JP2010250006A - 対物レンズのキャップ装置およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】紛失することなく、且つ、セット作業に際してじゃまになることなく取り扱いが容易である、プロジェクター等の映像機器の対物レンズ(投写レンズ)を保護するための、対物レンズ(投写レンズ)のキャップ装置およびプロジェクターを提供する。
【解決手段】映像機器の対物レンズ(投写レンズ2)の下半部弱を覆うキャップ本体31と、回転スライド形式で対物レンズ(投写レンズ2)の上半部強を覆うキャップシャッター32と、を備えた。
【選択図】図3
【解決手段】映像機器の対物レンズ(投写レンズ2)の下半部弱を覆うキャップ本体31と、回転スライド形式で対物レンズ(投写レンズ2)の上半部強を覆うキャップシャッター32と、を備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、プロジェクター等の映像機器の対物レンズを保護するためのキャップ装置およびプロジェクターに関する。
従来、プロジェクターは、投写レンズ(対物レンズ)を保護するために投写レンズに直接装着されるレンズキャップを備えており、この種のレンズキャップには、プロジェクター本体と紐で連結されることによってその紛失を防ぐものが知られている(特許文献1)。このプロジェクターでは、レンズキャップをプロジェクターの回転台として使用する構成になっており、プロジェクター本体の底面には、レンズキャップを嵌合する環状の凹溝が形成されている。投写レンズから外した紐付きのレンズキャップを凹溝に嵌合することにより、レンズキャップは、プロジェクター本体を自由回転可能に保持する回転台として機能する。
ところで、近接投写タイプのプロジェクターにおいては、投写レンズを大きくする必要があり、これに伴いレンズキャップも大きくなるため、投写レンズを確実に保護し、且つ紛失しにくく取り扱いの容易なレンズキャップが求められている。しかしながら、上述した従来のレンズキャップは、プロジェクター本体と別部品であることから、テーブル等にセットする際にレンズキャップがプロジェクター本体の下敷きになるなど、レンズキャップやその紐がプロジェクターのセット作業上じゃまになる問題があった。また、重いプロジェクター本体を持ち上げなければレンズキャップを装着することができず、セット作業が煩雑になる問題があった。
本発明は、紛失することなく、且つ、セット作業に際しての取り扱いが容易な対物レンズのキャップ装置およびプロジェクターを提供することを課題としている。
本発明の対物レンズのキャップ装置は、映像機器の対物レンズの下半部弱を覆うキャップ本体と、回転スライド形式で対物レンズの上半部強を覆うキャップシャッターと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、キャップシャッターの回転スライド動作のみで、対物レンズの開閉を行うことができ、開閉操作を容易に行うことができる。また、キャップ装置は対物レンズと一体として取り扱われるため、対物レンズからキャップ装置を分離させる必要がなく、紛失を防ぐことができると共に、キャップ装置が映像機器のセット作業上じゃまになることがない。なお、対物レンズの下半部弱はキャップ本体によって覆われるが、対物レンズの下側区画は不使用領域になっており、投映性能に何ら影響を与えるものではない。
また、本発明の他の対物レンズのキャップ装置は、映像機器の対物レンズの下半部強を覆うキャップ本体と、回転スライド形式で対物レンズの下半部弱を覆うと共に、キャップ本体内に収容可能に構成されたキャップシャッターと、キャップ本体およびキャップシャッターを昇降方向にスライドさせるキャップスライド機構と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、キャップシャッターの回転スライド動作およびキャップスライド機構による昇降動作によって、対物レンズの開閉を行うことができ、開閉操作を容易に行うことができる。また、キャップ装置は、対物レンズと一体として取り扱われるため、キャップ装置を対物レンズから分離させる必要が無く、紛失を防ぐことができると共にキャップ装置が映像機器のセット作業上じゃまになることがない。なお、対物レンズ使用に際して、キャップスライド機構によって、投写レンズの上側の有効投光領域が開状態となる高さまで、キャップ装置を下降させればよい。
