JP2010254237A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載荷重が大きいと転舵輪としての後輪の接地荷重が減少し、操舵反力が軽くなる。このため、不用意に大きな操舵やクイックな操舵が行われ易い。このとき、積載荷重が大きいほど、また、積載物の位置が高いほど、旋回走行時のモーメント荷重が大きくなり、フォークリフトの走行が不安定となる。
【解決手段】マップから、積載荷重Wの増加に伴って増加し、積載部高さHの増加に伴って増加する目標操舵反力TH * を決定し、反力アクチュエータを制御する。積載負荷が大きいときに十分な操舵反力を与えることにより、転舵角を実質的に減少させ、モーメント荷重を抑制する。
【選択図】図5

Description

本発明は荷役車両のための車両用操舵装置に関するものである。
ステアバイワイヤ式の操舵装置において、転舵輪を支持している車輪支持用転がり軸受ユニットに加わる荷重から路面反力を推定し、この路面反力に相当する振動やトルクを、ステアリングホイールに加えることにより、ステアリングホイールを操作している運転者に路面状況を伝えることが提案されている(例えば特許文献1)。
一方、通例、荷役装置としてのフォークリフトでは、前輪が向きを固定した駆動輪とされ、後輪が転舵輪とされている。また、フォークリフトでは、車体の前部に設けられた荷役装置のフォークに、重量物を積載する。このようにフォークに重量物を積載したときに、車両が前方へ倒れ込むことを防止する目的で、フォークリフトは、車体の後部に、カウンタウェイトと呼ばれる「重し」を搭載している。この種のフォークリフトが、カウンタウェイト式のフォークリフトである。
特開2006−315595号公報(第31段落)
カウンタウェイト式のフォークリフトにおいて、フォークに荷物を積載している積載時は、荷物の荷重が、前輪を支点として、後輪の接地荷重を低減させる方向にモーメントを生じさせている。このため、フォークに荷物を積載した場合には、後輪の接地荷重が減少し、その結果、運転者がステアリングホイールを介して受ける操舵反力が小さくなる。
このように操舵反力が小さいと、大きな操舵やクィックな操舵が行わる傾向にあり、そのような操舵が行われた場合、荷物を積載したフォークリフトが横方向に振られて、走行が不安定になるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、操舵部材に最適な操舵反力を付与し、走行安定性を向上することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、荷役装置(3)を備えた荷役車両(1)を操舵するための車両用操舵装置(9)において、操舵部材(10)に操舵反力を与えるための反力アクチュエータ(13)と、上記荷役装置の積載荷重(W)を検出する荷重検出手段(34)と、上記荷役装置の積載部高さ(H)を検出する積載部高さ検出手段(45)と、上記荷重検出手段によって検出された積載荷重の増加に応じて増加し、上記積載部高さ検出手段によって検出された積載部高さの増加に応じて増加する目標操舵反力(TH * )に基づいて、上記反力アクチュエータを制御する制御手段(11)と、を備えることを特徴とする。
本発明では、積載荷重の増加に応じて、また、積載部高さの増加に応じて、目標操舵反力を増加させることにより、積載条件に起因する転舵輪の接地荷重の増減に拘らず、最適な操舵反力を得ることができる。特に、重量のある積載物を積載していて転舵輪の接地荷重が減少しているときでも、操舵部材に十分な操舵反力を与えることができる。これにより、不用意に大きな操舵や不用意にクィックな操舵の発生を未然に防止することができ、その結果、走行安定性を向上することができる。
また、上記制御手段は、操舵角の増加に応じて増加する目標操舵反力特性曲線を有する制御マップを含み、上記制御マップにおいて、操舵中立位置を含む所定の範囲(B1)内における上記目標操舵反力特性曲線の傾きが、上記所定の範囲外における上記目標操舵反力特性曲線の傾きよりも大きくされている場合がある(請求項2)。この場合、操舵中立位置を含む所定の範囲において、運転者に、剛性感のある操舵フィーリングを与えることができる。
