非特許文献4)、ラジカル捕捉活性(非特許文献5)、脂質過酸化抑制作用(非特許文献6)などが見出されるとの報告もあり、化粧品素材として担子菌の利用が期待されている。実際の利用例としては、子実体の抽出物を利用した抗酸化剤の提案がなされている(特許文献3、4)。
一方、微生物−植物培養系の基質植物側を見ると、担子菌の場合、培養基すなわちキノコ栽培の培地としては木粉(おがくず)を利用するのが一般的である。このことは、キノコ栽培に用いられる担子菌は木材腐朽菌と呼ばれるものが多く、木質素材が培地基材として適していることに依ると考えられる。木質素材(木材)は多糖とポリフェノールからなっているが、具体的な化学成分は前者がセルロースおよびヘミセルロース、後者がリグニンである。木材腐朽菌は、多糖およびリグニンを分解できる白色腐朽菌と、もっぱら多糖を分解利用し、リグニンは分解できない褐色腐朽菌に大別される。白色腐朽菌はポリフェノールのポリマーであるリグニンを、抗酸化剤としてより利用しやすい低分子量のポリフェノールに変換できることから、抗酸化性発現あるいは増大のための一案として、白色腐朽菌−基質リグニン培養系を用いることが考えられる。
白色腐朽菌−基質リグニン培養系では、白色腐朽菌が木本素材中のリグニンに作用することにより、リグニン構造中のエーテル結合部位やエステル結合部位が開裂を受け、その結果生じるフリーなフェノール性水酸基を有する低分子量のポリフェノールあるいはモノマーフェノールが多数存在していることが考えられ、白色腐朽菌−木本培養系からは、白色腐朽菌からの抽出物の抗酸化活性と木本由来フェノール性分解物の抗酸化活性とを合わせた顕著な抗酸化活性が効率的に得られると考えられる。
しかしながら、以上のような白色腐朽菌−基質リグニン含有植物培養系全体から抗酸化活性を有する物質を抽出し、これらを化粧品素材に利用した例はほとんど見当たらない。
特開2006−104129号公報 特開2006−94853号公報 特開2006−52189号公報 特開2006−83064号公報
神崎浩、二戸田照彦:「微生物変換による新しい天然由来の化粧品素材開発を目指して」、フレグランスジャーナル、第36巻、第2号、63頁〜66頁、2008年 春日敦子、青柳泰夫、菅原龍幸:「キノコ類抽出物の抗酸化活性」、日本食品工業学会誌、第40巻、第1号、56頁〜63頁、1993年 渡邉治、柿本雅史、濱岡直裕:「道産キノコ類の抗酸化性などの保健機能性に関する研究」、食品の試験と研究、第42号、45頁〜47頁、2007年 橋本敏弘、通元夫、浅川義範:「サルノコシカケ科ヒトクチタケの苦味セスキテルペノイド」、日本菌学会会報、第29巻、第3号、281頁〜296頁、1988年 Jeng-Leun Mau, Hisu-Ching Lin, Si-Fu Song: "Antioxidant properties of several specialty mushrooms," Food Research International, Vol.35, p519-p526, (2002) 白浜晴久:「外生菌根菌が生産する生理活性物質」、新共生微生物の生産する生理活性物質の探索・利用技術に関する研究−研究成果報告書、259頁〜284頁、1987年
従って、本発明の目的は上記の問題を解決し、白色腐朽菌−木本培養系抽出物の活用を図ることにより、キノコ生産に限定した担子菌の利用体制を改善し、天然資源の利用効率を増大させながら、天然成分である白色腐朽菌−木本培養系抽出物の優れた抗酸化性やラジカル消去性を利用した効率的で効果の優れた抗酸化剤および化粧料組成物を提供することである。
本発明者は、上記の目的を達成すべく鋭意研究の結果、白色腐朽菌−木本培養系抽出物を抗酸化剤および化粧料として用いることにより、上記の如き従来技術の問題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、白色腐朽菌−木本培養系抽出物を含有することを特徴とするラジカル消去性抗酸化剤を提供する。
上記本発明の抗酸化剤においては、白色腐朽菌が、ヒイロタケおよびヒラタケから選ばれる少なくとも1種であること;および木本が、トウヒであることが好ましい。
また、本発明は、前記本発明の抗酸化剤を含有することを特徴とする化粧料組成物、並びに木本培養基材に白色腐朽菌を接種および培養し、該培養物から白色腐朽菌−木本培養系を抽出することを特徴とするラジカル消去性抗酸化剤の製造方法を提供する。