この場合、キャップスライド機構は、対物レンズに添設され、キャップ本体およびキャップシャッターの昇降移動をガイドするガイド部を、有することが好ましい。
この構成によれば、対物レンズの使用に際して、ガイド部に沿ってキャップ装置を移動させることで、対物レンズの有効投光領域を開状態にすることができる。これによって、キャップ装置を投写レンズから分離させる必要がないため、開閉作業を簡単に行なうことができる。
この場合、キャップシャッターは、キャップ本体に回動自在に支持された複数のシャッター板で構成され、各シャッター板は、周方向に延在する弧状スリット部と、隣接するシャッター板の弧状スリット部に係合する係合ピンと、を有することが好ましい。
この構成によれば、各シャッター板において係合ピンが弧状スリット部に係合した状態で扇状に摺動する。これによって、シャッター板が1枚ずつ折り重なるように折り畳まれ、対物レンズの上半部強を開状態にすることができる。また、複数のシャッター板を展開することで、対物レンズの上半部強を閉状態にすることができる。なお、複数のシャッター板のうち回転方向1枚目のシャッター板に摘み部が形成され、摘み部を把持してシャッター板を手動回転させることによって、対物レンズの開閉動作が容易に行われる。
また、本発明のプロジェクターは、上記の対物レンズのキャップ装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、キャップ装置がプロジェクターから単体で分離することがないため、プロジェクターの設置作業において確実に紛失を防ぐことができる。さらに、プロジェクターの使用に際して、キャップ装置をガイド部に沿ってスライドさせることにより対物レンズを開状態にすることができ、キャップ装置の取り扱いが容易である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係るキャップ装置を適用したプロジェクターについて説明する。本実施形態の特徴的部分であるキャップ装置は、投写レンズを埃等の蓄積や擦傷から保護するために、プロジェクターの投写レンズに直接取り付けられるものである。また、プロジェクターは、例えば、光変調素子として赤色光、緑色光、青色光、の各色光用の液晶ライトバルブを備えた、いわゆる液晶3板式プロジェクターである。そこで先ず、プロジェクターの構成について説明し、その後、本発明の特徴的部分であるキャップ装置について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の外観構成を示しており、筐体の前面パネル5から投写レンズ2が露出し、上面パネル3には、操作パネル4が配置されており、操作パネル4には、電源ボタン、フォーカスボタン、ズームボタン等、プロジェクター1を操作するための主要なボタンが配設されている。また、筐体の側面パネルには、パーソナルコンピュータ等の外部の機器と接続するための各種の出入力端子が配設されている。
前面パネル5に設けられた投写レンズ2には、鏡筒の先端に投写レンズ2(対物レンズ)を保護するキャップ装置10が装着されている。詳細は後述するが、キャップ装置10は、投写レンズ2の前面を覆うように取り付けられており、メンテナンス等を考慮して着脱可能ではあるが、常に装着した状態で使用するようになっている。
図2に示すように、システムコントローラー7は、装置全体の制御を行うものであり、システムコントローラー7に対して、FROM(Flash Read Only Memory)8およびRAM(Random Access Memory)9が設けられている。システムコントローラー7は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される。FROM8には、制御プログラムの他、各種の設定値が保存され、またRAM9には、処理の実行で必要な一時データが読み出し/書き込みされる。
