JP2010254464A - エレベータのドア制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各階毎のドアの開閉において、ドアの固有振動周期をパラメータとする速度指令値により、振動抑制効果をもつことができるエレベータのドア制御装置を得る。
【解決手段】エレベータかごの出入口を開閉するドアパネルと、ドアパネルを駆動するように設けられたモータ9と、モータの回転を検出する回転検出手段17と、回転検出手段の出力する信号に従ってモータを駆動するドア制御装置とを備えるエレベータのドア駆動装置において、ドア制御装置は、各階毎のドアに関するパラメータを記憶する階床データ記憶部12と、階床データ記憶部に記憶されたパラメータに従って各階毎の要求を満たすための速度指令値を生成する速度指令値生成部11と、回転検出手段の検出出力をエレベータドアの実速度に換算する速度演算部18と、速度指令値生成部からの速度指令値と速度演算部からの実速度との誤差を補正する速度制御部13とを有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エレベータのドアパネルを開閉するエレベータのドア制御装置に関するものである。
エレベータのドア装置は、要求される戸開閉時間を満たすように設計された戸開閉指令値に沿って速度制御されることで、戸開閉動作を行う。そのため、この戸開閉時間に加えて、安全に対する要求を満たしさえすれば、任意の速度指令値を適用し、スムーズな開閉動作を実現できる。このとき、設計した速度指令値に対してエレベータドアの実速度が十分に追従し制御されている制御装置を用いていても、速度指令値を変更すると、エレベータドアに振動が生じるという問題があった。
これを解決する手法として、ドアの軽重により速度指令値の最高速度・加減速度を変更することで速度指令を生成し調節する手法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、定速度から逆符号の定速度に到達する反転動作に要する時間に関して、固有振動周期に基づいて前記時間を決定することで、反転時の振動を速度指令により抑制する手法がある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、作成した直線的な時間関数を低域フィルタで処理することで、指令の周波数成分を制限し開閉動作をスムーズにする手法がある(例えば、特許文献3参照)。
特公平5−61196号公報(図14) 特開平7−319550号公報(図2及び段落0026) 特開平10−157956号公報(図2及び段落0021)
エレベータドアの開閉時間を短縮し運行効率を向上させるためには、ドアを高速開閉することが考えられる。しかし、ドアを高速開閉すると加減速度が大きくなり、ドアに作用する駆動力が増大することからドア振動が生じやすくなる。エレベータドア装置は、かご側のドアが開閉する際に、各階毎に乗場側ドアを把持し一体化して開閉することで駆動する。つまり、各階毎に異なる乗場側ドアを駆動するため、ドア装置の固有振動は各階毎に変化する。そのため、各階毎に異なるドア装置における固有振動を励起するような速度指令値を用いてドアを開閉すると、ドアに振動が生じてスムーズに開閉されず、高速開閉による開閉時間短縮は困難である。
特許文献1では、ドアの重量に基づいて、速度指令値の最高速・加減速度を切り替える手段が示されており、速度指令値の波形を調整することができるが、必ずしもドアの振動を抑制しない。
また、特許文献2では、反転動作における速度指令値の生成方法は示されているが、駆動時間を変更するものであり、必ずしも開閉の時間仕様を満たすことができない。
さらに、特許文献3では、生成した速度指令値を低域フィルタに通すため、フィルタ後の速度指令値は設計したものと異なり、設計時の指令値に比べると開閉時間が過大になる。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、各階毎のドアの開閉において、ドアの固有振動周期をパラメータとする速度指令値により、振動抑制効果をもつことができるエレベータのドア制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのドア制御装置は、エレベータかごの出入口を開閉するドアパネルと、前記ドアパネルを駆動するように設けられたモータと、前記モータの回転を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段の出力する信号に従ってモータを駆動するドア制御装置とを備えるエレベータのドア駆動装置において、前記ドア制御装置は、各階毎のドアに関するパラメータを記憶する階床データ記憶部と、前記階床データ記憶部に記憶されたパラメータに従って各階毎の要求を満たすための速度指令値を生成する速度指令値生成部と、前記回転検出手段の検出出力をエレベータドアの実速度に換算する速度演算部と、前記速度指令値生成部からの速度指令値と前記速度演算部からの実速度との誤差を補正する速度制御部とを有することを特徴とする。