また、上記操舵部材と上記転舵輪との機械的な連結が断たれたステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置であれば、操舵反力の大きさを容易に設定できる点で、好ましい。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の車両用操舵装置を含む荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を示す模式的側面図である。 フォークを昇降させる動作原理を説明するための概略図である。 フォークリフトの電気的構成を示すブロック図である。 ECUによる主たる制御の流れを示すフローチャートである。 制御マップとして用いる操舵角−目標操舵反力マップを示すグラフである。 積載部高さHに応じて設定される係数kを表すグラフである。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を示す模式的側面図である。図1を参照して、フォークリフト1は、車体2と、その車体2の前部に設けられた荷役装置3と、車体2の後部に設けられたカウンタウェイト4と、車体2を支持する駆動輪としての前輪5および転舵輪としての後輪6と、例えばエンジンを含む車両の駆動源7と、油圧源としての油圧ポンプ8と、後輪6を転舵するための車両用操舵装置9とを備えている。
車両用操舵装置9は、ノブ付きの手回しハンドルである操舵部材10と転舵輪である後輪6との間の機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として構成されている。転舵輪として、単一の後輪6を車体2の左右方向の中央に設けてもよいし、車体2の左右にそれぞれ後輪6を設けてもよい。
車両用操舵装置9は、上記操舵部材10と、操舵部材10の操作に応じて転舵輪としての後輪6を転舵するための例えば電動モータからなり、制御手段としてのECU11(電子制御ユニット)によって駆動制御される転舵アクチュエータ12と、操舵部材10に操舵反力を付与する例えば電動モータからなり、ECU11によって駆動制御される反力アクチュエータ13とを備えている。また、車両用操舵装置9は、操舵部材10の操舵角を検出する操舵角センサ14と、後輪6の転舵角を検出する転舵角センサ15とを備えている。
転舵輪としての後輪6は、ほぼ鉛直な支持部材16によって回転可能に支持されている。その支持部材16は、車体2に保持された軸受17を介して、ほぼ鉛直な回転軸線C1の回りに回転可能に支持されている。
転舵アクチュエータ12の出力軸の回転は、伝達機構18を介して減速されて、支持部材16に伝達される。その伝達機構18は、転舵アクチュエータ12の出力軸とは同行回転する例えば駆動ギヤからなる駆動部材19と、回転軸線C1の回りに支持部材16とは同行回転可能に設けられ、上記駆動ギヤに噛み合う例えば従動ギヤからなる従動部材20とを有している。伝達機構18および転舵アクチュエータ12によって、転舵機構A1が構成されている。
図示していないが、エンジン等の駆動源7の動力は、トルクコンバータを経て、前後進切替および変速動作を行うトランスミッションに伝達され、さらに、デファレンシャルを経て左右の前輪5(駆動輪)に伝達されるようになっている。トランスミッションには、前進クラッチおよび後進クラッチが内蔵されている。
フォークリフト1は、運転座席21を含む運転室22を備えている。運転室22は、車体2上にフレーム23によって取り囲まれた状態で形成されている。
荷役装置3は、車体2によって、下端部24aを中心として傾動可能に支持された左右一対のアウターマスト24と、そのアウターマスト24によって昇降可能に支持されたインナーマスト25と、アウターマスト24によって昇降可能に支持されたリフトブラケット26と、そのリフトブラケット26に取り付けられ、荷物を積載する積載部としての左右一対のフォーク27とを備えている。
アウターマスト24の所定部と車体2の所定部との間に、チルトシリンダ28が介在している。チルトシリンダ28は、車体2の所定部に揺動可能に連結された一端を有するシリンダ本体29と、シリンダ本体29の他端から突出するロッド30とを有している。ロッド30の先端は、アウターマスト24の所定部に揺動可能に連結されている。チルトシリンダ28のロッド30の伸縮動作に伴って、アウターマスト24が、直立姿勢および傾動姿勢に変位されるようになっている。