システムコントローラー7には、入力部11から入力が与えられ、入力部11は、ユーザーからの操作入力を受け付ける複数のキーなどにより構成されている。また、システムコントローラー7には、受光部12を介して、リモートコントローラー13からのコマンド信号が与えられる。さらに、システムコントローラー7には、通信部14が接続されており、システムコントローラー7は、この通信部14を介して、外部の機器との間でデータのやり取りを行うと共に、外部の機器との連携操作を行う。また、システムコントローラー7には、各種の設定状態や警告表示を行うためのLED(Light Emitting Diode)表示部15が接続されている。
光学ユニット16は、入力ビデオ信号に基づく映像を投射するための光学系を構成している。光学ユニット16は、光源となるランプ17と、レンズ18と、ダイクロイックミラー19a、19b、19cと、ミラー21a、21bと、液晶パネル22a、22b、22cと、合成プリズム23と、投写レンズ2と、を備えている。
ランプ17は、例えばメタルハライドランプであり、ランプ17には、ランプ制御部24から点灯駆動信号が送られる。これにより、ランプ17は、システムコントローラー7の制御の基に、白色光を照射する。ランプ17からの光は、レンズ18を透過して射出される。ランプ17からの光を赤色成分、緑色成分、青色成分にダイクロイックミラー19a、19b、19cでそれぞれ分離し、液晶パネル22a、22b、22cにそれぞれ照射される。
液晶パネル22a、22b、22cは、それぞれ、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の像を形成するためのものであり、各液晶パネル22a、22b、22cには、液晶コントローラー25から、R、G、B各色のビデオ信号が供給される。各色の液晶パネル22a、22b、22cの通過光は、合成プリズム23で合成され、投写レンズ2を介して、スクリーン上に投影される。
ソース信号入力部43には、ディジタルRGB信号、アナログRGB信号、コンポーネントカラービデオ信号、Sビデオ信号、コンポジットカラービデオ信号等、複数種類のビデオ入力端子が配列されている。ソース信号入力部43で選択されたビデオ信号は、入力映像変換部27に送られる。入力映像変換部27は、アナログの入力信号をディジタル化するA/D(Analog to Digital)変換部や、コンポジットカラービデオ信号からRGBコンポーネントカラービデオ信号をデコードするデコーダ等を備えており、ソース信号入力部43から送られてきた各種のビデオ信号を、所定の形式、例えばディジタルRGB信号に変換する。入力映像変換部27からのビデオ信号は、イメージプロセッサー28に送られる。
イメージプロセッサー28は、入力ビデオ信号に対して、液晶パネル22a、22b、22cの画素数に応じたスケーリング処理を行う。また、イメージプロセッサー28は、台形歪み等を補正するためのキーストーン補正を行う。イメージプロセッサー28に対して、フレームメモリ29が設けられており、スケーリング処理やキーストーン補正処理は、フレームメモリ29を用いて行われる。また、イメージプロセッサー28において、入力ビデオ信号に対して、液晶の面ムラ補正や、ガンマ補正処理等が行われる。
OSD(On Screen Display)発生部6は、システムコントローラー7からの制御の基に、各種の表示信号を生成する。この表示信号は、イメージプロセッサー28に送られ、投射するビデオ信号に合成される。イメージプロセッサー28からの出力信号は、液晶コントローラー25に送られる。液晶コントローラー25は、液晶パネル22a、22b、22cを駆動するための各種のタイミング信号を生成する。また、液晶コントローラー25は、RGB各色のビデオ信号を画素毎にD/A変換し、交流駆動を行うために、正極性のビデオ信号と負極性のビデオ信号を生成する。液晶コントローラー25からの各色のビデオ信号は、液晶パネル22a、22b、22cにそれぞれ供給される。
次に、図3および図4を参照して、本発明の特徴的部分であるキャップ装置10について説明する。
図3に示すように、第1実施形態に係るキャップ装置10は、投写レンズ2の下半部弱を覆うキャップ本体31と、投写レンズ2の上半部強を回転スライド形式で開閉するキャップシャッター32と、が一体に形成されたキャップユニット35と、を備えている。このキャップ装置10は、図1に示すようにプロジェクター1の投写レンズ2に直接装着される一方、投写レンズ2には、キャップユニット35をキャップ本体31の部分で装着固定するための受容部(図示省略)が形成されている。
図3に示すように、第1実施形態に係るキャップ装置10は、投写レンズ2の下半部弱を覆うキャップ本体31と、投写レンズ2の上半部強を回転スライド形式で開閉するキャップシャッター32と、が一体に形成されたキャップユニット35と、を備えている。このキャップ装置10は、図1に示すようにプロジェクター1の投写レンズ2に直接装着される一方、投写レンズ2には、キャップユニット35をキャップ本体31の部分で装着固定するための受容部(図示省略)が形成されている。
キャップ本体31は、投写レンズ2の下半部弱を覆う大きさに形成されており、投写レンズ2のレンズ面に対向配置される略半円状(弓形)のレンズ対向板33と、レンズ対向板33の周囲の円弧部分であって投写レンズ2の先端部に嵌合装着される外周板34と、で一体に形成されている。すなわち、この外周板34を、上記投写レンズ2の受容部に装着することにより、キャップユニット35が投写レンズ2に取り付けられるようになっている。また、レンズ対向板33の上部中央には、キャップシャッター32を回転自在に支持する回転軸36が設けられている。
キャップシャッター32は、投写レンズ2の上半部強を覆う複数(図3では6枚)のシャッター板37が、上記の回転軸36に支持されて構成されている。複数のシャッター板37は、投写レンズ2から見てキャップ本体31の外側に添設され、また回転軸36に対し一定の回転抵抗を持って軸着されている。複数のシャッター板37はそれぞれが扇形を為し、回転軸36を介してキャップ本体に連設され、周方向に等間隔で設置されている。各シャッター板37には周方向に延在する弧状スリット部38が形成され、これに対応して、各シャッター板37の投写レンズ2側の面には、弧状スリット部38に係合する係合ピン39が突設されている(図3(a)参照)。なお、回転スライド形式で開閉(重畳−展開)される本実施形態の複数のシャッター板37は、図3(a)の左側が展開元、右側が展開先となり、図示では省略したが、最右端のシャッター板37には開閉の際に指掛かりとなる摘み部が設けられている。
キャップシャッター32が、投写レンズ2の上半部強を覆う「閉状態」において、各シャッター板37は、端部において相互に重なり、且つ最外端の2枚のシャッター板37がキャップ本体31の上端部に重なった状態で、半円状に展開されている。また、この状態で、各シャッター板37の係合ピン39は、隣接するシャッター板37における弧状スリット部38の一方の端部に係止されている。一方、キャップシャッター32の「開状態」において、複数のシャッター板37は、各シャッター板37が折り重なるようにしてキャップ本体31の左部に退避している。この状態で、各シャッター板37の係合ピン39は、隣接するシャッター板37における弧状スリット部38の他方の端部に係止されている。
なお、投写レンズ2の下半部弱は、不使用領域であるため、キャップユニット35によって常に覆われていても投映性能に何ら影響を与えるものではない。また、このキャップユニット35は投写方向の光を受けるため、例えば、黒いプラスチックなどの遮光部材や、耐熱性部材から構成されることが好ましい。さらに、各シャッター板37の先端に、折り込むように周板部を設けるようにしてもよい。
ここで、第1実施形態に係るキャップ装置10による投写レンズ2の開閉操作について説明する。先ず、図3(a)の状態から、展開先側の1枚目のシャッター板37の摘み部を把持し、これを開方向に回転させる。この回転に伴って、1枚目のシャッター板37の係合ピン39は、2枚目のシャッター板37の弧状スリット部38に沿って移動し、1枚目のシャッター板37と2枚目のシャッター板37とが重なったところで、係合ピン39が弧状スリット部38の端部に突き当たる。これにより、1枚目のシャッター板37が2枚目のシャッター板37を伴って回転されることになり、この動作が繰り返されて、全てのシャッター板37が重なるようにしてキャップ本体31の左部に寄せ込まれる(図3(b)参照)。これによって、全てのシャッター板37がキャップ本体31側に折りたたまれ、投写レンズ2の前面が開放された状態になる。すなわち、この一連の操作により、投写レンズ2の使用に際して、投写レンズ2から照射される光の光路からキャップ装置10を速やかに退避させることができる。