この発明によれば、各階毎にエレベータドア装置の固有振動周期と要求される開閉時間に基づいて各階毎に速度指令値を生成することで、階床に関わらず、高い振動抑制性能を得ることができる。その結果、スムーズな開閉動作が可能となり乗客に快適性を提供すると共に、高速開閉が可能となることから開閉時間短縮による運行効率向上という効果を有するものである。
一般的なドア駆動装置の図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータドア制御装置のブロック図である。 この発明の指令値による効果の例を示す周波数応答の図である。 この発明の効果を示す戸開指令に対するドア速度の図である。 この発明の指令値による効果を従来と比較した周波数応答の図である。 従来の発明による効果を示す戸開指令に対するドア速度の図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるドア駆動装置を示す全体概要図である。図示しない出入口を開閉するドアパネル1の上端には吊り手2が設けられている。出入口の上縁部には長手が水平方向に配置された桁3が設けられている。桁3には案内レール4が長手の水平方向に配置されるように設けられ、吊り手2に設けられたローラ5がレール4に沿って移動することで吊り手2の水平移動、すなわちドアパネル1の開閉移動を案内する。
桁3にはまた、巻掛車6A、6Bが互いに離れて枢着され、無端状をなす伝動条体7が、巻掛車6A、6Bの双方に巻き掛けられて張設されている。連結具8は一端が一方のドアパネル1に、他端は伝動条体7に連結されており、モータ9が一方の巻掛車6Aを駆動する。モータ9が付勢されると、対応した巻掛車6Aが回転して伝動条体7が駆動される。そして、両側のドアパネル1が連結具8によって伝動条体7に連結されているので、伝動条体7の移動によって互いに反対方向に動作して出入口を開閉する。
ドア制御装置10は、モータ9の回転を検出する後述する回転検出手段を構成するセンサの検出信号に従ってモータ9を駆動し、モータ9は、ドア制御装置10によりドアパネル1を駆動するための電流を制御することで、指令に則ってドアパネル1の開閉を行うよう駆動される。開閉するドアパネル1は、エレベータのかご側ドアであり、かご側ドアが各階毎に乗場側ドアを機構的に把持し一体化することで図示しない出入口を開閉する。
図2は、実施の形態1に係るエレベータのドア制御装置10を示すブロック図である。図2に示すドア制御装置10の構成において、速度指令値生成部11は、後述する階床データ記憶部12に記憶されたパラメータに従って各階毎の要求を満たすための速度指令値を生成するもので、要求される開閉時間T[sec]において、ドアパネル1の固有振動周期ω[rad/sec]が最も抑制されるように指令値を生成する。指令値作成に必要となる境界条件として、エレベータドアの開閉方向におけるドア初期位置x[m]、初期速度v[m/sec]、終端位置x[m]、終端速度v[m/sec]とする。境界条件は、予め速度指令値生成部11において設定されてもよいし、後述の階床データ記憶部12により各階毎に変更されても良いパラメータである。また、終端位置はドア間口幅パラメータに依存する。
ここで、開閉されていない静止状態に対するドアパネル1の重心周りの回転角度及びその角速度をθ[rad]及びζ[rad/sec]とし、初期状態からの経過時間をt[sec]とする。走行抵抗等の外乱が生じないような理想的なエレベータドアにおいて、上記の初期状態と終端状態において、ドアパネル1が振動しない条件(θ=ζ=0)を満たすようなエレベータドア開閉の加速度U(t)は、時間関数の次数を5としたとき、式(1)のように導かれる。
Figure 2010254464
ここで、係数a,a,a,a,a,aは、固有振動周期ω、開閉時間T、境界条件(初期位置x[m]、初期速度v[m/sec]、終端位置x[m]、終端速度v[m/sec])により、
Figure 2010254464
となる。
理想的な状態において、式(1)の加速度U(t)を満たすモータへのトルク入力は、図3に示されるように、固有振動周期ωを反共振とする周波数成分をもつことになる。図3は、同一の開閉時間において、固有振動周期ωを変更した場合のトルク入力の周波数応答を示している。つまり、式(1)を満たすモータ9へのトルク入力において、ドア装置の固有振動周期ωのエネルギーが存在しないことになり、ドア装置の固有振動を抑制することができる。