また、アウターマスト24をガイドとしてインナーマスト25を昇降させるためのリフトシリンダ31が設けられている。リフトシリンダ31は、アウターマスト24に固定されたシリンダ本体32と、シリンダ本体32から突出するロッド33とを有している。ロッド33の先端は、インナーマスト25の所定部に設けられた取付部25aに固定されている。
リフトシリンダ31のシリンダ本体32の下部には、荷役装置3の積載荷重を検出するための荷重検出手段としての荷重センサ34が取り付けられている。荷重センサ34からの信号は、ECU11に入力されるようになっている。
運転室22の前部において、運転室22の底面22a上には、操作スタンド35が設けられており、運転室22の後部には、上記運転座席21が固定されている。
上記操作スタンド35には、運転者が手で操作するための複数の操作要素として、上記操作部材10と、フォーク27を昇降させるための昇降操作レバー36と、アウターマスト24を揺動させるためチルト操作レバー37と、前進/後進切替レバー38とが設けられている。また、操作スタンド35には、主に後方を確認するための確認ミラー39が固定されている。また、操作スタンド35には、図示しない各種のスイッチ類が設けられている。
また、操作スタンド35の基部近傍において、運転室22の底面22a上には、運転者が足で操作するための複数の操作要素として、アクセルペダル40、ブレーキペダル41、クラッチペダル42が設けられている。アクセルペダル40、ブレーキペダル41およびクラッチペダル42は、実際には紙面に垂直な方向(車両の左右方向に相当)に横並びで並べて配置されているが、図1では、模式的に示してある。また、図1では、操作要素としての昇降操作レバー36、チルト操作レバー37、前進/後進切替レバー38のレイアウトについても、模式的に示してある。
フォーク27を昇降させる動作の原理を概念的に示す図2を参照して、インナーマスト25の上部には、スプロケット43が回転可能に支持されており、そのスプロケット43には、チェーン44が巻き掛けられている。そのチェーン44の一端44aが、アウターマスト24に設けられた固定部24bに固定され、チェーン44の他端44bが、リフトブラケット26に固定されている。これにより、リフトブラケット26およびフォーク27が、チェーン44を用いて懸架されている。
リフトシリンダ31のロッド33の伸長に伴って、インナーマスト25が上昇すると、スプロケット43がアウターマスト24の固定部24bに対して上昇し、チェーン44を介して、リフトブラケット26および積載部としてのフォーク27を上昇させる。地表面48に対するフォーク27の上昇量は、リフトシリンダ31のロッド33の伸長量の2倍となる。
積載部としてのフォーク27の高さを検出する積載部高さ検出手段としてのストロークセンサ45が設けられており、ストロークセンサ45からの信号は、ECU11に入力されるようになっている。ストロークセンサ45としてロータリエンコーダを用いるようにしてもよい。
具体的には、チェーン44の他端44bに一端が係止されたワイヤ46が、アウターマスト24に回転可能に支持されたワイヤドラム47に巻き取られており、フォーク27とともにチェーン44の他端44bが昇降すると、ワイヤ46がワイヤドラム47から巻き出されたり、巻き戻されたりする。このとき、ECU11は、ワイヤドラム47の回転数をストロークセンサ45としてのロータリエンコーダで検出し、その検出値に基づいてワイヤ46のワイヤドラム47からの巻き出し量を算出し、その算出値に基づいて、地表面48からのフォーク10の高さである積載部高さHを検出する。
図3はフォークリフト1の主たる電気的構成を示すブロック図である。図3を参照して、ECU11には、操舵部材10の操舵角θH を検出するための操舵角センサ14、転舵輪としての後輪6の転舵角θW を検出するための転舵角センサ15、車速Vを検出するための車速センサ49、積載部としてのフォーク27の積載荷重Wを検出するための荷重検出手段としての荷重センサ34、積載部としてのフォーク27の高さである積載部高さHを検出するための積載部高さ検出手段としてのストロークセンサ45、昇降操作レバー36の位置を検出するための昇降操作レバー位置センサ50、チルト操作レバー37の位置を検出するためのチルト操作レバー位置センサ51、および前進/後進切替レバー38の切替に応じて作動する前進/後進切替スイッチ52のそれぞれから信号が入力されるようになっている。