一方、図3(b)の状態から、1枚目のシャッター板37の摘み部を把持し、これを閉方向に回転させると、1枚目のシャッター板37が展開された状態で、1枚目のシャッター板37の係合ピン39が、2枚目のシャッター板37の弧状スリット部38の端部に突き当たり、1枚目のシャッター板37に2枚目のシャッター板37が連れ回転することになる。そして、この動作が繰り返されて、全てのシャッター板37が展開し、投写レンズ2の前面が閉塞された状態になる(図3(a)参照)。このように、複数のシャッター板37を重畳および展開操作することにより、キャップユニット35の開閉が行われる。
次に、第2実施形態に係るキャップ装置10について説明する。
図4に示すように、このキャップ装置10は、投写レンズ2の下半部強を覆うキャップ本体31と、投写レンズ2の上半部弱を回転スライド形式で開閉するためのキャップシャッター32と、が一体に形成されたキャップユニット35と、キャップ本体31の外周板34に添設された、キャップユニット35を昇降移動させるキャップスライド機構40と、を備える。
図4に示すように、このキャップ装置10は、投写レンズ2の下半部強を覆うキャップ本体31と、投写レンズ2の上半部弱を回転スライド形式で開閉するためのキャップシャッター32と、が一体に形成されたキャップユニット35と、キャップ本体31の外周板34に添設された、キャップユニット35を昇降移動させるキャップスライド機構40と、を備える。
キャップ本体31は、レンズ対向板33と外周板34とで一体に形成され、レンズ対向板33の上部中央にはキャップシャッター32を回転自在に支持する回転軸36が設けられている。キャップ本体31は、投写レンズ2側から見てキャップシャッター32の外側に添設され、キャップシャッター32を収容できる大きさに形成されている。なお、キャップ本体31の外周板34の上部両端部には、後述するキャップスライド機構40における一対のガイドレール41に係合するための一対の係合突起42が形成されている。
一方、キャップシャッター32は、投写レンズ2の上半部弱を覆う複数(図4では6枚)のシャッター板37が上記回転軸36に支持されて構成されている。また、複数のシャッター板37は回転軸36に対し一定の回転抵抗を持って軸着されている。各シャッター板37には周方向に延在する弧状スリット部38が形成され、これに対応して各シャッター板37の投写レンズ2側の面には弧状スリット部38に係合する係合ピン39が突設されている。なお、第1実施形態と同様に、回転スライド形式で開閉される複数のシャッター板37は、図4(a)の左側が展開元、右側が展開先となり、最右端のシャッター板37には開閉の際に指掛かりとなる摘み部(図示省略)が設けられている。
キャップスライド機構40は、キャップユニット35の直線的な往復移動をガイドするためにキャップ本体31の外周板34に添設された一対のガイドレール41(ガイド部)を備えている。一対のガイドレール41にはキャップユニット35の係合突起42が係合し、この係合突起42を介してキャップユニット35をガイドレール41に沿って昇降移動可能に保持している。この一対のガイドレール41は、上記投写レンズ2の受容部に装着されており、キャップユニット35は、ガイドレール41を介して投写レンズ2に取り付けられる。
キャップシャッター32が投写レンズ2の上半部弱を覆う「閉状態」において複数のシャッター板37は、端部において相互に重なり、且つ最外端の2枚のシャッター板37がキャップ本体31の上端部に重なった状態で、半円状に展開されている。第1実施形態と同様に、この状態で各シャッター板37の係合ピン39は隣接するシャッター板37における弧状スリット部38の一方の端部に係止されている。一方、キャップシャッター32の「開状態」において、複数のシャッター板37は、各シャッター板37が折り重なるようにしてキャップ本体31の内部に収容され、各シャッター板37の係合ピン39は、隣接するシャッター板37における弧状スリット部38の他方の端部に係止されている。この状態で、投写レンズ2の上半部弱が開放される。なお、キャップシャッター32が「開状態」であるキャップユニット35を、キャップスライド機構40の一対のガイドレール41に沿って下降させ、投写レンズ2の下方に退避させることによって、投写レンズ2の前面が開放された状態となる。