式(1)の加速度U(t)を、エレベータのドア制御装置において一般的に用いられる速度指令値V(t)に変換すると、ドア初期速度vより、
Figure 2010254464
となる。
式(2)の速度指令値V(t)は、初期状態・終端状態を任意の境界条件として設定できることで、異なる速度指令値設計手法と容易に組み合わせることができる特徴をもつ。例えば、エレベータドアは、モータ9が伝動条体7を介してかご側ドアを駆動することから、戸開時には、かご側ドアは駆動途中で乗場側ドアを機構的に把持し一体化(係合)して戸開を行う。そのため、かご側ドア単体での戸開係合区間と、乗場側ドアと一体化した後の戸開加減速区間に分けられる。式(2)の速度指令値V(t)は、初期状態を戸開係合区間の初期状態としてもよいし、もしくは戸開係合区間に関しては異なる設計手法、例えば直線的な時間関数で作成した速度指令値を係合区間では適用し、戸開加減速区間の初期状態を速度指令値V(t)の初期状態とすることで容易に適用できる。
エレベータのドア装置は、その開閉動作において、速度検出器により検出された実速度と速度指令値を比較し速度制御することで、ドアの振動を抑制する効果をもつ制御装置をもつ。しかし、ドアが全閉もしくは全開状態にあるとき、こじあけ等を防止するために機械的かつ電気的な保持力を発生する必要がある。そのため、開閉動作において、ドアが全閉・全開位置に到達すると、上記保持力の発生を目的とし、ドアモータはトルクを直接に制御するように切り替わる。その結果、制御装置は、検出された実速度を用いないトルク制御を行うために、ドア振動を抑制する効果は失われる。
そこで、全開・全閉位置の終端状態にドアが到達した時点でのドア振動、特に残留振動が無いことが望ましく、終端状態においてドア振動が生じないように設計された式(2)の速度指令値を適用することで、終端状態における高い振動抑制効果を得ることができる。
また、式(2)の速度指令値V(t)は時間tに関する6次の時間多項式であるが、時間tに関する次数を変更することにより、式(2)と同様に、固有振動周期ω、開閉時間t、位置/速度に関する境界条件を係数とする時間関数としての解を導くことができる。
また、図2に示すドア制御装置10の構成において、階床データ記憶部12は、各階毎のドアに関するパラメータを記憶するもので、要求される開閉時間T[sec]と、各階毎のドア固有振動周期ω[rad/sec]を記憶する。開閉時間は、予め設定されてもよいし、各階毎の要求に応じて変更されてもよい。固有振動周期ωは、各階毎に計測されるもしくは、その他のドア駆動装置のパラメータに基づいて推定できる。階床データ記憶部は、前記固有振動周期と開閉時間を出力する。
階床データ記憶部12の固有振動周期ωは計測することができる。固有振動周期ωは、モータ9への入力であるトルク指令値と、センサ17の出力であるモータ角度から計算されるモータ実速度の両方を計測し、それらの測定結果に適切な信号処理を施すことで対象物の動特性を情報として取り出して計測することができる。例えば、固有振動周期ωを含む周波数帯域の掃引正弦波のトルク指令値のみを入力とすることで、センサ17から得られる速度情報を出力とすると、その入出力関係からドア装置の周波数応答特性が得られ、固有振動周期ωを計測することができる。また、一定の大きさの掃引正弦波を入力として与えるならば、最大の出力値に対応する時間における入力の周期を固有振動周期ωとすることもできる。固有振動周期ωは事前に各階毎に計測、もしくは通常の戸開閉動作において生じるモータトルク指令値を用いて通常開閉時に計測を行ってもよい。計測した固有振動周期ωは階床データ記憶部12に記憶される。
階床データ記憶部12の固有振動周期ωは、その他のパラメータに基づいて推定することができる。ここで、図1に図示されない乗場側ドアはかご側ドアの左右ドアパネルの両方もしくは一方と機構的に一体化することで駆動するため、乗場側ドアは図1の左右ドアパネルの両方もしくは一方と一体化しているものとする。このとき、固有振動周期ωは、乗場側ドアと一体化したドアパネル1のドア振り子運動の支点に対するイナーシャ、ドアパネル重量、ローラ5の剛性とローラ間距離に加えて、支点となる連結具8の繋がる伝動条体7の剛性、左右ドアパネルのイナーシャの比により近似することができる。
また、抑制したい振動は、連結具8を支点とし、連結具8に繋がる吊り手2を含めたドアパネル1の振り子運動である。振り子運動の等価回転ばね剛性はローラ5の剛性と一つの吊り手2に備え付けられたローラ5の間隔距離に依存するため、ローラ剛性が高くローラ間隔距離が長いほど振動しにくいことになる。この推定に必要なパラメータにおいて、各階毎に異なるのは、乗場ドアの重量を含めたドアパネル1の重量と、重量とドアパネル寸法により導かれるイナーシャであり、階床データ記憶部12に記憶された各階毎のドア重量とドア機器の寸法パラメータから導くことができる。つまり、固有振動周期ωを導くために、階床データ記憶部12に記憶された各階毎のドア重量、かごドア重量と乗場ドア重量の重量比、ドア機器の寸法パラメータが必要となる。
ドアの寸法パラメータは、一般的な出入口幅や出入口高さから与えられる。出入口幅は、ドアパネル1の水平方向長さ・ドアパネル1の重量を支持するローラ5の間隔距離・ローラ5を支えるレール4の長さ、吊り手2の長さといった準じるものでもよい。出入口高さは、ドアパネル1の垂直方向高さ・吊り手2の高さといった準じるものでもよい。各階毎のドア重量は、かごドアの重量・乗場ドアの重量・ドア機器の総重量の少なくとも一つ以上であればよい。
また、図2に示すドア制御装置10の構成において、速度制御部13は、エレベータドアの実速度と速度指令値の誤差を補正する手段であり、速度指令値生成部11の出力である速度指令値と、速度演算部18により得られるエレベータドアの実速度とを入力とする。速度指令値生成部11は、理想的な状態を想定して導出したが、実際のドア装置には、ゴミ詰まりなどの走行抵抗・ドアパネルの変形による摩擦ロス・駆動中の物体との接触といった外乱が生じるため、速度制御部13により速度誤差を補正する必要がある。
速度制御部13は、一般的には、伝達関数C(s)=Ksp+Ksi/sで示されるフィードバック制御器である。比例ゲインKspは、階床データ記憶部のデータに基づいた当該階床のドア重量モータ軸換算のイナーシャ値J、ドアモータのトルク特性K、目標値に対する出力の誤差補正の性能を指定する制御交差周波数ωcのパラメータからKsp=J×ωc/Kと設計され、積分ゲインKsiは、Ksi≦Ksp×ωc/5となるように設計される。フィードバック制御器は、速度指令値Vとエレベータドアの実速度Vの偏差を入力とし、モータ電流指令値iq を出力する。
また、速度制御部13は、フィードフォワード制御器を含んでもよい。フィードフォワード制御器は、目標値に対する追従性を指定する手段であり、速度指令値V*を入力とする一つ目のフィードフォワード制御器は、伝達関数C(s)=ω/(s+ωf)で示され、C(s)は目標値に対する出力の応答特性を指定する周波数ωにより決定する。この出力は、前述のフィードバック制御部の入力の一つである速度指令値Vと置き換わる。さらに、速度指令値Vを入力とする二つ目のフィードフォワード制御器は、伝達関数Pm(s)−1×C(s)で示され、目標値追従性と前述のフィードバック制御部の回転誤差補正性能を独立に設定することができる。フィードフォワード制御部は、速度指令値に対するドア実速度の追従性能が高くなるように決定される。ここで、Pm(s)はドア機器の制御用モデルであり、階床データ記憶部12のデータに基づいた当該階床のドア重量モータ軸換算のイナーシャ値Jを用いて、Pm(s)=1/Jsで示される。二つ目のフィードフォワード制御器の出力は、前述のフィードバック制御器の出力との総和によりモータ電流指令値iq を出力する。
また、図2に示すドア制御装置10の構成において、電流制御部14は、モータ電流指令値に基づいてモータに電流を供給するために、電流検出器15による検出電流値を帰還してモータ9に供給される電流値を制御する。電流制御部14の出力は、PWMインバータ16を介してモータ9に入力され、ドアの戸開閉を行うための駆動力を発生させる。
さらに、図2に示すドア制御装置10の構成において、モータ9の回転を検出する回転検出手段を構成するセンサ17は、回転位置θを出力し、速度演算部18を通してドア開閉方向に換算された実速度Vを出力する。ここで、回転検出手段を構成するものとして、センサ17により検出される回転位置の代わりに検出電流値を用いてモータ回転速度を推定してもよい。また、ドア開閉方向の速度とモータ9の回転角速度の関係が既知であれば、速度演算部18はモータ回転角速度を出力してもよく、このとき速度指令値生成部11はモータ回転角速度の指令値を出力すればよい。
図4は、この発明によるドア制御装置10を用いて、振動が生じやすい高速戸開したときのドアパネル下部の速度シミュレーションを示しており、特に全開位置に到達した終端状態における残留振動が抑制されていることを示している。
また、図5は、この発明によるドア制御装置10を用いたとき、速度指令値によるモータ9へのトルク入力の周波数応答を示しており、ドア固有振動周期において、従来に比べると高い振動抑制効果があることを示している。
