JP5278755B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5278755B2
JP5278755B2 JP2009109511A JP2009109511A JP5278755B2 JP 5278755 B2 JP5278755 B2 JP 5278755B2 JP 2009109511 A JP2009109511 A JP 2009109511A JP 2009109511 A JP2009109511 A JP 2009109511A JP 5278755 B2 JP5278755 B2 JP 5278755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
turning angle
target
reaction force
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009109511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010254235A (ja
Inventor
良平 葉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2009109511A priority Critical patent/JP5278755B2/ja
Publication of JP2010254235A publication Critical patent/JP2010254235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278755B2 publication Critical patent/JP5278755B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

本発明は荷役車両のための車両用操舵装置に関するものである。
ステアリング装置を中立位置に復帰させたいときに、イグニッションキー等の手動スイッチを操作することにより、ステアリング系を中立位置に自動的に復帰させるステアリング装置の中立位置復帰装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
一方、フォークリフトでは、作業性を重視して、車両の旋回半径を小さくしており、このため、転舵輪である後輪の転舵角が乗用車等よりも大きく設定されている。
特公平04−55908(請求項1)
したがって、フォークリフトでは、後輪の転舵角が大きいときに、前進または後進のための前輪の駆動力に対して、後輪が抵抗として作用し、走行効率が低下する。
また、転舵輪の中心軸であるキングピンの曲げ負荷が大きくなるため、周辺部品の強度を高く設計することが必要となり、その結果、転舵機構の構造が大型化したり、複雑化したりしていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、走行効率が高く、転舵機構を小型、簡素化することが可能である車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、荷役装置(3)を備えた荷役車両(1)を操舵するための車両用操舵装置(9)において、互いの間の機械的な連結が断たれた操舵部材(10)および転舵輪(6)と、転舵輪を転舵する転舵アクチュエータ(12)と、上記操舵部材に操舵反力を与える反力アクチュエータ(13)と、目標転舵角(θW * )に基づいて上記転舵アクチュエータを制御し、目標操舵反力(TH * )に基づいて上記反力アクチュエータを制御する制御手段(11)と、上記制御手段は、荷役車両が走行中から停車するときまたは発進するときにおいて、転舵角検出手段(15)により検出された転舵角(θW )が所定角度(θ1)以上のときに、目標転舵角を減少補正すること、および目標操舵反力を増加補正することの少なくとも何れかを行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、荷役車両が走行中から停車するとき、または発進するときに、そのときの転舵角が所定角度以上であることを条件として、目標転舵角を減少補正すること、および目標操舵反力を増加補正することの少なくとも何れかを行うことで、実質的な転舵角を減少させる。したがって、走行中から停車するときや発進するときの転舵輪による走行抵抗を低減することができるので、走行効率を向上することができる。また、転舵輪を支持する部材の強度を低減することができ、ひいては、転舵機構を小型化、簡素化することが可能となる。
なお、本発明において、「転舵角」に関して、左操舵と右操舵で符号を逆にする場合、転舵角が零に近い側を転舵角が小さいという。「目標転舵角」および「目標操舵反力」についても同じである。また、減少とは零に近づける方向への処理であり、増加は零から遠ざかる方向への処理である。
