JP2010250139A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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健介 村島
Tsukasa Taniguchi
谷口  司
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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ装置の更なる薄型化を図る場合でも回路部品を十分に放熱することができる構成を提供する。
【解決手段】シャーシ41と、シャーシ41の前面側に取り付けられたプラズマディスプレイパネルと、シャーシ41の背面側に取り付けられた回路基板100とが、少なくともフロントケースとバックケース45とから構成された筐体に収容され、回路基板100上に設けられた部品62aとバックケース45との間に放熱部材54を設け、放熱部材54は、部品62aと熱的に接合された基底部54aと、基底部54aの両端のそれぞれからバックケース45側に伸長した側面部54b、54cとを有し、放熱部材54とバックケース45とにより通風路となる空間65を形成し、空間65に外部からの空気を取り入れるように、バックケース45の所定の箇所に孔66を設けた。
【選択図】図7

Description

本発明は、薄型の画像表示装置であるプラズマディスプレイ装置に関する。
平面状に多数配列された画素を有する画像表示デバイスとして代表的なプラズマディスプレイパネル(以下「パネル」と略記する)は、対向配置されたガラス製の前面基板と背面基板との間に多数の放電セルを構成してなる。前面基板上には1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が互いに平行に複数対形成され、背面基板上には複数の平行なデータ電極が形成され、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封されている。ここで表示電極対とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。
パネルを駆動する方法としては、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行うサブフィールド法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、書込み期間では選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では走査電極と維持電極とに交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させて画像表示を行う。
プラズマディスプレイ装置は、パネルとその駆動回路とをシャーシ部材に取り付け、それらをフロントケースとバックケースとからなる筐体の内部に収納して構成されている。パネルの大画面化、高精細度化が進むと、パネルの各電極を駆動する駆動回路やパネルにおける消費電力が増え、プラズマディスプレイ装置における発熱量が増大する。このような発熱の問題を解決するために、パネルの背面に放熱板を装着するとともに排気用の放熱ファンを設け、熱を筐体外部へ効率よく放出する構造(例えば、特許文献1参照)や、パネルの背面に放熱板を装着するとともに回路基板を複数に分割して、回路基板の間に放熱フィンを設けた構造(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
特開平9−233406号公報 特開平11−251772号公報
しかしながら、プラズマディスプレイ装置の厚みが例えば25mm以下になるようにプラズマディスプレイ装置の薄型化を図る場合、筐体内部の空間が狭くなるとともに筐体内部に収納される回路基板上の回路部品とバックケースとの間隔が狭くなり、回路部品で発生した熱が筐体内部にこもりやすくなり回路部品の放熱が不十分になるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、プラズマディスプレイ装置の更なる薄型化を図る場合でも回路部品を十分に放熱することができる構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のプラズマディスプレイ装置は、シャーシと、前記シャーシの前面側に取り付けられたプラズマディスプレイパネルと、前記シャーシの背面側に取り付けられた回路基板とが、少なくともフロントケースとバックケースとから構成された筐体に収容され、前記回路基板上に設けられた部品と前記バックケースとの間に放熱部材を設け、前記放熱部材は、前記部品と熱的に接合された基底部と、前記基底部の両端のそれぞれから前記バックケース側に伸長した側面部とを有し、前記放熱部材と前記バックケースとにより通風路となる空間を形成し、前記空間に外部からの空気を取り入れるように、前記バックケースの所定の箇所に孔を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、回路部品を十分に放熱することができ、更なる薄型化を実現したプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置に用いるパネルの電極配列図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置の側面に平行な断面を示す模式図 同プラズマディスプレイ装置の回路基板群の配置を示す図 図6においてA−A線で切った断面図 放熱部材とバックケースに設けた孔との位置関係を示した平面図 バックケースの孔が形成された領域について説明するための図 (a)、(b)は放熱部材とバックケースとの隙間を変えたときの外気流入の様子を示す図 (a)、(b)は放熱部材の他の構成例を示す断面図 (a)、(b)は放熱部材の他の構成例を示す断面図 自立型の回路部品を用いたときの構成を示す図
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの分解斜視図である。パネル10は、ガラス製の前面基板11と背面基板21とを対向配置して、その間に放電空間を形成するように構成されている。前面基板11上には走査電極12と維持電極13とから構成される表示電極対14が複数形成されている。そして、表示電極対14を覆うように誘電体層15が形成され、誘電体層15上には保護層16が形成されている。また、背面基板21上には複数のデータ電極22が平行に形成され、データ電極22を覆うように絶縁体層23が形成され、さらに絶縁体層23上に井桁状の隔壁24が設けられている。また、絶縁体層23の表面および隔壁24の側面に蛍光体層25が設けられている。そして、走査電極12および維持電極13とデータ電極22とが交差するように前面基板11と背面基板21とが対向配置されており、その間に形成される放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
前面基板11および背面基板21の大きさは、画面サイズが42インチ相当のパネルであれば、それぞれ、例えば980mm×570mmであり、60インチ相当のパネルであれば、それぞれ、例えば1500mm×870mmである。そして前面基板11および背面基板21の厚みは、それぞれ、例えば1.8mmである。
図2は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極12およびn本の維持電極13が配列され、列方向に長いm本のデータ電極22が配列されている。そして、1対の走査電極12および維持電極13と1つのデータ電極22とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。走査電極12および維持電極13の数nおよびデータ電極22の数mはパネル10の解像度によって決まり、フルハイビジョンの解像度をもつパネルであれば、例えばn=1080、m=5760である。
次に、パネル10を駆動する方法について説明する。本実施の形態においては、画像信号に応じた階調を表示する方法としていわゆるサブフィールド法を用いる。サブフィールド法は、1フィールド期間を初期化期間、書込み期間および維持期間を有する複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う方法である。
サブフィールドの初期化期間では、緩やかに上昇しその後緩やかに下降する傾斜波形電圧を走査電極12に印加して各放電セルで微弱な初期化放電を発生させ、続く書込み期間での書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する初期化動作を行う。なお、一部のサブフィールドの初期化期間では、走査電極12に対して緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加するだけでもよい。
続く書込み期間では、書込み動作を行う1行目の走査電極12に負の電圧Vaの走査パルスを印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極22に正の電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると走査パルスと書込みパルスとが同時に印加された放電セルでは書込み放電が発生し、放電セル内に壁電荷が形成されることにより、1行目の放電セルにおいて書込み動作が行われる。このような書込み動作をすべての行の放電セルに対して順次行い、発光すべき放電セルにおいて選択的に書込み放電を発生させ壁電荷を形成する。
続く維持期間では、走査電極12と維持電極13に正の電圧Vsの維持パルスを交互に印加する。すると、書込み放電を起こした放電セルでは、維持パルスが電極に印加されるたびに維持放電が起こり発光する。各サブフィールドにおいて電極に印加される維持パルスの数は、各サブフィールドの輝度重みに応じた数であり、書込み期間で書込み動作が行われた放電セルは輝度重みに応じた輝度で発光する。
図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35、各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路31は、画像信号をパネル10で表示できる画素数および階調数の画像信号に変換し、さらにサブフィールドのそれぞれにおける発光・非発光をデジタル信号のそれぞれのビットの「1」、「0」に対応させた画像データに変換する。データ電極駆動回路32は、画像データを各データ電極22に対応する書込みパルスに変換し、各データ電極22に印加する。
タイミング発生回路35は水平同期信号H、垂直同期信号Vをもとにして、各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路33は、初期化期間において傾斜波形電圧を発生させる初期化波形発生回路、書込み期間において走査パルスを発生させる走査パルス発生回路、維持期間において維持パルスを発生させる維持パルス発生回路を有し、タイミング信号にもとづいて駆動電圧波形を発生し各走査電極12のそれぞれに印加する。維持電極駆動回路34は、維持期間において維持パルスを発生させる維持パルス発生回路を有し、タイミング信号にもとづいて駆動電圧波形を発生し各維持電極13に印加する。
図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の分解斜視図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、シャーシ41、パネル10とシャーシ41との間に設けられた熱伝導シート42、および、パネル10を駆動するための各種の駆動回路を実装した複数の回路基板からなる回路基板群43が、フロントケース44とバックケース45とからなる筐体に収容されて構成されている。パネル10はシャーシ41の前面側に取り付けられ、回路基板群43はシャーシ41の背面側に取り付けられている。パネル10とシャーシ41とはそれぞれ熱伝導シート42と接着されており、パネル10で発生した熱は熱伝導シート42を介してシャーシ41に伝達される。フロントケース44にはパネル10を保護するための透明な保護板を設けてもよいが、本実施の形態においては、プラズマディスプレイ装置30の厚みを薄くするために、保護板の代わりに、保護シートをパネル10の表面に直接貼り付けている。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の側面に平行な断面を示す模式図である。図5にはフロントケース44、パネル10、熱伝導シート42、シャーシ41、回路基板群43およびバックケース45を示している。本実施の形態においては、パネル10、熱伝導シート42、シャーシ41、バックケース45の厚みが、それぞれ3.6mm、1.2mm、1.5mm、1.0mmである。そして、回路基板群43に搭載される部品の実装後の高さが11mm以下に制限することにより、回路基板群43とシャーシ41との距離、および回路基板群43に実装された部品とバックケース45との距離を含めたこれらの厚みの合計、すなわちプラズマディスプレイ装置30の厚みを25mm以下にすることができる。
図6は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の回路基板群43の配置を示す図であり、画面サイズが50インチ相当のパネル10を搭載したプラズマディスプレイ装置30を、バックケース45を外して裏面側から見た概略図である。図6において、回路基板群については特に、走査電極駆動回路33の維持パルス発生回路を搭載した走査側回路基板(以下、単に「回路基板」と略記する)100と、維持電極駆動回路34の維持パルス発生回路を搭載した維持側回路基板(以下、単に「回路基板」と略記する)200とに符号を付して示している。
図6に示すように、回路基板100の上側には2個のファン50が設けられ、回路基板100の下側には1個のファン50が設けられており、回路基板200の上側には1個のファン50が設けられている。これら以外に5個のファン50が設けられており、これらのファン50によって筐体内の空気を筐体の外へ排気して筐体内を冷却するようにしている。また、回路基板100の中央部には複数のコイル51が鉛直方向に1列に配列するように実装され、回路基板100における右側の下部から中央部にかけて複数のコンデンサ52が配列され、その上側には複数のコンデンサ53が配列されている。また、回路基板100には6個の放熱部材54〜59が設けられている。放熱部材54、55はそれぞれ両端部および中央部の3箇所において回路基板100にビスで固定されており、放熱部材56〜59はそれぞれ両端部の2箇所において回路基板100にビスで固定されている。放熱部材54〜59は例えばアルミニウムなどから構成される。なお、回路基板100には上記以外にも回路部品が設けられており、回路基板200には回路基板100と同様に回路部品および放熱部材が設けられているが説明を省略する。
図7は図6のA−A線の位置における断面図でバックケース45を含めて示しており、シャーシ41とバックケース45との間の状態を示している。回路基板100はシャーシ41のボス41aにビス61で固定されており、回路基板100の回路部品(例えば面実装型の半導体素子)62a、62bの上に、それぞれ熱伝導媒体である熱伝導シート63a、63bが接触して設けられ、熱伝導シート63a、63bの上に、それぞれ放熱部材54、55が接触して設けられている。放熱部材54は、熱伝導シート63aに接触する基底部54aと、基底部54aの両端のそれぞれからバックケース45側に伸長した側面部54b、54cと、一方の側面部54bの端部から伸長した放熱フィン54dとにより構成され、放熱フィン54dは側面部54bの端部から側面部54cとは逆の方向に伸長している。
ここで、放熱部材54と放熱部材55とは同じ形状であり、図7に示す断面において放熱部材54とバックケース45との相対的な位置関係と、放熱部材55とバックケース45との相対的な位置関係とが同じであるとして説明する。図7に示すように、放熱部材54の側面部54b、54cの先端とバックケース45との間には隙間64が設けられている。同じく放熱部材55の側面部の先端とバックケース45との間には隙間64が設けられており、隙間64の大きさをcとしている。また、放熱部材54、55とバックケース45とで囲まれてそれぞれ空間65が形成され、空間65は幅a、高さbを有する矩形の形状である。放熱部材54の側面部54b、54cの高さをhとしており、b=h+cである。なお、放熱部材56〜59は放熱部材54、55と同様の形状を有しており、放熱部材56〜59はそれぞれ回路部品の上に熱伝導シートを介して設置されている。このように、回路部品の熱が熱伝導シートを介して放熱部材54〜59に伝わり放熱されるように構成されており、放熱部材54〜59は回路部品と熱的に接合されている。また、バックケース45には孔66が設けられており、筐体外部から孔66を通して筐体内部に空気が流入する、もしくは、筐体内部から孔66を通して筐体外部に空気が流出する。このように、孔66は筐体内部への吸気もしくは筐体外部への排気を行う吸排気孔として機能する。
図8は放熱部材54〜59とバックケース45に設けた孔との位置関係を示した平面図である。図8では放熱部材54〜59が存在する位置に設けた孔を示しており、その他の位置に設けた穴については図示を省略している。また、放熱部材54〜59のハッチングで示した部分は放熱部材54〜59とバックケース45とで囲まれて形成された空間65の位置を示している。図8に示すように、空間65に筐体外部からの空気(外気)を取り入れることができるように、バックケース45の所定の箇所に孔66を設けている。すなわち、空間65が存在する位置に対応して孔66を設けている。図8では、放熱部材54、55の下部および中央部に対応する位置に分かれて複数の孔66が形成されており、放熱部材56、57の下部に対応する位置に複数の孔66が形成されており、放熱部材58、59の中央部に対応する位置に複数の孔66が形成されている。
筐体の外部からバックケース45の孔66を通して筐体内部の空間65に空気(外気)が流入すると、その空気は空間65内を矢印で示すように上方または下方に流れる。空間65内を上方または下方に流れた空気はファン50によって筐体の外部に排出される。このように、放熱部材54〜59とバックケース45とで囲まれて形成された空間65内に空気の流れ(以下「空気流」という)が発生することによって放熱部材54〜59が冷却されることになり、放熱部材54〜59に熱的に接合された回路部品の熱が効率よく放熱されるため、回路部品の温度上昇を抑制することができる。したがって、空間65は放熱部材54〜59の放熱、ひいては回路部品の放熱を促進するための空気流が発生する通風路として機能する。そして、この通風路が鉛直方向とほぼ平行になるように放熱部材54〜59を配置している。
図7に示すような構造において、バックケース45の孔66を通して、筐体外部から筐体内部に空気を流入させる、もしくは筐体内部から筐体外部に空気を流出させる際、バックケース45に複数の孔66がまとまって形成された領域(以下「孔領域」という)の面積、すなわち孔領域の大きさにより、孔領域の孔66を通って流れる空気の量と速度(風量と風速)、空気が流れるときの抵抗(通風抵抗)が変わる。また、孔領域の孔66から筐体内部に流入した空気がファン50の方向へ流れてファン50により筐体外部へ排出されるとき、風速、風量は孔領域とファン50との間の距離に影響される。
図9は、孔領域について説明するための図であり、図8に示した放熱部材54、55に対応した位置に形成された孔66と、その上方に配置されたファン50について示している。放熱部材54、55の中央部に対応する位置に形成された複数の孔66は孔領域70を構成し、放熱部材54、55の下部に対応する位置に形成された複数の孔66は孔領域71を構成している。孔領域70、71の面積とは、それぞれの孔領域を表している破線で囲まれた領域の面積であり、孔領域70の面積は孔領域71の面積に比べて小さくなっている。
孔領域の面積を小さくした場合、通風抵抗は大きくなり、風量は低下するが、風速は高まる。このとき、孔領域の直下に配置された回路部品に対して集中的に筐体外部から空気を流入させることになるため、孔領域の周辺に配置された回路部品の冷却効果を高めることができる。ただし、孔領域の面積が小さいことから、筐体外部から流入する空気の風量を十分に確保できなくなる。このため、孔領域の孔66を通して筐体内部の空間65に流入した空気が、図8の矢印のように空気流となったとしても、その空気流の量は少なくなるが、ファン50の近傍に位置する通風路終端部(例えば放熱部材54、55の上側の端部)では、ファン50の排気動作によっても空気流の勢いが増すため、通風路終端部の周辺に配置された回路部品は冷却される。
一方、孔領域の面積を大きくした場合、通風抵抗は小さくなり、風速は低下するが、風量は大きくなる。このとき、筐体外部からの空気の流入量が大きいため、孔領域の直下に配置された回路部品だけでなく、通風路の終端部の周辺に配置された回路部品についても十分な冷却効果を得ることができる。
また、孔領域の面積を同じとするとき、孔領域をファン50から遠くに離れて形成した場合に比べて、孔領域をファン50の近くに形成した場合には、風速は速くなり、風量は多くなる。
これらのことから、発熱体となる回路部品の配置や筐体内の熱量の集中度合いを考慮して、孔領域の位置および面積を決定する。また、孔領域の形状に関しては、孔領域の面積が同じ場合、鉛直方向に長い形状の方が回路部品に対する冷却効果が高い。これは、空気流や通風路としての特長をより効果的に活かすことができるためである。
また、図7に示すように、空気が筐体外部から流入する部分の放熱部材54、55の形状は凹型となっており、筐体外部から孔66を通して放熱部材54、55の方へ空気が流入する際、流入した空気に対する放熱部材54、55の表面積が大きくなっている。さらに、凹型の放熱部材54、55の基底部が熱伝導シート63a、63bを介して回路部品62a、62bと接触しているため、放熱部材54、55の基底部が最も温度が高い。放熱部材54、55を凹型にすることで、筐体外部の冷えた空気を、高い風速で、放熱部材54、55の最も温度が高い箇所(基底部)に当てることができる。このような形状にすることで、放熱効果を一層高めることができる。
次に、放熱部材54とバックケース45とで囲まれた空間65の大きさについて説明する。バックケース45の孔66を通して筐体外部から空間65に空気が流入することによって放熱部材54が冷却されるが、流入した空気によって空間65内に空気流が発生することで、放熱部材54をより一層冷却することができる。しかしながら、空間65が小さくなると孔66を通して空間65内に空気が流入するものの、空間65内に発生する空気流が弱くなり、回路部品の放熱が不十分になることがわかった。
図7において、空間65の幅a、高さbを変えて放熱効果の検討を行った。その結果、ケースAとしてb=2mm、c=0とし、a=2〜15mmで変えた場合、空間65内に十分な空気流が発生せず、回路部品の放熱が不十分であった。このことから、断面が矩形状の空間65において、空間65の幅aおよび高さbのうち少なくとも一方が2mmの場合には、回路部品の放熱に効果的な空気流を発生させることが困難であることがわかる。また、ケースBとしてh=4mmとし、(a,b)=(5mm,5mm)、(5mm,7.5mm)、(7.5mm,5mm)の3通りでa、bを変えた場合、空間65内で、適度で、かつ鉛直方向に強い指向性を持つ空気流が発生し、回路部品の放熱を効率よく行うことができた。さらに、ケースCとしてh=4mmとし、(a,b)=(5mm,10mm)、(10mm,5mm)の2通りでa、bを変えた場合、ケースBの場合に比べて回路部品の放熱効果は劣るものの、空間65内で空気流が発生し、回路部品の放熱効果も十分にあり実用上問題ないレベルであった。
以上の結果によれば、空間65の幅aおよび高さbの両方をそれぞれ5mm以上に設定することにより、回路部品の放熱の観点から実用的な構成が得られる。なお、aおよびbが大きくなると空間65の断面積が増え、流れる空気量が大きくなると、それに応じてファン50の排気能力を大きくしなければならない。また、プラズマディスプレイ装置の厚みを薄くするには、bをできるだけ小さく設定した方がよい。これらのことから、a≦15mm、b≦25mmとすることが好ましい。
次に、放熱部材54の側面部54b、54cの先端とバックケース45との間に設けられた隙間64の大きさcについて説明する。図10は図7と同様な断面を示している。図10(a)に示すように隙間64の大きさcが小さい場合、孔66を通して筐体外部から空間65内に流入した空気は隙間64から空間65の外側へもれることがほとんどなく、空間65内に流入した空気のほとんどが空間65内を空気流として流れる。これに対し、図10(b)に示すように隙間64の大きさcが大きくなると、筐体外部から空間65内に流入した空気は隙間64を通って空間65の外側へ拡散する可能性が高くなる。また、空間65内を空気流として流れる際にも隙間64から空間65の外側へ拡散しやすくなる。このため、空間65内で発生する空気流が図10(a)の場合に比べて弱くなり、この空気流を利用した回路部品の放熱効果が弱くなる。このことから、cを10mm以下に設定するのが好ましく、さらに空間65内を流れる空気流を強めて、より高い放熱効果を得るためにはcを5mm以下に設定するのがより好ましい。
また、バックケース45には撓みがあるため、隙間64の大きさcが小さくなると、振動などによって放熱部材54の側面部54b、54cの先端や放熱フィン54dとバックケース45とが当たることにより騒音が発生することがある。放熱部材54の側面部54b、54cの先端とバックケース45とを接合するとともに、放熱フィン54dをバックケース45と当たることがないような方向へ伸長させた構成にすることにより、騒音の発生を防ぐことが可能であるが、そのような方法ではコストの上昇を招く。そこで、放熱部材54の側面部54b、54cの先端とバックケース45との間には適度な隙間64を設けることが好ましく、バックケース45の撓みの大きさにもよるが、c≧1mmとなる隙間64を設けることが好ましい。
また、放熱部材54の放熱フィン54dは、放熱部材の表面積を確保して放熱効果を向上させるために設けたものであり、放熱フィン54dを設けていない構成でもよく、側面部54bおよび側面部54cのそれぞれに放熱フィン54dを設けた構成でもよい。図7に示した放熱フィン54dはバックケース45とほぼ平行に設けられているが、必ずしもその必要はなく、側面部54bの端部から回路基板側の任意の方向へ伸長した構成であってもよい。
次に、放熱部材の他の構成例を図11に示す。図11(a)はバックケース45に孔66が形成された位置における断面図であり、図11(b)はバックケース45に孔66が形成されていない位置における断面図である。放熱部材81、82は、孔66の位置においては図7に示す断面と同じ構造である。孔66がない位置においては、放熱部材81は2つの側面部をつなぐ放熱フィン81eを備え、放熱部材82は2つの側面部をつなぐ放熱フィン82eを備えている。このような構成によれば、放熱部材81、82とバックケース45とで囲まれて形成された空間65に、バックケース45の孔66から空気が流入し、流入した空気は、図8を用いて説明した場合と同様に空間65内を上方または下方に流れ、空間65内に空気流が発生する。このため、放熱部材81、82が冷却され、放熱部材81、82に熱的に接合された回路部品62a、62bの温度上昇を抑制することができる。
さらに、放熱部材の他の構成例の断面図を図12に示す。図12(a)に示すように、放熱部材83は、熱伝導シート63aに接触する基底部83aと、基底部83aの両端のそれぞれからバックケース45側に伸長した側面部83b、83cと、一方の側面部83bの端部から伸長した放熱フィン83dと、側面部83bと側面部83cとの間に配置された放熱フィン83eとにより構成され、放熱フィン83dは側面部83bの端部から側面部83cとは逆の方向に伸長している。熱伝導シート63aは回路基板100の回路部品62aに接触して設けられている。側面部83bと放熱フィン83eとの距離および側面部83cと放熱フィン83eとの距離が、それぞれ5mm以上となるようにしており、放熱部材83とバックケース45とで囲まれて形成される空間内に空気流が発生し、放熱部材83を効率よく冷却することができる。
また図12(b)に示すように、放熱部材84は、熱伝導シート63aに接触する基底部84aと、基底部84aの両端のそれぞれからバックケース45側に伸長した側面部84b、84cと、一方の側面部84bの端部から伸長した放熱フィン84dと、放熱フィン84dから下方向に向けて形成された複数の放熱フィン84eとにより構成され、放熱フィン84dは側面部84bの端部から側面部84cとは逆の方向に伸長している。図7の放熱部材54とは、放熱フィン84eを設けている点が異なる。熱伝導シート63aは回路基板100の回路部品62aに接触して設けられている。複数の放熱フィン84eを設けることで放熱部材84の表面積をさらに大きくし、放熱効率を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では回路部品として面実装型の部品を使用した場合について説明したが、自立型の回路部品に対しても上記の放熱構造を適用することができる。例えば、図13に示すように、自立型の回路部品90a、90bを回路基板100に実装し、回路部品90a、90bの上に熱伝導シート63a、63bを介して放熱部材54、55を設けた構成であってもよい。
以上のように本実施の形態によれば、回路部品の上にその回路部品と熱的に接合された放熱部材54〜59を設け、放熱部材54〜59とバックケース45とで空気流を発生させるような空間65を形成することで、空間65にスムーズに空気を流すことができ、回路部品の温度上昇を効果的に抑制することができる。また、このような構成を採用し空間65の高さbを例えば5mmとすることで、厚みが25mm程度となるような従来よりも薄型のプラズマディスプレイ装置を実現することができる。
本発明は、回路部品の温度上昇を効果的に抑制することができ、更に薄型化されたプラズマディスプレイ装置として有用である。
10 パネル
11 前面基板
12 走査電極
13 維持電極
14 表示電極対
21 背面基板
22 データ電極
30 プラズマディスプレイ装置
41 シャーシ
43 回路基板群
44 フロントケース
45 バックケース
50 ファン
54〜59 放熱部材
54a 基底部
54b、54c 側面部
54d 放熱フィン
62a、62b 回路部品
63a、63b 熱伝導シート
64 隙間
65 空間
66 孔
81〜84 放熱部材
100、200 回路基板

Claims (3)

  1. シャーシと、前記シャーシの前面側に取り付けられたプラズマディスプレイパネルと、前記シャーシの背面側に取り付けられた回路基板とが、少なくともフロントケースとバックケースとから構成された筐体に収容され、前記回路基板上に設けられた部品と前記バックケースとの間に放熱部材を設け、前記放熱部材は、前記部品と熱的に接合された基底部と、前記基底部の両端のそれぞれから前記バックケース側に伸長した側面部とを有し、前記放熱部材と前記バックケースとにより通風路となる空間を形成し、前記空間に外部からの空気を取り入れるように、前記バックケースの所定の箇所に孔を設けたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記放熱部材の側面部の先端と前記バックケースとの間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記放熱部材の少なくとも一方の側面部の端部から伸長した放熱フィンを設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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