また、ECU11から、転舵アクチュエータ12、反力アクチュエータ13、油圧ポンプ8からリフトシリンダ31への作動油の供給を制御する電磁式の比例制御弁からなる昇降用制御弁53、油圧ポンプ8からチルトシリンダ28への作動油の供給を制御する電磁式の比例制御弁からなるチルト用制御弁54、前進クラッチを係合/離脱させるための油圧シリンダに作動油の供給を制御する電磁式比例制御弁からなる前進クラッチ用制御弁55、および後進クラッチを係合/離脱させるための油圧シリンダに作動油の供給を制御する電磁式比例制御弁からなる後進クラッチ用制御弁56のそれぞれに信号が出力されるようになっている。
また、ECU11は、操舵角−目標操舵反力の関係を表す制御マップ57と、操舵角−目標転舵角の関係を表す制御マップ58を有している。ECU11は種々の制御を実行する。例えば、ECU11は、路面反力に応じた操舵反力を操舵部材10に与えるためのトルクを反力アクチュエータ13によって発生させるべく、制御マップ57を用いて得られた目標操舵反力TH * に基づいて、反力アクチュエータ13を駆動制御する(すなわち反力制御を実施する)。
また、ECU11は、操舵角センサ14からの信号に基づいて操舵角θH を検出し、制御マップ58を用いて、検出された操舵角θH に基づく目標転舵角θW * を決定し、転舵角センサ15により検出された転舵角θW (実転舵角)を上記決定された目標転舵角θW * に近づけるように、転舵アクチュエータ12を駆動制御する(すなわち転舵制御を実施する)。
また、ECU11は、昇降操作レバー位置センサ50から入力された昇降操作レバー36の位置に応じて、油圧ポンプ8からリフトシリンダ31への作動油の供給を制御する昇降用制御弁53に制御信号を出力する。
また、ECU11は、チルト操作レバー位置センサ51から入力されたチルト操作レバー37の位置に応じて、油圧ポンプ8からチルトシリンダ28への作動油の供給を制御するチルト用制御弁54に制御信号を出力する。
また、ECU11は、前進/後進切替スイッチ52が前進へ切り替えられることに応じて前進クラッチ用制御弁55に制御信号を出力し、前進クラッチを作動させるための油圧シリンダに、油圧ポンプ8からの作動油が供給されるようにする。
また、ECU11は、前進/後進切替スイッチ52が後進へ切り替えられることに応じて後進クラッチ用制御弁56に制御信号を出力し、後進クラッチを作動させるための油圧シリンダに、油圧ポンプ8からの作動油が供給されるようにする。
図4はECU11の主たる動作を示すフローチャートである。図4を参照して、ECU11は、まず、ステップS1において、荷重センサ34からの信号に基づいてフォーク27の積載荷重W(零を含む)を検出する。次いで、ステップS2では、図5に示す制御マップ57の中から、上記検出された積載荷重Wのレベルに応じた操舵角−目標操舵反力マップ(図5において実線で示す)を選択する。図5において、目標操舵反力TH * は、積載荷重Wの増加に応じて増加している。
また、図5において、各マップは、操舵角θH の増加に応じて増加する目標操舵反力特性曲線として表されている。その目標操舵反力特性曲線の傾きに関して、操舵中立位置(操舵角θH が零)を含む所定の範囲B1内(−θ1≦θH ≦θ1に相当)における目標操舵反力特性曲線の傾きが、上記所定の範囲B1外における目標操舵反力特性曲線の傾きよりも大きくされている。
次いで、ストロークセンサ45からの信号に基づいて、フォーク27の高さである積載部高さHを検出する(ステップS3)。次いで、ステップS4において、上記検出された積載部高さHに応じた係数kを、上記選択されたマップに乗じて、補正マップ(図5において、破線で示す)を作成する。図6に示すように、係数k(ゲインに相当)は、積載部高さHが小さいほど小さく、積載部高さHが大きいほど大きくされている。例えば、係数kは積載部高さHの増加に応じて比例的に増加する。
したがって、補正マップでは、目標操舵反力TH * は、積載荷重Wの増加に伴って増加し、積載部高さHの増加に伴って増加している。
次いで、ステップS5において、操舵角センサ14からの信号に基づいて操舵角θH を検出し、ステップS6において、上記補正されたマップを用いて、検出された操舵角θH に基づく目標操舵反力TH * を決定する。
次いで、ステップS7において、目標操舵反力TH * に基づいて、反力アクチュエータ13を駆動制御する(すなわち反力制御を実施する)。
本実施の形態によれば、積載荷重Wの増加に応じて、また、積載部高さHの増加に応じて、目標操舵反力TH * を増加させることにより、積載条件に起因する後輪6(転舵輪)の接地荷重の増減に拘らず、最適な操舵反力を得ることができる。したがって、運転者の操舵フィーリングが向上する。
一般に、大きな操舵やクィックな操舵を行った場合、積載荷重が大きいほど、また、積載物の位置が高いほど、旋回走行時のモーメント荷重が大きくなり、フォークリフトが不安定となる傾向にある。これに対して、本実施の形態では、積載荷重Wの増加に応じて、また、積載部高さHの増加に応じて、目標操舵反力TH * を増加させてあるので、仮に、重量のある積載物を積載していて、後輪6(転舵輪)の接地荷重が減少しているときでも、十分な大きさの操舵反力を操舵部材2に付与することができる。したがって、積載負荷が大きいときに、運転者による不用意に大きな操舵や不用意にクィックな操舵の発生を未然に防止することができ、その結果、フォークリフト1の走行安定性を向上することができる。
ECU11が用いる操舵角−目標操舵反力マップにおいて、各マップは、操舵角θH の増加に応じて増加する目標操舵反力特性曲線として表されており、また、目標操舵反力特性曲線の傾きに関して、操舵中立位置(操舵角θH が零)を含む所定の範囲B1内(−θ1≦θH ≦θ1に相当)における目標操舵反力特性曲線の傾きが、上記所定の範囲B1外における目標操舵反力特性曲線の傾きよりも大きくされている。したがって、操舵中立位置を含む所定の範囲B1内において、運転者に、剛性感のある操舵フィーリングを与えることができる。
また、車両用操舵装置9が、操舵部材10と転舵輪としての後輪6との機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として構成されているので、反力アクチュエータ13の反力制御により、操舵部材2に与える操舵反力を容易に変更することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、積載部高さHに応じて補正された補正マップに、さらに車速Vの増加に応じて増加する係数を乗じて、さらに補正を加えてもよい。この場合、車速Vの増大に応じて目標操舵反力TH * が増大することになる。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
1…フォークリフト(荷役車両)、2…車体、3…荷役装置、6…後輪(転舵輪)、9…車両用操舵装置、10…操舵部材、11…ECU(制御手段)、12…転舵アクチュエータ、13…反力アクチュエータ、14…操舵角センサ(操舵角検出手段)、15…転舵角センサ(転舵角検出手段)、34…荷重センサ(荷重検出手段)、45…ストロークセンサ(積載部高さ検出手段)、H…積載部高さ、W…積載荷重、θH …操舵角、θW …転舵角、θW * …目標転舵角、TH * …目標操舵反力

Claims (2)

  1. 荷役装置を備えた荷役車両を操舵するための車両用操舵装置において、
    操舵部材に操舵反力を与えるための反力アクチュエータと、
    上記荷役装置の積載荷重を検出する荷重検出手段と、
    上記荷役装置の積載部高さを検出する積載部高さ検出手段と、
    上記荷重検出手段によって検出された積載荷重の増加に応じて増加し、上記積載部高さ検出手段によって検出された積載部高さの増加に応じて増加する目標操舵反力に基づいて、上記反力アクチュエータを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記制御手段は、操舵角の増加に応じて増加する目標操舵反力特性曲線を有する制御マップを含み、
    上記制御マップにおいて、操舵中立位置を含む所定の範囲内における上記目標操舵反力特性曲線の傾きが、上記所定の範囲外における上記目標操舵反力特性曲線の傾きよりも大きくされていることを特徴とする車両用操舵装置。
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