また、上記制御手段は、荷役車両が走行中から停車時するときまたは発進するときにおいて、転舵角検出手段により検出された転舵角が所定角度以上のときに、荷役車両の前後進駆動力を抑制するための駆動力抑制指示信号(D1)を出力する場合がある(請求項2)。この場合、荷役車両が走行中から停車するときまたは発進するときにおいて、そのときの転舵角が所定角度以上であることを条件として、車速を低減するので、転舵角の実質的な減少と相まって、転舵輪による走行抵抗をより低減することができる。その結果、走行効率をより向上することができ、また、周辺部品の強度負荷をより低減することができ、転舵機構のさらなる小型化、簡素化が可能となる。また、省エネルギに寄与することができる。
また、上記目標転舵角の減少補正は漸減により行われ、上記目標操舵反力の増加補正は漸増により行われるようにしてある場合がある(請求項3)。この場合、エネルギロスをより低減することができ、省エネルギに一層寄与することができる。
また、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の車両用操舵装置を含む荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を示す模式的側面図である。 フォークを昇降させる動作原理を説明するための概略図である。 フォークリフトの電気的構成を示すブロック図である。 ECUによる主たる制御の流れを示すフローチャートである。 制御マップとして用いる操舵角−目標転舵角マップを示すグラフである。 本発明の別の実施の形態のECUによる主たる制御の流れを示すフローチャートである。 図6の実施の形態の制御マップとして用いる操舵角−目標操舵反力マップを示すグラフである。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を示す模式的側面図である。図1を参照して、フォークリフト1は、車体2と、その車体2の前部に設けられた荷役装置3と、車体2の後部に設けられたカウンタウェイト4と、車体2を支持する駆動輪としての前輪5および転舵輪としての後輪6と、例えばエンジンを含む車両の駆動源7と、油圧源としての油圧ポンプ8と、後輪6を転舵するための車両用操舵装置9とを備えている。
車両用操舵装置9は、ノブ付きの手回しハンドルである操舵部材10と転舵輪である後輪6との間の機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として構成されている。転舵輪として、単一の後輪6を車体2の左右方向の中央に設けてもよいし、車体2の左右にそれぞれ後輪6を設けてもよい。
車両用操舵装置9は、上記操舵部材10と、操舵部材10の操作に応じて転舵輪としての後輪6を転舵するための例えば電動モータからなり、制御手段としてのECU11(電子制御ユニット)によって駆動制御される転舵アクチュエータ12と、操舵部材10に操舵反力を付与する例えば電動モータからなり、ECU11によって駆動制御される反力アクチュエータ13とを備えている。また、車両用操舵装置9は、操舵部材10の操舵角を検出する操舵角センサ14と、後輪6の転舵角を検出する転舵角センサ15とを備えている。
転舵輪としての後輪6は、ほぼ鉛直な支持部材16によって回転可能に支持されている。その支持部材16は、車体2に保持された軸受17を介して、ほぼ鉛直な回転軸線C1の回りに回転可能に支持されている。
転舵アクチュエータ12の出力軸の回転は、伝達機構18を介して減速されて、支持部材16に伝達される。その伝達機構18は、転舵アクチュエータ12の出力軸とは同行回転する例えば駆動ギヤからなる駆動部材19と、回転軸線C1の回りに支持部材16とは同行回転可能に設けられ、上記駆動ギヤに噛み合う例えば従動ギヤからなる従動部材20とを有している。転舵輪としての後輪6、支持部材16、軸受17、伝達機構18および転舵アクチュエータ12によって、転舵機構A1が構成されている。
図示していないが、エンジン等の駆動源7の動力は、トルクコンバータを経て、前後進切替および変速動作を行うトランスミッションに伝達され、さらに、デファレンシャルを経て左右の前輪5(駆動輪)に伝達されるようになっている。トランスミッションには、前進クラッチおよび後進クラッチが内蔵されている。
フォークリフト1は、運転座席21を含む運転室22を備えている。運転室22は、車体2上にフレーム23によって取り囲まれた状態で形成されている。
荷役装置3は、車体2によって、下端部24aを中心として傾動可能に支持された左右一対のアウターマスト24と、そのアウターマスト24によって昇降可能に支持されたインナーマスト25と、アウターマスト24によって昇降可能に支持されたリフトブラケット26と、そのリフトブラケット26に取り付けられ、荷物を積載する積載部としての左右一対のフォーク27とを備えている。
アウターマスト24の所定部と車体2の所定部との間に、チルトシリンダ28が介在している。チルトシリンダ28は、車体2の所定部に揺動可能に連結された一端を有するシリンダ本体29と、シリンダ本体29の他端から突出するロッド30とを有している。ロッド30の先端は、アウターマスト24の所定部に揺動可能に連結されている。チルトシリンダ28のロッド30の伸縮動作に伴って、アウターマスト24が、直立姿勢および傾動姿勢に変位されるようになっている。
