JP2010252486A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸を軸承したロータを所定角度範囲で磁気的に回転する際に、コイルステータを2極構成で、小型はシンプルに構成することが可能であると共にロータの回転方向がロックすることなく磁気効率に優れた電磁アクチュエータを提供する。
【解決手段】回転軸の外周に2極着磁されたマグネットロータと、このマグネットロータの磁極に対向するN極とS極の極磁歯を形成する一対のステータとから構成され、この一対のステータをロータの外周に等間隔で対向するように配置する。この場合一対のステータを非対象形状又は回転軸の軸心を中心に点対称形状で、互いに異なる面積で構成する。これによって極磁歯を形成する一対のステータ間隙を広げることなく左右ステータの磁気バランスを異ならせる。
【選択図】図3

Description

本発明はコイルに供給する電流で所定方向の回転力を生起する電磁アクチュエータに係わり、その電磁駆動部の改良に関する。
一般にこの種のアクチュエータは回転軸と磁極を備えたロータと、このロータに回転力を生起するステータで構成され、このステータに巻回したコイルに電流を供給する電磁駆動機構が広く知られている。
この種の電磁駆動装置を簡単な構造で小型軽量に構成するためにロータの磁極をNS2極で構成し、このロータの周囲にN極とS極の磁歯を形成する一対のステータを配置する構造が例えば特許文献1に提案されている。
特許文献1(特許文献2も同様)には回転軸の外周にNS2極の磁極を形成したロータに対して、その周囲に2つの磁歯を形成する一対のステータを周方向に間隔を隔てて配置している。そしてこのステータの周囲に励磁コイルを巻回し、このコイルに通電することによってロータを所定角度揺動させている。
このように回転軸を軸承したロータを所定角度範囲で揺動駆動するため、ロータの外周をNS2極に着磁し、このロータの着磁面から間隔を隔てて周方向に第1第2のステータを配列し、このステータを外周に巻回したコイルでNS極に励磁することによってロータを吸引して所定角度回転する電磁駆動装置が知られている。
実公平3−56010号公報 特開2002−369482号公報
上述のように回転自在に軸承した回転軸を所定角度範囲で正逆揺動駆動する際に、一般的には回転軸の外周にNS2極をマグネットなどでロータ磁極を形成し、その外周にNS2極のステータ磁極を形成している。そしてステータの外周に巻回したコイルに電流を供給することによってステータに生起した磁極でロータを吸引回転することが知られている。
このような一対のステータの外周にコイルを巻回して一対のステータに磁極を形成し、このステータ磁極でマグネットロータを吸引して所定角度回転する電磁駆動装置にあっては次の問題が生ずる。
図7(a)に示すようにロータ90を回転軸91とマグネット92で構成し、回転軸91の外周にNS極を形成する。このロータ90の外周に一対のステータ93a、93bを設けて励磁極を形成する。この場合、一対のステータ93a、93bを左右対称でその間隔(Ga、Gb)を等しい間隔にするとロータ90の回転方向が定まらずロック状態となる。このため従来は一対のステータ93a、93bの間隔Gaと間隔Gbを異ならせるように一方は短く(図示Ga)、他方は長く(図示Gb)形成している(図7(b)参照)。これによって間隔Ga間に形成される磁界の強さHaと間隔Gb間に形成される磁界の強さHbがHa>Hbとなり、ロータ90に作用するステータ93a、93bの励磁力が左右アンバランスとなる。このロータ90に作用する励磁力をアンバランスすることによってロータ90のロック状態を防止し、同時にハンチング、回転斑などの問題を解決している。
上述のロータ回転方向のロック状態を説明すると図7(c)に示すようにロータ90に対してステータ93a、93bが対象形状で、等間隔(Ga=Gb)に構成されている。この状態ではロータ90は同図に示すステータ93aのN極とステータ93bのS極にマグネット92のS極とN極が吸引され、この位置に停止する。そこでロータ90を逆方向(反時計方向)に回転(逆転)するためステータ93aをS極に、ステータ93bをN極に励磁方向を反転する。このときロータ90は励磁極に反撥して回転しようとするが左右磁気的にバランスされているためで時計方向に回転するか反時計方向に回転するかその中点(図7(c)の状態)でロックすることとなる。このロック状態を防ぐために従来は間隔GaとGbを異なる間隔に、例えばGa<Gbに設定している。