本発明によれば、白色腐朽菌−木本培養系抽出物を抗酸化剤として化粧料組成物に用いることにより、有効に抗酸化性、ラジカル消去性が発揮され、高いアンチエージング効果、抗しわ効果、抗たるみ効果などを発現でき、同時に白色腐朽菌−木本培養系の有効利用が促進される。
次に発明を実施するための最良の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明で使用される白色腐朽菌とは、担子菌のうち、リグニン分解酵素を生産できる木材腐朽菌のことで、ヒイロタケ(Pycnoporus coccineus)、カワラタケ(Coriolus versicolor)、カタウロコタケ(Stereum frustulosum)、カイガラタケ(Lenzites betulina)、ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)、シイタケ(Lentinus edodes)、マンネンタケ(Ganoderma lucidum)、ナメコ(Pholiota nameko)、エノキタケ(Flammulina velutipes)、マイタケ(Grifola frondosa)、タモギタケ(Pleurotus cornucopiae)、スエヒロタケ(Schizophyllum commune)、シュタケ(Trametes cinnabarius)、ファネロカエテクリソスポリウム(Phanerochaete chrysosporium)など、およびそれらの近縁種が含まれるが、リグニン分解能力の高いヒイロタケ、カワラタケや、食用菌で安全性の高いヒラタケなどが好適に用いられる。
本発明で使用される木本とは、木化した茎が肥大成長する植物若しくは木化した茎を持つ植物のことで、シダ植物、裸子植物、被子植物、双子葉植物などが含まれる。具体的には、Pinus属、Larix属、Cryptomeria属、Chamaecyparis属、Tsuga属、Picea属、Abies属などに属する針葉樹、Fagus属、Quercus属、Aesculus属、Pentacme属、Shorea属、Prunus属、Salix属、Acer属、Castanea属、Carpinus属、Alnus属、Juglans属、Celtis属、Castanopsis属、Populus属、Zelkova属などに属する広葉樹およびその近縁種の樹木である。
本発明において好適に用いられる木材は、例えば、エゾマツ(Picea jezoensis)、カラマツ(Larix leptolepis)、スギ(Cryptomeria japonica)、トドマツ(Abies sachalinensis)、ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)、ベイツガ(Tsuga heterophylla)、アカマツ(Pinus densiflora)、クロマツ(Pinus thumbergii)などの針葉樹材、ブナ(Fagus crenata)、コナラ(Quercus serrata)、ミズナラ(Quercus crispula)、トチノキ(Aesculus turbinata)、クヌギ(Quercus acutissima)、クリ(Castanea crenata)、エノキ(Celtis sinensis var. japonica)、ハンノキ(Alnus japonica)、ラワン(Dipterocarpaceae)などの広葉樹材であるが、簡便には、近年、家具、合板、ペットの敷材などに多用され、スプルースやホワイトウッドなどと呼ばれるトウヒ(Picea jezoensis var. hondoensis)やオウシュウトウヒ(Picea abies)に代表されるトウヒ属(Picea)の材などが特に好適に用いられる。
本発明で使用される白色腐朽菌−木本培養系とは、トウヒ材などの木本を主要培養基材となし、これに白色腐朽菌を接種し、適温で培養することにより形成され、菌糸が培養基材中に蔓延した培養体全体をいい、換言すれば、該培養体に含まれる白色腐朽菌菌糸、菌蓋、菌叢、または子実体および子実体原基、木本からなる培養基材、および白色腐朽菌構成化学成分、白色腐朽菌から分泌される酵素並びに生理活性成分、木本を構成するセルロース、ヘミセルロース、リグニンなどの化学成分およびその分解物、代謝産物などの総体をいう。