また、アウターマスト24をガイドとしてインナーマスト25を昇降させるためのリフトシリンダ31が設けられている。リフトシリンダ31は、アウターマスト24に固定されたシリンダ本体32と、シリンダ本体32から突出するロッド33とを有している。ロッド33の先端は、インナーマスト25の所定部に設けられた取付部25aに固定されている。
リフトシリンダ31のシリンダ本体32の下部には、荷役装置3の積載荷重を検出するための荷重検出手段としての荷重センサ34が取り付けられている。荷重センサ34からの信号は、ECU11に入力されるようになっている。
運転室22の前部において、運転室22の底面22a上には、操作スタンド35が設けられており、運転室22の後部には、上記運転座席21が固定されている。
上記操作スタンド35には、運転者が手で操作するための複数の操作要素として、上記操作部材10と、フォーク27を昇降させるための昇降操作レバー36と、アウターマスト24を揺動させるためチルト操作レバー37と、前進/後進切替レバー38とが設けられている。また、操作スタンド35には、主に後方を確認するための確認ミラー39が固定されている。また、操作スタンド35には、図示しない各種のスイッチ類が設けられている。
また、操作スタンド35の基部近傍において、運転室22の底面22a上には、運転者が足で操作するための複数の操作要素として、アクセルペダル40、ブレーキペダル41、クラッチペダル42が設けられている。アクセルペダル40、ブレーキペダル41およびクラッチペダル42は、実際には紙面に垂直な方向(車両の左右方向に相当)に横並びで並べて配置されているが、図1では、模式的に示してある。また、図1では、操作要素としての昇降操作レバー36、チルト操作レバー37、前進/後進切替レバー38のレイアウトについても、模式的に示してある。
フォーク27を昇降させる動作の原理を概念的に示す図2を参照して、インナーマスト25の上部には、スプロケット43が回転可能に支持されており、そのスプロケット43には、チェーン44が巻き掛けられている。そのチェーン44の一端44aが、アウターマスト24に設けられた固定部24bに固定され、チェーン44の他端44bが、リフトブラケット26に固定されている。これにより、リフトブラケット26およびフォーク27が、チェーン44を用いて懸架されている。
リフトシリンダ31のロッド33の伸長に伴って、インナーマスト25が上昇すると、スプロケット43がアウターマスト24の固定部24bに対して上昇し、チェーン44を介して、リフトブラケット26および積載部としてのフォーク27を上昇させる。地表面48に対するフォーク27の上昇量は、リフトシリンダ31のロッド33の伸長量の2倍となる。
積載部としてのフォーク27の高さを検出する積載部高さ検出手段としてのストロークセンサ45が設けられており、ストロークセンサ45からの信号は、ECU11に入力されるようになっている。ストロークセンサ45としてロータリエンコーダを用いるようにしてもよい。
具体的には、チェーン44の他端44bに一端が係止されたワイヤ46が、アウターマスト24に回転可能に支持されたワイヤドラム47に巻き取られており、フォーク27とともにチェーン44の他端44bが昇降すると、ワイヤ46がワイヤドラム47から巻き出されたり、巻き戻されたりする。このとき、ECU11は、ワイヤドラム47の回転数をストロークセンサ45としてのロータリエンコーダで検出し、その検出値に基づいてワイヤ46のワイヤドラム47からの巻き出し量を算出し、その算出値に基づいて、地表面48からのフォーク10の高さである積載部高さHを検出する。
図3はフォークリフト1の主たる電気的構成を示すブロック図である。図3を参照して、ECU11には、操舵部材10の操舵角θH を検出するための操舵角センサ14、転舵輪としての後輪6の転舵角θW を検出するための転舵角センサ15、車速Vを検出するための車速センサ49、積載部としてのフォーク27の積載荷重Wを検出するための荷重検出手段としての荷重センサ34、積載部としてのフォーク27の高さである積載部高さHを検出するための積載部高さ検出手段としてのストロークセンサ45、昇降操作レバー36の位置を検出するための昇降操作レバー位置センサ50、チルト操作レバー37の位置を検出するためのチルト操作レバー位置センサ51、および前進/後進切替レバー38の切替に応じて作動する前進/後進切替スイッチ52のそれぞれから信号が入力されるようになっている。
また、ECU11から、転舵アクチュエータ12、反力アクチュエータ13、油圧ポンプ8からリフトシリンダ31への作動油の供給を制御する電磁式の比例制御弁からなる昇降用制御弁53、油圧ポンプ8からチルトシリンダ28への作動油の供給を制御する電磁式の比例制御弁からなるチルト用制御弁54、前進クラッチを係合/離脱させるための油圧シリンダに作動油の供給を制御する電磁式比例制御弁からなる前進クラッチ用制御弁55、および後進クラッチを係合/離脱させるための油圧シリンダに作動油の供給を制御する電磁式比例制御弁からなる後進クラッチ用制御弁56のそれぞれに信号が出力されるようになっている。また、ECU11から、駆動源ECU57に、駆動源の駆動力を抑制するための駆動力抑制指示信号D1が出力されるようになっている。