このように従来は一対のステータの間隔(磁気ギャップ)を大小異ならせているため、ステータに作用する磁気的効率が損なわれる問題がある。つまりステータの外周に励磁コイルを巻回し、このコイルに通電してステータに励磁極を形成するときステータの磁気ギャップを大きくすると磁気的損失が大きくなり、結果としてコイルに供給する電流値を大きくしなければならない。従って消費電力、コイルのターン数などロータの出力トルクに比して消費電力のロスと同時に所定の回転トルクを得るためコイルターン数を大きくするため励磁コイルが大型化する問題がある。
本発明は、回転軸を軸承したロータを所定角度範囲で磁気的に回転する際に、コイルステータを2極構成で、小型でシンプルに構成することが可能であると共にロータの回転方向がロックすることなく磁気効率に優れた電磁アクチュエータの提供をその主な課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、回転軸の外周に2極着磁されたマグネットロータと、このマグネットロータの磁極に対向するN極とS極の極磁歯を形成する一対のステータとから構成され、この一対のステータをロータの外周に等間隔で対向するように配置する。この場合一対のステータを非対象形状で互いに異なる面積で構成する。これによって極磁歯を形成する一対のステータ間隙を広げることなく左右ステータの磁気バランスを異ならせることが可能となる。従ってロータに作用するステータの吸引磁力が回転する正逆方向で釣り合ってロックすることがない。
更にその具体的な構成を説明すると、回転軸と、この回転軸の外周にN極とS極に2極着磁された円柱形状のマグネットロータと、マグネットロータの磁極に対向するN極とS極の極磁歯を形成する一対のステータと、このステータの外周に巻回した励磁コイルとを備える。そして一対のステータを、マグネットロータの外周に等間隔の間隙を形成して互いに対向するように配置すると共に非対象形状で互いに異なる面積に構成する。
本発明は回転軸を有するマグネットロータの周囲にN極とS極の極磁歯を形成する一対のステータを、ロータの外周に等間隔のギャップを形成するように配置し、更にこの一対のステータを非対象形状で互いに異なる面積に構成したものであるから次の効果を奏する。
回転軸を軸承したマグネットロータを所定角度範囲で磁気的に回転する際に、コイルステータをNS2極構成で、小型でシンプルに構成することが可能である。また、一対のステータは非対象形状で互いに異なる面積に形成されているためロータにロック作用が働く恐れがない。つまりコイルステータをNS2極構成にする場合、ステータの磁気的作用が回転正逆方向で均衡してロータの回転運動がロックすることがない。
更に本発明は一対のステータの面積を異ならせる際にステータ周囲に巻回する励磁コイルの巻き線端部(始端部又は終端部)に位置するステータ先端部又は基端部を欠除することによって磁気的アンバランスを形成する。これによって巻き線に生起する磁界の影響が最も大きい巻き線中央部を避けたステータ先端部又は基端部を切り欠くためコイルに生起した磁気効率を低減することなく磁気的アンバランスを形成することが可能となる。
本発明の電磁アクチュエータの一実施形態を示す中央縦断面の説明図。 (a)は図1の電磁アクチュエータの組み立て分解状態を示す斜視図であり、(b)はステータを磁気ヨークに固定する嵌合構造の説明図。 図1のロータとステータの位置関係を示す説明図であり、(a)は分解状態の平面説明図であり、(b)はそのY−Y線断面説明図である。 図1の電磁アクチュエータにおけるステータの形状を示す説明図であり、(a)はその第1の実施形態を示す説明図、(b)は第2の実施形態を示す説明図、(c)は第3の実施形態を示す説明図である。(e)は励磁コイルに作用する磁界の強さを示す説明図である。 図3(a)の実施形態におけるステータ形状し、平面形状に展開した状態の説明図であり、(a)は台形形状の場合を、(b)は矩形状の場合を示す。 図3(a)の実施形態においてステータに生起される磁界の強さの分布とロータの回転トルクの関係を示す説明図である。 従来技術の説明図であり、(a)はステータ間ギャップの説明図であり、(b)はステータに作用する磁界の流れを示し、(c)はロータのロック状態の説明図。
[電磁アクチュエータ]