本発明における抗酸化剤を製造する際には、まず、木本培養基に白色腐朽菌の菌糸を接種し、20〜30℃で30日間程度以上静置培養することにより白色腐朽菌−木本培養系が作出される。作出された白色腐朽菌−木本培養系は、30〜80℃で8時間程度以上乾燥された後、粉砕され、この粉砕物より水、エチルアルコール、メチルアルコール、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン、エチルエーテル、石油エーテルなどの適当な抽出媒体により抽出物を得て、この抽出物を化粧料用抗酸化剤として使用する。
また、担子菌の生育を促進する目的で、木本を主体とする木本培養基に、様々な栄養素を持つ素材を添加してもよい。特に、抗酸化効果が確認されているフェルラ酸などのポリフェノールを多く含む米ぬかなどを添加すれば、白色腐朽菌−木本培養系からより多くの抗酸化成分が抽出され、抽出液の抗酸化効果が高められる。
本発明の抗酸化剤が使用される化粧料の種類としては、洗顔クリーム、洗顔フォーム、化粧水、美容液、パック、マッサージ剤、乳液、リップクリーム、モイスチャークリームなどの基礎化粧品用化粧料、ファンデーション、白粉、口紅、アイカラー、チークカラーなどのメイクアップ化粧品用化粧料、ネイルエナメル、リムーバー、石鹸、ボディシャンプー、入浴剤、サンスクリーン剤、デオドラントスプレー、脱色クリーム、脱毛クリームなどのボディ化粧品用化粧料、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント剤、ヘアムース、ヘアリキッド、ポマード、パーマウエーブ剤、ヘアカラー、ブリーチ剤などの頭髪用化粧品用化粧料、育毛剤、ヘアトニック、スカルプトリートメント剤などの頭皮用化粧品用化粧料、香水、オーデコロン、オードトワレなどの芳香化粧品用化粧料などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の抗酸化剤の化粧品への配合量は特に限定されないが、化粧品100質量部に対して0.0001〜20質量部程度である。特に化粧品100質量部に対して0.001〜5質量部程度が好ましい。
本発明の抗酸化剤が用いられる化粧品には油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸などの油性基剤、精製水、エチルアルコールなどの水性基剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤などの界面活性剤、天然高分子物質、合成高分子物質などの高分子基剤、タルク、カオリンなど粉体基剤などの化粧品基剤が使用される。該化粧品の剤型としては、例えば、溶液タイプ、ジェルタイプ、乳化タイプ、固体タイプ、粉体タイプ、ペーストタイプ、皮膜タイプ、エアロゾルタイプなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明で抗酸化剤として使用される白色腐朽菌−木本培養系抽出物の抽出方法は通常の抽出方法でよく、抽出物がフリーラジカル消去能などの抗酸化能を有していれば特に限定されない。例えば、抽出溶媒を用いて抽出する場合は、抽出溶媒として、水、親水性有機溶媒、疎水性有機溶媒のいずれも用いられる。例えば、水、二酸化炭素、炭素数1〜5の低級アルコール類、含水低級アルコール類、炭素数1〜5の低級アルコールと炭素数1〜5の脂肪酸とのエステル類、ケトン類、上記エステル類と上記ケトン類の含水物、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、炭化水素類、液化ガス(液体炭酸、液化プロパン、液化ブタンなど)などの溶媒が用いられるが、水、エチルアルコール、メチルアルコール、酢酸エチル、アセトニトリル、アセトン、エチルエーテル、石油エーテル、クロロホルム、ベンゼン、n−ブタノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、n−ヘキサンなどが好適に用いられる。特に好適に用いられるのは水、エタノールなどである。また、これらの抽出溶媒の混合物も好適に用いられる。
抽出温度や抽出時間などの抽出条件も特に限定されず、通常行われる抽出条件が用いられる。例えば、1気圧(101.3kPa)の場合、好適な抽出温度としては0〜90℃の範囲の温度が用いられ、特に5〜70℃の範囲の温度が好適に用いられる。好適な抽出時間としては1時間〜1週間の範囲の抽出時間が用いられ、特に1日〜3日の範囲の抽出時間が好適に用いられる。また、オートクレーブなどの加圧装置を用いて、抽出してもよいが、この場合は102〜180kPaで105〜130℃、10〜60分間程度の条件で抽出される。例えば、117.7kPa、121℃、15分間の条件が好適に使用される。好ましい溶媒容量は、被抽出物に対して質量比で1〜100倍量の範囲の溶媒量が好適に用いられ、特に2〜50倍量の溶媒量が好適に用いられる。