ECU11は種々の制御を実行する。例えば、ECU11は、路面反力に応じた操舵反力を操舵部材10に与えるためのトルクを反力アクチュエータ13によって発生させるべく、操舵角センサ14から入力された操舵角θH および車速センサ49から入力された車速Vに基づいて、反力アクチュエータ13を駆動制御する(すなわち反力制御を実施する)。
また、ECU11は、昇降操作レバー位置センサ50から入力された昇降操作レバー36の位置に応じて、油圧ポンプ8からリフトシリンダ31への作動油の供給を制御する昇降用制御弁53に制御信号を出力する。
また、ECU11は、チルト操作レバー位置センサ51から入力されたチルト操作レバー37の位置に応じて、油圧ポンプ8からチルトシリンダ28への作動油の供給を制御するチルト用制御弁54に制御信号を出力する。
また、ECU11は、前進/後進切替スイッチ52が前進へ切り替えられることに応じて前進クラッチ用制御弁55に制御信号を出力し、前進クラッチを作動させるための油圧シリンダに、油圧ポンプ8からの作動油が供給されるようにする。
また、ECU11は、前進/後進切替スイッチ52が後進へ切り替えられることに応じて後進クラッチ用制御弁56に制御信号を出力し、後進クラッチを作動させるための油圧シリンダに、油圧ポンプ8からの作動油が供給されるようにする。
図4はECU11の主たる動作を示すフローチャートである。図4を参照して、ECU11は、まず、操舵角センサ14からの信号に基づいて、操舵角θH を検出し(ステップS1)、検出された操舵角θH に基づき、制御マップである操舵角−目標転舵角マップ(図5の実線に相当)を用いて、目標転舵角θW * を設定する(ステップS2)。
次いで、ステップS3において、車速センサ49からの信号に基づいて、車速Vを検出する。次いで、ステップS4では、検出された車速Vが所定速度Va以下(0≦V≦Va。Vaは例えば3Km/時)である場合に、発進または走行中からの停車を検出する。
発進または走行中からの停車が検出された場合(ステップS4においてYESの場合)には、ステップS5において、転舵角センサ15からの信号に基づいて転舵角θW を検出し、ステップS6において、検出された転舵角θW が所定値θ1(θ1は例えば70度)以上であるか否かを判定する。転舵角θW に関して、左操舵と右操舵で符号を逆にする場合、転舵角θW が零に近い側を転舵角が小さいという。
検出された転舵角θW が所定値θ1以上である場合(ステップS6においてYESの場合)には、下記式(1)を用いて、目標転舵角θW * を減少補正する(ステップS7)。 θW * =θW * −n・B …(1)
すなわち、操舵角−目標転舵角マップ(図5において実線に相当)の目標転舵角θW * から、サイクル回数n(例えばn=1〜10)、漸減補正量B(例えば1°)として、サイクル毎に増加する補正量n・Bを減じることにより、目標転舵角θW * を漸減補正する(図5において破線に相当)。この場合、目標転舵角θW * を例えば最大で10°減じることになる。なお、図5において、左操舵をプラス方向、右操舵をマイナス方向で示してある。目標転舵角θW * 減少させるとは、零に近づける方向への処理である。その後、ステップS8に移行する。
一方、ステップS4において、発進や走行中からの停車が検出されない通常走行中である場合(ステップS4においてNOの場合)、およびステップ6において、転舵角θW が所定角度θ1未満(θW <θ1)である場合(ステップS6においてNOの場合)には、ステップS10に移行する。
ステップS8では、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW の偏差の絶対値|θW * −θW |が所定の正値e以下である(すなわち|θW * −θW |≦e。正値eは、例えば1°)か否かが判定される。すなわち、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW が、概ね等しいか否かが判定される。
ステップS8において、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW の偏差の絶対値|θW * −θW |が所定の正値e以下であって、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW が概ね等しいと判定された場合(ステップS8においてYESの場合)には、駆動力抑制指示信号D1を駆動源ECU57に出力した(ステップS9)後、ステップS10に移行する。駆動力抑制指示信号D1を受けた駆動源ECU57では、例えば燃料供給弁によるスロットル開度を所定量絞るようにする。
ステップS8において、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW の偏差の絶対値|θW * −θW |が所定の正値eを超える場合(ステップS8においてNOの場合)には、ステップS10に移行する。