図1に断面図を図2に分解斜視図を示す電磁アクチュエータMについて説明する。この電磁アクチュエータMは、ロータ10とステータ16、17とブラケット15とハウジング(不図示)で構成されている。ロータ10は回転軸11と、この回転軸11に一体形成したマグネット12で形成されている。回転軸11は適宜の例えば金属製のシャフトで構成され、これにマグネット12が一体形成されている。マグネット12はフェライト、希土類、アルニコなどで形成された永久磁石で構成されている。このマグネット12と回転軸11は例えばインサート成形で一体に形成する。そしてマグネット12は円柱形状で、その周方向にN極12nとS極12sが着磁されている。図示の形態では回転軸11はハウジング(図示形態では後述する磁気ヨーク19;以下同様)に固定されたコイル枠14に軸受13aが形成され、同様にハウジングに固定されたブラケット15に軸受13bが形成され、この両軸受13a、13bに回転軸11が軸支持されている。
ステータ16,17は2つの磁歯を形成するように第1ステータ16と第2ステータ17の一対で構成され、前述のロータ10の外周に環状に配列される。第1ステータ16はリング形状のフランジ(鍔)16aと磁歯部16bで構成され、フランジ16aに半裁円筒形状の磁歯部16bが連設されている(図2参照)。また、第2ステータ17も同様にリング形状のフランジ(鍔)17aと半円筒状の磁歯部17bとで構成されている。
この一対の第1ステータ16と第2ステータ17は図3(a)(b)に示すように第1ステータ16が回転軸11の一方(同図下方)から上方に突出し、第2ステータ17が回転軸11の他方(同図上方)から下方に垂下するように配置され、嵌合されている。この第1第2ステータ16、17は図3(b)に示すように少許の間隙(磁歯間ギャップ)GaとGbを隔てて互いに円周方向に配列されている。つまり前述のロータ10の外周に、回転軸11と同心円を描くように第1第2ステータ16,17は環状配列されるように後述する磁気ヨーク19に嵌合されている(図2(a)、図3(b)参照)。
なお、上述の第1第2ステータ16、17は軟磁性材料で構成され、交互にN極とS極を形成するようにその外周に励磁コイル18がコイル枠14に巻回されている。コイル枠14は例えば合成樹脂のモールド成形で形成され、図2(a)に示すように一端が開口したカップ形状に形成され、その閉鎖端側底部に軸受13aが軸支孔で形成され、外周にボビン14aが形成されている。この軸受13aはボビン14aの中心に形成され、前述のロータ10の回転軸11を軸支持し、その同心円上のボビン14aに巻き線18が巻回される。このようにコイル枠14はロータ10の回転軸11を軸支持し、その回転軸11を中心に巻き線18を同心巻きするように円筒形状に構成されている。なお、図2(a)に示す図示18tは巻き線18の電源入力端子であり、図示20、21はワッシャである。
上述のロータ10とステータ16、17とコイル枠14は磁気ヨーク19に嵌合され一体化されている。磁気ヨーク19は中空円筒形状に形成され、その内部にマグネットロータ10、励磁コイル18、ステータ16、17を収納することによってアクチュエータMの構造体を構成している。これと同時に磁気ヨーク19は磁気的にシールドするように軟磁性材料などの磁性材料で構成されている。
また磁気ヨーク19は図2(b)に示すように第1第2ステータ16、17のリング状フランジ16a、17aを嵌合支持するようにヨーク内径とステータのフランジ外径が緊密に嵌合する寸法形状に形成されている。そして第1第2ステータ16、17のフランジ16a、17aには嵌合突起16j、16kと17j、17kが形成されている。一方磁気ヨーク19には、この嵌合突起16j〜17kと係合するカシメ溝20j、20k、21j、21kが形成されている。この第1ステータ16の嵌合突起16j、16kを磁気ヨーク19のカシメ溝20j、20kに嵌合して例えばカシメ止めし、同様に第2ステータ17の嵌合突起17j、17kを磁気ヨーク19のカシメ溝21j、21kに嵌合してカシメ止めする。
これによって第1第2ステータ16、17は磁気ヨーク19にフランジ(鍔部)16a、17aを嵌合することによって回転軸11を基準に径方向(ラジアル方向)が位置決めされる。そして第1ステータ16の嵌合突起16j、16kをカシメ溝20j、20kにカシメ止めし、同様に第2ステータ17の嵌合突起17j、17kをカシメ溝21j、21kにカシメ止めすることによって回転軸11を基準に軸方向(スラスト方向)が位置決め(固定)される。
そこで前述のコイル枠14に巻き線18を巻回した状態で、その内側にロータ10を挿入する。このときロータ10の回転軸11をコイル枠14に形成した軸受13aに嵌合する(回転軸11の他方は後述するブラケット部材15を取付ける段階でその軸受13bに嵌合する)。次にコイル枠14の内側に第1ステータ16と第2ステータ17を挿入してステータのフランジ16a、17aを磁気ヨーク内壁に嵌合する。するとコイル枠14は磁気ヨーク内壁とステータ外周壁との間に挟まれてその径方向の位置が位置決めされる。そこで磁気ヨーク19にブラケット部材15を嵌合し、これに形成されている軸受13bに回転軸11の他方を嵌合する。
このブラケット部材15を磁気ヨーク14に嵌合する際にロータ10は図1に示すようにワッシャ21を介してコイル枠14の内壁に、ワッシャ20を介してブラケット部材15の内壁にそれぞれ当接した状態で係合させる。そこでロータ10はコイル枠14とブラケット部材15とで回転軸11の軸方向の位置を位置決めされることとなる。そこで第1ステータ16の嵌合突起16j、16kを磁気ヨーク19のカシメ溝20j、20kにカシメ止めし、同様に第2ステータ17の嵌合突起17j、17kをカシメ溝21j、21kにカシメ止めする。同様にブラケット部材15を磁気ヨーク19にカシメ止め、ビス止めなどの固定手段(不図示)で固定する。これによってロータ10の軸方向が固定される。
そこで本発明は上述の第1第2ステータ16、17を次のように「回転軸11を中心に第1第2ステータ16,17を非対称形状でその表面積が異なるように構成」することを特徴としている。まず、前述したように第1第2ステータ16、17の磁歯間ギャップGaとGbは実質的に等間隙(Ga=Gb)に設定されている。そして図4(d)に示すようにコイル枠14には励磁コイル(巻き線:以下同様)18が巻回され、この巻き線18は回転軸11を中心とする方向に同心巻きされている。同図Sbは巻き線の巻線始端部を、Seは巻線終端部を示す。
[ステータの第1実施形態]
図4(a)に示す実施形態は、第1ステータ16と第2ステータ17をともに台形形状に構成し、その一方である第1ステータ16の先端部Se(巻線終端部)のコーナに切欠き部16cを設けている。このため第1ステータ16の表面積ar1と第2ステータ17の表面積ar2はar2>ar1に設定される。同図は円環形状に配列される第1ステータ16と第2ステータ17を平面形状に展開した状態を示し、このステータ16、17の図示x−x方向に巻き線18が巻回される。この巻き線18に通電することによって第1第2ステータ16、17に生起する磁界の強さは同図(d)にHxで示すように巻き線方向x−xと直交する方向に作用する。
このとき第2ステータ17に作用する磁界の強さHx1は第1ステータ16に作用する磁界の強さHx2より大きくなる。つまり巻き線18によってステータ16,17に生起される磁界は切欠き部16cの部位が小さくなる(同図斜線部)ため第1ステータ16に生起される磁界Hx2はこの切欠き部16cのない第2ステータ17に生起される磁界Hx1より小さくなる。そしてこの切欠き部16cは第1ステータ16の先端部Seのコーナに設けられている。
[ステータの第2実施形態]
また、図4(b)は第1ステータ16と第2ステータ17をともに台形形状に構成し、第1ステータ16の先端部Seに切欠き部16dを設けている。これによって第1ステータ16の表面積ar1と第2ステータ17の表面積ar2はar1<ar2に設定している。その作用は上述の第1実施形態と同様であり、その詳細は後述する。
上述の図4(a)に示すものはステータ先端部Seのコーナに切欠き部16cを形成し、図4(b)に示すものはステータ先端部Seに切欠き部16dを設け、いずれも第2ステータ17の表面積ar2に対して、第1ステータ16の表面積ar1を小さく設定している。このようにステータ先端部Seの一部に切り欠部16c、16dを形成したのはこの先端部Seには後述する巻き線18の終端部が位置するため、巻き線18に生起する磁界が小さい。このため切欠き部の寸法精度に機体差が生じてもロータ10に作用する回転力のバラツキが緩和されるためである。