ここで、第2実施形態に係るキャップ装置10による投写レンズ2の開閉操作について説明する。先ず、図4(a)の状態から、展開先側の1枚目のシャッター板37の摘み部を把持し、これを開方向に回転させる。この回転に伴って、1枚目のシャッター板37の係合ピン39が2枚目のシャッター板37の弧状スリット部38の端部に突き当たる。これにより、1枚目のシャッター板37が2枚目のシャッター板37を伴って回転されることになり、この動作が繰り返されて、全てのシャッター板37が重なるようにしてキャップ本体31の左部に寄せ込まれる(図4(b)参照)。これによって、全てのシャッター板37が折りたたまれてキャップ本体31内に収容され、投写レンズ2上半部弱が開放された状態となる。そして、この状態のキャップ本体31を把持し、外周板34に形成された係合突起42をキャップスライド機構40の一対のガイドレール41に沿って下降させることにより、キャップユニット35を投写レンズ2の下方に退避させる(図4(c)参照)。このとき、各係合突起42がガイドレール41の下端部に突き当たるまでキャップ本体31を移動させる。これによって、投写レンズ2の下半部弱の不使用領域に至るまでキャップユニット35が下降し、投写レンズ2の前面が開状態になる。すなわち、この一連の操作により、投写レンズ2の使用に際して、投写レンズ2から照射される光の光路からキャップ装置10を速やかに退避させることができる。なお、本実施形態ではキャップユニット35の昇降移動は手作業にて行ったが、駆動装置を設けてもよい。
一方、図4(c)の状態から、複数のシャッター板37を収容したキャップ本体31を把持してガイドレール41に沿って係合突起42がガイドレール上端部に突き当たるまで上昇させる(図4(b)参照)。そして、1枚目のシャッター板37の摘み部を把持し、これを閉方向に回転させると1枚目のシャッター板37が展開された状態で、1枚目のシャッター板37の係合ピン39が2枚目のシャッター板37の弧状スリット部38の端部に突き当たり、1枚目のシャッター板37に2枚目のシャッター板37が連れ回転することになる。そして、この動作が繰り返されて、全てのシャッター板37が展開し、投写レンズ2の前面が閉塞された状態になる(図4(a)参照)。このように、複数のシャッター板37の重畳および展開操作に加え、キャップ本体31を昇降移動させることにより、キャップユニット35の開閉が行われる。
以上の構成によれば、キャップ装置10は投写レンズ2の開閉操作を容易に行うことができ、且つ、キャップ装置10は投写レンズ2と一体として取り扱われるため、紛失を防ぐと共に、作業上キャップ装置10がじゃまになることを防ぐことができる。
2…投写レンズ 10…キャップ装置 31…キャップ本体 32…キャップシャッター 38…弧状スリット部 39…係合ピン 40…キャップスライド機構
Claims (5)
- 映像機器の対物レンズの下半部弱を覆うキャップ本体と、
回転スライド形式で前記対物レンズの上半部強を覆うキャップシャッターと、を備えたことを特徴とする対物レンズのキャップ装置。 - 映像機器の対物レンズの下半部強を覆うキャップ本体と、
回転スライド形式で前記対物レンズの下半部弱を覆うと共に、キャップ本体内に収容可能に構成されたキャップシャッターと、
前記キャップ本体および前記キャップシャッターを昇降方向にスライドさせるキャップスライド機構と、を備えたことを特徴とする対物レンズのキャップ装置。 - 前記キャップスライド機構は、前記対物レンズに添設され、前記キャップ本体および前記キャップシャッターの昇降移動をガイドするガイド部を、有することを特徴とする請求項2に記載の対物レンズのキャップ装置。
- 前記キャップシャッターは、前記キャップ本体に回動自在に支持された複数のシャッター板で構成され、
前記各シャッター板は、周方向に延在する弧状スリット部と、隣接する前記シャッター板の前記弧状スリット部に係合する係合ピンと、を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の対物レンズのキャップ装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の対物レンズのキャップ装置、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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