ステップS10では、転舵角センサ15からの信号に基づいて検出された転舵角θW (実転舵角に相当) を目標転舵角θW * に近づけるように、転舵アクチュエータ12を駆動制御する(すなわち転舵制御を実施する)。ステップS1〜S10の繰り返しにおいて、ステップS4およびステップS6でYESの条件が満たされている限り、繰り返しサイクル毎にステップS7において目標転舵角θW * が漸減されることになる。
本実施の形態によれば、フォークリフト1が走行中から停車するとき、または発進するときに、そのときの転舵角θW が所定角度θ1(例えば70°)以上であることを条件として、目標転舵角θW を減少するように補正する。これにより、転舵角θW を実質的に減少させることができる。したがって、停車時や発進時の転舵輪としての後輪6による走行抵抗を低減することができるので、走行効率を向上することができる。また、転舵輪としての後輪6を支持する部材(支持部材16、軸受17等)の強度を低減することができ、ひいては、転舵機構A1を小型化、簡素化することが可能となる。
また、フォークリフト1が走行中から停車するとき、または発進するときに、そのときの転舵角θW が所定角度θ1以上であることを条件として、車速Vを低減するので、転舵角θW の実質的な減少と相まって、転舵輪としての後輪6による走行抵抗をより低減することができ、その結果、走行効率をより向上することができ、また、周辺部品の強度負荷をより低減することができ、転舵機構A1のさらなる小型化、簡素化が可能となる。また、省エネルギに寄与することができる。
さらに、目標転舵角θW * の減少補正を漸減により行うようにしているので、エネルギロスをより低減することができ、省エネルギに一層寄与することができる。
また、車両用操舵装置9が、操舵部材10と転舵輪としての後輪6との機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として構成されているので、転舵アクチュエータ12の転舵制御により、転舵角θW を容易に変更することができる。
図4および図5の実施の形態では、所定の条件が満たされたときに、目標転舵角θW * を減少補正するようにしたが、これに代えて、図6および図7の実施の形態に示すように、所定の条件が満たされたときに、目標操舵反力TH * を増加補正するようにしてもよい。
図6を参照して、ECU11は、まず、ステップS1において、操舵角センサ14からの信号に基づいて、操舵角θH を検出し、ステップS2において、車速センサ49からの信号に基づいて、車速Vを検出する。次いで、検出された操舵角θH および検出された車速Vに基づき、制御マップである操舵角−目標操舵反力マップ(図7の実線に相当)を用いて、目標操舵反力TH * を設定する(ステップS3)。
次いで、ステップS4では、検出された車速Vに基づいて、発進または走行中からの停車を検出する。
発進または走行中からの停車が検出された場合(ステップS4においてYESの場合)には、ステップS5において、転舵角センサ15からの信号に基づいて転舵角θW を検出し、ステップS6において、検出された転舵角θW が所定値θ1(θ1は例えば70°)以上であるか否かを判定する。
検出された転舵角θW が所定値θ1以上である場合(ステップS6においてYESの場合)には、下記式(2)を用いて、目標操舵反力TH * を増加補正する(ステップS7)。
H * =TH * +n・C …(2)
すなわち、操舵角−目標操舵反力マップ(図7において実線に相当)の目標操舵反力TH * から、サイクル回数n(例えばn=1〜10)、漸減補正量C(例えば0.3Nm)として、サイクル毎に増加する補正量n・Cを加算することにより、目標操舵反力TH * を漸増補正する(図7において破線に相当)。この場合、目標操舵反力TH * 例えば最大で3Nm増加させて、操舵部材2の操作を重くすることになる。なお、図7において、左操舵をプラス方向、右操舵をマイナス方向で示してある。目標操舵反力TH * を増加させるとは、目標操舵反力TH * を零から遠ざける方向への処理である。その後、ステップS8に移行する。
一方、ステップS4において、発進または走行中からの停車が検出されない通常走行中である場合(ステップS4においてNOの場合)、およびステップ6において、転舵角θW が所定角度θ1未満(θW <θ1)である場合(ステップS6においてNOの場合)には、ステップS10に移行する。
ステップS8では、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW の偏差の絶対値|θW * −θW |が所定の正値e以下である(すなわち|θW * −θW |≦e。正値eは、例えば1°)か否かが判定される。すなわち、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW が、概ね等しいか否かが判定される。
ステップS8において、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW の偏差の絶対値|θW * −θW |が所定の正値e以下であって、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW が概ね等しいと判定された場合(ステップS8においてYESの場合)には、駆動力抑制指示信号D1を駆動源ECU57に出力した(ステップS9)後、ステップS10に移行する。駆動力抑制指示信号D1を受けた駆動源ECU57では、例えば燃料供給弁によるスロットル開度を所定量絞るようにする。