次に図4(c)に示すものは、第1ステータ16と第2ステータ17をともに台形形状に構成し、第1ステータ16の基端部Sb(巻き線の始端部)に切欠き部16eを設けている。これによって前述のものと同様に第1ステータ16の表面積ar1と第2ステータ17の表面積ar2はar1<ar2に設定される。そして巻き線18の先端部と同様に基端部に形成する切り欠部16eは巻き線18に生起する磁界が小さいため切欠き部の寸法精度に機体差が生じてもロータ10に作用する回転力のバラツキが緩和される。
なお、上述の第1乃至第3実施形態は、いずれもステータ16、17を図5(a)に示すように台形形状に構成する場合について説明したが、ステータ形状を台形形状に構成する必然性はなく、図5(b)に示すように矩形形状に構成しても良い。同図はいずれも磁歯間ギャップを隔てて環状に配列される第1第2ステータ16、17を平面形状に展開した状態を示している。そこでこのステータを台形形状、矩形形状など適宜形状に構成し、第1第2ステータ16,17の一方をコーナカット、Vカット、基端カットなどその一部を切除することによって第1ステータ16と第2ステータ17の表面積を異ならせる。この場合切り欠部16c、16d、16eは巻き線18に生起する磁界が小さい巻き線の始端部Sb又は終端部Seに形成することが好ましい。
[作用の説明]
上述の第1実施形態(図4(a)の実施形態)に基づいて本発明の作用を説明する。図6に示すように切欠き部を有しない第2ステータ17には図示しないがステータ周囲に均等分布の磁力線が生起され、この磁力線は巻き線18の巻き方向x−xと直交する方向に生ずる。一方切欠き部16c、16d、16eを有する第1ステータ16にも同様の磁界が生起され、その周方向に均等分布の磁力線が生起される。このとき第1ステータ16の磁力線は切欠き部16c、16d、16eの部位で減衰し、切欠き部のない端部より小さい(図示斜線部に磁力線の減衰を示す)。そこで切欠き部16c〜16eに隣接するギャップGa間に生ずる磁力線Haは他方のギャップGbに生ずる磁力線Hbより弱くなる。そこで図示位置に位置するロータ10には図示時計方向の回転力が付与される。これによってロータ10に第1第2ステータ16、17から付与される回転方向が磁気的にバランスしたロック状態が生ずることがない。
M 電磁アクチュエータ
10 ロータ
10n N極
10s S極
11 回転軸
12 マグネット
13a 軸受
13b 軸受
14 コイル枠
15 ブラケット部材
16 第1ステータ
16a フランジ(鍔)
16b 磁歯部
16c 切欠き部(第1実施形態)
16d 切欠き部(第2実施形態)
16e 切欠き部(第3実施形態)
17 第2ステータ
17a フランジ(鍔)
17b 磁歯部
18 巻き線
19 磁気ヨーク

Claims (3)

  1. 回転軸と、
    この回転軸の外周にN極とS極に2極着磁された円柱形状のマグネットロータと、
    前記マグネットロータの磁極に対向するN極とS極の極磁歯を形成する一対のステータと、
    前記一対のステータの外周に巻回された励磁コイルと、
    を備え、
    前記一対のステータは、前記マグネットロータの外周に等間隔の間隙を形成して互いに対向するように配置され、
    この一対のステータは非対象形状で互いに異なる表面積に構成されていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記励磁コイルは前記回転軸に対し同心巻きした巻き線で前記一対のステータに極磁歯を形成するように構成され、
    前記一対のステータは、それぞれリング形状の鍔部とこの鍔部から突出した半裁円筒形状の磁歯部で構成され、
    この第1ステータの磁歯部は前記回転軸の軸方向の一方から他方側に突出するように配置され、第2ステータの磁歯部は前記回転軸の他方から一方側に突出するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記励磁コイルは、前記回転軸に対し同心巻きした巻き線で前記一対のステータに極磁歯を形成するように構成され、
    前記ステータの一方は、前記巻き線の始端部及び/又は巻き線の終端部に形成した切り欠き部によってステータの他方と非対称形状に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
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