白色腐朽菌−木本培養系抽出物は上記溶媒で抽出して得た抽出液をそのまま、あるいは濃縮して得ることができる。抽出手段は特に限定されず、例えば、上記溶媒中に白色腐朽菌−木本培養系乾燥物を室温にて浸漬、静置する方法、上記溶媒中に該白色腐朽菌−木本培養系の乾燥粉砕物を投入の後、該溶媒の沸点以下の温度で加温、攪拌しながら抽出する方法、さらには超臨界抽出法、亜臨界抽出法なども用いられる。
本発明の抗酸化剤の使用形態は特に制限されないが、上記白色腐朽菌−木本培養系抽出物は必要に応じて種々の添加剤とともに、溶液、分散液、乳化液などの液状として、また、粉体、顆粒状、フィルム状、シート状などの固体として、化粧料として用いられる。配合品としては、水、油剤、界面活性剤、潤滑剤、アルコール類、水溶性高分子剤、ゲル化剤、保湿剤、緩衝剤、防腐剤、抗炎症剤、増粘剤、香料、ビタミン類、他の抗酸化剤などが挙げられるが、これらに限定されない。これの添加剤は1種または2種以上を混合して用いることもできる。本発明の白色腐朽菌−木本培養系抽出物を上記他の抗酸化剤と併用する場合の、その使用量は特に限定されないが、目安としては、上記他の抗酸化剤100質量部に対して10〜100質量部程度である。特に、上記他の抗酸化剤100質量部に対して50〜100質量部程度が好ましい。
本発明における化粧料組成物とは、必須成分である白色腐朽菌−木本培養系抽出成物と通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基剤を配合することにより調製されるものをいい、局所または全身用の皮膚洗浄料または、皮膚用化粧品類、頭皮頭髪用化粧品類、浴用剤、消臭・脱臭・防臭剤、化粧用シート、衛生用品などの化粧用製品となすことができる。該化粧用製品の形態としては、アンプル、カプセル、粉末、顆粒、固形、溶液、ゲル、分散体、エマルジョン、シート、ミスト剤、スプレー剤などが挙げられるが、これらに限定されない。
上記化粧用製品には、例えば、乳液、クリーム、化粧水、軟膏、美容液、ジェル、ローション、美容オイル、パック料、ミスト、顔面用化粧シートなどの基礎化粧料、入浴剤、洗浄料、皮膚洗浄料、消臭剤、制汗剤、クレンジング料、日焼け止め料などのボディ化粧品、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラなどのメイクアップ化粧料、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント、整髪料、パーマ剤、ヘアトニック、染毛料、育毛・養毛料などの頭髪・頭皮化粧料、香水類、オーデコロンなどの芳香用化粧品が挙げられるがこれらに限定されない。
本発明の化粧料組成物には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で通常使用される成分として、水、油剤、油脂類、ロウ類、脂肪酸、鉱物油、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、多価アルコール類、エステル類、水溶性高分子、被膜形成剤、樹脂、ガム類、糖類、包接化合物、ビタミン類、アミノ酸類、pH調節剤、抗菌剤、防腐剤、他の抗酸化剤、血行促進剤、保湿剤、清涼剤、酸化防止剤、香料などを加えることができる。
本発明の化粧料組成物に使用される白色腐朽菌−木本培養系抽出物の使用量は限定されないが、化粧料100質量部に対して、白色腐朽菌−木本培養系抽出物は乾燥分として0.00001〜20質量部程度で使用され、特に0.0005〜5質量部の範囲の時に好適に使用される。また、抽出液の場合は、この乾燥分換算量で使用される。
白色腐朽菌−木本培養系抽出物による抗酸化性の発現は、以下のメカニズムによって行われると考えられる。一般に、抗酸化性とは、電子が奪われる反応に抗する性質と定義されるが、具体的には様々な形で生体にとって不都合状態を惹起させる活性酸素・フリーラジカルによる水素引き抜き反応や該活性酸素・フリーラジカルによって引き起こされるラジカル連鎖反応を停止させる性質である。この場合、活性酸素とは三重項酸素(大気中の酸素分子)がより反応性の高い物質に変化したものの総称をいうが、一般的には、スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシラジカル、一重項酸素、過酸化水素の反応性や毒性が特に強い4種を指す。
ここで、スーパーオキシドアニオンラジカルとヒドロキシラジカルはフリーラジカルである。フリーラジカルとは1つ以上の不対電子を持つ分子または原子と定義されるが、過酸化水素からも紫外線などのよりフリーラジカルであるヒドロキシラジカルが発生する。また、スーパーオキシドアニオンラジカルも過酸化水素とすばやく反応し、ヒドロキシラジカルを発生させる。ヒドロキシラジカルは細胞膜を構成している脂質と比較的容易に反応し、脂質を毒性の高い過酸化脂質に変え、次々に反応を起こさせ、生体成分を傷害する。また、これらの活性酸素・フリーラジカルは、皮膚の真皮中の細胞間マトリックスを変性させ、真皮を構成する線維芽細胞に傷害を与える。
細胞間マトリックスはコラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、ムコ多糖、プロテオグリカンなどから構成されるが、規則的な繊維構造を持つコラーゲン構造が活性酸素・フリーラジカルにより破壊されると、皮膚の張りがなくなり、しわを形成する一因となる。さらに、皮膚の弾力や伸縮に関係するエラスチンも活性酸素・フリーラジカルにより容易に分解され、その結果、しわ、たるみ、柔軟性低下といった皮膚老化を招来すると考えられる。また、活性酸素・フリーラジカルにより線維芽細胞のDNAが損傷されると、皮膚がんを生ずる原因となる。
白色腐朽菌−木本培養系由来抽出液中の抗酸化成分について考察する。木本のリグニンは、グアヤシル核(針葉樹リグニン、広葉樹リグニン)やシリンギル核(広葉樹リグニン)を持つフェニルプロパン単位同士が縮合し、随所にβ−O−4エーテル構造、フェニルクマラン構造、ジフェニル構造、リグナン構造が存在する、ポリフェノールのポリマーである。
担子菌である白色腐朽菌の生産する(分泌する)酵素は、加水分解酵素と酸化還元酵素などがあるが、加水分解酵素にはセルラーゼ、キチナーゼ、エステラーゼなどが含まれ、酸化還元酵素にはリグニン分解酵素であるリグニナーゼ、マンガンペルオキシダーゼ、ラッカーゼなどが含まれる。このような酵素群を生産する白色腐朽菌が木本に作用し、白色腐朽菌−木本培養系が形成されると、系中の木本リグニンのβ−O−4エーテル構造部位やフェニルクマラン構造部位が、白色腐朽菌の分泌するリグニン分解酵素により開裂を受け、その結果フリーなフェノール性水酸基が新たに生ずることとなる。さらに、系中の木本リグニンのエステル構造部位が、白色腐朽菌の分泌するエステラーゼにより開裂を受け、フリーなフェノール性水酸基を生ずることとなり、系中のフェノール性水酸基の数はさらに増大し、系中にフェノール性水酸基のプールができ上がる。
ラジカル捕捉能力は、フェノール性水酸基の数に比例して増大するともいわれており、本発明における白色腐朽菌−木本培養系抽出物の抗酸化活性は、このフェノール性水酸基に起因するものと思われる。すなわち、この白色腐朽菌−木本培養系に生じた多数のフェノール性水酸基が水素供与性、さらには該水素供与により発生するラジカルによるラジカルカップリング性により上記のヒドロキシラジカルやスーパーオキシドアニオンラジカルなどのフリーラジカルを消去させ、抗酸化性を発揮し、ヒドロキシラジカル、スーパーオキシドアニオンラジカル、さらには過酸化水素由来の生体成分に対する傷害を防御すると思われる。
一方、一重項酸素に対しては、一重項酸素が白色腐朽菌−木本培養系抽出物中のポリフェノールに結合して、ヒドロペルオキシドを生じ、さらには安息香酸誘導体などを生じさせることにより、その反応性を不活化させ、皮膚におけるSODやカタラーゼなどの酸化防御システムの補完に有効的に機能すると考えられる。また、白色腐朽菌−木本培養系抽出物中の抗酸化成分は上記のラジカルのほかに、脂質ペルオキシルラジカル、アルコキシラジカル、ヒドロペルオキシラジカル、一酸化窒素、二酸化窒素などのフリーラジカルの消去にも有効に作用すると思われる。従って、本発明の白色腐朽菌−木本培養系抽出物を含有する抗酸化剤は、大部分の活性酸素・フリーラジカルの消去に有効に作用し、老化(しわ、たるみ、柔軟性低下など)や炎症、疾患など該活性酸素・フリーラジカルに起因する様々な症状を緩和できると考えられる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。尚、文中「部」または「%」とあるのは質量基準である。
実施例1(担子菌−木本培養系由来抽出液の調製)
50ml容コニカルビーカーに、表1に示す3種類の木本培地それぞれ15gを入れ、オートクレーブにて加圧蒸気滅菌(117.7kPa、120℃、15分間)に付した。この培地に一白金耳量の担子菌(ヒイロタケまたはヒラタケ)菌糸を接種し、25℃で60日間静置培養し、培地に菌糸が蔓延した担子菌−木本培養系を作出した。この担子菌−木本培養系を一晩50℃にて乾燥した後、細かく粉砕し、その粉砕物0.5gに対し蒸留水10mlを加え、担子菌−木本培養系懸濁液となした。次に、この担子菌−木本培養系懸濁液をオートクレーブ処理(120℃、15分間)に付し、室温まで冷却の後、遠心分離機(3000回転/分、10分間)にて固形物を除去し、約10mlの担子菌−木本培養系由来抽出液を得た。結局、ヒイロタケとヒラタケについて、それぞれ3種類、合計6種類の担子菌−木本培養系由来抽出液を得た。なお、各抽出液はロータリーエバポレータで水を留去し、乾固後、約0.03gの担子菌−木本培養系抽出物を得た。
Figure 2010254611
実施例2(担子菌−木本培養系由来抽出物のラジカル消去能)
DPPH(1,1-diphenyl-2-pycrylhydrazyl)ラジカルに対する消去能を測定し、試料の抗酸化性を分光学的に分析した。96穴マイクロプレートを用い、実施例1の担子菌−木本培養系由来抽出液20μlに125μlの0.2mM DPPH(エタノール溶液)と125μlの0.2M MES(2−モルホノリノエタンスルホン酸水溶液 pH6.0)を加え室温におき、20分後に510nmの吸光度を測定した。コントロールには試料溶液の代わりに50%エタノール水溶液、試料が着色しているためブランクとして試料溶液に50%エタノール水溶液250μlを加えたものを用いて同時に測定した。なお、ラジカル消去活性は各吸光度を用いて次式により算出した。
ラジカル消去活性(%)
=(1−(試料−ブランク)/コントロール)×100
また、ラジカル消去活性増加率を次式により算出した。
ラジカル消去活性増加率(%)
=((ラジカル消去活性/対照のラジカル消去活性)−1)×100
この結果を表2に示す。この結果より担子菌−木本培養系由来抽出物はラジカル消去能を有していることが明らかになった。特に、担子菌としてヒイロタケを用いた場合は、ラジカル消去活性が培地のみに比して245〜275倍に増加しており、担子菌−木本培養系の顕著なラジカル消去能促進効果が明らかになった。
Figure 2010254611
以下に本発明に関わる化粧料組成物の処方例を示す。
配合例1(化粧水)
・グリセリン 5.0部
・プロピレングリコール 4.0部
・1%担子菌−木本培養系抽出液(実施例2−Y2)添加1,3−ブチレン
グリコール溶液 2.0部
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル(20E.O.) 1.0部
・エタノール 10.0部
・酸化防止剤 適量
・防腐剤 適量
・香料 適量
・精製水 残部
合計 100部
配合例2(クリーム)
・グリセリン 5.0部
・流動パラフィン 5.0部
・ミリスチン酸イソプロピル 5.0部
・1%担子菌−木本培養系抽出液(実施例2−Y2)添加1,3−ブチレン
グリコール溶液 2.0部
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0部
・セタノール 5.0部
・酸化防止剤 適量
・防腐剤 適量
・香料 適量
・精製水 残部
合計 100部
本発明によれば、白色腐朽菌−木本培養系抽出物を抗酸化剤として化粧料組成物に用いることにより、有効に抗酸化性、ラジカル消去性、活性酸素消去性などが発揮され、高いアンチエージング効果、抗しわ効果、抗たるみ効果などを発現でき、同時に白色腐朽菌−木本培養系の有効利用が促進される。

Claims (5)

  1. 白色腐朽菌−木本培養系抽出物を含有することを特徴とするラジカル消去性抗酸化剤。
  2. 白色腐朽菌が、ヒイロタケおよびヒラタケから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のラジカル消去性抗酸化剤。
  3. 木本が、トウヒである請求項1に記載のラジカル消去性抗酸化剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗酸化剤を含有することを特徴とする化粧料組成物。
  5. 木本培養基材に白色腐朽菌を接種および培養し、該培養物から白色腐朽菌−木本培養系を抽出することを特徴とするラジカル消去性抗酸化剤の製造方法。
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