ステップS8において、目標転舵角θW * および検出された転舵角θW の偏差の絶対値|θW * −θW |が所定の正値eを超える場合(ステップS8においてNOの場合)には、ステップS10に移行する。
ステップS10では、目標操舵反力TH * に基づいて反力アクチュエータ13を駆動制御する(すなわち反力制御を実施する)。ステップS1〜S10の繰り返しにおいて、ステップS4およびステップS6でYESの条件が満たされている限り、繰り返しサイクル毎にステップS7において目標操舵反力TH * が漸増されることになる。
本実施の形態によれば、フォークリフト1が走行中から停車するとき、または発進するときに、そのときの転舵角θW が所定角度θ1(例えば70°)以上であることを条件として、目標操舵反力TH * を増加するように補正する。これにより、転舵角θW を実質的に減少させることができる。したがって、フォークリフト1が走行中から停車するときや発進するときの転舵輪としての後輪6による走行抵抗を低減することができるので、走行効率を向上することができる。また、転舵輪としての後輪6を支持する部材(支持部材16、軸受17等)の強度を低減することができ、ひいては、転舵機構A1を小型化、簡素化することが可能となる。
また、フォークリフト1が走行中から停車するとき、または発進するときに、そのときの転舵角θW が所定角度θ1以上であることを条件として、車速Vを低減するので、転舵角θW の実質的な減少と相まって、転舵輪としての後輪6による走行抵抗をより低減することができ、その結果、走行効率をより向上することができ、また、周辺部品の強度負荷をより低減することができ、転舵機構A1のさらなる小型化、簡素化が可能となる。また、省エネルギに寄与することができる。
さらに、目標操舵反力TH * の増加補正を漸増により行うようにしているので、エネルギロスをより低減することができ、省エネルギに一層寄与することができる。
また、車両用操舵装置9が、操舵部材10と転舵輪としての後輪6との機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の車両用操舵装置として構成されているので、反力アクチュエータ13の反力制御により、操舵反力TH を容易に変更することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、フォークリフト1が走行中から停車するときまたは発進するときにおいて、転舵角センサ15により検出された転舵角θW が所定角度θ1以上のときに、図4の実施の形態のように目標転舵角θW * を減少補正すること、および図6の実施の形態のように目標操舵反力TH * を増加補正することの少なくとも何れかを行えばよい。したがって、図4の実施の形態のように目標転舵角θW * を減少補正すること、および図6の実施の形態のように目標操舵反力TH * を増加補正することの双方を行うようにしてもよい。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
1…フォークリフト(荷役車両)、2…車体、3…荷役装置、6…後輪(転舵輪)、9…車両用操舵装置、10…操舵部材、11…ECU(制御手段)、12…転舵アクチュエータ、13…反力アクチュエータ、14…操舵角センサ(操舵角検出手段)、15…転舵角センサ(転舵角検出手段)、A1…転舵機構、θH …操舵角、θW …転舵角、θW * …目標転舵角、V…車速、操舵反力…TH 、目標操舵反力…TH * 、D1…駆動力抑制指示信号

Claims (3)

  1. 荷役装置を備えた荷役車両を操舵するための車両用操舵装置において、
    互いの間の機械的な連結が断たれた操舵部材および転舵輪と、
    転舵輪を転舵する転舵アクチュエータと、
    上記操舵部材に操舵反力を与える反力アクチュエータと、
    目標転舵角に基づいて上記転舵アクチュエータを制御し、目標操舵反力に基づいて上記反力アクチュエータを制御する制御手段と、
    上記制御手段は、荷役車両が走行中から停車するときまたは発進するときにおいて、転舵角検出手段により検出された転舵角が所定角度以上のときに、目標転舵角を減少補正すること、および目標操舵反力を増加補正することの少なくとも何れかを行うことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記制御手段は、荷役車両が走行中から停車するときまたは発進するときにおいて、転舵角検出手段により検出された転舵角が所定角度以上のときに、荷役車両の前後進駆動力を抑制するための駆動力抑制指示信号を出力することを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1または2において、上記目標転舵角の減少補正は漸減により行われ、上記目標操舵反力の増加補正は漸増により行われるようにしてあることを特徴とする車両用操舵装置。