さらに、図6は、図4と比較するためのもので、従来のドア制御装置を用いて、同様の高速戸開したときの、ドアパネル下部の速度シミュレーションを示しており、特に全開位置において残留振動が生じていることを示している。
したがって、上記実施の形態によれば、エレベータかごの出入口を開閉するドアパネル1と、ドアパネルを駆動するように設けられたモータ9と、モータ9の回転を検出するセンサ17と、センサ17の出力する信号に従ってモータ9を駆動するドア制御装置10とを備えるエレベータのドア駆動装置において、ドア制御装置10は、各階毎のドアに関するパラメータを記憶する階床データ記憶部12と、階床データ記憶部12に記憶されたパラメータに従って各階毎の要求を満たすための速度指令値を生成する速度指令値生成部11と、センサ17の検出出力をエレベータドアの実速度に換算する速度演算部18と、速度指令値生成部11からの速度指令値と速度演算部18からの実速度との誤差を補正する速度制御部13とを有することにより、各階毎の要求を満たすための速度指令値を生成し、速度指令値に沿ったドア開閉駆動により、ドアパネルの振動を抑制することができる。
また、階床データ記憶部12は、各階毎のドアの固有振動周期と、各階毎に要求される開閉時間とをパラメータとし、速度指令値生成部11は、各階毎のドア装置の固有振動周波数に対して振動抑制効果をもつ速度指令値を生成するようにしたので、各階毎のドア装置の固有振動周波数に対して振動抑制効果をもつ速度指令値を生成し、ドアパネルの振動を抑制することができる。
また、速度指令値生成部11は、初期時刻における任意の速度と位置、終端時刻における任意の速度を満たす速度指令値を出力するようにしたので、予め様々な速度指令値を記憶する場合に比べて、速度指令値生成部11に必要となる記憶容量を低減することができる。
さらに、階床データ記憶部12は、モータ9のトルク指令値もしくはそれと等価な値と、モータ9のセンサ17の出力とから推定された各階毎のドアの固有振動周期を記憶するようにしたので、ドア機器に手を加えることなくドアパネルを加振することで、据え付け時や通常のドアパネル開閉駆動時に固有振動を計測することができる。
1 ドアパネル、2 吊り手、3 桁、4 案内レール、5 ローラ、6 巻掛車、7 伝動条体、8 連結具、9 モータ、10 ドア制御装置、11 速度指令値生成部、12 階床データ記憶部、13 速度制御部、14 電流制御部、15 電流検出部、16 PWMインバータ、17 センサ(回転検出手段)、18 速度演算部。

Claims (4)

  1. エレベータかごの出入口を開閉するドアパネルと、
    前記ドアパネルを駆動するように設けられたモータと、
    前記モータの回転を検出する回転検出手段と、
    前記回転検出手段の出力する信号に従ってモータを駆動するドア制御装置と
    を備えるエレベータのドア駆動装置において、
    前記ドア制御装置は、
    各階毎のドアに関するパラメータを記憶する階床データ記憶部と、
    前記階床データ記憶部に記憶されたパラメータに従って各階毎の要求を満たすための速度指令値を生成する速度指令値生成部と、
    前記回転検出手段の検出出力を実速度に換算する速度演算部と、
    前記速度指令値生成部からの速度指令値と前記速度演算部からの実速度との誤差を補正する速度制御部と
    を有する
    ことを特徴とするエレベータのドア制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータのドア制御装置において、
    前記階床データ記憶部は、各階毎のドアの固有振動周期と、各階毎に要求される開閉時間とをパラメータとし、
    前記速度指令値生成部は、各階毎のドア装置の固有振動周波数に対して振動抑制効果をもつ速度指令値を生成する
    ことを特徴とするエレベータのドア制御装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータのドア制御装置において、
    前記速度指令値生成部は、初期時刻における任意の速度と位置、終端時刻における任意の速度を満たす速度指令値を出力する
    ことを特徴とするエレベータのドア制御装置。
  4. 請求項2に記載のエレベータのドア制御装置において、
    前記階床データ記憶部は、前記モータのトルク指令値もしくはそれと等価な値と、前記モータのセンサ出力とから推定された各階毎のドアの固有振動周期を記憶する
    ことを特徴とするエレベータのドア制御装置。
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