JP2009109511A 2009-04-28 2009-04-28 車両用操舵装置 Expired - Fee Related JP5278755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109511A JP5278755B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 車両用操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109511A JP5278755B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 車両用操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010254235A JP2010254235A (ja) 2010-11-11
JP5278755B2 true JP5278755B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=43315660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009109511A Expired - Fee Related JP5278755B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 車両用操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278755B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3103051B2 (ja) * 1997-11-18 2000-10-23 本田技研工業株式会社 車両用操舵装置
NL1018627C2 (nl) * 2001-07-25 2003-01-28 Skf Ab Stuureenheid voor besturing via draad.
JP3774656B2 (ja) * 2001-11-21 2006-05-17 株式会社ジェイテクト 車両の操舵装置
JP2007015495A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010254235A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5392550B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5645069B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5498858B2 (ja) ホイールローダ
US7681902B2 (en) Motor driven stand device for motorcycle
US9108667B2 (en) Motor vehicle steering system
JP5557030B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5257683B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5305085B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3536785B2 (ja) 産業車両の走行制御装置
JP2010254237A (ja) 車両用操舵装置
JP7188449B2 (ja) 産業車両
JP5278755B2 (ja) 車両用操舵装置
JP7481081B2 (ja) 産業車両
JP5569735B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4924584B2 (ja) 産業車両のピッチング抑制装置
JP6282082B2 (ja) フォークリフト用のモータ駆動装置およびそれを用いた電動フォークリフト
JP5354264B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2014185005A (ja) 荷役車両
JP2012076651A (ja) 車両用操舵装置
JP2019033635A (ja) 電動車両
JP5403334B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2010132379A (ja) 荷役車両
JP6237444B2 (ja) 産業車両
KR101173331B1 (ko) 산업차량의 전기식 조향장치
JP4888921B2 (ja) ステアバイワイヤ式パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5278755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees